JPS638274Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、木材、硬質合成樹脂材、軽金属材
等を主材として形成された、折たたみ式簡易万能
収納装置に関するものである。

従来書籍棚、書類保存書庫、飾棚、ちやだん
す、整理タンス、洋服タンス、各種ロツカー、サ
イドボード、ベビータンス、書庫、下た箱に至る
まで、住宅内に各々家庭生活の営みに合せてそれ
ぞれ設置使用されているが、部屋、室内の使用面
積が家具、建具にせん領され、かつ転勤、引越し
等の場合、家具建具は比較的重量があり、そのま
ま運搬車に積み込むと両角が破損したり、棚をは
ずしたり、正面の扉、窓、引戸をはずしたりして
運搬車に積みおろししなければならず、大変面倒
くさく、引越すたびに建具、家具が破傷し見苦し
くなる等の、大きな欠点があり、これらの問題を
改善したものである。

しかるに本考案は、前述の欠点を除去するため
に創作したもので、以下図面を参照しながら説明
すれば、第１図は本考案の正面図で、右前側面板
１ａと正面扉３の右側辺との接続部の中央部およ
び、上下部相対的位置に扉の開閉を支承する取付
蝶番ｂにて接続固定し、正面扉３が取付られる。

また正面扉３の左側辺中央部に近接して、埋込
式またはロツク式取手１０が取付られ、上辺内側
左右に嵌合または掛合ブラケツトが受枠として正
面扉が組たてられている。

さらにコ字形収能納枠ａの内側下端部四ツ角に
Ｌ字形受枠６ａを枠着し、後面板４側のＬ字形受
枠６ａ上面に底面板６の後辺部を重ねながら、取
付蝶番ｅを介して後面板４の内表面に折たたま
り、起倒自在にＬ字形受枠に固着して組みたてら
れ、７は棚板を示しコ字形収納枠ａの内側に複数
段、内四ツ角に（図面省略してある）受凸部をそ
れぞれ対照的に設け、載置離脱しうるように用途
に合せて装置する。

第２図は第１図の右側面図で、左右側面板を縦
に二つ折に折たたまるようにしたもので、左右と
も相互対照的に、左右前側面板１，１ａと左右後
側面板２，２ａとを１対ずつ裁寸裁断し、左前側
面板１と左後側面板２の前後接続面を接合部Ｃと
なし、中央部と上下部に開閉を司さどる取付蝶番
a′〜a′を介して前後板を折たたみ開閉自在に組み
たて、左右側面板を１体に組み（第３，６図参
照）たてられ、左右側面板の左右後面板２，２ａ
の後辺は、後面板４の左右側辺に当接され、両中
央部と両上下部対照的位置に取付蝶番b′〜b′を介
在して枠着し、コ字形収納枠ａが組みたてられて
いる。

また第２図第７図に示した通り、コ字形収納枠
内下端部四つ角にＬ形受枠６ａを枠着固定し、後
面板側のＬ形受枠の上辺に底面板の後辺を当接
し、取付蝶番ｅを介して後面板４の内面下部に折
りたたみ起倒自在に固着し（、点線にて表示する
第２図参照）て組みたてられる。

左右後側面板２，２ａの上辺、接合部Ｃに近接
してＵ字形長溝８が穿設され、Ｕ字形長溝は表を
５mm程度残して内側を切欠しＵ字形長溝に、横桟
９を上面より着脱装置してコ字形収能枠ａを補強
し、上面板５の前端下辺部に嵌合凸部５ａを設
け、上面板の後辺は取付螺番ｂを介して、後面板
４の内側上辺に固着し第２，７図のように後面板
内上面に折たたみ起倒自在に組みたてられた、コ
字形収納枠ａの正面に右側中央部と上下に取付蝶
番ｂを介して右前側面板前側辺に固着し開閉自在
に取付け、折たたみ式簡易万能収納装置が組たて
られる構成である。

