JPH04134710A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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JPH04134710A
JPH04134710A JP25845890A JP25845890A JPH04134710A JP H04134710 A JPH04134710 A JP H04134710A JP 25845890 A JP25845890 A JP 25845890A JP 25845890 A JP25845890 A JP 25845890A JP H04134710 A JPH04134710 A JP H04134710A
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JP
Japan
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magnetic
core
thin film
iron
film
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JP25845890A
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English (en)
Inventor
Hideji Orihara
秀治 折原
Yasushi Watanabe
恭志 渡辺
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁気記録再生装置に使用される薄膜磁気ヘッ
ドに係り、特に、飽和磁束密度(Bs)が高く保磁力(
Hc)が低い磁気コアを得ることにより、高抗磁力媒体
に記録が行なえ、高密度な磁気記録を可能にする薄膜磁
気ヘッドに関する。
(従来の技術) 近年、磁気記録の高密度化や広帯域化の必要性が高まり
、磁気記録媒体に高い抗磁力を有する磁性材料を使用し
て記録トラック幅を狭くすることにより、高密度記録を
実現している。この高い抗磁力を持つ磁気記録媒体に記
録再生する為の磁気ヘッド材料として、飽和磁束密度B
sの高い磁性合金が必要とされている。薄膜磁気ヘッド
の場合もその例にもれず、狭ギャップ化及び高抗磁力対
応の薄膜磁気ヘッドが望まれている。
高抗磁力対応のバルクヘッドのコア材には、パーマロイ
(B s 9000G )センダスト(B s 110
00G)アモルファス磁性体(B s 10000 G
)などが利用されており、Hc 15000 e程度の
媒体まで記録が可能である。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、薄膜磁気ヘッドの場合、磁気コアの厚み
は、1〜5μm程度と薄く、バルクヘッドに比ベコアが
飽和し易いために、このバルクヘッドに比べさらに高い
高飽和磁力の磁性体によりコアを形成する必要がある。
しかるに、従来の薄膜磁気ヘッドでは、バルクへ・ソド
と同様のノ(−マロイ、センダスト、アモルファス磁性
体が使用されていたため、Hcが15000 e程度の
高抗磁力の媒体に十分な記録を行うことが困難であった
。ちなみに、媒体の抗磁力は、さらに高くなる方向にあ
り、Heが20000 eの高抗磁力媒体の開発が進ん
でいる。
従って、従来の磁性体を使用した薄膜磁気へ・ソドでは
所望の記録を行なうことが困難である。また、高密度記
録化のために、狭ギャップ化する必要があるが、狭ギャ
ップではさらにギヤ・ツブからの磁束が少なくなるため
にコア材のBsはさらに高いものが必要である。
一方、従来のパーマロイ、センダスト、アモルファス磁
性体に変わる高Bs磁性体として、Fe−NiやFeC
−FeNiのような2種以上の100A程度の膜を10
0層以上交互に積み重ねる超多層構造の磁性膜にてBs
が従来の1.5倍以上あるコアを形成する方法も考案さ
れているが、超多層構造にするためには、蒸着機、スパ
ッタ装置などの膜形成装置が複雑になり、安定な特性の
超多層構造の膜を形成することが難しい。又、100A
の膜を多層化する為、熱的にも安定性がなく信頼性に欠
