JPH11312076A - 10進演算装置 - Google Patents

10進演算装置

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JPH11312076A
JPH11312076A JP11815398A JP11815398A JPH11312076A JP H11312076 A JPH11312076 A JP H11312076A JP 11815398 A JP11815398 A JP 11815398A JP 11815398 A JP11815398 A JP 11815398A JP H11312076 A JPH11312076 A JP H11312076A
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JP
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JP11815398A
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Hideo Yamashita
英男 山下
Takeshi Koishikawa
剛 小石川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、演算速度の高速化とゲート数の削減
を実現する10進演算装置の提供を目的とする。 【解決手段】10進演算装置の備える10進桁加算回路
が、第1オペランドと第2オペランドの1の補数とを加
算する加算手段と、キャリーの発生しない桁については
10進補正値を減算し、下位桁からのキャリーを受け取
る桁については1を加算し、最下位桁については1を加
算する第1の演算ブロック手段と、キャリーの発生する
桁については10進補正値を加算し、下位桁からのキャ
リーを受け取る桁については1を加算する第2の演算ブ
ロック手段と、第2の演算ブロック手段の出力値の反転
値を算出する反転手段と、最上位桁のキャリー発生の有
無に応じて、第1の演算ブロック手段か反転手段の出力
値のいずれか一方を選択する選択手段とを備えるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2進化10進表現
のデータを演算対象として、2つのデータの演算処理を
実行する10進演算装置に関し、特に、演算速度の高速
化とゲート数の削減を実現する10進演算装置に関す
る。
【0002】計算機では、2進化10進表現のデータを
演算対象として、2つのデータの加減算処理を実行する
10進演算装置が非常に沢山用いられている。計算機の
計算速度の向上を図るために、この10進演算装置の演
算速度の高速化を図る必要があるとともに、計算機のハ
ードウェア量の削減を図るために、この10進演算装置
のゲート数の削減を図る必要がある。
【0003】
【従来の技術】一般に、2進化10進データは、符号部
と絶対値表現された数値部で表現され、数値部は1桁
(4ビット)が0〜9までの値を持つ。+符号をビット
列(1110)、−符号を(1111)とすると、例え
ば、(+1998)は、 と表される。また、(−5223)は、 と表される。そして、2進化10進表現の演算結果は、
この数値部に対して行われた数値部の演算結果に、結果
の符号部を付加することによって求まる。
【0004】2進化10進表現の2つのデータを加算す
る場合、各桁に+6を補正しつつ桁々の加算を行い、加
算の結果、キャリーアウトのない桁については、初めに
行った補正分を引き戻すために−6の補正を行い、キャ
リーアウトのある桁についてはこの−6の補正を行わな
いとともに、下位桁からのキャリーを受け取る桁につい
ては+1することで、最終的な加算結果を得ることにな
る。
【0005】例えば、(3852)と(2951)との
加算を具体例にして説明すると、図11に示すように、
先ず最初に、ステップ1で、各桁に+6を補正しつつ桁
々の加算を行い、続いて、ステップ2で、キャリーアウ
トのない桁については−6の補正を行い、続いて、ステ
ップ3で、下位桁からのキャリーを受け取る桁について
は+1することで、最終的な加算結果である(680
3)を得るのである。
【0006】なお、各桁に+6を補正しつつ桁々の加算
を行うのは、例えば“7+8=15”で説明するなら
ば、“0111”と“1000”とを加算すると、“1
111”となるが、“0110”を補正しつつ、“01
11”と“1000”とを加算すると、“(0001)
(0101)”となって、直ちに2進化10進表現が実
現できるからである。
【0007】一方、2進化10進表現の2つのデータの
減算値は、図12に示すように、減数(引く方の数)の
9の補数をとって被減数(引かれる方の数)と加算し、
最下位桁に+1することで得られる。この加算過程で
は、上述した+6の補正を行う必要がある。ここで、あ
る数の9の補数に+6した値は、その数の1の補数(そ
の数のビット値を反転したもの)となる。
【0008】これから、2進化10進表現の2つのデー
タの減算値は、減数の1の補数をとり、+6の補正を行
