JPH04132962U - マイクロプリンタ - Google Patents
マイクロプリンタInfo
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- JPH04132962U JPH04132962U JP4007291U JP4007291U JPH04132962U JP H04132962 U JPH04132962 U JP H04132962U JP 4007291 U JP4007291 U JP 4007291U JP 4007291 U JP4007291 U JP 4007291U JP H04132962 U JPH04132962 U JP H04132962U
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- Common Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 1個のモータからの駆動力を、電磁クラッチ
を使用しないで活字選択動作ならびに桁上げ動作の2系
統へ切り換えて出力すること。 【構成】 ラチェット13とメインギア11との外周に
それぞれ両者が同方向に回転するのを防止する係合凹部
を形成し、これらの係合凹部にそれぞれ弾力的に押圧さ
れて独立して係脱する選択レバー35a,35bを設
け、モータ2の回転方向を選択することにより、選択レ
バー35a,35bのいずれか一方のみを対応する係合
凹部に係止させて、ラチェット13とメインギア11の
出力を選択的に切り換えるようにし、電磁クラッチを使
用せずにラチェット13とメインギア11の出力を選択
的に切り換えることができるようにしたもの。
を使用しないで活字選択動作ならびに桁上げ動作の2系
統へ切り換えて出力すること。 【構成】 ラチェット13とメインギア11との外周に
それぞれ両者が同方向に回転するのを防止する係合凹部
を形成し、これらの係合凹部にそれぞれ弾力的に押圧さ
れて独立して係脱する選択レバー35a,35bを設
け、モータ2の回転方向を選択することにより、選択レ
バー35a,35bのいずれか一方のみを対応する係合
凹部に係止させて、ラチェット13とメインギア11の
出力を選択的に切り換えるようにし、電磁クラッチを使
用せずにラチェット13とメインギア11の出力を選択
的に切り換えることができるようにしたもの。
Description
【0001】
本考案は、マイクロプリンタに係り、特に、電卓等に搭載され、モータの出力
を選択レバーにより切換えて活字ベルトおよびキャリッジの駆動を行なうマイク
ロプリンタに関する。
【0002】
従来から、活字ベルトにより印字を行なうマイクロプリンタは、各種の機器、
特に電卓等の小型の機器に多く利用されている。
【0003】
従来からある活字ベルトにより印字を行う一般的なマイクロプリンタを図4か
ら図10により説明する。
【0004】
図4は従来のこの種のプリンタを示すものであり、プリンタのフレーム1上に
は、モータ2により回転駆動される傘歯ギア3が回転可能に支持されており、前
記傘歯ギア3には、アイドルギア4を介してクラッチギア5およびサンギア6が
それぞれ動力伝達可能に接続されている。また、前記サンギア6の中心部には、
小ギア7が一体に突設されており、この小ギア7には、3個のプラネットギア8
,8…が噛合されている。さらに、前記サンギア6の上方には、中心部に大径の
貫通孔9が形成されるとともに、外周部直径方向対称位置に1対の係合凹部10
,10が形成された傘歯状のメインギア11が回転自在に配設され、このメイン
ギア11の内周に設けられた内周ギア(図示せず)には、前記各プラネットギア
8が噛合されている。
【0005】
前記メインギア11の上方には、外周部に複数の歯部12が形成されたラチェ
ット13が配置されており、前記メインギア11の貫通孔9には、ラチェット1
3の下部に一体に設けられた筒部14が回転可能に挿通されている。この筒部1
4の下端には、3本のピン15,15…が垂設されており、これらの各ピン15
が前記プラネットギア8の各中央孔8aにそれぞれ嵌入されて、プラネットギア
8とともに回転するようになっている。また、ハンマを搭載したキャリッジの移
送機構に連結されている桁上げ軸16には桁上げギア17が同軸的に固着され、
この桁上げギア17には前記メインギア11が噛合されており、このメインギア
11の回転によりキャリッジの桁上げとハンマの駆動とを行なうようになってい
る。
【0006】
前記桁上げギア17には、図5に詳示するように、カム18が固着されており
