JPH04132957U - サーマルヘツド - Google Patents
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- JPH04132957U JPH04132957U JP4061391U JP4061391U JPH04132957U JP H04132957 U JPH04132957 U JP H04132957U JP 4061391 U JP4061391 U JP 4061391U JP 4061391 U JP4061391 U JP 4061391U JP H04132957 U JPH04132957 U JP H04132957U
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Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成の簡略化と部品点数の削減と信頼性の向
上とを図ることができるサーマルヘッドを提供すること
である。 【構成】 絶縁基板23上の複数の発熱抵抗体26はN
個毎に区分され、各グループG1〜G4はM個の共通電
極ライン52にそれぞれ接続される。発熱抵抗体26の
他方側には、ダイオードアレイ素子30が接続され、各
ダイオード58の出力端は各グループG内の対応する配
置位置毎に共通に接続され、駆動回路素子33のトラン
ジスタ62に接続される。
上とを図ることができるサーマルヘッドを提供すること
である。 【構成】 絶縁基板23上の複数の発熱抵抗体26はN
個毎に区分され、各グループG1〜G4はM個の共通電
極ライン52にそれぞれ接続される。発熱抵抗体26の
他方側には、ダイオードアレイ素子30が接続され、各
ダイオード58の出力端は各グループG内の対応する配
置位置毎に共通に接続され、駆動回路素子33のトラン
ジスタ62に接続される。
Description
【0001】
本考案は、サーマルヘッドに関し、とりわけ記録用紙1行文の全範囲に同時に
印画を行うラインサーマルヘッドに関する。
【0002】
図11は、典型的な従来例のサーマルヘッド1のブロック図である。サーマル
ヘッド1は共通電極2に接続された複数の分岐電極3の端部にそれぞれ発熱抵抗
体4が接続され、各発熱抵抗体4の他端部にはそれぞれ個別電極5を介して、た
とえばパワートランジスタなどのスイッチング素子6が個別に接続される。各ス
イッチング素子6の出力端子は、共通に接地配線7に接続され、各スイッチング
素子6の制御信号入力端子にはAND素子8がそれぞれ接続される。
【0003】
前記スイッチング素子6およびAND素子8は、集積回路技術によって形成さ
れる駆動回路素子9内に形成され、駆動回路素子9内にはさらにシフトレジスタ
10およびラッチ回路11が形成される。
【0004】
シフトレジスタ10には表示データDがクロック信号CKとともに、シリアル
信号で入力され、所定のタイミングでラッチ信号LTがラッチ回路11に入力さ
れ、シフトレジスタ10のデータをラッチする。この後、ストローブ信号SBが
前記各AND素子8に共通に入力され、ラッチ回路11にラッチされている表示
データをスイッチング素子6に出力する。スイッチング素子6は表示データに対
応して導通または遮断状態に設定され、導通状態の場合には共通電極2からの電
流が発熱抵抗体4を介して接地配線7に流れ、この発熱抵抗体4が発熱駆動され
る。
【0005】
図12は他の従来例のサーマルヘッド1aの電気的構成を示すブロック図であ
り、図13はサーマルヘッド1aの斜視図である。本従来例は、前記従来例に類
似し対応する部分には同一の参照符を付す。サーマルヘッド1aは、電気絶縁性
材料から成る絶縁基板12上に、相互に間隔を開けて一対の共通電極2a,2b
がそれぞれ形成される。共通電極2bからの分岐電極3bは、絶縁基板12上に
形成されているグレーズ層13上の発熱抵抗体4に一つおきに接続される。一方
、共通電極2aには、前記分岐電極3bの間に配置される分岐電極3aが接続さ
れ分岐電極3bが定める発熱抵抗体4の間の発熱抵抗体4にそれぞれ接続される
。分岐電極3aと共通電極2bとの間には、絶縁層14が各分岐電極3a毎に形
成される。
【0006】
また図12に示されるように、各共通電極2a,2bと発熱抵抗体4との間に
は、共通電極2a,2bがアノードに接続されるダイオード15が発熱抵抗体4
毎に接続されるダイオードアレイ17が配置される。共通電極2a,2bに接続