わずに被減数と減数との加算を行い、加算の結果、キャ
リーアウトのない桁については−6の補正を行い、キャ
リーアウトのある桁についてはこの−6の補正を行わな
いとともに、下位桁からのキャリーを受け取る桁と最下
位桁とについては+1することで得られることになる。
【0009】但し、このようにして求まる減算値は、
「被減数≧減数」のときには正しい値となるが、「被減
数<減数」のときには正しい値とならず、その値の10
の補数が正しい値となる。
【0010】例えば、被減数(5128)と減数(34
27)との減算を具体例にして説明すると、図13に示
すように、先ず最初に、ステップ1で、減数のビット値
を反転(例えば、(0011)→(1100))させることで減数の
1の補数をとって、この減数の1の補数と被減数とを加
算し、続いて、ステップ2で、キャリーアウトのない桁
については−6の補正を行い、続いて、ステップ3で、
下位桁からのキャリーを受け取る桁と最下位桁とについ
ては+1することで、最終的な減算結果である(170
1)を得るのである。
【0011】また、例えば、被減数(4827)と減数
(6192)との減算を具体例にして説明すると、図1
4に示すように、先ず最初に、ステップ1で、減数の1
の補数をとって、この減数の1の補数と被減数とを加算
し、続いて、ステップ2で、キャリーアウトのない桁に
ついては−6の補正を行い、続いて、ステップ3で、下
位桁からのキャリーを受け取る桁と最下位桁とについて
は+1し、続いて、ステップ4で、ステップ3の加算値
の10の補数をとることで、最終的な減算結果である
(−1355)を得るのである。
【0012】ここで、図13及び図14の具体例から分
かるように、減数の1の補数と被減数とを加算したとき
に、「被減数≧減数」のときには、最上位の桁がキャリ
ーを発生することになるが、「被減数<減数」のときに
は、このキャリーは発生しない。
【0013】以上説明したように、2進化10進表現の
2つのデータの減算値を求める演算処理は、「被減数≧
減数」と「被減数<減数」とで異なるものとなる。これ
から、従来では、図15に示すように、被減数と減数の
1の補数との加算値を算出する加算器と、加算器の出力
値の10の補数を算出する補数生成回路と、補数生成回
路の出力値か加算器の出力値のいずれか一方を選択する
選択回路とを備える構成を採って、加算器の出力値の最
上位桁がキャリーを発生するときには、選択回路が加算
器の出力値を選択し、キャリーを発生しないときには、
選択回路が補数生成回路の出力値を選択することで、2
進化10進表現の2つのデータの減算値を求めるという
構成を採っていた。
【0014】また、別の従来技術として、図16に示す
ように、本来の被減数と本来の減数の1の補数との加算
値を算出する加算器Aと、本来の被減数の1の補数と本
来の減数との加算値を算出する加算器Bと、加算器Aの
出力値が加算器Bの出力値のいずれか一方を選択する選
択回路とを備える構成を採って、加算器Aの出力値の最
上位桁がキャリーを発生するときには、選択回路が加算
器Aの出力値を選択し、キャリーを発生しないときに
は、選択回路が加算器Bの出力値を選択することで、2
進化10進表現の2つのデータの減算値を求めるという
構成を採るというものもあった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示す従来技術に従っていると、被減数と減数との大小
関係により演算処理が異なり、「被減数<減数」のとき
には、10の補数を求める処理が必要となることで、処
理時間が増大するという問題点がある。
【0016】また、図16に示す従来技術に従っている
と、加算器Aと加算器Bという2つの加算器が必要とな
ることから、ゲート数が増大するという問題点がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、演
算速度の高速化とゲート数の削減を実現する新たな10
進演算装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備する10進桁加算
回路であって、第1オペランドと第2オペランドとの加
減算を実行する10進演算装置で備えられるものであ
る。
【0018】本発明を具備する10進桁加算回路1は、
桁に対応付けて設けられるものであって、加算手段10
と、第1の演算ブロック手段11と、第2の演算ブロッ
ク手段12と、反転手段13と、選択手段14とを備え
る。
【0019】この加算手段10は、加算モードのとき
に、いずれか一方に10進補正値の加算された第1及び
第2オペランドを入力とし、減算モードのときに、第1
オペランドと第2オペランドの1の補数とを入力とし
て、この2つの入力値を加算する。
【0020】第1の演算ブロック手段11は、キャリー
の発生しない桁については10進補正値を減算し、下位
桁からのキャリーを受け取る桁については1を加算し、
減算モードのときの最下位桁については1を加算する。
第2の演算ブロック手段12は、キャリーの発生する桁
については10進補正値を加算し、下位桁からのキャリ
