JP2603534Y2 - 密封成形型 - Google Patents

密封成形型

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JP2603534Y2
JP2603534Y2 JP1993031041U JP3104193U JP2603534Y2 JP 2603534 Y2 JP2603534 Y2 JP 2603534Y2 JP 1993031041 U JP1993031041 U JP 1993031041U JP 3104193 U JP3104193 U JP 3104193U JP 2603534 Y2 JP2603534 Y2 JP 2603534Y2
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JP
Japan
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mold
resin
molding
gel coat
ridge
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JP1993031041U
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進 魚里
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、強化用繊維マットを用
いて繊維強化樹脂製品を成形する際などに使用する密封
成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、FRP(ガラス繊維強化樹脂)製
品が自動車の外板等の各種成形品に使用されるようにな
った。このような繊維強化樹脂成形品の成形は、例えば
エンジンフ−ドやパネル類の場合には、成形品の剛性、
強度等を確保するため、ガラス繊維等の強化用繊維を複
数枚重ねて予めマット状に成形し、このガラス繊維マッ
トを金型にセットし、型内に溶融樹脂を注入して成形す
るレジントランスファ成形(以下、RTMという)が採
用されている。
【0003】RTMに使用する従来の成形型は、図4に
示すように、下型11と上型12との間にキャビティ3
を形成し、キャビティ3の周縁を上下型を突合わせたパ
−ティング面4としたものであって、キャビティ3内に
強化用繊維マットをセットし、両型をパ−ティング面4
で密封し、上型12に設けた樹脂注入口から溶融樹脂を
注入して成形している。6はパ−ティング面4から漏洩
する樹脂が成形型外に漏洩するのを防止する樹脂溜りで
ある。FRPの表面品質を向上するため、製品の表面側
となる下型11の成形面に予めゲルコ−ト樹脂をスプレ
−などで塗布するようにしている。実開昭61−152
412号公報には、金型間のパ−ティング面のキャビテ
ィの外方に材料溜り凹部を設けた圧縮成形金型が記載さ
れている。
【0004】従来のゲルコ−ト樹脂の塗布は、図5に示
すように、スプレ−ガン10で成形面にゲルコート樹脂
を吹付け、ゲルコ−ト9層を形成している。また図6に
示すように、下型11にパ−ティング面4を覆う、通称
ガバリと呼ばれるカバ−12を被せ、スプレ−ガン10
で成形面に0.5mm程度のゲルコ−ト9層を形成して
いる。特開昭61−132307号公報には、コア型に
離型剤を吹付け塗布するに際し、成形面の周りをマスキ
ング材で覆い、その部位に離型剤が付着しないようにし
たプラスチック成形品の製造方法が記載されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記の図5に示すスプ
レ−ガン10によるゲルコート樹脂の吹付けでは、成形
品の成形部であるキャビティ3以外のパーティング面4
やその外側の樹脂溜り6にもゲルコート樹脂が飛散して
その部位に付着する。このゲルコート樹脂は、成形後に
硬化した樹脂を下型から剥離するが、剥離作業によて生
じた樹脂の微粉が浮遊し、キャビティ3に落下して付着
する。このため、次のゲルコート樹脂吹付けの際に微粉
が混じり、成形品の表面品質を低下させる。上記の問題
点を解決するため、図6に示すようにカバー12で成形
面外へのゲルコート樹脂の付着を防止するようにしてい
るが、このカバーは製品形状の外側に設けるため大きく
なり、エンジンフードのような大型製品の場合は、FR
P製のカバーを使用しても重量が重くなり、一人では取
り扱えなくなって作業能率が悪い。また、作業を繰返す
と、カバ−12の内側の周面にゲルコ−ト層9が付着
し、定期的な清掃作業や、カバー自体の欠損の補修作業
が必要となる。
【0006】本考案は、ゲルコ−ト樹脂の吹付けに際
し、成形部外へのゲルコ−ト樹脂の付着を防止し、併せ
