JP3894902B2 - 拡大読書器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は弱視者の読み書きを支援する視覚障害補償機器である拡大読書器に関し、より具体的には、取扱い性、特に使用時の利便性と可搬性並びにデザイン性を、従来品に比べ各段に改善した拡大読書器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば側面略コ状の架台(フレーム)の下に原稿台を配設すると共に、原稿台の上方に、TVカメラと同等機能のCCDカメラなどによる原稿読取手段を照明手段を具備させて設け、前記原稿台の上に置いた原稿を読取手段によって撮像し、その画像を前記架台の上に載置したテレビジョン受像機のようなCRTモニタ画面に拡大表示させるようにしたいわゆる「拡大読書器」が、特許第2857959号(特許文献1参照)などにより公知である。
【0003】
従来の拡大読書器は、モニタ画面がコストや入手し易さの関係で市販のCRT、或は、画面にCRTを用いたTV受像機により形成されるため、架台も含んた全体の大きさが、例えば、通常のオフィス用デスク天板の略1/2程度を占有してしまうほど大きくなり、また、折畳んでコンパクト化できるのは、本出願人が先に提案した上記特許第2857959号の発明(前記特許文献1参照)に係るもののように、架台(原稿台を含む)を折畳み可能にしたものしかないため、装置全体が大形になってスペース効率がよくなく、また、可搬性にも欠けるという憾があった。
【0004】
更に、拡大読書器の需要量は、TV受像機のような一般的な映像機器に比べると、きわめて限られた少ない数量であるため、大量生産されるいわゆる家電製品のように設計やデザインにコストをかけて開発された構造やデザインが付与されていないものが多く、この面でもまた、装置としての使い勝手が良好でなかったり、製品の見映えの点でも優れたものとはいい難いものであった。
【0005】
【特許文献1】
特許第2857959号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、昨今ではパソコン等の普及によって場所を取らない大きさ,形状の液晶モニタが安価に市場に提供されているので、本発明では、従来のCRTモニタに比べれば占有空間がはるかに少ない液晶モニタ等の平面状モニタを使用して使用時であっても拡大読書器の大きさが小さくなるように形成する一方、不使用時には、装置全体をコンパクトに折畳んで手提カバン状に容易かつ手軽に持運ぶことを可能にした拡大読書器を提供することを、課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明拡大読書器の構成は、水平姿勢で置かれる原稿台を含む下ケース体と、該下ケース体の前後方向の後端に開閉自在に枢着結合されると共にほぼ45度前後の傾斜角で開き角が保持される上ケース体と、上ケース体の先端部内面側に揺動固定可能に吊下された液晶などによる平面状モニタと、該モニタと一体に又は別体で前記原稿台に臨んで設けたカメラとを具備し、かつ、前記上ケース体の内面側には、当該ケース側に畳まれる前記面状モニタが収まる収容部とカメラが収まる凹部を形成して成り、上,下ケース体を合せるように閉じると、平面状モニタが上ケース体の収容部に、カメラが上ケース体の凹部にそれぞれ収まり、閉じている上,下ケース体を開くと、水平な下ケース体の原稿台の真上に平面状モニタとカメラとがその原稿台に対し略垂直な向きで対向するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明拡大読書器は、上記構成において、平面状モニタの吊下角を調節可能にしたり、平面状モニタとカメラとを一体的に、又は、別体でケース体に取付けることができる、また、上,下ケース体の枢着部側には、ハンドルを設けた構成とすることができる。更に、本発明拡大読書器は、下ケース体の上に原稿台をX軸方向、又は、X軸方向とY軸方向にスライド可能に架装した構成とすることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、図を参照して本発明拡大読書器の実施形態の例について説明する。図1は本発明の一例の拡大読書器の折畳んだ状態を示す側面図、図2は図1の拡大読書器を展開して使用状態にあるときの側面図、図3は平面状モニタの吊下角を変更した例の側面図、図4は本発明拡大読書器の折畳状態の斜視図、図5は図4の拡大読書器の使用状態の斜視図である。
【0010】
図1〜図3において、1は、平面視大略長方形状で下向きの浅底箱状をなす上ケース体で、このケース体1は略中央部に当該ケース体の外面を膨出させて成形した、従って、このケース体1の内面から見ると凹状に窪んだ、後述するCCDカメラの収納部2が形成されている。また、上ケース体1の浅底箱状の内面は、後述する平面状モニタの収納部として機能する。なお、平面状モニタの収納部は凹状に窪んでいても、窪まないフラット状のいずれであってもよい。
【0011】
3は上記上ケース体1と対応した平面形状で浅底箱状に形成された下ケース体であり、上,下のケース体は、図の右側端において、水平な軸4により枢着され、この軸4を中心に2枚貝状に開閉自在に結合されている。なお、両ケース体1,3が閉じられたとき、両者1,3が図1に示すように互に平行姿勢で閉じられるようにするため、図の例では下ケース体3の両サイド部に脚状に起立させて形成した軸受4aを設けている。また、上ケース体1における軸4が取付けられる側の両サイドには、前記軸受4aに対応した脚部1aが形成されている。更に、閉じられた上,下ケース体1,3は、図1の左端側にその閉じた状態を保持するロック機構(例えば、ラッチとラッチ受、図に表れず)を具備している。3aは当該ロック機構のプッシュタイプの操作ボタンである。
【0012】
上ケース体1の軸4が設けられない側、即ち、図の例ではこのケース体1の左側の下面側には、平面状モニタの例として小さくても14インチ程度の液晶モニタ5が、その左端部(展開時には上端部になる)が水平な取付軸6により枢着されている。また、図示した例では前記モニタ5の取付軸6と共軸により、ここでは、CCDカメラ7が吊下用ロッド8を介して取付けられている。なお、CCDカメラ7は、液晶モニタ5の裏面に取付けることもあれば、前記モニタ5の取付軸6とは別の軸(図示せず)により吊下用ロッド8を上ケース体1の内面に取付けることもある。
【0013】
9は下ケース体3の上面において、この例では手前側(図の左側)に配設したモニタ5やカメラ7などの操作スイッチ等を具備した操作部、10は前記操作部9より向う側(図の右側)に配設した原稿台で、この原稿台10には図に現れないが、X軸方向(下ケース体3を平面視したときの左,右方向)、又は、X軸方向とY軸方向(下ケース体3の上,下方向)にスライドできる機能を具備したものを使用することが好ましい。原稿台10はスライド機能を具備しない平板状のものであってもよいこと勿論である。
【0014】
11は、上ケース体1の内側の下半側近く、即ち、展開時に吊下される液晶モニタ5やCCDカメラ7と干渉しない位置に設けたLEDや小型電球などによる照明手段である。
【0015】
上記のような基本形態により本発明拡大読書器の一例が形成されるが、図示した例では以下の付属的機構が設けられているので、説明する。
まず、上,下ケース体1,3の軸4による枢着部近傍には、両ケース体の開き角を所定に保持するための支杆12とそのスライドガイド13とが設けられている。スライドガイド13のスライドエンド(図の右端)は、支杆12のピン12aを係止するロック溝13aに形成されている。12bは支杆12の上端と上ケース体側の結合ピンである。
また、CCDカメラ7の吊下用ロッド8と上ケース体1の間にも、その吊下姿勢を保持するための支杆14とスライドガイド15とが設けられている。14aは吊下用ロッド8と支杆14との結合ピン、14bは上ケース体1に設けたスライドガイド15に案内されるスライドピンである。
【0016】
上,下ケース体1,3において、軸4により結合される側は、夫々の両サイドに脚部1aと軸受4aが設けられているので、軸4を両サイドの脚部1aと軸受4aを貫通するように設けると、両サイドの脚部1a,軸受4aの間に位置する軸4は、あたかも提手ハンドル態様を呈するので、これを持運び用のハンドルとして利用することができる。なお、ハンドルは軸4とは別の帯状部材などを用いて形成してもよい。
【0017】
また、液晶モニタ5の取付軸6には、図3に例示するようなモニタ固定用ノブ6aを設け、モニタ5の吊下角を所望傾きに変えたとき、その傾き角を保持できるようにすることもできる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は拡大読書器は以上の通りであって、不使用時には、図1,図4に示すように、きわめてコンパクト、かつ、見映えよく折畳むことができ、提手になるハンドルもあるのでそのまま持運ぶことができる一方、使用時には図2,図3、或は、図4に例示する形態に展開されるから、従来の拡大読書器に比べきわめてコンパクトであるのみならず、スマートであり、使用場所をそれほど広く占有することはないので、使い勝手の面でも優れた拡大読書器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の拡大読書器の折畳んだ状態を示す側面図。
【図2】図1の拡大読書器を展開して使用状態にあるときの側面図。
【図3】平面状モニタの吊下角を変更した例の側面図。
【図4】本発明拡大読書器の折畳状態の斜視図。
【図5】図4の拡大読書器の使用状態の斜視図。
【符号の説明】
1 上ケース体
2 凹部
3 下ケース体
4 上,下ケース体の枢着軸
5 液晶モニタ
6 取付軸
7 CCDカメラ
8 吊下用ロッド
9 操作部
10 原稿台
Claims (6)
- 水平姿勢で置かれる原稿台を含む下ケース体と、該下ケース体の前後方向の後端に開閉自在に枢着結合されると共にほぼ45度前後の傾斜角で開き角が保持される上ケース体と、上ケース体の先端部内面側に揺動固定可能に吊下された液晶などによる平面状モニタと、該モニタと一体に又は別体で前記原稿台に臨んで設けたカメラとを具備し、かつ、前記上ケース体の内面側には、当該ケース側に畳まれる前記面状モニタが収まる収容部とカメラが収まる凹部を形成して成り、上,下ケース体を合せるように閉じると、平面状モニタが上ケース体の収容部に、カメラが上ケース体の凹部にそれぞれ収まり、閉じている上,下ケース体を開くと、水平な下ケース体の原稿台の真上に平面状モニタとカメラとがその原稿台に対し略垂直な向きで対向するようにしたことを特徴とする拡大読書器。
- 平面状モニタとカメラとは、一体的に、又は、それぞれ個別に上ケース体に取付けた請求項1の拡大読書器。
- 平面状モニタは、上ケース体からの吊下角を調節可能に設けた請求項1又は2の拡大読書器。
- 上,下ケース体の枢着部側に、提げ手を設けた請求項1〜3のいずれかの拡大読書器。
- 下ケース体の上に原稿台をX軸方向、又は、X軸方向とY軸方向にスライド可能に架装した請求項1〜4のいずれかの拡大読書器。
- 閉じられた上,下ケース体は、操作ボタンを備えたロック機構により、その閉じた状態を保持するように形成した請求項1〜5のいずれかの拡大読書器。
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