ーを受け取る桁については1を加算する。
【0021】反転手段13は、第2の演算ブロック手段
12の出力値の反転値を算出する。選択手段14は、演
算種別と最上位桁のキャリー発生の有無とに応じて、第
1の演算ブロック手段11か反転手段13の出力値のい
ずれか一方を選択する。
【0022】このように構成される本発明の10進桁加
算回路1では、加算モードのときには、加算手段10
は、いずれか一方に10進補正値(+6)の加算された
第1及び第2オペランドを入力として、この2つの入力
値を加算する。
【0023】加算モードのときには、選択手段14が第
1の演算ブロック手段11の出力値を選択するので、第
1の演算ブロック手段11が有効に動作して、第1の演
算ブロック手段11は、加算手段10の加算結果を受け
て、キャリーの発生しない桁については10進補正値を
減算し、下位桁からのキャリーを受け取る桁については
1を加算する。
【0024】例えば、(3852)と(2951)との
加算を具体例にして説明すると、加算手段10は、(3
852)と(2951)と(6666)との加算値を算
出することになるので、第1の演算ブロック手段11
は、図2に示すように、キャリーの発生しない桁につい
ては10進補正値を減算し、下位桁からのキャリーを受
け取る桁については1を加算することで、加算結果の
(6803)を算出し、これが選択手段14により選択
されて最終的な加算結果として出力される。
【0025】一方、減算モードのときには、加算手段1
0は、第1オペランドと第2オペランドの1の補数とを
入力として、この2つの入力値を加算する。これを受け
て、第1の演算ブロック手段11は、キャリーの発生し
ない桁については10進補正値を減算し、下位桁からの
キャリーを受け取る桁と最下位桁とについては1を加算
する。一方、第2の演算ブロック手段12は、キャリー
の発生する桁については10進補正値を加算し、下位桁
からのキャリーを受け取る桁については1を加算する。
【0026】例えば、第1オペランドが(5126)
で、第2オペランドが(3427)のときには、加算手
段10は、(5126)と(3427)の1の補数であ
る(CBD8)との加算値を算出することになるので、
第1の演算ブロック手段11は、図3に示すように、キ
ャリーの発生しない桁については10進補正値を減算
し、下位桁からのキャリーを受け取る桁と最下位桁とに
ついては1を加算することで、中間結果の(1701)
を算出し、一方、第2の演算ブロック手段12は、キャ
リーの発生する桁については10進補正値を加算し、下
位桁からのキャリーを受け取る桁については1を加算す
ることで、中間結果の(7D06)を算出する。
【0027】この第2の演算ブロック手段12の中間結
果を受けて、反転手段13は、第2の演算ブロック手段
12の出力値の反転値を算出することで、中間結果の
(82F9)を算出することになるが、選択手段14
は、減算モードのときに、最上位桁がキャリーを発生す
るときには、第1の演算ブロック手段11の算出値を選
択して出力することになるので、この場合には、第1の
演算ブロック手段11の算出する(1701)が最終的
な減算結果として出力される。
【0028】また、例えば、第1オペランドが(483
7)で、第2オペランドが(6192)のときには、加
算手段10は、(4837)と(6192)の1の補数
である(9E6D)との加算値を算出することになるの
で、第1の演算ブロック手段11は、図4に示すよう
に、キャリーの発生しない桁については10進補正値を
減算し、下位桁からのキャリーを受け取る桁と最下位桁
とについては1を加算することで、中間結果の(864
5)を算出し、一方、第2の演算ブロック手段12は、
キャリーの発生する桁については10進補正値を加算
し、下位桁からのキャリーを受け取る桁については1を
加算することで、中間結果の(ECAA)を算出する。
【0029】この第2の演算ブロック手段12の中間結
果を受けて、反転手段13は、第2の演算ブロック手段
12の出力値の反転値を算出することで、中間結果の
(1355)を算出することになるが、選択手段14
は、減算モードのときに、最上位桁がキャリーを発生し
ないときには、第2の演算ブロック手段12の算出値を
選択して出力することになるので、この場合には、第2
の演算ブロック手段11の算出する(1355)が最終
的な減算結果として出力される。
【0030】このように、本発明の10進桁加算回路1
を使って10進演算装置を構成すると、「被減数≧減
数」のときの減算処理と、「被減数<減数」のときの減
算処理とが同一構成で実現され、これにより、「被減数
<減数」のときにも、10の補数を求める処理が不要と
なることで高速化処理を実現できるようになる。そし
て、2つの加算器を用いる構成を採らないので、ゲート
数の増大をもたらすという問題も起こらない。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図4に、本発明の適用される10進
演算装置の装置構成を図示する。
【0032】この図に示すように、本発明の適用される
