JP6984928B1 - 単板積層木材の製造方法及び炭素繊維シートで補強された単板積層木材 - Google Patents
単板積層木材の製造方法及び炭素繊維シートで補強された単板積層木材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6984928B1 JP6984928B1 JP2021096597A JP2021096597A JP6984928B1 JP 6984928 B1 JP6984928 B1 JP 6984928B1 JP 2021096597 A JP2021096597 A JP 2021096597A JP 2021096597 A JP2021096597 A JP 2021096597A JP 6984928 B1 JP6984928 B1 JP 6984928B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood
- veneer
- laminated
- laminated wood
- carbon fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Abstract
Description
方向が前記単板の木材繊維方向と同じ方向、且つ、直交する方向となるように介装されることを特徴とする。
先ず、図3を用いて、単板積層木材の一つである合板の従来の製造法について簡単に説明する。図3は、従来の合板の製造方法の手順を示すフローチャートである。
図3に示すように、先ず、原木の皮を剥ぎ、所定の長さに切断する剥皮(カワハギ)・玉切工程を行う。
次に、皮を剥いだ原木をロータリーレースにより桂剥きのように切削して薄い単板(=Veneer)にする原木切削工程を行う。その後、単板を大まかに裁断し、反りなどを考慮して、表裏板、中板に分類する。単板の厚さは、合板の種類や厚さ、その目的にもよるが0.6mm〜5.0mm程度が一般的である。
次に、分類した単板を乾燥機にかけて乾燥させ、クリッパー等で所定の寸法の大きさに裁断する単板乾燥裁断工程を行う。
次に、単板を補修したり、所定幅に足りない小幅板をはぎ合わせたりする調板工程を行う。そして、一方向に反った単板を表裏板に選別し、沿っていない単板を中板に選別し、それらを組み合わせて仕組を行う。
次に、熱硬化性樹脂のなかから合板の用途に応じた接着剤を選別し、中板の両面及び表裏板の片面にスプレッダーで選定した接着剤を広げて塗布する接着剤塗布工程を行う。
次に、接着剤を塗布した単板を所定枚数組み合わせて合板とし、万力等で常温で圧力をかけて仮締めする冷圧工程を行う。
次に、110℃〜130℃の温度で8〜12kgf/m2の程度の圧力をかけて圧縮し、接着剤を熱硬化させる熱圧(ホットプレス)工程を行う。
次に、散水して3日〜1週間程度放置して養生し、合板の四方の端を切断して正確に所定の寸法に微調整する。その後、サンダー等の機械で合板の表面を平滑に研磨して仕上げを行う。本工程の終了により合板が製造される。
次に、本発明の実施形態に係る単板積層木材の製造方法について説明する。本実施形態に係る単板積層木材の製造方法が、前述の従来の合板の製造方法と相違する点は、原木に低密度木材を使用する点、及び接着剤塗布工程で接着剤が塗布された単板を所定枚数組み合わせて単板積層木材とする際に、所定の位置に炭素繊維シートを介装する点であるので、その相違点について主に説明し、他の説明を省略する。
本実施形態に係る単板積層木材の製造方法では、気乾比重が0.1以上0.5以下の低密度木材からなる原木を切削・裁断して単板を作成する。これに対して、従来の単板積層木材の製造方法では、背景技術で述べたように、気乾比重が0.56〜0.64程度のラワン材などの熱帯性の広葉樹を原木として使用している。一般に、広葉樹材は、重くて堅いため曲げヤング係数(例えば、レッドラワン=115GPa程度)などの強度も高く、薄くて強度が求められる単板積層木材には適しているからである。
また、本実施形態に係る単板積層木材の製造方法では、可撓性を有する炭素繊維シートを介装して単板積層木材の熱圧時に炭素繊維シートも同時に一体成形する。
次に、図1,図2を用いて、炭素繊維シートを介装する位置について詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る単板積層木材の製造方法で製造された本発明の実施形態に係る炭素繊維シートで補強された単板積層木材1(以下、単に単板積層木材1ともいう)を示す模式断面図である。また、図2は、単板積層木材1を示す平面図である。
2:単板
21:第1層の単板(単板)
22:第2層の単板(単板)
23:第3層の単板(単板)
24:第4層の単板(単板)
25:第5層の単板(単板)
3:接着剤層(接着剤)
5:炭素繊維シート
X:長手方向
Y:短手方向
Claims (9)
- 木材を薄く切削して単板にし、それらの単板同士を接着剤で貼り合わせて単板積層木材を製造する単板積層木材の製造方法であって、
気乾比重が0.1以上0.5以下の低密度木材からなる原木を切削・裁断して単板を作成し、
作成した単板に接着剤を塗布して積層する際に、可撓性を有する0.03mm以上0.05mm以下の薄肉、且つ、15g/m2以上50g/m2以下の低目付量の炭素繊維シートを介装して単板積層木材の熱圧時に前記単板同士を接着する接着剤と同一の接着剤を用いて炭素繊維シートも同時に一体成形すること
