JPH04128033A - 不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合パネル - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合パネル

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JPH04128033A
JPH04128033A JP2248719A JP24871990A JPH04128033A JP H04128033 A JPH04128033 A JP H04128033A JP 2248719 A JP2248719 A JP 2248719A JP 24871990 A JP24871990 A JP 24871990A JP H04128033 A JPH04128033 A JP H04128033A
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Japan
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polyester resin
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layer
test
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JP2248719A
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Tetsuji Takahashi
高橋 鐡司
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MACRO BOARD KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合パネルに
関する。更に詳しく言えば、本発明は、保冷倉庫や冷凍
倉庫等の外壁材や内壁材、天井材、隔壁材などの建築材
料、および、保冷コンテナー用コンテナーパネノベ並び
に、貯水槽や大型薬品槽用壁材などとして有用な不飽和
ポリエステル樹脂断熱性複合パネルに関するものである
本発明の目的とする不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合
パネルは、軽量で、機械的強度と耐水性に優れ、しかも
、木工用の工具で容易に裁断、切側加工をすることがで
きると言った特徴を有しており、木材パネルに替わる断
熱性建築材料等として種々の分野に有用である。
〔従来の技術〕
従来、貯水槽や車載用コンテナーやサイロ等断熱性の壁
材は、合板を芯材とする不飽和ポリエステル樹脂複合パ
ネルで外壁、または、および、内壁を作ったのちに、そ
の壁材〔面〕の裏面、或いは、外壁と内壁との間に断熱
材料、例えば、硬質ウレタンフオーム等の有機質発泡体
の断熱層を適当な方法で形成させる方法で製造・構成し
てきた。しかし、合板を芯材とする不飽和ポリエステル
樹脂複合パネルには、3つの大きな問題点・欠点がある
その第一は、耐水性に劣ることである。車載用コンテナ
ーやサイロ等のパネルとして使用すると、降雨による水
濡れや結露、および、或いは、高い湿度によって芯材で
ある合板の接着剤が経時的に劣化し、合板を構成してい
る単板が剥離して芯材としての強度を失い、構造材料と
しての機能を失ってしまうことである。特に、車載用コ
ンテナーやサイロの出入口付近等のように、反復して振
動や応力歪みのかかる部位・用途では、施工技術と日常
の徹底した管理を行っても、当該複合パネルの経時的劣
化を防止することができないことが、既に明らかにされ
ている。
第二の問題点は、当該複合パネルの単位重量が大きく、
取り扱い難く、車載用コンテナー用に使用すると、車両
重量が重たくなり、省エネルギー化の社会的要請に対応
することができないことである。芯材である合板の厚さ
を薄くすると複合パネルの重量は軽くなるが、ネジレや
歪みが大きくなり平滑な複合パネルを得ることができな
い。この複合パネルのネジレや歪みは、不飽和ポリエス
