JPH04126861A - 連続フィラメントよりなる不織布、及びその製造方法 - Google Patents

連続フィラメントよりなる不織布、及びその製造方法

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JPH04126861A
JPH04126861A JP2247890A JP24789090A JPH04126861A JP H04126861 A JPH04126861 A JP H04126861A JP 2247890 A JP2247890 A JP 2247890A JP 24789090 A JP24789090 A JP 24789090A JP H04126861 A JPH04126861 A JP H04126861A
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layer
continuous filament
nonwoven fabric
crimped
continuous
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JP2247890A
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Masaru Tsubata
津幡 勝
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の表面材
として使用するのに適した、連続フィラメントよりなる
嵩高なスパンボンド不織布及びその製造方法に関するも
のである。
【従来の技術】
現在、連続フィラメントで構成されたスパンボンド不織
布は、様々な分野或いは用途に用いられている。その中
でも、ポリプロピレン連続フィラメントで構成されたス
パンボンド不織布は、その比重が小さいこと、及びフィ
ラメント自体の柔軟性が優れていることから、使い捨て
おむつや生理用ナプキン等の衛生材料の表面材として広
く用いられている。しかし、−船釣に連続フィラメンI
・自体が無捲縮であるため、そのフィラメントで構成さ
れるスパンボンド不織布は、−船釣に捲縮を有している
短繊維よりなる不織布に比べて、柔軟性や弾力性に劣る
という欠点があった。それでもなお、スパンボンド不織
布が使い捨ておむつ等の表面材として優れているのは、
短繊維よりなる不織布に比べて、表面が毛羽立ちにくく
且つ引張強度が高いからである。従って、スパンボンド
不織布でありながら、短繊維よりなる不織布と同等の柔
軟性及び弾力性を持つものが強く要望されている。 この要望に対し、以下に示す如きスパンボンド不織布が
提案されている。即ち、高分子重合体を異形の紡糸孔を
持つ紡糸口金から溶融紡糸し、次いで高速気流で延伸固
化する際に、この連続フィラメント群の一方側面のみを
冷却することによって、冷却部分では結晶化度を小さく
し非冷却部分では結晶化度を大きくして、連続フィラメ
ントの横断面において密度を異ならしめ、これによって
連続フィラメント群に捲縮を顕現させた後、この捲縮性
連続フィラメント群を集積させたスパンボンド不織布が
提案されている(特開平1−148862号公報)。ま
た、本発明者も、ある特定の高分子重合体を円形の紡糸
孔を持つ紡糸口金から溶融紡糸し、次いで高速気流で延
伸固化する際に実質的に螺旋状の捲縮を発現させながら
連続フィラメント群を形成し、これを集積させたスパン
ボンド不織布を提案している(平成2年り月]8日特許
出願)。 この方法で得られるスパンボンド不織布は、構成繊維で
ある連続フィラメントが捲縮を有し、従って柔軟性及び
弾力性に優れたものである。しかしながら、この方法で
スパンボンド不織布を得ようとすると、連続フィラメン
ト群の開繊が不十分で、連続フィラメント群の分布の不
均一なものしか得られないという傾向があった。特に、
目付20g / rrr以下の薄物のスパンボンド不織
布の場合、連続フィラメント群の分布の不均一によって
、その外観が損なわれるということがあった。この理由
は、高速気流によって連続フィラメ、ントに与えられて
いた張力が、延伸固化の際における捲縮の発現によって
失われ、その結果隣合う連続フィラメント間で絡み合い
が生じるため、連続フィラメント群を十分に開繊するこ
とができなくなるからである。
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、捲縮を持つ連続フィラメント群の分
布の不均一さを補うために、捲縮を持つ連続フィラメン
ト群よりなる層に、捲縮を持たない連続フィラメント群
よりなる層を積層し、全体として嵩高さ、柔軟性及び弾
力性を保つと共に、連続フィラメントの分布を均一化し
薄物のスパンボンド不織布であっても外観の良好なもの
を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、実質的に螺旋状の捲縮を持つ連続フィ
ラメント群(以下、この捲縮を持つ連続フィラメントを
「連続フィラメントA」と言う。 )で構成された捲縮層と、実質的に捲縮を持たない連続
フィラメント群(以下、この捲縮を持たない連続フィラ
メントを「連続フィラメントBJと言う。)で構成され
