JP3634057B2 - 折畳みテーブル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は折畳みテーブルに係り、特に天板の前方に目隠し用パネルを備えた折畳みテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
折畳みテーブルの従来技術として先に本件出願人の出願に係るものとして実開平7−1826号公報(実願平5−32389号)がある。
【0003】
この折畳みテーブルの構造は、図5に示すように下面にキャスタbを備えた一対の脚aの上面に支柱cをそれぞれ立設して、その支柱cの頂部に天板dの裏面に設けた天板受けeをピン等により回動自在に連結したもので、使用時、天板dを支柱cに対して水平状態に起こしてテーブルとなし、不使用時においては図6に示すように天板dを支柱cに沿うように折畳むことにより場所を取らずに保管することができるというものである。しかも多数の同じ型の折畳みテーブルを各キャスタbの間に互い違いに接近させて置くことにより広い場所を取らずに多数保管することができる利点を有するものである。なお図中fは操作レバーを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の技術においては、2つの折畳みテーブルを向かい合わせで使用するとき、テーブル面には前方を隠すパネルがないために互いにテーブル上で仕事をしている内容が対面者から丸見えとなってしまい、特に人に見せたくないような手元の書類等の場合でも隠すことができないという欠点がある。
【0005】
また、閲覧用としてのパネル付きテーブルには、テーブルに固定されているパネル、あるいはテーブル同士に挟まれて立てたパネルによるものもあるが、これは移設や折畳み等ができないものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は対面者があっても互いに気兼ねすることなく仕事や書類の閲欄等が行えるようにした折畳みテーブルを提供することを課題としたもので、その解決手段としては、従来の折畳み機能に加え、目隠しパネルを天板の前部に設け、天板の折畳み時には該パネルを天板に重ねて格納することで保管スペースの節減を図るようにしたものである。
【0007】
すなわち、適宜間隔をおいて立設された支柱の頂部に天板の下面に固着された天板受けを枢支することにより該天板を前記支柱に対し水平状態から垂直状態に回動可能とした折畳みテーブルにおいて、前記天板の前端部に固設の支持部と目隠しパネルの上下方向略中央位置に固設の支持部とを旋回継手により連結し、前記目隠しパネルの旋回継手の支持部、および目隠しパネルの下方位置に固設の支持部と前記支柱とをそれぞれリンクにより連結してなり、前記天板を水平状態としたとき前記目隠しパネルの上部が天板上面より所要高さ上方に突出しておかれ、天板を垂直姿勢に折畳んだとき目隠しパネルが天板に重なって垂直姿勢におかれるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図3に示す実施の形態を参照して説明する。
【0009】
図1は本発明による折畳みテーブルの天板1を水平にして目隠しパネル2が天板1の前方に立ち上がった状態の側面を示し、図2は同天板1を垂直にして目隠しパネル2と共に折畳んだ状態の側面を示している。
【0010】
図1において、適宜間隔をおいて設置される左右の脚3,3の上面にはそれぞれ支柱4,4が立設されており、各支柱4,4の頂部には天板1の下面に固着された天板受け5がピン6により枢支され、このピン6を中心に天板1が前記支柱4に対し回動可能となっている。
【0011】
前記目隠しパネル2は、前記天板1と略等しい横幅を有する板材からなっている。
【0012】
前記天板1の前端部下面には金属板からなる支持部7が固設され、この支持部7の端部の水平方向に延びる長孔状の支持孔8(図3示)にL形状をなす旋回継手9の一端がピン10により枢支され、この旋回継手9の他端は目隠しパネル2の上下方向略中央位置に固設された金属板からなる支持部11にピン12により枢支されていて天板1に目隠しパネル2が連結されている。
【0013】
上記目隠しパネル2の前記支持部11と、目隠しパネル2の下端近くに設けられた支持部13とにリンク14,15の一端がピン12,16(ピン12は前記リンク14の枢支点と同軸)によりそれぞれ上下方向揺動自在に枢着され、これらリンク14,15の他端は前記支柱4の側面にピン17,18により枢着されていて平行四辺形リンクが構成されている。なお符号19は棚板、3aはキャスタを示す。
【0014】
