JPH04132853U - 起動装置 - Google Patents

起動装置

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JPH04132853U
JPH04132853U JP4052291U JP4052291U JPH04132853U JP H04132853 U JPH04132853 U JP H04132853U JP 4052291 U JP4052291 U JP 4052291U JP 4052291 U JP4052291 U JP 4052291U JP H04132853 U JPH04132853 U JP H04132853U
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JP
Japan
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detonator
ball
trigger member
lever
inertial movement
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Application number
JP4052291U
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English (en)
Inventor
光彦 川口
Original Assignee
株式会社東海理化電機製作所
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雷管を作動させるための部品の部品点数を削
減できる起動装置を得る。 【構成】 慣性移動するボール50に当接する位置から
雷管58に衝突する位置までの間を回動可能な回動レバ
ー54が設けられている。回動レバー54は、車両の通
常走行状態では、引張コイルばね60によって、ボール
50を反慣性移動方向へ押圧するように付勢される。ま
た、回動レバー54は、車両急減速時に、ボール50の
慣性移動によって中立位置A(引張コイルバネ60によ
る引張力が、回動レバー54に対して脚部54Bの軸方
向へ作用する位置)より慣性移動方向側へ移動され、こ
れによって、引張コイルばね60のよって回転方向が反
転し回動レバー54が慣性移動方向へ付勢され、突起部
55が雷管58と衝突する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両急減速時における慣性体の慣性移動に基づいて着火される機械着 火式エアバツグ装置等に用いられる起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示される如く、エアバツグ装置等に用いられる起動装置70には、シリ ンダ72内にボール74が収容されており、ボール74に揺動バー76の一端部 が当接している。揺動バー76の中間部には、図5の反時計方向へ回動可能に支 持されたトリガシヤフト78が固着されている。揺動バー76の他端部は、バイ アススプリング82を備えたバイアスピン84によって押圧されている。
【0003】 通常状態では、トリガシヤフト78は、ファイアリングピン80のつば部80 Aに係止されており、つば部80Aのトリガシヤフト78と反対側には、フアイ アリングスプリング88が配置されて、ファイアリングピン80をアクチュエー タである雷管86へ向けて付勢している。
【0004】 車両急減速時には、ボール74がバイアスプリング82の付勢力に抗して慣性 力で車両前方方向である矢印A方向に移動され揺動バー76が反時計方向へ回動 され、トリガシヤフト78によるファイアリングピン80の係止が解除される。 これによってファイアリングピン80が移動して雷管86に当り、雷管86を着 火させ袋体(図示せず)が膨張するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、雷管86を着火させるために、ファイアリン グピン80及びファイアリングスプリング88に加えて、揺動レバー76、トリ ガシャフト78、バイアスピン84及びバイアススプリング82を設ける必要が あり、部品点数が多いという不都合がある。しかも、これらの部品は、起動装置 の作動を確実なものとするために、精密に加工する必要があるため、起動装置の 製造が煩雑となる。
