JPH10165627A - 遊技装置および遊技システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技装置の制御に必要な情報を容易に且つ効
率的に設定できるようにする。 【解決手段】 遊技中には各計数装置６２〜６４、６
８、７０の計数結果に基づいて演算制御装置７５が算出
する遊技成績を液晶表示器１１に表示させ、非遊技中に
リモコン送信装置４４から入力された制御項目および制
御情報を液晶表示器１１に表示させながら、この制御情
報を制御情報メモリ８０に記憶設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチンコ遊
技機などの遊技装置において、その制御制御に必要な情
報の設定を容易に且つ効率的に行うための技術に関す
る。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】例えばパチンコ店で
は、多数のパチンコ台を一直線上に並べて配置していわ
ゆるパチンコ島を形成し、各パチンコ台が回収したパチ
ンコ玉を揚送装置によってパチンコ島の上部に設けられ
た貯留部へ揚送して貯留し、その貯留部からパチンコ島
の各パチンコ台へパチンコ玉を分散供給するようにして
いた。

【０００３】ところが、近年パチンコ店はパチンコ店専
用の建物で開業する他に、既成のビル内にテナントとし
て開業する場合が多く、このような場合、ホールが予め
パチンコ島を効率よく配置できるように考えられていな
いので、無駄なスペースが生じてしまう。

【０００４】このため、一台の遊技台だけで遊技媒体を
循環させる単独機能型の遊技装置を、ホールの状況に応
じて任意に配置することが提案されている。このような
単独機能型の遊技装置の場合、客が獲得しているパチン
コ玉を遊技装置内に戻しながら遊技を続け、遊技終了時
には客が装置内に戻したパチンコ玉の総数をレシート等
に記録して発行している。

【０００５】したがって、遊技中に玉箱にあるパチンコ
玉の数と実際に客が獲得したパチンコ玉の数とは一致し
ない。このため、この種のパチンコ遊技装置では、台中
央の大当りのための変動表示部の他に別の表示器を設け
て、客が獲得したパチンコ玉の数をこの別の表示器で表
示することが必要となっていた。

【０００６】本発明はこの遊技成績を表示するための表
示器を積極的に利用して、各遊技装置の制御情報を容易
に且つ効率的に設定できるようにした遊技装置および遊
技システムを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の請求項１の遊技装置は、表示装置と、遊技成
績を検出するための遊技成績検出手段と、遊技中の制御
に必要な制御情報を各制御項目毎に記憶するための制御
情報記憶手段と、前記制御項目および該制御項目に対応
する制御情報を入力するための入力操作部と、前記入力
操作部から入力された制御情報を、該制御情報とともに
入力された制御項目に対応する前記制御条件記憶手段の
領域に記憶設定する設定手段と、遊技中には前記遊技成
績検出手段によって検出される遊技成績を前記表示装置
に表示させ、前記入力操作部が操作されたときには、該
入力操作部から入力された制御項目および制御情報を前
記表示装置に表示する表示制御手段とを備えている。こ
のため、遊技中に遊技成績を表示するための表示装置
に、入力操作部から入力された制御項目および制御情報
を表示させながら遊技装置の制御情報を設定することが
できる。

【０００８】また、本発明の請求項２の遊技装置は、請
求項１記載の遊技装置において、前記入力操作部が、携
帯型のリモコンによって形成されている。このため、入
力操作部を遊技装置本体に設ける必要がなくなり、複数
の遊技装置の制御情報を共通の操作部で容易に設定する
ことができ、しかも、遊技者のいたずら操作の被害がな
くなる。

【０００９】また、本発明の請求項３の遊技システム
は、前記請求項１記載の複数の遊技装置と、該遊技装置
間で通信を行うための通信手段とを備えた遊技システム
において、前記制御情報記憶手段は、各遊技装置固有の
情報を記憶するための個別情報領域と各遊技装置につい
て共通の情報を記憶するための共通情報領域とを有し、
前記設定手段は、前記入力操作部から各遊技装置につい
て共通の制御情報が入力されたときには、該制御情報を
前記制御情報記憶手段の共通情報領域に設定するととも
に前記通信手段を介して他の遊技装置に出力し、前記通
信手段を介して他の遊技装置から制御情報を受けたとき
には、該制御情報を前記制御情報記憶手段の共通情報領
域に設定するように構成されている。このため、一つの
遊技装置の制御情報を設定するだけで、他の遊技装置の
制御情報も同時に設定することができ、設定作業を効率
的に行える。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図１は本発明を適用した一実施形
態の単独機能型のパチンコ遊技装置１０の外観図、図２
は、パチンコ遊技装置１０の構成とこの遊技装置１０と
他の遊技装置１０′からなる遊技システムを示す図であ
る。

