JPH0412880A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

Info

Publication number
JPH0412880A
JPH0412880A JP2116488A JP11648890A JPH0412880A JP H0412880 A JPH0412880 A JP H0412880A JP 2116488 A JP2116488 A JP 2116488A JP 11648890 A JP11648890 A JP 11648890A JP H0412880 A JPH0412880 A JP H0412880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp
paper
beaten
csf
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2116488A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Iwasaki
浩 岩崎
Hitoshi Fujii
藤井 均
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2116488A priority Critical patent/JPH0412880A/ja
Publication of JPH0412880A publication Critical patent/JPH0412880A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジェット記録用紙に関し、特にインク
受容性及び記録画質ともに優れたインクシエンド記録用
紙に関するものである。
〔従来の技術〕
インクジェット記録方式は、騒音が少なく、高速記録が
可能であり、且つ多色化が容易なため各種プリンターと
して多方面で利用されている。
インクジェット記録方式に使用される記録用紙としては
、上質紙やコート紙等いわゆる普通紙が使用できるよう
に記録装置やインク組成面からの改良努力がなされてき
ている。
しかし現時点では未だ満足し得るものには至っておらず
、また記録のより高速化、高精細化といった記録装置面
の性能向上や、記録のフルカラー化といった用途の拡大
に伴い記録用紙に対してもより高度な特性が要求されて
いる。即ち記録用紙としては、 ■ インクの吸収が速(、然も滲んだり、汚れが発生し
たりしないこと。
■ インクドツトの横方向への拡散が必要以上に大きく
なく、且つ均一であること。
■ インクドツトの濃度が高く、しかも鮮明であること
■ 更に記録画像が保存中の光や空気中の酸素等の影響
で変色又は棲色しないこと。
等が要求されている。
これらの要求に対し、従来から幾つかの提案がなされて
きた。例えば、基紙上にインク吸収性の良い顔料と接着
剤とを主体とする被覆層(インク受容層)を設ける工夫
はインクジェット記録用紙の開発初期より試みられてお
り、顔料としてはシリカ系顔料が一般的に用いられてき
た。(特開昭52−9074号、同55−51583号
、同56−148583号、同58−72495号)。
またインク受容層に水溶性高分子塗布層を用いたり(特
開昭55−144172号、同55−146786号)
、塩基性ラテックスポリマーを用いる提案(特開昭57
−36692号)もある。
更に、水性インクによる記録が本質的に有する耐水性等
の悪さを改良する目的で、水溶性高分子塗布層にインク
ジェット記録を行った後、耐水化剤を付与する試み(特
開昭55−150396号同56−5B869号)や、
水性インク中の着色成分を吸着する特定の顔料や樹脂類
を用いる工夫(特開昭55−144172号)等もある
更に、インク受容性を改良するため、インク受容層を構
成する顔料として多孔性顔料の利用も試みられてきた(
特開昭58−110287号)。
又、多孔性顔料を主成分とするインク受容層を平滑化処
理することにより画質を改良する試み(特開昭57−1
07877号、同61−3777号)や、平滑化処理を
効果的にするため、熱可塑性粒子を利用する試み(特開
昭57−93193号、同57−13519)もある。
しかしながら、これら平滑化処理が加圧/加熱条件下ニ
ップロール間を通紙することにより行われ、かつ多孔性
顔料を主成分とするインク受容層を充分なる効果が得ら
れるまで平滑化処理するには、強い加圧/加熱条件の選
択が必要であり、結果的に基紙層を圧縮することになっ
て基紙層へのインク受容性の低下を引き起してしまう難
点があった。
その後も各種の改良が試みられてきたが、未だ充分な結
