JP3618435B2 - 折畳みテーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は折畳みテーブルに係り、特に天板の前方に目隠し用の幕板を備えた折畳みテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
折畳みテーブルの従来技術として先に本件出願人の出願に係るものとして実開平7−1826号公報(実願平5−32389号)がある。
【0003】
この折畳みテーブルの構造は、図5に示すように下面にキャスタbを備えた一対の脚aの上面に支柱cをそれぞれ立設して、その支柱cの頂部に天板dの裏面に設けた天板受けeをピン等により回動自在に連結したもので、使用時、天板dを支柱cに対して水平状態に起こしてテーブルとなし、不使用時においては図6に示すように天板dを支柱cに沿うように折畳むことにより場所を取らずに保管することができるというものである。しかも多数の同じ型の折畳みテーブルを各キャスタbの間に互い違いに接近させて置くことにより広い場所を取らずに多数保管することができる利点を有するものである。図中、fは操作レバーを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の技術においては、2つの折畳みテーブルを向かい合わせで使用するとき、テーブル面には前方を隠すパネルがないために互いにテーブル上で仕事をしている内容が対面者から丸見えとなってしまい、特に人に見せたくないような手元の書類等の場合でも隠すことができないという欠点がある。
【0005】
また、足元も互いに丸見えとなっているため見苦しい点もあり、特に使用者が女性の場合は互いに対面者を意識せざるを得なかった。
【0006】
さらに閲覧用としてのパネル付きテーブルには、テーブルに固定されているパネル、あるいはテーブル同士に挟まれて立てたパネルによるものもあるが、これは移設や折畳み等ができないものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は対面者があっても互いに気兼ねすることなく仕事や書類の閲欄等が行えるようにした折畳みテーブルを提供することを課題としたもので、その解決手段としては、従来の折畳み機能に加え、目隠しや足元隠し用の幕板を天板の前部に設け、天板の折畳み時には幕板を天板に重ねることで保管スペースの節減を図るようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図4に示す実施の形態を参照して説明する。
【0009】
図1は本発明にかかる折畳みテーブルの一実施形態の使用時における側面図を示すものである。この図1において適宜間隔をおいて設置される脚1,1の上面にはそれぞれ支柱2,2が立設されていて、その支柱2の頂部には天板3の下面に固着された天板受け4がピン5により枢支され、これにより該天板3は前記支柱2に対して回動可能となってる。
【0010】
本発明はこのような折畳みテーブルにおいて、前記天板3の前方に前記両支柱2,2間に跨がって下部が前記脚1とほぼ同じ位置で足元隠しとなり、かつ上部が天板よりも目隠し程度に高くなる適宜高さの四角形の幕板6が垂直に設けられ、該幕板6内の高さ方向中間部にはレール7が設けられてる。そして前記天板3の前方部裏面には略L型状に形成された取付金具8の水平側8aが締結手段により固着され、垂直側8bの先端部にはローラ9が回転可能に設けられ、このローラ9が前記レール7にスライド可能に嵌装されている。
【0011】
また前記幕板6の下部には第1リンク10および第2リンク11の一端が回動支点12においてそれぞれ回動可能に結合され、第1リンク10の他端は前記支柱2の下部と回動支点13において、さらに第2リンク11の他端は前記天板受け4と回動支点14においてそれぞれ回動可能に結合されている。
【0012】
したがって幕板6は安定した垂直の取付け状態となっている。図中、15は必要に応じて取付けられるキャスター、16は折畳みのための操作レバー、17はビーム、18は天板受け4に固着された棚パイプである。
【0013】
図2は本発明にかかる折畳みテーブルの一実施形態の不使用時における側面図を示すものである。この場合は天板3は折畳まれて幕板6に重ね合わされた状態となり、しかも支柱2にも接近した状態となる。
【0014】
図1の状態から図2の状態に移すための構成および過程を図3および図4に示す作動図により説明する。
【0015】
図4は前述の実開平7ー1826号公報に示された操作レバー部分の構造と同じ構造の詳細図で、天板受け4の内部には左右の天板受け4.4を連結する連結杆21が回動可能に設けられ、この連結杆21の内側には別体の係止フック22が固着されている。係止フック22には一端部に溝23があって、この溝23は支柱2のピン5の近傍で上下に設けられた係止ピン24,25の何れかに係合するようになっている。また係止フック22を常時係止ピン24,25の何れかに係合させておくために連結杆21の回りにはコイルバネ26が設けられている。
【0016】
そして操作レバー16と係止フック22との間には連結部材27が設けてあり、したがって操作レバー16を矢印方向に回転させると、連結部材27を介して係止フック22がコイルバネ26に抗して連結杆21を中心として矢印方向に回転するため係止フック22の溝23は係止ピン24から外れて非係合状態となる。
【0017】
これによりテーブルの使用状態の水平姿勢にある天板3を垂直姿勢に折畳むには、操作レバー16を矢印方向に回転させて係止フック22の溝23の係止ピン24を外すと、天板3はピン5の回りに回転が自由となり、1点鎖線の状態を経て2点鎖線の垂直姿勢となる。この状態では係止フック22の溝23が係止ピン25と係合するので天板は3’の位置、操作レバーは16’の位置でそれぞれ固定される。
【0018】
また垂直姿勢から水平姿勢である使用状態にするにはこの逆の操作を行えばよい。
【0019】
