JPH0413692A - ステロイド誘導体及びその製造方法 - Google Patents

ステロイド誘導体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0413692A
JPH0413692A JP11546490A JP11546490A JPH0413692A JP H0413692 A JPH0413692 A JP H0413692A JP 11546490 A JP11546490 A JP 11546490A JP 11546490 A JP11546490 A JP 11546490A JP H0413692 A JPH0413692 A JP H0413692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
formula
steroid derivative
stirred
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11546490A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2826168B2 (ja
Inventor
Yoshinori Ando
由典 安藤
Soichi Sakane
坂根 壮一
Sunao Nakagawa
直 中川
Manzo Shiono
万蔵 塩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP11546490A priority Critical patent/JP2826168B2/ja
Publication of JPH0413692A publication Critical patent/JPH0413692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2826168B2 publication Critical patent/JP2826168B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steroid Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は一般式(I) [式中、R1及びR2は請求項1記載の定義勇とおりで
ある。] で示されるステロイド誘導体を得、該一般式(II)で
示されるステロイド誘導体と一般式[式中、R3、X及
びZは請求項1記載の定義のとおりである。] で示されるスルホンを塩基性物質の存在下に反応[式中
IR’及びR2はそれぞれ水素原子、アシル基、低級ア
ルコキシカルボニル基、三置換シリル基又は置換基を有
していてもよいアルコキシメチル基を表し、R3は水素
原子又はメチル基を表し、Xは水素原子又は−〇Y基を
表し、ここで、Yは水素原子、アシル基、三置換シリル
基又は置換基を有していてもよいアルコキシメチル基を
表し、Zはアリールスルホニル基を表す、] で示されるステロイド誘導体及びその製造方法に関する
本発明により提供される一般式(I)で示されるステロ
イド誘導体は、慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、骨軟
化症、骨粗鬆症などのカルシウム代謝の欠陥症の治療に
有効であることが知られているlα−ヒドロキシビタミ
ンD2、lα、25ジヒドロキシビタミンD2,24−
エビ−1α。
25−ジヒドロキシビタミンD2及びこれらの化合物の
誘導体の合成中間体として有用である。
[従来の技術] 従来、1α、25〜ジヒドロキシビタミンD2又はその
24位エピマーの合成中間体として一般[式中、R4及
びR6は、R4がメチル基の時にR6は水素原子であり
、R4が水素原子の時にR5はメチル基であり、Phは
フェニル基を表し、THPはテトラヒドロピラニル基を
表す、] で示されるジエン部分を保護したステロイド誘導体が知
られており、それらの製造方法として、(22E)−5
,7,22−エルゴスタトリエン−1α、3β、25−
トリオール又はその24位のエピマーを出発原料とする
製造方法が知られている(特開平2−3616E3号公
報参照)。
[発明が解決しようとする課題] 一般式(Io)で示されるステロイド誘導体はジエン部
分が保護されており、このステロイド誘導体を製造する
に要する工程数は多く、また該ステロイド誘導体を種々
の生理活性を有する化合物に誘導する際には脱保護の工
程が必要となる。
本発明の1つの目的は、容易に入手可能な原料を用いて
、ジエンの保護及びその脱保護の工程を経由することな
く種々の生理活性を有するステロイド誘導体を製造する
ことができる方法を与える合成中間体として有用な新規
な化合物を提供することにある。