果が得られていない。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明は、記録時のインク受容性に優れ、輪郭のはっき
りした記録が得られ、装置の性能向上及び用途の拡大等
に対して充分に対応出来るインクジェット記録用紙を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
基紙上に多孔性顔料を主成分とする顔料コート層を設け
たインクジェット記録用紙において、該基紙を構成する
全パルプ組成中に、カナデイアンスクンダートフリーネ
ス(CSF)が20m1以上下がるように叩解した後乾
燥し、この乾燥パルプを再度、水性媒体中でC3Fが3
0〜150 dの範囲で下がるように叩解したパルプを
10重量%以上含有させたことを特徴とするインクジェ
ット記録用紙である。
〔作用] 本発明は、上記構成のように基紙を構成するパルプとし
て、C5Fが20咄以上下がるように叩解した後乾燥し
、この乾燥パルプを再度、水性媒体中でC3Fが30〜
150 dの範囲で下がるように叩解しタハルプを10
重量%以上含有することにより、圧縮弾性率の低い基紙
が得られる。この基紙上に多孔性顔料を主成分とする顔
料コート層を設け、これを更に加圧/加熱条件下のニッ
プロール間を通紙して平滑化処理を施しても、基紙層の
インク受容性の低下を引き起すことなく、多孔性顔料が
有する優れた特性を充分に発揮することが出来るのであ
る。即ち、インク受容性に特に優れると共に輪郭がはっ
きりし記録画質にも優れたインクシエンド記録用紙が得
られる。
なお、かかる作用効果は、C5Fが20m1以上下げる
ように叩解した後、含水率20%以下、好まし7くは1
0%以下に乾燥し、この乾燥パルプを再度、水性媒体中
で30〜150戚の範囲に再叩解したパルプを全構成パ
ルプ中に10重量%以上含有させることによって初めて
発揮されるが、この効果の発生原因は、叩解により微細
にフィブリル化した表面が乾燥工程で互いに強固に絡み
合うことにより、硬く、圧縮弾性率の低い、即ち、加圧
/加熱処理工程時、基紙層を圧縮することによる基紙層
へのインク受容性の低下を引き起さない紙が得られるた
めではないかと考えられる。また、該叩解後に乾燥した
パルプは、これを再度叩解することにより基紙表面の平
滑性や地合を改良することが出来る。
即ち、かかる基紙の上に多孔性顔料を主成分とするイン
ク受容層を設けることにより、特に記録画質に優れたイ
ンクジェット記録用紙を得ることが出来る。この叩解が
不充分、即ち、CSFが30d未満の叩解では充分な平
滑性の改良効果が得難く、逆に過度の叩解処理、即ち1
50 dを越える叩解では得られる基紙の圧縮弾性率が
高くなってしまい、これを平滑化処理した場合には原紙
の緊度が高くなり、本発明の所望の効果が得られない。
このようなことがらC3Fで、叩解前と後における差が
30〜150 dの範囲で低下させるべく再叩解を行う
のが望ましい。本発明において、パルプとしては木材パ
ルプに代表される植物繊維源をクラフト法、サルファイ
ド法に代表されるケミカルパルプ法、グラインド法、サ
ーモメカニカル法に代表されるメカニカルパルプ化法、
酵素法等によりパルプ化し、必要により漂白したものが
利用されるが、ケミカルパルプ化法により処理されたパ
ルプ(ケミカルパルプ)は本発明の作用効果が顕著に現
れる。
叩解は、コニカルレファイナー、シングルデイスフレフ
ァイナ−、ダブルデイスフレファイナ−等、公知の叩解
機が使用され、常法によりパルプ化したパルプを好まし
くは20−以上C5Fを下げるべく叩解されるが、エネ
ルギー効果等より未乾燥パルプの使用が望ましい。
次いで、上記で叩解されたパルプは、乾燥することによ
り本発明の作用効果を発揮するが、この時少なくとも含
水率20%以上に乾燥させる必要がある。乾燥未達、即
ち含水率が多い状態での使用は、本発明で目的とする圧
縮弾性率を下げる効果が得られず、又叩解が未達、即ち
CSFの低下が20−に満たないパルプの使用は乾燥を
充分に行っても本発明の作用効果は得られない。本発明
は上記で得られた乾燥パルプを再度叩解することにより
、目的とする作用効果が達成されるが、この時前記した
如く叩解のコントロール即ちC5Fのコントロールが重
要である。なお、上記の条件を満足する限り、乾燥パル
プとして、−旦、抄紙工程を経て、所謂紙としたものの
再利用も可能である。
即ち、C5Fを20雁下げるべく叩解されたパルプを主
成分として抄紙された紙を、離解工程、粗選工程、精選
工程、脱墨工程、漂白工程等を適宜組み合わせて処理す
ることにより得られた、いわゆる再生パルプの利用も可
能である。本発明においてかくして処理されたパルプに