テル樹脂と芯材である合板との熱膨張係数の差によって
生じる。従って、加圧下に加熱して熱硬化させる熱硬化
性樹脂、即ち、不飽和ポリエステル樹脂を使用する限り
、本質的に解決する方法はなく、現実的には、芯材とし
て使用する合板の強度を増す、換言すれば、厚さを厚く
する以外に防止する方法はない。高速道路網の整備と共
に、生鮮食料品等の長距離輸送が行われるようになった
。生鮮食料品等の長距離輸送が可能になった他の理由と
して、保冷倉庫、冷凍倉庫の整備と車載用コンテナーの
保冷化、冷凍化が挙げられる。最近になって、より一層
の輸送合理化、換言すれば、省エネルギー化、燃費改善
のために車載用コンテナーの軽量化が要求されるように
なってきた。
第三の問題点は、最近の国際的な地球環境保護に関する
国際的な世論の高まりによって、近い将来に、芯材とし
ての合板を安価に確保することが極めてが困難になるも
のと予測されることである。従来、我が国は、ラワンな
どの熱帯広葉樹を、合板原料として安価に、極めて大量
に輸入して消費してきた。最近になって、このままでは
、近い将来には熱帯樹林の木材資源が枯渇して荒れ地と
なり、その結果、地球環境・気象条件が大きく変化して
、人類の生存すら危うくする危険性があるとの警告がな
されるようになった。この緑の地球を人類共有の財産と
して保存しつつ、この豊かな国、日本を子孫に伝えるた
めに、早急に、木材資源を使用しない合板に代わる単板
パネルを開発して、木材資源の消費量の大幅な削減を企
って森林資源の温存・保存を計らなければならないと言
った人類共通の重大な課題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来技術の有する前記問題点を解決して、木
材資源を原料とする合板を使用することなく、実質的に
ネジレや歪みのない、軽量で優れた断熱性を有する、強
度と耐水性に優れた、二次加工の容易な不飽和ポリエス
テル樹脂断熱性複合パネルを提供しようとするものであ
る。
本発明者は、合板を芯材とする不飽和ポリエステル樹脂
複合パネルの保有している優れた性質を損なうことなく
、その欠点を改良・改善することを目的として種々の実
験検討を行った結果、合板を芯材とする不飽和ポリエス
テル樹脂複合パネルの替わりに微小中空球を内包した発
泡不織布マットを介して不飽和ポリエステル樹脂層と硬
質ウレタンフオーム層を接合・積層−体化させることに
よって、−挙に解決することができるとの知見を得て、
更に鋭意検討を行い本発明発明を完成させた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、不飽和ポリエステル樹脂層と硬質ウレタンフ
オーム層とが微小中空球を内包した発泡不織布マットを
介して接合・積層一体化されている不飽和ポリエステル
樹脂断熱性複合パネルにある〔第1図、第2図参照〕。
本発明において、不飽和ポリエステル樹脂とは、補強材
、および、または、無機充填材を含んでいてもよい不飽
和ポリエステル樹脂を主成分とする増粘可能な樹脂組成
物で、熱を加えることによって、更に具体的に言えば、
室温以上の温度に昇温させることによって硬化して硬化
樹脂となるものを、また、微小中空球を内包した発泡不
織布マットとは、10〜60容量%の有機質、または、
および、無機質の微小中空球を内包させたポリエステル
繊維を素材とする不織布マット、即ち、発泡不織布マッ
ト〔以下 発泡不織布マットと言う〕のことを意味する
。ここに微小中空球とは、ガラス、シラス、フライアッ
シニ、カーボン、フェノール樹脂、尿素樹脂、エポキシ
樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体など
を素材とする直径が0.01〜数mm程度の中空の球状
物のことを意味する。更にまた、硬質ウレタンフオーム
とは、一般に市販されている板状の硬質ウレタンフオー
ム、および、或いは、硬質ポリウレタン樹脂原液を注型
・注入法、または、吹き付は法によって発泡させて得ら
れる硬質ウレタンフオームのことを意味する。
本発明の目的とする不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合
パネルの製造方法には、大別して4つの方法・態様があ
る。その1は、一般に市販されている板状の硬質ウレタ
ンフオームを素材として、その硬質ウレタンフオームに
発泡不織布マットを介して不飽和ポリエステル樹脂を接
合・積層させる方法である。本方法では、不飽和ポリエ
ステル樹脂プリプレグの熱硬化に際して、充分な加圧と
昇温ができないため、不飽和ポリエステル樹脂層の表面
が平滑になり難いと言った問題点があり、好ましい盛装
方法であるとは言えない。その2は、予め、その片面に
発泡不織布マットを接合・積層させた不飽和ポリエステ
ル樹脂単板パネルを製造し、該発泡不織布マット面に板
状の硬質ウレタンフオームを接合・積層一体化させる方
法である。この方法では、不飽和ポリエステル樹脂単板
パネルと硬質ウレタンフオーム板を接合するために、接
着剤を使用する必要があり、接着剤の耐久性、即ち、経
時的な品質の劣化が問題となる。その3は、不飽和ポリ
エステル樹脂単板パネルを、型枠に取り付けて、または
、取り付けることなく、該不飽和ポリエステル樹脂単板
パネルの発泡不織布マットの面に市販の硬質ポリウレタ
ン樹脂原液を吹き着けてポリウレタン樹脂フオーム層を
形成させる方法であるが、均一な厚さの硬質ポリウレタ
ンフォーム層を形成させることが難しいと言った問題点
がある。その4は、1枚、または、2枚の不飽和ポリエ
ステル樹脂単板パネルを、注型型枠に取り付けて、該不
飽和ポリエステル樹脂単板パネルの発泡不織布マットの
面側に市販の硬質ポリウレタン樹脂原液を注入して発泡
させて硬質ポリウレタンフォーム層を形成させる方法で
ある〔第3図参照〕。
本発明を実施するとき、上言己の実施態様の何れでも実
施できるが、−船釣に言って、耐久性に優れた、寸法精
度の良い不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合パネルを効
率良く製造するには、その4の方法で実施するのが好ま
しい。
ここに本発明の素材である不飽和ポリエステル樹脂単板
パネルは、例えば、第4図に模式的に図示した方法で製
造することができる。即ち、第4図に示したように、先
ず、下面鏡面板(または、下面金属板)10の上にスチ
レン・ブタジェンゴム、ネオプレンゴム、クロロブレン
ゴム、弗素ゴム、シリコーンゴム等の有機高分子化合物
のシート9を載置して、或いは、載置することなく、そ
の上に発泡不織布マット1を積載したのち、熱成形可能
な不飽和ポリエステル樹脂2を載置し、更に、表面材3
を積載して、或いは、積載することなく、上面鏡面板1
1を載置して熱プレス成形する方法で製造することがで
きる。
不飽和ポリエステル樹脂は、特殊な樹脂である必要はな
く、通常一般に市販されている不飽和ポリエステル樹脂
の中から所望によって適宜に選んで、そのまま、或いは
、2種類以上の樹脂を配合して用いれば良い。また、所
望によって他の熱硬化性樹脂、例えば、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、メラミン樹脂等を適当に配合した不飽
和ポリエステル樹脂を主成分とするものであっても良い
。これらの不飽和ポリエステル樹脂は、単独で硬化させ
ても良いが、補強材として、ガラス繊維や炭素繊維、ボ
ロン繊維、アルミナ繊維、チラノ繊維、炭化珪素繊維、
ロックウール、スチール繊維、アラミド繊維、ビニロン
繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレ
ン繊維などの織布、不織布、ロービングクロス、チョツ
プドストランド、チョツプドストランドマット、サーフ
ェイスマット等を、更に、無機質充填剤として、酸化チ
タン、酸化鉄、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硅酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、クレーカオリン、マイカ、タ
ルク、珪藻土、ゼオライト、白土、カーボンブラック、
銀粉、銅粉、銅合金粉、ニッケル粉、鉄粉等を適宜に配
合して硬化させるのが好ましい。これらの配合材は、不
