JPH04133877U - パチンコゲーム機用管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 打止状態となったパチンコゲーム機を特定の
遊技者に開放する場合に、そのパチンコゲーム機の機種
或は形式について遊技者の好みを反映させ得るようにす
る。 【構成】 集中管理コンピュータ１０からは、パチンコ
ゲーム機９が打止となるごとにそのゲーム機９の台番号
ΔＮ、形式データΔＤを含むデータ信号Ｓｄが出力され
る。発券機２は、データ信号Ｓｄが入力されるごとに、
これに含まれる台番号ΔＮを、表示装置３〜５に形式デ
ータΔＤごとに区分して表示する。発券機２は、玉貸機
１において、１０００円以上のパチンコ玉が貸し出され
たときには照光スイッチより成る押しボタンスイッチ３
ａ〜５ａを点灯させ、この点灯状態で押しボタンスイッ
チ３ａ〜５ａがオンされたときに、対応する表示装置３
〜５に表示された台番号ΔＮの最初のものを形式データ
ΔＤと共に印字した開放券６を発行し、その台番号デー
タΔＮの表示を停止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、打止状態となったパチンコゲーム機の管理を行うためのパチンコゲ ーム機用管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

パチンコホ―ルにおいては、多くの遊技者が均等に利益を得られるように、差 玉数（アウト玉及びセーフ玉の差）が所定の打止設定値に達したパチンコゲーム 機が発生したときには、そのパチンコゲーム機での継続遊技を禁止してこれを打 止にすることが行われている。具体的には、パチンコゲーム機から出力されるア ウト玉数信号及びセーフ玉数信号の計数結果に基づいてそのパチンコゲーム機の 差玉数を演算する減算手段と、斯かる演算により得られる差玉数が所定の打止設 定値に達したときに打止信号を出力する打止手段とを含んで成るパチンコゲーム 機用管理装置を設け、斯かる管理装置から出力される打止信号に基づいてパチン コ玉の補給を停止したり或はパチンコ玉発射装置の電源を遮断するなどして当該 パチンコゲーム機での遊技を禁止する構成となっている。

【０００３】 ところで、パチンコホールの営業当日において一旦打止となったパチンコゲー ム機は、その後の遊技によって再度打止状態を呈する割合が高いため遊技者の間 で人気がある。このため、多くのパチンコホールにおいては、打止となったパチ ンコゲーム機を、店内放送による呼び掛けに応じた先着順の遊技者、或は抽選に 当たった遊技者などに優先的に開放するような管理を行っている。

【０００４】 このようなパチンコゲーム機の開放を円滑に行うために、従来では、開放対象 となるパチンコゲーム機の台番号を紙シートに印字記録して成る開放券を発行し 、この開放券に基づいて該当するパチンコゲーム機を開放することが行われてい る。この場合には、例えば、パチンコホール内の景品交換カウンタに、打止とな ったパチンコゲーム機が発生するごとに当該パチンコゲーム機の台番号などを印 字記録した開放券を自動的に発行する発券機を設け、この発券機から発行される 開放券が所定枚数蓄積されたところで、打止パチンコゲーム機を開放する旨並び に景品交換カウンタで開放券を手渡す旨を店内放送で遊技者に呼び掛けることに より、先着順或は抽選などにより遊技者に手渡すようにしている。そして、開放 券を受け取った遊技者は、その開放券に記録された台番号のパチンコゲーム機に 赴いて開放券をパチンコホール従業員に手渡すものであり、このようにして開放 券を受け取った従業員が当該パチンコゲーム機の打止状態を解除する手続を行う 。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

一般的に、パチンコホール内には多種多様なパチンコゲーム機が設けられてお り、遊技者にはパチンコゲーム機の機種、形式ごとに好き嫌いがある。ところが 、従来では、パチンコゲーム機の機種、形式とは無関係に開放券が発行される構 成となっているため、その開放券を受け取る遊技者側でパチンコゲーム機の機種 、形式を選択することができないという不合理がある。このため、前述したよう な開放券によるパチンコゲーム機の開放システムが十分に利用されないことがあ り、このような場合には、パチンコゲーム機の稼働率が低下してパチンコホール の売上低下を招く虞がある。