【００１１】図１において、このパチンコ遊技装置１０
の上部には、遊技成績その他の各種情報を画像表示する
ための液晶表示器１１と、その上部に横一列に並んで設
けられた複数の発光部１２ａ〜１２ｅと、さらにその上
部に横一列に並んで設けられた複数のランプ１３ａ〜１
３ｄが設けられている。

【００１２】前記液晶表示器１１の側方にはレシート排
出口１４ａが設けられ、内部には遊技者が獲得した玉数
をレシートに印字して発行するプリンタ１４が設けられ
ている。

【００１３】液晶表示器１１の下方において、遊技者が
操作するための操作部１５が横方向に複数設けられてい
る。即ち、前記レシート排出口１４ａの下方には、獲得
玉数を印字したレシートを発行させるためのレシート発
行操作用押釦１５ａと、余り玉を精算して排出させるか
あるいはレシートに印字させるための余り玉精算操作用
押釦１５ｂが設けられている。

【００１４】液晶表示器１１の下方には、液晶表示器１
１の表示内容を切替えるための表示送り操作用押釦１５
ｃと、食事休憩などのために店員を呼び出すための呼出
し操作用押釦１５ｄが設けられている。また、その左方
には、遊技者がトイレなどのために短時間休止する際に
操作するための離席操作用押釦１５ｅが設けられてい
る。

【００１５】前記操作部１５の下方には、パチンコ台２
１が配置され、パチンコ台２１の側方には、玉貸機２２
が配設されている。玉貸機２２は、硬貨投入口２２ａか
ら投入された金額に応じた数のパチンコ玉を貸出口２２
ｂから貸し出す。

【００１６】パチンコ台２１は、レバー２１ａが回転操
作されると上皿２１ｂ内のパチンコ玉を打ち込み、その
パチンコ玉が入賞穴に入賞すると上皿２１ｂまたは下皿
２１ｃに所定数の賞玉を排出し、入賞玉および外れ玉を
下部タンク（図２）に回収する。

【００１７】パチンコ台２１の下には、パチンコ台２１
から排出されたパチンコ玉（賞玉）をためておくための
玉箱２３が配置されている。この玉箱２３は、操作レバ
ー２３ａを操作するとゲート２３ｂ（図２参照）が開い
て、玉箱２３内に貯留していたパチンコ玉を、後述する
戻し玉検出装置３２を介して装置内部の下部タンク２７
へ戻せるようになっている。玉貸機２２の側方にはパチ
ンコ玉を上部タンク２４（図２）へ揚送する揚送装置３
４が設けられている。

【００１８】一方、図２に示すように、装置内上部に
は、パチンコ玉を貯留するための上部タンク２４が設け
られている。この上部タンク２４には、内部に貯留して
いるパチンコ玉の量を検出するための上部タンクセンサ
２５が設けられている。上部タンクセンサ２５出力は、
後述する制御装置６０へ出力される。

【００１９】上部タンク２４は、その下方に配置されて
いる玉貸機２２、パチンコ台２１および余り玉排出装置
２６にパチンコ玉を供給する。

【００２０】パチンコ台２１が賞玉として排出するパチ
ンコ玉は、上部タンク２４から、補給玉検出装置３１を
介して供給される。

【００２１】補給玉検出装置３１は、パチンコ台２１に
補給されるパチンコ玉を検出して検出パルスを制御装置
６０へ出力する。

【００２２】余り玉排出装置２６は、プリンタ１４がレ
シートを発行する時に、制御装置６０からの信号によっ
て獲得玉の端数を玉箱２３に排出する。また、この余り
玉排出装置２６は、操作部１５の余り玉精算操作用押釦
１５ｂが操作されたときに、制御装置６０からの信号に
よって所定個数のパチンコ玉を玉箱２３に排出する。