た平坦層とが積層されてなり、見掛は密度が0.1g/
cffl以下であって且つ嵩高係数が40%以上である
ことを特徴とする連続フィシメントよりなる不織布に関
するものである。そして、この不織布を製造するのに適
した方法、即ち高分子重合体を紡糸口金から溶融紡糸し
、次いで延伸固化する際に実質的に螺旋状の捲縮を発現
させた連続フィラメントA群を形成し、その後該連続フ
ィラメントA群を集積させて捲縮層を得る工程と、高分
子重合体を紡糸口金から溶融紡糸し、次いで延伸固化し
て実質的に捲縮を持たない連続フィラメント8群を形成
し、その後該連続フィラメンl−B群を集積させて平坦
層を得る工程とを具備し、前記捲縮層と前記平坦層とを
積層することを特徴とする連続フィラメントよりなる不
織布の製造方法に関するものである。 本発明に係る不織布は、実質的に螺旋状の捲縮を持つ連
続フィラメントA群で構成された捲縮層を有している。 連続フィラメントAが持っている螺旋状の捲縮は、第1
図ムこ示ず如き形態になっている。即ち、第1図は、本
発明で用いる一例の連続フィシメン)Aの、無張力下に
おける電子顕微鏡写真(倍率50倍)である。 連続フィラメンLAの繊度は、任意に決定しうる事項で
あるが、本発明においては1〜5デニル程度が好ましい
。繊度が5デニールを超えると、本発明に係る不織布を
使い捨ておむつ等の表面材としては適用する場合に、厚
ずぎたり又は剛直になりすぎるという傾向が生しる。逆
に、連続フィラメントAの繊度を1デニ一ル未満にする
のは、製造上困難である。また、連続フィラメント層中
における捲縮数は、5〜20個/ cm程度であるのが
好ましい。捲縮数が5個/ cm未満になると、本発明
に係る不織布の柔軟性や弾力性が低下する傾向となる。 逆に、捲縮数を20個/ cvnを超えて顕現させるこ
とは、製造上困難である。なお、この捲縮数は、連続フ
ィラメントAを電子顕微鏡等を用いて目で観察して、1
 cm当り何個の捲縮が存在するかを数えることによっ
て、測定する。 連続フィラメントA群が集積されてなる捲縮層は、第2
図に示す如き形態になっている。即ち、第2図は、捲縮
層の平面方向の電子顕微鏡写真を示すものである(倍率
25倍)。第2図から明らかなように、捲縮層中の連続
フィラメントA群は捲縮しており、そしてこの捲縮によ
って、連続フィラメントAはいずれか一つの方向に配列
するということなく、捲縮層の縦方向、横方向、また厚
さ方向に対してそれぞれ無作為に配列している。従って
、捲縮層は厚さ方向に対して嵩高となり、また弾力性に
富むのである。なお、捲縮層の目付は10〜20g/ボ
程度が好ましい。 また、本発明に係る不織布は、実質的に捲縮を持たない
連続フィラメント8群で構成された平坦層を有している
。連続フィラメントBは実質的に捲縮を持っておらず、
第3図に示す如き形態になっている。即ち、第3図は、
本発明で用いる一例の連続フィラメン)Bの、無張力下
における電子顕微鏡写真(倍率50倍)である。なお、
連続フィラメントBの繊度は、連続フィラメンLAの場
合と同様の理由で、1〜5デニールのものを採用するの
が好ましい。 連続フィラメン)B群が集積されてなる平坦層は、第4
図に示す如き形態になっている。即ち、第4図は、平坦
層の平面方向の電子顕微鏡写真を示すものである(倍率
30倍)。第4図から明らかなように、平坦層中の連続
フィラメント8群は捲縮を持っておらず、連続フィラメ
ントBは縦方向又は横方向に配列し、厚さ方向には殆ど
配列していない。従って、平坦層は、捲縮層に比べて嵩
高性や弾力性はないが、連続フィラメンI−Bの分布は
、捲縮層に比べて均一である。なお、平坦層の目付も1
0〜20g/rI(程度が好ましい。 本発明に係る不織布は、上記した捲縮層と平坦層とが任
意に積層されてなるものである。好ましくは、捲縮層−
平坦層の順で積層されてなるもの、捲縮層−平坦層−捲
縮層の順で積層されてなるものが良い。第5図は、本発
明の一例に係る不織布であって、捲縮層−平坦層の順で
積層されたものの断面方向の電子顕微鏡写真である(倍
率50倍)。 また、第6図は平坦層のみで構成された不織布の断面方
向の電子顕微鏡写真である(倍率50倍)。 この第5図及び第6図より明らかなように、本発明の一
例に係る不織布は、厚み方向に捲縮層の連続フィラメン
トAが配列しており、嵩高性に冨んでいることが判る。 そして、この不織布の見掛は密度は0.1g/cJ以下
でなければならない。見掛は密度が0.1g/c+ff
を超えると、柔軟性や弾力性が低下し好ましくない。こ
こで、見掛は密度は以下の如き方法で算出されるもので
ある。即ち、不織布の目付をM(g/m)とし、不織布
表面に0.5g/c+flの荷重を与えて測定した場合
の厚みをS(mm)としたとき、見掛は密度X (g/
c+fl) =M/100O3で算出されるものである
。 また、この不織布の嵩高係数は、40%以上でなければ
ならない。嵩高係数が40%未満であると、弾力性が低
下し好ましくない。ここで、嵩高係数は以下の如き方法
で算出されるものである。即ち、不織布表面に0.5g
/cdlの荷重を与えて測定した場合の厚みをS(mm
)とし、不織布表面に50g/Cmlの荷重を与えて測
定した場合の厚みをT(mm)とした場合、嵩高係数Y
