JP2004054409A - 携帯情報端末機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】片手で把持可能な縦長の操作部本体の表面に、把持した手の親指で操作可能なキー類を配置した操作面を有する操作部と、前記操作部の上部において接続されている前記操作面より大面積で横長のディスプレイ画面を有する横長平板状の表示部とを備えた携帯情報端末機とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超小型のパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)や電子手帳などの所謂PDA、及び携帯電話機や携帯型ゲーム機等、特に表面に操作面を有する表示部と表面にディスプレイ画面を有する表示部とを備えた携帯情報端末機に関するものである。
尚、携帯電話機とPC機器等との境界線は、現在においては曖昧になりつつあるため、本発明においては、これら携帯に適した情報端末機を総て含んで携帯情報端末機と称している。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、携帯電話機の高機能化が進んでおり、音声通信やメール通信のみならずインターネット通信や画像通信に対応可能な機種も登場しており、携帯電話機の機能はPCの機能に接近してきている。
また、携帯電話機におけるメール通信においては、ディスプレイ画面を目視しながら、把持している手の親指を使用して片手で操作するのが通常である。従って、メール通信を行う使用者は、親指で操作面のプッシュボタンを操作することに慣れており、通常のPC操作はできない使用者であっても短時間に多数の入力操作ができるようになっている。
【0003】
一方、PCにおいても、小型ラップトップPCからモバイルPC、さらには超小型PCである所謂PDA等、外出時にも使用できるような小型機種が開発され、その形状は携帯電話機に接近してきている。
特に、PDAにおいては、書籍の文章や新聞の紙面を情報化して取り込んで、例えば通勤時等においても片手で把持して手軽に読める、電子図書や電子新聞等も普及しつつある。
【0004】
しかしながら、上記の携帯電話機やPDAは、片手で把持して操作をすることから横幅が限られてしまうため、縦長で長方形の本体上に配置されているディスプレイ画面を大型化する場合は、通常縦長画面となってしまう。従って、メール通信や文書作成等においては、横書きの1行当たりの文字数は限定されるため、入力しにくいとともに、作成された文章は読みにくいものとなっている。
また、PDAにおいて、上記のような電子新聞や電子図書における縦書き文書を表示する場合、画面幅が狭い分一度に表示できる行数が限られるため、文章が読みにくいという問題点もある。そして、縦書き文書は縦の文字数が多くなる程読みにくくなるため、最近の新聞のように縦書きで最も読みやすいとされている1行上下32mm(新聞の活字にして11文字程度)にすると、一つの画面で表示できる情報量は自ずと限定されることになる。
さらに、予め縦と横との比率が定められているTVまたは映画等を表示する場合やインターネット画面では、縦長ディスプレイで表示すると画像が小さくなるか、あるいは画像の左右部分が切り取られ、非常に見にくい画像となる。
【0005】
これに対し、特開2001−2988517号公報には、通常の携帯電話機の一部に横長大画面を有する表示部を着脱自在とした、拡大表示部を有する携帯電話機が提示されている。これは、表示画面の小さな携帯電話機に拡大表示部を接続することで画面を目視しやすくするものである。
しかし、係る携帯電話機においては、拡大表示部を別途携帯する必要が生じて外出時には不便である。しかも、携帯電話機における表示画面部分が併存して無駄となるばかりか、係る携帯電話機と拡大表示部とを接合した状態では全体として必要以上に大きくなるため、片手で把持しにくいとともに手にも負担がかかる。
さらに係る携帯電話機は、携帯電話機としての使用のみを意図するものであり、モバイルPCにおける文書作成等のPC操作をも想定した発明ではない。
【0006】
一方、小型モバイルPCやラップトップPC等は、通常ディスプレイ画面が横長であるが、その操作は基本的に両手の指を用いて行うものである。従って、これらは片手で把持した手の親指で操作できるものではないとともに、その操作を新たに習得する必要がある。また、これらは、例えば電車の吊革につかまりながらでも操作を行える携帯電話機のような手軽さはない。