本発明の他の1つの目的は、その新規な化合物を容易に
製造する方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、上記の目的は ■前記一般式(I)で示されるステロイド誘導体、 ■−一般式II) [式中 R1及−びR2は前記定義のとおりである。]
で示されるステロイド誘導体と一般式(rV)[式中、
R”  X及び2は前記定義のとおりである。] で示されるスルホンを塩基性物質の存在下に反応させる
ことを特徴とする一般式(1)で示されるステロイド誘
導体の製造方法、及び ■−一般式I[l) [式中、R”及びR”はそれぞれアシル基、低級アルコ
キシカルボニル基、三置換シリル基又は置換基を有して
いてもよいアルコキシメチル基を表す、] で示されるステロイド誘導体をジメチルスルホキシド中
でアミンの存在下にオギザリルクロリドを用いて酸化す
ることにより一般式(II)で示されるステロイド誘導
体を得、該一般式(II)で示されるステロイド誘導体
と一般式(IV)で示されるスルホンを塩基性物質の存
在下に反応させることを特徴とする一般式(I)で示さ
れるステロイド誘導体の製造方法 を提供することにより達成される。
上記の各一般式におけるR1、R2、R”、R21Y及
びZを以下に詳しく説明する。R’、R”R目及びR”
のそれぞれが表すアシル基としては、アセチル基、プロ
ピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基
、イソバレリル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、モノ
クロルアセチル基、トリフルオロアセチル基等が挙げら
れ、低級アルコキシカルボニル基としては、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカ
ルボニル基等が挙げられ、三置換シリル基としては、ト
リメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロ
ピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチ
ルジフェニルシリル基等が挙げられ、また置換基を有し
ていてもよいアルコキシメチル基としては、メトキシメ
チル基、メトキシエトキシメチル基、1−(エトキシ)
エチル基、1−(メトキシ)イソプロピル基、テトラヒ
ドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基等が挙げられ
る。Yが表すアシル基としては、アセチル基、プロピオ
ニル基、ブチリル基、モノクロルアセチル基等が挙げら
れ、三置換シリル基としては、トリメチルシリル基、ト
リエチルシリル基等が挙げられ、また置換基を有してい
てもよいアルコキシメチル基としては、メトキシメチル
基、メトキシエトキシメチル基、1−(エトキシ)エチ
ル基、l−(メトキシ)イソプロピル基、テトラヒドロ
フラニル基、テトラヒドロピラニル基等が挙げられる。
Zが表すアリールスルホニル基としては、ベンゼンスル
ホニル基、p−トルエンスルホニル基、p−ブロモベン
ゼンスルホニル基等が挙げられる。
上記一般式(1)、(II)又は(In)で示されるそ
れぞれのステロイド誘導体を以後下記のように称するこ
とがある。
一般式      略    称 (I) ステロイド誘導体(1) (II) アルデヒド(It) (III) アルコール(I[I) アルコール(I[l)からアルデヒド(It)への変換
は、アルコール(DI)にジメチルスルホキシド中で、
アミンの存在下にオギザリルクロリドを作用させて該ア
ルコール(In)を酸化することによす行われる。ジメ
チルスルホキシドの使用量は、アルコール(m)1モル
に対して通常約5〜50モルである。また、オギザリル
クロリドの使用量は、アルコール(■)1モルに対して
通常約2〜30モルである。使用されるアミンとしては
、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、4−ジメチルアミノピリジン等の三級アミンが
好ましく、その使用量はアルコール(1)1モルに対し
て通常約5〜100モルである。この反応は溶媒中で行
うのが好ましく、溶媒としては、例えばクロロホルム、
塩化メチレン等が用いられる。上記のアミンを溶媒とし
て用いることも可能である。溶媒の使用量はアルコール
(III)に対して通常約5〜200倍重量である。
反応は、通常−10℃〜30℃の範囲内の温度で行われ
る。この反応において、アルコール(I[I)の水酸基
の保護基が三置換シリル基等である場合には、反応の条
件によっては一般式(II)においてR1及び/又はR