けていた。更に、薄膜ヘッドでは膜を形成した後、フォ
トリソグラフィーとエツチングによってコア形状に加工
する必要があるが、2種類の膜を同一条件でエツチング
することは困難であり、精度の高いエツチング加工が出
来ないものであった。
更に、FeN5FeSiなどの高Bsの軟磁性体も考え
られているが、数μmの薄膜としてはHCが高く、熱的
にも安定ではないため、これらを薄膜ヘッドのコア材に
使用することは出来ない。
そこで、本発明は、鉄−窒素−酸素と鉄以外の金属また
は半金属の中から選ばれた少なくとも1種類以上の元素
からなる軟磁性膜を薄膜磁気ヘッドのコア材に使用する
ことにより、飽和磁束密度(Bs)が高く、保磁力(H
c)が低い磁気コアを得ることができ、高抗磁力媒体に
記録が行なえ、高密度な磁気記録を可能にする薄膜磁気
ヘッドを提供することを目的とする。
(課題を解決するなめの手段) 本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので
あり、第1の発明として、磁気回路が少なくとも下コア
、上コアで構成され、かつ、これら下コア、上コアの各
コアが磁性合金膜で形成されており、それらの接続部の
いずれかに磁気ギャップを形成してなる薄膜磁気ヘッド
であって、”上記磁性合金膜が、鉄−窒素−酸素と鉄以
外の金属または半金属の中から選ばれた少なくとも1種
類以上の元素からなる軟磁性膜であり、かつ、この軟磁
性膜がFe、(NyO□Mvなる組成式で表され、 l ≦y≦1O10,1≦z≦10.0.5 ≦v≦6
z+y+z+v 露100 なる関係を有する薄膜磁気ヘッド(但し、Mは、鉄以外
の金属または半金属の中から選ばれた少なくとも1種類
以上の元素)を、また第2の発明として、磁気回路が少
なくとも下コア、上コア及びそれらを接続する中間コア
で構成され、かつ、これら下コア、上コア、中間コアの
各コアが磁性合金膜で形成され、しかも、前記各コアの
接続面を含む各絶縁層の表面が平坦であり、それらの接
続部のいずれかに磁気ギャップを形成してなる薄膜磁気
ヘッドであって、上記磁性合金膜が、鉄−窒素−酸素と
鉄以外の金属または半金属の中から選ばれた少なくとも
1種類以上の元素からなる軟磁性膜であり、かつ、この
軟磁性膜がFexN、O2Mvなる組成式で表され、 l≦y≦10.0.1 S z≦10.0.5≦v≦6
x + y + z + v = 100なる関係を有
する薄膜磁気ヘッド(但し、Mは、鉄以外の金属または
半金属の中から選ばれた少なくとも1種類以上の元素)
をそれぞれ提供するものである。
(実施例) [実施例1] 第1図(A)、(B)は、鉄−窒素−酸素と鉄以外の金
属または半金属の中から選ばれた少なくとも1種類以上
の元素からなる軟磁性膜を使用した本発明になる磁気ヘ
ッド1を示す図であり、同図(A)は、概略平面図、同
図(B)は、同図(A)のA−A切断線に沿った概略断
面図である。
同図において、2は、基板であり、3は、この基板2上
に上記軟磁性膜を例えば、スパッタリング、蒸着などに
より形成した下コアである。なお、この下コア3は、フ
ォトリソグラフィーとエツチング工程によりコア形状に
加工されるものである。
4は、上コアであり、前記した下コアと同様の材質を使
用し、同様の方法で形成されるものである。
ここで、Fe−N系合金について説明するに、第4図に
示すように窒素の含有量がIO原原子量以下時にBsが
15kG以上となる。
また、Mが10原子%以下の時にも同様な効果が得られ
る。
(以  下  余  白) 表  1 表1は、成膜したFe−N合金、特にFe−N−〇−M
系合金におイテ、MとしてTi、ZrHf、V、Cr、
Mo、W等を適用した場合のそれぞれの含有量と飽和磁
束密度(Bs)、保磁力(Hc)との関係を示すもので
あり、含有量はESCA(X線光電子分光分析法) 、
EPMA (X線マイクロアナライザ法)等による定量
分析で原子%で表しているが、±20%程度の誤差が見
込まれる。
保磁力は、真空中での熱処理を行なった時の値であり、
熱処理温度はここでは40G ”Cである。この内、試
料番号1は、Feに窒素のみを含有させた時の結果であ
り、試料番号2〜12は、本発明に使用される磁性合金
