JPH04131349A - 耐摩耗性に優れたAl―Cu系焼結合金 - Google Patents
耐摩耗性に優れたAl―Cu系焼結合金Info
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- JPH04131349A JPH04131349A JP2253083A JP25308390A JPH04131349A JP H04131349 A JPH04131349 A JP H04131349A JP 2253083 A JP2253083 A JP 2253083A JP 25308390 A JP25308390 A JP 25308390A JP H04131349 A JPH04131349 A JP H04131349A
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- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、エンジンのシリンダーライナーコンロッド
、ロッカーアーム、ピストン、コンプレッサーのシリン
ダーライナー ピストン、ベーン等の各種駆動装置の摺
動部品に使用した場合に優れた性能を発揮する耐摩耗性
に優れたAO−Cu系焼結合金に関するものである。
、ロッカーアーム、ピストン、コンプレッサーのシリン
ダーライナー ピストン、ベーン等の各種駆動装置の摺
動部品に使用した場合に優れた性能を発揮する耐摩耗性
に優れたAO−Cu系焼結合金に関するものである。
Cu:0.4〜10%、必要に応じて、Fe、 Ni。
Mn、Crのうち1種または2種以上:0.5〜10%
を含有し、残部:Al1および不可避不純物から成る成
分組成(以上、%は、重量%)を有するAl−Cu系合
金粉末を原料粉末とし、この原料粉末に酸化アルミニウ
ム粉末または内部酸化処理して得られた微細な酸化アル
ミニウムが分散した粉末を添加混合し、冷間圧縮成形し
て冷間圧縮成形体を製造し、この冷間圧縮成形体を液相
焼結して固化し、素地中に微細な酸化アルミニウム粒が
分散してなるAN−Cu系焼結合金は知られている。
を含有し、残部:Al1および不可避不純物から成る成
分組成(以上、%は、重量%)を有するAl−Cu系合
金粉末を原料粉末とし、この原料粉末に酸化アルミニウ
ム粉末または内部酸化処理して得られた微細な酸化アル
ミニウムが分散した粉末を添加混合し、冷間圧縮成形し
て冷間圧縮成形体を製造し、この冷間圧縮成形体を液相
焼結して固化し、素地中に微細な酸化アルミニウム粒が
分散してなるAN−Cu系焼結合金は知られている。
しかし、最近の各種摺動駆動装置は、高性能化および高
速化にともない、これの使用環境は従来よりも一段と苛
酷さを増し、このため、上記各種駆動装置に用いられる
従来の上記Aj7−Cu系焼結合金は、たとえば、エン
ジンのシリンダーライナー、コンロッド、ロッカーアー
ム、ピストン、コンプレッサーのシリンダーライナー、
ピストン、ベーン等の各種摺動機械部品に使用した場合
に、耐摩耗性などの機械的特性が十分でなく、従来より
も一層すぐれた耐摩耗性などの機械的特性が要求されて
いる。ところが上記従来の酸化アルミニウム粉末を混合
し、焼結して得られるAM−Cu系焼結合金では素地中
に分散する酸化アルミニウム粒の含有割合が少ないかま
たは摺動中に合金素地内に酸化アルミニウム粒か埋もれ
るために十分な耐摩耗性が得られず、これらの要求に満
足な対応をすることができないのが現状である。そこで
酸化アルミニウム粉末を多く添加した混合粉末を焼結し
て、素地中に分散する酸化アルミニウム含有割合の多い
アルミニウム焼結合金も提案されているか、酸化アルミ
ニウム粒の含有割合の多すぎるアルミニウム合金粉末は
、焼結性が著しく低下し、焼結体の機械的強度の低下を
招き、強度の面でも実用に供することかできないなどの
課題があった。
速化にともない、これの使用環境は従来よりも一段と苛
酷さを増し、このため、上記各種駆動装置に用いられる
従来の上記Aj7−Cu系焼結合金は、たとえば、エン
ジンのシリンダーライナー、コンロッド、ロッカーアー
ム、ピストン、コンプレッサーのシリンダーライナー、
ピストン、ベーン等の各種摺動機械部品に使用した場合
に、耐摩耗性などの機械的特性が十分でなく、従来より
も一層すぐれた耐摩耗性などの機械的特性が要求されて
いる。ところが上記従来の酸化アルミニウム粉末を混合
し、焼結して得られるAM−Cu系焼結合金では素地中
に分散する酸化アルミニウム粒の含有割合が少ないかま
たは摺動中に合金素地内に酸化アルミニウム粒か埋もれ
るために十分な耐摩耗性が得られず、これらの要求に満
足な対応をすることができないのが現状である。そこで
酸化アルミニウム粉末を多く添加した混合粉末を焼結し
て、素地中に分散する酸化アルミニウム含有割合の多い
アルミニウム焼結合金も提案されているか、酸化アルミ
ニウム粒の含有割合の多すぎるアルミニウム合金粉末は
、焼結性が著しく低下し、焼結体の機械的強度の低下を
招き、強度の面でも実用に供することかできないなどの
課題があった。
そこで、本発明者らは、かかる課題を解決すべく研究を
行った結果、 Cu:0.4〜10%、Fe、Ni、Mn、Crのうち
1種または2種以上:0.5〜10%を含有し、残部:
Alおよび不可避不純物から成る組成(以上、%は、重
量%)を有するAI−Cu系合金素地中に、殻状に凝集
した微細な酸化アルミニウムを主体とした複合粉末粒子
が5〜50容量%分布した組織を有する耐摩耗性に優れ
たAl−Cu系焼結合金は、上記従来の素地中に微細な
酸化アルミニウム粒が均一に分散してなるAl−Cu系
焼結合金よりも優れた機械的特性を示すという知見を得
たのである。
行った結果、 Cu:0.4〜10%、Fe、Ni、Mn、Crのうち
1種または2種以上:0.5〜10%を含有し、残部:
Alおよび不可避不純物から成る組成(以上、%は、重
量%)を有するAI−Cu系合金素地中に、殻状に凝集
した微細な酸化アルミニウムを主体とした複合粉末粒子
が5〜50容量%分布した組織を有する耐摩耗性に優れ
たAl−Cu系焼結合金は、上記従来の素地中に微細な
酸化アルミニウム粒が均一に分散してなるAl−Cu系
焼結合金よりも優れた機械的特性を示すという知見を得
たのである。
この発明はかかる知見にもとづいてなされたものであっ
て、 (1) Cu : 0.4〜lQ%、残部:AIおよ
び不可避不純物から成る組成(以上、%は、重量%)を
有するAl−Cu系合金素地中に、殻状に凝集した微細
な酸化アルミニウムを主体とした複合粉末粒子が5〜5
0容量%分布した組織を有する耐摩耗性に優れたAll
Cu系焼結合金、 (2) Cu : 0.4〜10%、Fe、Ni、M
n、Crのうち1種または2種以上:0.1〜10%、 を含有し、残部:Alおよび不可避不純物から成る組成
(以上、%は、重量%)を有するAI −Cu系合金素
地中に、殻状に凝集した微細な酸化アルミニウムを主体
とした複合粉末粒子が5〜50g1;に%分布しf:組
織を有する耐摩耗性に優れたA(1−Cu系焼結合金、 に特徴を有するものである。
て、 (1) Cu : 0.4〜lQ%、残部:AIおよ
び不可避不純物から成る組成(以上、%は、重量%)を
有するAl−Cu系合金素地中に、殻状に凝集した微細
な酸化アルミニウムを主体とした複合粉末粒子が5〜5
0容量%分布した組織を有する耐摩耗性に優れたAll
Cu系焼結合金、 (2) Cu : 0.4〜10%、Fe、Ni、M
n、Crのうち1種または2種以上:0.1〜10%、 を含有し、残部:Alおよび不可避不純物から成る組成
(以上、%は、重量%)を有するAI −Cu系合金素
地中に、殻状に凝集した微細な酸化アルミニウムを主体
とした複合粉末粒子が5〜50g1;に%分布しf:組
織を有する耐摩耗性に優れたA(1−Cu系焼結合金、 に特徴を有するものである。
つぎに、この発明の1−Cu系焼結合金の成分組成およ
びアルミナ殻状硬質相を生体とした複合粉末粒子の分散
割合を限定した理由を説明する。
びアルミナ殻状硬質相を生体とした複合粉末粒子の分散
割合を限定した理由を説明する。
(a) Cu
Cu成分は、液相焼結の進行を助長し、またへΩ−Cu
系合金の素地にCu−A、Qの固溶体を生成し、素地を
強化する成分であるが、その含有量がCu:0.4重量
%未満では素地の強化が十分に得られず、一方、Cuが
10重量%を越えると液相過大で変形しやすく、機械的
特性が低下するので好ましくない。したがって、Cuの
含有量は、0.4〜10重量%に定めた。
系合金の素地にCu−A、Qの固溶体を生成し、素地を
強化する成分であるが、その含有量がCu:0.4重量
%未満では素地の強化が十分に得られず、一方、Cuが
10重量%を越えると液相過大で変形しやすく、機械的
特性が低下するので好ましくない。したがって、Cuの
含有量は、0.4〜10重量%に定めた。
(b) Fe、Nj 、Mn、Cr
Fe 、Nj 、MnおよびC「成分は、共に、Aft
−Cu系合金に含まれて素地の熱膨張係数を低下させか
つ高温における強度を向上させる効果があるか、それら
含有量か0.1重量%未満では所望の効果が得られず、
一方、それら含有量が10重量%を越えると脆化するの
で好ましくない。したがって、Fe、Nf 、Mn、C
rの含有量は、0.1〜10重量%に定めた。
−Cu系合金に含まれて素地の熱膨張係数を低下させか
つ高温における強度を向上させる効果があるか、それら
含有量か0.1重量%未満では所望の効果が得られず、
一方、それら含有量が10重量%を越えると脆化するの
で好ましくない。したがって、Fe、Nf 、Mn、C
rの含有量は、0.1〜10重量%に定めた。
(c) 複合粉末粒子
この発明のAl7−Cu系焼結合金素地中に均一に分散
している殻状に凝集した微細な酸化アルミニウムを主体
とする複合粉末粒子は、その酸化アルミニウム部が、 平均外径:5〜25tIx1、 平均厚さ:1〜10ts。
している殻状に凝集した微細な酸化アルミニウムを主体
とする複合粉末粒子は、その酸化アルミニウム部が、 平均外径:5〜25tIx1、 平均厚さ:1〜10ts。
の寸法を有していることが好ましく、その量は、Al7
−Cu系焼結合金素地中に5〜50容量%分布している
ことが必要である。その理由は、平均外径=5−未満お
よび平均厚さ=1−未満の殻状酸化アルミニウム相を有
する複合粉末粒子が5容量%未満分布していても耐摩耗
性を十分に改善することができず、一方、平均外径:2
54を越えかつ平均厚さ:10aを越えた殻状酸化アル
ミニウム相を有する複合粉末粒子が50容量%を越えて
分布していると合金の強度を低下させるので好ましくな
いことによるものである。
−Cu系焼結合金素地中に5〜50容量%分布している
ことが必要である。その理由は、平均外径=5−未満お
よび平均厚さ=1−未満の殻状酸化アルミニウム相を有
する複合粉末粒子が5容量%未満分布していても耐摩耗
性を十分に改善することができず、一方、平均外径:2
54を越えかつ平均厚さ:10aを越えた殻状酸化アル
ミニウム相を有する複合粉末粒子が50容量%を越えて
分布していると合金の強度を低下させるので好ましくな
いことによるものである。
上記複合粉末粒子を上記へρ−Cu系焼結合金素地中に
分散させるための複合粉末として、CuまたはCu合金
粉末内部に微細な酸化アルミニウムを主体とした酸化物
かシェル状に凝集して形成されている特殊なCu合金複
合粉末(以下、このCu合金粉末を殻状硬質相内包Cu
合金粉末という)またはNiまたはNi合金粉末内部に
微細な酸化アルミニウムを主体とした酸化物がシェル状
に凝集して形成されている特殊なN1合金複合粉末(以
下、二〇Ni合金粉末を殻状硬質相内包Ni合金粉末と
いう)を用いる。
分散させるための複合粉末として、CuまたはCu合金
粉末内部に微細な酸化アルミニウムを主体とした酸化物
かシェル状に凝集して形成されている特殊なCu合金複
合粉末(以下、このCu合金粉末を殻状硬質相内包Cu
合金粉末という)またはNiまたはNi合金粉末内部に
微細な酸化アルミニウムを主体とした酸化物がシェル状
に凝集して形成されている特殊なN1合金複合粉末(以
下、二〇Ni合金粉末を殻状硬質相内包Ni合金粉末と
いう)を用いる。
この殻状硬質相内包Cu合金粉末または殻状硬質相内包
Ni合金粉末は、次のようにして製造される。
Ni合金粉末は、次のようにして製造される。
殻状硬質相内包Cu合金粉末の製造法:Al :1.5
〜io重量%含有のCu−Al合金粉末を用意し、この
Cu−A1合金粉末を60θ〜1000℃の温度で酸化
すると、主体が酸化銅からなる素地に微細なCu−Aj
Jの複合酸化物が殻状に凝集してなる構造の酸化粉末が
得られ、得られた酸化粉末を200〜400℃の温度で
還元すると、酸化粉末の素地を形成していた主体の酸化
銅が銅に還元されて微細な酸化アルミニウムを主体とし
た酸化物がシェル状に凝集して形成され、上記殻状硬質
相内包Cu合金粉末が得られるのである。この殻状硬質
相内包Cu合金粉末の表面には、酸化アルミニウムが存
在せず、Cu合金で覆われているところから、焼結性が
極めて良好である。
〜io重量%含有のCu−Al合金粉末を用意し、この
Cu−A1合金粉末を60θ〜1000℃の温度で酸化
すると、主体が酸化銅からなる素地に微細なCu−Aj
Jの複合酸化物が殻状に凝集してなる構造の酸化粉末が
得られ、得られた酸化粉末を200〜400℃の温度で
還元すると、酸化粉末の素地を形成していた主体の酸化
銅が銅に還元されて微細な酸化アルミニウムを主体とし
た酸化物がシェル状に凝集して形成され、上記殻状硬質
相内包Cu合金粉末が得られるのである。この殻状硬質
相内包Cu合金粉末の表面には、酸化アルミニウムが存
在せず、Cu合金で覆われているところから、焼結性が
極めて良好である。
殻状硬質相内包N1合金粉末の製造法:AI=1.5〜
10重量%含育のN1−Al−合金粉末を用意し1.:
(7)Ni −A1合金粉末を100(1〜1300
℃の温度で酸化すると、主体が酸化ニッケルからなる素
地に微細なN1−ANの複合酸化物が殻状に凝集してな
る構造の酸化粉末が得られ、得られた酸化粉末を200
〜500℃の温度で還元すると、酸化粉末の素地を形成
していた主体の酸化ニッケルがニッケルに還元されて微
細な酸化アルミニウムを主体とした酸化物がシェル状に
凝集して形成され、上記殻状硬質相内包N1合金粉末が
得られるのである。この殻状硬質相内包Ni合金粉末の
表面には、酸化アルミニウムが存在せず、N1合金で覆
われているところから、焼結性が極めて良好である。
10重量%含育のN1−Al−合金粉末を用意し1.:
(7)Ni −A1合金粉末を100(1〜1300
℃の温度で酸化すると、主体が酸化ニッケルからなる素
地に微細なN1−ANの複合酸化物が殻状に凝集してな
る構造の酸化粉末が得られ、得られた酸化粉末を200
〜500℃の温度で還元すると、酸化粉末の素地を形成
していた主体の酸化ニッケルがニッケルに還元されて微
細な酸化アルミニウムを主体とした酸化物がシェル状に
凝集して形成され、上記殻状硬質相内包N1合金粉末が
得られるのである。この殻状硬質相内包Ni合金粉末の
表面には、酸化アルミニウムが存在せず、N1合金で覆
われているところから、焼結性が極めて良好である。
この発明のAl−Cu系焼結合金は、Al −Cu合金
粉末、またはこの合金成分にFe、Mn。
粉末、またはこの合金成分にFe、Mn。
Ni、Crのうち1種または2種以上を含んだ合金粉末
に上記殻状硬質相内包Cu合金粉末または殻状硬質相内
包84合金粉末などの複合粉末を所定量配合し、混合し
、得られた混合粉末をプレス成形して圧粉体としこの圧
粉体を焼結すると、平均外径=5〜25μsおよび平均
厚さ:1〜10u3の範囲内の酸化アルミニウム相を有
する上記複合粉末粒子が分散したこの発明のAl−Cu
系焼結合金が得られる。
に上記殻状硬質相内包Cu合金粉末または殻状硬質相内
包84合金粉末などの複合粉末を所定量配合し、混合し
、得られた混合粉末をプレス成形して圧粉体としこの圧
粉体を焼結すると、平均外径=5〜25μsおよび平均
厚さ:1〜10u3の範囲内の酸化アルミニウム相を有
する上記複合粉末粒子が分散したこの発明のAl−Cu
系焼結合金が得られる。
つぎに、この発明のAjJ−Cu系焼結合金を実施例に
より具体的に説明する。
より具体的に説明する。
第1表に示される成分組成の空気アトマイズAl−Cu
系母合金原料粉末A−Eを用意した。
系母合金原料粉末A−Eを用意した。
一方、平均粒径:25−を有し、lニア、20重量%含
有の成分組成を有するCu−A1合金原料粉末を用意し
、このCu−Al合金原料粉末を温度;800℃、大気
中、2時間保持の条件で酸化処理し、ついで水素雰囲気
中、温度:400℃、3時間保持の条件で還元処理する
ことにより、内部に平均外径:14虜および平均厚さ:
5unを有する殻状酸化アルミニウムが内包されている
殻状硬質相内包Cu合金粉末を作成した。
有の成分組成を有するCu−A1合金原料粉末を用意し
、このCu−Al合金原料粉末を温度;800℃、大気
中、2時間保持の条件で酸化処理し、ついで水素雰囲気
中、温度:400℃、3時間保持の条件で還元処理する
ことにより、内部に平均外径:14虜および平均厚さ:
5unを有する殻状酸化アルミニウムが内包されている
殻状硬質相内包Cu合金粉末を作成した。
さらに、平均粒径:15−を有し、Al−:5.20重
量%含有の成分組成を有するN1−A9合金原料粉末を
用意し、このN1−Aj)合金原料粉末を温度+ 11
50℃、大気中、2時間保持の条件で酸化処理し、つい
で水素雰囲気中、温度=400℃、3時間保持の条件で
還元処理することにより、内部に平均外径:l0ttr
sおよび平均厚さ:24を有する殻状酸化アルミニウム
が内包されている殻状硬質相内包Ni合金粉末を作成し
た。
量%含有の成分組成を有するN1−A9合金原料粉末を
用意し、このN1−Aj)合金原料粉末を温度+ 11
50℃、大気中、2時間保持の条件で酸化処理し、つい
で水素雰囲気中、温度=400℃、3時間保持の条件で
還元処理することにより、内部に平均外径:l0ttr
sおよび平均厚さ:24を有する殻状酸化アルミニウム
が内包されている殻状硬質相内包Ni合金粉末を作成し
た。
上記−’J−Cu系母合金原料粉末A−Eに対して上記
殻状硬質相内包Cu合金粉末または殻状硬質相内包Ni
合金粉末の複合粉末を第2表に示される割合で配合し、
混合して混合粉末を作成し、これら混合粉末を6ton
/c−の圧力で圧粉体にプレス成形し、Arガス中、5
50℃、1時間保持の条件で焼結することにより、第2
表に示される上記複合粉末の配合組成と同等の割合の複
合粉末粒子分布量を有する本発明Al−Cu系焼結合金
1〜10および比較Al−Cu系焼結合金1〜4(第2
表においてこの発明の範囲から外れた値に栗印を付して
示した)からなる、たて:10mm、横:10111%
長さ+55mmの寸法を有するブロックを作製した。
殻状硬質相内包Cu合金粉末または殻状硬質相内包Ni
合金粉末の複合粉末を第2表に示される割合で配合し、
混合して混合粉末を作成し、これら混合粉末を6ton
/c−の圧力で圧粉体にプレス成形し、Arガス中、5
50℃、1時間保持の条件で焼結することにより、第2
表に示される上記複合粉末の配合組成と同等の割合の複
合粉末粒子分布量を有する本発明Al−Cu系焼結合金
1〜10および比較Al−Cu系焼結合金1〜4(第2
表においてこの発明の範囲から外れた値に栗印を付して
示した)からなる、たて:10mm、横:10111%
長さ+55mmの寸法を有するブロックを作製した。
さらに、比較のため、Al−Cu系合金アトマイズ粉末
にそれぞれ平均粒径:51の酸化アルミニウム粉末を配
合し、混合し、プレス成形して圧粉体とし、この圧粉体
を同上の条件で焼結して、たて=10龍、横:1011
111%長さ:55龍の寸法を有する従来Al−Cu系
焼結合金からなるブロックを作製した。
にそれぞれ平均粒径:51の酸化アルミニウム粉末を配
合し、混合し、プレス成形して圧粉体とし、この圧粉体
を同上の条件で焼結して、たて=10龍、横:1011
111%長さ:55龍の寸法を有する従来Al−Cu系
焼結合金からなるブロックを作製した。
このようにして作製された本発明Al−Cu系焼結合金
1〜10、比較Aid−Cu系焼結合金1〜4および従
来Al−Cu系焼結合金からなるブロックを用いて摩耗
試験を行い、その結果を第2表に示した。また、これら
ブロックから試験片を切り出し、引張試験を行い、その
結果も第2表に示した。
1〜10、比較Aid−Cu系焼結合金1〜4および従
来Al−Cu系焼結合金からなるブロックを用いて摩耗
試験を行い、その結果を第2表に示した。また、これら
ブロックから試験片を切り出し、引張試験を行い、その
結果も第2表に示した。
なお、上記摩耗試験は、回転軸を水平に保持した345
C鋼材製の外径:4Qmm、内径:30mm、厚さ=1
5龍の寸法を有するリングの上方から上記ブロックを上
記リングの上方に水平に当接させ、上記リングの周囲に
潤滑油として冷凍機油を滴下しながらブロックに荷重:
10kgをかけ、リングを摺動速度:5m/秒で5分間
回転せしめ、5分後のブロックの摩耗量を測定すること
により行った。
C鋼材製の外径:4Qmm、内径:30mm、厚さ=1
5龍の寸法を有するリングの上方から上記ブロックを上
記リングの上方に水平に当接させ、上記リングの周囲に
潤滑油として冷凍機油を滴下しながらブロックに荷重:
10kgをかけ、リングを摺動速度:5m/秒で5分間
回転せしめ、5分後のブロックの摩耗量を測定すること
により行った。
第2表に示される結果から、本発明Aj7−Cu系焼結
合金1〜10は、いずれも従来Al−Cu系焼結合金に
比べて、いずれも摩耗量が少ないことから一段と優れた
耐摩耗性をもち、引張強さも高いことがわかる。また比
較A、77−Cu系焼結合金1〜4に見られるように、
この発明の範囲または条件から外れると、耐摩耗性が劣
ったものあるいは、引張強さの低いものとなることが明
らかである。
合金1〜10は、いずれも従来Al−Cu系焼結合金に
比べて、いずれも摩耗量が少ないことから一段と優れた
耐摩耗性をもち、引張強さも高いことがわかる。また比
較A、77−Cu系焼結合金1〜4に見られるように、
この発明の範囲または条件から外れると、耐摩耗性が劣
ったものあるいは、引張強さの低いものとなることが明
らかである。
上述のように、この発明のへΩ−Cu系焼結合金は、耐
摩耗性が優れまた強度も高いので、高出力内燃機関の構
造部材として十分に対応することができ、実用に際して
は、優れた性能を長期にわたって発揮することにより工
業上澄れた効果をもたらすものである。
摩耗性が優れまた強度も高いので、高出力内燃機関の構
造部材として十分に対応することができ、実用に際して
は、優れた性能を長期にわたって発揮することにより工
業上澄れた効果をもたらすものである。
Claims (2)
- (1)Cu:0.4〜10%、 残部:Alおよび不可避不純物から成る組成(以上、%
は、重量%)を有するAl−Cu系合金素地中に、殻状
に凝集した微細な酸化アルミニウムを主体とした複合粉
末粒子が5〜50容量%分布した組織を有することを特
徴とする耐摩耗性に優れたAl−Cu系焼結合金。 - (2)Cu:0.4〜10%、 Fe、Ni、Mn、Crのうち1種または2種以上:0
.1〜10%、 を含有し、残部:Alおよび不可避不純物から成る組成
(以上、%は、重量%)を有するAl−Cu系合金素地
中に、殻状に凝集した微細な酸化アルミニウムを主体と
した複合粉末粒子が5〜50容量%分布した組織を有す
ることを特徴とする耐摩耗性に優れたAl−Cu系焼結
合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2253083A JPH04131349A (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | 耐摩耗性に優れたAl―Cu系焼結合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2253083A JPH04131349A (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | 耐摩耗性に優れたAl―Cu系焼結合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04131349A true JPH04131349A (ja) | 1992-05-06 |
Family
ID=17246254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2253083A Pending JPH04131349A (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | 耐摩耗性に優れたAl―Cu系焼結合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04131349A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60121250A (ja) * | 1983-12-05 | 1985-06-28 | Mitsubishi Metal Corp | 摩擦および摺動部材用焼結Al合金 |
JPH0293029A (ja) * | 1988-09-29 | 1990-04-03 | Toshiba Corp | 酸化物粒子分散強化型合金の製造方法 |
-
1990
- 1990-09-21 JP JP2253083A patent/JPH04131349A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60121250A (ja) * | 1983-12-05 | 1985-06-28 | Mitsubishi Metal Corp | 摩擦および摺動部材用焼結Al合金 |
JPH0293029A (ja) * | 1988-09-29 | 1990-04-03 | Toshiba Corp | 酸化物粒子分散強化型合金の製造方法 |
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