飽和ポリエステル樹脂の補強材、および、或いは、充填
材・フィラーとして硬化樹脂の物性値の改善と特殊機能
の付与、並びに、熱成形可能な不飽和ポリエステル樹脂
の流動性の制御に極めて有効である。更に、得られた不
飽和ポリエステル樹脂単板パネルの外観・意匠の設計に
極めて有効な作用効果を有しており、必要欠くべからざ
る成分であると言っても過言ではない。
また更に、必要に応じて、ポリ酢酸ビニルやスチレンブ
タジェンゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタ
アクリレート、ポリカプロラクトン、或いは、飽和ポリ
エステル樹脂等の高分子化合物を低収縮剤として配合し
ても良い。
発泡不織布マットとしては、通常一般的には、不飽和ポ
リエステル樹脂サンドイッチ積層用コアー材として市販
されている発泡不織布、例えば、日本ユピカ■製商標名
ユピカマット の中から適宜に選ぶことによって、その
目的を十分に達成することができる。また、表面材とし
ては、ガラス繊維、炭素繊維、炭化珪素繊維、チラノ繊
維、アルミナ繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維〔
ケブラー〕、ポリビニルアセクール繊維〔ビニロン〕、
レーヨン繊維、ポリアミド繊維〔ナイロン〕、アクリル
繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、木綿、
パルプ、麻などを素材とする織布、不織布、マット、紙
などが使用できる。通常一般的には、取り扱い易さなど
の点で不織布を選ぶのが好ましく、汎用品として市販さ
れている不織布、例えば、旭化成工業■製商標名エルタ
ス、■クラレ製商標名クラフレックス、大和紡績■製商
標名NBF、ダイワボウレーヨン■製商標名コロナ、爽
洋紡績■製商標名ポランス、東洋紡績■製商標名エクー
レ、日本バイリーン■製商標名バイリーン、日本バイリ
ーン■製商標名キュムラス、日本バイリーン■製商標名
ルトラデニーノペ廣瀬製紙■製商標名ハイスター、廣瀬
製紙■製商標名パピロン、本州製紙■製商標名キノクロ
ス、本州製紙■製商標名パルクロス、三菱レイヨン■製
商標名ツルスター、ユニチカ■製商標名マリックス、ユ
ニチカ■製商標名ナイエース、日本不織布■製商標名ボ
ンヤーン、日本不織布■製商標名スブ’J)ツブ、東し
側製商標名アクスターなどの中から適宜に選ぶことによ
って、その目的を十分に達成することができる。
本発明を実施する方法をバッチ式注入法で、−挙に2枚
の、或いは、硬質ポリウレタン層の両面に不飽和ポリエ
ステル樹脂複合パネルが積層されている不飽和ポリエス
テル樹脂断熱性複合パネルを製造する場合の作業手順を
例示すると、次のようである〔第3図参照〕。即ち、硬
質ポリウレタン注型用型の左右の側面板5.6に不飽和
ポリエステル樹脂複合パネルの表面材3が接するように
取り付けたのち、発泡不織布マット1の面が相対面する
ように注型用型箱を組立て、次いで、硬質ポリウレタン
樹脂原液を上蓋に設けた注入口〔第3図では省略されて
いる〕から注入して静置することによって実施できる。
ここに得られたサンドイッチ状〔第2図〕の目的物を注
型用型箱から取り出して、所定の寸法に裁断すると第1
図、または、第2図に示す不飽和ポリエステル樹脂断熱
性複合パネルが得られる。
本発明の目的とする不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合
パネルは、実質的に合板を芯材とする不飽和ポリエステ
ル樹脂複合パネルを使用して構成した断熱構造と同等乃
至、それ以上の断熱性と、所望の強度を有しており、極
めて軽量で、しかも耐水性にも優れている。
本発明の不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合パネルは、
森林資源の保存、即ち、地球環境の保護と言う社会的要
請に対応しつつ、大量に、しかも安価に提供することの
できる合板に替わる新しい断熱性複合パネルである。
以下、本発明を実施例、および、比較例によってその実
施態様と効果等を具体的に、かつ詳細に説明するが、以
下の例は、具体的に説明するだめのものであって、本発
