JPH04134779U - 航空機の降着用エアバツグ装置 - Google Patents

航空機の降着用エアバツグ装置

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JPH04134779U
JPH04134779U JP4278591U JP4278591U JPH04134779U JP H04134779 U JPH04134779 U JP H04134779U JP 4278591 U JP4278591 U JP 4278591U JP 4278591 U JP4278591 U JP 4278591U JP H04134779 U JPH04134779 U JP H04134779U
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JP
Japan
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airbag
aircraft
landing
gas
valve
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Application number
JP4278591U
Other languages
English (en)
Inventor
藤 剛 齋
井 隆 介 石
Original Assignee
富士重工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 航空機の降着時の衝撃を吸収すると共に、降
着後に航空機を海面上に保持する航空機の降着用エアバ
ッグ装置を提供する。 【構成】 航空機胴体1の下部に開閉扉10を有するエ
アバッグ収容室3を設け、エアバック収容室3内に作動
弁6を介し高圧ガス源7に連通した第1エアバッグ4
と、第1エアバッグ4の左右両側に、所定圧力で開口す
る弁8を介し連通した第2エアバック5を装着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は航空機の降着用エアバッグ装置に係り、特に航空機の降着時の衝撃を 吸収するとともに、降着後浮力を有して航空機を海面上に保持する航空機の降着 用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に降着時にエアバッグ内のガスを大気中に放出して降着時の衝撃を吸収す る航空機の降着用エアバッグ装置と、ガスを密封した防水バッグによって降着後 に航空機を海面上に保持する航空機の降着用エアバッグ装置とが知られている。
【0003】 図5は上記エアバック内のガスを大気中に放出して航空機の降着時の衝撃を吸 収する従来の降着用エアバック装置を示している。図5において、航空機の胴体 21の下部には隔壁22によってエアバッグ収容室23が形成されている。通常 の使用状態では、このエアバッグ収容室23にエアバッグ24が折り畳まれて収 容されている。このエアバッグ24は、作動弁25を介して高圧ガス源26に連 通しており、側面に所定の圧力で破れる放出弁27を備えている。航空機を降着 させる時は、作動弁25を開放し、エアバッグ24の内部にガスを充填し、ガス を充填したエアバッグ24を航空機の胴体21の下部に保持した状態で航空機を 海面S3 等に降着させる。降着時にエアバッグ24は、航空機の荷重P3 と反力 を生じる降着面S4 の反力P4 とによって圧縮される。この荷重P3 とP4 によ り、エアバッグ24内の圧力が上昇し、放出弁27が破れてエアバッグ24内の ガスが図中の矢印に示すように大気中に放出され、このことにより降着時の航空 機の衝撃を吸収する。
【0004】 図6はエアバック内のガスの浮力により降着後航空機を海面上に保持する航空 機の降着用エアバック装置を示している。図6において、ヘリコプタは胴体28 の外周部にエアバッグ収容室29を有し、このエアバッグ収容室29には高圧ガ ス源30と連通する防水バッグ31が収容されている。ヘリコプタを海上に降着 させる場合、高圧ガス源30のガスを防水バッグ31内に充填し、防水バッグ3 1を膨脹させる。ガスを充填された防水バッグ31は浮力fを有し、この浮力f によってヘリコプタの重さwを支えて、ヘリコプタを海面上に保持する(実開昭 63−108899号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、エアバッグ内のガスを大気中に放出して航空機の降着時の衝撃 を吸収する上記の従来の降着用エアバッグ装置では、降着時にエアバッグの弁部 分が破れてガスが大気中に放出されるので、降着後はエアバッグは浮力を有さず 、航空機を海面上に保持することができない。 