JP4568394B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フリーズ像を記録した後にフリーズを維持するか解除するかを記録する機器(画像ファイリング装置、フィルム撮影用ユニット、カラープリンタ等)によって設定できる内視鏡装置及び内視鏡装置の画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、被検体の消化器官の画像を得るものとして内視鏡装置がある。この内視鏡装置は、図7に示すように、被検体の管腔部等に挿入される道中部1、先端部2、操作部3からなる内視鏡スコープ本体4と、この内視鏡スコープ4からの画像信号を取り込んで所定の処理を行った被検体の管腔部の内視鏡画像をCRT5に表示する画像処理装置6を備えている。
【0003】
前述の内視鏡スコープ本体4の操作部3には、動画画像(リアル画像ともいう)を停止させて記録するためのフリーズボタン3a(FREEZE)、カラープリンタにより紙へプリントアウトさせるためのプリントボタン3b(PRINT)及びフィルム等への写真記録や種々の記憶媒体への電子的なファイリングのためのコピーボタン3c(COPY)等が設けれている。また、画像処理装置6には、内視鏡スコープ本体4からの画像信号に基づく画像をフィルム撮影するカメラユニット7が設けられている。
【0004】
このような内視鏡装置においては、被検体の管腔部の画像を記録(PRINT、COPY)に当たっては、画像処理装置6の記録制御モードは、一般に以下に説明する2種類の記録制御モードのいずれか一方が設定されている。
【0005】
(a)フリーズ後にPRINT(COPY)コマンドの入力の場合は、記録後リアル画像に戻るようにする。
【0006】
(b)フリーズ後にPRINT(COPY)コマンドの入力の場合は、記録後フリーズ画像を維持するようにする。
【0007】
また、リアル画像表示の時にFREEZボタン3aが押されるとフリーズ状態となり、その状態でもう1度押されるとFREEZEを解除する。
【0008】
すなわち、FREEZEボタン3a、PRINTボタン3b、COPYボタン3cの操作によって、画像処理装置6は以下に説明する流れで管腔部の画像を記録制御することになる。
【0009】
<記録制御モードが(a)に設定されている場合>
例えば、図8に示すように、管腔部のリアル画像(Ai)をPRINT(又はCOPY)するときは、操作者は内視鏡スコープ本体4の操作部3のFREEZEボタン3aを押下する。この押下によって画像処理装置6においては、FREEZEコマンドを発生して図8の(b)に示すフリーズ画像(A0)を得てCRT5及びカメラユニット7の表示部(図示せず)に表示させる。
【0010】
そして、操作者はPRINTボタン3b(又はCOPYボタン3c)を押下すると、画像処理装置6においては、PRINTコマンド(又はCOPYコマンド)を発生する。このとき、記録制御モードの設定が「フリーズ後にPRINT(COPY)コマンドの入力の場合は、リアル画像に戻るように設定されている」ので、画像処理装置6はフリーズを自動的に解除して図8の(c)に示すリアル画像(Ai´)を得る。
【0011】
しかし、リアル画像のままでは再び、PRINT(又はCOPY)することはできないので再度、操作者はFREEZボタン3aを押下して図8の(d)に示すフリーズ画像(A1)を得てプリント又はコピー記録していた。
【0012】
そして、この記録の後に、自動的にフリーズが解除され、図9の(e)に示すようにリアル画像(Ai´´)を得ていた。
【0013】
<記録制御モードが(b)に設定されている場合>
例えば、図9に示すように、管腔部のリアル画像(Ai)をPRINT(又はCOPY)するときは、操作者は内視鏡スコープ本体4の操作部3のFREEZEボタン3aを押下する。この押下によって画像処理装置6においては、FREEZEコマンドを発生して図9の(b)に示すフリーズ画像(A0)を得てCRT5及びカメラユニット7の表示部(図示せず)に表示させる。
【0014】
そして、操作者はPRINTボタン3b(又はCOPYボタン3c)を押下すると、画像処理装置6においては、PRINTコマンド(又はCOPYコマンド)を発生する。このとき、記録制御モードの設定が「フリーズ後にPRINT(COPY)コマンドの入力の場合は、フリーズ画像を維持するように設定されている」ので、画像処理装置6は図9(c)に示すフリーズ画像A0をそのまま維持する。
