JPH0413615A - 有香樹脂組成物の製造法 - Google Patents

有香樹脂組成物の製造法

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JPH0413615A
JPH0413615A JP2116363A JP11636390A JPH0413615A JP H0413615 A JPH0413615 A JP H0413615A JP 2116363 A JP2116363 A JP 2116363A JP 11636390 A JP11636390 A JP 11636390A JP H0413615 A JPH0413615 A JP H0413615A
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Masahiro Matsuda
松田 昌宏
Hisao Kitano
尚男 北野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は有香樹脂組成物の製造法に関するものであって
、本発明によって製造された樹脂組成分は有効成分の香
臭を長期にわたって発散しつづけるという優れた性能を
有している。
本発明によって製造された樹脂組成物は家庭用芳香剤、
芳香殺虫剤、芳香プラスチックス成型品、芳香フィルム
、芳香ヘルメット、芳香スポーツ用して広く利用される
ものである。
〔従来の技術〕
有香樹脂組成物の製品に関して、古くから良く知られて
いる技術には、スポンジ、ゲル等に香料液をしみ込ませ
たものとか、チューインガムのごとく天然樹脂に芳香剤
を加えて練り合わせたものがあった。
近年に到り、シクロデキストリンに包接させた香料を塗
布用の粘着基材に加えて用いる方法(特開昭58−18
5372号)、香料を含浸させた無機多孔体を含むエマ
ルジョンを配合したインキ(特開昭58−162677
号)、シリカゲルに香料を含浸したフィラーを加えたイ
ンキ(特開昭59−145298号)等が開発されてい
る。
さらに、無機粉体に香料を含浸させてポリオレフィンに
混練して延伸したフィルム(特開昭62−227932
号)や香料とエチレン・酢酸ビニル共重合体とを主体と
する樹脂組成物(特開昭53−98352号、特開昭6
3−6099号および特開平2−51593号)も知ら
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前掲の公知方法乃至公知製品は商品とし
ての香気の保持ならびに香調の良さに関してはいまた不
充分であり、これらを機能性商品として扱う場合にはい
また期待に反することが多かった。
本発明は、香気の保持ならびに香調の良さに関して満足
でき、とくに有効成分の香臭を長期にわたって発散しつ
づけることができる有香樹脂組成物を提供することを技
術的課題とするものである。
〔課題を解決するための手段と作用〕
本発明者らは前記技術的課題を達成するために新しい有
香樹脂組成物の製造法について系統的且つ詳細な研究を
行ってきたものであるが、今般、遂に、割目すべき本発
明を完成したのである。
すなわち、本発明者らは、見掛は比重が0.3g/m1
以下の微粉体100部に香料100〜300部および香
料安定化剤0.5〜15部を含浸させた粉末と軟化点が
40〜140°Cであるエステル系ワックス40〜40
0部とを50〜170°Cて混練してペレット化し、該
ペレットについて液体ブリードが室温で起っていないこ
とを確認したのち、当該ペレットをポリオレフィン系樹
脂に2〜40重量%添加して混練成型するときには、有
効成分の香臭を長期にわたって発散しつづけることがて
きる非常に性質の安定した有香樹脂組成物が得られるこ
とを見出したのである。
ここにいう香料安定化剤とは香料の熱安定化剤、イヒ。
〜変質防止剤、光劣化防止剤、ブリード防止剤および異
性化防止剤よりなる群からえらばれた少なくとも一つの
物質であり、また軟化点が40〜140°Cであるエス
テル系ワックスとは高級脂肪酸エステル、高級アルコー
ルエステル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・ (メタ)アクリレート共重合体および動植物油脂よ