2が水素原子であるアルデヒドが得られる。
このようにして得られたアルデヒド(II)の反応混合
物からの単離・精製は、通常の有機化合物の単離・精製
において用いられている方法と同様にして行われる。例
えば、反応混合物を水にあけ、酢酸エチル等の有機溶媒
で抽出し、抽出液を水及び食塩水で順次洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥後、濃縮する。得られる粗生成物を必
要に応じて再結晶、クロマトグラフィーなどにより精製
し、アルデヒド(II)を得る。
アルデヒド(II)からステロイド誘導体(1)への変
換は、アルデヒド(II)と一般式(IV)で示される
スルホン(以下、これをスルホン(rV)と称すること
がある)を塩基性物質の存在下に反応させることにより
行われる。スルホン(IV)の使用量は、アルデヒド(
■)1モルに対して通常約1〜20モルである。使用さ
れる塩基性物質としては、水素化ナトリウム、水素化カ
リウムなどの金属水素化物;メチルリチウム、ブチルリ
チウム、フェニルリチウムなどの有機金属化合物;リチ
ウムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピ
ルアミド、リチウムテトラメチルビベラジド、リチウム
ヘキサメチルジシラジド、ナトリウムへキサメチルジシ
ラジド、カリウムへキサメチルジシラジドなどの金属ア
ミド等が挙げられる。その使用量は、塩基性物質の性質
によっても異なるが、スルホン(■)1モルに対して通
常0.8〜20モルである0反応は溶媒中で行うのが好
ましく、溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジ
メトキシエタン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトン、
ヘキサメチルホスホリックトリアミド及びこれらの混合
溶媒などが使用される。溶媒の使用量は、アルデヒド(
II)に対して通常約5〜200倍重量である0反応は
、通常的−100℃〜50℃の範囲内の温度で行われる
このようにして得られたステロイド誘導体(I)の反応
混合物からの単離・精製は、通常の有機化合物の単離・
精製において用いられる方法と同様にして行われる0例
えば、反応混合物を水又は塩化アンモニウム水溶液にあ
け、ジエチルエーテル、塩化メチレン、酢酸エチルなど
の有機溶媒で抽出し、抽出液を食塩水で洗浄したのち、
乾燥後、濃縮して粗生成物を得、該粗生成物を、必要に
応じて再結晶、クロマトグラフィーなどにより精製する
ことにより行われる。
アルコール(I[l)は、例えば横巾らの方法(日本化
学会第58春季年会講演予稿集I1.2IL34.11
84頁、1989年参照)に従って調製できる。またス
ルホン(IV)は、HoF、 DeLucaらの方法[
ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J、
 Org、 CheIll、 )、53巻、3450−
3457頁(1988年)参照]に従って調製すること
ができる。
ステロイド誘導体(1)は、例えば次の方法により1α
−ヒドロキシビタミンD2.1α、25ジヒドロキシビ
タミンD、、24−エビ−1α。
25−ジヒドロキシビタミンD2等へ誘導される。
+1) (V) [上式中、R1%R2、R3、X及びZは前記定義のと
おりであり、R12及びR22はそれぞれ水素原子、ア
シル基、低級アルコキシカルボニル基、三置換シリル基
又は置換基を有していてもよいアルコキシメチル基を表
し、Wは水素原子又は水酸基を表す。] ステロイド誘導体(I)を還元剤の存在下に脱スルホン
させることにより一般式(V)で示されるプロビタミン
D2誘導体を得、該プロビタミンD2誘導体をその水酸
基の保護基に応じて脱保護反応に付することにより一般
式(Vl)で示されるプロビタミンD2誘導体を得るこ
とができる。
数式(Vl)で示されるプロビタミン誘導体を公知の方
法に準じて光反応させ、次いでその生成物を熱異性化す
ることにより、一般式(■)で示されるビタミンD2¥
S導体、すなわち、1α−ヒドロキシビタミンD2.1
α、25−ジヒドロキシビタミンD2.24−ヱビー1
α、25−ジヒドロキシビタミンD2等を得ることがで
きる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1 ジメチルスルホキシド24.5mlを塩化メチレン50
0 m lに加え、ドライアイス−アセトン浴中で冷却
しながら攪拌した。得られた溶液に塩化メチレン70 
m lにオギザリルクロリド14.7mlを溶かして得
られた溶液を滴下し、10分間攪拌した。1α、3β−
ビス(メトキシカルボニルオキシ)−20−メチルプレ
