JPH04136179U - スタンド型ハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ハンガーに掛られた衣服を取り出す際に、衣服
を所望位置まで移動させて衣服を簡単に取り出す。 【構成】脚部３に立設する支柱５とハンガー掛け具４と
をベアリング19を介して連結し、ハンガー掛け具４を回
動自在に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は衣服等を掛け止めするスタンド型ハンガーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のスタンド型ハンガーとしてキャスターを備えた移動可能な脚部に 内筒と外筒とを嵌め合せて伸縮可能に成した支柱を立設し、この支柱に複数着の 衣服を吊り下げできるハンガー掛け具を設けたものが実公昭５７−２５６６８号 公報で提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来例においては、キャスターを備えたスタンド型ハンガー本体は任意に 回転できるものの、衣服を吊り下げられたハンガー掛け具自体は支持筒と固定さ れ水平方向に回動させてハンガー掛け具の向きを容易に変えることができず、こ のため、ハンガー掛け具に吊り下げられた衣類を取り出す際にハンガー掛け具の 向きによっては衣服が取り出し難い場合があり、このような場合にはスタンド型 ハンガー自体を回転させてハンガー掛け具の向きを変えなければならず、特に、 狭い場所や部屋のコーナー等の周囲にスペース的な余裕の場所での使用に際して は、スタンド型ハンガー自体の回転が困難であり、衣服が取り出し難くく使い勝 手が悪いものであった。

【０００４】 そこで本考案は、吊り下げられた衣類を容易に取り出すことのできるスタンド 型ハンガーンガーを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、脚部に支柱を立設し、この支柱の先端に軸受部材を介してハンガー 掛け具を回動自在に設けたものである。

【０００６】

【作用】

本考案は前記構成によって、ハンガー掛け具は水平方向への回転が可能である ため取り出す衣服の吊り下げ位置をハンガー掛け具の回転によって所望位置まで 容易に移動することができる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。

【０００８】 図１乃至図４は本考案の第１実施例を示し、スタンド型ハンガー１はキャスタ ー２を備えた一対の脚部３とハンガー掛け具４及び脚部３とハンガー掛け具４と を連結する支柱５とを主要構成部品とし、前記各脚部３は中空角パイプから形成 され、これら脚部３を平行に配してその各脚部３の中央を連結杆６で連結すると ともに、各脚部３間に複数の線状部材７を間隔を置いて架け渡し、このように各 脚部３を連結杆６と線状部材７とで連結して例えば鞄等が置ける載置面８を形成 している。ハンガー掛け具４は中空パイプを方形状に屈曲形成する取付枠９と、 この取付枠９の上面に固着された複数の交叉した線状部材10Ａから成る網状載置 面10と、この網状載置面10から前記取付枠９の周縁下方に連設されたコ字状の吊 り下げ部11とから構成され、前記網状載置面10の後面中央には支柱５側と固定す るための取付板12が固着されている。支柱５は内筒５Ａと外筒５Ｂと嵌め合せて 伸縮可能に形成され、その外筒５Ｂの下端内周面にナット13を固着し、支柱５を 取り付ける前記連結杆６の中央には円筒状の受筒14を固着し、この受筒14内に外 筒５Ｂを嵌め入れて連結杆６の下方から固定ねじ15を前記ナット13に螺着して脚 部３に支柱５を取り付けるとともに、受筒14と外筒５Ｂとに設けた挿通孔16にね じ17を挿入し、このねじ13にナット13Ａを螺着して受筒14と外筒５Ｂとを回り止 め状態で固定している。また、外筒５Ｂの上端側には内筒５Ａに圧接して支柱５ を所望の高さで保持する調整ねじ18が螺着されている。そして、このように脚部 ３に回り止め状態で固定された支柱５と前記ハンガー掛け具４とを軸受部材たる スラスト型ベアリング19を介して連結している。このベアリング19は図４で示す ように、複数にボール20を上下一対の受座21Ａ，21Ｂで挟持し、この受座21Ａ， 21Ｂ中央を上下にフランジ部を有する支軸21で連結して構成され、その上側の受 座21Ａを前記取付板12に取付ボルト22によって固定し、一方、下側の受座21Ｂに は前記外筒5Bを嵌め入れる筒部23を一体に固着し、その筒部23と外筒５Ｂとをね じ24によって取り付け固定することにより、ベアリング19を介して支柱５にハン ガー掛け具４を回動自在に取り付けるものである。

【０００９】 以上のように構成される本考案の作用について説明する。

【００１０】 まず、調整ねじ18を緩めた状態で内筒５Ａを上下動して支柱５の高さを調整し た後、調整ねじ18を締て支柱５を所望の高さにセットする。そして、衣服の掛っ たハンガーをハンガー掛け具４の吊り下げ部11に掛け、鞄等の比較的大きなもの は脚部３の載置面８に置いて保管し、一方、帽子等の比較的軽い網状載置面10の 上に載置して保管し、これらを別の場所に移す場合には、キャアスター２を備え たスタンド型ハンガー１の移動によって、一括して移すことが可能である。また 、スタンド型ハンガー１に掛られた複数着の衣服の内から一着の衣服を取り出す 際には、ベアリング19によってハンガー掛け具４は水平方向への回転が可能であ るため取り出す衣服の吊り下げ位置をハンガー掛け具４の回転によって所望位置 まで容易に移すことができ、これにより、衣服を簡単に取り出すことができる。

【００１１】 このように、本考案は、スタンド型ハンガー１に衣服や鞄，帽子等の身の回り 品をコンパクトに収納して収納スペースを少なく抑えることができるうえにこれ らの移動も容易である。また、衣服を取り出す際には、ハンガー掛け具４を水平 方向に回転させることにより衣服を簡単かつ迅速に取り出すことができ取り扱い に便利である。

【００１２】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内 で種々に変形実施が可能であり、例えば、軸受部材として用いられるベアリング はスラスト型に限らずラジアル型やアンキュラ型等各種タイプのベアリングを用 いてもよい。また、スタンド型ハンガーの構造あるいは形状は適宜設定すればよ い。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は脚部に支柱を立設し、この支柱の先端に軸受部材を介してハンガー掛 け具を回動自在に設けたことにより、吊り下げられた衣服を取り出す際にハンガ ー掛け具を自由に回動させて衣服を容易に取り出すことができことのできるスタ ンド型ハンガーを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】同正面図である。

【図３】同全体断面図である。

【図４】同一部を省略した要部の拡大断面図である。

【符号の説明】

１ スタンド型ハンガー ３ 脚部 ４ 支柱 19 ベアリング（軸受部材）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 脚部に支柱を立設し、この支柱の先端に
   軸受部材を介してハンガー掛け具を回動自在に設けて成
   ることを特徴とするスタンド型ハンガー。