前記天板1の起伏構成は、前記の実開平7−1826号公報と同じ構造を採用することができる。念のためその具体的構造を説明すると、図4に示すように天板受け5の内部には左右の天板受け5,5を連結する連結杆21が回動可能に設けられ、この連結杆21の内側には別体の係止フック22が固着されている。係止フック22には一端部に溝23があって、この溝23は支柱4のピン6の近傍で上下に設けられた係止ピン24,25の何れかに係合するようになっている。また係止フック22を常時係止ピン24,25の何れかに係合させておくために連結杆21の回りにはコイルバネ26が設けられている。
【0015】
そして操作レバー20と係止フック22との間には連結部材27が設けてあり、したがって操作レバー20を矢印方向に回転させると、連結部材27を介して係止フック22がコイルバネ26に抗して連結杆21を中心として矢印方向に回転するため係止フック22の溝23は係止ピン24から外れて非係合状態となる。
【0016】
これによりテーブルの使用状態の水平姿勢にある天板3を垂直姿勢に折畳むには、操作レバー20を矢印方向に回転させて係止フック22の溝23の係止ピン24を外すと、天板1はピン6の回りに回転が自由となり、1点鎖線の状態を経て2点鎖線の垂直姿勢となる。この状態では係止フック22の溝23が係止ピン25と係合するので天板は3’の位置、操作レバーは20’の位置でそれぞれ固定される。
【0017】
また垂直姿勢から水平姿勢である使用状態にするにはこの逆の操作を行えばよい。
【0018】
上記のようにして天板1を水平状態とすると、旋回継手9を介して目隠しパネル2が上方に引き上げられる。このとき目隠しパネル2は支柱4にリンク14,15により連結されているので垂直姿勢のまま上昇し、図3に実線で示すように目隠しパネル2の上端が天板1の前方上部に突出した状態になる。これにより天板1の前方は目隠しパネル2で覆われ、対面者の目線をさえ切ることができる目隠し付きのテーブルとなる。
【0019】
天板1を前記のように垂直姿勢に折畳むと、目隠しパネル2も垂直姿勢のまま下降し、その上半部が天板1に密着して図3に鎖線で示すように支柱4にそった状態に格納される。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、下記のような効果を奏する。
【0021】
1)会議用テーブルや講義用テーブルにおいて、使用者は天板面上の手元の書類等が目隠しパネルにより対面者から見られないように隠すことができる。
【0022】
2)図書館等の閲覧用テーブルに用いた場合、対面者との仕切りとしての目隠しパネルがあるために、対面者を意識することなくテーブル上での作業に集中することができる。
【0023】
3)会議や講義その他に使用しない場合には、天板を折畳むと目隠しパネルも連動して天板に密着した状態に収納されるので、テーブルを収納するに要するスペースを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる折畳みテーブルの一実施形態の使用時の状態を示す側面図。
【図2】同、折畳み状態を示す側面図。
【図3】本発明の要部である天板と目隠しパネルとの作動関係を示す側面図。
【図4】本発明に適用される折畳み構造の一例を示す説明図。
【図5】従来の折畳みテーブルの使用時の状態を示す側面図。
【図6】図5の折畳みテーブルを折畳んだ状態を示す側面図。
【符号の説明】
1 天板
2 目隠しパネル
3 脚
4 支柱
5 天板受け
7,11,13 支持部
9 旋回継手
14,15 リンク
20 操作レバー

Claims (1)

  1. 適宜間隔をおいて立設された支柱の頂部に天板の下面に固着された天板受けを枢支することにより該天板を前記支柱に対し水平状態から垂直状態に回動可能とした折畳みテーブルにおいて、前記天板の前端部に固設の支持部と目隠しパネルの上下方向略中央位置に固設の支持部とを旋回継手により連結し、前記目隠しパネルの旋回継手の支持部、および目隠しパネルの下方位置に固設の支持部と前記支柱とをそれぞれリンクにより連結してなり、前記天板を水平状態としたとき前記目隠しパネルの上部が天板上面より所要高さ上方に突出しておかれ、天板を垂直姿勢に折畳んだとき目隠しパネルが天板に重なって垂直姿勢におかれるようにしたことを特徴とする折畳みテーブル。
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JP5515207B2 (ja) * 2007-10-31 2014-06-11 株式会社イトーキ 折畳み式テーブル
JP5274930B2 (ja) * 2007-12-28 2013-08-28 株式会社イトーキ 折畳み式テーブル

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