JPH04132537U - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPH04132537U
JPH04132537U JP4562091U JP4562091U JPH04132537U JP H04132537 U JPH04132537 U JP H04132537U JP 4562091 U JP4562091 U JP 4562091U JP 4562091 U JP4562091 U JP 4562091U JP H04132537 U JPH04132537 U JP H04132537U
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達也 飯島
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カシオ計算機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本願考案は、信号処理装置に関し、演算手段の
前段に2N 倍手段を配設し、演算処理を高速で行なうと
ともに、演算処理の結果発生したオーバーフローを正確
に検出して適切にクリップ処理を行なうことを目的とし
ている。 【構成】信号処理装置1は、加減算手段3が演算方法を
指定する加減算信号に従って2入力の加・減算を行な
い、演算結果をクリップ回路5に出力する。加減算手段
3の1入力の前段には、入力の2N 倍を演算する2N
手段2が配設され、2N 倍手段2の入力の上位Nビッ
ト、加減算手段3の2入力の最上位ビット、加減算信
号、加減算手段3の出力の最上位ビットがクリップ制御
手段4に入力される。クリップ制御手段4はこれら各信
号に基づき加減算手段3の演算結果のオーバーフローを
検出し、クリップ信号をクリップ手段5に出力する。ク
リップ手段5はクリップ制御手段4からのクリップ信号
に基づき加減算手段3の出力をクリップする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、信号処理装置に関し、詳しくは、コンピュータ等の演算部におい て演算した結果が、正あるいは負の最大値を超えた場合に、演算結果を最大値に クリップする信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ等のCPU(Central Processing Unit)で加・減算の演算処理 を行なうと、演算結果が正の最大値あるいは負の最大値を超えることがある。 そこで、従来から、演算回路で演算処理を行なう場合、演算結果のオーバーフ ローを判断して、演算結果を最大値にクリップするクリップ回路を設けている。
【0003】 すなわち、従来、演算回路の2つの入力の最上位ビット、演算回路に演算方法 を指示する信号(例えば、加減算信号)及び演算回路の出力最上位ビットの4つ の信号をクリップ制御回路に入力し、クリップ制御回路がこれら4つの入力信号 に基づいて演算結果がオーバーフローするかどうかを判断している。クリップ制 御回路は、演算結果がオーバーフローしていると判断すると、クリップ信号をク リップ回路に出力し、クリップ回路は、演算回路の出力を最大値にクリップする 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の演算結果のオーバーフローのクリップ処理に あっては、オーバーフローの有無を演算回路の2つの入力の最上位ビット、演算 方法を指示する信号及び演算回路の出力の最上位ビットにより判断していたため 、このようなオーバーフローのクリップ処理をそのまま演算回路の前段に2N倍 回路が配設される演算回路に適用すると、適切なオーバーフローの判定を行なう ことができず、適切な演算処理を行なうことができない。
【0005】 すなわち、近時、演算処理を高速で行なうため、特に、DSP(ディジタル信 号処理プロセッサ:Digital Signal Processor)等を使用するものにあっては、 大量のデータを高速で演算処理する必要があり、演算処理の高速化を図るために 、演算回路の前段に2N倍回路を配設することが行なわれている。ところが、従 来のオーバーフローのクリップ処理にあっては、上述のように2入力とその演算 方法及び演算回路の出力にのみ基づいてオーバーフローのクリップ処理を行なっ ていたため、2N倍回路の出力自体がオーバーフローしていることがあり、この ような入力に対しては、適切にオーバーフローの判定を行なうことができない。 その結果、適切な演算処理を行なうことができないという問題があった。