更に常法により得られた天然パルプ類を適宜加えて、そ
れらを主成分として抄紙し基紙とされるが抄紙時、必要
に応じて合成パルプ、無機繊維等、各種繊維状物質も適
宜利用され、添加剤としてはロジン、アルキルケテンダ
イマー、アルケニルコハク酸等に代表されるサイズ剤、
硫酸バンド、カチオン性高分子電解賞等に代表される定
着剤、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン
、酸化アルミニウム、酸化チタン、無定形シリカ、尿素
−ホルマリン樹脂粒子等に代表される填料類、ポリアク
リルアミド系ポリマー、澱粉等に代表される紙力増強剤
、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド−ポリアミン−
エピクロルヒドリン樹脂等に代表される湿潤紙力増強剤
、その他、濾水剤、青み付けなどの色調調整用の染料、
顔料、蛍光染料など各種助剤類を適宜選択して内添し、
常法により各種抄紙機により抄紙され、且つ更に必要に
より澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン、填料等よ
り成る水性液による表面サイズプレス処理、マシンキャ
レンダー等による平滑化処理等、常法による処理工程を
経て製造される。
また、こられの紙は、パルプ生成、叩解条件、填料、紙
力増強剤、内添サイズ剤、PH調整剤、表面サイズ剤、
表面処理剤等、各種助剤類の種類と添加量のコントロー
ル、乾燥条件、加圧条件等個々の抄紙機に合わせた操業
条件のコントロール等を適宜選択して行い、インクジェ
ット記録用紙としての基材適性をコントロールして用い
られる。
本発明は、か(して得られた基紙の上に、多孔性顔料を
主成分とするインク受容層を設けたインクジェット記録
用紙とされるが、多孔性顔料としては、充分なインク受
容性を発揮するため好ましくは乾式造粒したものが用い
られる。
以下に乾式造粒方法につき記載する。
例えば、 (1)水酸化アルミニウム、アルミナ、シリカ、酸化マ
グネシウム等のヒドロゲル形成物質を原料とし、このよ
うなヒドロゲルを乾燥してキセロゲルにした後、粉砕、
分級して用いる方法。
(2)  ヒドロゲルの状態で適当な2次、3次凝集体
の大きさに造粒し、乾燥した後、特開昭56−1206
08号等に開示さている如く、更に加熱処理することに
より焼結、結晶化等を進行させ、酸化物の一次粒子間の
結合を強化して用いる方法。
(3)  コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ等の
微粒物質懸濁水中で尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−
ホルマリン樹脂等を生成し、USP−3855172号
等に開示されている如くその生成条件を調節することに
より、目的とする二次粒子径に造粒された微小粒子とし
た後、乾燥して用いたり、必要により更に焼成して焼結
された粒子として使用する方法。
(4)亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム
、ケイ素等の各種金属化合物の存在下、所定の条件下で
反応させ、多孔性結晶構造を発達させた多孔性顔料を合
成し、必要により粉砕分級して用いる方法(特開昭61
−116579号、特開昭61−135785号)。
等、公知の種々の方法を利用して製造することが出来、
又多くのものが市販されている。
なお、これらの乾式造粒した多孔性顔料が、水性インク
中の酸性、直接系染料の吸着能を有しないか、弱い場合
は、更にアルミニウムアルコラード、アルミニウムキレ
ート化剤、水溶性のアルミニウム塩やアルミニウム石鹸
等の多価金属系化合物により、その表面をカチオン性に
する方法、カチオン性のシランカップリング剤、分子中
にカチオン性基を有するチタネート系のカンブリング剤
、反応性カチオン性樹脂等のカチオン系の表面処理剤を
用いて、その表面をカチオン性基を付与する方法等によ
り多孔性塩基性顔料として用いることが出来る。
このような処理剤を用いて多孔性顔料を処理する方法と
しては、多孔性顔料に直接スプレー等を利用して処理剤
溶液を噴霧する方法、多孔性顔料を任意の溶剤中に分散
させて処理剤と接触させる方法等、公知の方法が利用出
来、次いで脱溶剤処理、乾燥処理、更に必要により熱処
理等を施して多孔性塩基性顔料として用いられる。
多孔性顔料の好ましい粒子径は、BET法での比表面積
(窒素法)が好ましくは50m2/g以上であり且つイ
ンク受容層用塗液中、分散粒子状で0.5〜15μm(
コールタカウンター:AP=50μmでの測定値)の平
