JPH04128027A - 製袋用二軸延伸ポリアミドフィルム - Google Patents

製袋用二軸延伸ポリアミドフィルム

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JPH04128027A
JPH04128027A JP25047890A JP25047890A JPH04128027A JP H04128027 A JPH04128027 A JP H04128027A JP 25047890 A JP25047890 A JP 25047890A JP 25047890 A JP25047890 A JP 25047890A JP H04128027 A JPH04128027 A JP H04128027A
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久保 絋司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主として、食品包装に用いられる製袋用二軸
延伸ポリアミドフィルムに関するものである。
(従来の技術) 従来、二軸延伸ポリアミドフィルムは、高強度、高ガス
バリア性、耐ピンホール性、透明性、易印刷性などの良
好な緒特性から液体スープ、ハンバーグ、ハム、コンニ
ャク、カレー、漬物、もちなどを始め、液体や固体の食
品包材として広く用いられている。特にレトルト食品用
袋(熱水ボイル処理用袋)としての利用も多い。
この場合、二軸延伸ポリアミドフィルムは、他の低融点
樹脂層をその上に形成して折りたたみ、三辺を熱融着し
て三方シール袋として使用されるが、これは一般に二軸
延伸ポリアミドフィルムにウレタン系の接着層を塗布し
、次いでポリエチレン(FB)或はポリプロピレン(P
P)をラミネートした後、PE又はPP層をシール面と
して熱シールされ三方シール袋に製袋されている。
この袋は自動給袋機にかけ、 (A)液状、固状それら混合物を袋の中に詰める給袋、
袋充填プロセス、 (B)袋ごと高温ボイル殺菌されるプロセス、を経て市
場に出されるが、従来かかる用途に用いられる二軸延伸
ポリアミドフィルムを用いた三方シール袋は、食品を袋
充填される以前に放置される状況下で(特に環境にもよ
るが)コーナ一部が袋面平面に対しそれぞれ逆方向に起
き上がり、馬の枝状の三次元形態(いわゆる逆カール現
象)変形を生じ、かかる三方シール袋へ食品を皇動充填
する(A)のプロセスを経る際に自動給袋が出来ないト
ラブルを生じ易かった。さらに自動充填時にはトラブル
が少ないものでも、充填された袋を高温ボイル殺菌する
(B)のプロセスを経る際に、(^)の逆カール方向と
は反対方向に、または同方向にさらに大きな逆カールす
る現象が生じ易く、商品を売り場に並べた際に外観が著
しくそこなわれ、さらには印刷部分が見にくくなったり
商品を積み重ねることが難しかったり、商品価値が大幅
に低下する等のトラブルが生じ易かった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、食品用、包装用フィルムとして用いられる三
方シール袋の製袋時および充填後の高温ボイル処理時の
袋のカール現象を低減し、食品等の高速自動給袋充填時
のトラブルを大幅に低減するとともに、最終製品袋の形
状を適正に保ち得る製袋用二軸延伸ポリアミドフィルム
を提供しようとするものである。
(課題を解決するた約の手段) 本発明は、上記の課題を解決するものであり。
その要旨は9次のとおりである。
主として、ε−カプロラクタムを重合して得られるポリ
アミドからなり、下記■、■、■、■式を同時に満足す
る製袋用二軸延伸ポリアミドフィルム。
8≦3.0−−−−−−− ■ 〔a;最大熱水収縮率(%)〕 0.5≦b/c≦1.5−         ■[b;
M[]熱水収縮率(%)〕 [c;TD熱水収縮率(%)〕 d≦1.5−−−−1.  ■ 〔d;熱水収縮率斜差(%)〕 e≦1.5−−−  −  ■ 〔e;吸湿伸び斜差(%)〕 本発明において用いられる主として、ε−カプロラクタ
ムを重合して得られるポリアミドとしては、ナイロン6
、ε−カプロラクタムを主成分とし、ヘキサメチレンジ