【００２３】玉箱２３から装置内へ戻されるパチンコ玉
は、戻し玉検出装置３２を介して装置内下部に配置され
た下部タンク２７内へ落下収容される。

【００２４】戻し玉検出装置３２は、玉箱２３から下部
タンク２７内へ戻されるパチンコ玉を検出して検出パル
スを制御装置６０へ出力する。

【００２５】下部タンク２７には、タンク内に貯留され
ているパチンコ玉の量を検出するための下部タンクセン
サ２８が異なる高さに設けられている。

【００２６】また、パチンコ台２１で回収されたパチン
コ玉（打ち込まれた玉）は、回収玉検出装置３３を介し
て下部タンク２７内へ落下収容される。回収玉検出装置
３３は、回収されるパチンコ玉を検出して検出パルスを
制御装置６０へ出力する。

【００２７】下部タンク２７に貯留されたパチンコ玉
は、揚送装置３４によって上部タンク２４へ揚送され
る。この揚送装置３４は、上部タンクセンサ２５の出力
を受け、上部タンク２４内のパチンコ玉が下限レベルに
達すると、そのパチンコ玉が上限レベルに達するまで駆
動される。

【００２８】第１の通信装置４１は他の遊技装置１０′
との間で通信を行うためのものであり、第２の通信装置
４２はこのパチンコ遊技装置１０の管理情報（例えば不
正の発生、パチンコ玉の不足や過剰等）をホールの集中
管理装置（図示せず）へ送信するためのものであり、ど
ちらの通信装置４１、４２も有線式あるいは無線式のい
ずれであってもよい。

【００２９】リモコン受信装置４３は、店員が所持する
入力操作部としてのリモコン送信装置４４（例えば赤外
線式リモコン）からの信号を受信して、制御装置６０へ
出力する。

【００３０】リモコン送信装置４４は、例えば図３に示
すように、「食事」、「リセット」等の遊技中に操作す
るための複数のキー４５ａ〜４５ｈ、「個別」、「全
台」のように設定対象を指示するためのキー４６ａ、４
６ｂ、テンキー４７ａ〜４７ｊ、プラスキー４８ａ、マ
イナスキー４８ｂ、入力確定キー４９ａ、取消キー４９
ｂを備えており、各キーに対応した信号を出力する。

【００３１】制御装置６０は、前記各センサからの信
号、各検出装置からの検出パルス、各操作部１５ａ〜１
５ｅの操作に応じて、あるいは、第１、第２の通信装置
４１、４２、リモコン受信装置４３からの各出力、パチ
ンコ台２１からの不正信号、大当り信号、確率変動信
号、入賞穴へのパチンコ玉の入賞信号などの台情報出力
に応じて、液晶表示器１１に表示する情報の出力、発光
部１２ａ〜１２ｅ、ランプ１３ａ〜１３ｄの駆動、プリ
ンタ１４への印字情報の出力、余り玉排出ユニット２６
および揚送装置３４の制御を行う。

【００３２】次に、制御装置６０の構成を図４に基づい
て説明する。図４は制御装置６０の構成を示すものであ
って、図４において、揚送制御装置６１は、上部タンク
センサ２５から信号に基づいて揚送装置３４を駆動して
上部タンク２４内のパチンコ玉の量を所定の範囲内に保
つようにし、この際に下部タンクセンサ２８からの信号
も監視して、このパチンコ遊技装置内のパチンコ玉の総
保有量の異常や揚送装置３４の異常等を検知する。

【００３３】補給玉検出装置３１、回収玉検出装置３３
および戻し玉検出装置３２からの各検出パルスは、それ
ぞれ補給玉計数装置６２、戻し玉計数装置６３、回収玉
計数装置６４で計数される。

【００３４】台情報検出装置６６は、パチンコ台２１か
ら出力される不正やドアオープンあるいはエラーの発生
を示す信号を後述する表示制御装置９０へ出力するとと
もに、パチンコ台２１からのパチンコ玉が入賞穴に入賞
したスタートパルス（パチンコ台２１の中央の回転変動
表示２１ｄのスタート）を検出してスタート回数計数装
置６８で計数させ、また、パチンコ台２１からの大当り
を表す大当りパルスを検出して大当り回数計数装置７０
で計数させる。

【００３５】発光制御装置７２およびランプ制御装置７
３は、台情報検出装置６６によって検出される大当たり
や不正等の発生を発光部１２ａ〜１２ｅとランプ１３ａ
〜１３ｄの点灯によって表示する。