【0006】 そこで、本願考案は、演算処理の処理速度を向上させつつ、オーバーフローを 正確に判断して、適切な演算処理を行なえるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、 請求項1記載の考案は、 信号処理装置が、 演算方法を指定する加減算信号が入力され、加減算信号に従って2つの入力の 加算または減算を行なう加減算手段と、 入力の2N倍を演算し、その演算結果を前記加減算手段の1つの入力に出力す る2N倍手段と、 前記2N倍手段の入力の上位Nビット、前記加減算手段の入力の最上位ビット 、前記加減算手段に入力される加減算信号及び前記加減算手段の出力の最上位ビ ットの各信号に基づいて前記加減算手段の演算結果がオーバーフローするか否か を検出し、クリップ信号を出力するクリップ制御手段と、 前記クリップ制御手段から出力されるクリップ信号に基づいて加減算手段の出 力をクリップするクリップ手段と、 を備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】
請求項1記載の考案によれば、 信号処理装置は、 加減算手段が、演算方法を指定する加減算信号に従って2つの入力の加算また は減算を行ない、演算結果をクリップ回路に出力する。この加減算手段の1つの 入力の前段には、入力の2N倍を演算し、その演算結果を前記加減算手段の1つ の入力に出力する2N倍手段が配設されている。この2N倍手段の入力の上位Nビ ット及び前記加減算手段の2つの入力の最上位ビット、加減算手段に入力される 加減算信号、さらに加減算手段の出力の最上位ビットの各信号が、クリップ制御 手段に入力され、クリップ制御手段は、これら各信号に基づいて前記加減算手段 の演算結果がオーバーフローするか否かを検出して、クリップ信号をクリップ手 段に出力する。クリップ手段は、このクリップ制御手段から出力されるクリップ 信号に基づいて加減算手段の出力をクリップする。 したがって、演算手段の前段に2N倍手段が配設されている場合においても正 確にオーバーフローを検出して、クリップすることができ、演算速度を向上させ つつ、適切な演算処理を行なうことができる。
【0009】
【実施例】
以下、本願考案を実施例に基づいて説明する。 図1〜図4は、本願考案の信号処理装置の一実施例を示す図である。
【0010】 図1は、本願考案の信号処理装置1の回路構成図であり、信号処理装置1は、 2倍回路2、加減算器3、クリップ制御回路4及びクリップ回路5等を備えてい る。これら各部は、バス及び信号線により接続されている。
【0011】 2倍回路(2N倍手段)2には、入力データAが入力され、2倍回路2は、入 力データAを2倍、すなわち、入力データAを1ビットだけ左(上位側)にシフ トさせて加減算器3の1つの入力に出力する。
【0012】 加減算器(加減算手段)3は、2つの入力を備えており、その1つには、上述 のように、2倍回路2の出力が入力され、他の1つには、入力データBが入力さ れる。また、加減算器3には、加減算器3での演算方法を指定する加・減算信号 SUB/ADDが入力されている。加減算器3は、加・減算信号SUB/ADDに従って2つの 入力データに加算処理あるいは減算処理を行ない、演算結果を演算出力データと してクリップ回路5に出力する。いま、加減算器3は、加・減算信号SUB/ADDが 、1のとき減算処理を指示し、0のとき加算処理を指示する。
【0013】 上記入力データA及び入力データBは、その最上位ビットが符号ビットに割り 当てられており、最上位ビットは、0が正を、1が負を示している。
【0014】 上記2倍回路2に入力される入力データAの最上位ビットAMSB、2倍回路2の 出力の最上位ビットA2MSB、上記加減算器3への入力データBの最上位ビットBMS B、演算方法を指定する加・減算信号SUB/ADD及び加減算器3の演算出力データの 最上位ビットOMSBは、クリップ制御回路4に入力され、またクリップ制御回路4 には、クリップ制御を行なうかどうかを制御するためのクリップ制御信号が入力 されている。
【0015】 クリップ制御回路(クリップ制御手段)4は、図2に示すように構成されてお り、XOR回路11、インバータ12、13、14、15、AND回路16、17、18、19、20 、21、22、23、OR回路24、25及びNOR回路26等を備えている。クリップ制御 回路4において、入力データAの最上位ビットAMSBは、インバータ12を介してA ND回路16、17、18に入力されるとともに、そのままAND回路19、20、21に入 力され、2倍回路2の出力の最上位ビットA2MSBは、インバータ13を介してAN D回路16、20、21に入力されるとともに、そのままAND回路17、18、19に入力 されている。入力データBの最上位ビットBMSB及び加・減算信号SUB/ADDは、X OR回路11及びインバータ14を介してAND回路16、17、21に入力されるととも に、XOR回路11を介してAND回路18、19、20に入力され、演算出力データの 最上位ビットOMSBは、インバータ15を介してAND回路19、21に入力されるとと もに、そのままAND回路16、18に入力される。