りなる群からえらばれた少なくとも一つの物質である。
以下、本発明の構成を作用とともに詳述することにしよ
う。
まず、本発明における見掛は比重が0 、 3 g/m
1以下である微粉体とは、軽塵な比表面積ならびに吸油
性の大きな粉末のことてあって、液体を吸着し易く香料
の含浸性能の高い粉末である。代表的なものを示すとベ
ントナイト、有機ベントナイト。
アスベスト、ケイソウ土、焼成ケイソウ土、シラスバル
ーン、パーライト、セリサイト、タルク。
ホワイトカーボン、エアロジルシリカ、エアロジルアル
ミナ、エアロジルチタニア、酸化チタン。
亜鉛華、軽質炭酸カルシウム、軽質(塩基性)炭酸マグ
ネシウム、カオリン、セオライト、軽質ケイ酸アルミニ
ウム、軽質ケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸マグネシ
ウム、軽質次炭酸ビスマス。
軽質水酸化アルミニウム、軽質酸化鉄、軽質シュウ酸セ
リウム、軽質酸化ジルコニウム、軽質ケイ酸ジルコニウ
ム、軽質リン酸ジルコニウム、軽質リン酸ケイ酸ジルコ
ニウム、焼成ヒル石、チャンネルブラック、アセチレン
ブラック、オイルファーネスブラック、膨張黒鉛、鱗片
状黒鉛9人造石墨、粉末活性炭9石松子(基準粉体)、
ふすま。
パルプ粉、竹粉、木粉、キヒガラ粉、はた木粉。
桐粉、バルサ粉、草粉、ポリエチレン粉、ポリプロピレ
ン粉、ポリ塩化ビニル粉、ポリフッ化ビニリデン粉、ナ
イロン粉、ポリウレタン粉、フェノール樹脂粉、尿素樹
脂粉、ポリスチレン粉9発シ8プラスチック粉9重油灰
粉、セルローズ粉、デン粉加工品粉、パン粉、穀粉およ
び海草粉等である。
そして、工業的にとくに重要なものはケイ゛ノウ土、焼
成ケイソウ土、シラスバルーン、パーライト、エアロジ
ルシリカ、エアロジルアルミナ、ホワイトカーボン、軽
質りん酸ケイ酸ジルコニウム。
木粉、竹粉、尿素樹脂粉等の単独もしくは二種以上の混
合物の見掛は比重が0.O1〜0 、 3 g/mlで
ある乾燥微粉 体である。
本発明における香料として好ましいものは液体香料であ
る。一般に用いられる液体香料の代表的な配合割合はト
ップノート15〜35%、ミドルノー)−10〜30%
、ベースノート(ラストノート)45〜65%であるが
、これらは別々にまたは同時に用いることができる。も
つとも天然香料または合成香料をそのまま用いる場合に
は上記のような配合になっていずシンプルノートである
場合が多く、また樹脂系香料や結晶香料の場合にはこれ
らの香料を液化させるために必要量の溶剤を添加してい
てもよい。
香料安定化剤は本発明における操作を通じて香料の変質
とか香調のバランスをくずさない目的て添加剤として使
用されるものてあり、熱安定化剤(以下[熱Jと略称す
る)、酸化防止剤(以下「酸」と略称する)、光劣化防
止剤(以下「光」と略称する)、ブリート防止剤(以下
「ブjと略称する)および異性化防止剤(以下「異」と
略称する)の中から選択される。添加剤の中にはこれら
のうち一つの役割をするものと二つ以上の役割をするも
のとがある。次にその代表的なものを示すがそれらの役
割については化合物名の次に「熱」のごとく付記して表
わした。フタル酸エステル類「熱」 「光」、トリクレ
ジルホスフェート「熱」 「酸」、トリクレジルホスフ
ァイト「酸」「ブ」 「異]、アジピン酸ジアルキル「
ブ」、セパチン酸ジアルキル「ブ」、アセチルクエン酸
トリアルキル「光」 「ブ」、マレイン酸ジエステル「
酸」、有機スズ系化合物「熱」 「光」、脂肪酸鉛「熱
」 「ブ」、ジアルキル化クレゾール「酸」「異」、ア
ルキル化ヒドロキシアニゾール「酸」。
トリアルキル化フェノール「酸」、ビスフェノール系化
合物「酸」 「異J、サリチル酸誘導体「光」 「ブ」
 「異J、ベンゾフェノン誘導体「光」「ブJ [異」
、ベンゾトリアゾール誘導体「光」「ブ」 「異」、ヒ
ンダードアミン系化合物「光」。
炭酸ジエステル「ブJ 「異」、ジアルキルチオ尿素「
熱」 「酸」、ベンズチアゾール誘導体「酸」「異」、
トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン誘導体「酸」 
「光j、α−メチルベンジル化フエフエノール」 「光