【0015】
そして、操作者は図9の(c)のフリーズ画像(A0)を記録する場合は、COPYボタン3c(又はPRINTボタン3b)を押下する。記録後は図9の(d)に示すようにフリーズ画像(A0)が維持される。
【0016】
そして、管腔部の内視鏡画像による検査を継続して行う場合は、フリーズ画像(A0)のままでは検査を継続できないので、操作者は再度、FREEZEボタン3aを押下してFREEZEを解除して図9の(e)に示すようにリアル画像(Ai´)を得て検査を行っていた。
【0017】
また、1人の患者に対する1検査では、PRINTはコストが高いため数枚の記録が行われ、COPYは、数十枚の記録が行なわれるのが一般的である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の内視鏡装置の記録制御モードは、上記の「(a)フリーズ後にPRINT(COPY)コマンドの入力の場合は、リアル画像に戻るようにする」か「(b)フリーズ後にPRINT(COPY)コマンドの入力の場合は、フリーズ画像を維持するようにする」かのいずれかである。
【0019】
つまり、(a)の記録制御モードにおいては、フリーズ画像を得た後にCOPY、PRINTコマンドに対する記録動作後は、自動的にフリーズが解除されてリアル画像になる。
【0020】
このため、内視鏡スコープ本体で得た被検体の画像に対する検査を継続できることになるが、再度、記録(PRINT、COPY)を要する際には、操作者は再度FREEZEボタンを押下してフリーズ画像を得なければならないという課題があった。
【0021】
また、このフリーズ画像は、自動的にフリーズを解除した後のフリーズ画像であるから前回PRINT(COPY)ボタンを押下して記録したときの画像とは多少の相違がある。すなわち、同じ画像をPRINTとCOPYの両方をしたいときに正確に同じ画像を記録させることができないので、検査に支障を来すという課題があった。
【0022】
一方、(b)の記録制御モードにおいては、フリーズ画像を得た後にCOPY、PRINTコマンドに対する記録動作後は、そのままフリーズを維持するので、同じ画像を、PRINTとCOPY両方により記録することは出来るが、記録後、再度、ボタンを押下して、フリーズを解除しなければリアル画像の検査を継続することができないという課題があった。
【0023】
本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、同じフリーズ画像を異なる記録装置に記録ができ、しかも、記録後リアル画像に戻すことができる内視鏡装置及び内視鏡装置の画像記録方法を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡装置は、内視鏡スコープと、この内視鏡スコープにより収集された被検体の画像を表示する表示手段とが接続された内視鏡装置において、前記内視鏡装置は、画像静止の指示に応じて前記表示手段に表示されている動画画像を静止状態とし、前記表示手段に静止画像を表示する画像静止手段と、前記画像静止の指示の後に行われる第1の画像記録の指示に応じて前記静止画像を第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、前記画像静止の指示の後に行われる第2の画像記録の指示に応じて前記静止画像を前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体に記録する第2の記録手段と、前記第1の記録手段による記録後及び前記第2の記録手段による記録後それぞれにおいて、前記表示手段に表示された静止画像の静止状態を維持するか解除するか独立に設定可能な設定手段とを備えたことを要旨とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本実施の形態の内視鏡装置の概略構成図である。但し、この図1においては内視鏡スコープ本体6は図示しない。
【0027】