アミンとアジピン酸又はイソフタル酸とのナイロン塩や
、メタキシリレンジアミンとアジピン酸とのナイロン塩
などを少量共重合させた共重合体などが挙げられる。さ
らにこれらの重合体のほかに、各種帯電防止剤、耐ブロ
ッキング剤、各種安定剤等作用効果のわかった公知の物
質を含有していてもよい。また、フィルムの表面には、
必要に応じてコロナ放電処理、コーティング、印刷等が
行なわれていてもよい。
前記逆カール現象を解決するためには、上記■。
■、■、■式を同時に満足したフィルムを得る必要があ
る。
先ず■の最大熱水収縮率であるが、この値が3.0より
大きいとフィルムを他の低融点樹脂とラミネートしたり
、コートしたりする際の加工時に寸法変化が大きくなっ
てしまい、フィルムの平面性が損なわれたり、製品を高
温ボイル処理した際にラミネートフィルム間ではがれ(
デラミ)が生じたり、目標とする正確な中間製品寸法が
得られなくなってしまい加工トラプルを生じてしまう。
次に、MO力方向熱水収縮率すと、TD方向の熱水収縮
率Cとが■の関係を満足する必要がある。この値は、フ
ィルムの熱的な寸法安定性の均一度を評価する尺度であ
り、MO力方向るいはTD方向など一方方向のみの熱水
収縮率が他方向のものに比べ極端に大きかったり、小さ
かったりして、■式の範囲を越えたものになった場合に
は、他の樹脂フィルムとラミネートする際や他の樹脂を
コートする加工の際に、−力方向への収縮が大きくなり
、フィルムの平面性が損なわれたり、加工方向が限定さ
れてしまい利用価値が低く商品性に劣ったものとなる。
次に熱水収縮率斜差dであるが、これは製袋後食品等を
充填した後に高温ボイル処理された場合の袋のカール性
をはかる尺度であるが、この値が大きいと最終商品とし
ての袋のカール性が大きいものとなる。dは0式のよう
に1.5以下が商品価値を維持する上で必要である。さ
らにはdは1.3以下が好ましい。
次に吸湿伸び斜差eであるが、これはポリアミドフィル
ムを他の低融点樹脂フィルムとラミネートしたり、同樹
脂をコートした後三方シール袋に加工後、食品等を充填
してゆく際に袋がカールして充填作業が円滑に進まない
トラブル発生の有無をはかる尺度であり、eの値が0式
のように1.5を越えた場合には、袋のカールが大きく
袋充填作業の際にトラブルを発生し易いものである。さ
らにeは1.3以下が好ましい。
本発明の2軸延伸ポリアミドフイルムは、上記■、■、
■、■式を同時に満足するものであるが、さらに次の特
性を併せ持った場合に一層好ましいものとなる。すなわ
ち、ポリアミドフィルムのMD及びTO力方向熱水収縮
率すとCが、それぞれb≦2.7          
     ■C≦2.7              
■を満足することが好ましい。この範囲を越えたものは
前記カール性が悪く、特に高温ボイル処理後の製品袋の
商品価値を減するものとなるに加え、印刷時や他の樹脂
とのラミネートの際の熱収縮が大きく、最終製品のフィ
ルム巾をコントロールすることが難しい。また、さらに
高温でボイル処理する際、ラミネートされた樹脂との熱
収縮率が大きく、ラミネート部位がはがれてしまういわ
ゆるデラミ現象が生じ易い。
本発明でいう熱水収縮率及び同斜差は次のように測定す
る。
二軸延伸により得られたフィルムを20℃、65%相対
湿度雰囲気下で、1110方向とTO力方向をそれぞれ
直交軸として各々25cmの角形の大きさに切り出す。
切り出した角形フィルムの中心を決め直径20cmの円
をボールペン等非水溶性のインクで描き、MD力方向 
TD力方向それぞれ直線を描き、さらにMO方向をY軸
、TD力方向X軸とする直交座標系の第1から第4象限
をそれぞれX軸から測って5度間隔に直線を描く。この
試料を100℃の熱水中で5分間処理した後、再び20
℃、65%相対湿度雰囲気中で2時間放置後、各方向の
長さを測定し熱水収縮率を得る。この中で最大の大きさ
を最大熱水収縮率とする。また、T[]方向から測って
45度と135度の各方向の熱水収縮率の差の絶対値を
熱水収縮率斜差とする。
一方吸湿伸びは、20℃、30%相対湿度雰囲気下で熱
水収縮率の測定と同じ手順で試料を得、20t、90%
の相対湿度下で2時間吸湿させた後の各方向の吸湿伸び