一方、ガスを密封した防水エアバッグによって降着後に航空機を海面上に保持 する上記の従来の降着用エアバッグ装置では、防水バッグ内のガスは降着時の衝 撃を受けても大気中に排出されないので、航空機の降着時の衝撃を吸収すること ができない。 そこで本考案の目的は、上記従来の航空機の降着用エアバッグ装置の問題を解 決し、航空機の降着時の衝撃を吸収すると共に、降着後に航空機を海面上に保持 することができる航空機の降着用エアバッグ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の降着用エアバッグ装置は、航空機胴体の下 部に開閉扉を有するエアバッグ収容室を設け、エアバック収容室内に作動弁を介 し高圧ガス源に連通した第1エアバッグと、第1エアバッグの左右両側に所定圧 力で開口する弁を介し連通した第2エアバックを装着したことを特徴とするもの である。
【0007】
【作用】
本考案の航空機の降着用エアバッグ装置は、作動弁を介して高圧ガス源と連通 する第1エアバッグと、所定圧力で開口する弁を介して前記第1エアバッグと連 通する第2エアバックとを航空機の胴体の下部に装着している。航空機の降着に 際しては、最初に第1エアバッグ内にガスを充填し、海上等に降着する。降着時 に前記第1エアバッグは、航空機の荷重を受けて圧縮され、このことにより、第 1エアバッグのガスの一部は第1エアバッグと第2エアバッグとの間の弁を通っ て第2エアバッグの内部に放出される。このガスの放出と第1エアバッグの変形 とによって、航空機の降着時の衝撃は吸収される。 さらに、航空機の降着後は前記第1エアバッグから放出されたガスは第2エア バッグの内部に密閉されているので、この第1エアバッグと第2エアバッグは全 体として浮力を有し、航空機を海面上に保持し続けることができる。
【0008】
【実施例】
以下本考案の航空機の降着用エアバッグ装置の一実施例を添付の図面を参照し て説明する。 本考案の航空機の降着用エアバッグ装置の作動状態を説明するのに先だって、 最初に収容状態にある本考案の航空機の降着用エアバッグ装置について説明する 。 図2は本考案の航空機の降着用エアバッグ装置を航空機の胴体下部に折り畳ん で収容した状態を示している。図2において、航空機の胴体1は、隔壁2によっ てその下部にエアバッグ収容室3を形成され、このエアバッグ収容室3には防水 性の材料からなる第1エアバッグ4と一対の第2エアバッグ5とが折り畳まれて 収容されている。前記第1エアバッグ4は、作動弁6を介して、隔壁2の上面に 固定された高圧ガス源7と連通されている。作動弁6は航空機のパイロットのス イッチ操作による電気信号によって開閉可能に構成されている。前記第2エアバ ッグ5はそれぞれ所定圧力で開口する弁8を介して前記第1エアバッグ4と連通 されている。各第2エアバッグは、折り畳まれた状態で止めバンド9によって第 1エアバッグ4の側面に固定されている。前記エアバッグ収容室3の下面の壁体 は、航空機胴体1の外壁の一部を構成する開閉扉10によって構成されている。
【0009】 次に上記構成の本考案の航空機の降着用エアバッグ装置の動作について説明す る。 図3は本考案の航空機の降着用エアバッグ装置の作動の流れを示している。飛 行中に不測の事態によって航空機を海面上に降着させるとき、図中に示すように 、パイロットのスイッチ操作によって作動弁6を開く。このことにより、高圧ガ ス源7からガスが前記作動弁6を通って第1エアバッグ4に流入する。第1エア バッグ4に所定量のガスが流入した時点で、開閉扉10が開き、第1エアバッグ 4は航空機の外部に押し出される。このとき、第2エアバッグ5は、止めバンド 9によって折り畳まれた状態のまま第1エアバッグ4の側面に固定されている。 このことにより、第2エアバッグ5が展開して機体を損傷することを防止するこ とができる。また、開閉扉10は、所定角度以上に開かないように構成されてお り、このことにより、開閉扉10は第1エアバッグ4を上方から抑えて降着時に 第1エアバッグ4が広い面積で降着面と接するように保持する。このようにして 航空機は胴体1の下部に膨脹した第1エアバッグ4を保持した状態で下降し、海 面等に降着する。
