JP2896556B2 - 折畳式机 - Google Patents

折畳式机

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JP2896556B2
JP2896556B2 JP7279786A JP27978695A JP2896556B2 JP 2896556 B2 JP2896556 B2 JP 2896556B2 JP 7279786 A JP7279786 A JP 7279786A JP 27978695 A JP27978695 A JP 27978695A JP 2896556 B2 JP2896556 B2 JP 2896556B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型パソコンや大
型プリンタ等を載せることができ、十秒程度の極めて短
時間に組立・折りたたみ可能な折畳式机に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の折畳式机は、一般に小型であり四
本のポール状の開閉脚で全重量を支持するため強度が弱
く、大型パソコンや大型プリンタ等を載せることができ
にくいものであった。又、開閉脚を内側に折りたたむと
互いに重なることがあり不便であった(図7(1)参
照)。一方、前板を有する固定式机は、構造が簡単で強
度が強いため広く使用されている。前板を有する折畳式
机も考えられるが、構造が複雑になるうえ強度が満足で
きるものではないので実用化されていない。又、前者の
固定式机は、占有空間があるため保管、運送の際不便で
あり、コストもかかるという問題点があった。更に、従
来の小型折畳式机に棚板を取付けると強度が低下すると
いう問題点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようす
る課題は、従来のこれらの問題点を解消し、組立工具、
ねじ等を使わないで十秒程度という極めて短時間に且つ
堅固に組立てることができ、保管、運送も、開閉脚が互
いに重なることなく折りたたんだコンパクトな形で行う
ことができる折畳式机を提供することにある。又、本発
明の他の課題は、強度が高く重量物を載置でき且つ机下
方に棚板を有する折畳式机を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 天板の左右各々に全重量を支持する脚板を内側に
折り込み自在に設け、前記天板の下方前面に前板を前記
天板の裏面に折り込み自在に設け、前記前板の背面中央
に前記天板の下方に伸びる棚板を回動自在に取付け、前
記脚板の内側に前記棚板の左右下方周縁突出部と係合す
る係合部材を前記脚板の内部に回避できるように回動自
在に取付けてなり、前記脚板を前記天板に対し垂直に開
脚し、前記前板を前記天板に対し垂直に倒し、前記係合
部材を内側に突出するように回動し、前記棚板を前記天
板の下方で水平に伸びるように回動し、前記棚板の左右
下方周縁突出部を前記係合部材に係合して組立て、前記
棚板の左右周縁を下方に突出した断面箱型フレーム枠で
形成し、同フレーム枠を棚板の左右下方周縁突出部と
し、前記係合部材を内側に突出した状態で上面を開口す
る断面コ字状の部材とし、同部材の一端を脚板の内側中
程で蝶着して回動自在としたことを特徴とする折畳式机 2) 天板の左右各々に全重量を支持する前記脚板を内
側に折り畳んでも互いに重なることなく収納できる位置
に折り込み自在に設け、前記天板の下方前面に前記前板
を前記天板の裏面に折り込み自在に設け、前記前板の背
面中央に前記天板の下方に伸びる前記棚板を回動自在に
取付け、開脚した前記脚板と前記棚板の間に互いに連結
する連結部材を設けてなり、前記脚板を前記天板に対し
垂直に開脚し、前記前板を前記天板に対し垂直に倒し、
前記棚板を前記天板の下方で水平に伸びるように回動
し、前記脚板と前記棚板を前記連結部材で連結して組立
てたことを特徴とする折畳式机 3) 脚板の下方に突起を取付け、前記前板の側端面に
孔を設けて開脚した前記脚板と前記天板に対し垂直に倒
した状態の前記前板の間に互いに連結する連結部材を設
けた前記1)又は2)記載の折畳式机にある。
【0005】
【作用】本発明の折畳式机を組立てるには、天板の左右
各々に設けた脚板を天板に対し垂直に開脚し、天板の下
方前面に設けた前板を天板に対し垂直に倒し込む。その
後、脚板の内側に取付けた左右の係合部材を内側に突出
するように回動し、前板の背面中央に取付けた棚板を天
板の下方に伸びるように回動し、棚板の左右下方周縁突