図1に示す内視鏡装置10の画像処理装置11は、図示しない内視鏡スコープ本体6の固体撮像素子からの画像信号をテレビ信号(コンポジット信号、R、G、B信号あるいは画像処理のための目的に応じた信号)に変換する画像信号変換回路13と、この画像信号変換回路13からの信号をデジタル信号に変換し、これを後述する記憶部15、出力インターフェース16に送出する水平走査線1本以上のラインバッファを備えた入力インタフェース14とを備えている。
【0028】
また、1フレーム以上の記録容量を有し、入力インタフェース14からのデジタル信号を1フィールドの単位で記憶する記憶部15と、入力インタフェース14からのデジタル信号又は記憶部15から読み出した信号を取り込みこれをアナログ信号に変換する出力インタフェース16とを備えている。
【0029】
また、この出力インタフェース16からのアナログ信号を表示するフィルム撮影カメラ用の表示部7と、出力インタフェース16に接続された内視鏡画像観察用の表示部19及びプリンタ20とを備えている。尚、図示していないが、その他、電子的に記憶媒体に画像を記憶するファイリング装置が出力インタフェースに接続されていてもよい。
【0030】
前述の表示部19には、記録制御モード等を設定するためのプリセットメニュー画面23も表示されるようになっている。このプリセットメニュー画面23は少なくとも以下に説明する記録制御モードのいずれか又は全てを少なくとも備えている。
【0031】
例えば、モード1は、
「フリーズ後にCOPY記録後はそのままフリーズを維持する」
モード2は、
「フリーズ後にCOPY記録後はリアルに戻す」
モード3は、
「フリーズ後にPRINT記録後は、そのままフリーズを維持する」
モード4は、
「フリーズ後にPRINT記録後はリアルに戻す」
という処理をさせるものであり、これらの組合せが設定される。このモード1及びモード2を本実施の形態ではCOPY時の記録制御モードと称し、モード3及びモード4をPRINT時の記録制御モードと称する。
【0032】
さらに、本実施の形態の画像処理装置11は、画像記録制御演算部21を備えている。この画像記録制御演算部21は、本実施の形態に係わるPRINT時の記録制御モード、COPY時の記録制御モードのいずれか又は両方が予め設定される。
【0033】
ここで、例として、モード2とモード3が選択されていたとしてその作用を図2を参照して説明する。
【0034】
図2の(a)に示すように、リアル画像(Ai)を得ているときに、操作者がFREEZEボタン3aを押下すると画像記録制御演算部21はFREEZEコマンドを発生して図2の(b)に示すフリーズ画像(A0)を得る。そして、PRINTボタン3cの押下によってPRINTコマンドを発生する。
【0035】
このとき、モード3が選択されているので、PRINT記録後、図2の(c)に示すように、フリーズ画像A0をそのまま維持する。次に、COPYボタン3cの押下により、COPYが行なわれ、モード2が選択されているので、COPY記録後はフリーズが解除され、図2(d)のようにリアル画像Ai´が得られる。
【0036】
一方、PRINTが必要ないときについて図3を参照して説明する。図3の(a)に示すように、リアル画像(Ai)を得ているときに、操作者がFREEZEボタン3aを押下すると画像記録制御演算部21はFREEZEコマンドを発生して図3の(b)に示すフリーズ画像(A0)を得る。そして、COPYボタン3cの押下によってCOPYコマンドを発生する。
【0037】
このとき、モード2が選択されているので、COPY記録後図3の(c)に示すように、フリーズが解除されリアル画像(Ai´)が得られる。
【0038】
さらに、フリーズされていないときにPRINT又はCOPYボタンが押下されたときには、従来と同様に「自動的にフリーズ画像にして、この画像を記録後にリアル画像に戻す;モード5」も備えていてもよい。
【0039】
すなわち、本実施の形態の画像記録制御演算部21は、図4に示すようにPRINT又はCOPYコマンドの入力かどうかを判定し(S401)、いずれかのコマンドが入力したときは、内視鏡スコープ本体6からのリアル画像Aiがフリーズ画像(A0)にされたかどうかを判定する(S403)。
【0040】
ステップS403において、フリーズ画像(A0)にされていると判定したときは、COPY、PRINTにおける記録制御モードの判定を行う(S405)。
【0041】