【００３６】演算制御装置７５は、前記各計数装置の計
数値に基づいて現遊技者の遊技成績とこのパチンコ遊技
装置の通算の遊技成績を計算して、遊技成績メモリ７６
に記憶するためのものである。

【００３７】即ち、演算遊技装置７５は、戻し玉計数装
置６３で計数された計数玉数を、景品１個当り必要な玉
数（例えば１００個）で除算し、その商（景品数）を景
品数、余りを余り玉として求めて遊技成績メモリ７６に
記憶する。

【００３８】また、スタート回数計数装置６８で計数さ
れた一日の総回転数および大当り後の回転数の二種類の
当日分、前日分、前々日分を遊技成績メモリ７６に記憶
する。また、大当り回数計数装置７０で計数された大当
り回数、および、大当り回数をスタート回数計数装置６
８で計数された回転数で除算し、その商（大当り確率）
を大当確率として遊技成績メモリ７６に記憶する。この
大当り回数および大当たり確率は本日分、前日分、前々
日分の三種類が記憶される。

【００３９】また、演算制御装置７５は、玉貸機２２か
ら出力される貸玉数信号を受けて、補給玉計数装置６２
で計数された玉数とこの貸玉数を加算した値（出玉）
を、出玉数として遊技成績メモリ７６に記憶し、この出
玉数から回収玉計数装置６４で計数された打ち玉数を減
算して得た差し引き玉数を遊技成績メモリ７６に記憶す
る。

【００４０】余り玉排出制御装置７７は、レシート発行
操作用押釦１５ａによって端数を含まないレシート発行
が選択されると、遊技成績メモリ７６に記憶されている
余り玉数分の玉を余り玉排出装置２６から玉箱２３内へ
排出させ、遊技成績メモリ７６に記憶されている余り玉
数をゼロに書換える。

【００４１】レシート発行制御装置７８は、操作部１５
のレシート発行操作用押釦１５ａの操作によって端数込
みのレシート発行が選択されると、遊技成績メモリ７６
に記憶された計数玉（戻し玉）数、景品数および余り玉
数をレシートに印字させ、端数を含まないレシート発行
が選択されると、計数玉（戻し玉）数、景品数を印字し
たレシートをプリンタ１４から発行させる。なお、レシ
ート発行制御手段７８は、レシートの発行が終了する
と、補給玉計数装置６２、戻し玉計数装置６３および回
収玉計数装置６４の計数値を零にリセットして、次の遊
技に備え、また、後述する離席制御装置８５から離席信
号を受けている間は、プリンタ１４のレシートの発行を
停止させる。

【００４２】制御情報メモリ８０には、このパチンコ遊
技装置の制御に必要な各種の情報が記憶設定されてい
る。例えば、図５にその一部を示すように、各パチンコ
遊技装置間での通信等に必要な各パチンコ遊技装置個別
の制御情報（パチンコ遊技装置の台番号Ｄ１、識別番号
Ｄ２、終端であるか否かを示す終端情報Ｄ３等）がアド
レスＡ１〜Ａ３の個別情報領域に記憶され、各パチンコ
遊技装置１０に共通な制御情報（打止め数Ｄ４、離席許
容時間Ｄ５、Ｄ６、発光部１２ａ〜１２ｅの点灯パター
ンＤ７、ランプ１３ａ〜１３ｄの点灯パターンＤ８、表
示可能な遊技成績の種類を示す情報Ｄ９等）が、アドレ
スＡ４以後の共通情報領域に予め記憶されている。

【００４３】設定装置８１は、非遊技中にリモコン受信
装置４３から個別設定信号または共通設定信号を受ける
と、表示制御装置９０に対して設定画面を表示させるた
めの信号を出力し、リモコン受信装置４３から個別設定
信号または共通設定信号に続いて出力される設定情報を
表示制御装置９０へ出力して、その設定情報を液晶表示
器１１の設定画面上に表示させるとともにその設定情報
を制御情報メモリ８０に記憶設定する。

【００４４】打止め制御装置８３は、演算制御装置７５
によって算出された景品数が制御情報メモリ８０に予め
記憶設定されている打止め数Ｄ４に達したか否かを判定
し、打止め数に達した場合には、表示制御装置９０およ
びパチンコ台２１に打止め信号を出力して遊技を終了さ
せる。