【０００６】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、打止状態となっ たパチンコゲーム機を特定の遊技者に開放する場合に、そのパチンコゲーム機の 機種或は形式について遊技者の好みを反映させ得るようになり、以てパチンコゲ ーム機の稼働率低下を未然に防止可能になるなどの効果を奏するパチンコゲーム 機用管理装置を提供するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、稼働中のパチンコゲーム機におけるア ウト玉及びセーフ玉の差が打止設定値に達したときに当該パチンコゲーム機を遊 技継続不能な打止状態に切換える打止制御装置を設けた上で、打止状態となった パチンコゲーム機の少なくとも台番号を記録した開放券をそのパチンコゲーム機 の機種または形式ごとに区分して発行可能な発券機を設ける構成としたものであ る。

【０００８】

【作用】

稼働中のパチンコゲーム機においてアウト玉及びセーフ玉の差が打止設定値に 達したものが発生したときには、打止制御装置によって当該パチンコゲーム機が 遊技継続不能な打止状態に切換えられる。このようにパチンコゲーム機が打止状 態となったときには、発券機から、当該パチンコゲーム機の少なくとも台番号を 記録した開放券がそのパチンコゲーム機の機種または形式ごとに区分して発行さ れる。従って、打止となったパチンコゲーム機での遊技を希望する遊技者に対し て、その遊技者の好みの機種または形式のパチンコゲーム機に対応した開放券を 渡すことが可能となる。

【０００９】

【実施例】

図１乃至図３には本考案の第１実施例が示されており、以下これについて説明 する。

【００１０】 図３において、パチンコホール内の適宜場所に設置された玉貸機１は、投入さ れた紙幣或は硬貨の価額に応じた数のパチンコ玉を放出する周知構成のものであ る。この玉貸機１の隣には発券機２が設置されており、この発券機２の前面には 、表示装置３、４、５及び照光スイッチよる成る押しボタンスイッチ３ａ、４ａ 、５ａが互いに１対１で対応するように設置されていると共に、紙シートより成 る開放券６を排出するための排出口７が設けられている。

【００１１】 この場合、上記各表示装置３、４、５は、パチンコホール内に設置されたパチ ンコゲーム機の複数の形式に対応して設けられたもので、表示装置３は第１種パ チンコゲーム機（所謂フィーバータイプ）、表示装置４は第２種パチンコゲーム 機（所謂ヒコーキタイプ）、表示装置５は第３種パチンコゲーム機（所謂権利も のタイプ）に対応されており、各表示装置３、４、５の上方には対応する形式を 示す表示プレート３ｂ、４ｂ、５ｂが設けられている。尚、各表示装置３、４、 ５は、パチンコゲーム機の台番号を上下の複数段に渡って表示できるようになっ ている。

【００１２】 図１には、上記発券機２及びこれと関連した装置の電気的構成が概略的に示さ れており、以下これについて説明する。

【００１３】 即ち、前記玉貸機１は、１００円分のパチンコ玉を放出するごとに売上パルス Ｐｍを１パルスずつ出力する構成となっており、その売上パルスＰｍは発券機２ 内の計数器８に与えられる。パチンコゲーム機９は、その稼動に応じて、アウト 玉数（打込パチンコ玉数）を示すアウト玉数用計数パルスＰａ、セーフ玉数（賞 球としての放出パチンコ玉数）を示すセーフ玉数用計数パルスＰｂを出力する構 成となっており、それらの計数パルスＰａ、Ｐｂは打止制御装置たる集中管理コ ンピュータ１０に与えられる。

【００１４】 上記集中管理コンピュータ１０は、入力された計数パルスＰａ、Ｐｂに基づい て各パチンコゲーム機１ごとの収支演算、打止制御などを行う周知の機能を備え たものであり、アウト玉及びセーフ玉の差が打止設定値に達したパチンコゲーム 機９が生じたときには、当該パチンコゲーム機９に対して打止信号Ｓｚを出力す るようになっている。そして、斯様な打止信号Ｓｚを受けたパチンコゲーム機９ にあっては、例えばパチンコ玉発射装置（図示せず）の電源を遮断する構成とな っており、これにより遊技の継続が禁止された打止状態に切換えられる。尚、図 示しないが、集中管理コンピュータ１０には開放スイッチが設けられており、こ の開放スイッチの操作に応じて、各パチンコゲーム機９への上記打止信号Ｓｚの 出力状態を個別に停止できる構成となっている。

【００１５】 特に、集中管理コンピュータ１０にあっては、上記のように打止信号Ｓｚを出 力したときに、その出力対象となったパチンコゲーム機９の形式データΔＤ（第 １種、第２種、第３種の何れか）及び台番号ΔＮを特定可能な情報を含むデータ 信号Ｓｄを出力する構成となっており、このデータ信号Ｓｄは発券機２内の制御 装置１１に与えられる。

