JP2562721Y2 - 薄型コイル組 - Google Patents

薄型コイル組

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JP2562721Y2
JP2562721Y2 JP1991053737U JP5373791U JP2562721Y2 JP 2562721 Y2 JP2562721 Y2 JP 2562721Y2 JP 1991053737 U JP1991053737 U JP 1991053737U JP 5373791 U JP5373791 U JP 5373791U JP 2562721 Y2 JP2562721 Y2 JP 2562721Y2
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JP
Japan
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coil
pattern
metal plate
connection
winding
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JP1991053737U
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JPH04137476U (ja
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伸一 丹羽
泰治 松山
政夫 竹村
隆文 桑沢
寿政 小林
哲夫 保科
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Nidec Sankyo Corp
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、薄型コイルに関する
もので、例えば面対向型モータなどに適用可能なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、扁平な面対向型モータに適したコ
イルの一般的なものは、図5に示すようにマグネットワ
イヤーを所定回数巻いてなる複数のコイル22をステー
タ基板23に周方向に配置したものである。その他のコ
イルの例として、銅箔を絶縁層の介在のもとに巻芯に巻
いたあと輪切りにしてコイルとし、これを図5のように
ステータ基板に周方向に配置したものや、特開昭61−
73552号公報に記載されているように、銅箔を絶縁
層の介在のもとに巻いたものを複数個周方向に配置して
モールドにより一体成形し、これを所定の厚さで輪切り
にしてなるいわゆるスライスコイルなどがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図5に示すようなコイ
ルの場合、各コイル22を個々にステータ基板23に配
置するため位置精度が出にくいし、コイルの引出線を一
つ一つ摘みながら基板23の所定位置に半田付けする必
要があるため、半田付け作業が困難であるなどの欠点が
ある。また、スライスコイルの場合は、各コイルをその
巻き初めと巻き終りの2ヵ所ずつ各コイルの裏面側で接
続する必要があるため、接続部が目視確認できずコイル
接続作業が困難であるなどの欠点がある。
【0004】本考案は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、複数のコイルを等間隔で正確に配
列することができ、また、コイルとステータ基板との接
続を容易にした薄型コイルを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、結線パター
ン状に加工された金属板と、コイルが位置決め状態で収
納される凹部を有する樹脂基板とが一体成形されてい
て、上記樹脂基板の上記各凹部にコイル挿入配置され
るとともに、上記金属板の結線パターンは上記コイルの
巻き始めが接する端子部および巻き終わりが接する端子
部が折り曲げ形成されていて、これらの端子部に上記コ
イルの巻き始めおよび巻き終わりが接続されることによ
り上記コイル上記金属板の結線パターンに接続されて
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】 金属板は結線パターンとして利用する。この
金属板に一体成形された樹脂基板のコイル形状の複数の
凹部にコイルを挿入することによってコイルが正確に位
置決めされて配置される。また、金属板の結線パターン
を予めコイルの端部位置に合わせて形成し、かつ、コイ
ルの巻き始めおよび巻き終わりがそれぞれ接する結線パ
ターンの端子部を折り曲げ形成することにより、樹脂基
板の上記凹部にコイルを挿入したとき、結線パターンの
上記端子部とコイルの巻き始めおよび巻き終わりが接
し、コイルの端部と結線パターンとを直接接続すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案にかかる薄型コイルの実施例
について図面を参照しながら説明する。図1において、