【００４５】離席制御装置８５は、離席押釦１５ｅが操
作されたときには、制御情報メモリ８０に予め記憶設定
されている離席許容時間Ｄ５（例えば５分）の間だけ離
席信号を出力し、また、リモコン受信装置４３から「食
事」を表す信号を受けると予め制御情報メモリ８０に予
め記憶設定されている離席許容時間Ｄ６（例えば３０
分）の間だけ離席信号を出力し、リモコン受信装置４３
からリセット信号を受けると離席信号の出力を停止す
る。

【００４６】画像メモリ８８には、遊技成績を表示する
ための各種の画像パターンや、設定用の画像パターンが
予め記憶されている。

【００４７】表示制御手段９０は、遊技中および遊技者
が離席中の間には、各計数装置の計数値、パチンコ台２
１からの台情報の入力、操作部１５の操作、打止め制御
装置８３からの打止め信号、リモコン受信装置４３の受
信信号に応じて、液晶表示器１１に表示する内容を切り
換え、また、非遊技中に設定装置８１から設定画面の表
示要求を受けて設定画面を表示し、リモコン受信装置４
３から設定装置８１を介して入力される設定情報を設定
画面上に表示する。

【００４８】次のこのパチンコ遊技装置の動作について
説明する。まず、遊技者が、玉貸機２２から貸し出され
たパチンコ玉をパチンコ台２１の上皿２１ｂに入れて、
遊技を開始し、パチンコ台２１に打ち込まれたパチンコ
玉が入賞穴に入賞すると、上部タンク２４から賞玉が排
出され、その賞玉が遊技者によって玉箱２３内に移され
るか、あるいは、上皿２１ｂが満杯になると、下皿２１
ｃへ流下、さらに下皿２１ｃが満杯になると、玉箱２３
に流下する。

【００４９】パチンコ台２１の入賞穴に入賞したパチン
コ玉及び入賞せず、パチンコ台２１の回収穴へ落下した
パチンコ玉は、回収玉検出装置３３を介して下部タンク
２７内へ落下する。

【００５０】玉箱２３内のパチンコ玉は操作レバー２３
ａの操作によって、戻し玉検出装置３２を介して下部タ
ンク２７内へ落下する。また、操作レバー２３ａを操作
せずに玉箱２３内がパチンコ玉が満杯になるとオーバー
フローしたパチンコ玉が同じく戻し玉検出装置３２を介
して下部タンク２７内へ落下する。

【００５１】このようにして遊技が継続している間に、
前記したように補給玉数、計数玉数、打玉数、スタート
回数、大当り回数が、各計数装置６２〜６４、６８、７
０によって計数され、これらの計数結果に応じた各種の
遊技成績が遊技成績メモリ７６に記憶される。

【００５２】表示制御装置９０は、回収玉検出装置３３
の検出パルスが予め定めた時間の間に出力されるか否か
によってそのパチンコ遊技装置１０で客が遊技中か否か
を判定し、遊技中の場合には、制御情報メモリ８０に設
定されている情報Ｄ９に基づいて、その遊技成績等を液
晶表示器１１に表示する。

【００５３】例えば、遊技開始時には、情報Ｄ９の値に
関わらず図６に示す遊技成績基本画面を表示して、遊技
成績メモリ７６に記憶される景品数および余り玉を表示
する。この表示によって遊技者は遊技中の成績を知るこ
とができる。

【００５４】そして、遊技者が遊技中に表示送り操作用
押釦１５ｃを押すと、表示制御装置９０は液晶表示器１
１に遊技成績基本画面に代わって、他の遊技成績、例え
ば総回転数や大当り確率を表示し、さらに、表示送り操
作用押釦１５ｃを押す毎に異なる成績を順次表示して、
所定回数表示送り操作用押釦１５ｃを押すと再び遊技成
績基本画面の表示に戻る。なお、遊技成績基本画面該の
成績は、制御情報メモリ８０の情報Ｄ９の第２ビット目
以降の１のデータによって選択的に表示される。即ち、
情報Ｄ９の各ビットが異なる成績画面にそれぞれ対応し
ており、そのビットが１の成績画面について順次表示す
る。

【００５５】また、パチンコ台２１から異常を知らせる
台情報（不正、ドアオープン、エラー）等が出力される
と、表示制御装置９０は成績画面に代わってその入力さ
れた信号に対応する表示に切り換え、それらの異常状態
が解除されると成績画面に戻す。

