JPH04133808U - Ｘ線テレビ透視撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネ−ムプリンタのテレビカメラが、被検者カ
−ド（ネ−ムカ−ド）を撮像している状態を確認できる
Ｘ線テレビ透視撮影影装置を提供する。 【構成】 ネ−ムプリンタのテレビカメラ２のビデオ信
号を、ビデオ信号分配器３を介してＸ線透視用テレビ系
のモニタテレビ６に導き、ネ−ムプリンタ用テレビカメ
ラ２で撮像された情報をそれに表示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ネ−ムプリンタを備えたＸ線テレビ透視撮影装置に関し、より詳し くはネ−ムプリンタでフィルム上にプリントされる被検者情報を視覚により確認 できるようにしたＸ線テレビ透視撮影装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

Ｘ線テレビ透視撮影装置は、図２に示すように制御室に置かれたＸ線制御装置 （コンソ−ル）部８と検査室に置かれた透視撮影台部９とよりなる。 透視撮影台部９は、Ｘ線管１５と速写撮影装置１０およびイメジ管１１とＸ線 テレビカメラ１２よりなる映像受像系を備えており、Ｘ線制御装置部８にはＸ線 透視像を、映像として写し出すＸ線モニタテレビ６が設置されている。

【０００３】 ネ−ムプリンタは、Ｘ線制御装置部８に設置されたテレビカメラ部１のカ−ド 受口へ挿入された、被検者の情報（氏名、年齢、性別等）を記載した被検者カ− ド（ネ−ムカ−ド）をテレビカメラ２で撮像し、その信号を透視撮影台部９に搭 載されたＸ線速写撮影装置１０に付設されたプリンタ部７へ電送し、Ｘ線フィル ム上の所定位置に被検者情報をプリントする機構になっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように、ネ−ムプリンタでテレビカメラにより撮像された情報をフィル ムにプリントするのに当たって、被検者情報を正確にフィルムにプリントするに は被検者情報が記載されたカ−ドを所定位置に正確に挿入セットする必要があり 、また、被検者情報がフィルムに正確にプリントされたかどうかはフィルムを現 像しないと判らないものであった。

【０００５】 したがって、テレビカメラ部のカ−ド受口へカ−ドが斜めに挿入されるなどの 挿入不良によって、カ−ドが所定位置へ正確にセットされていない場合には、被 検者情報が欠落したり、プリントされない等のプリント不良を生じる。 プリント不良があった場合、Ｘ線フィルムと被検者との照合ができず、誤診な いし再撮影による被検者への被曝線量増大を招いたりする恐れがある。

【０００６】 本考案は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 、被検者カ−ドが所定位置に正しくセットされたか、換言すれば、ネ−ムプリン タのテレビカメラがカ−ドに記載された被検者情報を正確に撮像していることを 確認できるＸ線テレビ透視撮影装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記する課題解決のため、テレビカメラの撮像情報（ビデオ信号）をＸ線テレ ビ透視系のモニタテレビに導くビデオ信号分配器を設けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

ビデオ信号分配器は、テレビカメラからのビデオ信号をプリンタとＸ線モニタ テレビへの切替え、ないし、ビデオ信号を両者へ電送し、テレビカメラで撮像さ れた被検者情報をＸ線モニタテレビ上に表示する。 この表示により、カ−ドのセット状態ならびにフィルムにプリントされる撮像 情報を視覚により確認することが可能になる。その結果、被検者情報をＸ線フィ ルム上へ正確に写し込むことができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 図１は、ネ−ムプリンタを含むＸ線テレビ系の構成図で、動作との関連におい てその構成を説明する。

【００１０】 Ｘ線制御装置部に設置されたカメラ部１にカ−ド受口より挿入されたネ−ムカ −ド１３は、テレビカメラ２により撮像され、その信号はビデオ信号分配器３へ 電送される。 ネ−ムカ−ド１３の挿入はカ−ド検出センサ４で検出され、その検出信号で作 動するタイマ５でビデオ信号分配器３を制御し、テレビカメラ２からのビデオ信 号をＸ線モニタテレビ６側へ自動的に切り替え、挿入されているカ−ド１３の映 像を同モニタテレビ６上に表示する。

【００１１】 所定時間経過後、タイマ５の復帰に伴い、ビデオ信号分配器３はビデオ信号を 透視撮影台部９に搭載された速写撮影装置１０に設置されているプリンタ部７側 へ切り替割り、ネ−ムカ−ド１３の情報をフィルム１４にプリントすることにな る。

【００１２】 上記実施例では、カ−ドの挿入で作動するタイマでビデオ信号分配器３を制御 し、テレビカメラ２の信号を自動的にモニタテレビ６とプリンタ７とに切り替え るようにしたが、他の実施例として、マニュアルスイッチによってビデオ分配器 ３を作動させ、テレビカメラ２のビデオ信号をＸ線モニタテレビ６またはプリン タ７側へ任意に切り替えることも可能である。

【００１３】 また、実施例では、テレビカメラのビデオ信号をＸ線モニタテレビとプリンタ とに切り替えるようにしたが、Ｘ線モニタテレビの画面上の一部にＸ線透視像と 共に被検者情報をテレビ・イン・テレビ像として写し出すようにしてもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案にかかるＸ線テレビ透視撮影装置は、被検者情報カ−ドを撮像するテレ ビカメラが撮らえたフィルムにプリントされる被検者情報を、Ｘ線モニタテレビ 上で視覚により観察・確認できるので、被検者情報をフィルムに正確にプリント できる。 また、検査中の被検者とネ−ムカ−ドとの対応を確認することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の主要部の一実施例の構成を示す図であ
る。

【図２】ネ−ムプリンタを具備したＸ線テレビ透視撮影
装置の構成図である。

【符号の説明】

１…カメラ部 ２…テレビカメラ ３
…ビデオ信号分配器 ４…カ−ド検出センサ ５…タイマ、 ６
…Ｘ線モニタテレビ ７…プリンタ部 ８…Ｘ線制御装置 ９
…透視撮影台 １０…速写撮影装置 １１…イメジ増倍管 １
２…Ｘ線テレビカメラ １３…ネ−ムカ−ド １４…Ｘ線撮影フィルム １
５…Ｘ線管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】被検者情報カ−ドを撮像するテレビカメラ
   と、その撮像された情報をＸ線フィルムに写し込むプリ
   ンタよりなるネ−ムプリンタを有するＸ線テレビ透視撮
   影装置において、前記テレビカメラの後段にそれにより
   撮像された情報をＸ線テレビ透視系のモニタテレビに導
   くビデオ信号分配器を設け、前記テレビカメラで撮像さ
   れた情報を前記Ｘ線モニタテレビに表示するようにした
   ことを特徴とするＸ線テレビ透視撮影装置。