グナ−5,7−ジエン−21−オール11.3gを塩化
メチレン200 m lに溶かして上記で調製した溶液
に滴下し、30分間攪拌したのち、得られた混合液にト
リエチルアミン98 m lを加えて5分間攪拌した0
反応混合液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を水、食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し
たのち、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、下記の物性を有する1
α、3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ
−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒドを10.1
β得た。
’H−NMRスペクトル(90MHz)CDCl 、l
、TMS、  δ: 0.62(s、3H)、  0.97(s、3H)。
1、08(d、 J=6.911z、 3!()。
3.71(s、3B)、  3.73(s、3H)。
4.68〜5.05(+n、 21()、  5.24
〜5.42(m、 IH)。
5.54〜5.73(a、l1l)、  9.50(1
B)(3S)−2,3−ジメチル−4−(フェニルスル
ホニル)−2−(テトラヒドロフラン−2−イルオキシ
)ブタン720mgをテトラヒドロフラン10m1に溶
解し、窒素雰囲気下、ドライアイス−アセトン洛中で冷
却しながら攪拌した。得られた溶液にn−ブチルリチウ
ムのヘキサン溶液(1、53m o l / 1 )を
1.5m’l加え、そのまま20分間攪拌した0次いで
、lα、3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレ
グナ−5゜7−ジエン−20−カルブアルデヒド1.O
gをテトラヒドロフラン6 m lに溶かして得られた
溶液を加え、冷却したまま1.5時間攪拌した0反応混
合液に氷冷した塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥したのち、濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し、下記の物性を有
する(24S)1α、3β−ビス(メトキシカルボニル
オキシ)24−メチル−23−(フェニルスルホニル)
−25−(テトラヒドロフラン−2−イルオキシ)コレ
スタ−5,7−ジエン−22−オールを880 m g
得た。
’H−NMRスペクトル(270MHz)CDCl s
、  TMS、  δ :0.57〜0.63(6H)
、  0.99(s、3B)。
1.25〜1.58(9H)、  2.68〜3.10
(18)。
3.77(s、6H)、  3.79〜4.23(3[
()。
4゜81〜4.91(2H)、  5.35〜5.38
(m、IH)。
5.48−5.55(m、1f()、  5.66〜5
.72(+Il、IH)。
7.49〜7.58(3H)、  7.81〜7.90
(m、2H)実施例2 (2R)−2,3−ジメチル−1−p−トルエンスルホ
ニルブタン550 m gをテトラヒドロフラン10m
1に溶解し、窒素雰囲気下、ドライアイス−アセトン浴
中で冷却しながら攪拌した。得られた溶液にn−ブチル
リチウムのヘキサン溶液(1、53m o l / l
 )を1.5ml加え、そのまま30分間攪拌した。次
いで、1α、3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)
プレグナ−5゜7−ノニン−20−カルブアルデヒド1
.0gをテトラヒドロフラン5 m lに溶かして得ら
れた溶液を加え、冷却したまま1.5時間攪拌した。反
応混合液に氷冷した塩化アンモニウム水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥したのち、濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムグロマトグラフイーにより精製し、下記の物性
を有する(24R)−1α、3β−ビス(メトキシカル
ボニルオキシ)24−メチル−23−トルエンスルホニ
ルコレスタ−5,7−ジエン−22−オールを785m
g得た。
IH−NMRスペクトル(270MHz)CDC13,
TMS、  δ: 0.61〜0.67(6[()、  0.98(s、3
H)。
1.05〜1.57(91()、  2.43(s、3
H)。
2.70〜3.11(IH)、  3.81(s、6)
1)。
3.80〜4.15(m、18)、  4.79〜4.
90(2H)。
5.48〜5.53(+、IH)、  5.64〜5.