【0006】 本考案は、上記事実を考慮し、雷管を作動させるための部品の部品点数を削減 できる起動装置を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る起動装置は、車両急減速時にアクチユエータを作動させる起動装 置であって、車両急減速時に慣性移動する慣性体と、前記アクチュエータを作動 させることのない非作動位置からアクチュエータを作動させる作動位置まで移動 可能であると共に前記慣性体の慣性移動によって前記非作動位置と作動位置との 中立位置よりも作動位置側へ移動されるトリガ部材と、前記トリガ部材が前記中 立位置より非作動位置側に位置するときにトリガ部材を非作動位置側へ付勢し、 前記トリガ部材が前記中立位置より作動位置側に位置するときにトリガ部材を作 動位置側へ付勢してトリガ部材を前記作動位置に移動させる反転手段と、を有す ることを特徴としている。
【0008】
【作用】
上記構成の起動装置によれば、通常の車両走行時等においては、トリガ部材は アクチュエータを作動させることのない非作動位置にあり、アクチユエータは作 動しない。
【0009】 車両急減速時では、慣性体の慣性移動により、非作動位置にあるトリガ部材が 中立位置よりも作動位置側へ移動する。作動位置側へ移動したトリガ部材は、付 勢部材により作動位置側へ付勢されて作動位置に至り、これによって、アクチュ エータが作動する。
【0010】 本考案は、上記の如く構成されているので、揺動レバー、トリガシャフト等の 従来は必要であった部品が不要となる。
【0011】
【実施例】
図4には、本実施例に係るエアバッグ装置10が示されている。このエアバッ グ装置10は略箱体形状のベースプレート14を備えており、このベースプレー ト14が略箱体形状の支持ブラッケット16を介してステアリングホイール18 のハブ18Aに取付けられている。ベースプレート14には、エアバッツグカバ ー20、袋体22、インフレータ24が取付けられている。
【0012】 エアバッグカバー20は、ベースプレート14の乗員側に配置されている。ま た、エアバッグカバー20のベースプレート14との対向部には薄肉部32が形 成され、エアバッグカバー20はこの薄肉部32で破断され易いようになってい る。
【0013】 袋体22は、ベースプレート14の乗員側に折り畳まれた状態で配置され、か つべースプレート14とエアバッグカバー20との間に格納されている。この袋 体22は、その開口側の縁がベースプレート14の略中央部にリングプレート3 8を介して取付けられている。このリングプレート38は、図示しないボルトで ベースプレート14へ締め付けられ、袋体22の開口側の縁をベースプレート1 4に押し付けている。
【0014】 図3に示されるように、インフレータ24は、上カバー40と下カバー42と が合わせられて略円柱形状に形成されている。下カバー42の軸芯部には、円筒 形状の膨出部44が形成されており、この膨出部44の内部に円筒状のカバー2 9及びこのカバー29内に収容された後述する複数の部品とから構成される起動 装置28が収容され、この収容状態で、サポートリング46が螺合されることに より、起動装置28が固定されている。また起動装置28の外周部には、アクチ ュエータの一部である雷管58が配設されている。さらに、上カバー40と、下 カバー42との間には、雷管58とガス孔33との間に、エンハンサ48、ガス 発生物質49が同心円状に配設されている。したがって、車両急減速時になると 、起動装置28が雷管58を発火させ、エンハンサ48、を介してガス発生物質 49が燃焼されて大量のガスが発生し、ガス孔33から袋体22内へ案内される 。
【0015】 さて、図3に示される起動装置28のカバー29内には、図1及び図2に示さ れる如く、慣性体としてのボール50が設けられている。
【0016】 ボール50は円柱形のシリンダ52内にシリンダ52の軸方向(車両前方方向 )へ慣性移動可能に収容されている。
【0017】 シリンダ52の慣性移動方向側(車両前方方向側)には、トリガ部材としての 回動レバー54が配置されている。回動レバー54は、図1に示す如く、基部5 4Aの両端から直角に屈曲された脚部54Bを有しており、略コ字状に形成され ている。基部54Aの中央部には、円柱状の作動部53が立設されており、作動 部53の先端部は、車両の通常状態で、ボール50の慣性移動方向側と当接して いる。作動部53のボール50と反対側の外周には、車両急減速時に雷管58に 衝突する突起部55が形成されている。
【0018】 回動レバー54は、カバー29の内壁に固着された支持軸56に、脚部54B の下端部が支持されており、これによって、回動レバー54は、支持軸56を中 心としてボール50に当接する位置から突起部55が雷管58に当たる位置まで 回転可能となっている。基部54Aの中央部には、一端がカバー29に固定され た引張コイルばね60の他端が係止されている。
【0019】 これにより、図2に示す如く、回動レバー54は、二点鎖線Aで示す中立位置 (引張コイルばね60の引張力が回動レバー54に脚部54の軸方向の力として 作用する位置)よりも図2右方側(反慣性移動方向側)にあるときに引張コイル ばね60の引張力が、支持軸56を中心とする図2の時計方向の回転力として回 転レバー54に作用する。さらに、回動レバー54が中立位置Aより図2左方側 にあるときに引張コイルばね60の引張力が、支持軸56を中心とする図2の反 時計方向の回転力として回転レバー54に作用する。