される隣接する発熱抵抗体4の他端は、共通に接続されて個別電極5を介して駆
動回路素子9に設けられるNAND素子16にそれぞれ接続される。
【0007】
この従来例では、隣接する発熱抵抗体4を順次的に駆動するには、共通電極2
a,2bに交互に電力を印加し、これに対応するタイミングで駆動回路素子9が
電力が印加されている発熱抵抗体4を表示データに対応して通電駆動する。
【0008】
また共通電極2aに駆動電力が供給されているとき、これに対応して発熱抵抗
体4にのみ駆動電流が流れ同一の個別電極5に接続されている隣接する発熱抵抗
体4には駆動電流が不所望に流れないように各ダイオード15は逆流防止作用を
行う。
【0009】
前記第1の従来例では、駆動回路素子9はサーマルヘッド1に備えられる発熱
抵抗体4の数と同数の出力ピンを備える必要があり、当該出力ピンの数が多大に
なると共に駆動回路素子9の構成が複雑になり、またその個数も増大し部品点数
、実装工数、およびコストの増大を招いてしまうという課題を有している。
【0010】
第2の従来例では、各ダイオード15が形成されて成るダイオードアレイ17
を前記絶縁基板12上に配置する必要があり、サーマルヘッド1aが大型化する
という課題を有している。さらにこのサーマルヘッド1aの発熱抵抗体4は、図
13に示すように微小なピッチP1(例として100μm)で配列されており、
このような微少ピッチで前記絶縁層14を形成する必要があり、製造工数が増大
するとともに、分岐電極3aが共通電極2bを乗り越えて屈曲して形成されるの
でクラック18が形成され易く、接続不良あるいは断線などが生じ易いという課
題を有している。
【0011】
本考案の目的は、上述の技術的課題を解消し、構成が格段に簡略化されると共
に部品点数が削減され信頼性が向上されるサーマルヘッドを提供することである
。
【0012】
本考案は、絶縁基板上に複数の発熱抵抗体が形成されて成るサーマルヘッドに
おいて、
複数の発熱抵抗体を隣接するN個毎のグループに区分するとともに、前記各グ
ループに対応する各発熱抵抗体が共通に接続されて成る各々の共通電極部材を、
発熱抵抗体の配列に対して一方側に配置し、
前記N個よりも少ないM個の共通電極ラインを備えるとともに、各共通電極ラ
インをそれぞれ共通電極部材に接続する共通電極配線基板を装着し、
各発熱抵抗体の他方側には整流素子をそれぞれ接続するとともに、各整流素子
の出力端を、異なる共通電極に接続されるM個の各グループから一つづつ選ばれ
て共通に個別電極に接続し、
各個別電極は、M個の前記グループ毎に設けられる制御回路素子に内蔵される
N個のスイッチング素子にそれぞれ接続されることを特徴とするサーマルヘッド
である。
【0013】
本考案に従えば、サーマルヘッドは絶縁基板上に複数の発熱抵抗体が形成され
、この発熱抵抗体を隣接するN個毎のグループに区分し、各グループは発熱抵抗
体の一方側に配置されるグループ数の共通電極部材にそれぞれ接続される。この
共通電極部材には、共通電極配線基板が装着され、共通電極配線基板に備えられ
る前記N個よりも少ないM個の共通電極ラインは、それぞれ共通電極部材に接続
される。
【0014】
各発熱抵抗体の他方側には、整流素子がそれぞれ接続され、各整流素子の出力
端は、異なる前記共通電極ラインに接続されるM個のグループから1つづつ選ば
れて、共通に個別電極に接続される。各個別電極は、M個のグループ毎に設けら
れる制御回路素子に内蔵されるN個のスイッチング素子にそれぞれ接続される。
【0015】
すなわちM個のグループに対応する制御回路素子の一つのスイッチング素子は
、各グループ毎に一つずつ合計M個の発熱抵抗体に接続される。前記共通電極配
線基板における各共通電極ラインに時分割で駆動電力を供給し、これに対応して
スイッチング素子を導通/遮断する。このようにして個々の発熱抵抗体を独立に
制御することができる。
【0016】
これにより制御回路素子の数を削減することができ、構成の簡略化と部品点数
の削減とを図ることができる。また複数の共通電極ラインを用いるに際して、発
熱抵抗体が形成される絶縁基板上で多層配線構造を構成する必要が解消され、電
気的接続に関する信頼性を向上することができる。
【0017】
図1は本考案の一実施例のサーマルヘッド21の平面図であり、図2は図1の
切断面線X2−X2から見た断面図であり、図3はサーマルヘッド21の絶縁基
板23の平面図である。サーマルヘッド21は、たとえばアルミニウムから成る
放熱板22上に酸化アルミニウムAl2O3などのセラミックから形成される絶縁