10進演算装置は、第1オペランドと第2オペランドの
符号を判定することで、加算モードであるのか減算モー
ドであるのかを判定する符号判定回路20と、第2オペ
ランドの1の補数を発生する補数発生回路21と、第2
オペランドの各桁に+6を補正する+6補正回路22
と、符号判定回路20が減算モードであることを判定す
るときに、補数発生回路21の出力値を選択して出力
し、符号判定回路20が加算モードであることを判定す
るときに、+6補正回路22の出力値を選択して出力す
る選択回路23と、第1オペランドと選択回路23の出
力値とを入力として、加減算処理を実行する10進加算
回路24とで構成される。
【0033】この10進加算回路24は、桁に対応付け
て設けられて、桁の加減算値を算出するとともに、その
ときのキャリーアウト(図中のaで示すもの)を上位桁
に出力する10進桁加算回路25-i(i=1〜n)と、
10進桁加算回路25-iのキャリー伝播信号を入力とし
て、最上位桁のキャリーの発生の有無を検出するととも
に、その検出信号(図中のbで示すもの)を10進桁加
算回路25-iに出力する10進CLA回路26とを備え
る。
【0034】図6に、本発明を具備する10進桁加算回
路25-iの一実施例を図示する。この図に示すように、
本発明の10進桁加算回路25-iは、入力される2つの
桁値(4ビットで表される)の加算値を算出する2進加
算回路250と、2進加算回路250の算出値を入力と
して、キャリーの発生しない桁については−6を補正す
る第1の補正回路251と、2進加算回路250の算出
値を入力として、キャリーの発生する桁については+6
を補正する第2の補正回路252と、第1の補正回路2
51の出力値を入力として、下位桁からのキャリーを受
け取る桁については1を加算し、減算モードのときの最
下位桁については1を加算する第1の桁上がり補正回路
253と、第2の補正回路252の出力値を入力とし
て、下位桁からのキャリーを受け取る桁については1を
加算する第2の桁上がり補正回路254と、第2の桁上
がり補正回路254の出力値の反転値を算出する反転回
路255と、加算モードのときと、減算モードで、かつ
10進CLA回路26が最上位桁のキャリーの発生を検
出するときに、第1の桁上がり補正回路253の出力値
を選択し、減算モードで、かつ10進CLA回路26が
最上位桁のキャリーの発生を検出しないときに、反転回
路255の出力値を選択する選択回路256とを備え
る。
【0035】従来技術に従っていると、「被減数<減
数」のときに、10の補数を求める処理が必要となる。
10の補数というのは、9の補数をとって最下位桁に+
1をしたものである。しかるに、図7に示すように、あ
る値の9の補数に+6したものは、その値の1の補数
(その値の反転値)となっている。
【0036】これから、本発明では、第1の桁上がり補
正回路253の出力値の10の補数を求める処理に代え
て、予め余分に+6しておいて、その1の補数をとるこ
とで、「被減数<減数」のときの減算値を求めるという
演算手法を用いる。
【0037】この演算手法を実現するために、本発明で
は、第2の補正回路252/第2の桁上がり補正回路2
54/反転回路255を設ける構成を採る。すなわち、
第1の桁上がり補正回路253の演算ルートを通る場
合、第1の補正回路251で、キャリーの発生しない桁
については−6する補正を行っているので、余分に+6
するという補正は、2進加算回路250の算出値を入力
として、キャリーの発生する桁について+6を補正する
という処理を行う第2の補正回路252を設けることで
実現できるからである。
【0038】そして、これに合わせて、第1の桁上がり
補正回路253に代えて、最下位桁については1を加算
しない第2の桁上がり補正回路254と、その第2の桁
上がり補正回路254の出力値の反転値を算出する反転
回路255とを設ける構成を採るのである。
【0039】次に、具体例を使って、このように構成さ
れる本発明の10進桁加算回路25-iを用いる10進演
算装置の演算処理について説明する。先ず最初に、加算
処理について説明する。
【0040】例えば、第1オペランドが(3852)
で、第2オペランドが(2951)であるときの加算を
具体例にして説明すると、+6補正回路22は、(29
51)と(6666)との加算値を算出する。
【0041】選択回路23は、符号判定回路20により
加算モードであることが判定されると、+6補正回路2
2の出力値を選択して10進加算回路24に入力する。
これから、10進加算回路24には、(3852)と、
(2951)と(6666)との加算値とが入力される
ことになる。
【0042】これを受けて、2進加算回路250は、図
8に示すように、(B 1 109)を算出する。ここ
で、添字は、右に位置する桁のキャリーを示している。
加算モードのときには、選択回路256は、第1の桁上
がり補正回路253の出力値を選択して出力することに
なるので、第1の補正回路251及び第1の桁上がり補
正回路253の処理について説明するならば、第1の補
正回路251は、2進加算回路250の出力する(B 1