【0010】 次に、海面に降着した時の本考案の降着用エアバッグ装置の作動について説明 する。 図1は降着時の本考案の降着用エアバッグ装置の作動状態を示している。航空 機が海面S1 に降着したときは、図中に示すように、第1エアバッグ4の上面に 航空機の荷重P1 がかかり、下面には航空機の荷重に対して反力を生じる降着面 S2 からの反力P2 が作用する。これら荷重P1 ,P2 により、第1エアバッグ 4は圧縮されて内部の圧力pは上昇する。圧力pが所定の値を超えた時点で第1 エアバッグ4と第2エアバッグ5とを連通する弁8は開口し、第1エアバッグ4 内のガスは図中の矢印Gに示すように弁8を通り、第2エアバッグ5の内部に放 出される。このとき第2エアバッグ5を固定していた止めバンド9は脱落し、第 2エアバッグ5は第1エアバッグ4の変形に伴って膨脹する。この第1エアバッ グ4の変形とガスの排出により、航空機の降着時の衝撃は吸収される。 第1エアバッグ4の内部にあったガスは、第1エアバッグ4から放出された後 は第2エアバッグ5の内部に密閉されているので、第1エアバッグ4と第2エア バッグ5の内部のガスは、航空機の降着後に浮力Fを生じ、航空機を海面S1 上 に保持し続けることができる。
【0011】 図4は本考案の航空機降着用エアバッグ装置の他の実施例を示している。同一 部分に同一符号を付したこの実施例において、第2エアバッグ5は航空機11の 主翼12の下部に位置し、膨脹したときに航空機11の主翼12の下面に接触す る程度に垂直方向に長い直方体の形状を有している。この実施例による航空機の 降着用エアバッグ装置によれば、降着時に第2エアバッグ5が膨脹し、第2エア バッグ5の上面は航空機11の主翼12を水平に支え、主翼12が降着面に打ち つけられて損傷するのを防止することができる。
【0012】
【考案の効果】
上記の説明から明らかなように本考案の航空機の降着用エアバッグ装置は、航 空機の胴体の下部に作動弁を介して高圧ガス源と連通する第1エアバッグと、所 定圧力で開口する弁を介して前記第1エアバッグと連通する第2エアバックとを 備えているので、航空機の降着時に第1エアバッグ内のガスは第2エアバッグの 内部に放出され、このことにより、航空機の降着時の衝撃を吸収することができ る。さらに第1エアバッグのガスは放出後に第2エアバッグの内部に密閉されて いるので、航空機の降着後は第1エアバッグおよび第2エアバッグは全体として 浮力を有し、航空機を海面上に保持し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による航空機の降着用エアバッグ装置の
作動状態を示した側断面図。
【図2】本考案による航空機の降着用エアバッグ装置の
収容状態を示した側断面図。
【図3】本考案による航空機の降着用エアバッグ装置を
作動させる流れを示した流れ図。
【図4】本考案による航空機の降着用エアバッグ装置の
他の実施例の作動状態を示した略示側面図。
【図5】従来の航空機の降着用エアバッグ装置の作動状
態を示した側断面図。
【図6】従来の他の航空機の降着用エアバッグ装置の作
動状態を示した側断面図。
【符号の説明】
1 航空機の胴体 3 エアバッグ収容室 4 第1エアバッグ 5 第2エアバッグ 6 作動弁 7 高圧ガス源 8 弁 9 止めバンド 10 開閉扉

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】航空機胴体の下部に開閉扉を有するエアバ
    ッグ収容室を設け、エアバック収容室内に作動弁を介し
    高圧ガス源に連通した第1エアバッグと、第1エアバッ
    グの左右両側に所定圧力で開口する弁を介し連通した第
    2エアバックを装着したことを特徴とする航空機の降着
    用エアバッグ装置。
JP4278591U 1991-06-07 1991-06-07 航空機の降着用エアバツグ装置 Pending JPH04134779U (ja)

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JP4278591U JPH04134779U (ja) 1991-06-07 1991-06-07 航空機の降着用エアバツグ装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08133195A (ja) * 1994-11-12 1996-05-28 Miyuki Inaba 軟着装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08133195A (ja) * 1994-11-12 1996-05-28 Miyuki Inaba 軟着装置

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