て成形部の密封性を向上できる密封成形型を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、成形品の表面
側を成形する下型の成形面にゲルコートを塗布し、該下
型に成形品の裏面側を成形する上型をパーテイング面で
当接して成形を行う密封成形型において、上記下型のパ
ーテイング面に成形面の周縁を取囲む突条であってその
先端が前記パーテイング面よりも上方に位置する高さの
突条を形成し、前記上型には、前記下型の突条と対向す
部位にシール材を取付け、該シール材に前記下型の突
条と嵌合する溝を形成した密封成形型である。
【0008】
【作用】成形品の表面側を成形する下型の成形面にゲル
コートを塗布する際、パーテイング面に形成した突条が
ゲルコートが外方へ飛散するのを阻止し、この下型
を取付けると、下型の突条が上型のシール材の溝に嵌
合し、成形部を密封する。
【0009】
【実施例】図1ないし図2は、本考案の一実施例を示す
もので、図1は断面図、図2は下型の一部を斜視図で示
す。下型1を例えば自動車のフロントパネル成形品の外
表面を成形するキャビ型とし、上型2を成形品の裏面を
成形するコア型とし、下型1のキャビテイ3に複数枚の
予備成形したガラス繊維マットをセットし、樹脂注入口
から溶融樹脂をキャビティ3に注入してFRPを成形す
るものである。下型1のパ−ティング面4に、キャビテ
ィ3の周縁を取り巻く突状5を一体的に形成する。図3
に示すように、下型1のパ−ティング面4にL字状のア
ングル材20を溶接又はビスで固定して突条を形成する
ようにしてもよい。一方、上型2には、下型1のパーテ
ィング面4と対向する部位にゴム製のシール材7を取付
け、このシール7には、型合せしたときに下型1の突条
5と嵌合する溝8を設ける。
【0010】図3に示すように、従来と同様にスプレ−
ガン10でゲルコ−ト樹脂をキャビティ3に塗布する。
ゲルコ−ト樹脂は、キャビティ3の成形面上だけでな
く、突条の内側のパーティング面と突条の内側にも塗布
されるが、突条に遮られてその外側への樹脂の飛散が防
止される。塗布するゲルコ−ト9層の厚さは、通常0.
3〜0.6mm程度とする。
【0011】この下型1に上型2をセットすると、図1
に示すように、下型1の突条5が上型2のシール7の溝
8に嵌合し、シール7を上型2の取付部に押付け、キャ
ビティ3に樹脂を注入したときにキャビティ3と上型2
との間への樹脂の進入を防止する。また、パ−ティング
面4の内側にゲルコ−ト層9があるので、パ−ティング
面4の当たりを高精度(通常、0.1〜0.2mm以下の隙
間)に加工しなくても、ゲルコ−ト層9で樹脂の漏れを
防ぐので、バリの発生が有効に防止できる。キャビティ
3に注入した樹脂が硬化した後、上型を開き製品を取出
す。
【0012】
【考案の効果】本考案は、ゲルコ−ト樹脂塗布の際に成
形部の外側への樹脂の飛散が防止され、成形品に表面欠
陥が発生するのを防止すると共に、成形型のパ−ティン
グ面を高精度に加工しなくても樹脂の漏れを有効に防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図。
【図2】図1の下型の斜視図。
【図3】本考案のゲルコ−ト塗布の説明図。
【図4】従来の成形型の断面図。
【図5】従来の成形型におけるゲルコ−ト塗布の説明
図。
【図6】従来の他のゲルコ−ト塗布の説明図。
【符号の説明】
1 下型 2 上型 3 キャビティ 4 パ−
ティング面 5 突条 6 樹脂溜り 7 シ−ル材 8
溝 9 ゲルコ−ト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:30

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品の表面側を成形する下型の成形面
    にゲルコートを塗布し、該下型に成形品の裏面側を成形
    する上型をパーテイング面で当接して成形を行う密封成
    形型において、上記下型のパーテイング面に成形面の周
    縁を取囲む突条であってその先端が前記パーテイング面
    よりも上方に位置する高さの突条を形成し、前記上型に
    は、前記下型の突条と対向する部位にシール材を取付
    け、該シール材に前記下型の突条と嵌合する溝を形成し
    たことを特徴とする密封成形型。
JP1993031041U 1993-05-17 1993-05-17 密封成形型 Expired - Lifetime JP2603534Y2 (ja)

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JPH0683333U JPH0683333U (ja) 1994-11-29
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