【0016】 したがって、AND回路16、17、18及びAND回路19、20、21は、それぞれ入 力データA、入力データB、2倍回路2の出力及び加減算器3の演算出力データ の各最上位ビットが加・減算信号SUB/ADDに応じてどのように変化したかを検出 することができ、AND回路16、17、18は、正のオーバーフローを、AND回路 19、20、21は、負のオーバーフローを検出する。具体的には、図1では、加減算 器3の前段に2N倍回路(図1では、2倍回路2)が配設されている。
【0017】 図3にオーバーフローを生じる場合を示す。 まず、2つの入力データと2倍データが共に正で(最上位ビットが0)で加算 した結果(加減算信号が0)の最上位ビットOMSBが1の場合、これは正の値同士 を加算すれば加算結果は負の値にはなり得ず、ここで演算出力データの最上位ビ ットOMSBが1ということは、これは正のオーバーフローを意味する(図3の) 。
【0018】 また、図3ののように、正の2倍データ(A2MSB=0)から負のデータ(BMS B=1)を減算(加減算信号が1)した場合、これはつまり加算に等しいから、 その結果は負ではあり得ず、それでも演算出力データの最上位ビットOMSBが1の ときは、正のオーバーフローをしていることを意味する。
【0019】 また、正の値の入力データ(AMSB=1)を2倍したデータは正であり、これに もかかわらず、A2MSB=1となっていたなら、この時点ですでに正のオーバーフ ローをしており、これにさらに正の値を加算したら(BMSB=加減算信号=0)、 その出力は、演算出力データの最上位ビットOMSBの値をみなくとも、正のオーバ ーフローをしている(図3の)。逆に、負の値を減算しても(BMSB=加減算信 号=1)、同様に、正のオーバーフローは免れられない(図3の)。
【0020】 また、正のオーバーフローした2倍データ(A2MSB=1、AMSB=0)から正の 値を減算しても(BMSB=0、加減算信号=1)、演算結果がOMSB=1であれば、 これは正のオーバーフローであり(図3の)、同様に、負の値を加算しても( BMSB=1、加減算信号=0)、OMSB=1であれば、これは正のオーバーフローで ある(図3の)。
【0021】 そして、一つの入力データ及びその2倍データが負の値であり(AMSB=A2MSB =1)、これに正の値の入力データ(BMSB=0)を減算して(加減算信号=1) 、その結果、OMSB=0となれば、これは正の値を意味しているのではなく、負の オーバーフローを生じていることになり(図3の)、逆に、負の入力データ( BMSB=1)を加算しても(加減算信号=0)、OMSB=0であれば、負のオーバー フローを意味する(図3の)。
【0022】 そして、負の値の入力データ(AMSB=1)の2倍データの最上位ビットが0で あるとき(A2MSB=0)、これは2倍した時点ですでに負のオーバーフローを生 じていることを意味し、これに正の値を減算したら(BMSB=0、加減算信号=1 )、その結果はOMSBの値を見なくとも、負のオーバーフローが生じており(図3 の)、逆に負の値を加算しても(BMSB=1、加減算信号=0)、同様に負のオ ーバーフローを生じる(図3のA)。
【0023】 また、負のオーバーフローを生じている2倍データ(AMSB=1、A2MSB=0) に正の値を加算しても(BMSB=加減算信号=0)、OMSB=0であれば、負のオー バーフローを生じていることを意味し(図3のB)、負の値を減算しても(BMSB =加減算信号=1)、OMSB=0であれば、依然負のオーバーフローを生じている ことを意味する(図3のC)。
【0024】 図3に示すように、正へのオーバーフロー及び負へのオーバーフローがそれぞ れ6通りづつ発生し、それぞれのオーバーフローを図3で示すように、AND回 路16、17、18及びAND回路19、20、21で検出する。
【0025】 OR回路24は、AND回路16、17、18の出力のうち一つでも1のとき、正のオ ーバーフローが発生したことを示す1の信号をAND回路22に出力し、OR回路 25は、AND回路19、20、21の出力のうち一つでも1のとき、負のオーバーフロ ーが発生したことを示す1の信号をAND回路23に出力する。
【0026】 AND回路22、23には、さらにクリップ制御信号が入力されている。AND回 路22は、クリップ制御信号が1のときに、OR回路24から1の信号が入力される と、正クリップ信号をクリップ回路5に出力するとともに、NOR回路26に出力 する。また、AND回路23は、同様に、クリップ制御信号が1のときに、OR回 路25から1の信号が入力されると、負クリップ信号をクリップ回路5に出力する とともに、NOR回路26に出力する。NOR回路26は、AND回路22の出力する 正クリップ信号及びAND回路23の出力する負クリップ信号がともに0のとき、 すなわちAND回路16、17、18及びAND回路19、20、21がいずれのオーバーフ ローをも検出せずに全て0を出力しているとき、Nクリップ信号をクリップ回路 5に出力する。