68(m、 18)。
7.37〜7.49(m、 2B)、  ?。82〜7
.93(m、 2H)実施例3 ジメチルスルホキシド20.3rnlを塩化メチレン5
00 m lに加え、ドライアイス−アセトン浴中で冷
却しながら攪拌した。得られた溶液に塩化メチレン70
 m lにオギザリルクロリド12.1m4を溶かして
得られた溶液を滴下し、10分間攪拌した。1α、3β
−ビス、(テトラヒドロビラン−2−イルオキシ)−2
0−メチルプレグナ−5,7−ジエン−21−オール1
0.5gを塩化メチレン200 m lに溶かして上記
で調製した溶液に滴下し、30分間攪拌したのち、得ら
れた混合液にトリエチルアミン79.6mlを加えて5
分間攪拌した0反応混合液を氷冷した重曹水にあけ、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水、食塩水で順次洗浄し
、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した
。残渣をシリカゲルカラムグロマトグラフィーにより精
製し、下記の物性を有するlα、3β−ビス(テトラヒ
ドロビラン−2イルオキシ)プレグナ−5,7−ノニン
−20−カルブアルデヒドを10.7g得た。
’H−NMRスペクトル(270MHz)CDCl s
、TMS、  δ: 0.61(s、341)、  0.97(s、3H)。
1.05(d、3)1)。
3.25〜4.22(6B)、  4.68〜5.37
(2H)。
5.27〜5゜45(m、 l1l)。
5.55〜5.73(m、 l1l)。
9゜52(IH) (3R)−2,3−ジメチル−4−(フェニルスルホニ
ル)−2−(テトラヒドロフラン−2−イルオキシ)ブ
タン970 m gをテトラヒドロフラン15 m l
に溶解し、窒素雰囲気下、ドライアイス−アセトン浴中
で冷却しながら攪拌した。得られた溶液にn−ブチルリ
チウムのヘキサン溶液(1、53m o l / 1 
)を2.0ml加え、そのまま20分間攪拌した0次い
で、1α、3β−ビス(テトラヒドロビラン−2−イル
オキシ)プレグナ−5,7−ノニン−20−カルブアル
デヒド1.5gをテトラヒドロフラン8 m lに溶か
して得られた溶液を加え、冷却したまま2時間攪拌した
0反応混合液に氷冷した塩化アンモニウム水溶液を加え
、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥したのち、濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、下記の
物性を有する(24R)−1α、3β−ビス(テトラヒ
ドロビラン−2−イルオキシ)−24−メチル−23−
フェニルスルホニル−25−(テトラヒドロフラン−2
−イルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オー
ルを926 m g得た。
’H−NMRスペクトル(270MHz)CDC13,
TMS、  δ: 0.60〜0.64(6H)、  1.00(s、3B
)。
1.19〜1.57(9B)、  2.71〜3.08
(IH)。
3.27〜4.20(9H)、  4.67〜5゜35
(3H)。
5.44〜5.35(m、1B)、  5.65〜5.
68(m、IH)。
7.41〜7.56(3)1)、  7.78〜7.9
0(m、2H)実施例4 ジメチルスルホキシド2.5mlを塩化メチレン50 
m lに加え、ドライアイス−アセトン洛中で冷却しな
がら攪拌した。得られた溶液に塩化メチレン5 m l
にオギザリルグロリド1.5mlを溶かして得られた溶
液を滴下し、10分間攪拌した。1α、3β−ビス(ト
リメチルシリルオキシ)20−メチルプレグナ−5,7
−ジエン−21−オール1.2gを塩化メチレン20 
m lに溶かして上記で調製した溶液に滴下し、30分
間攪拌したのち、得られた混合液にトリエチルアミン1
0m1を加えて5分間攪拌した0反応混合液を水にあけ
、酢酸エチルで抽出した。抽出液を重曹水、水、食塩水
で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧
下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、下記の物性を有する1α、3β−ジ
ヒドロキシプレグナ−5,7−ジエン−20−カルブア
ルデヒドを685 m g得た。
’H−NMRスペクトル(270MHz)CDCls、
TMS、  δ: 0.60(s、3H)、  0.92(s、38)。
1、05(d、 J=6.7Hz、 3H)。
3.55〜4.20(m、2H)、  5.24〜5.
