JPH04135747U - 画像投影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第１に、移動，保管に場所を取らず、準備が
手間取らず容易であり、第２に、付随して使用される各
種の機器，物品の収納，セット，移動，保管，使用等も
容易である、画像投影装置を提案する。 【構成】 オーバーヘッドプロジェクターとその収納体
ＢとスクリーンＡとを備え、スクリーンＡを、分解可能
で収納体Ｂの壁面としても使用可能とした。すなわち、
このスクリーンＡの各構成板部１，２，３，４は、画像
投影時には集合してスクリーンＡとして使用されるとと
もに、画像投影時以外の移動，保管時には分解されて、
収納体Ｂに取り付けられその壁面として使用される。そ
して、このように各構成板部１，２，３，４が壁面とし
て使用される収納体Ｂに、オーバーヘッドプロジェクタ
ーを始め、その他各種の機器，物品等が収納，セットさ
れて、移動，保管，使用される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は画像投影装置に関する。すなわち、オーバーヘッドプロジェクターと その収納体とスクリーンとを備えた、画像投影装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

多人数で１つの画像を閲覧するシステムとしては、大画面ＣＲＴ，ビデオプロ ジェクター，オーバーヘッドプロジェクター等が知られている。そして大画面Ｃ ＲＴは、スクリーンが不要である等、準備が容易であるという長所を有する半面 、画像の大きさに限界があり、重量が重く移動に不便で高価であるという短所が ある。ビデオプロジェクターは、画像が鮮明であるという長所を有する半面、専 用スクリーンが必要で装置の固定も必要である等、移動に不便で準備が容易でな く、高価でもあるという短所がある。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

ところでオーバーヘッドプロジェクターは、画像の大きさに特に限界がなく、 重量も比較的軽く手軽で安価であるという長所を有するものの、次の短所が指摘 されていた。すなわち第１に、大型のスクリーンが必要であり移動，保管に場所 を取り、結局、準備に手間取り準備が容易でないという問題が指摘されていた。 又第２に、付随して各種の機器，物品等が使用されることが多いが、それらの収 納，セット，移動，保管，使用等にも手間取るという問題もあった。

【０００４】 本考案は、このような実情に鑑み上記従来例の問題点を解決すべくなされたも のであって、オーバーヘッドプロジェクターとその収納体とスクリーンとを備え 、スクリーンを、分解可能で収納体の壁面としても使用可能としたことにより、 第１に、移動，保管に場所を取らず準備が容易であり、第２に、付随して使用さ れる各種の機器，物品の収納，セット，移動，保管，使用等も容易である、画像 投影装置を提案することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成する本考案の技術的手段は、次のとおりである。この画像投影 装置は、オーバーヘッドプロジェクターと、該オーバーヘッドプロジェクターを 余裕を持って収納可能な収納体と、該オーバーヘッドプロジェクターからの画像 が投影されるスクリーンとを備えてなる。そして該スクリーンは、各構成板部が 平面的に集合して１枚板状に保持されるとともに、各構成板部毎に分解可能であ る。該各構成板部は、それぞれ前記収納体の各壁面に相当する大きさよりなり、 分解状態で収納体の壁面として取り付け可能となっている。

【０００６】

【作用】

本考案は、このような手段よりなるので次のごとく作用する。すなわちこの画 像投影装置は、オーバーヘッドプロジェクターとその収納体とスクリーンとを備 え、スクリーンは、各構成板部毎に分解可能で収納体の壁面としても使用可能と なっている。そこで、オーバーヘッドプロジェクターによる画像投影時において は、各構成板部は、展開され集合して１枚板状に保持され、大型のスクリーンと して使用される。又、画像投影時以外の移動，保管時においては、各構成板部は 分解されコンパクト化されて収納体に取り付け格納され、その壁面として使用さ れる。そこで第１に、このような収納体にオーバーヘッドプロジェクターが収納 され、これらは、一体として場所を取らず移動，保管される。第２に、付随して 使用される各種の機器，物品も、このような収納体に収納，セットされて、移動 され保管され、必要に応じ適宜使用される。