率を測定する。吸湿伸び率のうち最大の大きさを最大吸
湿伸び率とする。
また、TD力方向ら測って45度と135度の各方向の
吸湿伸び率の差の絶対値を吸湿伸び斜差とする。
本発明のフィルムは、−例として、MDSTO方向への
バランスのとれた延伸方法および両方向へのバランスの
とれた熱セットおよび緩和処理によって得られるもので
あるが特に製法に限定はない。
(作用) 本発明の諸物性を満足するフィルムは三方シール袋に加
工した際の袋カールを防止し、袋に食品など内容物を充
填する場合のトラブルを防止できる。さらに内容物を充
填した後高温ボイル処理した後の袋カールを防止し、商
品価値を高めることができる。さらにラミネートされた
他の樹脂とのデラミを防止できる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を示す。
なお、MOとは、フィルムの巻き長さ方向を示しタテと
も呼ぶ。またTOとは、それに直角な方向を示しヨコと
も呼ぶ。
実施例中の (1)ラミネート三方袋カール性の良否判定(2)高温
ボイル処理適性判定 は、以下のように行った。
(1)ラミネート三方袋カール性の良否判定ポリ−ε−
カプロアミドから成る二軸延伸された厚さ158m1巾
820mmのポリアミドフィルムを、延伸後巻取られた
二軸延伸原反(以下ミルロールと呼ぶ)からスリットし
切りだした。ミルロールからスリットする位置は、図1
のように原反中りに対し、■なる位置を中心として82
0mmのフィルム巾をスリットした。各テストフィルム
において、サンプリングの(I/L)の値は0゜60と
一定とした。
上述のようにスリットした厚さ15μm1巾820mm
の二軸延伸ポリアミドフィルムに、住友重機■製ECラ
ミネータを用いて、ウレタン系AC剤(東洋モートン■
EL−443A/B)を塗布後、330℃で厚さ15μ
mのPE樹脂を押し出し、一方基材ナイロンフィルムと
反対側から厚さ40μmのLLDPBフィルムを供給し
ポリアミドラミネート加工を行ない、ナイロン/PE/
LLDPEの3層ラミネートフィルムを得た。
このラミネート加工品を西部機械■(名古屋市守山区)
の高速自動製袋機を用いて、巻き長さ方向に平行(タテ
)に半分に折りたたみつつ、タテ方向に各両端40mm
ずつを150℃で連続的に熱シールし、それに垂直方向
(ヨコ)に150闘間隔に断続的に20mm巾を177
℃で熱シールし、400mm巾の半製品を得た。これを
タテ方向に平行に半分に切断し、さらに20mm巾のヨ
コ方向のシール部を半分に切断して、長さ200o+m
  (内一方の端、40non巾がシール部)、巾15
0mm  (内、両端に10mm巾のシール部)の三方
シール袋をいわゆる半折2下取製袋して得た。
このシール袋を100枚重ね、東にして、各100束を
段ボール箱につめ、20℃、65%の相対湿度下で1力
月間保存した後、同シール袋のカール性を以下の様に評
価した。
保存したシール袋1東(100袋)を平板上に置き、4
0mm巾シール部の2カ所の角の平板面からの高さHを
測る。次にこのシール袋1束を裏がえして同様に測り、
4点の高さデータのうち最も大きい値をHmとする。一
方カールのない部分(例えば袋束の中央部など)の高さ
を測りHOとする。
これより、変形率 [(Hm−No) X100 /H
aコを求め以下のような基準で評価した。
◎・・・変形率   O〜20%未満 ○・・・ 〃   20〜45%未満 X・・・ 〃   45〜110%未満××・・・ 〃
   110%以上 (2)高温ボイル処理適性の判定 前述した三方シール袋に水300m1を充填し、脱気後
袋口を10mm巾でヒートシールした。この水充填シー
ル袋を洟騰水中で実質的に袋内の水が100℃に達した
後、30分間ボイルを続け、その後充分水冷し、水切り
後20℃、65%の相対湿度下で1昼夜放置した。この
水充填袋を平板上に置き、袋全体のねじれの程度を以下
のように目視評価した。
◎・・・全くねじれがない。
○・・・水充填部にシワはないが、袋全体にわずかなね
じれがδ忍められる。
X・・・水充填部の対角線上にシワが認められ、さらに
袋全体にねじれが認めら れる。
XX・・・水充填部の対角線上に深くシワが認められ、