、このカム18には、図示しないばねにより図において左方向に付勢されたカム
レバー19が当接されている。そして、このカムレバー19の付勢力により、カ
ム18が図5に示す向きにおいて、前記桁上げギア17に同図において矢印方向
への回転力が与えられ、この桁上げギア17の回転により、前記メインギア11
にモータ2の駆動力が伝達されないときに、このメインギア11を一方向に付勢
させるように回転力が与えられている。
【0007】
図4に戻って、前記ラチェット13の上端部には、駆動プーリ20が同軸的に
嵌着されており、この駆動プーリ20と所定間隔をおいて従動プーリ(図示せず
)が配置され、この駆動プーリ20および従動プーリ間には、無端状の活字ベル
ト(図示せず)が巻回されている。この活字ベルトの外周部には、多数の活字体
が所定間隔を隔てて突設されるとともに、この活字ベルトの内周部には、前記各
プーリと噛合してスリップ防止を行なう歯部が刻設されている。また、前記駆動
プーリ20には、前記フレーム1の下方に配設されたコード板21が連結されて
一体回転するようになっている。このコード板21の表面には、前記活字ベルト
の活字体と対応するように複数のコード電極が円周方向に間隔を隔てて形成され
ており、コード板21の回転に伴なって接触子がコード電極に接触することによ
り所望の活字体を検出し得るようになっている。
【0008】
前記アイドルギア4の支軸22には、選択レバー23が回動可能に支承されて
おり、この選択レバー23には、第1爪24と第2爪25とピンアーム26とが
それぞれ三方向に延出するように形成されている。前記第1爪24は、前記ラチ
ェット13の外周部に設けられた複数の歯部12に、また第2爪25は、前記メ
インギア11の係合凹部10にそれぞれ係合可能とされており、前記ピンアーム
26上には係止ピン27が立設されている。
【0009】
前記クラッチギア5の上面中心部に同軸的に突設された回転軸28には、電磁
クラッチを構成するプレートばね29、電磁プレート30および電磁コイル31
がそれぞれ遊嵌されており、この回転軸28の上端には、電磁ヨーク32がその
中空部に前記電磁コイル31を収容した状態で圧入されている。前記電磁プレー
ト30には、円弧状の長溝33が形成されており、この長溝33には、前記ピン
アーム26の係止ピン27が移動可能に遊嵌されている。さらに、前記電磁プレ
ート30には、他端を図示しない固定部材に支持されている復帰ばね34の一端
が連結されており、この電磁プレート30は、回転軸28を中心としてホームポ
ジション側に付勢されている。
【0010】
前述した構成により、電磁プレート30は、回転軸28の回転に拘束されるこ
となく回動し、また電磁コイル31も、回転軸28の回転に拘束されることなく
静止するようになっており、一方、電磁ヨーク32は、回転軸28とともに回転
するようになっている。
【0011】
ところで前述した従来のプリンタにおいては、図6に示すように、電磁コイル
31の通電(TM)は、活字パルス(CP)の立上がりでONし、つぎの活字パ
ルスCP(OFFパルス)の立上がりでOFFするようになっている。
【0012】
そして、活字選択を行なう場合は、図7に示すように、電磁コイル31へは通
電されておらず、電磁プレート30は、復帰ばね34によって引張られてホーム
ポジションにある。このような状態において、電磁プレート30に形成された長
溝33の一方の端縁が係止ピン27に当接し、このため、選択レバー23の第1
爪24は、ラチェット13の歯部12から接離し、一方、第2爪25は、メイン
ギア11に設けられた係合凹部10に係合した位置に保持されている。この結果
、ラチェット13は回転可能な状態とされ、かつメインギア11は回転不可能な
状態となっており、傘歯ギア3、アイドルギア4ならびにサンギア6を介して各
プラネットギア8に伝達されたモータ2の駆動力によりこのプラネットギア8は
、自転しながら小ギア7の周りを公転し、これにより、ラチェット13および駆
動プーリ20が回転して、図示しない活字ベルトを走行し活字選択がなされるこ
とになる。このとき、メインギア11は、選択レバー23によって回転が阻止さ
れているから、キャリッジの桁上げやハンマの駆動は行なわれない。なお、前記
電磁ヨーク32は、クラッチギア5の回転軸28に圧入されているため常に回転
している。
【0013】
また、前述した工程により選択された活字の印字を行なう場合は、活字パルス
(CP)の立上がりとほぼ同時に電磁コイル31に通電(TM)され、電磁ヨー
ク32と電磁プレート30との間に磁気的吸引力が生じ、図8に示すように、電