【0020】 なお、図示はしないが、起動装置28をステアリングホイール(図4)に装着 する前において、回動レバー54の回動、すなわち、ボール50の慣性移動を阻 止すると共に起動装置28がステアリングホイール18に装着されたときに回動 レバー54の回動阻止を解除するロック手段が設けられてる。
【0021】 次に、本実施例の作用を説明する。 車両の通常走行状態では、図1及び図2に示す如く、回動レバー54は、中立 位置Aよりも反慣性移動方向側にあり、引張コイルばね60による付勢力によっ て反慣性移動方向へ付勢されている。したがって、ボール50は、作動部53に よって反慣性移動方向へ押圧される。そのため、この状態では、回動レバー54 が中立位置Aより慣性移動方向側へ移動することはなく、起動装置28は非作動 状態とされる。
【0022】 ここで、車両が急減速状態に至ると、ボール50が慣性移動方向へ慣性移動し 、この慣性移動によって、回転レバー54は、引張コイルバネ60の付勢力に抗 して支持軸56を中心に図2の反時計方向へ回転され、中立位置Aよりも慣性移 動方向側へ移動される。この状態では、回動レバー54が、支持軸56を中心と して、さらに図2の反時計方向へ回動して、突起部55が雷管58に衝突する。 雷管58はこの衝突によって着火され、エンハンサ48を介してガス発生物質4 9が燃焼される。その結果、袋体22が膨張されて乗員とステアリングホイール 18との間に介在される。
【0023】 以上のように本実施例によれば、回動レバー54と、中立位置Aを基準にボー ル50に対する反慣性移動方向への付勢力あるいは雷管58方向への付勢力を回 動レバー54に付与する引張コイルばね60とによって、突起部55を雷管58 への衝突状態及び非衝突状態に配置できるので、図5に示す従来の起動装置70 においては必要であった揺動レバー76、トリガシャフト78、バイアスピン8 4及びバイアススプリング82を設ける必要がなくなり、部品点数を削減できる 。また、本実施例で削減可能な部品は、精密加工が要求されているので、精密加 工する部品を少なくでき、起動装置28の製造が容易になる。
【0024】 上記実施例では、起動装置をエアバッグ装置に適用した場合について説明して いるが、車両急減速時にシートベルトウエビングを引き締めるプリローダ装置等 にも適用できる。さらに、上記では、引張コイルばね60により、回動レバー5 4を中立位置Aを境にボール50の慣性移動方向及び反慣性移動方向に付勢して いるが、中立位置Aを境に回動レバー54をボール50の慣性移動方向及び反慣 性移動方向に付勢可能な他のスナップアクション作用を有する反転手段を使用し てもよい。
【0025】
【考案の効果】
上記の如く構成したので、本考案に係る起動装置では、起動装置の部品点数を 削減できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る起動装置のトリガ部材
としての回動レバー等を示す斜視図である。
【図2】図1の作動図である。
【図3】本実施例に係る起動装置がインフレータに収容
された状態を示す断面図である。
【図4】起動装置を収容してインフレータがステアリン
グホイールに取付けられた状態を示す概略図である。
【図5】従来の起動装置の断面図である。
【符号の説明】
22 袋体 28 起動装置 48 エンハンサ 49 ガス発生物質 50 ボール(慣性体) 54 回動レバー(トリガ部材) 58 雷管(アクチュエータ) 60 引張コイルばね(反転手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両急減速時にアクチユエータを作動さ
    せる起動装置であって、車両急減速時に慣性移動する慣
    性体と、前記アクチュエータを作動させることのない非
    作動位置からアクチュエータを作動させる作動位置まで
    移動可能であると共に前記慣性体の慣性移動によって前
    記非作動位置と作動位置との中立位置よりも作動位置側
    へ移動されるトリガ部材と、前記トリガ部材が前記中立
    位置より非作動位置側に位置するときにトリガ部材を非
    作動位置側へ付勢し、前記トリガ部材が前記中立位置よ
    り作動位置側に位置するときにトリガ部材を作動位置側
    へ付勢してトリガ部材を前記作動位置に移動させる反転
    手段と、を有する起動装置。
JP4052291U 1991-05-31 1991-05-31 起動装置 Pending JPH04132853U (ja)

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