均粒子径を有するものが好ましく用いられる。特に比表
面積が100〜500m”/gであり、且つ平均粒子径
が2〜10μmの多孔性顔料は、水性インク媒体の基材
への効率的な移行及び着色成分の保持にも効果的に寄与
するため望ましい。因に、比表面積が小さいと、インク
受容性が不足し、滲んだり、汚れが発生する場合もあり
、平均粒子径が小さいと記録像の鮮明性が失われてしま
い、くすんだ記録像となる場合がある。また、平均粒子
径が15μmを越えるとインク受容性の横方向への拡が
りが不均一になったり記録像の鮮明性が失われる恐れも
ある。
更に筆記性付与、機器適性付与、インク吸収性コントロ
ール、記録紙の外観コントロール、塗抹適性コントロー
ル、塗料物性コントロール、乾燥性コントロール等の各
種適性付与のため、更に必要に応して、顔料、バインダ
ー類、各種助剤類等を添加してインク受容層用塗液とし
て、各種基材上に塗抹乾燥されてインクシエンド記録用
紙が得られる。
顔料としては、例えば炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化
亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サテンホワイト、珪酸アル
ミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム
、無定形シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リト
ポン等の無機系顔料、スチレン系プラスチックピグメン
ト、アクリル系プラスチックピグメント、マイクロカプ
セル系顔料、尿素樹脂顔料、メラミン樹脂顔料等の有機
系または有機/無機複合系顔料等、一般の顔料コーティ
ング分野で公知の顔料類が例示される。
また、バインダー類としては、例えば酸化デンプン、エ
ーテル化デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タ
ンパク等の天然または半合成高分子類、ポリビニルアル
コール及びその誘導体、ポリエチレンイミン系樹脂、ポ
リビニルピロリドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸ま
たはその共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリル
アミド系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、(不飽和)ポリ
エステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アルキ
ッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂
、尿素樹脂、メラミン樹脂等の合成水溶性または溶媒可
溶性樹脂類、スチレン−ブタジェン共重合体、メチルメ
タクリレート−ブタジェン共重合体等の共役ジエン系重
合体ラテンラス類、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体
ラテックス類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニ
ル系重合体ラテンラス類、あるいはこれらの各種重合体
にアニオン性基及び/またはカチオン性基を付与した官
能基含有変性重合体ラテックス類等に代表される当該技
術分野で公知の樹脂類が例示され、単独あるいは併用し
て用いられる。これらバインダー類の使用量は、記録媒
体の記録適性、使用用途適性、インク受容層用塗液の塗
抹適性等を勘案して任意に選択可能であるが、一般的に
は、顔料類に対し、1〜200重量%、好ましくは5〜
50重量%の範囲で添加され使用される。
更に必要に応じ、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、
消泡剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱
ゲル化剤、滑剤、青味付は等の色調調整用の染料、顔料
、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、クエンチャ−
剤、防腐剤、防黴剤、帯電防止剤、バインダー類の耐水
化剤、架橋剤等、当該技術分野で公知の各種助剤類を添
加し、インク受容層用の塗液とする。以上述べた各種成
分を含む塗布液が、凝集等により均一に分散した液にな
らない場合は、2液以上の別々の塗液をつくり、2回以
上の塗抹を行うことにより目的とするインク受容層を得
ることも出来る。これらインク受容層用の塗液は、常法