基板23が搭載される。絶縁基板23上にはガラスから成るグレーズ層24が形
成され、この上には窒化タンタルTa2Nなどをスパッタリングなどの薄膜技術
で数100Åの膜厚に成膜して抵抗体層25が形成される。さらにその上には、
アルミニウムなどの金属をスパッタリングやエッチングなどの薄膜技術で図3に
示されるようにパターン形成する。
【0018】
すなわちサーマルヘッド21に形成されるA個(例として16個)の発熱抵抗
体26を、隣接する予め定めるN個(例として4個)に区分し、区分された各グ
ループG1,G2,G3,G4(総称するときは参照符Gで示す)毎の発熱抵抗
体26を共通に接続する複数、本実施例ではA/N=4個の共通電極部材27a
,27b,27c,27d(総称するとき参照符27で示す)を形成する。図3
に斜線を付して示す部分は半田付けなどの接続用のパッド部28として構成され
る。
【0019】
発熱抵抗体26の反対側には、発熱抵抗体26毎に個別電極29が形成され、
後述するような複数のグループ毎、すなわち本実施例では2つのグループG1,
G2,G3,G4毎に各ダイオードアレイ素子30の配置領域31内に延びて、
その端部はパッド部32として構成される。前記配置領域31と駆動回路素子3
3の配置領域34とに亘り、両端がパッド部36として構成される複数の接続導
体35が形成される。前記配置領域34内には、絶縁基板23の端部付近から駆
動回路素子33に表示用の制御信号や表示データなどを供給するために両端がパ
ッド部37として構成される複数の信号ライン38が設けられ、また各配置領域
34に亘り端部がパッド部40として構成される共通接地電極39が形成される
。
【0020】
絶縁基板23上で発熱抵抗体26を被覆して、たとえば窒化ケイ素Si3N4か
ら成る耐摩耗層41が形成される。またダイオードアレイ素子30および駆動回
路素子33はバンプ42,43を有し、前記配置領域31内におけるパッド部3
2,36や配置領域34内におけるパッド部36,37などに、はんだ層44を
介してフェイスダウンボンディング法で接続される。また前記信号ライン38お
よび共通接地電極39のパッド部37,40には、たとえば可撓性合成樹脂材料
などから成る支持フィルム45上に回路配線46が形成された可撓性配線基板4
7がはんだ層44を介して接続される。
【0021】
本実施例は前記4個の共通電極部材27a〜27dに対して、図3に示すよう
に1つおきの共通電極部材27a,27cに第1駆動電圧VH1を供給し、共通
電極部材27b,27dに第2駆動電圧VH2を供給しようとするものである。
このため共通電極部材27a,27cのパッド部28には、可撓性を有する第1
配線基板48を接続し、共通電極部材27b,27dのパッド部28には第2駆
動電圧VH2を供給する可撓性を有する第2配線基板49を接続する。これらの
配線基板48,49は可撓性を有しており、必要に応じて図2に示されるように
放熱板22の底部側に屈曲し、前記可撓性配線基板47側に引き出すようにする
。
【0022】
図4は前記第1配線基板48および第2配線基板49を組み合わせた状態の平
面図である。第1配線基板48は、絶縁性の複数の支持フィルム50,51間に
共通電極ライン52aが形成された構造を有し、図2に示されるように放熱板2
2側部および底部に沿って延びる引廻部53と、引廻部53に連続し絶縁基板2
3上で共通電極部材27a,27cの間隔程度の長さに延びる連結部54と、連
結部54において前記共通電極部材27a,27cの間隔程度の間隔をおいて引
廻部53と反対側に突出する突部55,56とが構成される。
【0023】
突部55,56の先端付近は共通電極部材27a,27cのパッド部28と接
続するために支持フィルム51が部分的に剥離され、共通電極ライン52aが露
出したパッド部57として構成される。第2配線基板49は、第1配線基板48
と同一の構造を有し、第1配線基板48と対称な形状に構成される。第2配線基
板49は共通電極ライン52bを備え、第2配線基板49の個々の構成部分は、
前記参照符53〜57に添字aを付して示す。
【0024】
前記配線基板48,49は、独立の構成を有する配線基板として説明したけれ
ども、単一の構成の配線基板であって、前述した配線基板48,49の共通電極
ライン52,52a(総称するときは参照符52で示す)の構成と同等の構成を
有する変形例が可能である。いずれの構成例においても、発熱抵抗体26のグル
ープG内の数N個よりも小さな数M個、本実施例では2個の共通電極ライン52