ステップS405において、記録制御モードがモード1又はモード3の場合は記録後(PRINT、COPY)にフリーズ画像を維持し(S407)、モード2又はモード4の場合は記録後(PRINT、COPY)にリアル画像(Ai´)に戻す(S409)。
【0042】
さらに、ステップS403において内視鏡スコープ本体6からのリアル画像Aiがフリーズ画像(A0)にされていないと判定したときは、自動的にフリーズにした後に、そのフリーズ画像(A0)を記録した後にリアル画像(Ai´)に戻す(S413)。
【0043】
なお、フリーズされていない時に、COPY又はPRINT指示があった場合でも記録後において、指定されている記録制御モードに従って処理を実行してもよい。
【0044】
このような処理を実現するために、本実施の形態の画像記録制御装置21は、図1に示すように記録画像モード設定手段25と、設定モード判別手段26と、第1のコマンド生成手段27aと、第2のコマンド生成手段27bと、第3のコマンド生成手段27cと現画像モード判別手段28とを備えている。
【0045】
記録画像モード判別手段25は、操作キー部24によって設定された記録制御モードを入力し、この記録制御モードに応じたフラグFiを設定モード判別手段26に設定する。この記録画像モード判別手段25についてはフローチャートを用いて後述する。
【0046】
また、現画像モード判別手段28は、記憶部15からのフリーズ状態信号、フリー状態解除信号等を入力し、フリーズ状態信号のときは設定モード判別手段26にリアル画像がフリーズ画像にされていることを示すフラグE1を設定し、フリーズ状態解除信号が入力したときは、フリーズ画像からリアル画像に戻されていることを示すフラグE2を設定する。
【0047】
設定モード判別手段26は、内視鏡スコープ本体6からのCOPYボタン3cの押下信号(以下COPY指示信号という)、PRINTボタン3bの押下信号(以下PRINT指示信号という)、FREEZEボタン3aの押下信号(以下FREEZE指示信号という)等を入力し、これらの指示信号と、記録画像モード設定手段25によって設定された記録制御モードのフラグ状態Fiと現画像モード判別手段28によるフラグEiとによって、第1のコマンド生成手段27a又は第2のコマンド生成手段27b若しくは第3のコマンド生成手段27cのいずれかを起動させる。
【0048】
例えば、PRINT(又はCOPY)指示信号が入力したときに、現画像モード判別手段28によってフラグF1、F3(モード1、3;フリーズ後にPRINT(COPY)記録後は、そのままフリーズを維持)が設定されている場合は、現在の画像をフリーズ状態にしていることを示すフラグE1が設定されているときに、第1のコマンド生成手段27aを起動させる。
【0049】
また、COPY(又はPRINT)指示信号が入力したときに、現画像モード判別手段28によってフラグF2、F4(モード2、3;フリーズ後にCOPY(PRINT)が設定されている場合は、現在の画像をフリーズ状態にしていることを示すフラグE1が設定されているときに、第2のコマンド生成手段27bを起動させる。
【0050】
さらに、設定モード判別手段26は、PRINT又はCOPY指示信号が入力された場合に、記録画像モード設定手段25によるフラグFiの設定が無く、かつ現画像判別モード判別手段28によってフリーズ解除を示すフラグE2が設定されているときは、モード5(自動的にフリーズ画像にして、この画像を記録後にリアル画像に戻す)と判断して第3のコマンド生成手段27aを起動させる。
【0051】
第1のコマンド生成手段27aは、起動に伴って記憶部15に対してフリーズコマンド信号を送出してフリーズ画像を維持する。
【0052】
第2のコマンド生成手段27bは、起動に伴って、記憶部15に対してフリーズ解除コマンド信号を送出する。
【0053】
第3のコマンド生成手段27cは、起動に伴ってフリーズコマンド信号を送出する。また、設定モード判別手段26による起動によって記憶部15にフリーズコマンド信号を送出した後に、記録が終了すると第2のコマンド生成手段27bを起動させてリアル画像に戻す。
【0054】
また、これらのコマンド生成手段は、COPY指示信号の入力によってカメラユニット7にシャッタ信号を送出し、PRINNT指示信号の入力によってプリンタ20に印刷開始信号を送出している。
【0055】