を特徴とする単板積層木材の製造方法。 - 前記炭素繊維シートは、単板積層木材断面の外縁となる外層付近のいずれか一方又は両方の単板間に介装されていること
を特徴とする請求項1に記載の単板積層木材の製造方法。 - 前記単板は、隣接する単板同士の木材繊維方向が同一方向となるように二層以上重ねられ、
前記炭素繊維シートは、炭素繊維の一方向基材であり、炭素繊維の繊維方向が前記単板の木材繊維方向と同じ方向となるように揃えて木材繊維方向が同一方向となるように重ねられた前記単板同士の間に介装されること
を特徴とする請求項1又は2に記載の単板積層木材の製造方法。 - 前記単板は、隣接する単板同士の木材繊維方向が同一方向となるように二層以上重ねられ、
前記炭素繊維シートは、炭素繊維の一方向基材であり、炭素繊維の繊維方向が前記単板の木材繊維方向と直交する方向となるように木材繊維方向が同一方向となるように重ねられた前記単板同士の間に介装されること
を特徴とする請求項1又は2に記載の単板積層木材の製造方法。 - 前記炭素繊維シートは、炭素繊維のクロス基材であり、炭素繊維の繊維方向が前記単板の木材繊維方向と同じ方向、且つ、直交する方向となるように介装されること
を特徴とする請求項1又は2に記載の単板積層木材の製造方法。 - 木材から薄く切削された単板が接着剤で貼り合わされた単板積層木材であって、
前記単板は、気乾比重が0.1以上0.5以下の低密度木材の原木からなり、可撓性を有する0.03mm以上0.05mm以下の薄肉、且つ、15g/m2以上50g/m2以下の低目付量の炭素繊維シートが単板積層木材断面の外縁となる外層付近のいずれか一方又は両方の前記単板間に前記単板同士を接着する接着剤と同一の接着剤で接着されて補強されていること
を特徴とする炭素繊維シートで補強された単板積層木材。 - 前記単板は、隣接する単板同士の木材繊維方向が同一方向となるように二層以上重ねられ、
前記炭素繊維シートは、炭素繊維の一方向基材であり、炭素繊維の繊維方向が前記単板の木材繊維方向と同じ方向に揃えて木材繊維方向が同一方向となるように重ねられた前記単板同士の間に介装されていること
を特徴とする請求項6に記載の炭素繊維シートで補強された単板積層木材。 - 前記単板は、隣接する単板同士の木材繊維方向が同一方向となるように二層以上重ねられ、
前記炭素繊維シートは、炭素繊維の一方向基材であり、炭素繊維の繊維方向が前記単板の木材繊維方向と直交する方向となるように木材繊維方向が同一方向となるように重ねられた前記単板同士の間に介装されること
を特徴とする請求項6に記載の炭素繊維シートで補強された単板積層木材。 - 前記炭素繊維シートは、炭素繊維のクロス基材であり、炭素繊維の繊維方向が前記単板の木材繊維方向と同じ方向、且つ、直交する方向に介装されていること
を特徴とする請求項6に記載の炭素繊維シートで補強された単板積層木材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021096597A JP6984928B1 (ja) | 2021-06-09 | 2021-06-09 | 単板積層木材の製造方法及び炭素繊維シートで補強された単板積層木材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021096597A JP6984928B1 (ja) | 2021-06-09 | 2021-06-09 | 単板積層木材の製造方法及び炭素繊維シートで補強された単板積層木材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6984928B1 true JP6984928B1 (ja) | 2021-12-22 |
JP2022188506A JP2022188506A (ja) | 2022-12-21 |
Family
ID=79193390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021096597A Active JP6984928B1 (ja) | 2021-06-09 | 2021-06-09 | 単板積層木材の製造方法及び炭素繊維シートで補強された単板積層木材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6984928B1 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04149346A (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-22 | Sumitomo Ringyo Kk | 強化木材 |
JPH07214506A (ja) * | 1994-02-03 | 1995-08-15 | Shimizu Corp | 強化合板及びその製造方法 |
JP2007090839A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Takeji Motai | 耐火木質材あるいは耐火性の建築材とその製造方法、及び耐火処理剤 |
JP2011201325A (ja) * | 2011-07-19 | 2011-10-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 合板及び化粧合板 |