【０００７】

【実施例】

以下本考案を、図面に示すその実施例に基づいて詳細に説明する。各図面は本 考案の実施例を示し、図１，図２，図３，図４は概略斜視図であり、図１は、各 構成板部１，２，３，４，をスクリーンＡとして使用する状態を、図２は、各構 成板部１，２，３，４を分解した状態を、図３は、各構成板部１，２，３，４を 分解して収納体Ｂの壁面とする途中の状態を、図４は、各構成板部１，２，３， ４を収納体Ｂの壁面として使用する状態を示す。又図５は、収納体Ｂ，オーバー ヘッドプロジェクターＣ，その他の各種機器等を示す、要部の斜視図である。

【０００８】 この画像投影装置は、オーバーヘッドプロジェクターＣと、オーバーヘッドプ ロジェクターＣを余裕を持って収納可能な収納体Ｂと、オーバーヘッドプロジェ クターＣからの画像が投影される大型のスクリーンＡとを備えてなる。まずオー バーヘッドプロジェクターＣは、ＯＨＰと略称され、図５中に示すようにその投 影機５上の原稿画像を、拡大レンズ６で拡大し反射鏡７で反射して、大型のスク リーンＡに拡大投影し、多人数の閲覧に供するものであり、図面上では収納体Ｂ 内の棚部８上に収納されている。

【０００９】 スクリーンＡは、各構成板部１，２，３，４が平面的に集合して１枚板状に保 持されるとともに、各構成板部１，２，３，４毎に分解可能である。各構成板部 １，２，３，４は、その裏面に設けられたピン等の係止具（図示せず）により相 互間が係止され、図１に示すように１枚板状に保持されるとともに、その状態に おいて脚部９上に取り付け保持され、かつ、係止具の係止を解くことにより、図 ２に示すように分解される。そしてこの各構成板部１，２，３，４はそれぞれ、 収納体Ｂの各壁面に相当する大きさよりなり、分解状態で収納体Ｂの壁面として 取り付け可能となっている。すなわち、図示した各構成板部１，２，３，４は、 平板状のプラスチックス板，金属板，木板，布板等が４分割されたものよりなり 、図３，図４に示すように、収納体Ｂの前後壁となる大き目で長方形の構成板部 １，２と、収納体Ｂの左右壁となる小さ目で例えば正方形の構成板部３，４とか らなる。

【００１０】 収納体Ｂは、その骨組をなす本体フレーム１０に、上から順に平板状の蓋部１ １，棚部８，床部１２が、間隔を存し組み付け固定されており、床部１２下には 移動用のキャスター１３が取り付けられている。蓋部１１は、その一部が開閉式 とされ、オーバーヘッドプロジェクターＣの収納用に使用される。そしてこのよ うな収納体Ｂの前後壁，左右壁として、構成板部１，２，３，４が取り付け可能 となっている。図６は、構成板部１，２，３，４の収納体Ｂへの取付構造の１例 を示す要部の縦断面図であり、本体フレーム１０側に設けられた上下のフレーム 溝１４への嵌入により、構成板部１，２，３，４がその（１）図のように取り付 け・取り外しされ、（２）図のように固定的に取り付けられる。そしてこの収納 体Ｂは、オーバーヘッドプロジェクターＣを余裕を持って収納可能な大きさの箱 状をなし、図示例では、その棚部８上の一部にオーバーヘッドプロジェクターＣ が収納され、その他の棚部８上および床部１２上、更には蓋部１１上に、オーバ ーヘッドプロジェクターＣに付随して使用される各種の機器，物品，前述の脚部 ９等が収納，セットされる。なお、このスクリーンＡの脚部９は、図３，図４中 に示したように、折曲収納可能となっている。

【００１１】 本考案は、以上説明したように構成されているので、以下のようになる。この 画像投影装置は、オーバーヘッドプロジェクターＣとその収納体Ｂとスクリーン Ａとを備え、スクリーンＡは、各構成板部１，２，３，４毎に分解可能で、収納 体Ｂの前後，左右の壁面としても使用可能となっている。そこで、オーバーヘッ ドプロジェクターＣによる画像投影時においては、各構成板部１，２，３，４は 、収納体Ｂの壁面として取り付け格納された状態（図４参照）から取り外されて 、展開され集合し（図２参照）、１枚板状に保持されて大型のスクリーンＡとし て使用され（図１参照）、画像がこのスクリーンＡに投影されて閲覧に供される 。又、画像投影時以外の移動，保管時においては、各構成板部１，２，３，４は 、分解され（図２参照）、コンパクト化されて収納体Ｂに取り付け格納され（図 ３参照）、その前後，左右の壁面として使用される（図４参照）。そこで、次の 第１，第２のようになる。