J、2.5−ジアルキルハイドロキノン「酸] 「光」
、フェニルフェノール「酸」、(イソ)アスコルビン酸
「酸」、α−トコフェロール「酸」 「ブ」、ノルジヒ
ドログアヤレチック酸「酸1.没食脂酸エステル「酸」
 「ブ」。
ポリフェノール「酸」 「光」 「異」およびロジン「
酸」 「ブ」 「異」等である。
本発明における軟化点が40〜140°Cであるエステ
ル系ワックスとは高級脂肪酸エステル、高級アルコール
エステル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
 (メタ)アクリレート共重合体および動植物油脂の中
から選択される。これらの代表的なもの(融点、凝固点
または軟化点の大体の値をmp、とじて示す)を示すと
、パラゴム種子油(mp、26℃)、ライスワックス(
mp。
70〜80°C)、カシュー実部(mp、28〜30°
C)、カポック油(mp−20°C)、カカオ脂(mp
、32〜39°C)、12−ヒドロキシステアリン酸エ
ステル(mp、50〜60°C)、パーム油(mp、2
7〜50°C)、パーム核油(mp。
25〜30°C)、木ロウ(mp、32〜36℃)。
ヤシ油(mp、20〜28°C)、牛脂(mp、  3
5〜50°C)、肝脂(rnp、  28〜48°C)
、馬脂(mp、29〜50°C)、羊脂等(mp、44
〜55°C)、鯨ロウ(mp、42〜52°C)、蜜ロ
ウ(mp、63〜66°C)、カルナラt<ryつ(m
p、78〜86°C)、カンデリラロウ(mp−64〜
80°C)、セラックロウ(mp、72〜78℃)、パ
ームロウ(mp、85〜86℃)、モンタンロウ(mp
、60〜105°C)、羊毛脂(mp、  31〜43
°C)、魚油硬化油(mp、  40〜60℃)、鯨油
硬化油(mp−40〜60℃)、大豆油硬化油(mp、
60°C以上)、ヌヵ油硬化油(mp、28〜30℃)
、ツクーム油硬化油(mll  51〜56°C)、ホ
ホノく油硬化油(mp、65〜80°C)、ヒマシ油硬
化油(mp、70〜90°C)、ナタネ油硬化油(mp
、57〜60℃)、ヒウチ硬化ロウ(mp−50〜60
℃)。
還元ラノリン(mp、35〜55℃)、ツクルミチン酸
オクチル(mp、22.5°C)、ノぐルミチン酸t”
 テシル(mp、41°C)、ステアリン酸ブチル(m
p、27.5℃)、モノミリスチン(mp。
50〜70℃)、モノステアリン(mp、74゜4°C
)、酢酸オクタデシル(rrl、  30〜33°C)
、油脂系ワックス(たとえば、イトクワ5.ラスE、花
王ワックス85−P、  カスターワックス。
シンクロワックス、クチーナCP、  ロキシオールG
:いずれも商品名)、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
エチレン・酢酸ビニル共重合体変性樹脂。
エチレン・アクリレート共重合体、エチレン・メタアク
リレート共重合体、エチレン・アクリレート・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・メタアクリレート・酢酸ビニル
共重合体等であり、またこれらの単独もしくは二種以上
の混合物である。
次に、本発明において液体ブリードが室温で起っていな
いことを確認する技術的意義を説明しよ一般に、プラス
チックスの商品価値に関係する性質として可塑剤等の移
行性(マイグレーション)と浸出性(ブリーディングお
よびブルーミング)とがある。これらは多分に外観的あ
るいは感覚的な評価用語であって、規格試験法(例えば
ASTMまたはl5O)が制定されようとしてはいるが
、現在のところこれを的確に測定する方法がない。しか
し、後述する英国規格BS  2571−1955には
塩化ビニル樹脂の押出コンパウンド、同じ<BS   
1763.2739−1956には塩化ビニル樹脂シー
トについてのブリーディングが規定されているのでこれ
らを準用することができる。またブルーミングは液体よ
りもむしろ固体の浸出性を取扱った場合によく云われる
言葉でいわゆるゴム等の表面に「白い粉が吹く」という
表現に対応した用語である。
本発明者らが用いている「液体ブリードが起るJという