磁プレート30が復帰ばね34の付勢に抗して反時計方向に回転する。ところで
、電磁プレート30には、円弧状の長溝33が形成されているから、電磁プレー
ト30の回転開始と同時に選択レバー23が回動するのではなく、図8に示すよ
うに、電磁プレート30が回転し始めてから長溝33の他方の端縁が係止ピン2
7に当接するまでの間は、選択レバー23は静止したままの状態にある。図8は
選択レバー23が回動する直前の状態を示している。
【0014】
電磁コイル31への通電(TM)は、OFFパルスたるつぎの活字パルス(C
P)が発生するまでの間続行するから、電磁プレート30の回転により長溝33
の端縁が係止ピン27を押すことにより、選択レバー23が時計方向に回動する
。選択レバー23は、ラチェット13の歯部12付近より動き始め、つぎの歯部
12と噛合し、図9に示す状態となる。この選択レバー23の回動により第1爪
24が歯部12と噛合い、第2爪25がメインギア11の係合凹部10から外れ
る。
【0015】
第1爪24がラチェット13の歯部12と噛合うことにより、その回転が阻止
されるため、活字ベルトの走行が停止されて、印字しようとする活字体がハンマ
と対向した状態に保持される。一方、第2爪25が係合凹部10から外れること
によりメインギア11が回転可能な状態になり、モータ2の駆動力は、傘歯ギア
3、アイドルギア4、サンギア6ならびに自転のみで公転は阻止されている各プ
ラネットギア8を介してメインギア11に伝達され、メインギア11が時計方向
への回転を開始する。このとき、図10のaに示すように、前記カムレバー19
の付勢力により、カム18および桁上げギア17を介して、メインギア11に回
転力が与えられているので、図10のbに示すように、前記選択レバー23の回
動により第2爪25がメインギア11の係合凹部10から外れた瞬間にメインギ
ア11が回転され、その後、図10のcに示すように、モータ2の駆動によりメ
インギア11が回転されることになる。このため、選択レバー23の第1爪24
がラチェット13の歯部12に完全に噛合する前にメインギア11が回転するこ
とになり、図6に示す各活字体に対応する活字パルス(CP)のON、OFFタ
イミングにより電磁コイル31に通電(TM)することにより、適正に駆動する
ことができるようになっている。
【0016】
そして、活字パルス(CP)のOFFパルスにより電磁コイル31への通電(
TM)が遮断されると、電磁ヨーク32と電磁プレート30との間の磁気的吸引
力が除去され、電磁プレート30は復帰ばね34の復元力により時計方向に回動
する。ここにおいて、係止ピン27は長溝33に遊嵌されているため、電磁プレ
―ト30が回転を開始し、長溝33の一方の端縁が係止ピン27に当接するまで
の間は、係止ピン27は相対的に長溝33内を移動することになるため選択レバ
ー23は静止したまま戻らない。この結果、プーリ20と一体のラチェット13
の係止が十分に行われ、メインギア11が回転して係合凹部10が第2爪25を
通過し、長溝33の端縁が係止ピン27に当接して復帰ばね34の付勢力を受け
ながら、第2爪25はメインギア11の外周上を摺動する。このように第2爪2
5がメインギア11の外周上を摺動している間、第1爪24と歯部12が噛合っ
た位置において選択レバー23が保持され、その間でのメインギア11の回転に
より桁上げギア17が回転駆動され、ハンマ駆動、すなわち印字動作と、それに
引き続くキャリッジの移送、すなわち、桁上げ動作が行なわれる。
【0017】
メインギア11が半周してつぎの係合凹部10が選択レバー23の近くにくる
と、第2爪25の支えが失われて復帰ばね34の付勢力で選択レバー23が反時
計方向に回動し、第2爪25が係合凹部10に係合し、第1爪24がラチェット
13の歯部12から離間し、つぎの活字選択動作ならびに桁上げ動作が繰返され
て、1行分の印字が行なわれる。
【0018】
このように、従来のマイクロプリンタにおいては、モータ2の駆動力を遊星歯
車のサンギヤ6へ入力し、メインギヤ11とプーリ20と一体のラチェット13
への出力とし、これら2つの出力を電磁クラッチにより選択レバー23の第1爪
24と第2爪25で切り換えることにより、活字選択動作ならびに桁上げ動作を
させていた。
【0019】
しかしながら、前述した従来のマイクロプリンタにおいては、1個のモータ2
の駆動力を活字選択動作ならびに桁上げ動作との2系統へ切り換えて出力するた
めに、電磁プレート30,電磁コイル31,電磁ヨーク32等からなる電磁クラ
ッチによる出力切り換え機構を設けており、この電磁クラッチは比較的大きなス
