JPH04131979U - 電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】プリント配線板またはその実装部品と電源入力
コネクタとの間隔を短縮し、かつ安全性を高めた電源入
力コネクタ付きの電子機器を得る。 【構成】プリント配線板１に対し電源入力コネクタ２を
リード線１３などにより接続し、これを下部ケース３の
内部に収納し、上部ケース４を被せる。上部ケース４の
内面には電源入力コネクタ２からプリント配線板１方向
へ突出するピン１０ａ，１１ａ，１２ａの各ピン相互間
およびこれらのピンの周囲を絶縁する隔壁１６を一体成
形しておく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、プリント配線板と電源入力コネクタをケース内に設けてなる電子 機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に電源入力コネクタを備える電子機器においては、電源入力コネクタがケ ースの分割部に設けられ、またその電源入力コネクタのピンがリード線を介して プリント配線板の電源入力電極に接続される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、たとえば、携帯用電話機、ラップトップパソコンまたは携帯用ＶＴ Ｒなどの電源として用いられる二次電池を充電する充電器などでは、二次電池の 小型化に伴い充電器自体も小型化が要求され、ケース内部に組み込まれるプリン ト配線板の部品実装密度も高くなる傾向にある。これに対し、商用交流電源をＡ Ｃコードで入力するための電源入力コネクタは、充電器の電流容量などによって 安全規格に適合するサイズおよび形状のものを用いなければならない。その結果 ケース内へ突出する電源入力コネクタのピンとプリント配線板上に実装されてい る部品との空間距離が短くなりすぎたり接触したりして、充分な安全性が得られ ず、機器が損傷するおそれもあった。

【０００４】 この考案の目的は、ケース内へ突出する電源入力コネクタのピン相互間および ピンとプリント配線板上に実装されている部品との間を確実に絶縁して、上述の 問題を解消した電子機器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、複数のピンを備える電源入力コネクタを接続したプリント配線板 と、このプリント配線板および前記コネクタを保持する二分割ケースからなる電 子機器において、 ケース内部へ突出する電源入力コネクタのピン相互間およびピン周囲を絶縁す る隔壁を二分割ケースの一方の内面に一体成形したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

この考案の電子機器では、プリント配線板と電源入力コネクタが二分割ケース により保持されるが、そのケースの一方の内面には、ケース内部へ突出する電源 入力コネクタのピン相互間およびピン周囲を絶縁する隔壁が一体成形されている 。したがって二分割ケース内にプリント配線板および電源入力コネクタを組み込 んだ状態で、ケース内部へ突出する電源入力コネクタのピン相互間が絶縁される とともに各ピンがケース内部空間から隔絶され、プリント配線板上の他の部品と の絶縁が確実に保たれる。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例である充電器の構成を図１〜図４に示す。

【０００８】 図１は充電器の分解斜視図である。図１において１は多数の部品を実装したプ リント配線板、２はこのプリント配線板に対しリード線を介して接続した電源入 力コネクタである。また３はプリント配線板１および電源入力コネクタ２を収納 する下部ケース、４は下部ケース３の上部を覆うとともにプリント配線板１およ び電源入力コネクタ２を保持する上部ケースである。また５は上部ケース４に取 りつけられる開閉自在なカバーであり、このカバーを開けた状態で充電すべき二 次電池を上部から装着する。電源入力コネクタは三極のピンが絶縁性樹脂により 一体成形したものであり、コネクタ２の内部に１０ｂ，１１ｂ，１２ｂで示す三 つのピンが突出し、コネクタ２の外部（ケース３，４により構成される空間）に １０ａ，１１ａ，１２ａで示す三つのピンが突出している。そしてこのケース内 部へ突出する電源入力コネクタのピンを１３などで示すリード線でプリント配線 板１に接続している。そして、プリント配線板１を下部ケース３の底面部の所定 箇所に固定するとともに、電源入力コネクタ２を下部ケース３のコネクタ取付け 部３ａに取り付け、上部ケース４を被せ、その後下部ケース３の底面側からタッ ピングビスでねじ止めすることにより充電器を構成する。

【０００９】 図２は図１に示した上部ケース４の正面図、図３は上部ケースの左側面から見 た中央垂直断面図である。図２および図３において１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，１ ６ｄはそれぞれフィン形状の隔壁、１６ｅはこれら４枚の隔壁をケースの内部方 向で連結する隔壁である。これらの隔壁は電源入力コネクタのピン相互間および ピン周囲の絶縁体として作用する。

【００１０】 図４は組立て後の電源入力コネクタ付近の構造を示す平面図である。ただし上 部カバーについては上部カバーに一体成形されている隔壁の断面のみを図示して いる。図４において１３，１４，１５はそれぞれ電源入力コネクタ２からケース 内部方向へ突出するピン１０ａ，１１ａ，１２ａをプリント配線板１の電極に接 続するリード線である。この図のように図２および図３に示した隔壁１６は、電 源入力コネクタのピン相互間を隔絶し、各ピンをプリント配線板１に実装されて いる部品から隔絶して、それらの間が確実に絶縁される。

【００１１】

【考案の効果】

この考案によれば、プリント配線板および電源入力コネクタを二分割ケースに より保持した状態で、ケースの内面に一体成形されている隔壁により、ケース内 部へ突出する電源入力コネクタのピン相互間が絶縁されるとともに、各ピンがケ ース内部空間から隔絶される。そのため、プリント配線板の部品実装密度を高め 、電源入力コネクタのピンに部品などを近接させても、組立て後には電源入力コ ネクタのピンが確実に絶縁される。したがって電源入力コネクタとプリント配線 板またはその実装部品間の必要間隔が狭まり、より小型で安全性の高い電子機器 を構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例にかかる充電器の分解斜視図である。

【図２】充電器の上部ケースの正面図である。

【図３】充電器の上部ケースを左側面から見た中央垂直
断面図である。

【図４】充電器の電源入力コネクタ付近の部分平面図で
ある。

【符号の説明】

１ プリント配線板 ２ 電源入力コネクタ ３ 下部ケース ４ 上部ケース ５ カバー １０，１１，１２ ピン １３，１４，１５ リード線 １６ 隔壁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のピンを備える電源入力コネクタを接
   続したプリント配線板と、このプリント配線板および前
   記コネクタを保持する二分割ケースからなる電子機器に
   おいて、ケース内部へ突出する電源入力コネクタのピン
   相互間およびピン周囲を絶縁する隔壁を二分割ケースの
   一方の内面に一体成形したことを特徴とする電子機器。