【0007】
これに対し、特開平9−114568号公報には、片手で把持した筺体のホルダに親指を当接させて、それ以外の指で入力することのできる片手入力キーボードが提示されている。これは、片手で把持した手の指で操作できる点で、外出時等にも使用しやすいものである。しかし、このキーボードは携帯電話機におけるメール通信のように、親指を使用して入力するものではないため、係るメール通信の入力操作に慣れた使用者がすぐに対応できるものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであって、携帯電話機におけるメール通信等の操作に慣れた使用者が、片手で把持した手の親指で操作しやすい携帯情報端末機であって、しかも横長大画面のディスプレイを有して、メール通信や文書作成・表計算等に適し、またTV・映画及びインターネット画面や電子図書等が目視しやすいとともに、外出時等においても携帯に便利であって屋外でも手軽に使用できる、携帯情報端末機を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、片手で把持可能な縦長の操作部本体の表面に前記把持した手の親指で操作可能なキー類が配置された操作面を有する操作部と、前記操作部の上部において接続されている前記操作面より大面積で横長のディスプレイ画面を有する横長平板状の表示部とを備えた携帯情報端末機とした。
これにより、横長大画面のディスプレイを目視しながら片手で把持して、把持した手の親指で文字入力等の操作をできるようにした。
【0010】
また、前記ディスプレイ画面の面積を、前記携帯情報端末機の使用時における正面からの全投影面積の50%乃至80%を占める大型画面とすることで、大量の情報を同時に表示することができるとともに、操作しやすい携帯情報端末機となる。
【0011】
さらに、前記表示部を前記操作部の縦方向の軸に対し左または右に傾斜して前記操作部に接続すれば、前記操作部を利き手で操作し易く把持した場合でも前記ディスプレイ画面が使用者にとって並行となり、前記操作部を前記ディスプレイ画面に対し蝶番により開閉して折り畳み可能とすることにより、不使用時には小さく折り畳んで、携帯に便利な形状にすることができるようになる。加えて、前記蝶番からなる接続部の開閉軸線が前記ディスプレイ画面の水平線に対する平行位置から右または左に傾斜するように接続部を設ければ、表示部と操作部を互いにその正面を内側にしてその内角を180°未満で拡開したとき、前記操作部の操作面が使用者の右または左を向くため、片手で把持した手の親指の先を操作面に垂直に当てやすくなる。
【0012】
さらにまた、前記操作部の縦方向の長さを、前記表示部の縦方向の長さ以下にすることで折り畳んだ状態における突出部をなくすこともできる。また、前記表示部に、前記ディスプレイ画面の少なくとも一部をカバーする蓋部を開閉可能に蝶着することにより、ディスプレイ画面を保護できるようにし、この蓋部に前記操作部の形状に合わせた凹部または切り欠き部を設ければ、前記操作部がすっきりと収まった状態で携帯情報端末機がコンパクトに折り畳まれる。
【0013】
そして、前記蓋部を前記ディスプレイ画面に対し所定位置で係止可能とすれば、前記ディスプレイ画面への屋外における日光照射を防ぐとともに周囲からの目視を防ぎ、この蓋部を前記表示部の背面まで拡開可能とすれば、拡開時にコンパクトな形状となる。
【0014】
加えて、また、前記表示部の下辺の端部が前記操作部の上辺の端部とジョイントを介して接続された、前記表示部の前記ディスプレイ画面を横長から縦長にすることができる携帯情報端末機とすれば、ディスプレイ画面の傾斜を平面的に2次元方向で調節できるとともに、縦長と横長の両方の画面で使用することができる。さらに、前記表示部を前記操作部の縦方向の軸に対し左右方向の内少なくとも一方に傾動可能、または前記表示部の縦方向の軸を中心に回動可能またはその両方可能に前記操作部に接続すれば、把持している使用者の目線に対しディスプレイ画面の向き・角度を3次元方向に調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、異なる実施の形態においても、同一構成部には同一の符号を付して説明する。
【0016】