出部を係合部材に係合する。脚板と前板の間に連結部を
形成する折畳式机においては、脚板を開脚し、前板を天
板に対し垂直に倒し込み、脚板の突起を前板の孔にはめ
込み前板を手前に引き連結部をロック状態にする。折畳
式机を折りたたむには、棚板を前板の背面中央に回動し
て倒し、脚板の内側に取付けた左右の係合部材を脚板の
内部に回動し回避させ、前板を天板の裏面に折り込み、
左右の脚板を内側に折り込む。脚板と前板の連結部を形
成する折畳式机においては、前板を折畳式机の前方に押
し込み、前板の孔にはまり込んだ脚板の突起をはずし、
前板を天板の裏面に折り込み、左右の脚板を内側に折り
込む。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る折畳式机の棚板の左
右下方周縁突出部は、フレーム枠と兼用する以外に、別
部材などを用いることができる。とりわけ、棚板の左右
下方周縁突出部をフレーム枠として兼用できる一体型の
ものが構造が簡単であり好ましい。本発明に係る折畳式
机の係合部材は、コ字状、C字状、U字状など適宜採用
することができる。本発明に係る折畳式机の開脚した脚
板と棚板の間を互いに連結する連結部材は、開脚した脚
板と天板の下方に伸びた状態の棚板の間を連結する部材
の他に、開脚した脚板と前板の背面中央に収納した状態
の棚板の間を連結する部材がある。本発明に係る折畳式
机は、鋼板、アクリル板、化粧合板などで製作される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は、左右下方周縁突出部を断面箱型フレ
ーム枠とし、係合部材を内側に突出した状態で上面を開
口し、断面コ字状とした請求項2記載の発明の実施例を
示したものである。本実施例は、天板の左右各々に脚板
を内側に折り込み自在に設け、天板の下方前面に前板を
天板の裏面に折り込み自在に設け、前板の背面中央に脚
板を回動自在に取付け、脚板の内側に脚板の左右下方周
縁突出部と係合する係合部材を脚板の内部に回避できる
ように回動自在に取付けた構造の折畳式机である。図1
は実施例の全体の組立状態を示す斜視図、図2は図1の
A−Aにおける断面図、図3は図1のB−Bにおける断
面図、図4は脚板、天板間に連結部材を有する折畳式机
の縦断面図、図5は図4のC−Cにおける前板の断面図
と孔の拡大断面図、図6は組立工程説明図、図7は
(1)従来の折畳式机(2)収納空間を有する折畳式机
の説明図である。図中1は天板、2は全重量を支持する
脚板、3は前板、4は天板の下方に伸びる棚板、5は脚
板の内側に取付けた係合部材、6はキャスター、7は蝶
番、8は脚板の下方に取付けた突起、9は前板の側端面
に設けた孔、10は収納空間である。組立式机を組立て
るには、図6に示すように、天板1の左右各々に全重量
を支持する脚板2を天板1に対し垂直に開脚し(第1〜
第2段階)、図2に示すように天板1の下方前面に天板
1の裏面に折り込み自在に設けた前板3を天板1に対し
垂直に倒し込む(第2〜第3段階)。その後、図3に示
すように脚板2の内側に取付けた係合部材5を上面が開
口する状態まで内側に回動し(第3〜第4段階)、図2
に示すように、前板3の背面中央に取付けた棚板4を天
板1の下方に伸びるように回動し、棚板4の左右下方周
縁突出部を係合部材に係合させる(第4〜第5段階)。
これにより、図1の組立状態となり組立式机が完成す
る。組立式机を折りたたむには、図2に示すように、図
1に示す組立状態にある組立式机の係合部材5に係合す
る棚板4の左右下方周縁突出部を引き上げ、前板3の背
面中央に回動する。その後、図3に示すように、係合部
材5を脚板2の内側に回動し回避させ、前板3を天板1
の裏面に折り込む。この状態が図2の点線位置である。
その後、左右の脚板2をそれぞれ内側に折り込む。本発
明に係る折畳式机は、図7(2)に示すように、天板1
の横の距離L、脚板2の天板1から折り込み位置までの
距離h、脚板2の折り込み位置から下方の距離lとする
と、L<2lという関係がある。又、距離hの量を設け
ているため、脚板2が互いに重なることなく内側に折り
たたむことができ天板1と脚板2の間に収納空間10が
形成される。脚板2と前板3の間に連結部材を有する折
畳式机を組立てるには、図4,5に示すように、脚板2
を天板1に対し垂直に開脚し、前板3を天板1に対し垂
直に倒し込み、左右の脚板2の下方に取付けた突起8を
前板3の側端面に設けた孔9にはめ込み、前板3を手前
に引いて突起8をロック状態の位置に固定する。この状
