JPH04137222A - 磁気ディスク用基板および磁気ディスク - Google Patents

磁気ディスク用基板および磁気ディスク

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JPH04137222A
JPH04137222A JP25979990A JP25979990A JPH04137222A JP H04137222 A JPH04137222 A JP H04137222A JP 25979990 A JP25979990 A JP 25979990A JP 25979990 A JP25979990 A JP 25979990A JP H04137222 A JPH04137222 A JP H04137222A
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magnetic disk
groove
substrate
circumferential direction
magnetic
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JP25979990A
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Jiro Yoshinari
次郎 吉成
Takanori Kobuke
古武家 隆敬
Kunihiro Ueda
国博 上田
Yasumichi Tokuoka
保導 徳岡
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、いわゆるハードタイプの磁気ディスクに用い
る磁気ディスク用基板と、この磁気ディスク用基板上に
、磁性層を有する磁気ディスクとに関する。
〈従来の技術〉 計算機等に用いられる磁気ディスク駆動装置には、剛性
基板上に磁性層を設層したハードタイプの磁気ディスク
と浮上型磁気ヘッドとが用いられている。
このような磁気ディスク駆動装置においては従来、塗布
型の磁気ディスクが用いられていたが、磁気ディスクの
大容量化に伴い、磁気特性、記録密度等の点で有利なこ
とから、スパッタ法等の気相成膜法等により設層される
連続薄膜型の磁性層を有する薄膜型磁気ディスクが用い
られるようになっている。
薄膜型磁気ディスクとしては、AI2系のディスク状金
属板にN1−P下地層をめっきにより設層するか、ある
いはこの金属板表面を酸化してアルマイトを形成したも
のを基板とし、この基板上にCr層、Co−Ni等の金
属磁性層、さらにC等の保護潤滑膜をスパッタ法により
順次設層して構成されるものが一般的であるが、転送レ
ートや記録密度の向上のための高速回転化や、駆動装置
の小型化の要請が大きく、磁気ディスクの軽量化、さら
には低コスト化が強く望まれている。
このため、金属製基板より軽く、しかも低コストな樹脂
製の剛性基板を用いた磁気ディスクが注目されている。
しかし、平滑な表面の基板上に、連続薄膜の金属磁性層
を成膜すると、磁性層のディスク周方向の保磁力が不十
分なものとなる。
そして、再生出力波形にモジュレーションが生じてしま
う。
このような事情から、E、TENG、 N、 BALL
ARD:IEEE Trans、 Magn、、 MA
G−22,579(1986)には、基板を回転させな
がら研磨テープを作用させる、いわゆるテクスチャリン
グにより、金属等の基板表面の周方向に、不規則な微細
な凹凸を形成し、ディスク周方向の保磁力を向上させ、
再生出力波形のモジュレーションを低下させる旨が記載
されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、樹脂製の基板上に、テクスチャリングにより凹
凸を形成すると、その凹凸は、通常、その形状や寸法等
が一定ではな(、また、凹部や凸部は不連続であるため
、結晶粒子のC軸方向を十分にディスク周方向に一致さ
せることができない。 このため、磁性層のディスク周
方向の保磁力が不十分となり、しかも再生出力のモジュ
レーションを十分に防止できない。
本発明の目的は、ディスク周方向の保磁力が高く、しか
も再生出力のモジュレーションを防止できる磁気ディス
ク用樹脂製基板と、この基板を用いた磁気ディスクとを
提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(9)の本発明によっ
て達成される。
(1)樹脂製のディスク状剛性基板の少なくとも一方の
主面に、 開口部幅が底部幅より大であり、開口部幅および断面形
状が実質的に均一であり、基板周方向に形成された溝を
有することを特徴とする磁気ディスク用基板。