ことは、英国規格のブリーデイングチストよりもさらに
鋭敏なブリード現象の存否を判定しようとするものであ
って、これは次のいずれかの試験法で行われる。
(イ)ペレットもしくは成型品を数枚〜士数枚の濾紙を
重ねた中間に挿入し、濾紙の上から5Kg/cm以下の
荷重をかけて室温で約1時間放置した後、ペレットもし
くは成型品をとり出して重量の減少率を測定し、減少率
が1%以下であれば液体ブリードが実質的に起っていな
いと判定する。
(ロ)ペレットもしくは成型品をピンセットではさみメ
タノール中に1分間室温で浸漬したのち引き上げてメタ
ノールを拭きとり、その前後の重量を測定して、減少率
が2o6以下であれば液体ブIJ−トが実質的に起って
いないと判定する。
(ハ)英国規格B52571−1955および同じ<B
51763.2739−1956に準する方法もある。
これは51X51mの板状成型品の試験片を76X76
moの透明軟質塩化ビニルシート(ポリ塩化ビニル10
0部、ジオクチルフタレート66.6部、ステアリン酸
塩1.5部、ステアリン酸カドミウム1. 5部を加熱
コンパウンドしてシート化したもの)の上におき、さら
に濾紙を重ねたのち2枚のガラス板にはさみ込んで室温
で3日間保存して透明シートと濾紙との汚染具合を調へ
ると共に、この方法で板状成型品の試験前後の重量を測
定して、減少率が2%以下であれば液体ブリードが実質
的に起っていないと判定する。
上記判定を行なわずに、液体ブリードが室温で起ってい
るペレットを次のポリオレフィン系樹脂に添加して混練
成型すると成型品の外観、香気。
触感が悪くなりその商品価値が著しく低下する。
このため本発明においてはペレット状態で、液体ブリー
トが室温で起らないような条件を探索した結果、各原料
の適切な使用量がまず決められたのである。しかしなが
ら次に示す範囲の使用量で操業したとしても、ペレット
について液体ブリードが室温で起っていないことをまず
確認した後でなければポリオレフィン系樹脂に添加する
ことは危険である。それで同種の原料を用いて同様な操
作によって作られたペレットでも、予め液体ブリードが
室温で起っていないことが確認されたものでなければ次
の工程に移さないようにする。
見掛は比重が0.3g/ml以下の軽塵な微粉体が本発
明の場合に必要で、0.3g/m1以上の重質の粉体で
は液体ブリードが観察されるようになり後の工程におけ
る各操作が面倒になる。
本発明においては微粉体量100部を基準として示すと
香料は100〜300部(100部以下では香気が少な
過ぎて不経済であり、また300部以上では工程上にお
いて液体ブリードを起す)使用され、軟化点が40〜1
40℃(40℃以下では液体ブリードを助長し、また1
40℃以上でも液体ブリードを起す傾向がある。)であ
るエステル系ワックス40〜400部(40部以下では
混線が困難であり、また400部以上ではポリオレフィ
ン系樹脂との相溶が容易でなくなる)、とくに好ましく
は50〜350部が使用される。
次にこれらは50−170℃において混練しペレット化
される。このペレット化にはペレタイザーの使用もしく
はこれと同等な操作が適用されるが、50℃以下では混
線が非常に困難になるほか、この作業中にかえって機械
的な液体ブリートが起るおそれがあるので50℃以上で
行わねばならない。また170℃以上では混線は容易に
なるが香料の発散9分離が甚だしくなり、製品の品質も
悪いものになる。従って混線温度は好ましくは60〜1
60℃に保持されることが好ましい。
このようにして得られたペレットは次にポリオレフィン
系樹脂に2〜40重量%添加して混練成型される。
オレフィン共重合体(mp、120℃)、エチレン・塩
化ビニル共重合体(rrl、100〜150°C)、ポ
リブタジェン(rrl、170°C以下のもの)、ポリ
ブチレン(mp、126°C)、ポリエチレン(mp、
80〜140℃)、ポリプロピレン(mp、  120
〜170℃)、複合ポリプロピレン(mp、120〜1
70℃)、ポリスチレン(mp、70〜120℃)、ス
チレン共重合体(mp、  60〜l 30°C)、変
性ポリオレフィン(rrl、150〜170℃)等であ
るが工業的に重要なものはポリエチレン、ポリプロピレ