【００５６】また、パチンコ台２１から大当り信号が出
力されると、表示制御装置９０は一定時間「大当り」等
の文字を表示させる。また、遊技者が店員呼出しのため
呼出し操作用押釦１５ｄを押すと「呼出中」等の文字を
表示させる。

【００５７】また、遊技者が食事のため店員を呼び、店
員がリモコン送信装置４４の食事キー４５ｃを押すと、
離席制御装置８５から離席信号が制御情報メモリ８０の
情報Ｄ６に対応した時間（例えば３０分）継続して出力
され、この離席信号が出力されている間、表示制御装置
９０は成績画面に代わって「食事中」等の文字を表示さ
せる。

【００５８】また、遊技者がたばこ買いやトイレ休憩の
ため離席操作用押釦１５ｅを押すと離席制御装置８５か
ら離席信号が制御情報メモリ８０のデータＤ５に対応し
た時間（例えば５分）継続して出力され、この離席信号
が出力されている間、表示制御装置９０は成績画面に代
わって「休憩中」等の文字を表示させる。離席制御装置
８５から離席信号が出力されている間は押釦１５ａ〜１
５ｅを押してもすべて無効となる。

【００５９】なお、前記した大当り、呼出し、点検など
が液晶表示器１１に表示されるとき、発光制御装置７
２、ランプ制御装置７３は、制御情報メモリ８０の情報
Ｄ７、Ｄ８によって指定された点灯パターンで発光部１
２ａ〜１２ｅおよびランプ１３ａ〜１３ｄを点滅させ
る。

【００６０】そして、遊技者が遊技を止めて景品に代え
るためにレシート発行操作用押釦１５ａを押すと、基本
成績画面に表示されている景品数（または景品数と余り
玉数）を印字したレシートがプリンタ１４から発行され
ると共に、各計数装置の計数値がリセットされる（余り
玉精算操作用押釦１５ｂで余り玉を精算すれば、余り玉
数もゼロにリセットされる）。

【００６１】このようにして、一人の遊技者の遊技が終
了して、この遊技装置が非遊技中になると、表示制御装
置９０は、制御情報メモリ８０の情報Ｄ９の例えば第１
ビット目のデータを参照しそのデータが１の場合には、
図７に示すように、本日分の「回転数・総大当り回数」
を表示し（ここで「回転数」とは大当り後の入賞による
スタート回数、「総大当り回数」とは一日の営業開始後
からの大当り回数である）、また、第２、第３ビット目
も１の場合には、本日分の大当り回数の他に、下段に前
日分及び前々日分の大当り回数を表示する。

【００６２】そのパチンコ遊技装置１０に遊技者が来
て、液晶表示器１１の図７の表示を見てそのパチンコ遊
技装置１０の成績を知り、そのパチンコ遊技装置１０で
遊技するかどうかを考えるが、さらにその他の成績内容
を知りたい場合に表示送り操作用押釦１５ｃを押すと、
表示制御装置９０は、情報Ｄ９の次の１のデータのビッ
トに対応した他の成績を順次表示する。例えば第４ビッ
ト目が１ならば、遊技成績メモリ７６に記憶された大当
り確率及び総回転数を前記したように表示し、また、第
４ビット目が０で５ビット目が１であれば、大当り確率
及び総回転数を表示せずに、遊技成績メモリ７６に記憶
された出玉数、打ち玉数、差し引き玉数等を表示する。
なお、この表示送り操作が所定時間行われないと、表示
制御装置９０は図７の表示に戻す。また、情報Ｄ９の第
１ビット目が０の場合には、非遊技中の成績表示は行わ
れず、パチンコ店の宣伝等が表示される。

【００６３】また、遊技装置１０の動作を変更したり新
規設置する場合には、店員がリモコン送信装置４４の操
作によって遊技装置の制御情報を設定することができ
る。

【００６４】図８は、この設定処理の手順を示すフロー
チャートである。以下、このフローチャートに基づい
て、設定動作および設定時の表示動作を説明する。

【００６５】例えば閉店後に、店員がリモコン送信装置
４４の全台キー４６ｂを操作して、遊技装置１０に共通
設定信号を入力すると、設定装置８１は、表示制御装置
９０に対して設定画面の表示を要求する（Ｓ１〜Ｓ
３）。この要求を受けた表示制御装置９０は、図９に示
すような共通設定画面（全台設定画面）を表示させる。