109)を受けて、図8に示すように、キャリーの発
生しない桁については−6を補正することで、(5 1
103)を算出する。
【0043】そして、この第1の補正回路251の出力
する(5 1 103)を受けて、第1の桁上がり補正回
路253は、下位桁からのキャリーを受け取る桁につい
ては1を加算することで、(6803)を算出する。
【0044】選択回路256は、加算モードであるとき
には、第1の桁上がり補正回路253の出力値を選択し
て出力するので、最終的な演算結果として(6803)
を出力する。
【0045】次に、「被減数≧減数」のときの減算処理
について説明する。例えば、第1オペランドが(521
8)で、第2オペランドが(3427)であるときの減
算を具体例にして説明すると、補数発生回路21は、
(3427)の1の補数である(CBD8)を算出す
る。
【0046】選択回路23は、符号判定回路20により
減算モードであることが判定されると、補数発生回路2
1の出力値を選択して10進加算回路24に入力する。
これから、10進加算回路24には、(5218)と
(CBD8)とが入力されることになる。
【0047】これを受けて、2進加算回路250は、図
9に示すように、( 11CF 10)を算出する。ここ
で、添字は、右に位置する桁のキャリーを示している。
この2進加算回路250の出力する( 11CF 10)を
受けて、第1の補正回路251は、図9に示すように、
キャリーの発生しない桁については−6を補正すること
で、( 1169 10)を算出する。一方、第2の補正回
路252は、図9に示すように、キャリーの発生する桁
については+6を補正することで、( 17CF 16)を
算出する。
【0048】この第1の補正回路251の出力する( 1
169 10)を受けて、第1の桁上がり補正回路253
は、図9に示すように、下位桁からのキャリーを受け取
る桁と最下位桁とについては1を加算することで、(1
701)を算出する。一方、この第2の補正回路252
の出力する( 17CF 16)を受けて、第2の桁上がり
補正回路254は、図9に示すように、下位桁からのキ
ャリーを受け取る桁については1を加算することで、
(7D06)を算出する。
【0049】そして、この第2の桁上がり補正回路25
4の出力する(7D06)を受けて、反転回路255
は、その(7D06)の反転値である(82F9)を算
出する。
【0050】選択回路256は、減算モードにあるとき
にあって、最上位桁がキャリーを発生するときには、第
1の桁上がり補正回路253の出力値を選択して出力す
るので、最終的な演算結果として(1701)を出力す
る。
【0051】次に、「被減数<減数」のときの減算処理
について説明する。例えば、第1オペランドが(483
7)で、第2オペランドが(6192)であるときの減
算を具体例にして説明すると、補数発生回路21は、
(6192)の1の補数である(9E6D)を算出す
る。
【0052】選択回路23は、符号判定回路20により
減算モードであることが判定されると、補数発生回路2
1の出力値を選択して10進加算回路24に入力する。
これから、10進加算回路24には、(4837)と
(9E6D)とが入力されることになる。
【0053】これを受けて、2進加算回路250は、図
10に示すように、(D 169 14)を算出する。ここ
で、添字は、右に位置する桁のキャリーを示している。
この2進加算回路250の出力する(D 169 14)を
受けて、第1の補正回路251は、図10に示すよう
に、キャリーの発生しない桁については−6を補正する
ことで、(7 163 14)を算出する。一方、第2の補
正回路252は、図10に示すように、キャリーの発生
する桁については+6を補正することで、(D 1C9 1
A)を算出する。
【0054】この第1の補正回路251の出力する(7
163 14)を受けて、第1の桁上がり補正回路253
は、図10に示すように、下位桁からのキャリーを受け
取る桁と最下位桁とについては1を加算することで、
(8645)を算出する。一方、この第2の補正回路2
52の出力する(D 1C9 1A)を受けて、第2の桁上
がり補正回路254は、図10に示すように、下位桁か
らのキャリーを受け取る桁については1を加算すること
で、(ECAA)を算出する。
【0055】そして、この第2の桁上がり補正回路25
4の出力する(ECAA)を受けて、反転回路255
は、その(ECAA)の反転値である(1355)を算
出する。
【0056】選択回路256は、減算モードにあるとき
にあって、最上位桁がキャリーを発生しないときには、
第2の桁上がり補正回路254の出力値を選択して出力
するので、最終的な演算結果として(1355)を出力
する。但し、「被減数<減数」のときには、この出力値
に「−」の符号が付加されることになる。
【0057】このようにして、本発明の10進桁加算回
路25-iを用いる10進演算装置では、「被減数≧減
数」のときの減算処理と、「被減数<減数」のときの減
算処理とが同一構成で実現されることになる。