により、バーコーター、エアナイフコーター、ブレード
コーター、ロンドブレードコーター、ロールコータ−、
フラッシュコーター、カーテンコーター、グラビアコー
ター、キャストコーター、スプレー装置等、公知の各種
塗抹方式を利用して、これも常法により塗抹されるが、
塗被量はインク受容性及び保存性等、記録特性を満足さ
せるかぎり、不必要に多くする必要はなく、一般的には
1〜30g/rrf、好ましくは2〜8g/rdF1布
される。かくして得られたインクジェット記録用紙は、
そのままでも使用出来るが、特にスーパーカレンダー、
グロスカレンダー等の平滑化処理を行った時作用効果が
顕著である。即ち、加圧/加熱条件下、ニップロール間
を通紙することにより行う平滑化処理時、基紙層の不必
要な圧縮を引き起こすことなく、表面均一性に優れたイ
ンク受容層を得ることが出来るため、多孔性顔料が有す
る特性が充分に発揮され、特にインク受容性に優れたイ
ンクシエンド記録用紙を得ると共に、輪郭がはっきりし
記録画質にも優れたインクシエンド記録用紙が得られる
なお、本発明において抄紙は、長編抄紙法、ツインワイ
ヤー抄紙法、丸網抄紙法等公知の方法が利用出来、必要
によりマシンカレンダー等による処理を行い常法より基
紙とされるが、抄紙機のドライヤーとしてドライヤー表
面を硬質クロームメツキ等で鏡面加工したいわゆるヤン
キードライヤーを使用した時、表面平滑性に優れた基紙
が得られるため好ましい。
又、平滑化処理は、好ましくは金属ロールと弾性ロール
で構成されるスーパーカレンダー、グローカレンダー、
ソフトカレンダー等を利用し、常法によりオンマシン又
は、オフマシンで処理され(紙パルプ技術タイムス:昭
和62年8月号31頁。
昭和63年5月号10頁)るが、オンマシン処理が経済
的には有利である。なお、平滑化処理は、紙の含有水分
、ニップ数、ニップ圧、スピード、ロール温度等の処理
条件を適宜選択して行うことが出来る。
「実施例」 以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。な、お、特
に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重量部及び重
量%を示す。
実施例1 未叩解の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、 C3F
620d含有水分50%)をダブルデイスフレファイナ
−で叩解し、CSF 520 dとした後、脱水乾燥し
た(含有水分8%)。次いで該処理パルプを水中に離解
、分散させた後、再度叩解機によりCSF 450dに
叩解したもの(パルプA)30部、前記した原料LBK
Pを同様に叩解処理し、C5F 450 dとしたもの
(パルプB)70部と共に原料パルプとし、タルク13
部、ロジンサイズ剤0.6部、硫酸バンド2.5部から
成るスラリーから長編抄紙機にて坪量79g/r+(の
紙を抄紙し、サイズフツス部で水を塗工した後、乾燥し
て基紙を得た。
次いで、下記の組成からなるインク受容層形成用の塗液
を乾燥重量で4.1g/rdになるようにエアーナイフ
コーターにて塗抹乾燥した後、スーパーカレンダー処理
を行い、ヘソク平滑度120秒のインクジェット記録用
紙を得た。
〔インク受容層形成用の塗液組成〕
酸化アルミニウム系多孔性顔料(比表面積300 m2
/g平均粒径4.8μm)     75部酸化M素系
多孔性顔料(比表面積300 m27g平均粒径1.8
μm)      25部ポリビニルアルコールの10
%水溶e         3 5 0 部*’J7ミ
F樹脂の30%水溶液     30部水      
             420部実施例2〜8.比
較例1〜3 パルプA及びBの使用比率、及び平滑化処理条件、パル
プ処理条件を第1表の如く変化させた他は実施例1と全
く同様に実施してインクジエ・ント記録用紙を得た。
比較例4 実施例1で用いた未叩解LBKPを叩解処理することな
く含有水分6%に乾燥した後、叩解処理を行いCSF 
480 dにしたものをパルプAに代えて用いた他は実
施例1と全く同様に実施してインクジェット記録用紙を
得た。
/ 第1表 実施例9〜12.比較例5,6 未叩解針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP : C5F
 700戚;含有水分13%)を水中に分散させCSF
 520 dに叩解処理したもの20部、及び未叩解L
BKPスラリー(C5F 600 d ;パルプ濃度6
%)を叩解処理してC5F 480 dにしたもの80
部を原料パルプとし、タルク7部、ロジンサイズ剤0.
