JPH04134984U - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JPH04134984U
JPH04134984U JP5100791U JP5100791U JPH04134984U JP H04134984 U JPH04134984 U JP H04134984U JP 5100791 U JP5100791 U JP 5100791U JP 5100791 U JP5100791 U JP 5100791U JP H04134984 U JPH04134984 U JP H04134984U
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JP
Japan
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screw seat
supply
boom
fixed
flange
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Pending
Application number
JP5100791U
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English (en)
Inventor
清 羽田
Original Assignee
日立建機株式会社
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧油の給排配管をブームの上面側に固定する
のに用いるねじ座の溶接部に歪が集中し、亀裂が生じる
のを防止する。 【構成】 ブーム4のフランジ16上面側に給排配管1
2,13を取付ける固定部31を、フランジ16上に溶
接部33で固着され、2個で1組となる分割ねじ座3
2,32と、該各分割ねじ座32上に給排配管12,1
3を1対のボルト35,35を用いて固定するクランプ
34,34とから構成し、各分割ねじ座32を寸法Nだ
け離間させてその長さ寸法Mを可及的に小さくする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、圧油の給排配管を 作業装置に取付けるための取付構造を改良するようにした建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3ないし図6に従来技術による建設機械として油圧ショベルを例に挙げて示 す。
【0003】 図中、1は下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋 回体を示し、該上部旋回体2は下部走行体1と共に作業機本体を構成し、該上部 旋回体2には各種操作レバー等が設けられた運転室2A、原動機としてのエンジ ンや該エンジンによって駆動される油圧ポンプ(いずれも図示せず)等が設けら れた機械室2B、およびカウンタウエイト2C等が設けられている。
【0004】 3は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置を示し、該作業装 置3はブーム4、アーム5およびバケット6によって大略構成され、ブーム4は 上部旋回体2に、アーム5はブーム4の先端にそれぞれピン結合され、バケット 6はアーム5の先端にリンク10,11等と共にピン結合されている。
【0005】 一方、上部旋回体2とブーム4との間,ブーム4とアーム5との間,アーム5 と前記バケット6のリンク10,11との間には、油圧シリンダとしてのブーム シリンダ7,アームシリンダ8,バケットシリンダ9がそれぞれ設けられ、該各 シリンダ7,8,9には前記油圧ポンプからの圧油が給排され、各シリンダ7, 8,9のロッド7A,8A,9Aを伸縮させることによって作業装置3を作動さ せるようになっている。
【0006】 12,13はそれぞれ前記アームシリンダ8,バケットシリンダ9等に圧油を 給排する給排配管を示し、該各給排配管12,13はブーム4の上面側に長手方 向に沿って設けられ、後述する固定部14,14,…に位置決めして取付けられ ている。
【0007】 ここで、図4および図5を用いてブーム4と固定部14の構造について説明す る。
【0008】 まず、ブーム4は左,右のウェブ15,15と、該各ウェブ15の上,下両端 面側に溶接等の手段を用いて固着された上,下のフランジ16,17とからなる 中空部材によって大略構成され、内部は長方形状の中空構造となっている。そし て、該フランジ16,17および各ウェブ15の長手方向中間部にはブームシリ ンダ7のロッド7Aがピン結合されている。
【0009】 一方、各固定部14はねじ座18と、該ねじ座18にボルト19,19によっ て締着されたクランプ20とから構成されている。そして、各ねじ座18はブー ム4の長手方向に所定の長さ寸法L(図6参照)を有する厚肉の金属板材からな り、該ねじ座18の左,右両端側には1個ずつのねじ穴18A,18Aが上下方 向に形成され、フランジ16の上面側に溶接部21によって固着されている。
【0010】 また、クランプ20は厚肉の金属板材から構成され、中央に半円形の凹部20 Aが形成され、該凹部20Aの左,右には上下方向に貫通する1個ずつのボルト 挿通穴20B,20Bが穿設されている。