膜である。
これより明らかな如く、窒素の含有量が1原子%未滴の
場合には、顕著な窒素の効果が見られずHcは殆ど低下
しない。
従って、窒素の含有量が1−10原子%である時、高B
sで低Heの磁性合金が得られる。
表  2 表2は、窒素・酸素及びB、AI、Ga等の含有量と飽
和磁束密度(Bs)、保磁力(Hc)との関係を示すも
のであり、含有量はESCA(X線光電子分光分析法)
 、EPMA (X線マイクロアナライザ法)等による
定量分析で原子%で表しているが、±20%程度の誤差
が見込まれる。保磁力は真空中での熱処理を行なった時
の値であり、熱処理温度はここでは、400℃である。
この内、試料番号1は、Feに窒素のみを含有させた時
の結果である。試料番号2〜■0は、本発明に使用され
る磁性合金膜である。
窒素の含有量が1原子%未満であると、顕著な窒素の効
果が見られず、Hcは殆ど低下しない。
酸素の含有量が0.1原子%未満であると、顕著な酸素
の効果が見られず、磁気特性の改善が殆ど見られない。
また、酸素の含有量が10原子%を越えるとHcが増大
する。従って、酸素の含有量が0.1〜10原子%であ
る時、高Bsで低Hcで特に透磁率の高い磁性合金が得
られる。
これら表11表2より明らかな如く、窒素の含有量が1
原子%未満の場合には、顕著な窒素の効果が見られずH
cは殆ど低下しない。
これに対して窒素の含有量が1原子%以上の時には、窒
素の効果が顕著に表れることが分かる。
従って、窒素の含有量がl −1o原子%である時、高
Bsで低Heの磁性合金膜が得られる。
一方、酸素の含有量について見てみるに、酸素含有量が
0.1原子%未病の場合には顕著な酸素の効果が見られ
ず、Hcは殆ど低下しない。
これに対して酸素の含有量が0.1原子%以上の場合に
は、酸素の効果が顕著に表れることが分かる。従って、
酸素の含有量が0.1−10原子%である時、高Bsで
低Hcの磁性合金膜が得られる。
第5図及び第6図は、本発明に使用される磁性合金膜と
従来例である窒化鉄(FeN)合金の熱処理温度による
保磁力(Hc)の変化を示すものである。
窒化鉄は、熱処理温度800℃の時は比較的Hcは低い
が、300℃以上にすると急激にHcが増大する。これ
に対し本発明に使用される磁性合金膜は、Heが小さく
熱安定性にも優れていることが分かる。
ここで、Ti、Zr、Hf、B、A1等の合計の含有量
が0.5原子%未満であると、低He化と熱安定性の向
上に対する顕著な効果は見られず、6原子%を越えると
Hcの増大が生じる。従って、例えば、Ti、Zr、I
f、V、Cr、Mo、W。
B、AI、Gaからなる群の中から選ばれた少なくとも
1種類以上の元素の合計の含有量が0.5〜6原子%の
時、高Bs・低Hcで熱安定性にも優れた磁性合金膜を
得ることができる。
ところで、前記した両コアの一端部は、非磁性材5を介
して互いに接合され、前記記録媒体摺動面6に磁気ギャ
ップ7を形成し、他端部は、互いに直接接合され後部接
合部8を形成している。
上コア4と下コア3とが対向する空間部には、非磁性材
5、絶縁層9を介して螺旋状のコイルパターン10が後
部接合部8を取り巻く様に形成されている。このコイル
パターン1oの始端部と終端部には、接続用パターン1
2.13が形成されている。そして、コイルパターン1
0は、絶縁層14で覆われている。
この薄膜磁気ヘッド1に於いては、上コア4と、下コア
3が、非磁性材5を介して接合した記録媒体摺動面6の
、水平方向においての接合部分が、トラック幅tを形成
している。
次に、この様な薄膜磁気ヘッド1の製造方法につき説明
する。
まず、基板2上に、鉄−窒素−酸素と鉄以外の金属また
は半金属の中から選ばれた少なくとも1種類以上の元素
からなる軟磁性膜を形成し、周知のフォトリソグラフィ
ーやエツチング等により、下コア3を形成する。
その上に、端部が後の磁気ギャップ7となる様に非磁性
材5を形成し、フォトリソグラフィー法やエツチング法
を用いて、不必要な部分を除去する。次に、絶縁層9を
形成し、上記同様に、フォトリソグラフィー法や、エツ
チング法等を用いて不必要な部分を取り除く。
その上に、導体層を形成し、フォトリソグラフィーやエ