ペースを占めてしまうため、スペース効率が悪く、小型化を図る必要のあるマイ
クロプリンタにおいて、設置スペースを有効に図ることができず、部品点数も多
く、組立工程が非常に複雑であるとともに、電磁ヨーク32とクラッチギア5と
の圧入に対する強度管理が難しく、耐久性も短くマイクロプリンタそのものの寿
命を短くし、コストも高くなるという問題を有している。
【0020】
本考案は、前述した従来のものにおける問題点を克服し、1個のモータからの
駆動力を、電磁クラッチを使用しないで活字選択動作ならびに桁上げ動作の2系
統へ切り換えて出力することのできるマイクロプリンタを提供することを目的と
する。
【0021】
前述した目的を達成するため本考案のマイクロプリンタは、モータの回転駆動
力を遊星歯車により、複数の活字が突設された活字ベルトを駆動する駆動プーリ
と一体に回転される活字選択用のラチェットと、前記モータにより回転駆動され
て前記活字ベルトの活字を用紙に押圧するハンマを駆動する印字用のメインギア
とに互いに逆方向に回転する駆動力として出力するマイクロプリンタにおいて、
前記ラチェットとメインギアとの外周にそれぞれ両者が同方向に回転するのを防
止する係合凹部を形成し、これらの係合凹部にそれぞれ弾力的に押圧されて独立
して係脱する選択レバーを設けたことを特徴としている。
【0022】
前述した構成からなる本考案のマイクロプリンタによれば、ばね等の弾力的押
圧力により遊星歯車の軸心方向に付勢された独立した選択レバーを、それぞれラ
チェットの外周に設けた係合凹部とメインギアの外周に設けた係合凹部とに係脱
させるとともに、モータの回転(正回転・逆回転)方向を選択することにより、
前記選択レバーのいずれか一方のみを対応する係合凹部に係止させて、前記ラチ
ェットとメインギアの出力を選択的に切り換えるようにしたので、電磁クラッチ
を使用せずに前記ラチェットとメインギアの出力を選択的に切り換えることがで
きる。
【0023】
以下、本考案の実施例を図1から図3について説明する。
【0024】
図1から図3は、本考案に係るマイクロプリンタの一実施例を示すものである
。
【0025】
図1に詳示するように、プリンタのフレーム1上には、モータ2により回転駆
動される傘歯ギア3が回転可能に支持されており、前記傘歯ギア3には、アイド
ルギア4を介してサンギア6がそれぞれ動力伝達可能に接続されている。また、
前記サンギア6の中心部には、小ギア7が一体に突設されており、この小ギア7
には、3個のプラネットギア8,8…が噛合されている。さらに、前記サンギア
6の上方には、中心部に大径の貫通孔9が形成されるとともに、外周部直径方向
対称位置に1対の係合凹部10,10が形成された傘歯状のメインギア11が回
転自在に配設され、このメインギア11の内周に設けられた内周ギア(図示せず
)には、前記各プラネットギア8が噛合されている。
【0026】
前記メインギア11の上方には、外周部に複数の歯部12からなる係合凹部が
形成されたラチェット13が配置されており、前記メインギア11の貫通孔9に
は、ラチェット13の下部に一体に設けられた筒部14が回転可能に挿通されて
いる。このラチェット13の外周部に設けられた複数の歯部12とメインギア1
1の係合凹部10との形状は、後述する選択レバー35a,35bを係合するこ
とにより、ラチェット13とメインギア11とが同方向(本実施例においては図
1から図3中時計方向)に回転するのを阻止される形状とされている。この筒部
14の下端には、3本のピン15,15…が垂設されており、これらの各ピン1
5が前記プラネットギア8の各中央孔8aにそれぞれ嵌入されて、プラネットギ
ア8とともに回転するようになっている。また、ハンマを搭載したキャリッジの
移送機構に連結されている桁上げ軸16には桁上げギア17が同軸的に固着され
、この桁上げギア17には前記メインギア11が噛合されており、このメインギ
ア11の回転によりキャリッジの桁上げとハンマの駆動とを行なうようになって
いる。
【0027】
前記ラチェット13の上端部には、駆動プーリ20が同軸的に嵌着されており
、この駆動プーリ20と所定間隔をおいて従動プーリ(図示せず)が配置され、
この駆動プーリ20および従動プーリ間には、無端状の活字ベルト(図示せず)
が巻回されている。この活字ベルトの外周部には、多数の活字体が所定間隔を隔
てて突設されるとともに、この活字ベルトの内周部には、前記各プーリと噛合し
てスリップ防止を行なう歯部が刻設されている。また、前記駆動プーリ20には
、前記フレーム1の下方に配設されたコード板21が連結されて一体回転するよ