ここで、記憶部15について説明を補充する。記憶部15は、フリーズコマンド信号の入力に伴って、メモリ(図示せず)への画像信号の書き込みを中止し、1フレーム分又は数フレーム分のデータを保持してフリーズ状態の画像信号を送出する。
【0056】
次に、フローチャートを用いて説明する。本実施の形態では、プリセットメニュー画面23における記録制御モードは図5に示すように表示されているとする。
【0057】
この図5における記録制御モードは「OFF」が前述のモード2、4に対応し、「C」がモード1に対応する。また、「P」がモード3に対応し、「CP」がモード1、3に対応している。
【0058】
すなわち、「OFF」はフリーズ後はCOPY、PRINT共に記録後にリアル画像にするモードであり、「C」はフリーズ後はCOPYのみ記録後にフリーズにするモードであり、「P」はフリーズ後はPRINTのみ記録後にフリーズにするモードである。
【0059】
さらに、「CP」がフリーズ後はCOPY、PRINT共に記録後にフリーズにするモードである。
【0060】
これらの「OFF」、「C」、「P」、「CP」は操作者の要求によって所望の組合せが選択される。
【0061】
次に、「OFF」、「C」、「P」、「CP」の記録制御モードを用いて図6のフローチャートに記録画像モード設定手段25の処理を説明する。
【0062】
初めに、記録画像モード設定手段25は、プリセットメニュー画面23におけるメニュー項目「4」が選択されたかどうかを判定する。すなわち、「OFF」、「C」、「P」、「CP」が選択されたかどうかを判定する。
【0063】
ステップS601において、メニュー項目「4」が選択と判定したときは、「OFF」、「C」、「P」、「CP」の設定をリードする(S603)。
【0064】
次に、このリード結果から「OFF」が選択されているかどうかを判定する(S605)。ステップS605において、「OFF」が選択されているときは、「フリーズ後はCOPY、PRINT共に記録後にリアル画像にするモードにする」ためのフラグF2、F4を設定モード判別手段26に設定する(S607)。
【0065】
また、ステップS605において、「OFF」の選択ではないと判定したときは「C」の選択かどうかを判定する(S609)。
【0066】
ステップS609において、「C」と判定したときは、「フリーズ後はCOPYのみ記録後にフリーズにする」ためのモードにするためのフラグF1を設定する(S609)。
【0067】
また、ステップS609において、「C」の選択ではないと判定したときは、「P」の選択かどうかを判定する(S613)。
【0068】
ステップS613において、「P」の選択と判定したときは、「フリーズ後はPRINTのみ記録後にフリーズにするモードにする」ためのフラグF3を設定する(S615)。
【0069】
ステップS613において「P」の選択ではないと判定したときは、「CP」の選択と判定し(S617)、「フリーズ後はCOPY、PRINT共に記録後にフリーズ画像する」ためのフラグF1、F3を設定する(S619)。
【0070】
これによって、どのような記録制御モードで画像記録制御演算部21が動作するかが決定する。
【0071】
なお、上記の実施の形態では、設定モード判別手段26、記録画像モード設定手段25を用いて、第1、第2のコマンド生成手段を選択起動させることによって、フリーズ後にPRINT指示信号が入力したときは、フリーズを維持し、COPY指示信号が入力したときはリアル画像に戻すいずれかの処理を選択するようにしたが、以下に説明するようにしてもよい。
【0072】
設定モード判別手段26、記録画像モード設定手段25を設けないで、PRINT押下信号をコマンド生成手段が直接入力し、このコマンド生成手段が記憶部15からのフリーズ状態、解除信号を入力して現在の画像の状態を監視し、フリーズ後にPRINT指示信号が入力したとき、フリーズを維持するような画像記録制御演算部にしてもよい。
【0073】
また、記録画像モード設定手段25を設けないで、COPY押下信号をコマンド生成手段が直接入力し、このコマンド生成手段が記憶部15からのフリーズ状態、解除信号を入力して現在の画像の状態を監視し、フリーズ後にCOPY指示信号が入力したとき、リアル画像に戻すような画像記録制御演算部にしてもよい。
【0074】