【0011】 そして、クランプ20は各ボルト挿通穴20B,20Bに挿通した各ボルト1 9により、凹部20A内に給排配管12,13を嵌込むようにして各ねじ座18 に締着され、給排配管12,13をブーム4の上面側に固定している。
【0012】 このように構成される油圧ショベルでは、土砂等の掘削作業を行うときにブー ムシリンダ7およびアームシリンダ8によりブーム4およびアーム5を回動させ 、バケット6をバケットシリンダ9により回動させて、土砂等の掘削を行なうよ うになっている。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、作業装置3を構成するブーム4の長手方向 にはアーム5およびバケット6等の自重により、図4中に示す如く、ブーム4の 上面側には引張り応力+σ、下面側には圧縮応力−σが作用し、これらの応力+ σ,−σはバケット9による土砂の掘削、運搬、排土をするときにさらに増大し 、これらの応力によってブーム4の上面を構成するフランジ16は図6中に二点 鎖線で示す如く、円弧状に曲って変形しようとする。
【0014】 このとき、ねじ座18の長さ方向両端部分では、ねじ座18の中心Oからフラ ンジ16が曲げ角θをもって弾性変形したときに、ねじ座18の長さ寸法Lに対 し、
【0015】
【数1】 S=L/2×sinθ なる歪Sが生じ、この歪Sはねじ座18の長さ寸法Lに比例し、フランジ16の 曲りが大きい程大きくなるから、ねじ座18の溶接部21にはこの歪S分の剥離 力が作用する。
【0016】 そして、作業装置3を作動させることにより、各固定部14が取付けられるブ ーム4の上面側では、ブーム4の上面を構成するフランジ16と各固定部14を 構成するねじ座18の溶接部21で歪Sが増加し、該溶接部21に亀裂が生じて ねじ座18を剥離させるばかりでなく、この亀裂がフランジ16側にも発生して ブーム4の強度を低下させたりするという問題がある。
【0017】 この問題を解決するため、従来技術では溶接部21に歪Sによる亀裂が発生し ないように、溶接部21を広幅に何層にも重ねて形成する等の対策が取られてい る。しかし、この方法によれば、溶接部21を一層形成する毎にグラインダ等で 馴らす必要があり、作業工程が長くなるのと共に完成後の強度にばらつきが生じ やすく、効果的な解決とはならなかった。
【0018】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は作業装置を 作動させて該作業装置に大きな応力が作用しても、給排配管のブラケットの溶接 部に亀裂が発生するのを防止でき、安全性や寿命等を大幅に向上できるようにし た建設機械を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決する手段】
上記課題を解決するために本考案が採用する構成の特徴は、給排配管の固定部 を、複数に分割してそれぞれの長さ寸法を短くし、作業装置の上面に溶接により 固着した複数個の分割ねじ座と、該各分割ねじ座上に給排配管を締着する複数の クランプとから構成したことにある。
【0020】
【作用】
上記構成により、各分割ねじ座の長さ寸法を短くでき、該各分割ねじ座を作業 装置の上面に溶接部によって溶接した場合に作業装置の上面との間に発生する歪 を小さくできる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する。なお、実施例で は上述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する ものとする。
【0022】 図中、31は本実施例による固定部(1個のみ図示)を示し、該固定部31は 、2個の分割ねじ座32,32と、該各分割ねじ座32にボルト35,35によ って締着されたクランプ34,34とから構成されている。
【0023】 ここで、各分割ねじ座32は従来技術によるねじ座18とほぼ同様に、ブーム 4の長手方向に所定の長さ寸法Mを有する厚肉の金属板材からなるものの、この 長さ寸法Mは従来技術で用いているねじ座18の長さ寸法Lに較べ短く形成され 、例えばL≒2Mとなっている。そして、該各分割ねじ座32の左,右両端側に はそれぞれ1個ずつのねじ穴32A,32Aが上下方向に形成され、フランジ1 6の上面側に溶接部33によって固着されている。さらに、該分割ねじ座32, 32は、長さ寸法Mと同程度の寸法Nを介して離間し、後述するクランプ34, 34と共に一つの固定部31を構成するようになっている。
【0024】 また、各クランプ34は前記分割ねじ座32と同じ長さ寸法Mを有する厚肉の 金属板材から構成され、従来技術によるクランプ20と同様、中央に半円形の凹 部34Aが形成され、該凹部34Aの左,右両側には上下方向に貫通する1個ず つのボルト挿通穴34B,34Bが穿設されている。
【0025】 そして、各クランプ34はボルト挿通穴34B,34Bに挿通した各ボルト3 5により、凹部34A内に給排配管12,13を嵌込むようにして各分割ねじ座 32に締着され、給排配管12,13をブーム4の上面側に固定するようになっ ている。