ツチング法を等を用いて、コイルパターン11を形成す
る。
このコイルパターン11が形成され、段差のついたコイ
ル形成面上に、絶縁層14を形成し、不必要な部分は、
前記同様、フォトリソグラフィー法やエツチング法等を
用いて除去する。
次に、真空薄膜形成技術により、磁性層を形成して、コ
イルパターン11の内周中に、前記下コア3とで後部結
合部8を作成し、その後、前記同様不必要な部分は除去
して上コア4を形成する。
実際の使用に際しては、前記接続用パターン12.13
にリード線を接続したり、上面に保護膜15を形成する
などして使用する。
本実施例1においては、各コア3.4は、単層で形成す
ることが出来るので、高精度のエツチング加工が可能と
なるものである。
[実施例2] 第2図は、本発明になる薄膜磁気ヘッド20を示す概略
断面図である。
以下、同図を用いて本発明の薄膜磁気ヘッド20を説明
するが、前記した薄膜磁気ヘッド1の構成要素と同一部
分には同一符号を付し、その説明は省略する。
同図に示すように、基板2上には、平坦な下部絶縁層2
1aが形成されており、この下部絶縁層21aに形成さ
れた溝に、鉄−窒素−酸素と鉄以外の金属または半金属
の中から選ばれた少なくとも1種類以上の元素からなる
軟磁性膜が配置され、前記下部絶縁層21aと段差なく
平坦に形成された下コア3が形成される。
この下部絶縁層21aの上には、中間絶縁層21bが形
成されており、この中間絶縁層21bの端部(記録媒体
摺動面6側部)には、磁気ギャップ7を介して、鉄−窒
素−酸素と鉄以外の金属または半金属の中から選ばれた
少なくとも1種類以上の元素からなる軟磁性膜よりなる
中間コア23aが下コア3と接続するように埋設され、
この中間コア23aとある距離を隔てた内側に上記した
軟磁性膜よりなる中間コア23bが下コア3と直接接続
するように埋設されている。
また、この中間絶縁層21bの内部には、平面的なコイ
ルパターン11が前記中間コア23bを取り巻くように
螺旋状に埋設されている。コイルパターン11の一端部
は、上部絶縁層21cに穿設されたスルーホール24内
に埋められた導体を介して、外部のリード線25と接合
し、外部装置と電気的な接続が可能に構成されている。
前記中間絶縁層21bの上には、上部絶縁層21Cが形
成され、この上部絶縁層21cには、両端部が中間コア
23a及び23bと接合する様に上コア4が形成され、
前記した下コア3と共に磁気回路を形成している。
このように、実施例2になる薄膜磁気ヘッド20に於い
ては、平坦な3つの絶縁層、即ち、下部絶縁層21a1
中間絶縁fi21 b、上部絶縁層21Cが積み重ねら
れ、これら絶縁層21a、21b、21c内の所定の箇
所に形成された磁性層が接続され磁気回路を形成してい
る為、段差のない各絶縁層面でフォトリソグラフィーが
可能となり、寸法精度の優れた、小型のコイルパターン
、磁気コアが得られるので、磁気抵抗が低く、性能の良
い薄膜磁気ヘッドを得ることが可能となる。
次に、本発明になる薄膜磁気ヘッド2oの製造方法を第
3図を参照して説明する。
第3図(A)〜(K)は、実施例2になる薄膜磁気ヘッ
ド20の製造工程を示す概略断面図である。
以下、同図を用いてその点につき説明する。
工程1:基板2上に、例えば、SiO2、Ti。
2 、A 120s 、WO2等の絶縁層21aを真空
薄膜成形技術により、約1〜10μm形成する。
次に、フォトリソグラフィーとエツチング法により、後
記する下コア3形成用の溝38を形成する。     
    (第3図(A))工程2:例えば、鉄−窒素−
酸素と鉄以外の金属または半金属等よりなる軟磁性膜を
、前記真空薄膜形成技術や、メツキなどにより、前記溝
3aよりも厚く成膜し、余分に成膜された磁性層は、研
磨除去し、絶縁層21gと段差がなく上面が平坦な下コ
ア3を形成する。  (同図(B))工程3:下コア3
を含む平坦な絶縁層21aの上に、真空薄膜形成技術に
より、例えば、5i02、T io2、A I203、
WO2等の中間絶縁層21bを1〜5μm形成する。(
同図(C))工程4:中間絶縁層21bに、前記した下
コア3の形成時と同様な方法で、コイル状の溝を下コア
3に達しないように形成し、その後、例えば、Cu、A