明の実施態様や発明の範囲を限定するものとしては意図
されていない。
〔実 施 例〕
実施例1 常法に従って、市販の加圧成形用不飽和ポリエステル樹
脂〔日本ユピカ■製、ユピカ7506)100重量部〔
以下 部と略記する〕、低収縮剤〔日本ユビカ■製、ユ
ピカA−02145部、炭酸カルシウム170部、ステ
アリン酸5部、酸化マグネシウム5部、および、過酸化
ベンゾイル〔日本油脂■製、ティパーFF91部を配合
して調整した樹脂ペーストをガラス繊維〔1インチカッ
トのチョツプドストランド〕82部に含浸させたのち、
25℃の恒温室に入れて2日間熟成、増粘させて硝子繊
維含量450g/m2の成形材料SMC[樹脂ペースト
含量1789g/m2]を得た。ここに得られた成形材
料SMCを、おおよそ、幅32印、長さ93cmの大き
さに裁断して、以下の複合パネルの製造に供した。
予め、温度100℃に昇温させておいた単段式ホットプ
レスの下面熱盤12の上に、ステンレス鋼板製の下面鏡
面板(縦40cm、横100cm、厚さ2mm) 10
を乗せた。
次いで、下面鏡面板10の上に、同じ大きさの厚さ5m
mのネオブレン製ゴムシート9を乗せて発泡不織布マッ
ト[日本ユピカ■製、ユビカマツ) T−1000] 
1を1枚乗せたのち、その上に成形材料SMC2を2枚
積み重ねた。引き続いて、手早く、成形材料SMC2の
上に表面材として不織布〔幅32cm、長さ93cm、
旭化成工業■製、エルタスE1025] 3を1枚乗せ
たのち、上面鏡面板11を乗せて積層作業を終えた〔第
4図参照〕。
直ちにホットプレスの熱盤を閉じて加熱・昇温を開始し
、圧力0.5kg/cm2に5分間保ったのち、圧力5
kg/cm2に昇圧して25分間保って圧縮成形操作を
終えた。ホットプレスの熱盤を開いて圧縮成形物を取り
出して目的とする不飽和ポリエステル樹脂単板パネルを
得た。ここに得た不飽和ポリエステル樹脂単板パネルは
、樹脂層表面が平滑で、しかも半光沢の温か味のある艶
消し状であった。
次いで、ここに得た不飽和ポリエステル樹脂単板パネル
〔5枚〕を幅120mm、長さ350mmの大きさに裁
断して試験用試料とした。
先ず、ここに得られた試験用試料の中から無作為に3枚
を選び、ダイヤモンドカッターを使用して幅30mm、
長さ40mmの大きさに正確に裁断し、常法に従って、
その両面に接着剤〔東亜合成化学■製、ボンドアロンア
ルファ#202Jを用いてテンシロン引張試験機用の引
張金具を接着して引張接着強さ試験用試料を作製した。
ここに得た引張接着強さ試験用試料をテンシロン試験機
〔■オリエンチック製、UTM−5型〕に取りつけて、
常法に従って引張接着強さ試験〔試験速度10mm/m
in〕を行ったところ、荷重3000kgでも単板パネ
ル、更に具体的に言えば、不飽和ポリエステル樹脂層に
何らの異常も生じなかった。引き続いて、更に荷重を増
して行ったところ、荷重3142kg〜3228 kg
 [数平均荷重3187kg〕で引張金具と不飽和ポリ
エステル樹脂面との接着面の剥離が起こった。しかし、
不飽和ポリエステル樹脂層には何らの異常も生じなかっ
た。
次いで、残りの試験用試料の中から無作為に3枚を選び
、ダイヤモンドカッターを使用して幅15mm、長さ1
70mm(厚さ2mm)の大きさの曲げ試験用試料(1
0個)、および、煮沸試験用試料(5個)を作製した。
ここに得た曲げ試験用試料を常法[JIS K7203
(982)に従って、テンシロン試験機〔■オリエンチ
ック製、UTM−5型〕に取り付け〔支点間距離30 
mm〕で曲げ試験〔試験速度1mm/m1n)を行こな
った。その結果、曲げ強度24.6kg/mm2〜27
.3kg/mm2C数平均値25゜9 kg/mm”〕
なる結果を得た。
引き続いて、煮沸試験用試料を用いて、農林水産省告示
第1515号〔日本農林規格〕煮沸試験法に従って煮沸
試験を実施した。即ち、試験片を沸騰水中に4時間浸漬
したのち、60±3℃の温度で20時間乾燥させて、更
に沸騰水中に4時間浸漬したのち、室温の水中に浸漬し
て室温にまで冷却して1回の煮沸試験操作を終えた。こ
の煮沸試験操作を2回繰り返したのち、試験片を水中か
ら取り出して、濡れたまま外観を観察したところ、何ら
の異常も認められなかった。
次いで、その不飽和ポリエステル樹脂層の両面に接着剤
〔東亜合成化学■製、ボンドアロンアルファ$202]
を用いてテンシロン引張試験機用の引張金具を接着して
引張接着強さ試験を実施したところ、荷重3000kg
で何らの異常も生じなかった。
次に、試験用試料を2枚ずつ硬質ポリウレタン注型用金
型〔側面板7の幅25mm、側面板5.6の長さ400
mm、側面板の高さ200mm〕の左右の側面板5.6
に発泡不織布マット層1が相対面するように、換言すれ
ば、表面材層3が側面板5.6に接するように取り付け
た〔第3図参照〕。
次いで、常法〔バッチ式注入法〕に従って、硬質ポリウ
レタン樹脂原液〔東洋ゴム工業■製、ソフランR190
8−30、P成分33部、R成分41部〕を十分に混合
して、硬質ポリウレタン注型用金型の注入口より注入し
て90分間静置した。注型用金型を解体して試料を取り
出し、サンドイッチ状〔第2図〕の硬質ポリウレタンフ
ォーム板試料〔厚さ25mm、 6個〕を得た。
ここに得られたサンドイッチ状の試料を、ダイヤモンド
カッターを使用して幅50mm、長さ300mmの大き
さに正確に裁断して曲げ試験用試料〔122個〕作成し
た。
ここに得た曲げ試験用試料の中から無作為に6個を選び
、テンシロン試験機〔■オリエンチック製、IITM−
5型〕に、支点間距離200mmにて取り付けて曲げ試
験〔試験速度10mm/m in)を行こない曲げ強度
0.75kg/cm2〜0.83kg/cm2[数平均
値0.78kg/cm2、芯材の数平均密度0.049
g/cm3〕なる結果を得た。
次いで、残りのサンドイッチ状試料〔3個〕の中から無
作為に2個を選び、ダイヤモンドカッターを使用して縦
30mm、横40mmの大きさに正確に裁断して試験用
試料を得た。ここに得た試験用試料の中から、無作為に
10個を抜き取り、常法に従って、その不飽和ポリエス
テル樹脂層の両面に接着剤〔東亜合成化学■製、ボンド
アルファ$2021を用いてテンシロン引張試験機用の
引張合具を接着して引張接着強さ試験用試料を作成した
ここに得た引張接着強さ試験用試料を、テンシロン試験
機〔■オリエンチック製、UTM−5型〕に取り付けて
、常法に従って引張接着強さ試験〔試験速度10 mm
/m1n)を行ったところ、荷重50、5kg〜51.
5kg (数平均荷重51.1kg)でウレタンフオー
ムの構造破壊が起こった。しかし、不飽和ポリエステル
樹脂層〔発泡不織布マット層〕とウレタンフオームとの
接着面には、特に異常は認められず、接着性は極めて良
好であった。
次いで、残りの引張接着強さ試験用試料の中から無作為
に5個を抜き取り、農林水産省告示第1515号〔日本
農林規格〕煮沸試験法に従って煮沸試験を実施したとこ
ろ、何らの異常も認められなかった。次いで、その不飽
和ポリエステル樹脂層の両面に接着剤〔東亜合成化学■
製、ボンドアルファ$202]を用いてテンシロン引張
試験機用の引張合具を接着して、常法に従って引張接着
強さ試験を行ったところ、数平均荷重50、7kgでウ
レタンフオームの構造破壊が起こり、煮沸試験操作によ
る接着性の劣化は認められなかった。
実施例2 実施例1において、ユピカマットT−1000(71)
替わりに、ユピカマット T−2000(日本ユピカ■
製)を使用した以外は、全て実施例1と同様に処理・操
作したところ、実質的に実施例1と同じ結果が得られた
比較例1 実施例1の方法において、表面材5を使用することなく
、発泡不織布マット1の替わりに、厚さ3.5mmの合
板〔単板構成0.7/1.210.7mm1を使用した
以外は全て実施例1と同様に処理、操作して合板を芯材
よする不飽和ポリエステル樹脂複合パネルを得た。
ここに得た不飽和ポリエステル樹脂複合パネルを用いて
、実施例1に準じて、試験用試料を作成し、実施例1と
同様にして試験を行った。
先ず、曲げ試験では、実施例1と実質的に同じ結果が得
られた。引張接着強度試験では、不飽和ポリエステル樹
脂層と合板との接着強度の値は、合板を構成している単
板同士の接着強度[8kg/cm2〜10kg/cm2
)と同等乃至より優れている結果、即ち、接着強度9.
