JPH04134005A - 殺ダニ剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、殺ダニ剤に関するものであり、本発明の殺ダ
ニ剤は各種の屋内塵性ダニ類の駆除に極めて有効かつ有
利に利用できるものである。

〔従来の技術〕

衛生害虫である屋内塵性ダニ類は、アレルギー性喘息、
小児喘息、アトピー性皮膚炎等の原因と言われており、
また刺咬、吸血による各種皮膚炎、さらには療病症の原
因となっている。

また、これらのダニ類は異常発生による不快感や食品類
の品質の劣化等の被害ももたらす。これらのダニ類の蔓
延は、人類の衛生的、健康的な生活維持を脅かし、著し
く阻害するものであり、早急かつ確実に殺滅させる必要
がある。

従来、屋内塵性ダニであるケナガコナダニ、コナヒヨウ
ヒダニ、ツメダニ、ササラダニ、シラミダニ、ホコリダ
ニなどのダニ類に対しては、レスメトリン、ペルメトリ
ン、フエノトリン等のピレスロイド系殺虫剤（特開昭Ｈ
−２９０９号、特開昭６０−１４２９０６号）、ダイア
ジノン、ジクロルボス、フェニトロチオン、トリクロル
ホン、マラチオン、フェンチオン等の有機燐系殺虫剤（
白坂昭子ら：衛生動物、２２．２１０〜２１２．１９７
］）　、カーバメート系殺虫剤のプロポクスル（椎山松
記：美しい環境、７．６５〜７０．１９８２）などの各
種殺虫剤が使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

屋内塵中には無気門類、前気門類、中気門類、隠気門類
などの形態的にも生理的にも異なる各種のダニ類が同時
に生息している。しかしながら、従来これらのダニ類の
駆除に使用されているピレスロイド系、有機燐系、カー
バメート系の各種殺虫剤は、イエダニ等の中気門順に属
するダニ類に対しては高い殺ダニ効果を有しているもの
の、その他のダニ類に対してはあまり効果がなく、色々
な種類の屋内塵性ダニ類を同時に駆除することは困難で
あった。

また、従来屋内塵性ダニ類の駆除に使用されてきたピレ
スロイド系、有機燐系、カーバメート系の各種殺虫剤を
屋内に処理した場合、たとえ駆除ができたとしてもハエ
、ゴキブリなどの害虫の駆除に必要な薬量に比べて比較
にならないほどの多量の薬剤を必要とするために、人が
生活する室内でのこれらの殺虫剤の散布は安全性の面で
問題があった。

従って、本発明の主たる目的は、各種の屋内塵性ダニ類
に対して従来にない１１ｊ広い殺ダニ効力を有し、さら
には低薬量で十分な駆除効果を有する殺ダニ剤を提供す
ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明によれば、前記目的を達成するために、２−メチ
ル−４−オキソ−３−（２−プロピニル）−２−シクロ
ペンテニル−シス、トランスクリサンテマート及び／又
はα−シンアノ−３−フエノキシベンジルークリサンテ
マート有効成分として含有することを特徴とする殺ダニ
剤が提供される。

本発明の殺ダニ剤は、ケナガコナダニ、コナヒヨウヒダ
ニ、ヤケヒヨウヒダニ、クワガタツメダニ、フトツメダ
ニ、ホソツメダニ、ミナミツメダニ、ホコリダニ、ササ
ラダニ等の屋内塵性ダニ類に対し強力に作用する。

〔発明の作用及び態様〕

２−メチル−４−オキソ−３−（２−プロピニル）−２
−シクロペンテニル−シス、トランス−クリサンテマー
ト（以下、プラレトリンと略称する）、α−シアノ−３
−フェノキシベンジルークリザンテマ−１・（以下、ザ
イフェノトリンと略称する）は、従来、殺虫剤等として
知られている。しかしながら、上述の化合物が本発明の
対象としているダニ類に対する殺ダニ効力を有するか否
かについては、従来全く知られていなかった。ところが
、本発明名らの研究によると、ブラレトリン、サイフエ
ノトリンは各種の屋内塵性ダニ類に対し巾広い殺ダニ効
力を有し、かつ低濃度で極めて高い殺ダニ効力を有する
ことを見い出した。プラレトリン、サイフエノトリンの
このような殺ダニ剤として極めて優れた特性は、従来全
く知られていなかったところである。

プラレトリン、サイフエノトリンの殺ダニ効力は、後記
試験例に示すとおり、各種ダニ類に対して微量で有効で
あり、この特性は従来殺ダニ用に用いられている殺虫剤
の効力に対して著しく特徴的である。以上のような特徴
を有する殺ダニ剤としてのブラシＩ・リン、サイフエノ
トリンの特性は、従来から知られている殺虫剤等として
の特性からは予想できないことである。