,52aを各グループG毎の発熱抵抗体26、すなわち共通電極部材27に接続
するものである。
【0025】
図5はサーマルヘッド21の電気的構成を説明するブロック図である。前記ダ
イオードアレイ素子30内には、各ダイオードアレイ素子30に接続される複数
のグループGの発熱抵抗体26に個別に接続され、N×グループ数の個数であっ
て、発熱抵抗体26側をアノードとするダイオード58が備えられる。すなわち
ダイオードアレイ素子30内のダイオード58は、発熱抵抗体26を介してグル
ープG毎に異なる共通電極ライン52,52aに接続されていることになる。各
ダイオードアレイ素子30において、対応するグループG内における共通する一
方側からの配列位置に関して対応する配列位置の各発熱抵抗体26に対応するダ
イオード58の出力端は共通に接続され、各個別電極35にそれぞれ接続される
。
【0026】
駆動回路素子33内には、Nビットのシフトレジスタ59とラッチ回路60と
が備えられ、ラッチ回路60の出力は複数のAND回路61を介してスイッチン
グ手段である複数のトランジスタ62のゲート端子に接続される。各トランジス
タ62の入力端子は、前記各個別電極35にそれぞれ接続され、トランジスタ6
2の出力端子は共通接地電極39に接続される。
【0027】
前記シフトレジスタ59には表示データDがシリアルデータとしてクロック信
号CKと共に与えられ、ラッチ回路60とAND回路61には、ラッチ信号LT
とストローブ信号SBとが、サーマルヘッド21が用いられる、たとえばワード
プロッセサなどの電子機器の本体側制御部63から供給される。また前記共通電
極ライン52,52aの駆動電圧VH1,VH2も前記制御部63によって後述
するように供給される。
【0028】
図6はサーマルヘッド21の動作を示すタイミングチャートである。時刻t1
から奇数番目のグループG1,G3に相当する表示データDo1がシフトレジス
タ59にクロック信号CKと共に入力される。このとき第1および第2駆動電圧
VH1,VH2は、共にローレベルに定められる。表示データDo1が入力され
終わった時刻t2から所定の期間を置いた時刻t3で、ラッチ信号LTがラッチ
回路60に入力され、シフトレジスタ59のデータをラッチする。
【0029】
このタイミングから所定の間隔をあけた時刻t4で、ストローブ信号SBがロ
ーレベルからハイレベルに切り替わり、ラッチ回路60からのデータを各トラン
ジスタ62に出力する。前記時刻t4で、第1駆動電圧VH1はハイレベルに立
ちあげられ、同時に偶数番目のグループG2,G4に相当する表示データDe1
がクロック信号CKと共にシフトレジスタ59に入力される。
【0030】
前記表示データDe1の入力が終了し、所定の発熱時間が経過した時刻t5で
ストローブ信号SBは、ハイレベルからローレベルに切り替えられ、発熱抵抗体
26の発熱動作は停止する。またこれに同期して第1駆動電圧VH1はローレベ
ルに切り替えられる。その後、時刻t6でラッチ信号LTがラッチ回路60に入
力され、表示データDe1をラッチする。その後、時刻t7でストローブ信号S
Bがローレベルからハイレベルに切り替えられるともに、第2駆動電圧VH2が
ローレベルからハイレベルに立ち上がり、所定の発熱期間の後、時刻t8でスト
ローブ信号SBはローレベルに立ち下がり、また第2駆動電圧VH2は遮断され
る。このようにして奇数番目のグループG1,G3と偶数番目のグループG2,
G4が繰り返し発熱駆動され、サーマルヘッド21の印画動作が進行する。
【0031】
このときサーマルヘッド21は、1つの駆動回路素子33が複数グループの発
熱抵抗体26を制御する構成であり、したがって前記第1の従来例と比較し、必
要な駆動回路素子33の個数を半減することができ、構成の簡略化と部品点数の
削減、さらにコストの大幅な低減を図ることができる。
【0032】
本実施例では、単一の駆動回路素子33で複数ブロックの発熱抵抗体26を制
御するために用いられるダイオードアレイ素子30内のダイオードマトリックス
回路は、絶縁基板23上に当該回路をホトプロセスにより形成したり、または駆
動回路素子33中に内蔵させるなどの構成に代え、集積回路素子として実現され
るダイオードアレイ素子30を用いるようにしている。これによりサーマルヘッ
ド21の製造工程の大幅な変更や駆動回路素子33の内部回路の大幅な変更ある
いは大型化を防止することができ、構成の簡略化を図ることができる。
【0033】