 (1−14,5kg/cm2C数平均値11,7kg
/cm2〕、木部破断率48〜70%〔数平均値66%
〕なる結果を得た。煮沸試験では、合板層の接着面の剥
離が起こり、合板を構成している単板がばらばらになっ
て煮沸後の弓張試験を実施することができなかった。し
かし、合板〔表層単板〕と不飽和ポリエステル樹脂層と
の接着面には、特に異常は認められず、接着性は極めて
良好であった。
次いで、実施例1と同様にしてサンドイッチ状の硬質ポ
リウレタン樹脂フオーム試料〔厚さ25mm、6個〕を
得た。
ここに得た硬質ポリウレタン樹脂フオーム試料を用いて
、実施例1と同様にして試験を行ったところ、煮沸試験
以外については、実質的に実施例1と同じ結果が得られ
た。しかし、煮沸試験では、合板層の接着面の剥離が起
こって合板を構成している単板がばらばらになり、煮沸
後の引張試験を実施することができなかった。
しかし、合板〔表層単板〕と硬質ポリウレタンフォーム
との接着面には、特に異常は認められず、接着性は極め
て良好であった。
比較例2 実施例1において、発泡不織布マット[日本ユピカ■製
、ユビカマットT−10001の替わりに、不織布C旭
化成工業■製、エルタスE1050]を使用した以外は
、全て実施例1と同様にして不飽和ポリエステル樹脂単
板パネルを得た。
次いで、実施例1と全く同様にしてサンドイッチ状試験
用試料を作製し、実施例1と全く同様にして引張接着強
さ試験を行なったところ、荷重32.6〜45.8kg
(数平均荷重40.7kg)で剥離が起こった。剥離は
、主として不飽和ポリエステル樹脂層の発泡不織布マッ
トとウレタンフオームとの接着面で起こり、ウレタンフ
ォーム部破断率25%であった〔農林水産省告示第15
15号試験結果の判定基準準用〕。
〔発明の効果〕
本発明による不飽和ポリエステル樹脂単板パネルは、芯
材を全く使用していないため、その製造工程の管理が極
めて容易で、軽量で耐水性に優れ、更に、裁断や硬質ポ
リウレタンフォーム層の形成等の二次加工が容易であり
、しかも、硬質ポリウレタンフォーム層と極めて強固に
接合するため、木材や金属パネルに替わる新しい建築材
料やコンテナーパネル、被覆材等として極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、および、第2図は、本発明の目的とする不飽和
ポリエステル樹脂断熱性複合パネルの構造・構成を模式
的に示す概念図〔斜視図〕である。 第3図は、本発明の目的とする不飽和ポリエステル樹脂
断熱性複合パネル〔サンドイッチ状硬質ウレタンフオー
ム〕の製造方法を模式的に示す概念図である。 第4図は、本発明の素材である不飽和ポリエステル樹脂
単板パネルの製造方法を模式的に示す概念図の例である
。 1・・・発泡不織布マット 2・・・不飽和ポリエステル樹脂プリプレグ3・・・表
面材 4・・・硬質ウレタンフオーム 5・・・硬質ウレタンフオーム注型用金型の左側面板 6・・・硬質ウレタンフオーム注型用金型の右側面板 7・・・硬質ウレタンフオーム注型用金型の奥側面板 8・・・硬質ウレタンフオーム注型用金型の底面9・・
・有機高分子化合物のシート 10・・・下面鏡面板〔兼:積層作業台〕11・・・上
面鏡面板 12・・・下面熱部〔ホットプレスの熱部〕13・・・
上面熱部〔ホットプレスの熱部〕特許出願人 マクロボ
ード株式会社 代理人 弁理士 小 堀 貞 文 第 図 T 図 第 図 第 図 上面軌盤 上面鏡面板 表面材 不飽和ポリエステル樹脂プリプレグ 発泡不織布/−ト 有機高分子化合物のノート 下面鏡面板 下面熱盤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)不飽和ポリエステル樹脂層と硬質ウレタンフォーム
    層とが微小中空球を内包した発泡不織布マットを介して
    積層一体化されていることを特徴とする不飽和ポリエス
    テル樹脂断熱性複合パネル。 2)硬質ウレタンフォーム層の両面に、微小中空球を内
    包した発泡不織布マットを介して不飽和ポリエステル樹
    脂層を積層一体化したことを特徴とする不飽和ポリエス
    テル樹脂断熱性複合パネル。
JP2248719A 1990-09-20 1990-09-20 不飽和ポリエステル樹脂断熱性複合パネル Pending JPH04128033A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103240776A (zh) * 2013-05-30 2013-08-14 佛山市正森木业有限公司 齿接集成材复合集装箱底板及制作方法
WO2019239435A1 (en) * 2018-06-14 2019-12-19 Mirfallah Lialestani Seyed Mohammadhossein Prefabricated polyethylene sandwich block and panel
JP2020142401A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社イノアックコーポレーション 断熱シートおよび断熱ボックス

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