8部を原料パルプとし、タルク7部、ロジンサイズ剤0
.8部、硫酸ハンド2.5部からなるスラリーから長編
抄紙機にて抄紙し、サイズプレス部で酵素変性タピオカ
デンプンを4g/n(付着させて製造した上質フオーム
用紙(坪量64g/rrr;含有水分6%)を使用後回
収し、常法により離解、粗選、精選、脱墨、漂白等を行
い再生パルプスラリーを得た。
得られた再生パルプスラリー(C5F 550 rd)
を第2表の如く再度叩解処理したものを原料パルプとし
パルプ100部に対しタルク5部、軽質炭酸カルシウム
23部、硫酸バンド0.5部、カチオン変性デンプン0
.5部、アルキルケテンダイマー0.04部、ポリアル
キレンポリアミンエピクロルヒドリン樹脂0.4部、口
承剤0.O1部を加えて調製したスラリーからツインワ
イヤー抄紙機にて坪量92g/ryfの紙を抄紙し、抄
紙時にサイズプレス部でポリビニルアルコールと酸化デ
ンプンの等量混合物を0.98g/rrr付着させて基
紙を得た。以下実施例1と全く同様に実施してインクジ
ェット記録用紙を得た。
第2表 〔評価〕 かくして得られた18種類のインクジェット記録用紙に
ついて記録適性評価を行い、その結果を第1.2表に記
した。
インクジェット記録用紙の適性は、ヒユーレッドパンカ
ード製ペイントジェントプリンター(3630A型)を
用い、標準インクによりテストパターン印字を行って評
価した。
インク受容性は、2色インクの重ねへ夕印字部の乾燥状
態を、目視及び印字2秒後にペーパー押さえロールに接
触させ、汚れが出るか出ないかで判定した。
記録画像については、印字境界部の明瞭さを10倍ルー
ペによる観察で、目視により判定した。
(評価基準] A・・・優れる B・・・良好 C・・・不良 D・・・著しく悪い 〔効果〕 本発明のインクジェット記録用紙は、基紙を構成する全
パルプ組成中に、C3Fを20部以上下げるべく叩解し
た後乾燥し、この乾燥パルプを再度水性媒体中で、C5
Fを30〜150 dの範囲で下げるべく叩解したパル
プを10重量%以上含有させたことにより基紙の圧縮弾
性率を低くすることが出来、特に平滑化処理した場合に
も多孔性顔料の特性を充分に発揮させ得ることができて
水性インクの受容性に優れる共に、記録画質に優れ、そ
して装置の性能向上及び用途の拡大等にも充分に対応出
来るものであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基紙上に多孔性顔料を主成分とする顔料コート層
    を設けたインクジェット記録用紙において、該基紙を構
    成する全パルプ組成中に、カナディアンスタンダードフ
    リーネス(CSF)が20ml以上下がるように叩解し
    た後乾燥し、この乾燥パルプを再度、水性媒体中でCS
    Fが30〜150mlの範囲で下がるように叩解したパ
    ルプを10重量%以上含有させたことを特徴とするイン
    クジェット記録用紙。
  2. (2)多孔性顔料を主成分とする顔料コート層を設けた
    後、加圧したニップロール間に通し平滑化処理を行った
    ことを特徴とする請求項(1)記載のインクジェット記
    録用紙。
JP2116488A 1990-05-02 1990-05-02 インクジェット記録用紙 Pending JPH0412880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2116488A JPH0412880A (ja) 1990-05-02 1990-05-02 インクジェット記録用紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2116488A JPH0412880A (ja) 1990-05-02 1990-05-02 インクジェット記録用紙

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0412880A true JPH0412880A (ja) 1992-01-17

Family

ID=14688364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2116488A Pending JPH0412880A (ja) 1990-05-02 1990-05-02 インクジェット記録用紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0412880A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5320897A (en) Ink jet recording paper and method of producing it
US5302576A (en) Image-receiving paper for thermal transfer recording system and method of producing it
JP2009242980A (ja) 填料内添紙
JPH01141783A (ja) インクジェット記録用紙
JP4333026B2 (ja) オフセット印刷用艶消し塗工紙
JP2944143B2 (ja) インクジェット記録媒体
EP2554743A1 (en) Process for production of coated paper for printing purposes
JP5308115B2 (ja) 印刷用塗工紙及び印刷用塗工紙の製造方法
JP4918746B2 (ja) オフセット印刷用塗工紙の製造方法及び塗工紙
JP4983273B2 (ja) 印刷用塗工紙の製造方法
JP2944144B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP3575116B2 (ja) 印刷用紙及びその製造法
JPH0412880A (ja) インクジェット記録用紙
JP2000085242A (ja) インクジェット記録用紙
JP2009052168A (ja) 塗工紙
JP4120338B2 (ja) 印刷用塗工紙
JPH06278380A (ja) 熱転写記録用受像紙
JP2002363889A (ja) 印刷用塗工紙
JP2004091997A (ja) 印刷用塗工紙
JP4377425B2 (ja) 微塗工紙の製造方法
JP4498933B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP3155267B2 (ja) インクジェット記録用紙の製造方法
JP2003170653A (ja) インクジェット被記録媒体及びその製造方法
JPH05294057A (ja) インクジェット記録用紙
JP2004190170A (ja) 印刷用塗工紙の製造方法及び塗工紙。