【００６６】店員は、この表示を確認してから、制御項
目を指定するアドレスＡｎと、その制御項目についての
制御情報Ｄｎをテンキー４７およびプラスマイナスキー
４８の操作によって入力する。

【００６７】設定装置８１は、入力されたアドレスＡｎ
と制御情報Ｄｎとを表示制御装置９０へ出力してこれを
表示させ、この表示を見た店員がリモコンの入力確定キ
ー４９ａを操作すると、そのアドレスＡｎが予め制御情
報メモリ８０の共通情報領域のアドレスか否か、あるい
は、制御情報がその制御項目についての許容範囲内かを
判定し、正しくない場合には、図１０のように再入力を
促す表示を表示させ、正しい場合には、制御情報メモリ
８０のアドレスＡｎのデータにかわって制御情報Ｄｎを
書き込むとともに、このアドレスＡｎと制御情報Ｄｎと
を通信装置４１へ出力して、他の遊技装置１０、１０、
…、１０へ出力し、他の遊技装置１０の制御情報メモリ
８０のアドレスＡｎのデータを制御情報Ｄｎに書換えさ
せる（Ｓ４〜Ｓ１１）。

【００６８】また、入力確定キー４９ａが操作されずに
取消キー４９ｂが操作された場合には、既に入力された
アドレスＡｎと制御情報Ｄｎをリセットして、処理Ｓ４
に戻り、再度アドレスと制御情報を入力設定させる（Ｓ
１２、Ｓ１３）。

【００６９】これによって、この遊技装置１０だけでな
く、この遊技装置１０と通信可能な他の遊技装置１０′
の動作条件も同時に変更することができる。

【００７０】また、遊技装置固有の情報を変更設定する
場合には、店員がリモコン送信装置４４の個別設定キー
４６ａを操作してから、制御項目を指定するアドレスＡ
ｍと、その制御項目についての制御情報Ｄｍを入力す
る。

【００７１】設定装置８１は、個別設定信号を受ける
と、例えば図１１に示すような個別設定画面を表示し
て、入力されたアドレスＡｍと制御情報Ｄｍを表示さ
せ、入力確定キーが操作されると、その入力された情報
が正しいか否かを判定し、正しくない場合には再入力を
促す表示を表示させ、正しい場合には、制御情報メモリ
８０のアドレスＡｍのデータにかわって制御情報Ｄｍを
書き込む（Ｓ１４〜Ｓ２４）。

【００７２】なお、設定のためのキー操作手順は上記し
たものに限らず、アドレスを入力してから入力確定キー
を操作し、情報を入力してから入力確定キーを操作して
もよい。このように各制御項目に対する制御情報の設定
が終了すれば、次の日の開店時には、新たに設定された
条件で、各遊技装置が動作することになる。

【００７３】なお、他の遊技装置１０′についても遊技
装置１０と同様に形成されており、いずれの遊技装置か
らも共通のリモコン送信装置４４によって全台の共通の
制御情報の設定が可能になっている。

【００７４】また、前記実施形態では、携帯型のリモコ
ン送信装置４４を入力操作部としていたが、例えば、店
員が所有する鍵スイッチの操作で入力操作が可能となる
操作部を遊技装置本体に設けてもよい。

【００７５】なお、前記実施形態は、パチンコ遊技装置
に本発明を適用した例を示したが、メダルを投入して遊
技する遊技装置等にも本発明を同様に適用できる。

【００７６】また、前記実施形態は、一台の遊技装置で
遊技媒体を循環させる単独機能型の遊技装置に適用した
例を示したが、多数の遊技装置全体で遊技媒体を循環さ
せる遊技装置にも本発明を同様に適用できる。また、前
記した表示制御装置９０による表示内容は一例であっ
て、異なる表示内容にしてもよい。

【００７７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
の遊技装置は、遊技成績を表示するための表示装置に、
入力操作部から入力された制御項目及び制御情報を表示
させながら遊技装置の制御に必要な情報を簡単に設定で
きる。

【００７８】また、本発明の請求項２の遊技装置では、
入力操作部を携帯型のリモコン送信装置によって構成し
たので、複数の遊技装置の制御情報の設定を共通の操作
部で行うことができ、遊技装置に入力操作部を設ける必
要がなくなる。