ンあるいはこれらの混合物またはこれらのポリマー・ア
ロイである。
本発明の一般的な操作法の例を述べると、微粉体として
エアロジルシリカ(見掛は比重0.05g/ml)とバ
ルサ材の乾燥粉末(見掛は比重0.OIg/ml)との
等量混合粉末100gを用意する。
この混合粉末に配合ローズ香料150gに香料安定化材
(トリクレジルホスフェート2g士サリチル酸ベンジル
2g)4gを溶解した溶液を攪拌しながらふりかけて激
しく混合して含浸粉末を作る。
一方モンタンロウ50gとホホバ油硬化油40gおよび
エチレン・酢酸ビニル60gとをフライパン上で70℃
に溶融して均一なエステル系ワックス液にしておき、こ
れに上記の含浸粉末を投入して70℃にて攪拌して硬い
ペースト様物質にする。この硬いペースト様物質を小型
押出機に入れてペレット化する。
このペレットについて、前記の液体ブリードの試験法(
イ)、(ロ)または(ハ)のいずれかによって液体ブリ
ードが室温で起っていないことを確認する。場合によっ
てこのペレットを1力月間密封した瓶中に保存したのち
、(イ)、(ロ)または(ハ)のいずれかによって再び
試験して液体ブリードのないことを確かめた方が安全て
あり、もし若干のブリードが観察されたならば、前記の
ホホバ油硬化油の使用量を増して液体ブリードが室温で
起っていないことを確認してやる必要がある。
このようにして調整されたペレット300gに高圧重合
法で作られたポリエチレンペレット(低密度ポリエチレ
ンLDPE、軟化温度84°C) 2700gと混合し
たのちペレタイザーに入れて110〜120℃で混練し
て押出して線状に成型したのち氷水で急冷し切断、乾燥
して有香樹脂組成物にする。このものはローズ造花の花
弁用の原料として優れたちのてあり、成型9着色すれば
商品価値の高いアートフラワーになる。
〔実施例〕
本発明者らは前記した一般的な操作法例をはしめ本発明
の方法に関して多数の実験を行ない本発明の優秀性を明
らかにしたのであるが、さらに本発明の技術的内容を解
説するため代表的な数例を抽出して以下に実施例として
示すことにする。したがって本発明の方法は単に以下に
示された実施例のみに限定して解釈されるへきではなく
、本発明の趣旨と精神を逸脱せざる限り、任意に実施態
様を変更して実施しうろことは当然である。
実施例1(比較例1を含む) 見掛は比重が0. 15g/mlであるケイソウ土微粉
体50gおよび見掛は比重が0. 05g/mlである
エアロジルシリカ微粉体100gをよく混合しておき、
これにトリクレジルホスファイト3gおよびサリチル酸
ベンジル2gを溶解したレモン皮部250gを攪拌し乍
ら徐々に添加して含浸粉末を作る。
一方、ホホバ油硬化油100gとカルナウバロウ50g
とを70°Cに加温して溶解して均一なワックス液とし
、これに上記の含浸粉末300gを投入して60〜70
°Cで激しく混練して硬いペースト状物となした後、小
型押出機に入れて厚さ1mmの板状に押出し冷却する。
ここに得られた板状物について液体ブリートが室温で起
っていないことを確認するため該板状物をIO[0[1
1角に切断して前記(ロ)の方法によりメタノール中に
浸漬して重量の減少率を測定したところ0.7%であっ
た。これは次の工程に移ってよいことを示す。それて該
板状物100gを低密度ポリエチレン(LDPE、比重
0.918)500gと混合したのち小型ペレタイザー
に入れ、140〜160°Cて混練、押出して線状に成
型したのち氷水で急冷し、切断後乾燥したところレモン
の香りの有香樹脂組成物が得られた。
このペレットは黄色顔料で着色して、レモンの形にロー
タリー・ブロー成型しその上部に液体の注入・注出口な
らびに口金を付ければレモン汁の保存容器として使用で
きる。またやや大型のレモン容器に成型すればレモンシ
ャンプー乳液の容器としても有用である。
なお、比較例Iとして、上記の香料安定化材を含まない
場合について行なった結果、成型品のレモン臭の変化が
はげしく、日用品用としては不向きてあった。
実施例2〜】0(比較例2〜10を含む)見掛は比重が
0. 05g/mlであるエアロジルシリカ微粉体i 
o o g、見掛は比重が0 、 1 g/mlである
軽質リン酸ケイ酸ジルコニウム微粉体50g(粒度0.
5ミクロン以下)、バルサ粉(30゜メツシュ以下の細
粉)50gを充分混合しておき、これに表1に示す香料
200gにアセチルクエン酸トリエチル2g、t−プチ
ルヒドロキシアニゾールIgおよびサリチル酸ベンジル
1gを溶解した混合物をはげしく混練しながら添加して
含浸粉末を作る。
一方、ホホバ油硬化油50g、ライスワックス50およ
びエチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体100g
(比重1.3.引張強さ415kg/d、引張伸び10
0a6.曲げ弾性率18.500kg/ad)を加温し
て攪拌し相溶させたエステル系ワックスの温溶液200
gを用意しておき、これに前記の含浸粉末を投入して1
05〜109°Cにおいて窒素気流中で混練したのちペ
レット化する。
次にこのペレットの一部を成型して前記(ハ)の方法に
より液体ブリードが実質的に起っていないことを確かめ
たのち、該ペレット100gを低密度ポリエチレン(L
DPE、比重0. 92) 1000gに加えて良く混
合し、射出成型法によりガラスコツプを置くためのコー
スタ−(径7 cm。
厚さ2mmの円形皿)に成型する。
このコースタ−の香気を成型直後、大気中で3ケ月、水
中で3ケ月、大気中で6ケ月および水中で6ケ月25°
Cで保存したのちその香気を試験したところ表1のとお
りの結果かえられた。そしてこれらはいずれも日用品と
して充分使用しうろことを認めた。
表1※ (比較例2〜10)のとおりである。
表2※ この実施例2〜10においてエアロジルシリカ微粉体を
シリカゲルの重質粉体に、リン酸ケイ酸ジルコニウムの
軽質粉体を重質のものにそれぞれおきかえ、またバルサ
のかわりにチーク粉を用いて表1の場合と同様に試験し
た場合の結果は表2(※註;◎、○、△、X、XXは表
1の場合と同じである。) 実施例11〜22 見掛は比重が0.01〜0 、 5 g/mlである表
3に示す微粉体100部に炭酸ジル−メトキシフェニル
2g、2.5−ジ−t−ブチルハイドロキノン1gおよ
びアジピン酸ジシクロヘキシルtgを溶解した白檀油1
50gを均一に含浸させた含浸粉末を表4に示すエステ
ル系ワックスの加温融解物に添加してはげしく混練して
ガラス板状に流誕して冷却して厚さが1.5〜2.0m
mの板状物とする。
この板状物をカッターにて正方方体になるように切断し
角ペレット化する。
次にこのペレットを前記(イ)の方法にて液体ブリード
が起っていないかどうかを確かめる。もし液体ブリード
が起っているものがあればそのペレットは棄却し爾後の
操作を行なわない。液体ブリードが起っていないペレッ
ト500gはポリエチレンペレット(LDPE50a6
+高密度ポリエチレンHDPE5096)1400gお
よびポリプロピレンペレット200gと混合して窒素気
流下において小型ペレタイザーを用いて−1ペレット化
した後、押出機を用いて厚さが0. 1〜0.2mmの
シートに成型する。
このシートは径1mmの丸孔を多数段うけたポリエチレ
ンテレフタレートフィルムとラミネートし適当な大きさ
に切断すれば机の上に敷く芳香を有するプラスチックス
シートになる。微粉体と芳香性ならびにその保持月数と
の関係は表3のとおりである。
表3 表  4 用上表5のような芳香性の差異があられれ、この差は微
粉体成分ならびにエステル系ワックスの種類によって影
響されることが分った。
表5 実施例23〜25 表3における実施例13.16および22においてベレ
ット化されたものを、それぞれ名刺入れケースの金型を
用いて名刺入れ用のプラスチック函に射出成型した。こ
の函に入れられた名刺は白檀臭に賦香され使用者に好感
を与えた。しかし使微粉体としてアセチレンブラックの
ようにそれ自身で顔料としても作用するもの、あるいは
濃色に顔料着色された成型品は一般に光劣化性が小さく
、したがって香料の光酸化による香調の変化をかなり抑
えることが見いだされた。
〔発明の効果〕

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、見掛け比重が0.3g/ml以下の微粉体100部
    に香料100〜300部および香料安定化剤0.5〜1
    5部を含浸させた粉末と軟化点が40〜140℃である
    エステル系ワックス40〜400部とを50〜170℃
    で混練してペレット化し、該ペレットについて液体ブリ
    ードが室温で起っていないことを確認したのち、当該ペ
    レットをポリオレフィン系樹脂に2〜40重量%添加し
    て混練成型することを特徴とする有香樹脂組成物の製造
    法。 2、香料安定化剤が香料の熱安定化剤、酸化変質防止剤
    、光劣化防止剤、ブリード防止剤および異性化防止剤よ
    りなる群からえらばれた少くとも一つの物質である請求
    項1記載の有香樹脂組成物の製造法。 3、軟化点が40〜140℃であるエステル系ワックス
    が高級脂肪酸エステル、高級アルコールエステル、エチ
    レン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・(メタ)アクリ
    レート共重合体および動植物油脂よりなる群からえらば
    れた少くとも一つの物質である請求項1記載の有香樹脂
    組成物の製造法。
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