本発明の殺ダニ剤は、レスメトリン、ペルメトリン、フ
エノトリン等のピレスロイド系殺虫剤、ダイアジノン、
ジクロルボス、フェニトロチオン等の有機燐系殺虫剤や
オクタクロロジプロピルエーテル（略称Ｓ−４２１）、
イソボルニルチオシアノアセテート（略称ＩＢＴＡ）、
ピペロニルブトキサイド、Ｎ−（２−エチルヘキシル）
−ビシクロ−［２，２，１］　−へブタ−５−エン−２
３−ジカルボキシイミド（略称ＭＧＫ−２６４）　、Ｎ
−（２−エチルへキシル）−１−イソプロピル−４−メ
チルビシクロ［２２２］−オフＩ・−５−エン−２，３
ジカルボキシイミド（略称サイネピリン５００）等の共
力剤、デヒドロ酢酸ナトリウム等の殺菌剤などの薬剤と
混合して使用することもでき、さらに他の殺ダニ剤、酸
化防＋ｌｙ、剤、殺菌剤、香料、着色料等を配合するこ
ともできる。

また、製剤の形態としては、油剤、乳剤、水和剤、粉剤
、粒剤、エアゾール式燻蒸剤、加熱蒸散剤、エアゾール
剤、シート剤等が挙げられ、使用箇所に応じて各種の形
態で使用できる。

〔実　施　例〕

以下、実施例及び試験例を示して、本発明の効果につい
て具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定され
るものではない。

試験例１ 第１表に示す各種薬剤を白灯油に、デヒドロ酢酸ナトリ
ウムは水に溶解させ、原体として０゜５％を含有する液
剤形態の殺ダニ剤をそれぞれ調製し、この液剤の一部を
とってアセトンで、デヒドロ酢酸ナトリウムは水で希釈
し、直径９■の東洋ろ紙５Ａに所定の薬量が均一に付着
するように塗布した。乾燥した後、ろ紙を二つに折り、
約５０匹の供試ダニ（ケナガコナダニ又はコナヒヨウヒ
ダニ）を中に入れて三辺をクリップで止め、強制的に接
触させ、２４時間後の供法主の死亡率を調査し、５０％
致死濃度（ＬＣ５０）を算出した。その結果を第１表に
示す。

第１表：ろ紙接触試験における各種薬剤の効力第１表に
示す結果から明らかなように、ブラレトリン、サイフエ
ノトリン及びその混合剤は、従来公知の各種殺虫剤、共
力剤、殺ダニ剤、殺菌剤に比べて、ケナガコナダニ、コ
ナヒヨウヒダニに対して高い殺ダニ効力を有しており、
この特性は上記従来公知の各種薬剤に比し優れた効力で
ある。

また上記結果から明らかなように、ブラレトリン、サイ
フエノトリンおよびブラレトリン：サイフェノトリン−
１＝１の混合剤はごく微量で十分な殺ダニ効果を示し、
実用上は原体濃度として０．０５〜Ｉｇ／ｎｆ程度（処
理面積または含浸もしくは塗布するシート面積当りの有
効成分量）含有せしめればよい。

試験例２ プラレトリン、サイフエノトリン、プラレトリンとサイ
フエノトリンの混合剤、及び比較として各種殺虫剤、共
力剤、殺ダニ剤、殺菌剤の化合物を用いて殺ダニ効力試
験を行った。試験は供法主としてツマキラー側開発研究
所で累代飼育しているケナガコナダニ、コナヒヨウヒダ
ニを用い、培地混入試験法にて行った。各種薬剤をタル
クと均一に混合し、原体としてそれぞれ０．５％を含有
する粉剤形態の殺ダニ剤をそれぞれ調製し、この粉剤の
一部をとり、粉末飼料と混合し、所定濃度の薬剤処理摩
粉を作製した。この薬剤処理摩粉に一定数のダニをダニ
培地ごと投入し、至適条件下に保存した。所定日数経過
後、培地中の生ダニ数を調査し、下記式より増殖抑制率
を算出し、その結果より９０％増殖抑制濃度（ＩＣ９０
）を算出した。その結果を第２表に示す。

第２表＝槁地混入試験における各種薬剤のケナガコナダ
ニ、コナヒヨウヒダニに対する効力 第２表に示す結果から明らかなように、ブラレトリン、
サイフエノトリンおよびその混合剤は従来公知の各種殺
虫剤、共力剤、殺ダニ剤、殺菌剤に比べて、ケナガコナ
ダニ、コナヒヨウヒダニに対して高い増殖抑制効果を有
しており、この特性は上記従来公知の各種薬剤には見ら
れない効果である。

