JPH04128586A

JPH04128586A - 圧縮機の給油機構

Info

Publication number: JPH04128586A
Application number: JP24973590A
Authority: JP
Inventors: Kameichi Mizutani; 水谷　亀一; Masateru Izumi; 泉　正晟; Kenjiro Hayashi; 林　健次郎
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1990-09-18
Filing date: 1990-09-18
Publication date: 1992-04-30
Anticipated expiration: 2013-02-16
Also published as: JP2712797B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、回転数を可変とし、主にスクロールタイプの
圧縮機に適した給油機構に関する。

（従来の技術）従来、特開平２−４５６８６号公報に開示され且つ第４
図に概略示すように、固定スクロール（Ｆ）及び可動ス
クロール（０）をもつスクロールタイプの圧縮要素（Ｃ
）を、エンジン等の外部駆動源で駆動される駆動軸（Ｄ
）　並びにこれに連動されるスイングリンク（Ｓ）を介
して駆動し、前記駆動軸（Ｄ）の内部に油ポンプ（Ｐ）
から競びる給油通路（Ｔ）を設けると共に、前記駆動軸
（Ｄ）の軸端部に、該軸端部からの開放油量を規制する
オリフィス（Ａ）を介装して、該オリフィス（Ａ）で規
制される所定量の油を、前記スイングリンク（Ｓ）と可
動スクロール（０）との間のボス部軸受（Ｒ）や可動ス
クロール（０）のスラスト軸受（Ｂ）！びに圧縮室（Ｅ
）に供給し、前記各軸受（Ｒ）（Ｂ）の潤滑や前記圧縮
室（Ｅ）内のシール等が行えるようにしている。尚、前
記圧縮室（Ｅ）から高圧の吐出室（Ｈ）に流出した油は
油戻し通路を介して低圧の油溜（Ｌ）に戻すようにして
いる。

（発明が解決しようとする３ＩＩＩ）しかし、以上のものでは、駆動軸（Ｄ）の軸端部から開
放する油量を単一のオリフィス（Ａ）のみで規制するよ
うにしているから、該オリフィス（Ａ）の口径を、油ポ
ンプ（Ｐ）による汲上げ油量が増大する高速回転時に対
応して小さく設定していると、低速回転時、油ポンプ（
Ｐ）の汲上げ油量の減少に伴い、前記オリフィス（Ａ）
からの開放油量が減り、各軸受（Ｒ）（Ｂ）で十分な潤
滑が行えないと共に、圧縮室（Ｅ）内のシール性が損な
われ、又、圧縮室（Ｅ）の注入油量の減少に伴い吐出室
（Ｈ）からの戻し油量が極端に減り、油戻し通路を介し
て低圧の油溜（Ｌ）に吐出ガスが漏れ、性能の低下を招
く問題が起こる。

一方、前記オリフィス（Ａ）の口径を、油ポンプ（Ｐ）
からの汲上げ油量が減少する低速回転時に対応して大き
く設定すると、高速回転時に、前記駆動軸（Ｄ）から開
放される油量が過剰になり、圧縮室（Ｅ）に注入される
油量が必要以上に増えて、吐出室（）Ｉ）に流出する油
量が油戻し能力を越えて増大し、吐出管を通じて外部に
流出する油量が増えて油溜（Ｌ）の油が減少し、所謂油
上がりの問題が起こる。

従って、上記従来例のように一つのオリフィス（Ａ）の
みで給油量を規制していたのでは、高速回転時及び低速
回転時何れも満足する適正な給油を行うことができない
問題がある。

本発明の目的は、低速回転時と高速回転時とで開放油量
を変更できるようにして、回転数に応じた適正な給油か
行える圧縮機の給油機構を提供する点にある。

（課題を解決するための手段）そこで、本発明では、上記目的を達成するため、圧縮要
素（１）を駆動する駆動軸（２）の内部に、油ポンプ（
３）から延びる給油通路（４）を備え、前記駆動軸（２
）の軸端部から開放する油を給油部に供給するようにし
た圧縮機の給油憚構において、前記駆動軸（２）の軸端
部に、前記給油通路（４）に連通ずる油注入主通路（５
）と該主通路（５）を迂回する補助通路（６）とを設け
ると共に、前記駆動軸（２）の軸端部に、該駆動軸（２
）の回転数の変化に基づく遠心力の変化により変位する
変位手段（７）を備え、低速回転時、前記補助通路（６
）を給油通路（４）に対し開き、高速回転時、前記補助
通路（６）を給油通路（４）に対し遮断して、低速回転
時の油開放「】を高速回転時の油開放口に対し増大させ
る遠心式の油量調節弁（８）を介装した。

（作用）低速回転時、遠心力の減少に伴い、油量調節弁（８）に
より補助通路（６）が開かれ、油注入主通路（５）と前
記補助通路（６）との２つの経路を介して油が開放され
、給油量の減少を補って必要油量を確保できると共に、
高速回転時、遠心力の増大に伴い、油量調節弁（８）に
より補助通路（６）が遮断され、油注入主通路（５）の
みを介して油が開放され、開放油量を抑制して過剰給油
を防止できる。

（実施例）第３図に示すものは、横型開放タイプのスクロール圧縮
機であって、横形ケーシング（９）の内部に、固定スク
ロール（ＩＪ）と可動スクロール（１２）とをもつ圧縮
要素（１）を内装しており、駆動軸（２）の−側を前記
ケーシング（９）の外部に突出させて、その突出端にエ
ンジン等の外部駆動源に接続されるブーＩＪ（２０）を
取り付け、２０〜７０Ｈｚ程度の可変速範囲内で運転を
行うようにしている。

前記駆動軸（２）の回転は、軸端部に一体化するカウン
タウェイト（２１）、及びその端面に突設するドライブ
ビン（２２）に嵌合すれ且つリミットビン（２３）によ
り一定範囲の揺動を可能にしたスイングリンク（２４）
を介して可動スクロール（１２）に伝達される。又、可
動スクロール（１２）の自転は、該スクロールとハウジ
ング（９０）とに係合するキー（図示せず）をもつオル
ダムリング（２５）により阻止される。全体の回転バラ
ンスは、駆動軸（２）に結合するバランスウェイト（２
６）により保持される。

こうして、前記可動スクロール（１２）を固定スクロー
ル（１１）に対し公転駆動させ、吸入管（９１）からケ
ーシング（９）の内部に取込む低圧ガスを、各スクロー
ル（１１）（１２）間に画成する圧縮室（１３）で圧縮
し、高圧ガスを、吐出穴（１４）から吐出室（１５）に
開放して油分離器（１６）を通過させた後、吐出管（９
２）から外部に取出すようにしている。

一方、前記駆動軸（２）の軸心には油ポンプ（３）から
延びる給油通路（４）を備え、主軸受（４１）に給油す
ると共に、軸端部から開放する油を、可動スクロール（
１２）とスイングリンク（２４）との間のボス部軸受（
４２）に供給し、更に、該ボス部軸受（４２）を給油し
た後の油を可動スクロール（１２）のスラスト軸受（４
３）及び圧縮室（１３）側に跳ね上げ、各部で潤滑及び
シールを行うようにしている。吐出室（１５）に流出し
た油は油戻し管（４４）を介して底部油溜（９３）に戻
すようにしている。尚、給油通路（４）における反圧縮
要素側通路（４０）は、図示しないが、駆動軸（２）の
開放側に介装する主軸受やメカニカルシールに連通させ
ている。

前記油ポンプ（３）は、油室を構成する環状偏心溝（３
１）をもち、キー（３２）により駆動軸（２）に一体化
されるロータ（３３）と、バネ（３４）を介して前記偏
心１１１（３１）に頭部を当接させるベーン（３５）と
を備えた定容積式のものであり、油溜（９３）から油吸
入路（３６）を介して一回転毎に定量づつ汲上げる油を
油吐出路（３７）から環状溝（３８）及び連通路（３９
）を経て給油通路（４）に導くようにしている。

以上の構成で、第１図及び第２図に明示するように、前
記駆動軸（２）の軸端部軸心上に、前配給油通路（４）
に連続する第１凹部（４５）と第２凹部（４６）とを段
付き状に設けると共に、前記第１凹部（４５）のネジ（
４７）に螺合する小径筒部（５１）と、前記第２凹部（
４６）との間に環状隙間（４８）を空ける大径筒部（５
２）とをもつホルダー（５０）を設けて、該ホルダー（
５０）の端部にキャップ体（５３）を嵌合し、その中心
部に、前記駆動軸（２）の高速回転時に対応した油量を
軸端部に開放する比較的小さな［１径をもつ油注入主通
路（５）を開口する。更に、前記大径筒部（５２）の外
周部に、複数個の連通穴（５４）を開口し５て、前記キ
ャップ体（５３）の内側空間と、この連通穴（５４）及
び前記環状隙間（４８）とで、前記油注入主通路（５）
を迂回する補助通路（６）を形成する。尚、（４９）は
、スイングリンク（２４）の底面側に油を受は渡すガイ
ド筒である。

又、前記ホルダー（５０）の内部に、前記小径筒部（５
１）内に摺動自由に挿嵌される小径部（８１）と、前記
大径筒部（５２）内に配設される大径部（８２）及び前
記キャップ体（５３）に臨む着座部（８３）とを備え、
中心に前記給油通路（４）に連続する連続穴（８４）と
低速回転時に対応した油量を設定し、前記主通路（５）
よりも口径を大きくした規制通路（８５）とを開口する
と共に、前記大径部（８２）に、傾斜杖のガイド溝（７
１）とこれに納められるボール（７２）とを複数組放射
状に配設し、各ボール（７２）に付与される遠心力の変
化により各ボール（７２）を、着座部（８３）側に配設
する板バネから成る弾性体（７３）に抗してガイド溝（
７１）内に進退させる変位手段（７）を設けた遠心式の
油量調節弁（８）を介装する。こうして、低速回転時、
第１図に示すように、弾性体（７３）の付勢力が各ボー
ル（７２）に付与される遠心力に勝り、各ボール（７２
）をガイド溝（７１）の奥行内方に位置させて、着座部
（８３）を離間させ、補助通路（６）を給油通路（４）
に対し開き、又、高速回転時、第２図に示すように、各
ボール（７２）に付与される遠心力が弾性体（７３）の
付勢力に勝り、各ボール（７２）をガイド溝（７１）の
外方に突出させて、着座部（８３）を着座させ、補助通
路（６）を給油通路（４）に対し遮断し、これにより低
速回転時の油開放口を萬速回転時の油開放口に対し増大
させるようにする。前記各ボール（７２）が弾性体（７
３）に抗して突出する回転数は約４０Ｈｚ程度としてい
る。又、前記大径筒部（５２）には、各ボール（７２）
の突出を逃がす窓穴（５５）を開口している。

以上の構成により、２０〜４０Ｈｚの範囲の低速回転時
、第１図に示すように、軸端部には、油注入主通路（５
）と補助通路（６）との２つの経路を介して油が開放さ
れ、給油量の減少を補って必要油量を確保することがで
きる。しかも、このとき開放される油量は、低速回転時
に対応した口径をもつ規制通路（８５）で規制される適
正な値となるから、該低速回転時に適合した最適な給油
が行える。

一方、４０〜７０Ｈｚの範囲の高速回転時、第２図に示
すように、軸端部には、油注入主通路（５）のみを介し
、て油が開放され、開放油量を抑制して過剰給油を防止
することができる。しかもこのとき開放される油量は、
前記主通路（５）を高速回転時に対応した口径にしてい
ることにより適正な値となるから、該高速回転時に適合
した最適な給油が行える。

その上、−本の給油通路（４）に対して、その軸端部の
開放面積を低速回転時と高速回転時とで変更するだけの
構成であるため、前記給油通路（４）自体を途中で分岐
させたり又は複数本構成とし、その内の一つの通路を開
閉して油量調節するものに比べ、構成を簡単にできるの
である。

又、前記油量調節弁（８）を駆動軸（２）の細心上に配
置し、前記変位手段（７）を軸心に対し放射状に配置し
たから、駆動軸（２）の回転バランスを狂わせることが
なく、カウンタウェイト（２１）やバランスウェイト（
２６）等のバランス設計をやり直す煩わしさも排除でき
るのである。

（発明の効果）本発明によれば、低速回転時、油注入主通路（５）と補
助通路（６）との２つの経路を介して駆動軸（２）の軸
端部に油を開放でき、給油量の減少を補って必要油量を
確保でき、給油部の潤滑やシールを良好に行うことがで
きると共に、高速回転時、補助通路（６）を遮断して油
注入主通路（５）のみを介して油を開放でき、開放油量
を抑制して過剰給油を防止でき、油上がりの問題を回避
することができ、低速回転時及び高速回転時双方につい
て適正な給油が行えるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る給油機構の低速回転時における要
部断面図、第２図は同高速回転時における要部断面図、
第３図は同全体構成を示す断面図、第４図は従来例の断
面図である。（１）・・・圧縮要素（２）・・・・駆動軸（３）・・・・油ポンプ（４）・・・・給油通路（５）・・・・油注入主通路（６）・・・・補助通路（７）・・・・変位手段（８）・・・・油量ｒＡ節弁第２ｖｌ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）圧縮要素（１）を駆動する駆動軸（２）の内部に
、油ポンプ（３）から延びる給油通路（４）を備え、前
記駆動軸（２）の軸端部から開放する油を給油部に供給
するようにした圧縮機の給油機構において、前記駆動軸
（２）の軸端部に、前記給油通路（４）に連通する油注
入主通路（５）と該主通路（５）を迂回する補助通路（
６）とを設けると共に、前記駆動軸（２）の軸端部に、
該駆動軸（２）の回転数の変化に基づく遠心力の変化に
より変位する変位手段（７）を備え、低速回転時、前記
補助通路（６）を給油通路（４）に対し開き、高速回転
時、前記補助通路（６）を給油通路（４）に対し遮断し
て、低速回転時の油開放口を高速回転時の油開放口に対
し増大させる遠心式の油量調節弁（８）を介装したこと
を特徴とする圧縮機の給油機構。