47(a、18)。
5.55〜5.77(m、01)、  9.52<IH
)(3S)−2−アセトキシ−2,3−ジメチル=4−
(フェニルスルホニル)ブタン660mgをテトラヒド
ロフラン10 m lに溶解し、窒素雰囲気下、ドライ
アイス−アセトン浴中で冷却しながら攪拌した。得られ
た溶液にn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1、53
m o l / 1 )を2.7ml加え、そのまま2
0分間攪拌した。次いで、lα、3β−ジヒドロキシプ
レグナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒド68
5 m gをテトラヒドロフラン5 m l &:溶か
して得られた溶液を加え、冷却したまま2時間攪拌した
0反応混合液に氷冷した塩化アンモニウム水溶液を加え
、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥したのち、濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、下記の
物性を有する(24S)−25−アセトキシ−24−メ
チル−23−(フェニルスルホニル)コレスタ−5,7
−ジニンー1α、3β。
22−トリオールを563mg得た。
’H−NMRスペクトル(270MHz)CDC1s、
  TMS、  δ : 0.58〜0.63(6f()、   1.03(s、
3f()。
1.22〜1.60(9B)、   2.01(s、3
H)。
2.65〜3.10(Hl)、   3.65〜4.2
1(3H)。
5.50〜5.56(m、IH)、   5.65〜5
.70(m、11()。
7、49〜7.59(3)1)、   7.80〜7.
89(m、 2f()実施例5 ジメチル2ルホキシド2.3mlを塩化メチレン50 
m lに加え、ドライアイス−アセトン浴中で冷却しな
がら攪拌した。得られた溶液に塩化メチレン5 m l
にオギザリルクロリド1.4mlを溶かして得られた溶
液を滴下し、10分間攪拌した。1α、3β−ジアセト
キシ−20−メチルプレグナ−5,7−ジエン−21−
オール1.0gを塩化メチレン20 m lに溶かして
上記で調製した溶液に滴下し、30分間攪拌したのち、
得られた混合液にトリエチルアミン9.3mlを加えて
5分間攪拌した0反応混合液を水にあけ、酢酸エチルで
抽出した。抽出液を水、食塩水で順次洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、下記
の物性を有する1α。
3β−ジアセトキシプレグナ−5,7−ジエン−20−
カルブアルデヒドを831mg得た。
’H−NMRスペクトル(270MHz)CD CI 
’s、 T M S 、  δ:0.60(s、3H)
、  0.98(s、3H)。
1.05(d、3)1)、  1.99(s、3H)。
2、04(s、 3)])。
4.62〜5.15(m、28)、  5.20〜5.
39(m、1f()。
5.49〜5゜57(m、 IH)、  9.38(I
B)2−メチル−4−(フェニルスルホニル)−2(テ
トラヒドロビラン−2−イルオキシ)ブタン640 m
 gをテトラヒドロフラン10 m lに溶解し、窒素
雰囲気下、ドライアイス−アセトン浴中で冷却しながら
攪拌した。得られた溶液にn−ブチルリチウムのヘキサ
ン溶液(1,53mol/1)を1.4ml加え、その
まま20分間攪拌した1次いで、1α、3β−ジアセト
キシプレグナ5.7−ジエン−20−カルブアルデヒド
831mgをテトラヒドロフラン5 m lに溶かして
得られた溶液を加え、冷却したまま1.5時間攪拌した
。反応混合液に氷冷した塩化アンモニウム水溶液を加え
、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥したのち、濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、下記の
物性を有する1α、3β−ジアセトキシ−23−(フェ
ニルスルホニル)−25−(テトラヒドロビラン−2イ
ルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22=オールを
703mg得た。
’H−NMRスペクトル(270MHz)CD Cl 
a、 TM S 、 δ:0.62(s、3H)、  
1.00(s、3F()。
1.19〜1.57(9H)、  2.00(s、3)
1)。
2.04(s、38)、  2.71〜3.12(IH
)。
3.75〜4.22(3H)、  4.61〜5.10
(m、 28)。
5.35〜5.40(m、1B)。
5.46〜5.52(m、IH)、  5.65〜5.