つぎに図3において実線位置である天板3を水平姿勢から垂直姿勢となるように折畳む場合には、図1に示す操作レバー16を図4のように矢印方向に回動させると、天板3がピン5を中心として一体の天板受け4とともに回転することにより矢印方向に回転上昇するので、幕板6に内装されたローラ9はレール7内を下降する方向にスライドして幕板6も下降する方向に移動しようとするが、一方第2リンク11は第1リンク10と協働して回動支点14を14’位置まで上昇させる。この結果天板3は幕板6に重なるように回動するとともに幕板6を2点鎖線で示すように支柱2側に引き寄せる。このとき回動支点12も12’位置まで上昇する。
【0020】
この場合符号14と5を結ぶ線と、14’と5を結ぶ線のなす角度が90度になるようにすれば、第2リンク11は幕板6を天板3に重ね合わせる方向に移動する。したがって天板3は第1、第2リング10、11により支えられて幕板6に重なった垂直状態に折畳まれ、図2に示した折畳み状態を得ることができる。
【0021】
なお天板3の折畳みの状態である垂直姿勢から使用状態である水平姿勢に戻すには、同じように操作レバー16を操作して係止フック22の溝23と係止ピン25の係合を外すと天板3はピン5の回りに回転が自由となるので、垂直姿勢から水平姿勢に復帰して溝23と係止ピン24が係合する。この場合第1リンク10および第2リンク11は幕板6を前進させる方向に移動するので、幕板6は天板3の後端に直角にほぼ密着した状態で立ち上がり、使用状態となる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、下記のような効果を奏する。
【0023】
1)会議用テーブルや講義用テーブルにおいて、使用者は天板面上の手元の書類等が幕板を設けたことにより対面者から見られないように隠すことができる。
【0024】
2)図書館等の閲覧用テーブルにおいて、対面者との仕切りとしての幕板があるために、対面者を意識することなくテーブル上での作業に集中することができる。
【0025】
また足元についても対面者から見られないように隠すことができる。
【0026】
3)会議や講義その他に使用しない場合には、天板を折畳むと幕板も連動して天板に密着した状態に収納されるので、収納に要するスペースを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる折畳みテーブルの一実施形態の使用時の状態を示す側面図。
【図2】図1の折畳み状態を示す側面図。
【図3】本発明の要部である天板と幕板との作動関係を示す側面図。
【図4】本発明に適用される折畳み構造の一例を示す説明図。
【図5】従来の折畳みテーブルの使用時の状態を示す側面図。
【図6】図5の折畳みテーブルを折畳んだ状態を示す側面図。
【符号の説明】
1 脚
2 支柱
3 天板
4 天板受け
5 ピン
6 幕板
7 レール
8 取付金具
8a 水平側
8b 垂直側
9 ローラ
10 第1リンク
11 第2リンク
12,13,14 回動支点
Claims (1)
- 適宜間隔をおいて立設された支柱の頂部に天板の下面に固着された天板受けを枢支することにより該天板を前記支柱に対し水平状態から垂直状態に回動可能とした折畳みテーブルにおいて、前記天板の前方に前記両支柱間に跨がって下部が前記支柱下部とほぼ同じ位置で上部が天板よりも目隠し程度高くなる適宜高さの四角形の幕板を設け、この幕板はその高さ方向中間部にレールを有し、前記天板の前方裏面に略L型状に形成された取付金具の水平側を固着し、垂直側の頂部に回転可能に設けたローラを前記レールにスライド可能に嵌裝するとともに、前記幕板の下部は第1リンクおよび第2リンクの一端とそれぞれ回動可能に結合され、第1リンクの他端は前記支柱の下部に、第2リンクの他端は前記天板受けにそれぞれ回動可能に結合されていることを特徴とする折畳みテーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33869595A JP3618435B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 折畳みテーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33869595A JP3618435B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 折畳みテーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09173156A JPH09173156A (ja) | 1997-07-08 |
JP3618435B2 true JP3618435B2 (ja) | 2005-02-09 |
Family
ID=18320598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33869595A Expired - Lifetime JP3618435B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 折畳みテーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3618435B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001327332A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-11-27 | Itoki Crebio Corp | パネル付き折畳み式テーブル |
JP2001353034A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-25 | Itoki Crebio Corp | 事務用デスクシステム |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP33869595A patent/JP3618435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09173156A (ja) | 1997-07-08 |
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