【００１６】 さて、発券機２において、前記計数器８は、入力される売上パルスＰｍを計数 した結果を示す数値信号Ｓｎを発生して制御装置１１に与えると共に、制御装置 １１からのリセットパルスＰｓによりリセット端子Ｒを通じて初期化される構成 となっている。また、プリンタ１２は、前記開放券６を作成して前記排出口７か ら排出するためのものであり、この開放券６に対して、当該パチンコホール固有 の識別符号の他に、有効期限、パチンコゲーム機９の台番号及び形式などを示す 文字（数字）を印字する。

【００１７】 また、記憶装置１３は例えばＲＡＭにより構成されたもので、パチンコゲーム 機９の形式データΔＤごとに区分された３つの記憶エリアを有し、制御装置１１ は、この記憶装置１３に対して、前記データ信号Ｓｄにより示されるパチンコゲ ーム機９の台番号ΔＮを、そのデータ信号Ｓｄにより示されるパチンコゲーム機 ９の形式データΔＤに対応した記憶エリアに区分して記憶させる。

【００１８】 上記制御装置１１は、マイクロコンピュータを含んで構成されたもので、予め 設定されたプログラム、及び前記計数器８、集中管理コンピュータ１０、押釦ス イッチ３ａ〜５ａからの入力信号、並びに記憶装置１３とのデータ転送に基づい て、表示装置３〜５及びプリンタ１２の動作制御、前記リセット信号Ｐｓの出力 制御、押しボタンスイッチ３ａ〜５ａの点灯制御を図２のフローチャートに示す ように行う。

【００１９】 しかして、以下においては、図２に示された制御装置１１による制御内容につ いて関連した作用と共に説明する。

【００２０】 即ち、制御装置１１は、電源投入状態において、記憶装置１３に記憶された台 番号ΔＮを表示装置３〜５に表示する（ステップＡ１）。尚、斯かる表示は、そ の記憶台番号ΔＮが属するパチンコゲーム機９の形式データΔＤに対応した表示 装置３〜５に行われるものであり、記憶装置１３に対する記憶時期の早いもの（ 換言すれば打止された時期が早いパチンコゲーム機９の台番号）が上方位置とな るように行われる。

【００２１】 この後、制御装置１１は、集中管理コンピュータ１０からデータ信号Ｓｄが入 力されるまで（換言すれば打止状態のパチンコゲーム機９が発生するまで）、若 しくは計数器８からの数値信号Ｓｎにより示される数値が「１０」以上となるま で（換言すれば玉貸機１を通じて１０００円分以上のパチンコ玉が貸し出される まで待機する（ステップＡ２、Ａ３）。

【００２２】 制御装置１１は、データ信号Ｓｄが入力された場合には、そのデータ信号Ｓｄ に含まれる台番号ΔＮを形式データΔＤに区分して記憶装置１３に記憶させ（ス テップＡ４）、この後にステップＡ１へ戻る。

【００２３】 前記ステップＡ２、Ａ３を実行する待機状態で数値信号Ｓｎにより示される数 値が「１０」以上となった場合には、制御装置１１は、照光スイッチより成る押 しボタンスイッチ３ａ〜５ａを点灯させ（ステップＡ５）、この後に押しボタン スイッチ３ａ〜５ａの何れかがオンされるまで、若しくは一定時間τ（例えば１ ０秒程度）が経過するまで待機する（ステップＡ６、Ａ７）。

【００２４】 押しボタンスイッチ３ａ〜５ａの何れかがオンされた場合には、制御装置１１ は、それらの押しボタンスイッチ３ａ〜５ａを消灯させ（ステップＡ８）、この 後に開放券６を発行するためのステップＡ９を実行する。即ち、このステップＡ ９では、表示装置３〜５のうちオンされた押しボタンスイッチに対応した表示装 置の最上段に表示された台番号ΔＮ及びこれに対応した形式データΔＤを記憶装 置１３から読み出した後に、プリンタ１２を駆動することにより、その読み出し データ（台番号ΔＮ、形式データΔＤ）をパチンコホール固有の識別符号及び有 効期限と共に印字して成る開放券６を発行する。