うになっている。このコード板21の表面には、前記活字ベルトの活字体と対応
するように複数のコード電極が円周方向に間隔を隔てて形成されており、コード
板21の回転に伴なって接触子がコード電極に接触することにより所望の活字体
を検出し得るようになっている。
【0028】
前記アイドルギア4の支軸22には、メインギア11用の選択レバー35aが
回動可能に支承されており、この選択レバー35aの一端には爪36aが、他端
には係止部38aがそれぞれ反対方向に延出するように形成されている。そして
、係止部38aには他端を図示しない固定部材に支持されているばね37aの一
端が連結されており、前記爪36aをメインギア11の略軸心方向に付勢させて
、前記メインギア11の係止凹部10に係合可能にしている。
【0029】
また、前記アイドルギア4の支軸22と離間させて回転支軸39がプレート1
の同一平面上に立設されており、ラチェット13用の選択レバー35bが回動可
能に支承されている。そして、このラチェット13用の選択レバー35bも前記
選択レバー35aと同様に、一端には爪36bが、他端には係止部38bがそれ
ぞれ反対方向に延出するように形成されている。そして、係止部38bには他端
を図示しない固定部材に支持されているばね37bの一端が連結されており、前
記爪36bをラチェット13の略軸心方向に付勢させて、前記ラチェット13の
外周に設けた複数の歯部12に係合可能にしている。
【0030】
つぎに、前述した構成からなる本実施例の作用を図1から図3により説明する
。
【0031】
本実施例のマイクロプリンタでは、モータ2の回転駆動出力は、アイドルギア
4を介して遊星歯車の入力ギアであるサンギア6へ伝達される。遊星歯車のサン
ギア6に伝達されたモータ2の回転駆動出力の一方は、遊星歯車のプラネットギ
ア8を介しラチェット13に固着された駆動プーリ20へ伝達され、駆動プーリ
20と図示しない従動プーリとの間に巻き回された活字ベルトを駆動させる。他
方は、遊星歯車のメインギア11へ伝達され、メインギヤ11と噛合している桁
上げギア17を駆動し、桁上げ軸を介してキャリッジ内の印字ハンマを駆動する
とともにラックにより桁上げを行うように形成されている。
【0032】
まず、図2により遊星歯車の回転方向について説明すると、サンギア6がA方
向へ回転する場合は、メインギア11はD方向へ回転し、ラチェット13はE方
向へ回転する。活字ベルトを駆動する駆動プーリ20はラチェット13と固着さ
れているのでラチェット13と同方向のE方向へ回転する。サンギア6が前記と
逆方向のB方向へ回転する場合は、メインギア11はC方向へ回転し、ラチェッ
ト13はF方向へ回転する。活字ベルトを駆動する駆動プーリ20はラチェット
13と固着されているのでラチェット13と同方向のF方向へ回転する。
【0033】
そして、図3に詳示するように、遊星歯車のメインギア11に形成された係止
凹部10と、ラチェット13の外周に形成された複数の歯部12に、それぞれ独
立した選択レバー35aと35bの爪36a,36bを遊星歯車の略軸心方向に
ばね37a,37bで付勢して係止するようにして配設すると、図3のaに示す
ようにサンギア6が反時計方向、図中A方向に回転すると、ラチェット13も同
方向のE方向へ回転しようとし、メインギア11は逆方向のD方向へ回転しよう
とする。このときラチェット13の外周に設けた複数の歯部12に係合された選
択レバー35bの爪36bは、ラチェット13の外径方向に回動してラチェット
13の回転を妨げない。ところが、メインギア11に設けた係合凹部10に係止
された選択レバー35aの爪36bは、メインギア11の軸心方向に回動しよう
とするので、メインギア11の回転は止められる。この結果、ラチェット13は
回転可能な状態とされ、かつメインギア11は回転不可能な状態となり、ラチェ
ット13および駆動プーリ20が回転して、図示しない活字ベルトを走行させて
活字選択がなされることになる。
また、図3のbに示すようにサンギア6が時計方向、図中B方向に回転すると
、ラチェット13も同方向のF方向へ回転しようとし、メインギア11は逆方向
のC方向へ回転しようとする。このときメインギア11に設けた係合凹部10に
係合された選択レバー35aの爪36aは、メインギア11の外径方向に回動し
てメインギア11の回転を妨げない。ところが、ラチェット13の外周に設けた
複数の歯部12に係止された選択レバー35bの爪36bは、ラチェット13の
軸心方向に回動しようとするのでラチェット13の回転は止められる。そして、
メインギア11の回転により桁上げギア17が回転駆動され、ハンマ駆動、すな