【0026】 本実施例による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、その基本的な 作動については従来技術によるものと格別差異はない。
【0027】 然るに、本実施例では、従来技術のねじ座18よりも短く形成された2個の分 割ねじ座32,32を、その長さ寸法Mと同程度の寸法Nを介して離間させた状 態でフランジ16の上面に溶接部33,33によって固着し、給排配管12,1 3を前記各分割ねじ座32に各クランプ34とボルト35,35とで締着して固 定部31を構成したから、ブーム4の上面側となるフランジ16が大きく曲げ変 形したとしても、各分割ねじ座32の両端とフランジ16の間に発生する歪S′ は、従来技術で説明したように、分割ねじ座32の長さ寸法Mに比例するから、 Mが小さい分、従来技術のねじ座18の場合よりも小さく抑えることができ、各 分割ねじ座32の溶接部33に亀裂が発生するのを効果的に防止することができ る。
【0028】 従って、本実施例によれば、ブーム4に大きな荷重が加えられ、ブーム4の上 面側を構成するフランジ16を曲げ変形させようとしても、各分割ねじ座32と フランジ16との間に生じる歪S′を小さく抑え、溶接部33に亀裂が発生する のを効果的に防止でき、各分割ねじ座32がフランジ16から剥離したり、フラ ンジ16側にこの亀裂が侵入したりしてブーム4の強度を低下させる等の問題を 解消でき、安全性や寿命を大幅に向上させることができる。
【0029】 また、ブーム4と各分割ねじ座32との溶接部33に大きな歪が発生するのを 防止することができるから、各溶接部33を従来技術のように広幅に何層にも重 ねて形成する必要がなくなり、溶接部33を形成する作業工程を大幅に短縮する ことができる。
【0030】 なお、前記実施例では、給排配管12,13を取付けるための各固定部31を 、それぞれ2個ずつの分割ねじ座32,32とクランプ34,34とから構成し 、各分割ねじ座32,32間の寸法Nは各ねじ座32の長さ寸法Mと同程度とす るものとして説明したが、本考案はこれに限らず、固定部31は3個以上の分割 ねじ座32と3個以上のクランプ34とから構成し、各分割ねじ座32,32間 の離間寸法Nはもっと小さくしてもよい。
【0031】 また、前記実施例では、油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれ に限らず、例えば油圧クレーン等の他の建設機械に適用してもよい。
【0032】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、給排配管を作業装置に取付けるための固 定部を、複数に分割してそれぞれの長さ寸法を短くし、作業装置の上面に溶接に より固着した複数個の分割ねじ座と、該各分割ねじ座に給排配管を締着する複数 のクランプとから構成したから、各分割ねじ座を作業装置に溶接した場合に溶接 部に発生する歪を小さく抑えることができ、溶接部に亀裂を生じて分割ねじ座が 作業装置から剥離したり、作業装置の強度が低下したりする等の問題を解消する ことができ、安全性を高め寿命を伸ばすことができる。また、従来技術のように 溶接部を多層に形成する作業を省略することができ、分割ねじ座の溶接作業を簡 略化できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による給排配管および給排配管
の固定部を示す要部拡大図である。
【図2】図1に示す固定部等の拡大図である。
【図3】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図4】従来技術による給排配管および給排配管の固定
部を示す要部拡大図である。
【図5】図4中の矢示 V−V 方向断面図である。
【図6】図4に示す固定部等の拡大図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 作業装置 4 ブーム 5 アーム 6 バケット 7 ブームシリンダ(油圧シリンダ) 8 アームシリンダ(油圧シリンダ) 9 バケットシリンダ(油圧シリンダ) 12,13 給排配管 31 固定部 32 ねじ座 32A ねじ穴 34 クランプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機本体と、該作業機本体に俯仰動可
    能に設けられ、油圧シリンダによって作動される作業装
    置と、該作業装置の油圧シリンダに圧油を給排すべく、
    該作業装置の長さ方向に沿って伸長した給排配管と、該
    給排配管を前記作業装置の上面側に取付けるべく、作業
    装置の上面に固着された固定部とからなる建設機械にお
    いて、前記固定部は、複数に分割してそれぞれの長さ寸
    法を短くし、前記作業装置の上面に溶接により固着した
    複数個の分割ねじ座と、該各分割ねじ座上に給排配管を
    締着する複数のクランプとから構成したことを特徴とす
    る建設機械。
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