【００２５】 次いで、制御装置１１は、上記のように発行された開放券６に印字された台番 号ΔＮを記憶装置１３から消去するというデータ整理動作を実行すると共に、リ セット信号Ｐｓを出力して計数器８を初期化し（ステップＡ１０、Ａ１１）、こ の後にステップＡ１へ戻る。

【００２６】 一方、前記ステップＡ６、Ａ７を実行する待機状態で、押しボタンスイッチ３ ａ〜５ａの何れかがオンされることなく一定時間τが経過したとき（ステップＡ ７で「ＹＥＳ」）には、制御装置１１は、押しボタンスイッチ３ａ〜５ａを消灯 させるステップＡ１２、計数器８を初期化する前記ステップＡ１１を実行した後 にステップＡ１へ戻る。

【００２７】 しかして、以上のような制御装置１１による制御内容を要約すると以下のよう になる。

【００２８】 …打止状態となったパチンコゲーム機９が発生するごとに、そのパチンコゲ ーム機９の台番号ΔＮを形式データΔＤごとに区分して記憶すると共に、その記 憶台番号ΔＮを、表示装置３〜５に形式データΔＤごとに区分して表示する。つ まり、台番号ΔＮに対応した形式データΔＤが第１種パチンコゲーム機を示すも のであった場合には、その台番号ΔＮを表示装置３に表示し、台番号ΔＮに対応 した形式データΔＤが第２種パチンコゲーム機或は第３種パチンコゲーム機を示 すものであった各場合には、台番号ΔＮを表示装置４或は５に表示する。

【００２９】 …隣接する玉貸機１において貸し出されるパチンコ玉の価額を計数器８によ り１００円単位で計数し、１０００円以上のパチンコ玉が貸し出されたときには 、照光スイッチにより構成された押しボタンスイッチ３ａ〜５ａを点灯させる。

【００３０】 …この点灯後に、押しボタンスイッチ３ａ〜５ａがオン操作されることなく 一定時間τが経過したときには、それらの押しボタンスイッチ３ａ〜５ａを消灯 させると共に、計数器８の計数内容を初期化する。

【００３１】 …点灯状態にある押しボタンスイッチ３ａ〜５ａの何れかがオン操作された ときには、それらを消灯させる共に、表示装置３〜５のうちオン操作されたスイ ッチに対応したものの最上段に表示された台番号ΔＮを印字した開放券６を発行 し、その台番号データΔＮの表示を停止すると共に、計数器８の計数内容を初期 化する。尚、この開放券６には、形式データΔＤ、パチンコホール固有の識別符 号及び有効期限も同時に印字される。

【００３２】 従って、上記した本実施例の構成によれば、玉貸機１において１０００円以上 のパチンコ玉の貸し出しを受けた遊技者に対しては、その遊技者の好みの形式の パチンコゲーム機９に対応した開放券６を発券機２を通じて渡すことが可能とな るものであり、これにより従来のような不具合が発生する虞がなくなるものであ る。

【００３３】 尚、上記した実施例では、パチンコゲーム機９の形式ごとに区分した開放券６ を発行する構成としたが、パチンコゲーム機９の機種ごとに区分した開放券を発 行する構成としても良いものである。

【００３４】 また、上記実施例では、開放券６を自動的に発行する発券機２を設ける構成と したが、開放券６を手渡しにより発行する構成としても同様の効果を奏するもの であり、以下においては、このような構成を採用した本考案の第２実施例につい て図４、図５を参照しながら説明する。

【００３５】 図４において、発券機たる操作装置１４は、例えばパチンコホールの景品交換 カウンタ内に設けられるもので、パチンコホール側のオペレータが操作する。こ の操作装置１４は、打止制御装置たるパチンコホール用集中管理コンピュータ（ 図示せず）の端末装置を兼用するもので、キーボード１５、表示装置１６、１７ 、１８、プリンタ１９を備えて成る。尚、上記集中管理コンピュータは、基本的 には前記第１実施例における集中管理コンピュータ１０と同様に構成されたもの であるが、打止となったパチンコゲーム機の形式データΔＤ及び台番号ΔＮの他 に、当該パチンコゲーム機の機種を特定可能な機種データΔＫを含むデータ信号 Ｓｄ′を出力する構成となっている点が相違する。