さらに袋全体のねじれが著 しい。
実施例1〜6、比較例1〜5 相対粘度が2,8のポリ−ε−カプロアミドチップをT
ダイを装着した200mm径の押出機を用いて260℃
に加熱溶融して押出、15℃に表面温度をコントロール
した径1.5mの冷却ロールにて急冷固化し、厚さ約1
50μmの実質的に無配向の未延伸フィルムを得た。こ
の未延伸フィルムを調湿槽に導き6.0%の水分含有率
のフィルムとした後、190℃の温度でタテ(MO)3
.0倍、ヨコ(TD) 3.3倍に同時二軸延伸した後
、表1に示した種々セット、リラックス条件にて処理し
た後捲取り、フィルム原反(ミルロール)を採収した。
また、延伸されたフィルムに対する吸湿処理は、第6セ
ツトゾーン(第63)及びそれに続くフィルム冷却部(
F冷部)に蒸気を吹き込み行なった。
得られたフィルムの物性及びラミネート後の緒特性は前
述したように評価し良否を判定した。
ラミネート三方シ−ル袋と高温ボイル処理後の袋カール
性の両方の特性とも同時に満足するものを総合評価とし
て○とし、両方または一方でも悪いものを×と評価した
結果は表1に示した。比較例4では一部デラミも生じた
実施例7〜9、比較例6〜9 実施例1と同様に、実質的に無配向の未延伸フィルムを
得た。この未延伸フィルムを、0.3%の水分率で延伸
機に導き、60℃の温度でタテ(MO)3.0倍、ヨコ
(TO)3J倍に同時二軸延伸した後、表2に示した種
々、セット、リラックス条件にて処理して捲取り、フィ
ルム原反(ミルロール)を採取した。また、延伸された
フィルムに対する吸湿処理は、第6セツトゾーン(第6
3)及びそれに続くフィルム冷却部(F冷部)で実施例
6と同様に行なった。得られたフィルムの物性及びラミ
ネート後の諸特性は前述したように評価し、良否を判定
した。
結果を表2に示した。
実施例10〜12、比較例10.11 相対粘度が、3.0のポリ−ε−カプロアミドから実施
例1と同様に未延伸フィルムを得、複数のロール群より
なる縦延伸機に導き、表3に示した条件で縦延伸した後
、この延伸フィルムをテンター式横延伸機に導き、表3
に示した条件で横延伸した後、表3に示した各種セット
条件でセットし延伸フィルムを得た。また、延伸された
フィルムに対する吸湿処理は、第4セツトゾーン(第4
3)およびそれに続くフィルム冷却ゾーン(F冷部)で
蒸気を吹き込み行なった。
得られたフィルムの物性およびラミネート後の諸特性は
、前述したように評価し良否を判定した。
結果は表3に示した。比較例11では一部デラミも生じ
た。
(発明の効果) 本発明は、原料フィルムの熱水収縮率におけるフィルム
面内の分布および吸湿伸び率におけるフィルム面内の分
布を特定の範囲内にコントロールすることにより、食品
用、包装用フィルムとして用いられる三方シール袋の製
袋時および充填後の高温ボイル処理時の袋のカール現象
を低減し、食品等の高速自動給袋充填時のトラブルを大
幅に低減するとともに、最終製品袋の形状を適正に保ち
得ることによって、商品価値を格段に向上しうる効果を
与える。
【図面の簡単な説明】
図1は延伸後フィルムを巻き取ったミルロールを示す。 図中1はフィルム、2は金属製のロールを示す。 %l)千肛屑取人ユニ+77↑東式40土に軟及フィル
ム 4LA製犠毘 原1L741 Lム中 ス()7ト寺荀中 スI)、、ト十

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主として、ε一カプロラクタムを重合して得られ
    るポリアミドからなり、下記[1]、[2]、[3]、
    [4]式を同時に満足する製袋用二軸延伸ポリアミドフ
    ィルム。 a≦3.0………………………………………[1] 〔a;最大熱水収縮率(%)〕 0.5≦b/c≦1.5……………………………………
    …[2] 〔b;MD熱水収縮率(%)〕 〔c;TD熱水収縮率(%)〕 d≦1.5………………………………………[3]〔d
    ;熱水収縮率斜差(%)〕 e≦1.5………………………………………[4]〔e
    ;吸湿伸び斜差(%)〕
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