I、Au、Ag等の導体を真空薄膜形成技術により成膜
する。溝内以外に形成された導体を研磨除去し、表面を
平坦化し、コイルパターン11とする。    (同図
(D)) 工程5:コイルパターン11が形成された中間絶縁層2
1b上に、前記と同じ例えば、Al2O3等で構成され
た別の絶縁層22を0.1〜1μm形成する。    
 (同図(E)) 工程6:後記する磁気ギャップ7分だけ残して、絶縁層
22から中間絶縁層21bを、前記同様のフォトリソグ
ラフィーや、エツチング法等により、絶縁層の厚み方向
に平行な側壁を有する溝23aを形成する。   (同
図(F)) 工程7:上記溝23gと同様の方法で、絶縁層の厚み方
向に平行な側壁を有する溝23b°を形成する。ただし
、この溝23b゛においては、前記下コア3の一部が露
出するように形成する。
(同図(G)) 工程8:形成された溝23m’  23b’ に、前記
下コア3形成時と同様に、軟磁性体を真空薄膜形成技術
により成膜し、上部の余分な磁性体を除去し、平坦な面
を有する中間コア23g、23bを形成する。    
  (同図(H))工程9:上記中間コア23a、23
bを有する中間絶縁層21b上に、1−10μmの例え
ば、Sto 2 、T 102 、A 120 g 、
W 03等の上部絶縁層21cを形成する。(同図(I
))工程lO:下コア3と同様の方法で、上コア4を形
成する。       (同図(J))工程11:コイ
ルパターン11の一端部に接続するスルーホール24を
上部絶縁層21cに形成し、その内部に導体を充填し、
更に、上部絶縁層21C上に、真空薄膜形成技術や、メ
ツキ法等の方法で、リード!s25を形成し、前記スル
ーホール内に充填された導体と電気的に接続する。最後
に、前記磁気ギャップ7が端部となる様に、切断線B−
Bにより切断し、第2図に示した薄膜磁気ヘッド20を
得る。       (同図(K))[実施例3コ 第7図は、本発明になる薄膜磁気ヘッド30の他の実施
例を示す概略斜視図である。
本実施例の薄膜磁気ヘッド30が前記実施例の薄膜磁気
ヘッド20と異なる点は、前記実施例においては、コイ
ルパターン11が中間絶縁層21bにのみ埋設され、平
面的に、かつ、螺旋状に形成されていたが、本実施例に
おいては、中間コア23a= 23b内部に形成された
コイルパターン31が、上コア4上に形成された絶縁膜
32に形成されたコイルパターン33と、複数のスルー
ホール34中に充填された導体35を介して立体的に接
続されている点である。その為、前記実施例の薄膜磁気
ヘッド20に比べ、コイルを小さくする事ができ、電気
抵抗を小さくすることができるので、性能の良い薄膜磁
気ヘッドができ、又、多トラツクにする場合には、トラ
ック密度の高い薄膜磁気ヘッドとすることができる。
[実施例4] 第8図は、本発明になる薄膜磁気ヘッド40の他の実施
例を示す概略断面図である。
同図に於いて、実施例2に示した薄膜磁気ヘッド20と
異なる点は、中間コア41a、41bの側壁41a’ 
 41b’が絶縁層の厚み方向に平行に形成されておら
ず、磁気ギャップ7形成部付近では幅が狭くなっている
溝42.43を用いている点である。
このような、薄膜磁気ヘッド40においては、磁気ギャ
ップ7の先端に磁界が集中し、さらに効率の良い記録が
可能となる。
また、薄膜磁気ヘッド40は、磁気ギャップ7の深さd
が寿命寸法となるが、本実施例のように磁気ギャップ7
の形成部付近で中間コア41g、41bの幅が狭くなっ
ている場合には、寿命寸法に達する前に、上記中間コア
41g、41bの摩耗により磁路がとぎれてしまうとい
うことはなく、寿命寸法がOとなるまでは、磁束飽和が
なく効率の良い記録再生が可能となる。
次に、本実施例の薄膜磁気ヘッド40の製造方法の要部
を説明する。
本実施例の製造方法において、実施例2の製造方法と異
なる点は、前記工程6、工程7において、絶縁層の厚み
方向に対して平行な側壁を有さず、磁気ギャップ7形成
部付近で幅が狭くなっている溝42と、同様にして、下
コア3と接触する部分まで幅が狭くなっている溝43を
、例えば、RIE(リアクティブイオンエツチング)法
を用いて形成する点である。即ち、絶縁層21bにフォ
トレジスト等のマスクを形成し、このマスク上面からエ
ツチングを行う際に、絶縁層21bのエツチング速度が
、マスクのエツチング速度に比べて小さい(すなわち、
選択比が小さい)ガスを用いることにより、絶縁層の厚
み方向に対して平行な側壁を有さず、そこの面積が開口
部の面積よりも狭くなっている溝42や43を形成する
点である。
なお、本実施例4においては、磁気ギャップ7を下コア
3と中間コア41a、41bの間に形成したものを示し
たが、上コア4と中間コア41a141bの間に形成し
た場合においても同様の効果が得られるのは勿論のこと
である。
[実施例5] 第9図は、本発明になる薄膜磁気ヘッド50の他の実施
例を示す要部概略断面図である。
本実施例の薄膜磁気ヘッド50が他の実施例20と異な
る点は、少なくとも、磁気回路内部の下コア3上に耐ド
ライエツチング層51が形成されている点である。
この耐ドライエツチング層51は、例えば、TiO2、
S io2、A120s 、WO2等のドライエツチン
グレートが高い中間絶縁層21bよりもドライエツチン
グレートが低い、例えば、ca”rio3、BaTi0
.、a−Fe20.、ZrO2、MgAlO4、MgF
2、CaF−2等の金属酸化物または金属弗化物からな
る絶縁体から形成されている。
このような、耐ドライエツチング層51を下コア3上に
形成しておくことにより、コイルパターン11用の溝を
ドライエツチングにより形成するに際して、溝が下コア
3まで達することがなく、コイルと下コア3の絶縁が取
れなくなるということはなく、また、コイルの厚みの大
きいコイルパターン11が形成できるため、抵抗値が低
く、S/Nが高い薄膜磁気ヘッド50が提供できるもの
である。
[実施例6] 第10図は、本発明になる薄膜磁気ヘッド60の他の実
施例を示す要部概略断面図である。
実施例5においては、下コア3上に耐ドライエツチング
層51を形成したが、本実施例6においては、上コア4
下に耐ドライエツチング層52を形成し、その上に中間
絶縁層21bと同様の絶縁層53を設け、実施例2と同
様にコイルパターン11°を形成しである。
この様に、耐ドライエツチング層52を形成したため、
上コア4の形成に際して、コイルパターン11° まで
エツチングされることはなく、従って、上コア4にコイ
ルパターン11′が接触することはない。
また、製造方法に関しては、実施例2の工程4において
、コイルパターン11を形成した中間絶縁層21bの平
垣な面の上に、上述の例えば、CaTio、 、BaT
iO3、a−Fe20! 、Zro2、MgAl2O4
%MgF2、CaF2等の金属酸化物又は金属弗化物か
らなる絶縁体を耐ドライエツチング層52として成膜し
、中間コア形成予定部を、例えば、イオンミーリング法
等により除去しておけば、同実施例1において、中間コ
ア用の溝と上コア用の溝を別々にエツチングしなくても
、上部絶縁層をエツチングする際に、コイルパターンが
形成された面上には、上記耐ドライエツチング層がある
ので、上部絶縁層がら一度にエツチングすることができ
、工程を簡単にすることができる。
また、同様にして、上コア4上に上記の耐ドライエツチ
ング層を設けた場合でも、同様の効果が期待てきる。
[実施例7] 実施例6においては、耐ドライエツチング層52として
、例えば、CaTiO3、BaTi0.、αF e 2
03 、Z r O2、M g A 1204、M g
 F 2 、Ca F 2等の金属酸化物又は金属弗化
物からなる絶縁体を用いたが、例えば、Ni、Fe、C
o、A1等のドライエツチングレートの低い金属を絶縁
膜の上に形成しても良い。
第11図は、本発明になる薄膜磁気ヘッド70の他の実
施例を示す要部概略断面図である。
同図において、61は、例えば、SiO□、T102 
、A 120 s 、W 03等ノエッチンクレートの
高い絶縁層であり、コイルパターン11形成面上に、0
.1−1μm形成されている。62は、例えば、Ni、
Fe、Co、AI等のエツチングレートの低い金属膜か
らなる耐ドライエツチング層であり、絶縁層61の上に
形成されている。
本実施例が前記実施例6と異なるのは、上記の点である
が、耐ドライエツチング層として、前記CaTi0. 