【0058】図示実施例に従って本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施
例では、「第1の補正回路251→第1の桁上がり補正
回路253」、「第2の補正回路252→第2の桁上が
り補正回路254」という演算順序を採ったが、この逆
となる、「第1の桁上がり補正回路253→第1の補正
回路251」、「第2の桁上がり補正回路254→第2
の補正回路252」という演算順序を採ることも可能で
ある。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の10進桁
加算回路1を使って10進演算装置を構成すると、「被
減数≧減数」のときの減算処理と、「被減数<減数」の
ときの減算処理とが同一構成で実現され、これにより、
「被減数<減数」のときにも、10の補数を求める処理
が不要となることで高速化処理を実現できるようにな
る。そして、2つの加算器を用いる構成を採らないの
で、ゲート数の増大をもたらすという問題も起こらな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の説明図である。
【図3】本発明の説明図である。
【図4】本発明の説明図である。
【図5】10進演算装置の装置構成図である。
【図6】10進桁加算回路の一実施例である。
【図7】補数の説明図である。
【図8】実施例の演算処理の説明図である。
【図9】実施例の演算処理の説明図である。
【図10】実施例の演算処理の説明図である。
【図11】加算処理の演算方法の説明図である。
【図12】補数の説明図である。
【図13】減算処理の演算方法の説明図である。
【図14】減算処理の演算方法の説明図である。
【図15】従来技術の説明図である。
【図16】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 10進桁加算回路 10 加算手段 11 第1の演算ブロック手段 12 第2の演算ブロック手段 13 反転手段 14 選択手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桁に対応付けて設けられる10進桁加算
    回路を備えて、第1オペランドと第2オペランドとの減
    算を実行する10進演算装置において、 上記10進桁加算回路が、 第1オペランドと第2オペランドの1の補数とを加算す
    る加算手段と、 キャリーの発生しない桁については10進補正値を減算
    し、下位桁からのキャリーを受け取る桁については1を
    加算し、最下位桁については1を加算する第1の演算ブ
    ロック手段と、 キャリーの発生する桁については10進補正値を加算
    し、下位桁からのキャリーを受け取る桁については1を
    加算する第2の演算ブロック手段と、 上記第2の演算ブロック手段の出力値の反転値を算出す
    る反転手段と、 最上位桁のキャリー発生の有無に応じて、上記第1の演
    算ブロック手段か上記反転手段の出力値のいずれか一方
    を選択する選択手段とを備えることを、 特徴とする10進演算装置。
  2. 【請求項2】 桁に対応付けて設けられる10進桁加算
    回路を備えて、第1オペランドと第2オペランドとの加
    減算を実行する10進演算装置において、 上記10進桁加算回路が、 加算モードのときに、いずれか一方に10進補正値の加
    算された第1及び第2オペランドを入力とし、減算モー
    ドのときに、第1オペランドと第2オペランドの1の補
    数とを入力として、この2つの入力値を加算する加算手
    段と、 キャリーの発生しない桁については10進補正値を減算
    し、下位桁からのキャリーを受け取る桁については1を
    加算し、減算モードのときの最下位桁については1を加
    算する第1の演算ブロック手段と、 キャリーの発生する桁については10進補正値を加算
    し、下位桁からのキャリーを受け取る桁については1を
    加算する第2の演算ブロック手段と、 上記第2の演算ブロック手段の出力値の反転値を算出す
    る反転手段と、 演算種別と最上位桁のキャリー発生の有無とに応じて、
    上記第1の演算ブロック手段か上記反転手段の出力値の
    いずれか一方を選択する選択手段とを備えることを、 特徴とする10進演算装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012077185A1 (ja) * 2010-12-07 2012-06-14 富士通株式会社 10進絶対値加算器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012077185A1 (ja) * 2010-12-07 2012-06-14 富士通株式会社 10進絶対値加算器
JP5549743B2 (ja) * 2010-12-07 2014-07-16 富士通株式会社 10進絶対値加算器

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