【００１２】 すなわち第１に、このように各構成板部１，２，３，４が壁面として使用され る収納体Ｂに、オーバーヘッドプロジェクターＣが収納され、これらは、一体と して場所を取らず移動，保管される。つまり大型のスクリーンＡは、このように コンパクト化されるとともに収納体Ｂの壁面として利用されつつ、移動，保管さ れる。第２に、付随して使用される各種の機器，物品も、このような収納体Ｂに 収納，セットされて、移動され保管され、必要に応じ適宜使用される。すなわち 、例えば前述の脚部９が収納されるのを始め、拡声機，ワイヤレスマイク，通信 機器，タイマー，指棒，マジック等の文房具，会議道具，コーヒーポット，カッ プ，操作パネル等々が、収納体Ｂの棚部８，床部１２，蓋部１１上等に収納，セ ットされて、移動され保管されるとともに、必要に応じ適宜取り出され、手元で すぐに使用，操作できるようになる。

【００１３】 ところで図５中示すように、この収納体Ｂには、ホストコンピュータ１５から の情報データを、オーバーヘッドプロジェクターＣで拡大投影する装置が組み込 まれている。すなわち、ホストコンピュータ１５上の情報データを、通信回線１ ６により、収納体Ｃに収納された通信モデム１７，接続器１８等を介し、端末機 １９に呼び出し、端末機１９上の画像を、オーバーヘッドプロジェクターＣの投 影機５上に配される液晶パネル２０に写し出す。そしてこの液晶パネル２０の画 像を、スクリーンＡに拡大投影して、多人数での閲覧に供するようになっている 。このようにして、ホストコンピュータ１５上の共有情報を、オーバーヘッドプ ロジェクターＣを利用して、簡単容易に多人数の閲覧に供することができる装置 が、この収納体Ｂには組み込まれている。

【００１４】

【考案の効果】

本考案に係る画像投影装置は、以上説明したように、オーバーヘッドプロジェ クターとその収納体とスクリーンとを備え、スクリーンを、分解可能で収納体の 壁面としても使用可能としたことにより、次の効果を発揮する。すなわち第１に 、その移動，保管に場所を取らず、準備が手間取らず容易であり、第２に、付随 して使用される各種の機器，物品の収納，セット，移動，保管，使用等も容易で あり、この種従来例に存した問題点が一掃される等、本考案の発揮する効果は顕 著にして大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案は係る画像投影装置の実施例を示し、各
構成板部をスクリーンとして使用している状態の概略斜
視図である。

【図２】各構成板部を分解した状態の概略斜視図であ
る。

【図３】各構成板部を分解して収納体の壁面とする途中
の状態の概略斜視図である。

【図４】各構成板部を収納体の壁面として使用している
状態の概略斜視図である。

【図５】収納体，オーバーヘッドプロジェクター，その
他の各種機器等を示す、要部の斜視図である。

【図６】構成板部の収納体への取付構造の１例を示す、
要部の縦断面図であり、（１）図は取り付け・取り外し
中の状態を、（２）図は取り付けられた状態を示す。

【符号の説明】

１ 構成板部 ２ 構成板部 ３ 構成板部 ４ 構成板部 ５ 投影機 ６ 拡大レンズ ７ 反射鏡 ８ 棚部 ９ 脚部 １０ 本体フレーム １１ 蓋部 １２ 床部 １３ キャスター １４ フレーム溝 １５ ホストコンピュータ １６ 通信回線 １７ 通信モデム １８ 接続器 １９ 端末機 ２０ 液晶パネル Ａ スクリーン Ｂ 収納体 Ｃ オーバーヘッドプロジェクター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 オーバーヘッドプロジェクターと、該オ
   ーバーヘッドプロジェクターを余裕を持って収納可能な
   収納体と、該オーバーヘッドプロジェクターからの画像
   が投影されるスクリーンとを備えてなり、該スクリーン
   は、各構成板部が平面的に集合して１枚板状に保持され
   るとともに各構成板部毎に分解可能であり、該各構成板
   部は、それぞれ前記収納体の各壁面に相当する大きさよ
   りなり、分解状態で収納体の壁面として取り付け可能と
   なっていること、を特徴とする画像投影装置。