 、BaTiO3、a−Fe203 、Z r O2、
M g A l 2 04 、M g F 2 、Ca
 F 2等の金属酸化物又は金属弗化物からなる絶縁体
と、Ni、Fe、Co、A1等のエツチングレートの低
い金属を比較した場合には、金属膜62の方がエツチン
グレートが低く、例えば、絶縁層61(又は、中間絶縁
層21b)の耐ドライエツチング層52(または62)
に対する選択比で比較すると、前記絶縁体(CaTiO
,、BaTi0.、a−Fe20. 、ZrO2、Mg
Al2O4、MgFz、CaF2等)では5〜loであ
るのに対し、Niでは25、coでは20〜3oSFe
テは10〜20゜AIではlOであり、これらの金属の
方が数倍大きな値を示している。
即ち、この場合、耐ドライエツチング層のエツチンググ
レートの精度が正確になり、性能の良好な薄膜磁気ヘッ
ドの提供を可能とするものである。
また、上記金属からなる耐ドライエツチング層62を用
いた場合には、湿式のエツチング方法によっても十分精
度の高いエツチングができる。
なお、実施例5〜実施例7においては、要部として磁気
回路付近のみを説明したが、いずれの場合においても、
コイルパターンを中間絶縁層21bにのみ形成した薄膜
磁気ヘッドに限らず、多層にコイルパターンを形成する
薄膜磁気ヘッドにも適用できることは勿論のことである
[実施例8コ 第12図(A)〜(F)は、本発明になる薄膜磁気ヘッ
ドの製造工程を示す概略断面図である。
即ち、薄膜磁気ヘッドは、第12図(A)に示すように
、基板2上に薄膜形成技術によって、鉄−窒素−酸素と
鉄以外の金属又は半金属の中から選ばれた少なくとも1
種類以上の元素からなる軟磁性膜の下コア3を形成し、
この上に同図(B)に示すように樹脂、5LO2、Ti
O□或いはAl2O3等によってギャップ層81および
絶縁層21aを形成し、次いで、絶縁層21a上に薄膜
形成技術によってCu、Al、Au或いは、Ag等のフ
ィル導体83を5io2、Tto2或いはAl2O,等
の絶縁層84で覆うと共に、Fe。
Co、Niを主成分とした軟磁性材料からなる上コア4
を形成し、この後、同図(E)に示すように、絶縁層8
4にコンタクトホール85を形成し、次いで、同図(F
)に示すようにコンタクトホール85を介して前記コイ
ル導体83に接地する00層86を形成し、このCu層
86の表面にNi1Co、Pbまたはこれらを主成分と
する合金層87を形成し、これを所定形状にエツチング
してリード部及びパッド部とする。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明になる磁気ヘッドによれば、
磁気回路が少なくとも下コア、上コアで構成され、かつ
、これら下コア、上コアの各コアが磁性合金膜で形成さ
れており、それらの接続部のいずれかに磁気ギャップを
形成してなる薄膜磁気ヘッドであって、上記磁性合金膜
が、鉄−窒素−酸素と鉄以外の金属または半金属の中か
ら選ばれた少なくとも1種類以上の元素からなる軟磁性
膜であり、かつ、この軟磁性膜をFe−N−0−M系合
金膜で、その組成を特定の条件に設定したので、高抗磁
力媒体への良好な記録再生が可能となり、かつ、精度良
く磁気コア及びコアパターンが形成できるので、磁気特
性の優れた薄膜磁気ヘッドを提供することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)、(B)は、本発明になる薄膜磁気ヘッド
を示す図、第2図は、同薄膜磁気ヘッドの概略断面図、
第3図(A)〜(K)は同薄膜磁気ヘッドの製造工程を
示す概略断面図、第4図は、窒素含有量と飽和磁束密度
(Bs)を示す図、第5図、第6図はそれぞれ熱処理温
度によるHcの変化を表す図、第7図は、同薄膜磁気ヘ
ッドの他の実施例を示す概略斜視図、第8図は、同薄膜
磁気ヘッドの他の実施例を示す概略断面図、第9図、第