【００３６】 図５において、各表示装置１６〜１８は、夫々複数個の表示用発光ダイオード を組み合わせて構成されており、キーボード１５は、テンキー１５ａ、「実行」 キー１５ｂ、「持玉」キー１５ｃ、「打止」キー１５ｄ、「開放」キー１５ｅ、 「自動／手動」キー１５ｆ、「全部」キー１５ｇ、「形式別」キー１５ｈ、「機 種別」キー１５ｉ、「音声停止」キー１５ｊ、「音声出力」キー１５ｋ、上記各 キー１５ａ〜１５ｋによる入力操作を無効化するための「キャンセル」キー１５ ｍを含んで構成されている。

【００３７】 斯かる操作装置１４は、テンキー１５ａ、「実行」キー１５ｂ、「持玉」キー １５ｃ、「打止」キー１５ｄ、「開放」キー１５ｅの操作に応じて、集中管理コ ンピュータにおいて集計演算される各パチンコゲーム機ごとのデータのうち、所 望の台番号のパチンコゲーム機の収支データ（持玉数）を最下段の表示装置１８ に表示する動作、パチンコゲーム機を打止状態に切換える動作、打止状態のパチ ンコゲーム機を開放する動作を行い得る構成となっている。また、操作装置１４ は、「音声停止」キー１５ｊ、「音声出力」キー１５ｋの操作に応じて、音声合 成出力による所定の店内放送を開始させる動作、その店内放送を停止させる動作 を行い得る構成となっている。

【００３８】 また、操作装置１４は、プリンタ１９を通じて開放券６を発行する機能を備え ており、以下においては斯かる開放券６の発行機能について説明する。

【００３９】 …「自動／手動」キー１５ｆの操作ごとに、自動発券モード及び手動発券モ ードに交互に切換えられ、特に自動発券モードに切換えられた場合には、表示装 置１６〜１８を無表示状態、若しくは特定の文字を固定的に表示した状態に切換 える。

【００４０】 …自動発券モードに切換えられた状態において、「全部」キー１５ｇがオン 操作された場合には、集中管理コンピュータからのデータ信号Ｓｄ′を受けるご とに、そのデータ信号Ｓｄ′に含まれる台番号ΔＮを印字した開放券６を順次発 行する。尚、このときの開放券６には、データ信号Ｓｄ′に含まれるパチンコゲ ーム機９の形式データΔＤ及び機種データΔＫは印字されない。

【００４１】 …自動発券モードに切換えられた状態では、「形式別」キー１５ｈがオン操 作されるごとに、パチンコゲーム機の複数種類の形式データΔＤのうちの一つが 順次選択される。この場合、各表示装置１６〜１８の先頭部分に設けられた発光 ダイオード１６ａ〜１８ａうちの一つを順次点滅させると共に、各発光ダイオー ド１６ａ〜１８ａの隣の表示用発光ダイオード１６ｂ〜１８ｂにパチンコゲーム 機の形式データΔＤを表示し、これに応じて選択された形式データΔＤを報知す る。そして、集中管理コンピュータから上記のように選択された形式データΔＤ を含むデータ信号Ｓｄ′が出力されるごとに、そのデータ信号Ｓｄ′に含まれる 台番号ΔＮを形式データΔＤと共に印字した開放券６を順次発行する。尚、パチ ンコゲーム機の形式が４種類以上ある場合には、形式データΔＤを表示装置１６ 〜１８にスクロール表示すれば良い。

【００４２】 …自動発券モードに切換えられた状態では、「機種別」キー１５ｉがオン操 作されるごとに、パチンコゲーム機の複数種類の機種データΔＫのうちの一つが 順次選択される。この場合、各表示装置１６〜１８の先頭部分に設けられた発光 ダイオード１６ａ〜１８ａうちの一つを順次点滅させると共に、各発光ダイオー ド１６ａ〜１８ａの隣の表示用発光ダイオード１６ｂ〜１８ｂにパチンコゲーム 機の機種データΔＫを表示し、これに応じて選択された機種データΔＫを報知す る。そして、集中管理コンピュータから上記のように選択された機種データΔＫ を含むデータ信号Ｓｄ′が出力されるごとに、そのデータ信号Ｓｄ′に含まれる 台番号ΔＮを機種データΔＫと共に印字した開放券６を順次発行する。尚、パチ ンコゲーム機の機種が４種類以上ある場合には、機種データΔＫを表示装置１６ 〜１８にスクロール表示すれば良い。