符号1を付した正方形状の部材は金属板であり、この金
属板1にはプレス又はエッチングなどの方法を用いて結
線パターン2が形成されている。この場合、最終的に必
要とする完全な結線パターンが残るように打ち抜くと、
パターン2の一部が金属板1から分離してしまうので、
結線パターン2は最終的な結線パターンではなく、金属
板1の本体部分と結線パターン2との間の適所にパター
ン保持部4、5、6、7、15を残した不完全な結線パ
ターンとなっていて、金属板1の本体部分と結線パター
ン2とがパターン保持部4、5、6、7、15で一体に
連結された形になっている。また、結線パターン2の内
周側には略リング状パターン12があり、このパター
ン12から放射状に伸びた端子部8及びこれに続くパタ
ーン保持部7によって結線パターン2と上記パターン1
2が一体に連結されている。
【0008】金属板1に結線パターン2を形成した後、
図2のように結線パターン2上に樹脂を射出してパター
ン2と一体化した樹脂基板3を形成する。樹脂基板3は
金属板1の上記略リング状パターン12の部分も覆って
いる。樹脂成形の際、後の工程でのコイルの配置を容易
にするため、基板3上の周方向に一定の間隔で、コイル
の平面形状に合わせたほぼ台形状の凹部10をコイル数
に合わせて複数箇所に形成する。
【0009】樹脂基板3の成形後、金属板1の前記各パ
ターン保持部4,5,6,7,15をプレスパンチで切
離し、樹脂基板3を金属板1から切り離す。樹脂基板3
によって結線パターン2が一体に保持されている。
【0010】不要なパターン保持部を切り離した後、各
コイルの巻き始めと接する凹部10内の端子部8と、各
コイルの巻き終わりと接する凹部10内の端子部9を折
り曲げて、コイルを実装しやすいようにフォーミングす
る。図3に示すように、各凹部10にはコイル11を挿
入配置するが、このとき、コイル11の巻き始めと巻き
終りの絶縁被覆をはがしておき、続いてリフロー半田付
を行えばコイル11の巻き始めが端子部8に、コイル1
1の巻き終りが端子部9に半田付けされてコイル11の
結線が完了する。リフロー半田付けで各コイル11が結
線パターン2に結合されることにより、各コイル11は
樹脂基板3と実質一体化されることになるが、各コイル
11を樹脂基板3により強固に一体化するために、各コ
イル11を樹脂基板3に接着してもよい。
【0011】本考案に適用されるコイル11は扁平な空
間内に平面方向に巻き回されているものであれば製造方
法などは特に限定されないが、従来技術として説明し
た、銅箔を絶縁層の介在のもとに巻芯に巻いたあと輪切
りにすることによって得られるコイルを用いることが望
ましい。図4の左半部はこのようなコイルの製造工程の
例を示すものであって、銅箔を材料としてこれに絶縁コ
ーティングを施し、次にこの一側縁部を巻芯に固定し、
銅箔に接着剤を塗布したあと巻芯に所定回数巻回して筒
状にし、銅箔の層間が完全に接着されたあと巻心を抜取
り、次に筒状に巻回された銅箔を所定の圧に輪切りにし
てコイルとする。
【0012】図4の右半部は、前述のような金属板1と
樹脂基板3の製造工程及び樹脂基板3への上記コイル1
1の組込工程の例を示す。上記金属板1は厚さが0.0
5〜0.2mm程度の薄い板である。この工程は既に説
明したとおり、銅板、洋白板、その他半田めっき板など
の金属を材料としてこれにプレスによりパターンニン
グして結線パターンを形成し、これに樹脂を射出一体成
形して樹脂基板を形成し、そのあとパンチ孔あけにより
不要部分を切り離して端子部をフォーミングし、次に、
樹脂基板の凸部に上記コイルを嵌め込み、リフロー半田
付等により各コイルの巻き始め及び巻き終りと各端子部
とを半田付して薄型コイルを完成するものである。
【0013】このようにして得られた薄型コイルは、
周知のとおり扁平なロータマグネットと対向配置され、
ロータマグネットの回転位置に応じて各コイルへの通電
を切り換えることによりロータマグネットを含むロータ
を回転駆動することができる。
【0014】以上説明した実施例によれば、一体成形に
よる樹脂基板3に形成した凹部10にコイル11を挿入
配置するだけでコイル11を配置することができるか
ら、コイル11の配列が容易であり、コイル11の位置
決めの精度が向上するため、トルクリップルに対し性能
の向上が得られる。また、コイルを保持する樹脂基板3
に結線パターン2を配して一体化し、この結線パターン
2にコイル11を接続したため、ステータ基板でのコイ
ル間パターンが不要となる。さらに、樹脂基板3の凹部
10にコイル11を挿入配置してリフロー半田付等の手
段によって各コイル11の巻き始め及び巻き終りと各端
子部とを半田付すれば結線が終了するので、従来のコイ
ルのような結線の煩わしさがない。
【0015】そのほか、金属板の打ち抜きによって結線
パターン2を形成することができ、コストが安くなる
し、結線パターン2は平面パターンであるため、めっき
による立体基板に比べて信頼性が高い、というような利
点もある。また、コイル接続端子や入力端子4をフォー
ミングすることができるので、コイル接続や基板への接
続が容易となる。