CN104802237A (zh) * | 2014-01-27 | 2015-07-29 | 上海杰事杰新材料(集团)股份有限公司 | 一种层合板、制备方法及其应用 |
JP2018144465A (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-20 | 小松精練株式会社 | 木製材料 |
-
2021
- 2021-06-09 JP JP2021096597A patent/JP6984928B1/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04149346A (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-22 | Sumitomo Ringyo Kk | 強化木材 |
JPH07214506A (ja) * | 1994-02-03 | 1995-08-15 | Shimizu Corp | 強化合板及びその製造方法 |
JP2007090839A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Takeji Motai | 耐火木質材あるいは耐火性の建築材とその製造方法、及び耐火処理剤 |
JP2011201325A (ja) * | 2011-07-19 | 2011-10-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 合板及び化粧合板 |
CN104802237A (zh) * | 2014-01-27 | 2015-07-29 | 上海杰事杰新材料(集团)股份有限公司 | 一种层合板、制备方法及其应用 |
JP2018144465A (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-20 | 小松精練株式会社 | 木製材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022188506A (ja) | 2022-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0239383B2 (ja) | ||
JP2733641B2 (ja) | 建築用板 | |
JP2019104188A (ja) | Frp−木質板複合パネル | |
US20110091735A1 (en) | Manufacturing Process for a Laminated Structure | |
CN105604312B (zh) | 一种纤维增强建筑模板及其制备方法 | |
CN103362288A (zh) | 复合地板及其制备方法 | |
CN201192869Y (zh) | 纤维增强实木复合板 | |
US7579063B2 (en) | Fabric reinforced multi-ply plywood panel | |
JP6984928B1 (ja) | 単板積層木材の製造方法及び炭素繊維シートで補強された単板積層木材 | |
JP2017105158A (ja) | 化粧パネル及びパネル製造方法 | |
WO1986002122A1 (en) | Shuttering panel and a method of manufacturing it | |
JPH1061091A (ja) | 家具等の平板材とその製造方法 | |
JP3044803B2 (ja) | 炭素繊維強化集成材 | |
JP3256202B2 (ja) | 積層板 | |
JP3023659B2 (ja) | 建築用板の製造方法 | |
JP2549259Y2 (ja) | 積層板 | |
JPH08174514A (ja) | 木質パネル | |
JP2018001514A (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP2519863Y2 (ja) | 積層板 | |
JPH04279332A (ja) | 炭素繊維強化集成材 | |
JP2535177Y2 (ja) | 建築用板 | |
JP2521416Y2 (ja) | 積層板 | |
JP2521417Y2 (ja) | 積層板 | |
JP2606268Y2 (ja) | 積層板 | |
JP2519862Y2 (ja) | 積層板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210609 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20210609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211013 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211116 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6984928 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |