JPH04128B2 - - Google Patents

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JPH04128B2
JPH04128B2 JP12489385A JP12489385A JPH04128B2 JP H04128 B2 JPH04128 B2 JP H04128B2 JP 12489385 A JP12489385 A JP 12489385A JP 12489385 A JP12489385 A JP 12489385A JP H04128 B2 JPH04128 B2 JP H04128B2
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JP
Japan
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partition member
casing
aquifer
pipe
water
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JP12489385A
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JPS61282513A (ja
Inventor
Masami Kuromya
Kimikura Yasuoka
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、大規模な地下室を有する建築物の地
下工事に利用される排水工法の一つである深井戸
を用いた還元井戸工法に関するものである。
〔従来の技術〕
地下工事に伴う深井戸(デイープウエル)揚水
による地下水の下水放流には膨大な放流負担金を
要することから、この負担金を低減することを目
的として、一旦揚水した地下水の一部あるいは全
量を、工事に影響のない下部帯水層に戻す所謂還
元井戸(リチヤージウエル)工法が試行されてい
る。
この還元井戸工法は、第8図に示すように、排
水対象とする帯水層(砂質土層)Aの地下水を深
井戸工法により揚水(排水)し、この深井戸揚水
の一部あるいは全量を、還元(復水)用の深井戸
を用いて不透水層aの下方に位置する工事に影響
のない下部帯水層Bへと還元する方法である。
尚、同図中の1aは地中連続壁などによる山止
め壁、5aは復水用管、8aは揚水用深井戸のス
トレーナケーシング、8bは還元用深井戸のスト
レーナケーシング、12aは砂利の充填等による
フイルター材、13aは遮水モルタルの打設や薬
液注入等による外部パツカー、14aは揚水用ポ
ンプ、15aは地上設置の水槽、16aは揚水用
管である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記還元井戸工法によれば、揚水した地下水を
別の帯水層に戻すので、下水への地下水の放水量
を減少または皆無に近い状態にすることができる
のであるが、記述の通り、揚水用と還元用の2本
の深井戸を設置しているため、深井戸の設置費用
が嵩み、かつ、配置計画も難しく工期も長くなる
という問題点があつたのである。
これに加えて、揚水された地下水が水槽15a
において大気接触することにより、地下水に混在
しているバクテリヤが増殖し且つ鉄分などが酸化
して所謂水垢が形成され、この水垢を含む水を復
水すると、復水させる帯水層に対するケーシング
まわりのフイルター材が次第に目詰まりを起こ
し、時間の経過と共に著しく復水能率が低下する
という問題点があつたのである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記の問題点を解決することを留意
して案出されたものであつて、本発明による還元
井戸工法は、不透水層の上下に位置する帯水層に
わたつて縦穴を掘削すると共に、前記上下の帯水
層の対応する部分に通水孔が形成されたストレー
ケーシングを前記縦穴内に挿入し、当該ケーシン
グの前記不透水層に対応する部分にはケーシング
内部を上下に仕切る仕切部材を設けると共に、該
仕切部材を上下に貫通する復用管を設け、このケ
ーシングと縦穴壁との間には、前記帯水層に対応
する位置に砂利の充填等によるフイルター材を、
かつ、前記不透水層に対応する位置に薬液注入等
による外部パツカーを、夫々形成すると共に、前
記仕切部材上部に流入した地下水を閉管路で直接
的に前記復水用管に強制注水するポンプを設け
て、前記仕切部材上部に流入した地下水を前記復
水用管を通して仕切部材下方の帯水層に復水させ
る点に特徴を有する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図に示すように、地中連続壁等の山止め壁
1の内側に、不透水層aの上下に位置する帯水層
A,Bにわたる縦穴2を掘削形成する。該縦端2
の直径は1m程度である。尚、図中のPaは上部
帯水層Aの自由地下水面を示し、Pbは下部帯水
層Bの被圧水位を示す。
次に、第2図に示すように、前記縦穴2内に適
当な直径(通常は0.2〜0.6m程度)の有低ストレ
ーナケーシング3を挿入する。当該ストレーナケ
ーシング3の筒壁のうち、排水及び復水の対象と
する帯水層A,Bに対応する筒壁部分3aには通
水孔が形成され、それ以外の筒壁部分3bと底壁
部分3cには通水孔が設けられていず、そして図
示しないが、前記ストレーナケーシング3の少な
くとも前記筒壁部分3aの外周には、土砂の流入
を防止するための網様体が巻き着け固着されてい
る。
しかる後、第3図に示すように、前記ストレー
ナケーシング3と穴壁との間で且つ前記各帯水層
A,Bに対応する位置に、砂利等の充填によるフ
イルター材4を形成すると共に、前記不透水層a
に対応する位置には、例えば水ガラス及びセメン
トを主成分とする既知薬液の注入や遮水モルタル
の打設等による外部パツカー5を形成して、前記
フイルター材4により透水性を確保し且つ土砂の
流入を防止する。
尚、前記フイルター材4を砂利で形成する場合
は、数mm〜十数mmの粒径のものを良く混合させた
ものが好適に使用される。
又、外部パツカー5を形成する例えば遮水モル
タルに代えてコンクリートを用いるも良いが、何
れを採用する場合でも、硬化促進剤の添加や早強
セメントの使用等、水中において早期に強度が得
られる処置を施すことが望ましい。
次に、第4図に示すように、前記ストレーナケ
ーシング3の内部で且つ前記外部パツカー5に対
応する位置に、前記ストレーナケーシング3の内
面に密着して上下の帯水層A,B間でケーシング
内部を上下に仕切る仕切部材6を挿脱自在に設け
る。この仕切部材6には、当該仕切部材6を上下
に貫通する復水用管7が付設され、かつ、この復
水用管7の上端開口には、前記仕切部材6の上部
に流入した地下水を閉管路で直接的に前記復水用
管7に強制注水するポンプ8が接続されている。
前記仕切部材6は、膨張・収縮が可能なゴム製
の中空リング9を有しており、ワイヤー10とこ
れの支持具11とによつて吊り下げ支持されるよ
うになつている。前記中空リング9としては、ネ
オプレンゴムなどによつて成形したものを用いる
も良いが、この実施例では、第6図に示すよう
に、既製の自動車用タイヤ(チユーブレスタイヤ
とチユーブタイヤの何れでも良いが、好ましくは
チユーブタイヤである。)を使用している。
該仕切部材6の具体構造を詳しく説明すると、
前記自動車用のチユーブタイヤを利用した中空リ
ング9の軸芯方向両面に夫々金属円板12a,1
2bを当て付けると共に、一方の金属円板12a
を復水用管7に溶接された受座13上に支持さ
れ、これら三者12a,12b,13を貫通する
数本のボルト14とそれに螺合するナツト15に
よつて中空リング9を挟着することにより、該中
空リング9の基本外径(収縮状態にあるときの外
径)を調整できるようにすると共に、前記金属円
板12a,12bとホイール16とによつて、前
記中空リング9の軸芯方向及び半径方向への膨張
量を制御できるようにしてある。
そして、前記中空リング9には加圧ホース17
を介して地上の流体圧ポンプ18を接続してあつ
て、該ポンプ18による圧力流体の供給ならびに
バルブ19の操作による圧力流体の排除によつて
前記中空リング9の膨張・収縮が可能で、その膨
張により中空リング9がストレーナケーシング3
の内面に密着して排水対象の帯水層Aと復水対象
の帯水層Bとを遮断する状態(上下の水密性・気
密性を確保し得る状態)となり、収縮により中空
リング9がストレーナケーシング3の内面から離
間して前記両帯水層A,Bを連通させる状態(仕
切部材6をストレーナケーシング3に対して自由
に挿脱し得る状態)となるように構成されてい
る。
上記の構成によれば、前記仕切部材6を膨張さ
せた状態でポンプ8を稼動させると、該ポンプ8
の吐水エネルギーと帯水層A,Bの水頭差による
落下エネルギーとによつて、帯水層Aからストレ
ーナケーシング3内の仕切部材6上に流入した地
下水が、外気に触れずして復水用管7を介して地
下工事に影響のない帯水層Bへと強制的に復水さ
れるのであり、而して第5図に示す如く、地下水
の下水管への放流を抑止しながら山止め壁1の内
側をドライワークの状態で掘削することができる
のである。
第7図に本発明の別実施例を示す。この実施例
では、下部側帯水層Bの径をやゝ小にして縦穴2
を掘削すると共に、該径の異なる縦穴2に対応さ
せて形成したストレーナケーシング3を縦穴2内
に挿入し、かつ、不透水層aに対応する部分のケ
ーシング内部には、該ストレーナケーシング3の
内部を上下に仕切る鉄板よりなる仕切部材6と、
該仕切部材6を上下に貫通する復水用管7と、こ
の復水用管7に閉管路で接続したポンプ8と、前
記復水用管7に分岐接続した制御バルブV付き放
水管20とを設け、そして、前記放水管20の端
部開口を下水道に位置させると共に、前記ストレ
ーナケーシング3と穴壁との間で且つ前記各帯水
層A,Bに対応する位置に、砂利等の充填による
フイルター材4を形成すると共に、前記不透水層
aに対応する位置に薬液の注入や遮水モルタルの
打設等による外部パツカー5を形成したもので、
上部帯水層Aの排水量が復水量を上回るような場
合にバルブV操作することによつて、地下水の一
部を下水道に放流できる点に特徴がある。
〔発明の効果〕
以下説明したように本発明の還元井戸工法は、
排水対象地盤である上部帯水層の地下水を地下工
事に影響のない下部帯水層へ復水して、地下水の
下水道への放水量を皆無あるいは低減ならしめる
にあたり、1本の深井戸によつて排水と復水とを
行わせるので、深井戸の設置費用の大幅低減を達
成することができると共に、深井戸配置計画の簡
易化と工期短縮とを図ることができる。
しかも、地下水を外気に触れさせないので、地
下水中のバクテリヤの増殖や鉄分の酸化等による
水垢の形成を防止でき、復水する帯水層の目詰ま
りを抑止して効果的に能率良く復水することがで
きるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の実施例を示す断面
図、第6図は仕切部材の詳細断面図、第7図は本
発明の別実施例を示す断面図である。第8図は従
来例を示す断面図である。 2……縦穴、3……ストレーナケーシング、4
……フイルター、5……外部パツカー、6……仕
切部材、7……復水用管、8……ポンプ、a……
不透水層、A,B……帯水層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 不透水層の上下に位置する帯水層にわたつて
    縦穴を掘削すると共に、前記上下の帯水層の対応
    する部分に通水孔が形成されたストレーナケーシ
    ングを前記縦穴内に挿入し、当該ケーシングの前
    記不透水層に対応する部分にはケーシング内部を
    上下に仕切る仕切部材を設けると共に、該仕切部
    材を上下に貫通する復水用管を設け、このケーシ
    ングと縦穴壁との間には、前記帯水層に対応する
    位置に砂利の充填等によるフイルター材を、か
    つ、前記不透水層に対応する位置に薬液注入等に
    よる外部パツカーを、夫々形成すると共に、前記
    仕切部材上部に流入した地下水を閉管路で直接的
    に前記復水用管に強制注水するポンプを設けて、
    前記仕切部材上部に流入した地下水を前記復水用
    管を通して仕切部材下方の帯水層に復水させるこ
    とを特徴とする還元井戸工法。
JP12489385A 1985-06-07 1985-06-07 還元井戸工法 Granted JPS61282513A (ja)

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JPH035533A (ja) * 1989-05-31 1991-01-11 Shimizu Corp 集水と注水とを兼ねた井戸
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