10図、第11図は、それぞれ同薄膜磁気ヘッドの他の
実施例を示す要部概略断面図、第12図(A)〜(F)
は、同薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す概略断面図であ
る。 1.30.40.50.60.70・・・薄膜磁気ヘッ
ド、2・・・基板、3・・・下コア、4・・・上コア、
7・・・磁気ギャップ、21a・・・下部絶縁層、21
b・・・中間絶縁層、21c・・・上部絶縁層、11.
11° 31.33・・・コイルパターン、23 a 
、 23 b 、 41 a 、 4 l b−−−中
間コア、41′・・・側壁、d・・・深さ、42.43
・・・溝、51.52.62・・・耐ドライエツチング
層、53.61・・・絶縁層。 特許出願人  日本ビクター株式会社 %2 図 ¥ 図 M+羽童0げ) ト臣 団 図 手続補正書 平成3年1月ニア日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁気回路が少なくとも下コア、上コアで構成され
    、かつ、これら下コア、上コアの各コアが磁性合金膜で
    形成されており、それらの接続部のいずれかに磁気ギャ
    ップを形成してなる薄膜磁気ヘッドであって、上記磁性
    合金膜が、鉄−窒素−酸素と鉄以外の金属または半金属
    の中から選ばれた少なくとも1種類以上の元素からなる
    軟磁性膜であり、かつ、この軟磁性膜がFe_XN_Y
    O_ZM_Vなる組成式で表され、 1≦y≦10、0.1≦z≦10、0.5≦v≦6x+
    y+z+v=100 なる関係を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッド。(
    但し、Mは、鉄以外の金属または半金属の中から選ばれ
    た少なくとも1種類以上の元素)(2)磁気回路が少な
    くとも下コア、上コア及びそれらを接続する中間コアで
    構成され、且つ、これら下コア、上コア、中間コアの各
    コアが磁性合金膜で形成され、しかも、前記各コアの接
    続面を含む各絶縁層の表面が平坦であり、それらの接続
    部のいずれかに磁気ギャップを形成してなる薄膜磁気ヘ
    ッドであって、上記磁性合金膜が、鉄−窒素−酸素と鉄
    以外の金属または半金属の中から選ばれた少なくとも1
    種類以上の元素からなる軟磁性膜であり、かつ、この軟
    磁性膜が、Fe_XN_YO_ZM_Vなる組成式で表
    され、 1≦y≦10、0.1≦z≦10、0.5≦v≦6x+
    y+z+v=100 なる関係を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッド。(
    但し、Mは、鉄以外の金属または半金属の中から選ばれ
    た少なくとも1種類以上の元素)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05298617A (ja) * 1991-06-13 1993-11-12 Alps Electric Co Ltd 薄膜磁気ヘッド
WO2011105597A1 (en) 2010-02-23 2011-09-01 Fujifilm Corporation Back sheet for solar cell, method for producing the same, and solar cell module

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05298617A (ja) * 1991-06-13 1993-11-12 Alps Electric Co Ltd 薄膜磁気ヘッド
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