JPH04129151U - 投写型テレビジヨン受像機 - Google Patents

投写型テレビジヨン受像機

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JPH04129151U
JPH04129151U JP1991044340U JP4434091U JPH04129151U JP H04129151 U JPH04129151 U JP H04129151U JP 1991044340 U JP1991044340 U JP 1991044340U JP 4434091 U JP4434091 U JP 4434091U JP H04129151 U JPH04129151 U JP H04129151U
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JP
Japan
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lens
screen
projection
television receiver
lenticular lens
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Application number
JP1991044340U
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Inventor
仁 中新井
Original Assignee
日本ビクター株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 投写型テレビジョン受像機において、レンチ
キュラレンズの反り変形を防止する。 【構成】 投光管4からの投写光Lをフレネルレンズ2
0とレンチキュラレンズ32とを組み合わせたスクリー
ン30を通過させて像を形成する投写型テレビジョン受
像機において、上記レンチキュラレンズ32とフレネル
レンズ20との全周縁部を相互にシール材34により完
全に気密に接合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、投写型テレビジョン受像機に係り、特に、高画質を提供することが できる投写型テレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭用のテレビジョン受像機を始めとして情報メディアにおけるディス プレイ装置は高画質で且つ大型化される傾向にある。特に、50型以上のテレビ ジョン受像機にあっては、投写レンズからの投写光をスクリーン上にて結像させ る投写型テレビジョン受像機が多く採用されている。 この種の投写型テレビジョン受像機には、アルミ箔を用いた前面投写型の受像 機と、フレネルレンズとレンチキュラレンズを組み合わせた背面投写型の受像機 とが知られており、例えば、後者の受像機は、フレネルレンズで光を一旦集めた 後、レンチキュラレンズで左右に振り分けるようになされている。
【0003】 ここで、従来のこの種の投写型テレビジョン受像機の構成を添付図面に基づい て説明する。図3は投写型テレビジョン受像機の一般的な構成を示す断面図であ る。図示するように筐体2内の下部には、斜め上方に向けられたブラウン管のご とき投光管4が設けられており、これより発せられた映像はこの投光管4の先端 に設けられた投光レンズ6により拡大されて投写光Lとして放射するように構成 されている。この投写光Lの放射方向に、平面状の反射鏡8が設けられており、 これに当たる投写光Lを筐体2の前面板10の上部に設けた透過型スクリーン1 2に向けて反射し、スクリーンの透過光が画面となるように構成されている。
【0004】 このスクリーン12は、図4及び図5に示すごとくスクリーン枠14、レンチ キュラレンズ16、両面テープ18、フレネルレンズ20及びブラケット22を 順次重ね合わせて、多数のスクリューネジ24によりスクリーン枠14へ締付け 固定することにより構成されている。 この場合、上記レンチキュラレンズ16とフレネルレンズ20とは、それぞれ の周縁部、すなわち4辺において両面テープ18を介して単に張り合わせてスク リーン枠14側へはめ込んでいる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記レンチキュラレンズ16とフレネルレンズ20は一般的にアク リル樹脂により形成されているが、このアクリル樹脂は、温度、湿度等の変化で 容易に変形する傾向にあり、特に、加湿に弱い特性がある。また、上記スクリー ン12は、透過型であるために、画質低下の恐れのために、両レンズ16、20 の画面となる部分においては接着することは好ましくなく、そのため前述のよう にスクリーン枠14により隠れる部分、すなわち両レンズシートの周縁部のみで 両面テープ18により単に接着している。