(2)前記溝は、同心円状または渦巻状に形成されてい
る上記(1)に記載の磁気ディスク用基板。
(3)前記溝の底部幅Cと開口部幅aとの比c / a
が9/10以下である上記(1)または(2)に記載の
磁気ディスク用基板。
(4)前記溝の開口部幅の変動係数が50%以下である
上記(1)ないしく3)のいずれかに記載の磁気ディス
ク用基板。
(5)前記溝の深さの変動係数が50%以下である上記
(1)ないしく4)のいずれかに記載の磁気ディスク用
基板。
(6)前記溝の溝間間隙の変動係数が50%以下である
上記(1)ないしく5)のいずれかに記載の磁気ディス
ク用基板。
(7)前記溝の開口部幅が0.05〜10μm、深さが
0.01〜0.5坤、溝間間隙が0〜10μsである上
記(1)ないしく6)のいずれかに記載の磁気ディスク
用基板。
(8)上記(1)ないしく7)のいずれかに記載の磁気
ディスク用基板の溝形成面上に、連続薄膜の磁性層を有
することを特徴とする磁気ディスク。
(9)前記磁性層のディスク周方向の角形比S、と、デ
ィスク径方向の角形比S2との比S、/S2が1.10
以上である上記(8)に記載の磁気ディスク。
く作用〉 本発明の磁気ディスク用基板は、樹脂製であり、基板表
面の周方向に、開口部より底部の幅が狭く、実質的に均
一な溝を有する。
このような溝を有する基板上に、スパッタリング等の気
相成膜法により、Cr薄膜等の下地層を形成した後、C
o−Ni−Cr薄膜、Co−Pt−Ni薄膜等の磁性層
を形成すると、成膜の際、結晶粒子のC軸方向が面内か
つ溝方向すなわち周方向に拘束されて均一にエピタキシ
ャル成長を行なう。
このため、磁性層の磁化容易軸の方向がディスク周方向
に揃い、磁気異方性が増大し、周方向の保磁力や角形比
が向上し、加えて、再生出力のモジュレーションを防止
できる。
なお、溝形状を矩形としても、ある程度は結晶粒子は、
C軸方向が周方向に拘束されてエピタキシャル成長を行
なうが、溝の開口部幅と底部幅とが同じであり、溝の底
部がほぼ直線状であるため、溝内で配向方向に自由度が
生じ、十分にディスク周方向に配向しない。
このため、矩形の溝の場合には、再生出力にモジュレー
ションが生じてしまう場合があり、特に周方向の保磁力
が不十分である。
これに対し、本発明の磁気ディスク用基板の溝形状は、
例えば■状やU状等であり、開口部幅より底部幅が狭い
ため、溝内部でもエピタキシャル成長の方向を規制でき
、C軸をディスク周方向に揃えることができる。
この結果、ディスク周方向の保磁力が高(、再生出力に
モジュレーションが生じない磁気ディスクが実現する。
また、本発明の磁気ディスク用基板は樹脂製であり、加
工性が良いため、所定形状の溝を正確に形成でき、しか
も量産上非常に有利である。
〈具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の磁気ディスク用基板は、樹脂製のディスク状剛
性基板である。
用いる樹脂には特に制限がな(、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、放射線硬化性樹脂等何れの樹脂を使用してもよ
い。
この場合、基板をキャスティスグ法で成型する場合は、
ポリウレタン、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリスチ
レン、ポリアミド、シリコーン樹脂、ポリエステルおよ
びこれらの変性体等が使用できる。
インジェクション法で成型する場合は、ポリエチレン、
ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂
、フッ化ビニリデン樹脂、ポリスチレン、アクリロニト
リル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジェ
ン−スチレン共重合体、アクリル樹脂、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリアセタール、ボリエステル、ポリ
サルホン、ポリオキシベンジレン、ボッエーテルサルホ
ン、ポリエーテルケトン、ボッエーテルエーテルケトン
、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリフェニレンオキサイド、ポリケトンサルファイ
ド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクノルイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリオレフィン、アモルファ
スポリオレフィンおよびこれらの変性体等が使用できる