70(m、IH)。
7.51〜7.59(3B)、  7.79〜?、、8
9(m、2)1)参考例1 (24S)−1α、3β−ビス(メトキシカルボニルオ
キシ)−24−メチル−23−(フェニルスルホニル)
−25−(テトラヒドロフラン−2−イルオキシ)コレ
スタ−5,7〜ジエン−22−オール300 m gを
テトラヒドロフラン40m1に溶解し、得られた溶液に
リン酸水素二ナトリウムの飽和メタノール溶液40 m
 l及びリン酸水素二ナトリウム6gを加え、室温で3
0分間攪拌した6反応混合液を氷冷し、5%ナトリウム
アマルガム5gを加えて、冷却したまま24時間攪拌し
た0反応混合液にヘキサンを加えてデカンテーションを
行い(5回)、溶液を集めて食塩水で洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥したのち、濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、(24R,2
2E)−1αメトキシカルボニルオキシ−25−(テト
ラヒドロフラン−2−イルオキシ)エルゴスタ−5゜7
.22−トリエン−3β−オールを70.2mg得た。
参考例2 <24R,,22E)−1α−メトキシカルボニルオキ
シ−25−(テトラヒドロフラン−2−イルオキシ)エ
ルゴスタ−5,7,22−トリエン−3β−オール17
3.5mgをメタノール10m1に溶解し、得られた溶
液にピリジニウム−p−トルエンスルホネート6 m 
gを加え、室温で30分間攪拌した0反応混合液を1i
lF水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し
、次いで食塩水で洗浄したのち、硫酸ナトリウム上で乾
燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用いて精製し、(24R,22E)1α−メト
キシカルボニルオキシエルゴスタ5.7.22−トリエ
ン−3β、25−ジオールを144.2mg得た。
参考例3 (24R,22E)−1α−メトキシカルボニルオキシ
エルゴスタ−5,7,22−トリエン3β、25−ジオ
ール275゜2 m gをテトラヒドロフラン2 m 
l及びメタノール10 m lに溶解し、得られた溶液
に炭酸カリウム10 m gを加え、50℃で24時間
攪拌した0反応混合物を希塩酸で中和し、エーテル及び
テトラヒドロフランで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄
したのち、硫酸ナトリウム上で乾燥後、濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムグロマトグラフイーを用いて精製し
、(24R,22E)−エルゴスタ−5,7,22トリ
エン−1α、3β、25−トリオールを222.3mg
得た。
参考例4 (24R,22E)−エルゴスタ−5,7,22−トリ
エン−1α、3β、25−トリオール100mgをエタ
ノール500 m lに溶解し、氷水冷し、得られた溶
液に窒素気流下、パイレックスフィルターを用い、高圧
水銀灯で10分間光照射した。
反応混合液を2時間加熱還流させたのち、減圧下に濃縮
した。残渣をシリカゲル力ラムグロマトグラフィー及び
高速液体グロマトグラフイーを用いて精製し、24−エ
ビ−1α、25−ジヒドロキシビタミンD2を19.5
mg得た。
[発明の効果] 本発明によれば、容易に入手可能な原料を用いて、ジエ
ンの保護及びその脱保護の工程を経由することなく、カ
ルシウム代謝の欠陥症の治療薬として有効なことが知ら
れている1α−ヒドロキシビタミンD2.1α、25−
ジヒドロキシビタミンD2.24−エビ−1α、25−
ジヒドロキシビタミンD2などを製造することができる
方法を与えるステロイド誘導体(I)が提供される。
また本発明によれば、上記のステロイド誘導体(I)を
容易に製造することができる方法が提供される。
特許出願人  株式会社 クラレ 代 理 人  弁理士 ホウ 堅

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中、R^1及びR^2はそれぞれ水素原子、アシル
    基、低級アルコキシカルボニル基、三置換シリル基又は
    置換基を有していてもよいアルコキシメチル基を表し、
    R^3は水素原子又はメチル基を表し、Xは水素原子又
    は−OY基を表し、ここで、Yは水素原子、アシル基、
    三置換シリル基又は置換基を有していてもよいアルコキ
    シメチル基を表し、Zはアリールスルホニル基を表す。 ] で示されるステロイド誘導体。 2、一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) [式中、R^1及びR^2は請求項1記載の定義のとお
    りである。] で示されるステロイド誘導体と一般式(IV)▲数式、化
    学式、表等があります▼(IV) [式中、R^3、X及びZは請求項1記載の定義のとお
    りである。] で示されるスルホンを塩基性物質の存在下に反応させる
    ことを特徴とする請求項1記載の一般式( I )で示さ
    れるステロイド誘導体の製造方法。 3、一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) [式中、R^1^1及びR^2^1はそれぞれアシル基
    、低級アルコキシカルボニル基、三置換シリル基又は置
    換基を有していてもよいアルコキシメチル基を表す。] で示されるステロイド誘導体をジメチルスルホキシド中