【0006】 このような状況下において、上記レンズシートの片面だけを加熱、加湿した場 合には、その厚さ方向に沿って図6に示すような温度分布、吸水率分布が展開さ れて、内側と外側に温度や吸水率の差が生じ、この結果、いわゆるバイメタル効 果により片面だけが膨張して反りが生じる。そして、投写型テレビジョンの構造 上、上記レンチキュラレンズ16の片面のみが外気の影響を直接受ける状態にあ り、外気の温度、湿度等が上昇すると上記レンチキュラレンズ16は敏感に反応 し、上述したバイメタル効果により片側へ反りが生じる。他方、上記フレネルレ ンズ20は、外気の影響を直接受けないので変形しにくく、且つ両レンズ16、 20は周縁部で相互に固定されているので、結果的に、図7に示すようにレンチ キュラレンズ16が膨張して上記フレネルレンズ面から離れて全体として袋状に なり、すると、スクリーン12は、正当に機能しなくなり映像に悪影響を及ぼす ことになる。
【0007】 そこで、この反りの発生を防止するために、上記各シート状のレンズ16、2 0は、上記スクリーン12の前面に対して凹状になるようにカーリングを施すよ うに円筒状にくせ付けを行い、その反発力を利用して上記シート状のレンズ16 が前面に凸状になることを防止せんとしている。 しかしながら、上記したカーリングを施したけでは、例えば温度などが変化し て急激な環境変化が生じると上記した反りの発生を防止しきれない場合があり、 特に、カーリング効果を発揮するためには、レンチキュラレンズ16が従来品の ように比較的厚く、スクリーン自体が剛性を有することが必要とされるが、最近 のごとく高解像度タイプのスクリーンが要求されるとレンチキュラレンズ16の ピッチが細かくなってレンズ自体の厚さも薄くなり、そのため、剛性が不足して 十分なカーリング効果が得られずに図7に示すようなバイメタル効果によりスク リーンが袋状になる傾向にあった。
【0008】 このように、スクリーンが袋状になると、図8に示すようにR、G、B投光管 4a、4b、4cからの投写光が一点に一致せずに結像がずれ、コンバーゼンス ずれが生じたりフォーカスがぼけたりして画質が劣化する。更に、レンチキュラ レンズ16の変形が進行するとスクリーン12自体が波状になり、画像がゆらぐ ばかりか、スクリーン自体の品位も著しく低下するという問題があった。 本考案は、以上のような問題点に着目して、これを有効に解決すべく創案され たものである。本考案の目的は、複雑な構造を採用することなくレンチキュラレ ンズの反り変形を防止することができる投写型テレビジョン受像機を提供するこ とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記問題点を解決するために、投写管からの投写光をフレネルレン ズとレンチキュラレンズを組み合わせたスクリーンに通過させて像を形成する投 写型テレビジョン受像機において、前記スクリーンは、前記フレネルレンズと前 記レンチキュラレンズとの周縁部を相互に気密に接合することにより構成したも のである。
【0010】
【作用】
本考案は、以上のように構成されたので、上記レンチキュラレンズとフレネル レンズとの4辺の周縁部は全周にわたって気密に接合されることになり、この結 果、レンチキュラレンズとフレネルレンズとの間の隙間は完全な密閉状態となる 。従って、これらレンズ間の気密性は完全に保持されるので、薄いレンチキュラ レンズは、フレネルレンズに束縛されてしまい、前方へ凸状に膨らむことはない 。
【0011】
【実施例】
以下に、本考案に係る投写型テレビジョン受像機の一実施例を添付図面に基づ いて詳述する。 図1は本考案に係る投写型テレビジョン受像機の透過型のスクリーンを示す組 立図、図2は図1に示す透過型のスクリーンを示す部分断面図である。尚、本実 施例の全体構成は、図3に示す装置と同様なので、その説明を省略すると共に、 従来装置と同一部分については同一符号を付す。 図1及び図2に示すように、この投写型テレビジョン受像機の透過型のスクリ ーン30は、フレネルレンズ20と、比較的剛性が低い薄型のレンチキュラレン ズ32とにより主に構成されており、これら各レンズ20、32は、従来と同様 に、円筒状にくせ付けをするカーリングが予め施されている。 具体的には、上記レンチキュラレンズ32は、従来装置のレンチキュラレンズ よりも薄く形成されて剛性も小さくなされている。そして、このレンチキュラレ ンズ32の周縁部、すなわち4辺と上記フレネルレンズ20の周縁部、すなわち 4辺とはその全周にわたってシール材34を介して相互に気密に接合されている 。この接合に際しては、両レンズ20、32間の隙間がほとんど生じないように 、両レンズ20、32の相互の表面をできるだけ密接させる。そして、このシー ル材34としては、例えば軟らかなゴム系の接着剤等が使用され、両レンズ20 、32間に生じるであろう僅かな隙間Sを密閉して、この隙間S内と外部との気 体の流通を確実に遮断する。
【0012】 上述のように、両レンズ20、32間の隙間Sが完全に密閉されておれば、多 少の空気が上記隙間Sに入っていてもかまわないので貼り合わせ作業は空気中で 行なってもかまわない。しかしながら、上記隙間Sには、極力空気が入らない方 が好ましいので、張り合わせ作業は減圧槽或いは真空槽内で行なうようにし、上 記隙間S内を減圧もしくは真空状態にするのがよい。 このようにして、構成されたスクリーン本体は、この本体よりも1回り大きく 成形されたスクリーン枠14の内周側に形成された段部36に、そのスクリーン 本体の周縁部をはめ込んで取付け、その上部より断面L字状のブラケット22を 全周にわたって多数のスクリューネジ24により締め付けることにより固定して いる。 ここで、上記段部36の深さは、従来装置と比較してレンチキュラレンズ32 が薄くなった分及び両面テープ18の厚さ分だけ小さく設定しておく。