基板の寸法は、用途等に応じて適宜選択すればよいが、
通常、外径65〜130mm程度、内径20〜40m1
I+程度、厚さ0.8〜1.7+nm程度である。
本発明の磁気ディスク用基板は、一方の主面あるいは両
主面に開口部幅が底部幅より広(、しかも開口部幅およ
び断面形状が実質的に均である溝を有する。
この場合、溝が基板周方向に形成されていれば、そのパ
ターンには特に制限がないが、同心円状または渦巻状が
好ましく、溝パターンは多少変形ないし偏心していても
よい。
また、基板が両主面に溝を有する場合、溝の形状、寸法
、パターン等は、同一でも互いに異なっていてもよい。
溝は、開口部幅が底部幅より大であり、開口部幅および
断面形状が実施的に均一であれば、その形状や寸法等に
は特に制限がないが、好適例を第1図〜第8図に示し以
下説明する。
第1図に示される磁気ディスク用基板2には、断面台形
状で、開口部幅aが実質的に均一である溝21が基板周
方向に形成されている。
図示例では、溝21は1種類のみ形成されている。
この溝21は、開口部幅aと、断面形状とが実質的に均
一であることが必要である。
開口部幅aが実質的に均一とは、完全同一のみの場合に
限定されるものではな(、各溝の開口部幅aに多少の差
がある場合も含まれる。
定量的には、開口部幅を基板径方向に測定したとき、開
口部幅aの変動係数が50%以下、より好ましくは20
%以下であることが好ましい。
前記範囲をこえると、連続薄膜型の磁性層を成膜して磁
気ディスクにした場合、ディスク周方向の保磁力が低下
し、再生出力にモジュレーションが生じる傾向にある。
ここに、変動係数とは、平均値に対する標準偏差の比で
ある。
溝の断面形状が、実質的に均一とは、完全同一ないし相
似形のみの場合に限定されるものではな(、多少変形し
た形状の溝が含まれている場合も含まれる。
より具体的には、溝の断面の面積を、前記と同様にして
測定したとき、その変動係数が50%以下、より好まし
くは20%以下であることが好ましい。
このようにするためには、本発明の基板2は、溝21の
深さh、溝21の底部幅Cおよび溝間間隙すから選ばれ
る1以上が均一であることが好ましい。
定量的には、前記と同様に、各々の寸法ないし面積を基
板径方向に測定したとき、深さh、底部幅Cおよび溝間
間隙すの変動係数は、それぞれ、50%以下、より好ま
しくは20%以下であることが好ましい。
前記範囲の場合、本発明の効果がより一層向上する。
なお、前記の各寸法す、cおよびhはh、b、cの順序
で均一であることが好ましい。
また、溝21の径方向の間隔については、場合によって
は、不規則に変化するものであってもよいが、溝21は
、図示のように、好ましくは変動係数50%以下、特に
20%以下の範囲にて等間隔に形成され、実質的に基板
径方向に規則的に配置されていることが好ましい。
また、本発明の基板2の満21の寸法は、底部幅Cと開
口部幅aとの比c / aが9710以下、特に5/1
0以下であることが好ましい。
前記範囲をこえると、連続薄膜型の磁性層を成膜して磁
気ディスクにした場合、ディスク周方向の保磁力が減少
し、再生出力にモジュレーションが生じる傾向にある。
また、溝21の開口部幅aは0.05〜10p、より好
ましくは0.05〜5μs、特に好ましくは0.05〜
1pが好ましい。
前記範囲未満では、溝の効果が得られず、前記範囲をこ
えるとディスク周方向の保磁力が減少し、再生出力にモ
ジュレーションが生じる傾向にある。
講21の深さhは0.01〜0.5μm、より好ましく
は0.01〜0.3、特に好ましくは0.01〜0.1
5gmが好ましい。
前記範囲未満では溝の効果が得られず、前記範囲をこえ
ると再生出力が低下する傾向にある。
また、溝間間隙すは0〜10戸、より好ましくば0〜5
;、特に好ましくは0〜1−が好ましい。
前記範囲をこえるとディスク周方向の保磁力が減少し、
再生出力にモジュレーションが生じる傾向にある。
なお、溝間間隙すが零、すなわち台形状の溝21が連続
して形成されていてもよい。
ここに、溝21の開口部幅aとは、基板2の最高点間の
距離、底部幅Cとは、グループ21内の基板2の最低点
が連続して存在する距離、溝間間隙すとは、隣接する一
対の溝間における基板2の最高点が連続して存在する距
離、深さhとは、最高点と最低点間の距離である。
また、溝21の寸法a、b、cおよびhは、それぞれ、
2ビームの走査型電子顕微鏡(S EM)や走査型トン
ネル電子顕微鏡(STM)によるプロフィールから解像
度の範囲内で求めればよい。
なお、基板表面は、平滑であっても、所定の面粗さに仕
上げられていてもよい。
溝21は、前記の台形状のほが種々の形状であってよい
が、特に■状および/またはU状であることが好ましい
第2図に示される磁気ディスク用基板2は、■状の溝2
1を有する。
溝21は、図示されるような完全なV形である必要はな
く、例えば第3図に示される非対称なV形、第4図に示
される溝壁面が曲率な有しているもの等多少変形したも
のであってもよい。
また、第5図に示されるように、■と傾きが異なる例え
ば垂直直線部等が設けられ、溝21の壁面が折れ線状に
なってもよく、第6図に示されるように、溝21の壁面
には、段部や肩部があってもよい。
さらには、第7図に示されるように、1つの溝21が、
2以上のV形を有していてもよ(,2以上のV形は、そ
れぞれ深さが異なっていてもよい。
第8図にはU状の溝21を有する磁気ディスク用基板2
が示される。
この場合も溝21は、前記V状の溝と同様、種々の変形
形状のものであってもよい。
また、前記■状やU状等の溝が連続して形成され、基板
表面が、サイクロイド状、サイン波状等になっていても
よい。
このような満21は、必要に応じてその2種以上を好ま
しくは互いに所定の配置で、ともに規則的に設けてもよ
いが、基板周方向の配向性や保磁力、さらには再生出力
のモジュレーションの点で、1種であることが好ましい
磁気ディスク用基板2の製造方法には特に制限がなく、
例えば射出成形により溝21を同時に形成すればよい。
また、必要に応じ、研削、加圧成形、エツチング等によ
り後から溝21を形成してもよい。
本発明の磁気ディスク用基板2は、磁気ディスク、特に
連続薄膜型の磁性層を有する磁気ディスクに用いられる
次に、本発明の磁気ディスク用基板を用いた本発明の磁
気ディスクについて説明する。
第9図には、本発明の磁気ディスクの好適例が示される
磁気ディスク1は、基板2上に、磁性層4を有する。
そして、必要に応じて、基板2と磁性層4との間に、下
地層3を有し、磁性層4の上に保護層5等を有する。
この場合、■状の溝21を有する基板2を用いているが
、前述した本発明の基板であれば何れを用いてもよい。
磁性層4は、連続薄膜型であれば特に制限がな(、例え
ば、Fe、CoおよびNiから選ばれる1種以上を含有
する連続薄膜、特にCo系の連続薄膜で構成すればよい
磁性層5の組成の具体例としては、Co−Ni合金、C
o−Ni−Cr合金、Co−V合金、Co−N1−P合
金;Co−P合金、Co−Zn−P合金、Co−Ni−
Pt合金、Co−Pt合金、Co −N i −M n
 −Re −P合金等が挙げられる。
なお、これら合金には、必要に応じ、○、N、Si、A
j2、Mn、Ar、B、C等の他の元素が20重量%程
度以下含有されていてもよい。
磁性層4の膜厚は、0.03〜0.2−が好ましい。
前記範囲未満では、再生出力が不十分であり、前記範囲
をこえると保磁力が低下する。
磁性層4は、蒸着、スパッタリング、イオンブレーティ
ング、CVD等の各種気相成膜法にて成膜すればよいが
、特にスパッタリングにて成膜することが好ましい。
スパッタリングにて成膜する場合、スパッタの方式、装
置等には特に制限がなく、また諸条件もスパッタ方式等
に応じて適宜決定すればよい。
例えば、DC−マグネトロンスパッタの場合、動作圧力
は、0.1〜10Pa程度とし、Ar等の不活性ガス雰
囲気下で行なえばよい。
また、磁性層4のディスク周方向の角形比を81 ディ
スク径方向の角形比を82としたとき、本発明では、S
、と82との比S、/S2が1.10以上のディスクが
実現する。
基板2と、磁性層4との間には、必要に応じて、下地層
3が設けられる。
下地層3を設けることにより、磁性層4のエピタキシャ
ル成長を良好に行なうことができ、磁気特性が向上する
場合がある。
下地層3は、例えば、Cr%MoおよびWから選ばれる
1種以上を含有する連続薄膜にて構成すればよい。
この場合、用いる金属は単体でも合金でもよい。
下地層3の膜厚は、0.05〜0.5pが好ましい。
前記範囲未満では、磁性層4の配向性や結晶性が悪化す
る傾向にある。
前記範囲をこえると、磁性層4の配向性が悪化する傾向
にある。
下地層3は、前述した磁性層4と同様、蒸着、スパッタ
リング、イオンブレーティング、CVD等の各種気相成
膜法にて成膜すればよく、特にスパッタリングにて成膜
することが好ましい。
磁性層4上には、必要に応じて、さらに保護層5や図示
しない有機系潤滑膜等を設けてもよい。
この場合、前記基板上の溝21によって、ディスク最上
面に凹凸が形成され、磁気ディスクと磁気ヘッド間の潤
滑性がより一層向上し、このためC8S耐久性が向上す
る。
保護層5は、通常炭素あるいは炭素に他の元素を5重量
%程度以下添加したもので構成され、その膜厚は、0.
03〜0.1戸程度とすればよい。
また、潤滑膜は、通常フッ素系液体潤滑剤等にて構成さ
れ、その膜厚は5〜20人程度度板ればよい。
なお、保護層5等は、各種気相成膜法、特にスパッタリ
ングにて成膜すればよい。
また、潤滑膜等は、デイツプコーティング、スプレーコ
ーティング、スピンコーティング等にて成膜すればよい
以上では、第9図に示される片面記録型磁気ディスクを
例に挙げて説明してきたが、本発明は、両面記録型の磁
気ディスクであってもよい。
〈実施例〉 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに詳
細に説明する。
実施例1 外径φ3.5インチ、厚さ1.27mmのポリエーテル
イミド製の磁気ディスク用基板を射出成形により製造し
、同時に基板の一方の主面に均一な溝を形成した。
溝は、基板の周方向に同心円状に形成し、断面U状とし
た。
また、溝の開口部幅a、溝の底部幅C1溝の深さhおよ
び溝間間隙すを、それぞれ、基板径方向に測定し、各寸
法の平均値と、変動係数とを求めたところ下記のとおり
であった。 なお、各寸法は、STMにて求めた。
開口部幅ag0.27m、変動係数14%底部幅c :
 Ogm、変動係数0% 深さh:o、1p、変動係数13% 溝間間隙b:o、27u++、変動係数13%次いで、
膜厚0.1−のCr下地層を成膜した後、膜厚0.05
μのCo−Ni−Cr磁性層を成膜した。
そして、膜厚0.04−のC保護層を成膜した後、パー
フルオロポリエーテルを塗布し、10人の潤滑膜を成膜
して、磁気ディスクサンプルNo、  1を得た。
この場合、下地層および磁性層の成膜は、それぞれ、D
C−マグネトロンスパッタにて行ない、保護層の成膜は
、RF−マグネトロンスパッタにて行なった。
また、下地層、磁性層および保護層のスパッタ条件は、
動作圧力をI Paとし、Ar雰囲気中とした。
ターゲットには、それぞれ、Cr、 CO7ON i 20Cr lo (at%)およびC
を用いた。
なお、ICP発光分析により磁性層の組成を求めたとこ
ろ、COTON 120Cr lo (at%)であっ
た。
次に、溝をV状にしたほかは、サンプルNo。
1と同様にして、サンプルNo、  2を製造した。
溝の寸法は、下記のとおりであった。
開口部幅a:0.2戸、変動係数13%底部幅C:OP
、変動係数O% 深さh:o、1岬、変動係数15% 講間間隙b:0.2μs、変動係数13%また、比較用
サンプルとして溝を形成しないほかはサンプルNo、 
 1と同様のサンプルNo、  3と、溝を矩形状にし
たほかはサンプルNo、  1と同様のサンプルNo、
 4と、基板を回転させながら研磨テープを作用させ、
いわゆるテクスチャノングにより■状の溝を形成したほ
かはサンプルNo、  1と同様のサンプルNo、  
5とを製造した。
サンプルNo、 4およびサンプルNo、 5の溝寸法
は下記のとおりであった。
サンプルN014 開口部幅a:o、24、変動係数14%底部幅c:0.
24+、変動係数15%深さh:o、lp、変動係数1
3% 溝間間隙b:o、2戸、変動係数15%サンプルN00
5 開口部幅ミニ5戸、変動係数60% 底部幅c:0μm、変動係数O% 深さh:o、02μs、変動係数70%なお、サンプル
No、  5の溝パターンには、部組の目状の部分もあ
ったが、はぼ同心円状であり、溝の開口部幅等の寸法は
前記のとおり不規則であった。
得られた各サンプルの磁性層のディスク周方向および径
方向の保磁力HcをVSMにより印加磁界強度10kO
eにて測定した。
また、ディスク周方向の配向性を評価するため、前記と
同様に測定をして、ディスク周方向の角形比S、と、デ
ィスク径方向の角形比S2と、Slと82との比Sl/
S2を算出した。
なお、X線回折により、本発明のサンプルNo、  1
およびNo、 2は、それぞれ、磁性層の結晶粒子のC
軸が、ディスク周方向に配向していることが確認された
次に、各サンプルに対し、ディスク最内周、内周と外周
の中間局および最外周のそれぞれにおける再生出力のモ
ジュレーションM OD iを下記のとおり算出し、こ
の平均値MODを求め、モジュレーションの評価を行な
った。
MODi: ディスクに3.3MHzの単一波長の信号を記録し、そ
の1周分の出力波形エンベロープより、出力のP −P
 (peak to peak)値の最大値をA、最小
値をBとし下記式から算出した。
MOD、 = (A−B) / (A+B)X  10
0  (%)評価基準 ○・・・MODが5%未満 △・・・MODが5〜10% ×・・・MODが10%超 結果は表1に示されるとおりである。
表1に示される結果から本発明の効果が明らかである。
なお、このほか、溝形状や溝寸法が異なる各種サンプル
、磁性層や基板材質が異なる各種サンプルを製造し、前
記と同様の評価を行なったところ同等の結果が得られた
〈発明の効果〉 本発明の磁気ディスク用基板は、樹脂製であるため、軽
量であり、しかも製造時の加工性が良好である。
そして、基板は、周方向に所定の溝を有するため、周方
向の保磁力が高い磁性層を有し、しかも再生出力のモジ
ュレーションのない磁気ディスクが実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は、それぞれ、本発明の磁気ディスク用
基板の1例が示される部分断面図である。 第9図は、本発明の磁気ディスクの1例が示される部分
断面図である。 符号の説明 1・・・磁気ディスク 2・・・磁気ディスク用基板 21・・・溝 3・・・下地層 4・・・磁性層 5・・・保護層 特許出願人 ティーデイ−ケイ株式会社代  理  人
  弁理士   石  井  隔間     弁理士 
  増  1) 達  哉IG F 1G、7 6.8 FIG、9

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)樹脂製のディスク状剛性基板の少なくとも一方の
    主面に、 開口部幅が底部幅より大であり、開口部幅および断面形
    状が実質的に均一であり、基板周方向に形成された溝を
    有することを特徴とする磁気ディスク用基板。
  2. (2)前記溝は、同心円状または渦巻状に形成されてい
    る請求項1に記載の磁気ディスク用基板。
  3. (3)前記溝の底部幅cと開口部幅aとの比c/aが9
    /10以下である請求項1または2に記載の磁気ディス
    ク用基板。
  4. (4)前記溝の開口部幅の変動係数が50%以下である
    請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ディスク用基
    板。
  5. (5)前記溝の深さの変動係数が50%以下である請求
    項1ないし4のいずれかに記載の磁気ディスク用基板。
  6. (6)前記溝の溝間間隙の変動係数が50%以下である
    請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気ディスク用基
    板。
  7. (7)前記溝の開口部幅が0.05〜10μm、深さが
    0.01〜0.5μm、溝間間隙が0〜10μmである
    請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気ディスク用基
    板。
  8. (8)請求項1ないし7のいずれかに記載の磁気ディス
    ク用基板の溝形成面上に、連続薄膜の磁性層を有するこ
    とを特徴とする磁気ディスク。
  9. (9)前記磁性層のディスク周方向の角形比S_1と、
    ディスク径方向の角形比S_2との比S_1/S_2が
    1.10以上である請求項8に記載の磁気ディスク。
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