第７図の図面において、上面板５は上方に開い
ているが、実際は後面板内上面に折りたたまるも
ので、理解を容易にするため、上方に開いて図解
したものである。次ぎに第３図は本考案の折たた
み状態を示したもので、 以上説明したような構成にしたから、折たたみ
式簡易万能収納装置は組みたてたまま、上面板５
と底面板６を棚板７を離脱しながら、後面板内面
に折たたみ、ついで左右側面板の中央部の接合部
Ｃを両外側茂面から内側に押圧して左右前側面板
１，１ａと左右後側面板２，２ａに折り重なり、
正面扉３を後面板４に向つて押圧すると第３，６
図のように各取付蝶番a′，ｂ，b′がそれぞれの軸
となつて、折りたたまりコンパクトになるので、
携帯にあるいは運搬に積重さねて運べるように改
善した折たたみ式簡易万能収納装置である。

第４図は折りたたみ式収納装置の平面図で、
１，１ａは左右前側面板、２，２ａは左右後側面
板で左右前後接合部Ｃの中央部と上下部に螺番
a′にて接続固定され、取付蝶番a′を軸にして開閉
し、左右後側面板の後辺は、中央部と上下部とに
取付蝶番b′を介して後面板４の左右側辺に折たた
み自在に固着しコ字形収納枠ａが組みたてられ、
コ字形収納枠の正面には第１図に示した通り、正
面扉３の右側辺の中央部と上下部とに蝶番（取付
蝶番を言う）ｂを介在して右前側面板１ａの前辺
に蝶着固定し、前後開閉自在に組みたてられて閉
止し、左右後側面板の上辺即ち前後接合部Ｃに近
接して、Ｕ字形長溝８が表側を、５mm程度残して
切欠穿設し、点線にて表示した横桟９が着脱自在
に嵌合して、コ字形収納枠を補強し、上面板５の
前辺下部左右に嵌合または掛止凸部５ａを取付
け、上面板後辺は後面板４の上辺内側辺左右に取
付蝶番ｂを介して第２図の点線にて示したよう
に、後面板の内上面に折たたまり、正面扉３の上
辺内側左右に取付られた掛合ブラケツト５a′に上
面板前辺左右の掛合凸部が嵌合して、折たたみ式
簡易万能収納装置が組みたてられ保持される。

第５図は第２図のＡ−Ａ線の断面図で、コ字形
収納枠ａの内下端部四つ角にＬ字形受枠６ａが取
付られ、後面板側のＬ字形受枠上面に取付蝶番ｅ
を介して底面板の後辺部が接続され、点線にて表
示したように後面板４の内下面に折たたまり、倒
すと底面板６となり、折たたみ式簡易万能収納装
置を固持するように組みたてたもので、正面扉３
を後面板４の方向に押圧する前に、上面板５と底
面板６とを後面板４の内側上下面に折たたみ左右
側面板の縦接合部を外側左右より内部中央に向つ
て押圧すると第６図のように、取付蝶番a′が軸と
なつて第３図の項で説明した通り、折たたみ式簡
易万能装置は第６図のように折たたまり、大きな
家具建具が、組みたてられたままで折りたたまる
ようにしたものである。

第７図は第１図の拡大斜視図で、理解を容易に
する為に、上面板５の前辺左右に嵌合または掛止
凸部５ａを取付け、上面板の後辺左右に取付蝶番
ｂを介在して後面板４の上辺内側に接続固定し、
後面板の内上面に第２図の点線矢印で示したよう
に起倒に組みたてられるもので、折たたみ式簡易
万能収納装置の上面を構成している。