    で、アミンの存在下にオキザリルクロリドを用いて酸化
    することにより一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) [式中、R^1及びR^2は請求項1記載の定義のとお
    りである。] で示されるステロイド誘導体を得、該一般式(II)で示
    されるステロイド誘導体と一般式▲数式、化学式、表等
    があります▼(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) [式中、R^3、X及びZは請求項1記載の定義のとお
    りである。] で示されるスルホンを塩基性物質の存在下に反応させる
    ことを特徴とする請求項1記載の一般式( I )で示さ
    れるステロイド誘導体の製造方法。
JP11546490A 1990-04-30 1990-04-30 ステロイド誘導体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2826168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11546490A JP2826168B2 (ja) 1990-04-30 1990-04-30 ステロイド誘導体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11546490A JP2826168B2 (ja) 1990-04-30 1990-04-30 ステロイド誘導体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0413692A true JPH0413692A (ja) 1992-01-17
JP2826168B2 JP2826168B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=14663191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11546490A Expired - Fee Related JP2826168B2 (ja) 1990-04-30 1990-04-30 ステロイド誘導体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2826168B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2826168B2 (ja) 1998-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0567627B2 (ja)
US4554105A (en) Process for the preparation of 1-hydroxylated vitamin D compounds
WO2003084925A1 (en) METHOD OF SYNTHESIZING 1α-HYDROXY-2-METHYLENE-19-NOR-HOMOPREGNACALCIFEROL
JPH0742305B2 (ja) 25,26,27−トリノルコレステロール化合物
JP2741497B2 (ja) 1α−ヒドロキシビタミンD化合物の中間体
JP3037427B2 (ja) カルシトリオールならびにその誘導体を製造するための原料化合物、これらの原料化合物の製造方法ならびにこの方法のための中間体
JPS6129360B2 (ja)
EP0045524B1 (en) 22-arylsulfonyl-24,25-dihydroxycholestanes and process for preparing the same
JPH0413692A (ja) ステロイド誘導体及びその製造方法
US6080879A (en) Hexafluoro-vitamin synthesis and crystallization method, solvent and product
JP2642189B2 (ja) ステロイド誘導体及びその製造方法
JP3588367B2 (ja) 1β−ヒドロキシ−1α−低級アルキルビタミンD誘導体
JPH0413693A (ja) ステロイド誘導体の製造方法
JPH09143154A (ja) ビタミンd3 誘導体の製造方法
JPS6140669B2 (ja)
JPH0413694A (ja) ステロイド誘導体の製造方法
JP2750170B2 (ja) ステロイド誘導体の製造法
JP2869139B2 (ja) ステロイド誘導体の製造方法
JP3483155B2 (ja) 1α,25−ジヒドロキシビタミンD4およびD7の製造法
JP2975705B2 (ja) ステロイド誘導体
JP3712077B2 (ja) ヒドロインダン−4−オール誘導体およびその製造方法
JPH0353299B2 (ja)
JPH051278B2 (ja)
JPH08325226A (ja) ビタミンd3 誘導体の製造法
JP2501604B2 (ja) コレスタ―1,4,6−トリエン−3−オン類の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070911

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080911

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090911

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees