JPH04132919U - レジントランスフア−成形型 - Google Patents

レジントランスフア−成形型

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JPH04132919U
JPH04132919U JP4869691U JP4869691U JPH04132919U JP H04132919 U JPH04132919 U JP H04132919U JP 4869691 U JP4869691 U JP 4869691U JP 4869691 U JP4869691 U JP 4869691U JP H04132919 U JPH04132919 U JP H04132919U
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cutout
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哲 久保田
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いすゞ自動車株式会社
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂の漏れ止めができ、しかも安価なレジン
トランスファ−成形型を提供する。 【構成】 キャビ型1とコア型2で形成したキャビティ
3の周縁の外側に、一方の型に形成した傾斜面と他方の
型に形成した縁部とが当接する喰い切り部5を形成した
もので、喰い切り部で樹脂を密封するので、高精度の加
工を必要とせず、樹脂の圧力で型が変形した場合でも、
喰い切り部が開いて樹脂が洩れるおそれがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、強化用繊維マットを用いて繊維強化樹脂製品を成形するのに使用す る成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、FRP(ガラス繊維強化樹脂)製品が自動車の外板等の各種成形品に使 用されるようになった。このような繊維強化樹脂成形品の成形は、例えばエンジ ンフ−ドの場合には、成形品の剛性、強度等を確保するため、ガラス繊維等の強 化用繊維を複数枚重ねて予めマット状に成形し、このガラス繊維マットを金型に セットし、型内に溶融樹脂を注入して成形するレジントランスファ成形(以下、 RTMという)が採用されている。
【0003】 RTMに使用する成形型は、図7Aに示すように、キャビ型1とコア型2との 間にキャビティ3を形成し、キャビティ3の周縁を突合わせたパ−ティング面6 としたものであって、キャビティ3内に強化用繊維マットをセットし、両型をパ −ティング面6で密封し、コア型2に設けた樹脂注入口4から溶融樹脂を注入し て成形している。 また、図8の一点鎖線の左方に示すように、パ−ティング面6の代わりにシ− ル7を設け、強化用繊維マット10の端部を挟み止めするようにしたものがある。 いずれの形式の成形型においても、成形時にキャビティ3内の空気と注入した 樹脂から出たガスをキャビティ3から排出しなければならない。さもないと、F RP成形品にピンホ−ル等が生して製品不良となる。 したがって、パ−ティング面6は気体は排出するが、樹脂は洩れないように精 度良く加工しなければならず、FRPを安価に成形することができるRTMの長 所が阻害される。 また、パ−ティング面6を使用しないで、強化用繊維マット10の端部を挟むよ うにした図8に示す成形型では、成形品の外周に強化用繊維マット10を含むバリ が出るので、成形後にバリ取り作業が必要となり、加工費が高くなるだけでなく 、成形品の品質の均一化も難しくなる。
【0004】 本出願人は、RTM成形型外に樹脂が漏れ出るのを防止する発明について先に 特許出願(特開平3−19814号公報)している。これは、図8及び図9の一 点鎖線の右方に示すように、シ−ル7又はパ−ティング面6の外側に樹脂溜り8 と樹脂止め用のシ−ル7を設け、樹脂溜り8に真空吸気装置に連通する脱気孔9 を開口するようにし、成形時にキャビティ3内を強制的に脱気するとともに、型 外に樹脂が洩れ出さないようにしたものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記のように、図8に示した形式の成形型では、バリの発生が避けられず、図 9に示すパ−ティング面6を設けた成形型では、キャビティ3内に強化用繊維マ ット10が納まり、バリの発生が少なくなるが、前記のように精密加工を要する外 に次の問題がある。 樹脂注入口4から注入する樹脂は、5〜10kg/cm2程度の圧力で注入するのが普 通であり、キャビティ3内に注入した樹脂の圧力で、型が変形してパ−ティング 面6が開き、樹脂が洩れ出す。すなわち、図7Aに示すように、樹脂注入口4か ら注入された樹脂の圧力がキャビティ3内でF方向に型に作用して型の中央部が 膨らみ、図7Bに示すように、パ−ティング面6に隙間ができて樹脂の漏れ止め ができなくなる。これを防ぐには、高剛性の型としなければならず、軽く、取り 扱いが容易で安いというRTMの利点が失われる。
【0006】 本考案は、上記の問題点を解決し、樹脂の漏れ止めができ、しかも安価なレジ ントランスファ−成形型を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、キャビ型とコア型で形成したキャビティの周縁の外側に、一方の型 に形成した傾斜面と他方の型に形成した縁部とが当接する喰い切り部を形成した レジントランスファ−成形型である。
【0008】
【作用】
傾斜面と縁部とが当接する喰い切り部で樹脂を密封するので、高精度の加工を 必要とせず、樹脂の圧力で型が変形した場合でも、喰い切り部が開いて樹脂が洩 れるおそれがない。
【0009】
【実施例】
成形用型の一実施例の断面を示す図1Aにおいて、下型を例えばエンジンフ− ド成形品の外表面を成形するキャビ型1とし、上型をエンジンフ−ド成形品の裏 面を成形するコア型2とし、キャビ型1のキャビテイ3に複数枚の予備成形した ガラス繊維マットをセットし、樹脂注入口4から溶融樹脂をキャビティ3に注入 してFRPを成形する。この場合、キャビティ3の周縁部は、図1Bに示すよう に、キャビ型1の凸に形成した斜面にコア型2の凹に形成した縁が当接する喰い 切り部5を形成し、ガラス繊維マットはキャビティ3内にのみにセットする。
【0010】 図2は別の実施例を示すもので、喰い切り部5の外方に樹脂溜り8と樹脂が型 外に洩れるのを防止するシ−ル7を配設したものである。図2Aは、パ−ティン グ面6を設けて強化用繊維マット10をキャビティ3内のみにセットする形式の型 であり、図2Bは、強化用繊維マット10をシ−ル7で挟み込む形式の型である。
【0011】 次に、図3に各種の喰い切り部の構造を示し、併せて喰い切り部による樹脂の 漏れ止め作用について説明する。 図3Aにおいて、キャビティ3に注入した樹脂20の圧力Fにより、両型の中央 部が膨らんで変形した場合、キャビ型1とコア型2にそれぞれ矢印a,bに示す 方向の変形が起こるが、これは喰い切り部5を押付けるように作用するので、喰 い切り部が開くことがない。 また、図3Dに示す構造の喰い切り部5では、キャビ型1はc方向に変形する が、コア型2がd方向に追いかけるように変形するので喰い切り部5が開かず、 樹脂が洩れるおそれはない。
【0012】 次に、別の喰い切り部の構造を図4について説明する。 図4Aは、喰い切り部にゴムのような弾性体を配設したもので、キャビ型1に 傾斜面を有するゴム体11を、コア型2に断面矩形のゴム体12を取付け、両ゴム体 で喰い切り部5を形成したものである。この場合、ゴム体はキャビ型1又はコア 型2の一方のみに設置するようにしても良い。 図4Bは、ゴムコ−ティング13,14を喰い切り部に施したもので、このゴムコ −ティングは、キャビ型1又はコア型2の一方のみに施すようにしても良いのは 勿論である。
【0013】 更に別の実施例について説明する。 図5は、パ−ティング面6の外側に喰い切り部5を形成し、更にその外方に樹 脂溜り8とシ−ル7を設け、樹脂溜り8に脱気孔9を開口したものである。 図6は、パ−ティング面6の一部と喰い切り部5にまたがる部位に脱気孔9を 開口するようにしたもので、いずれの場合も、キャビティ3内を強制脱気できる ので、成形品にピンホ−ル等が発生せず、成形品の品質の向上が図れる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は、軽量で安価な型を使用してFRPが安価に成形できるRTMの特徴 を生かしたまま、成形時における樹脂の漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図と一部の拡大図。
【図2】本考案の他の実施例の断面図。
【図3】本考案の喰い切り部の各種の構造を示す断面
図。
【図4】本考案の別の喰い切り部の断面図。
【図5】本考案の更に別の実施例の断面図。
【図6】本考案の更に別の実施例の断面図。
【図7】従来の成形型の断面図と作用の説明図。
【図8】従来の他の成形型の断面図。
【図9】従来の別の成形型の断面図。
【符号の説明】
1 キャビ型 2 コア型 3 キャビティ 4 樹脂注入口 5 喰い切り部 6 パ−ティング面 7 シ−ル 8 樹脂溜り 9 脱気孔 10 強化用繊維マッ
ト 11,12 ゴム体 13,14 ゴムコ−テ
ィング 20 樹脂

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビ型とコア型で形成したキャビティ
    の周縁の外側に、一方の型に形成した傾斜面と他方の型
    に形成した縁部とが当接する喰い切り部を形成したこと
    を特徴とするレジントランスファ−成形型。
JP4869691U 1991-05-31 1991-05-31 レジントランスファ−成形型 Expired - Lifetime JP2543772Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4869691U JP2543772Y2 (ja) 1991-05-31 1991-05-31 レジントランスファ−成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4869691U JP2543772Y2 (ja) 1991-05-31 1991-05-31 レジントランスファ−成形型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04132919U true JPH04132919U (ja) 1992-12-10
JP2543772Y2 JP2543772Y2 (ja) 1997-08-13

Family

ID=31926998

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4869691U Expired - Lifetime JP2543772Y2 (ja) 1991-05-31 1991-05-31 レジントランスファ−成形型

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JP (1) JP2543772Y2 (ja)

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JP2543772Y2 (ja) 1997-08-13

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