図1及び図2は、本発明における第1の好ましい実施の形態を示すものであり、ディスプレイ画面の面積が、例えば全投影面積の50%乃至80%を占めるような横長大画面を有した携帯情報端末機を示している。
図1を参照すると、操作部4は、その正面においてプッシュボタン等が配置された操作面5を有した、縦長直方体の形状で、片手で把持した手の親指で操作できる幅と長さとを有しているとともに、操作面5のキー類は総て親指で操作できる位置に配置されている。
表示部2は、その正面に横長略長方形のディスプレイ画面3を有した横長平板状の形状であって、操作部4の上部に一体的に接続され、操作部4とともに全体として略T字形の携帯情報端末機1Aを構成している。
【0017】
携帯情報端末機1Aは、例えば携帯電話機におけるメール通信を行う場合、操作部4が、縦長の直方体であり、利き手で把持してその親指で操作面5を操作しやすいとともに、図1の(B)に示すように、横長大画面のディスプレイ画面3は、横書きのメール文書の行当たりの文字数が多いので、全体としてこれを目視しやすい。尚、人間の眼の構造上、文字列上で視線を移動させて次の行の先頭に視線を移動させることは、縦書きより横書きの方が容易であるため、一般的に縦書きより横書きのほうが読みやすいと言われている。
【0018】
また、ディスプレイ画面3は、使用時における正面からの全投影面積の約50%以上を占める大きさを有しており、例えば、通常のPCにおけるような文書作成や表計算、さらにはインターネット通信におけるホームページ画面等を十分に表現することもできる。
さらに、縦書きの電子図書や電子新聞等において、取り込まれた大面積の文書をスクロール操作で部分表示を移動させたり、拡大しながら読めるのは従来のPDAと同様であるが、一度に多くの行をディスプレイ画面3で表示できるため、スクロール操作が少なくて済む。例えば最近の新聞記事の1行上下32mm(新聞の活字にして11文字程度)の行表示であれば、視力の弱い使用者では1画面に1段表示にすればよいが、図1の(C)に示すように、通常の視力の使用者では2段表示することにより、スクロール操作を少なくしてさらに読みやすくできる等、使用者に応じて調整自在である。
【0019】
そして、係るPC操作は、操作部4を利き手で把持した手の親指でメール通信時と同様な操作により、様々な入力操作を行うこともできるため、従来のメール通信操作に慣れた使用者がすぐに対応できるようになるとともに、外出時等でも気軽に様々な機能を利用することができる。
尚、操作面5のキー類の配置は、通常のPCのキーボードにおける必要最低限のキーをその配置のまま、90°回転させて縦長に配置することもできるが、携帯電話機のプッシュボタンのアルファベット配置の1ボタンあたり3種の文字を、隣接させた3つのキーに分配して配置すれば、メール通信に慣れた使用者がすぐに操作できるようになる。
また、ディスプレイ画面3と表示部2との大きさのバランスは、発明者による数種類のモデルの使用試験結果から、ディスプレイ画面3の面積が携帯情報端末機の使用時における全投影面積の50%乃至80%の比率において、画面の大きさと操作のしやすさのバランスが適度であった。即ち、操作し易い操作部の大きさはほぼ一定であるが、操作部に対し表示画面が小さすぎると、PCとしての表示が見にくいものとなり、表示画面が大きすぎると携帯に不便となるとともに、把持する手に負担が大きく操作しにくいものとなる。
【0020】
図2は、図1の携帯情報端末1Aの表示部2の下部中央に接続した操作部4を、表示部2の下部左寄りに接続した、携帯情報端末機1B,1B’を示したものである。これらは、右手で把持して操作する場合、表示部3の下部が右手の掌の上に載り、安定するという利点がある。尚、左利きの使用者用の構成とするには、操作部4を、表示部2の下部右寄りに接続すればよい。
【0021】
図2の(B),(C)は、図(A)に示す携帯情報端末機1Bにおける操作部4の上辺の端部と表示部2の下辺の端部を、ジョイントからなる接続部6aで接続して、表示部2を平面的に傾動可能にした携帯情報端末機1B’を示している。これは、ディスプレイ画面3を横長画面から縦長画面の間で適宜位置で係止できるようになっており、縦書き文書・横書き文書等に応じて切り替えられるタイプであり、しかも操作部4を使用者が傾斜して把持した場合でも、ディスプレイ画面3の画像を水平に調整することもできる。さらに、接続部6aをユニバーサルジョイントにすれば、ディスプレイ画面3と操作面5をそれぞれの使用者が見易く、操作しやすい3次元の角度に調整することができる(図示せず)。