態が図5の点線位置にある。この段階まで組立てた折畳
式机は、棚板4が前板3の背面中央に折り込まれている
ため棚板4が必要でない時に折畳式机の下方内部空間が
広くなり便利である。この段階にある折畳式机を折りた
たむには、前板3を前方に押し込み、前板3の孔9にロ
ック状態にはまり込んだ突起8をはずし、前板3を天板
1の裏面に折り込み、脚板2をそれぞれ内側に折り込ん
で収納空間10を形成する。
【0008】
【発明の効果】以上により本発明によれば、脚板、前板
を折り込み自在に設け、脚板、係合部材を回動自在に取
付けたので、組立工具・ねじ等を使わず十秒という極め
て短時間に且つ堅固に組立式机を組立てることが可能と
なり、大型パソコン・大型プリンタ等重量の大きい物品
を載せることができる。又、極めて短時間に脚板が互い
に重なることなくコンパクトな形に折りたたむことがで
きるため、保管・運送に好都合であり、コストも低減で
きる。又、前板、棚板、連結部材及び係合部材を設けた
ので、大型パソコン・大型プリンタ等を載せる程度の強
度を維持したままで、棚板を有する折畳式机が可能とな
る。又、脚板、前板間に連結部材を設けたので、脚板と
前板間の連結が強固となり安定感が得られると共に、座
席時の足元の空間が広くなり使い易くなる。更に、棚板
の左右下方周縁突出部を断面箱型フレーム枠とし、係合
部材を内側に突出した状態で上面を開口し、断面コ字状
としたため、構造が簡単で且つ堅固な折畳式机が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体の組立状態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−Aにおける断面図である。
【図3】図1のB−Bにおける断面図である。
【図4】脚板、天板間に連結部材を有する折畳式机の縦
断面図である。
【図5】図4のC−Cにおける前板の断面図と孔の拡大
断面図である。
【図6】組立工程説明図である。
【図7】(1)従来の折畳式机(2)収納空間を有する
折畳式机の説明図である。
【符号の説明】
1 天板 2 脚板 3 前板 4 棚板 5 係合部材 6 キャスター 8 突起 9 孔 10 収納空間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板の左右各々に全重量を支持する脚板
    を内側に折り込み自在に設け、前記天板の下方前面に前
    板を前記天板の裏面に折り込み自在に設け、前記前板の
    背面中央に前記天板の下方に伸びる棚板を回動自在に取
    付け、前記脚板の内側に前記棚板の左右下方周縁突出部
    と係合する係合部材を前記脚板の内部に回避できるよう
    に回動自在に取付けてなり、前記脚板を前記天板に対し
    垂直に開脚し、前記前板を前記天板に対し垂直に倒し、
    前記係合部材を内側に突出するように回動し、前記棚板
    を前記天板の下方で水平に伸びるように回動し、前記棚
    板の左右下方周縁突出部を前記係合部材に係合して組立
    、前記棚板の左右周縁を下方に突出した断面箱型フレ
    ーム枠で形成し、同フレーム枠を棚板の左右下方周縁突
    出部とし、前記係合部材を内側に突出した状態で上面を
    開口する断面コ字状の部材とし、同部材の一端を脚板の
    内側中程で蝶着して回動自在としたことを特徴とする折
    畳式机。
  2. 【請求項2】 天板の左右各々に全重量を支持する前記
    脚板を内側に折り畳んでも互いに重なることなく収納で
    きる位置に折り込み自在に設け、前記天板の下方前面に
    前記前板を前記天板の裏面に折り込み自在に設け、前記
    前板の背面中央に前記天板の下方に伸びる前記棚板を回
    動自在に取付け、開脚した前記脚板と前記棚板の間に互
    いに連結する連結部材を設けてなり、前記脚板を前記天
    板に対し垂直に開脚し、前記前板を前記天板に対し垂直
    に倒し、前記棚板を前記天板の下方で水平に伸びるよう
    に回動し、前記脚板と前記棚板を前記連結部材で連結し
    て組立てたことを特徴とする折畳式机。
  3. 【請求項3】 脚板の下方に突起を取付け、前記前板の
    側端面に孔を設けて開脚した前記脚板と前記天板に対し
    垂直に倒した状態の前記前板の間に互いに連結する連結
    部材を設けた請求項1又は2記載の折畳式机。
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