すなわち駆動回路素子33は、1グループGの発熱抵抗体数Nに対応する出力
端子数を有する従来例の駆動回路素子と同様の素子を用いればよく、また絶縁基
板23上にグレーズ層24をなどを形成してゆく製造工程の変更は、個別電極2
9などをパターンニングする際のパターンマスクの変更だけでよく、製造工程の
煩雑化を防止でき、また駆動回路素子33の構成の複雑化と大型化とを防止する
ことができる。
【0034】
また複数の共通電極ライン52を用いることにより必要となる多層配線は、前
述したように絶縁基板23上ではなく、第1配線基板48および第2配線基板4
9で行うようにしている。また各グループG毎の発熱抵抗体26は、比較的大面
積の共通電極部材27に接続され、この共通電極部材27に配線基板48,49
が接続されるため、前記第2の従来例で説明したように発熱抵抗体26の配列ピ
ッチP1で交互に多層配線を行う微細構造が不要となり、製造工程の簡略化と信
頼性の向上および歩留まりの向上を図ることができる。
【0035】
図7〜図9はサーマルヘッド21の他の実施例をそれぞれ示す平面図である。
前記実施例ではダイオードアレイ素子30と駆動回路素子33とは、サーマルヘ
ッド21の副走査方向、すなわち図1上下方向に配列したけれども、図7に示す
ようにダイオードアレイ素子30を対応する2対の共通電極部材27a,27b
;27c,27dの主走査方向中央位置付近から主走査方向に沿ってずらし、ダ
イオードアレイ素子30と駆動回路素子33とを主走査方向に沿って一直線状に
配列する例が可能である。このためには接続導体35は、クランク状に屈曲され
る。
【0036】
また図8で示すようにダイオードアレイ素子30を前記中央位置から主走査方
向に沿ってずらし、接続導体35をL字状に屈曲して、駆動回路素子33を前記
接続導体35との接続位置が副走査方向に沿うように配列する構成例が採用され
る。
【0037】
図9は本考案の他の実施例のサーマルヘッド21aの平面図であり、図10は
サーマルヘッド21aの電気的構成を示す回路図である。本実施例は前述の実施
例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。本実施例において、発熱抵
抗体26が区分される数Nは、前記実施例と同様に4個であり、各グループG毎
に共通電極部材27a〜27cが形成される。
【0038】
一方、本実施例では、3個の共通電極ライン64,65,66を用いる。グル
ープG1,G2,G3の発熱抵抗体26は、共通電極ライン64,65,66に
それぞれ接続される。各グループG1〜G3からの個別電極29が接続されるダ
イオードアレイ素子30aは、図10に示されるように、各グループG1〜G3
の主走査方向に沿う対応する配列位置の発熱抵抗体26に接続されている各グル
ープG1〜G3の各1つのダイオード58の出力端が共通に接続導体35に接続
される。各接続導体35は、前記実施例と同様に1つのグループGの発熱抵抗体
26と同数のトランジスタ62にそれぞれ接続される。
【0039】
すなわち本実施例では、3つの共通電極ライン64〜66に駆動電圧VH1〜
VH3を時間順次的にそれぞれ印加する操作と、N個のトランジスタ62を導通
/遮断制御する操作とを組み合わせることにより、各発熱抵抗体26を個別に制
御することができる。
【0040】
このような実施例によっても前述の実施例で述べた効果と同様な効果を達成す
ることができる。
【0041】
本考案において1グループを構成する発熱抵抗体26の個数Nは、前記実施例
のごとく4個に限定されるものではなく、また共通電極ラインの数Mも4つ以上
の構成例が可能である。また配線基板48,49の構成する構造および形状は図
4に示した例に限るものではなく、絶縁基板23上の複数の共通電極部材27に
複数の共通電極ラインを個別に接続可能な構成を有する広範な変形例が実現可能
である。
【0042】
以上のように本考案に従えば、M個のグループに対応する制御回路素子の一つ
のスイッチング素子は、各グループ毎に一つづつ合計M個の発熱抵抗体に接続さ
れる。前記共通電極配線基板における各共通電極ラインに、時分割で駆動電力を
供給し、これに対応してスイッチング素子を導通/遮断する。このようにして個
々の発熱抵抗体を独立に制御することができる。
【0043】
これにより制御回路素子の数を削減することができ、構成の簡略化と部品点数
の削減とを図ることができる。また複数の共通電極ラインを用いるに際して、発
熱抵抗体が形成される絶縁基板上で多層配線構造を構成する必要が解消され、電
気的接続に関する信頼性を向上することができる。
【図1】本考案の一実施例のサーマルヘッド21の平面
図である。
図である。
【図2】図1の切断面線X2−X2から見た断面図であ
る。
る。
【図3】絶縁基板23の平面図である。
【図4】配線基板48,49の平面図である。
【図5】サーマルヘッド21の電気回路図である。
【図6】サーマルヘッド21の動作を説明するタイミン
グチャートである。
グチャートである。
【図7】サーマルヘッド21の他の構成例である。
【図8】サーマルヘッド21のさらに他の変形例を示す
平面図である。
平面図である。
【図9】本考案の他の実施例のサーマルヘッド21aの
一部分の平面図である。
一部分の平面図である。
【図10】サーマルヘッド21aの回路図である。
【図11】第1の従来例の電気回路図である。
【図12】他の従来例の電気回路図である。
【図13】サーマルヘッド1aの斜視図である。
21,21a サーマルヘッド
23 絶縁基板
26 発熱抵抗体
27a〜27d 共通電極部材
29 個別電極
30,30a ダイオードアレイ素子
33 駆動回路素子
48,49 配線基板
52,52a,64〜66 共通電極ライン
58 ダイオード
VH1〜VH3 駆動電圧
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁基板上に複数の発熱抵抗体が形成さ
れて成るサーマルヘッドにおいて、複数の発熱抵抗体を
隣接するN個毎のグループに区分するとともに、前記各
グループに対応する各発熱抵抗体が共通に接続されて成
る各々の共通電極部材を、発熱抵抗体の配列に対して一
方側に配置し、前記N個よりも少ないM個の共通電極ラ
インを備えるとともに、各共通電極ラインをそれぞれ共
通電極部材に接続する共通電極配線基板を装着し、各発
熱抵抗体の他方側には整流素子をそれぞれ接続するとと
もに、各整流素子の出力端を、異なる共通電極に接続さ
れるM個の各グループから一つづつ選ばれて共通に個別
電極に接続し、各個別電極は、M個の前記グループ毎に
設けられる制御回路素子に内蔵されるN個のスイッチン
グ素子にそれぞれ接続されることを特徴とするサーマル
ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4061391U JPH04132957U (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | サーマルヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4061391U JPH04132957U (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | サーマルヘツド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132957U true JPH04132957U (ja) | 1992-12-10 |
Family
ID=31921629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4061391U Pending JPH04132957U (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | サーマルヘツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04132957U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016068269A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 東芝ホクト電子株式会社 | サーマルヘッド |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP4061391U patent/JPH04132957U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016068269A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 東芝ホクト電子株式会社 | サーマルヘッド |
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