【0013】 次に、以上のように構成された上記実施例の動作について説明する。 まず、投光管4(図3参照)からの投写光Lは、平面状の反射鏡8に反射され てスクリーン30(図2参照)を、フレネルレンズ20、薄型のレンチキュラレ ンズ32と順次透過して、像を形成することになる。 ここで、本実施例にあっては、レンチキュラレンズ32を極力薄型にし、且つ このレンズ32とフレネルレンズ20との表面を密接させてこれらの間の隙間S に僅かにしか空気が入らないようにした状態で両レンズ20、32の全周囲を気 密に貼り合わせたので上記隙間Sは、密閉状態となっている。従って、上記レン チキュラレンズ32が温度や湿度等の影響を受けて反りが発生する傾向にあって も、上述のように両レンズ間の気密性が保持されているので、このレンズの動き はフレネルレンズ20によって束縛されてしまい、凸状に前面に膨らむことはな い。
【0014】 また、このレンチキュラレンズ32の寸法変化は、両レンズ間に介設した上記 シール材34の伸縮性により吸収されてしまう。 このように、レンチキュラレンズ32の反りの発生を防止しているので、スク リーン自体が波形に変形することを阻止することができ、結果的に、結像のずれ を防止することができる。 尚、上記実施例にあっては、薄く成形したレンチキュラレンズ32を用いた場 合について説明したが、これに限定されず、従来装置と同様な厚みの大きなレン チキュラレンズを用いてもよく、また、薄く成形したレンチキュラレンズを組み 合わせるように構成してもよい。
【0015】 上述のように厚みの大きなレンチキュラレンズを用いた場合には、前述した密 閉隙間Sによる反り防止効果に加えてカーリング効果も発揮され、レンチキュラ レンズの変形を確実に防止することが可能となる。 また、上述のように両レンズともに薄いレンズを用いて組み合わせた場合には 、2枚の薄いレンズ同志で相互の動きを束縛し合うことになるので、スクリーン 自体の剛性が向上し、変形の発生は抑制されることになる。また、このように薄 いレンズだけでスクリーンを構成した場合には、一般的には、例えば透明アクリ ル板のような保護板が使用されるが、この保護板の全周縁部に、薄いレンズだけ で構成されたスクリーンの周縁部を本実施例のように気密性をもたせて貼り合わ せることにより、前記と同様な結果を得ることができる。
【0016】
【考案の効果】
以上の説明のように、本考案によれば次のような優れた作用効果を発揮するこ とができる。 レンチキュラレンズとフレネルレンズとの全周縁部を相互に気密に接合したの で、レンチキュラレンズの反り変形や、スクリーン自体の変形を阻止することが できる。 従って、コンバーゼンスずれやフォーカスぼけがなくなり、画質を向上させる ことができるのみならず、スクリーン自体の品位を向上させることができる。 また、薄い材質のレンズの使用が可能となり、高画質化傾向に対応することが できる。 更に、カーリングの簡略化がなされ、スクリーンの管理も容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る投写型テレビジョン受像機の透過
型のスクリーンを示す組立図である。
【図2】本考案に係る投写型テレビジョン受像機の透過
型のスクリーンを示す部分断面図である。
【図3】投写型テレビジョン受像機の一般的な構成を示
す断面図である。
【図4】従来の投写型テレビジョン受像機の透過型のス
クリーンを示す組立図である。
【図5】図4に示すスクリーンの部分断面図である。
【図6】スクリーンに反りが発生する原因を説明する説
明図である。
【図7】バイメタル効果を説明する説明図である。
【図8】コンバーゼンスずれ及びフォーカスぼけを説明
する説明図である。
【符号の説明】
4…投光管、6…投光レンズ、8…反射鏡、14…スク
リーン枠、20…フレネルレンズ、22…ブラケット、
30…スクリーン、32…レンチキュラレンズ、34…
シール材、L…投写光。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投写管からの投写光をフレネルレンズと
    レンチキュラレンズを組み合わせたスクリーンに通過さ
    せて像を形成する投写型テレビジョン受像機において、
    前記スクリーンは、前記フレネルレンズと前記レンチキ
    ュラレンズとの周縁部を相互に気密に接合することによ
    り構成されることを特徴とする投写型テレビジョン受像
    機。
JP1991044340U 1991-05-17 1991-05-17 投写型テレビジヨン受像機 Pending JPH04129151U (ja)

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