【0016】なお、図1、図2では1枚の金属板1に1
個ずつ結線パターン2が形成され、かつ、樹脂基板3が
1個ずつ一体成形されるものとして描かれているが、面
積の広い金属板1に多数の結線パターン2を形成すると
共に、それぞれの結線パターン2ごとに樹脂基板3を一
体成形し、そのあと一つ一つに結線パターン2を有する
一つ一つの樹脂基板3に分離するようにしてもよい。
【0017】
【考案の効果】 本考案によれば、一体成形による樹脂
基板に形成した凹部にコイルを挿入配置するだけでコイ
ルを位置決めして配置することができるから、コイルの
配列が容易であり、コイルの位置決め精度が向上するた
め、トルクリップルに対し性能の向上を図ることができ
る。また、結線パターンと樹脂基板とを一体成形し、こ
結線パターンにコイルを接続したため、従来のこの種
コイルのようにステータ基板コイル間パターンを形
成することが不要になるとともに、樹脂基板の凹部にコ
イルを挿入配置して各コイルの巻き始めおよび巻き終わ
りを結線パターンに半田付け等によって接続すれば結線
が終了するので、半田付けが容易にできコイル位置も変
わらない。さらに、金属板の結線パターンは、コイルの
巻き始めが接する端子部および巻き終わりが接する端子
部が折り曲げ形成されていて、これらの端子部にコイル
の巻き始めおよび巻き終わりが接続されることによりコ
イルが金属板の結線パターンに接続されるようにしたた
め、結線パターンの端子部とコイルとを、リード線など
の別部材を用いることなく、例えばリフロー半田付けに
よって直接結線することができ、電気的接続が容易にな
る利点がある。また、結線パターンの端子部とコイルと
の接続部がコイルで隠れることもないから、結線パター
ンの端子部とコイルとの接続状況を目視によって観察す
ることができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に適用可能な基板形成工程の例を示す平
面図。
【図2】同上基板形成工程に続く別の工程を示す平面
図。
【図3】本考案にかかる薄型コイルの実施例を示す平
面図。
【図4】同上実施例の製造工程を示す工程図。
【図5】従来の薄型コイルの例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 金属板 2 パターン 3 樹脂基板 10 凹部 11 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桑沢 隆文 長野県駒ヶ根市赤穂14−888番地 株式 会社三協精機製作所駒ヶ根工場内 (72)考案者 小林 寿政 長野県駒ヶ根市赤穂14−888番地 株式 会社三協精機製作所駒ヶ根工場内 (72)考案者 保科 哲夫 長野県駒ヶ根市赤穂14−888番地 株式 会社三協精機製作所駒ヶ根工場内 (56)参考文献 特開 昭57−96599(JP,A) 特開 昭62−189957(JP,A) 実開 平1−82648(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結線パターン状に加工された金属板と、
    コイルが位置決め状態で収納される凹部を有する樹脂基
    板とが一体成形されていて、上記樹脂基板の上記各凹部
    にコイル挿入配置されるとともに、上記金属板の結線
    パターンは上記コイルの巻き始めが接する端子部および
    巻き終わりが接する端子部が折り曲げ形成されていて、
    これらの端子部に上記コイルの巻き始めおよび巻き終わ
    りが接続されることにより上記コイル上記金属板の
    パターンに接続されていることを特徴とする薄型コイ
    ル組。
JP1991053737U 1991-06-15 1991-06-15 薄型コイル組 Expired - Lifetime JP2562721Y2 (ja)

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JP1991053737U JP2562721Y2 (ja) 1991-06-15 1991-06-15 薄型コイル組

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JP1991053737U JP2562721Y2 (ja) 1991-06-15 1991-06-15 薄型コイル組

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JPH04137476U JPH04137476U (ja) 1992-12-22
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JPS62189957A (ja) * 1986-02-14 1987-08-19 Mitsumi Electric Co Ltd 扁平型モ−タの回転子
JPH0182648U (ja) * 1987-10-23 1989-06-01

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