各部の説明は各図毎の説明内に包含されている
ので説明を省略する。

以上説明したように組たてられた、折りたたみ
式簡易万能収納装置の内部に、用途に応じて内壁
四つ角に複数個の棚受具を二段〜五段枠着し、取
りはずし自在に棚受具に載置し、正面扉３を左側
面中央部に埋設した取手（ノブを含む）１０を支
承して物品を各扉棚に載置し、不用時は各棚板７
を取りだし、上面板５の掛止凸部を5aは正面扉
３を開くと掛止部が解除されているので、上面板
５を後面板４の内上面に折りたたみ、ついで底面
板６を後面板４の内下面に折りたたみ、正面扉３
を閉止して後、左右側面中央部の接合部Ｃを両側
より同時に押圧すると第６図のように、正面扉３
を後面板に向つて押圧すると、左右側面に取付蝶
番a′をそれぞれ軸にしてＶ字形状になりながら、
折りたたまり第３，６図のように折りたたまる、 さらに本考案を使用する場合、後面板を軸にし
て接合部Ｃを支承し左右に開くと各取付蝶番を軸
にし、左右前後側面板はコ字形に開き、底面板６
をＬ形受枠６ａ上に倒し、上面板５を上面に起し
ロツクして組みたてられるようにしたから、家具
建具、洋タンス類、ロツカー類、書籍棚類等が組
みたてたままで折たたみができ、組みたてが極め
て容易であり、また各接続部の取付蝶番を代用
し、折り曲げを何万回繰返しても折切れしない硬
質合成樹脂材にて代用することも可能であり、折
たたみ式簡易収納装置全体を成型してもよく、構
造が簡単で、折たたみできるから、携帯、持ち運
び、運搬に積み重ねて運搬でき、組みたも極めて
簡単で、取扱やすく、安価に量産できるので、実
用上その効果は極めて有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は第１図の右
側面図、第３図は折たたみ状態を示す側面図、第
４図は平面図、第５図は第２図のＡ−Ａ線断面
図、第６図は折たたみまたは開閉せんとする状態
を示した平面図、第７図は第１図を拡大した斜視
図である。 ａ：コ字形収納枠、a′，ｂ，b′：取付蝶番、
Ｃ：接合部、ｅ：取付蝶番、１，１ａ：左右前側
面板、２，２ａ：左右後側面板、３：正面扉、
４：後面板、５：上面板、５ａ：掛止凸部、５
a′：掛止ブラケツト、６：底面板、７：棚板、
８：Ｕ字形長溝、９：横桟、１０：取手、よりな
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本考案は図面に示した通り、前後側面板１，２
   〜１ａ，２ａとを、左右対照的に一対づつ裁寸裁
   断して側面板を成型し、前後側面板１，２および
   １ａ，２ａの接合部Ｃの中央部および上下部に開
   閉を司さどる、蝶番a′〜a′を介して左右側面板を
   組みたて、後面板４の左右側辺部の中央部と上下
   部とに蝶番ｂ〜ｂを介在して、左右側面板の左右
   後側面板２，２ａの後辺に蝶番ｂを固定し、コ字
   形状収納枠ａを組みたて、さらに左右後面板２，
   ２ａの上辺前端部に相互対照的位置に、Ｕ字形長
   溝８を穿設して、横桟９を着脱装置し、コ字形収
   納枠ａを補強し、コ字形収納枠ａの下端部内四す
   みにＬ形受枠６ａを枠着し、後面板内側左右のＬ
   形受枠の上面に、底面板６の後辺を取付蝶番ｅを
   介して、起倒自在に枠着して組みたて、つぎに前
   下辺左右に嵌合凸部５ａを設けた上面板５の後辺
   を、コ字形収納枠ａの後上辺に取付蝶番ｂを左右
   に介在すて固定し、後面板４の上面内側に折たた
   み自在に組みたて、さらに正面扉３の上辺内側左
   右対照位置に、掛合ブラケツト５a′を取付け、正
   面扉の右側辺中央部と上下部および右前側面板１
   ａの前側辺中央部と上下部相互対照的位置に扉の
   開閉を司さどる取付蝶番ｂを介して、開閉自在に
   取付固着し、後面板４の内上下面に上面板５と底
   面板６とを折りたたみ、左右側面板の接合部Ｃを
   内側に押圧すると同時に、正面扉を後面板内側に
   押圧し、組みたてたままで折たためるようにした
   ことを特徴とする、折たたみ式簡易万能収納装
   置。