尚、本発明においてはソフト的に図4に示した処理を実行するようにしてもよい。また、フィルム撮影用カメラユニットとプリンタの2つの記録装置について説明したが、その他の、電子ファイル装置が接続されている場合には、PRINT指示により、電子ファイル装置に記録されるようにしてもよい。
【0075】
また、一般にプリンタでの記録はコストが高いため、ひんぱんには使われず、COPYでの記録はコストが安いためひんぱんに使用されるので、PRINT後はフリーズを解除せずCOPY後フリーズを解除するように固定的に予め設定してもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、フリーズ画像の記録後に、フリーズを解除するかどうか、記録装置毎に設定できるので、操作者の好みに合わせて、記録後にフリーズ画像又は動画像のいずれかを得ることできるので、検査効率が向上するという効果が得られる。よって、同じフリーズ画像を異なる記録装置に記録した後に自動的にフリーズを解除して、次の検査に移行するように設定することも可能であり、検査効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の内視鏡装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態におけるPRINT時の記録制御モードの画像の推移を説明する説明図である。
【図3】本実施の形態におけるCOPY時の記録制御モードの画像の推移を説明する説明図である。
【図4】本発明の画像記録制御演算部の動作概略を説明するフローチャートである。
【図5】本実施の形態の記録制御モードのための設定キーの具体例を説明する説明図である。
【図6】本実施の形態の図5の記録制御モードを用いたときの記録画像モード設定手段の動作を説明するフローチャートである。
【図7】従来における内視鏡装置の概略構成図である。
【図8】従来のフリーズ後のモード(a)における指示信号の入力による画面の推移を説明する説明図である。
【図9】従来のフリーズ後のモード(b)における指示信号の入力による画面の推移を説明する説明図である。
【符号の説明】
6 内視鏡スコープ本体
11 画像処理装置
13 画像信号変換回路
15 記憶部
16 出力インターフェース
21 画像記録制御演算部
25 記録画像モード設定手段
26 設定モード判別手段
27a 第1のコマンド生成手段
27b 第2のコマンド生成手段
27c 第3のコマンド生成手段
28 現画像モード判別手段
Claims (3)
- 内視鏡スコープと、この内視鏡スコープにより収集された被検体の画像を表示する表示手段とが接続された内視鏡装置において、
前記内視鏡装置は、画像静止の指示に応じて前記表示手段に表示されている動画画像を静止状態とし、前記表示手段に静止画像を表示する画像静止手段と、
前記画像静止の指示の後に行われる第1の画像記録の指示に応じて前記静止画像を第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、
前記画像静止の指示の後に行われる第2の画像記録の指示に応じて前記静止画像を前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体に記録する第2の記録手段と、
前記第1の記録手段による記録後及び前記第2の記録手段による記録後それぞれにおいて、前記表示手段に表示された静止画像の静止状態を維持するか解除するか独立に設定可能な設定手段と、
を備えることを特徴とする内視鏡装置。 - 前記第1の記録媒体は、フィルム又は電子記録媒体であり、前記第2の記録媒体は紙であり、前記設定手段は、前記第1の記録手段による記録後は静止状態を維持し、前記第2の記録手段による記録後は静止状態を解除するように設定するものであることを特徴とする請求項1記載の内視鏡装置。
- 前記設定手段は、前記画像静止の指示なしに行われる前記第1の画像記録の指示又は前記第2の画像記録の指示に応じて前記表示手段に表示されている動画画像を静止状態とし前記表示手段に静止画像を表示した後、この静止画像を前記第1の記録媒体又は前記第2の記録媒体に記録後、静止状態を解除することを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡装置。
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