試験例３ プラレトリン、サイフエノトリン及びブラレトリン：サ
イフェノトリン２．］の原体混合液をそれぞれケロシン
に溶解させ、噴射ガスとともにエアゾール缶に充填し、
原体として］、０％を含有するエアゾール形態の殺ダニ
剤をそれぞれ調製した。また比較例としてフェニトロチ
オン、ｄ−Ｔ２Ｏ−レスメトリンをケロシンに溶解させ
、噴射ガスとともにエアゾール缶に充填し、原体として
１．０９６を含有するエアゾール形態の殺ダニ剤をそれ
ぞれ調製した。

２０　ｃｍ　Ｘ　２０　ｃｍ　Ｘ　６　ｃｍ　Ｈのミニ
畳を、温度２６±２℃にて、飽和塩化カリウム水溶液（
湿度８４％ＲＨ）で湿度を調整した容器内に保存し、ケ
ナガコナダニを培地こと２．Ｑｇ（約２０．０００匹）
植え付け、再び上記の条件下に保存した。約２週間後、
ミニ畳上に１０ｃｍＸ］Ｏｃｍの黒紙２枚］　２ を１０分間置き、黒紙の表裏を活動するダニ数を調査し
、これを処理前の生ダニ数とした。

このミニ畳を１辺１ｍ（１ｍ３）のガラスチャンバーの
底面に置き、約３０　ｃｍの高さからエアゾールを１０
秒間噴霧塗布した。５分後に畳を取り出し、これらを再
び前述の条件下に保存した。処理後の生ダニ数の調査は
、所定日数経過後、処理前と同様に行った。

試験は３回繰り返して行い、次式の（１）により各試験
毎の増殖比を算出し、その平均値から（２）の式により
減少指数を求めた。その結果を第３表に示す。

（減少指数が負の値をとった場合は減少指数−〇とする
） 第３表：エアゾール準実地試験における各種薬剤のケナ
ガコナダニに対する効力第３表に示す結果から明らかな
ように、プラレトリン、サイフエノトリンおよびブラレ
トリン：サイフエノトリン−２−１の原体混合液の１．
０％エアゾール剤は長期間にわたって高い殺ダニ効力を
示した。

試験例４ ２０ｃｍＸ２０ｃｍに切断した純毛源カーベ・ソトを温
度２６±２℃にて飽和塩化ナトリウム溶液（湿度７５％
ＲＨ）で湿度を調整した容器内に置き、コナヒヨウヒダ
ニを培地ごと２．０ｇ（約１０００匹）植え付け、保存
した。約２週間後、純毛製カーペット上に１０ｃｍＸ１
０ｃｍの黒紙２枚を３０分間置き、黒紙の表裏を活動す
るダニ数を調査し、これを処理前の生ダニ数とした。

このカーペットを１辺１ｍ　（１ｍ３）　のＨラスチャ
ンバーの底面に置き、約３０命の高さから試験例３で調
製したエアゾールを５秒間噴霧塗布した。５分後にカー
ペットを取り出し、これらを再び前述の条件下に保存し
た。処理後の生ダニ数の調査は、所定日数経過後、処理
前と同様に行った。

試験は３回繰り返して行い、前述の式（１）により各試
験毎の増殖比を算出し、その平均値から（２）の式によ
り減少指数を求めた。その結果を第４表に示す。

第４表：エアゾール準実地試験における各種薬剤のコナ
ヒヨウヒダニに対する効力第４表に示す結果から明らか
なように、プラレトリン、サイフエノトリンおよびプラ
レトリン：サイフエノトリン−２；１の原体混合液の１
．０％エアゾール剤は長期間にわたって高い殺ダニ効力
を示した。

試験例５ プラレトリン、サイフエノトリンおよびプラレトリン：
サイフエノトリン−に３の原体混合液をそれぞれトルエ
ンに溶解させ、これを１゜０ｇ／ｒｒｒの割合になるよ
ようにクラフト紙に均一に塗布、乾燥し、シート形態の
殺ダニ剤をそれぞれ調製した。また比較例としてフェニ
トロチオン、ｄ−Ｔ２Ｏ−レスメトリンをトルエンに溶
解させ、これを１．０ｇ／ｒｒｒの割合になるようにク
ラフト紙に均一に塗布、乾燥し、シート形態の殺ダニ剤
をそれぞれ調製した。

２０　ａｍ　Ｘ　２０　ｃｍ　Ｘ　６　ｃｍ　Ｈのミニ
畳を、温度２Ｂ±２℃にて飽和塩化カリウム水溶液（湿
度８４％ＲＨ）で湿度を調整した容器内に保存し、ケナ
ガコナダニを培地ごと２ｇ（約２０，０００匹）植え付
け、再び上記の条件下に保存した。約２週間後、ミニ畳
上に１０ｃｍＸ１０ｃ＋ｎの黒紙２枚を１０分間置き、
黒紙の表裏を活動するダニ数を調査し、これを処理前の
生ダニ数とした。