わち印字動作と、それに引き続くキャリッジの移送、すなわち、桁上げ動作が行
なわれる。
【0034】
したがって、サンギア6の回転方向、言い替えれば、モータ2の回転方向によ
り遊星歯車からの2つの出力を切り換えることができる。
【0035】
このように本実施例によれば、電磁クラッチによる動作を、簡単な構造でモー
タの回転方向により代用することができるので、小型化を図る必要のあるマイク
ロプリンタにおいて、電磁クラッチを設置することにより生じる、設置スペース
の非有効利用、部品点数の多さ、組立工程の煩雑さ、管理項目の多さ、耐久性の
短さ、コストも高いとう問題を防止することができる。
【0036】
なお、本考案は前述した実施例に限定されるものではなく、必要に応じて種々
の変更が可能である。
【0037】
以上説明したように本考案によれば、電磁クラッチによる動作を、モータの回
転方向により代用することができるので、電磁クラッチを省くことができ、また
、電磁クラッチを設置することにより生じる、設置スペースの非有効利用、部品
点数の多さ、組立工程の煩雑さ、管理項目の多さ、耐久性の短さを防止すること
ができ、簡単な構造でコストも低廉になるという実用的な効果を奏する。
【図1】本考案のマイクロプリンタの実施例を示す要部
の分解斜視図
の分解斜視図
【図2】図1の遊星歯車の要部の分解斜視図
【図3】aおよびbは本考案の選択レバーの係合動作を
示す説明図
示す説明図
【図4】従来のマイクロプリンタを示す要部の分解斜視
図
図
【図5】図4の桁上げギア近傍の正面図
【図6】従来の制御装置による電磁クラッチへの通電制
御を示す線図
御を示す線図
【図7】従来の選択レバーの係合動作を示す説明図
【図8】従来の選択レバーの係合動作を示す説明図
【図9】従来の選択レバーの係合動作を示す説明図
【図10】a,b,cは、従来のそれぞれ選択レバーの
爪がメインギアから外れる動作を示す説明図
爪がメインギアから外れる動作を示す説明図
6 サンギア
8 プラネットギア
10 係合凹部
11 メインギア
12 歯部
13 ラチェット
17 桁上げギア
18 カム
23 選択レバー
24 第1爪
25 第2爪
35 選択レバー
36 爪
37 ばね
38 係止部
Claims (1)
- 【請求項1】 モータの回転駆動力を遊星歯車により、
複数の活字が突設された活字ベルトを駆動する駆動プー
リと一体に回転される活字選択用のラチェットと、前記
モータにより回転駆動されて前記活字ベルトの活字を用
紙に押圧するハンマを駆動する印字用のメインギアとに
互いに逆方向に回転する駆動力として出力するマイクロ
プリンタにおいて、前記ラチェットとメインギアとの外
周にそれぞれ両者が同方向に回転するのを防止する係合
凹部を形成し、これらの係合凹部にそれぞれ弾力的に押
圧されて独立して係脱する選択レバーを設けたことを特
徴とするマイクロプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4007291U JPH04132962U (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | マイクロプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4007291U JPH04132962U (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | マイクロプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132962U true JPH04132962U (ja) | 1992-12-10 |
Family
ID=31921204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4007291U Withdrawn JPH04132962U (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | マイクロプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04132962U (ja) |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP4007291U patent/JPH04132962U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950810 |