【００４３】 …手動発券モードに切換えられた状態では、集中管理コンピュータからのデ ータ信号Ｓｄ′に含まれる台番号ΔＮ（つまり打止となったパチンコゲーム機の 台番号）を表示装置１６〜１８に表示する。斯様な台番号ΔＮの表示は、データ 信号Ｓｄ′の入力順に左方から並べられた状態で行われるもので、「全部」キー １５ｇがオンされた場合には、データ信号Ｓｄ′に含まれる形式データΔＮ、機 種データΔＫと無関係に表示される。また、「形式別」キー１５ｈがオンされた 場合には、データ信号Ｓｄ′に含まれる形式データΔＮごとに区分して表示され （図５に示す表示状態に相当する）、「機種別」キー１５ｉがオンされた場合に は、データ信号Ｓｄ′に含まれる機種データΔＫごとに区分して表示される。

【００４４】 …手動発券モードにおいて「全部」キー１５ｇがオンされた状態、つまり表 示装置１６〜１８に対して打止となったパチンコゲーム機の台番号ΔＮが形式デ ータΔＮ、機種データΔＫと無関係に表示された状態では、「実行」キー１５ｂ がオン操作されるごとに、最前段に表示された台番号ΔＮを印字した開放券６を 発行すると共に、その台番号ΔＮの表示を消去する動作を行う。

【００４５】 …手動発券モードにおいて「形式別」キー１５ｈがオンされた状態、つまり 表示装置１６〜１８に対して打止となったパチンコゲーム機の台番号ΔＮがその 形式データΔＤごとに区分して表示された状態では、テンキー１５ａによる形式 データΔＤの選択操作が行われた後に、「実行」キー１５ｂがオン操作されるご とに、選択された形式データΔＤに対応した台番号ΔＮのうち最前段に表示され たものを上記形式データΔＤと共に印字した開放券６を発行すると共に、その台 番号ΔＮの表示を消去する動作を行う。

【００４６】 …手動発券モードにおいて「機種別」キー１５ｉがオンされた状態、つまり 表示装置１６〜１８に対して打止となったパチンコゲーム機の台番号ΔＮがその 機種データΔＫごとに区分して表示された状態では、テンキー１５ａによる機種 形式データΔＫの選択操作が行われた後に、「実行」キー１５ｂがオン操作され るごとに、選択された機種データΔＫに対応した台番号ΔＮのうち最前段に表示 されたものを上記機種データΔＫと共に印字した開放券６を発行すると共に、そ の台番号ΔＮの表示を消去する動作を行う。

【００４７】 尚、手動発券モードに切換えられた状態において、テンキー１５ａを通じて所 望の台番号を入力することにより、その台番号を印字した開放券６を発行できる 構成とすることも可能である。

【００４８】 しかして、このように構成された操作装置１４を設けた場合には、例えば店内 放送により、景品交換カウンタにおいて先着順或は抽選などにより開放券６が手 渡される旨の報知を行うなどして、開放券６を遊技者に手渡すものである。この 場合、遊技者に対して、その遊技者が希望する形式或は機種のパチンコゲーム機 に関する開放券６を手渡すことが可能であるから、前記第１実施例と同様の効果 が得られるようになる。

【００４９】

【考案の効果】

本考案によれば以上の説明によって明らかなように、打止状態となったパチン コゲーム機を特定の遊技者に開放する場合に、そのパチンコゲーム機の機種或は 形式について遊技者の好みを反映させ得るようになり、以てパチンコゲーム機の 稼働率低下を未然に防止可能になるという実用的な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の電気的構成を示す機能ブ
ロック図

【図２】発券機の機能を説明するためのフローチャート

【図３】発券機の斜視図

【図４】本考案の第２実施例を示す図３相当図

【図５】要部の正面図

【符号の説明】

図面中、１は玉貸機、２は発券機、３〜５は表示装置、
３ａ〜５ａは押しボタンスイッチ、６は開放券、９はパ
チンコゲーム機、１０は集中管理コンピュータ（打止制
御装置）、１１は制御装置、１２はプリンタ、１３は記
憶装置、１４は操作装置（発券機）、１５はキーボー
ド、１６、１７、１８は表示装置、１９はプリンタを示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 稼働中のパチンコゲーム機におけるアウ
   ト玉及びセーフ玉の差が打止設定値に達したときに当該
   パチンコゲーム機を遊技継続不能な打止状態に切換える
   打止制御装置と、打止状態となったパチンコゲーム機の
   少なくとも台番号を記録した開放券をそのパチンコゲー
   ム機の機種または形式ごとに区分して発行可能な発券機
   とを備えたことを特徴とするパチンコゲーム機用管理装
   置。