次に、調製したシートを２０　ｃｍ　Ｘ　２０　ｃｍに
切り、このシートで畳の表面、及びもしくは表面と裏面
を覆い、これらを再び前述の条件下に保存した。処理後
の生ダニ数の調査は、所定日数経過後、処理前と同様に
行った。

試験は３回繰り返して行い、前述の式（１）により各試
験毎の増殖比を算出し、その平均値から（２）の式によ
り減少指数を求めた。その結果を第５表に示す。

第５表：シート準実地試験における各種薬剤のケナガコ
ナダニに対する効力第５表に示す結果から明らかなよう
に、ブラレトリン、サイフエノトリンおよびブラレトリ
ン：サイフエノトリン−に３の原体混合液のシート剤は
長期間にわたって高い殺ダニ効力を示した。

試験例６ 燻蒸剤として一般に使用されている薬剤であるメトキサ
シアシンとの混合剤で試験を行った。

プラレトリン：メトキサジアゾン−１＝２の原体混合物
、サイフエノトリン：メトキサシアシン−１：２の原体
混合物を各々メチレンジグリコールに溶かし、噴射ガス
とともにエアゾール臼、に充１」’、ｉ　Ｌ、原体とし
て１．０％を含有するエアゾール式燻蒸剤の殺ダニ剤を
それぞれ調製した。また比較例としてフェニトロチオン
：メトキサシアシン−］：２原液、ｃｌ−Ｔ２Ｏ−レス
メトリン；メトキサシアシン−１：２原液を噴射ガスと
ともにエアゾール缶に充填し、原体として１．０％を含
有するエアゾール式燻蒸剤の殺ダニ剤をそれぞれ調製し
た。

２０　ｃｍ　Ｘ　２０　ｃｍ　Ｘ　６　ｃｍ　Ｈのミニ
畳を、温度２Ｂ±２°Ｃにて飽和塩化カリウム水溶液（
湿度８４％ＲＨ）で湿度を調整した容器内に保存し、ケ
ナガコナダニを培地ごと２ｇ（約２０，０００匹）植え
付け、再び上記の条件下に保存した。約２週間後、ミニ
畳上に１０ｃ＋＋＋Ｘ１０ｃｍの黒紙２枚を１０分間置
き、黒紙の表裏を活動するダニ数を調査し、これを処理
前の生ダニ数とした。

このミニ畳を６畳の部屋の四隅に置き、エアゾール式燻
蒸剤１００　ｍｌを部屋の中央で燻蒸した。２時間後に
畳を部屋から取り出し、これらを再び前述の条件下に保
存した。処理後の生ダニ数の調査は、所定日数経過後、
処理前と同様に行った。

試験は３回繰り返して行い、前述の式（１）により各試
験毎の増殖比を算出し、その平均値から（２）の式によ
り減少指数を求めた。その結果を第６表に示す。

第６表：エアゾール式燻蒸剤準実地試験における各種薬
剤のケナガコナダニに対する効力□一 第６表に示す結果から明らかなように、ブラレトリンと
メトキサシアシンの混合剤、サイフエノトリンとメトキ
サシアシンの混合剤でのエアゾール式燻蒸剤は高い殺ダ
ニ効力を示した。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明の殺ダニ剤は、ブラレトリン及び
／又はサイフエノトリンを有効成分として含有している
ため、各種の屋内塵性ダニ類に対して［１］広い殺ダニ
効力を有し、がっ低濃度で極めて高い殺ダニ効力を有し
、しがもその効力も長期間にわたって持続する。

従って、このように優れた殺ダニ効力を有する殺ダニ剤
をエアゾール剤、シート剤、油剤、乳剤、粉剤、粒剤、
エアゾール式燻蒸剤等の各種剤型に製剤し、畳、カーペ
ット、床または布団、枕等の寝具、さらには押し入れや
家具などに散布、噴霧、塗布、燻蒸、加熱蒸散、または
シート剤処理等により、あるゆる種類の屋内塵性ダニ類
に対し、優れた駆除効果を挙げることができる。

しかも、低濃度で長期間にわたって高い殺ダニ効力を示
すので、安全性の面でも優れている。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ２−メチル−４−オキソ−３−（２−プロピニル）−２
   −シクロペンテニル−シス、トランス−クリサンテマー
   ト及び／又はα−シアノ−３−フェノキシベンジル−ク
   リサンテマートを有効成分として含有することを特徴と
   する殺ダニ剤。