【0022】
図3は、図2の(B)(C)における携帯情報端末機1B’ の操作部4の上辺を斜めに切り欠いた、携帯情報端末機1C,1C’ を示している。
図(A)からわかるように、操作部4bの上辺を表示部2の下辺に密着させると、操作部4bは表示部2に対し傾斜した状態で接続されている状態になる。これにより、ディスプレイ画面3を横長にして操作部4bを把持して操作する場合に、例えば右利きの使用者においては、把持した手の親指で操作し易いように把持したときに操作部4bが右に傾いても、ディスプレイ画面3は使用者にとって水平に保持されることになる。図(B)は、そのディスプレイ画面3を縦長画面にした状態であり、図(C)は図(A)の携帯情報端末機1Cを左側面から見た状態を示しているが、ディスプレイ画面3と操作面5により形成される内角が約160°であり、例えば携帯電話機として使用する場合の音声通信時において最適な形状であるとともに、ディスプレイ画面3を垂直に目視しながら操作し易い形状である。
【0023】
図3の(D)は、携帯情報端末機1Cの接続部6aをユニバーサルジョイントからなる接続部6dにした携帯情報端末機1C’ を示している。これにより、ディスプレイ画面3と操作面5をそれぞれの使用者が見易く、操作しやすい3次元の角度に調整することができることは、前記と同様である。
【0024】
図4,図5は、本発明における第2の好ましい実施の形態を示すものであり、図1,図2における携帯情報端末機1A,1Bの操作部4を、ディスプレイ画面3に向かって折り畳めるように、接続部6により接続した携帯情報端末機2A,2Bを示している。
【0025】
図4は、図1の携帯情報端末機1Aを、操作部4の操作面5を内側にしてディスプレイ画面3に折り畳み可能に接続部6により接続された携帯情報端末機2Aを示している。図(A)は、ディスプレイ画面3を目視しながら、操作部4を操作可能な状態に両部を完全に拡開した状態の携帯情報端末機2Aを示している。図(B)は、図(A)の状態から、操作部4をディスプレイ画面3に操作面5を内側にして折り畳んだ状態を示しているが、操作部4の縦方向の長さが表示部2の縦方向の長さ以下(ほぼ等しい)であるため、折り畳み時において操作部4が表示部2の上辺から突出しないコンパクトな状態になっている。
【0026】
図5の(A),(B)は、図4の携帯情報端末機2Aの操作部4を、表示部2の下部左側に接続部6で接続して折り畳み可能としたものであり、図2の携帯情報端末機1Bと同様に、右利きの使用者に適した形状とした携帯情報端末機2Bを示している。
上記の携帯情報端末機2A,2Bは、小さく折り畳むことにより、より携帯に便利にして不使用時に邪魔にならないようになっている。
【0027】
図6乃至図11は、本発明における第3の好ましい実施の形態を示すものであり、上述の携帯情報端末機の表示部2に、ディスプレイ画面3をカバーする蓋を開閉可能に蝶着した携帯情報端末機3A,4A,4Bを示している。これらは、操作部4をディスプレイ画面3に折り畳んだときに、カバー出来ない残りの部分を、蓋を開閉可能に蝶着することでカバーできるようにして、ディスプレイ画面3の破損を防止するとともに、全体としてすっきりとした形状でコンパクトに納めることができる。
【0028】
図6は、図4の携帯情報端末機2Aの表示部2の左右の短辺に、蓋部8を蝶番7で開閉自在に蝶着した携帯情報端末機3Aを示している。
図(A)は蓋8を開いて表示部3の裏面に納めた状態を示し、図(B)はこれを上から見た平面図である。
図7は、蓋8をディスプレイ画面3に対し垂直位置で係止した状態を示しており、図8はその斜視図である。係る状態においては、例えば企業秘密文書等を外出時に作成する場合においても、他人に横からのぞき見されるのを防止することができる。尚、この携帯情報端末機3Aは、操作部4と表示部3とが互いにその正面を内側にして内角が約160°で係止できるようになっており、操作時にディスプレイ画面3を垂直に目視しやすくするとともに、例えば携帯電話機の音声通信等にも適度な形状となる。
【0029】
図9は、図6の携帯情報端末機3Aの操作部4を、ディスプレイ画面3に折り畳んだ状態を示しているが、図(A)は、左右の蓋8,8を開いて表示部2の裏側に納めた状態であり、図(B)は、操作部4によりカバーされない画面部分を左右の蓋8,8でカバーした状態を示す。
これにより、図4の(B)においてカバーされなかったディスプレイ画面部分をカバーすることができ、携行時等におけるディスプレイ画面3の破損を防ぐことができる。
【0030】
図10は、図5の携帯情報端末機2Bの表示部の右短辺に、前記同様ディスプレイ画面3をカバーする蓋8aを、開閉可能に蝶着した携帯情報端末機4Aを示している。この場合、図(B)からわかるように、ディスプレイ画面3は操作部4と蓋8aとでカバーされ、不使用時には全体としてすっきりとした状態で携帯することができる。
図11は、図6の携帯情報端末機3Aの蓋8の代わりに、表示部2の上辺左右にディスプレイ画面3に対し開閉可能に蓋8b,8bを蝶着した携帯情報端末機4Bを示している。この携帯情報端末機は、蓋8b,8bをディスプレイ画面3に垂直位置で係止することで、照明の画面への写り込みや太陽光線の照射を防ぐことができる。また、例えば電車のシートに座って入力する際に、上方向からのぞき込みされるのを防ぐこともできる。
【0031】
図12乃至図15は、本発明における第4の好ましい実施の形態を示すものであり、図11の携帯情報端末4Bの蓋8b,8bを1枚板にするとともに、折り畳んだ操作部4の形状に合致するように、凹部または切り欠き部を設けた実施の形態を示している。
【0032】
図12は、ディスプレイ画面3をカバーする蓋の内側面に操作部4の形状にあわせて凹部9を設けた蓋8cを、表示部2の上辺に開閉可能に蝶着した携帯情報端末機5Aを示している。
携帯情報端末機5Aは、不使用時において操作部4をディスプレイ画面3に折り畳んで、その上から蓋8cでカバーするものである。これにより、ディスプレイ画面3のみならず操作部4も保護することができる。また、前述の蓋に比較して全体としての強度を上げることができる。
【0033】
図13は、図12の携帯情報端末機5Aの蓋8cを、ディスプレイ画面3に対して垂直位置で係止した状態を示している。係る状態において、図11の携帯情報端末機4Bと同様に上方からの光線や視線を防ぐことができるが、蓋8cは1枚板であり、ディスプレイ画面3のほぼ全体をカバーする事が出来る点で優れている。また、1枚板であるため強度・安定性においても優れている。
【0034】
図14は、図12の携帯情報端末機5Aにおける凹部を蓋の外側面に設けた実施の形態である、携帯情報端末機5Bを示している。これは、蓋8dをディスプレイ画面3に閉じてカバーした後に、その凹部9bに操作部4を折り畳むものであるが、凹部の深さは、ディスプレイ画面3側に突出しないように、携帯情報端末機5Aのものより浅くなっている。
図(B)は、蓋8dと操作部4を折り畳んだ状態を示すが、操作部4はその厚みの約3分の2は外部に露出している。係る構成により、例えば携帯電話機として使用する場合に、バネ等で付勢して蓋8dを表示部2に設ければ、操作部4を開くだけで、ディスプレイ画面3を素早く露出させることができる。
【0035】
図15は、図12における携帯情報端末機5Aの蓋8cを、凹部9bの代わりに切り欠き部9cを設けた蓋8eとした実施の形態である、携帯情報端末機5Cを示している。これにより、携帯情報端末機5A,5Bよりも折り畳み時においてより薄くすることができる。
【0036】
図16は、本発明における第5の好ましい実施の形態を示すものであり、図4における携帯情報端末機2Aの表示部2が、操作部4の縦方向の軸に対し左右に傾動可能且つ、表示部2の縦方向の軸を中心に回動可能に、接続部6b,6dにより接続された携帯情報端末機6A,6A’ を示している。
これらは、操作部4を使用者が利き手の親指で操作しやすいように傾斜した状態で把持したとき、ディスプレイ画面3の水平線が使用者に対し傾斜し、使用者が目視し難くなるが、図(A)に示すように、接続部6bによりディスプレイ画面3の傾斜及び向きを、3次元方向に自在に調整することができ、最も目視しやすい状態に係止することができるものである。
【0037】
また、図(C)に示すように、携帯情報端末機6Aの接続部6bをユニバーサルジョイントからなる接続部6dにするとともに、操作部4の上辺の左右の肩を切り欠けば、表示部2の可動域をさらに広げることができ、ディスプレイ画面3を縦長画面としても使用することができる。
【0038】
図17〜図20は、本発明における第6の好ましい実施の形態を示すものであり、携帯情報端末機5A,5B,5Cにおける表示部2に、操作部4を傾斜して接続した携帯情報端末機7A,7B,8Aを示している。
【0039】
図17は、図12における携帯情報端末機5Aの表示部2に、操作部4を傾斜して接続した実施の形態である、携帯情報端末機7Aを示している。また、図18は、図17の(A)の携帯情報端末機7Aの左側面図である。
携帯情報端末機7Aは、接続部6cがその開閉軸線をディスプレイ画面3の水平線に対する平行位置から傾斜した状態で設けられているとともに、図18に示すように拡開時において、表示部2のディスプレイ画面3と操作部4の操作面5を内側にして内角が例えば130°〜160°で固定されるようになっている。これにより、拡開時においてディスプレイ画面3を使用者の視線に垂直に向けた状態で、操作面5が使用者の右横方向(15°〜45°)に向くため、図17の(A)及び図18に示すように、使用者が右手で把持して操作する親指の先を、垂直に当てやすい操作面5の向きとなる。
即ち、携帯情報端末機7Aは、これを拡開するだけでディスプレイ画面3が使用者に水平かつ垂直になって目視しやすく、操作面5の向きが把持した手の親指で操作しやすい3次元の向き・傾きを形成する。
尚、図17の(B)に示すように、蓋8fにはその内側面に凹部9dが設けられているが、これは蓋8fにおいて傾斜した状態で設けられている。
【0040】
図19は、図14の(A),(B)の携帯情報端末機5Bの表示部2に、接続部6cで操作部4を傾斜して接続した実施の形態である、携帯情報端末機7Bを示している。これも凹部9eは蓋8gに傾斜して設けられている。
図20は、図15の携帯情報端末機5Cの表示部2に、上記と同様に操作部4を傾斜して接続した実施の形態である携帯情報端末機8Aを示しており、これも切り欠き部9fは、蓋8hに傾斜して設けられている。
【0041】
これらの図17乃至図20において示す携帯情報端末機は、図16の携帯情報端末機6Aと同様に、利き手の親指で操作しやすいように利き手で把持しても、ディスプレイ画面3の水平線が使用者にとって水平になるとともに視線に対し垂直になるものであるが、折り畳まれた状態から拡開するだけでディスプレイ画面3の水平線が使用者に対し水平になるとともに画面の向きが視線に垂直になり、しかも操作面5も親指の先端に垂直の向きとなり、調整しなくとも所謂、目視し易く、操作し易い3次元の傾き及び向きを形成する。
尚、本発明を実施するための最良の構成は以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、携帯電話機におけるメール通信等の操作に慣れた使用者が、片手で把持した手の親指で携帯情報端末機を容易に操作することができる。しかも横長大画面のディスプレイを有しているので、メール通信や文書作成及び表計算等に使用しやすいばかりか、TVや映画、さらにはインターネット画面や電子図書等が目視しやすい。また、片手で操作できるので、屋外でも手軽に使用することができる。
【0043】
さらに、折り畳み可能とすることで、コンパクトな形状となるため、外出時等においても携帯に便利である。さらにまた、蓋を適宜位置で係止することで、ディスプレイ画面に対する太陽光線や他人の視線を防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態の携帯情報端末機を示す正面図である。
【図2】図1の携帯情報端末機の変形例を示す正面図である。
【図3】図2の(B)の携帯情報端末機の変形例を示す正面図及び左側面図である。
【図4】本発明における第2の実施の形態の携帯情報端末機を示す正面図である。
【図5】図4の携帯情報端末機の変形例を示す正面図である。
【図6】本発明における第3の実施の形態の携帯情報端末機を示す正面図及び平面図である。
【図7】図6の携帯情報端末機の蓋部を表示画面に垂直に係止した状態を示す平面図である。
【図8】図7の携帯情報端末機の斜視図である。
【図9】図6の携帯情報端末機の操作部をディスプレイ画面に折り畳んだ状態、及び、さらに蓋部でディスプレイ画面をカバーした状態を示す正面図である。
【図10】図6の携帯情報端末機の変形例を示す正面図である。
【図11】図6の携帯情報端末機の他の変形例を示す正面図である。
【図12】本発明における第4の実施の形態の携帯情報端末機を示す正面図である。
【図13】図12の携帯情報端末機の蓋部をディスプレイ画面に垂直に係止した状態を示す斜視図である。
【図14】図12の携帯情報端末機の変形例を示す斜視図及び正面図である。
【図15】図11の携帯情報端末機の他の変形例を示す正面図である。
【図16】本発明における第5の実施の形態の携帯情報端末機を示す正面図及び斜視図である。
【図17】本発明における第6の実施の形態の携帯情報端末機を示す正面図である。
【図18】図17の(A)の携帯情報端末機の左側面図である。
【図19】図17の携帯情報端末機の変形例を示す正面図である。
【図20】図17の携帯情報端末機の他の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1A,1B,1B’ ,1C,1C’ ,2A,2B,3A,4A,4B,5A,5B,5C,6A,6A’ ,7A,7B,8A 携帯情報端末機、2 表示部、3 ディスプレイ画面、4,4b 操作部、5 操作面、6,6a,6b,6c,6d 接続部、7 蝶番、8,8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8h 蓋、9,9b,9d,9e 凹部、9c,9f 切り欠き部
Claims (12)
- 片手で把持可能な縦長の操作部本体の表面に前記把持した手の親指で操作可能なキー類が配置された操作面を正面に有する操作部と、前記操作部の上部において接続されている前記操作面より大面積で横長のディスプレイ画面を正面に有する横長平板状の表示部とを備えた携帯情報端末機。
- 前記ディスプレイ画面の面積が、前記携帯情報端末機の使用時における正面からの全投影面積の50%乃至80%である請求項1記載の携帯情報端末機。
- 前記表示部が、前記操作部の縦方向の軸に対し左または右に傾斜して前記操作部に接続されている請求項1または2記載の携帯情報端末機。
- 前記操作部と前記表示部とが、蝶番からなる接続部により前記操作部の操作面を内側にして前記ディスプレイ画面に対して折り畳み可能に接続されている請求項1,2または3記載の携帯情報端末機。
- 前記蝶番からなる接続部の開閉軸線が、ディスプレイ画面の水平線に対する平行位置から右または左に傾斜している、請求項4記載の携帯情報端末機。
- 前記操作部の縦方向の長さが、前記表示部の縦方向の長さ以下である請求項1、2,3,4または5記載の携帯情報端末機。
- 前記表示部に、前記ディスプレイ画面の少なくとも一部をカバーする蓋部を、開閉可能に蝶着した請求項1,2,3,4,5または6記載の携帯情報端末機。
- 前記蓋部に、前記表示部が折り畳まれた前記操作部の形状に合致する凹部または切り欠き部を設け、前記操作部が折り畳まれたとき前記ディスプレイ画面全体をカバー可能な請求項7記載の携帯情報端末機。
- 前記蓋部が、前記ディスプレイ画面に対し所定位置で係止可能な請求項7または8記載の携帯情報端末機。
- 前記蓋部が、前記表示部の背面まで拡開可能な請求項7,8または9記載の携帯情報端末機。
- 前記表示部が、その下辺の端部と前記操作部の上辺の端部とをジョイントを介して前記操作部の縦方向の軸に対し傾動可能に接続され、前記表示部のディスプレイ画面を横長画面及び縦長画面の両方で使用できる請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10記載の携帯情報端末機。
- 前記表示部が、前記操作部の縦方向の軸に対し左右方向のうち少なくとも一方に傾動可能または前記表示部の縦方向の軸を中心に回動可能、またはその両方可能に前記操作部に接続された請求項1,2,3,4,5,6,7,9,10または11記載の携帯情報端末機。
Priority Applications (1)
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JP2002208274A JP2004054409A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 携帯情報端末機 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-07-17 JP JP2002208274A patent/JP2004054409A/ja active Pending
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