【0027】 再び図1において、クリップ回路5(クリップ手段)には、加減算器3の演算 出力データが入力されるとともに、クリップ制御回路4から正クリップ信号、負 クリップ信号及びNクリップ信号が入力され、クリップ回路5は、クリップ制御 回路4からの各クリップ信号に応じて加減算器3から入力される演算出力データ のクリップ処理を行って、出力データとして出力する。
【0028】 すなわち、クリップ回路5は、クリップ制御回路4からNクリップ信号が入力 されているときには、加減算器3からの演算出力データをそのまま出力データと して出力し、正クリップ信号あるいは負クリップ信号が入力されているときには 、加減算器3からの演算出力データにかかわらず、出力データとして、正の最大 値あるいは負の最大値を出力する。
【0029】 次に作用を説明する。 いま、入力データA及び入力データBとして4ビットデータが入力され、出力 データとして4ビットデータを出力するものとすると、各データの最上位ビット が、上述のように、符号データとして使用されているため、4ビットデータは、 図4に示すように、”0000”を中心として、”0111”が正の最大値、” 1000”が負の最大値となる。
【0030】 ここで、入力データAとして、”0011”が、入力データBとして、”00 01”が入力され、加・減算信号SUB/ADDとして加算を指示する0が入力された とすると、まず、2倍回路2で入力データAの2倍処理(1ビット左シフト処理 )が行なわれ、2倍回路2の出力データは、”0110”(0011×2=01 10)となって、オーバーフローしない。この2倍回路2の出力データに入力デ ータBを加算すると、”0111”(0110+0001=0111)となり、 オーバーフローしない。したがって、クリップ制御回路4は、オーバーフローを 検出せず、Nクリップ信号をクリップ回路5に出力する。クリップ回路5は、加 減算器3から入力される演算出力データをそのまま出力データとして出力する。
【0031】 次に、入力データAとして、”0011”が、入力データBとして、”001 0”が入力され、加・減算信号SUB/ADDとして加算処理を指示する0が入力され ると、同様に、2倍回路2は、入力データAの2倍処理を行ない、”0110” (0011×2=0110)を出力する。この2倍回路2の出力データは、オー バーフローしていない。次に、加減算器3で、この2倍回路2の出力データと入 力データBとの加算処理が行なわれ、加算結果は、”1000”(0110+0 010=1000)となって、オーバーフローする。このオーバーフローは、図 3のに相当し、クリップ制御回路4のAND回路16で検出され、クリップ制御 回路4は、正クリップ信号をクリップ回路5に出力する。したがって、クリップ 回路5は、正の最大値を出力データとして出力する。
【0032】 また、入力データAとして、”0110”が、入力データBとして、”010 0”が入力され、加・減算信号SUB/ADDとして減算処理を指示する1が入力され ると、同様に、2倍回路2は、入力データAの2倍処理を行ない、”1100” (0110×2=1100)を出力する。この2倍回路2の出力は、負の数とな り、既にオーバーフローしている。次に、加減算器3で、2倍回路2の出力から 入力データBを減算する減算処理を行ない、この演算出力データは、”1000 ”(1100−0100=1000)となり、正にオーバーフローしている。し たがって、クリップ制御回路4は、図3のに相当し、AND回路18によりオー バーフローしていることを検出し、クリップ回路5に正クリップ信号を出力する 。クリップ回路5は、正の最大値を出力データとして出力する。
【0033】 さらに、入力データAとして、”0110”が、入力データBとして、”01 01”が入力され、加・減算信号SUB/ADDとして減算処理を指示する1が入力さ れると、同様に、2倍回路2は、入力データAの2倍処理を行ない、”1100 ”(0110×2=1100)を出力する。この2倍回路2の出力は、負の数と なり、既にオーバーフローしている。しかし、次に加減算器3で減算処理すると 、演算出力データは、”0111”(1100−0101=0111)となり、 オーバーフローしない。したがって、図3のAND回路18がオーバーフローを検 出する場合に当らず、クリップ制御回路4は、Nクリップ信号をクリップ回路5 に出力し、クリップ回路5は、加減算器3からの演算出力データをそのまま出力 データとして出力する。
【0034】 このように、クリップ制御回路4は、入力データAの最上位ビットAMSB、入力 データBの最上位ビットBMSB、2倍回路2の出力の最上位ビットA2MSB、演算出 力データの最上位ビットOMSB及び加・減算信号SUB/ADDに基づいて、2倍回路2 がその前段に配設された加減算器3の演算出力データがオーバーフローしている かどうかを正確に検出することができ、その検出結果をクリップ回路5に出力し て、オーバーフローした演算出力データに対しては、クリップ処理を行なうこと ができる。その結果、演算処理の速度を向上させつつ、適切にクリップ処理を行 なうことができる。
【0035】 また、クリップ制御回路4は、クリップ制御信号が、0のときには、AND回 路22及びAND回路23が正クリップ信号及び負クリップ信号を出力せず、NOR 回路回路26が、Nクリップ信号を出力する。したがって、クリップ処理が必要で ないときには、クリップ制御信号によりクリップ処理を解除することができる。 なお、上記実施例においては、4ビットデータの場合について説明したが、こ れに限るものではなく、データのビット構成にかかわらず、同様に適用すること ができる。
【0036】 図5、6は、本願考案の信号処理装置の他の実施例を示す図である。 本実施例の説明において、図1に示した各部と同一構成部分には、同一の符号 を付してその説明を省略する。 図5は、その信号処理装置30の回路構成図であり、信号処理装置30は、2N倍 回路31、加減算器3、クリップ制御回路32及びクリップ回路5等を備えている。 これら各部は、バス及び信号線により接続されている。
【0037】 2N倍回路(2N倍手段)31には、入力データA及び2N倍回路31の倍数処理を 指定する信号が入力されており、2N倍回路31は、入力データAを2N倍(2Nビ ット分左にシフト)して加減算器3に出力する。
【0038】 この入力データAの上位NビットAMSB〜AMSB-N+1は、クリップ制御回路32に入 力されており、また2N倍回路31の出力の最上位ビットA2NMSBがクリップ制御回 路32に入力されている。さらに、クリップ制御回路32には、図1の場合と同様に 、入力データBの最上位ビットBMSB、演算出力データの最上位ビットOMSB、加・ 減算信号SUB/ADD及びクリップ制御信号が入力されている。
【0039】 クリップ制御回路(クリップ制御手段)32は、図6に示すように構成されてお り、AND回路41、NOR回路42、XOR回路43、インバータ44、45、46、47、 48、49、AND回路50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、OR回路60、61 、NOR回路62等を備えている。
【0040】 AND回路41及びNOR回路42には、入力データAの最上位ビットを除く上位 (N−1)ビットAMSB-1〜AMSB-N+1が入力されており、入力データAの最上位ビ ットAMSBは、インバータ46を介してAND回路50、51、52、53に入力されるとと もに、AND回路54、55、56、57にそのまま入力される。AND回路41の出力は 、インバータ44を介してAND回路54に入力されるとともに、そのままAND回 路55、56、57に入力され、NOR回路42の出力は、インバータ45を介してAND 回路50に入力されるとともに、そのままAND回路51、52、53に入力される。
【0041】 2N倍回路31の出力の最上位ビットA2NMSBは、インバータを介してAND回路5 1及びAND回路56に入力されるとともに、そのままAND回路52、53及びAN D回路55に入力され、入力データBの最上位ビットBMSB及び加・減算信号SUB/AD Dは、XOR回路43入力される。XOR回路43の出力は、インバータ48を介して AND回路51、52及びAND回路57に入力されるとともに、そのままAND回路 53及びAND回路55、56に入力される。また、演算出力データの最上位ビットOM SBは、インバータ49を介してAND回路55、56に入力されるとともに、そのまま AND回路51、53に入力される。
【0042】 AND回路50、51、52、53の出力は、OR回路60に入力され、AND回路54、 55、56、57の出力は、OR回路61に出力される。OR回路60、61の出力は、それ ぞれAND回路58、59に入力され、AND回路58、59には、またクリップ制御信 号が入力されている。AND回路58は、クリップ制御信号が1のとき、OR回路 60からオーバーフローを示す1の信号が入力されると、正クリップ信号をクリッ プ回路5に出力するとともに、NOR回路62に出力し、AND回路59は、クリッ プ制御信号が1のとき、OR回路61からオーバーフローを示す1の信号が入力さ れると、負クリップ信号をクリップ回路5に出力するとともに、NOR回路62に 出力する。NOR回路62は、AND回路58、59がともに0を出力するとき、1の Nクリップ信号をクリップ回路5に出力する。
【0043】 したがって、クリップ制御回路32は、入力データAの上位NビットAMSB〜AMSB - N+1が全て0又は1のとき、上記一実施例と同様に、オーバーフローの発生を他 の入力ビットデータや加・減算信号SUB/ADDに基づいてAND回路51、52、53及 びAND回路55、56、57により検出することができる。また、入力データAが正 の数(入力データAの最上位ビットAMSBが0)で、入力データAの上位Nビット AMSB〜AMSB-N+1のいずれかが1のときは、2N倍した時点で、他の下位ビットの 加減算では回復しない正のオーバーフローが発生するのをAND回路50で検出す ることができ、入力データAが負の数(入力データAの最上位ビットAMSBが1) で、入力データAの上位NビットAMSB〜AMSB-N+1のいずれかが0のときも、2N 倍した時点で、他の下位ビットの加減算では回復しない負のオーバーフローが発 生するのをAND回路54で検出することができる。
【0044】 クリップ制御回路32は、正あるいは負のオーバーフローを検出すると、正クリ ップ信号あるいは負クリップ信号をクリップ回路5に出力し、オーバーフローを 検出しないときあるいは、クリップ制御信号として0が入力されているときには 、Nクリップ信号をクリップ回路5に出力する。
【0045】 クリップ回路5は、上記同様、クリップ処理を行ない、出力データを出力する 。 したがって、加減算器3の前段に2N倍回路31が配設されているときにおいて も、2N倍回路31に入力されるデータ(入力データA)の上位NビットAMSB〜AMS B-N+ 1、2倍回路2の出力の最上位ビットA2NMSB、入力データBの最上位ビットB MSB、演算出力データの最上位ビットOMSB及び加・減算信号SUB/ADDに基づいて、 オーバーフローの発生を正確に検出することができ、クリップ処理を適切に行な うことができる。
【0046】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、演算手段の前段に2N倍手段が配設されている 場合においても、2N倍手段への入力データや2N倍手段の出力データ等に基づい て、演算手段でのオーバーフローを正確に検出することができ、演算結果のデー タに適切にクリップ処理を施すことができる。したがって、2N倍手段を使用し た演算処理を正確に行なうことができ、演算速度を向上させつつ、適切な演算処 理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による信号処理装置の一実施例の回路構
成図。
【図2】図1の信号処理装置のクリップ制御回路の詳細
な回路図。
【図3】図2のクリップ制御回路でのオーバーフローの
検出パターンを示す図。
【図4】4ビットデータの数値の大小関係を示す図。
【図5】本考案による信号処理装置の他の実施例の回路
構成図。
【図6】図5の信号処理装置のクリップ制御回路の詳細
な回路図。
【符号の説明】
1、30 信号処理装置 2 2倍回路 3 加減算器 4、32 クリップ制御回路 5 クリップ回路 31 2N 倍回路 11 XOR回路 12、13、14、15 インバータ 16、17、18、19、20、21、22、23 AND回路 スタック 24、25 OR回路 26 NOR回路 41 AND回路 42 NOR回路 43 XOR回路 44、45、46、47、48、49 インバータ 50、51、52、53、54、55、56、57、58、59 AND回
路 60、61 OR回路 62 NOR回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算方法を指定する加減算信号が入力さ
    れ、加減算信号に従って2つの入力の加算または減算を
    行なう加減算手段と、入力の2N倍を演算し、その演算
    結果を前記加減算手段の1つの入力に出力する2N倍手
    段と、前記2N倍手段の入力の上位Nビット、前記加減
    算手段の入力の最上位ビット、前記加減算手段に入力さ
    れる加減算信号及び前記加減算手段の出力の最上位ビッ
    トの各信号に基づいて前記加減算手段の演算結果がオー
    バーフローするか否かを検出し、クリップ信号を出力す
    るクリップ制御手段と、前記クリップ制御手段から出力
    されるクリップ信号に基づいて前記加減算手段の出力を
    クリップするクリップ手段と、を備えたことを特徴とす
    る信号処理装置。
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