【００７９】また、本発明の請求項３の遊技システムで
は、一つの遊技装置の制御情報を設定すると、この制御
情報が通信手段を介して他の遊技装置へ出力され、この
他の遊技装置の制御情報も同時に変更することができ、
複数の遊技装置に共通な制御情報を効率的に設定するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した一実施形態のパチンコ遊技装
置の正面図

【図２】一実施形態の全体構成図

【図３】一実施形態の入力操作部としてのリモコン送信
装置の操作面を示す図

【図４】一実施形態の制御装置の構成図

【図５】一実施形態の制御情報メモリの記憶データの一
例を示す図

【図６】一実施形態の液晶表示画面の一例を示す図

【図７】一実施形態の液晶表示画面の一例を示す図

【図８】一実施形態の要部の処理手順を示すフローチャ
ート

【図９】一実施形態の液晶表示画面の一例を示す図

【図１０】一実施形態の液晶表示画面の一例を示す図

【図１１】一実施形態の液晶表示画面の一例を示す図

【符号の説明】

１０ パチンコ遊技装置 １１ 液晶表示器 １５ 操作部 １５ａ レシート発行操作用押釦 １５ｂ 余り玉精算操作用押釦 １５ｃ 表示送り操作用押釦 １５ｄ 呼出し操作用押釦 １５ｅ 離席操作用押釦 ２１ パチンコ台 ４１ 通信装置 ４３ リモコン受信装置 ４４ リモコン送信装置 ６０ 制御装置 ６２ 補給玉計数装置 ６３ 戻し玉計数装置 ６４ 回収玉計数装置 ７５ 演算制御装置 ７６ 遊技成績メモリ ７７ 余り玉排出制御装置 ７８ レシート発行制御装置 ８０ 制御情報メモリ ８１ 設定装置 ８３ 打止め制御装置 ８５ 離席制御装置 ８８ 画像メモリ ９０ 表示制御装置

【手続補正書】

【提出日】平成９年１月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図３】

【図５】

【図６】

【図７】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図２】

【図４】

【図８】

フロントページの続き (72)発明者 徳山 英秀 埼玉県狭山市富士見２丁目15番１号 狭山 精密工業株式会社内 (72)発明者 下口 二郎 東京都杉並区阿佐谷北６丁目30番６号 シ ルバー電研株式会社内 (72)発明者 高林 義勝 東京都杉並区阿佐谷北６丁目30番６号 シ ルバー電研株式会社内 (72)発明者 馬橋 薫 東京都杉並区阿佐谷北６丁目30番６号 シ ルバー電研株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表示装置と、 遊技成績を検出するための遊技成績検出手段と、 遊技中の制御に必要な制御情報を各制御項目毎に記憶す
   るための制御情報記憶手段と、 前記制御項目および該制御項目に対応する制御情報を入
   力するための入力操作部と、 前記入力操作部から入力された制御情報を、該制御情報
   とともに入力された制御項目に対応する前記制御条件記
   憶手段の領域に記憶設定する設定手段と、 遊技中には前記遊技成績検出手段によって検出される遊
   技成績を前記表示装置に表示させ、前記入力操作部が操
   作されたときには、該入力操作部から入力された制御項
   目および制御情報を前記表示装置に表示する表示制御手
   段とを備えた遊技装置。
2. 【請求項２】前記入力操作部が、携帯型のリモコンによ
   って形成されていることを特徴とする請求項１記載の遊
   技装置。
3. 【請求項３】前記請求項１記載の複数の遊技装置と、該
   遊技装置間で通信を行うための通信手段とを備えた遊技
   システムにおいて、 前記制御情報記憶手段は、各遊技装置固有の情報を記憶
   するための個別情報領域と各遊技装置について共通の情
   報を記憶するための共通情報領域とを有し、 前記設定手段は、前記入力操作部から各遊技装置につい
   て共通の制御情報が入力されたときには、該制御情報を
   前記制御情報記憶手段の共通情報領域に設定するととも
   に前記通信手段を介して他の遊技装置に出力し、前記通
   信手段を介して他の遊技装置から制御情報を受けたとき
   には、該制御情報を前記制御情報記憶手段の共通情報領
   域に設定するように構成されていることを特徴とする遊
   技システム。