(%)= ((S−T)/5)X100で算出されるも
のである。 本発明に係る不織布の目付は、上記の条件を満たすもの
であれば任意に決定しうる事項であるが、特に使い捨て
おむつ等の表面材として使用する場合には、10〜30
g/rd程度であるのが好ましい。 また、不織布中の捲縮層と平坦層との目(=Jの比率も
任意に設定しうる事項であるが、特に使い捨ておむつ等
の表面材として使用する場合には、捲縮層:平坦層−3
0〜70 : 70〜30とするのが好ましい。 更に、捲縮層と平坦層の積層態様としては、捲縮層−平
坦層の如く、−層ずつ積層するのが好ましい。 本発明に係る不織布の製造方法としては、以下に示す方
法が適している。 第10図は本発明に係る不織布の製造方法の一例を示し
たものである。まず、第10図に示したように、高分子
重合体を紡糸口金(1)から溶融紡糸する。 紡糸口金(1)としては、どのような形状の口金でも使
用可能であるが、円形の紡糸孔が配列している矩形紡糸
口金を用いるのが好ましい。そして、この紡糸口金(1
)から溶融紡糸された簾状の連続フィラメントA(2)
を延伸固化する。この延伸固化の際に、実質的に螺旋状
の捲縮を発現させた連続フィラメントA (2)を形成
する。捲縮を発現させる方法としては、連続フィラメン
トの一方側面のみを選択的に冷却する。具体的には、連
続フィラメントの一方側面に配置された冷却風供給装置
(3)から、冷却風を連続フィラメントの進行方向に対
して垂直な横風として、その一方側面に供給することに
よって行われる。冷却風供給装置(3)は、紡糸口金(
1)と高速気流牽引装置(4)の間に配置されている。 好ましくは、紡糸口金(1)から約30cm下の位置に
配置するのが良い。冷却風供給装置(3)から供給され
る冷却風は、温度15〜30°C,湿度50〜70%、
風速0.5〜1m/秒程度のものが好ましい。特に、冷
却風の風速が0.2m/秒程度以下になると、冷却効果
が殆どなくなり、連続フィラメントに実質的に螺旋状の
捲縮を発現させるのが困難になる傾向が生じる。 連続フィラメントを延伸固化する際に、一方側面のみを
選択的に冷却すると、冷却部分では共重合体の配向が十
分でないまま固化し、結晶化度が小さくなる。これに対
して、非冷却部分では固化が遅れ、共重合体が配向した
後に固化し、結晶化度が大きくなる。結晶化度の小さい
部分では密度が低くなり、結晶化度の大きい部分では密
度が高くなる。これを第7図及び第8図を用いて説明す
る。第7図は固化した連続フィラメントであって、未だ
延伸張力が加えられた状態を模式的に示した図である。 ここで、aは高密度部分であり、bは低密度部分である
。この連続フィラメントから張力を解除すると、第8図
に示した状態となる。即ち、高密度部分aを内側とし、
低密度部分すを外側として、螺旋状の捲縮が発現した連
続フィラメントA(2)になるのである。これに対して
、連続フィラメントの一方側面のみを選択的に冷却しな
い場合には、連続フィラメントの横断面に亙って密度が
一定であるので、第9図に示す如く捲縮のない連続フィ
ラメントになるのである。 このような捲縮した連続フィラメントA(2)を得るに
は、高分子重合体としてエチレン含有率が1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%であるエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体を用いるのが好ましい。例えば、従
来−船釣に使用されているアイソタクチックポリプロピ
レンを使用した場合には、高速度で紡糸すると紡糸口金
直下でフィラメント切れが発生する恐れがあるのである
。この理由は、溶融紡糸時において連続フィラメントの
溶融状態部分の長さが短く、連続フィラメントに加わる
延伸張力を溶融状態の部分で吸収しきれないからである
と考えられる。溶融状態部分の長さが短いのは、■エチ
レンープロピレンランダム共重合体の結晶化温度が11
5〜120°C程度であるのに対し、アイソタクチック
ポリプロピレンの結晶化温度は118〜125°C程度
であり、後者の結晶化温度が高いこと、及び■エチレン
ープロピレンランダム共重合体は、主鎖に対してメチル
基が規則正しく配列していないのに対し、アイソタクチ
ックポリプロピレンは、主鎖に対してメチル基が規則正
しく配列しており、結晶化速度が極めて速いことから、
連続フィラメントの一方側面を選択的に冷却すると、直
しに結晶化するためであると考えられる。従って、アイ
ソタクチックポリプロピレンを使用しながら、フィラメ
ント切れを生ぜしめることなく紡糸するためには、延伸
張力を小さくしなければならない。しかし、延伸張力を
小さくすると、フィラメントの繊度が大きくなり且つ結
晶化度の差が少なくなって捲縮を発現させにくくなるの
である。また、連続フィラメントの一方側面のみを冷却
する際、冷却風の温度を高めたり又は冷却風の供給速度
(風速)を遅くして、連続フィラメントの溶融状態部分
の長さを長くしなければならない。しかし、このように
すると冷却が進まず、連続フィラメントに捲縮を生しさ
せるような密度差を与えることが困難となる。以」二の
如き理由によって、本発明においては、エチレン含有率
が1〜10重量%であるエチレン−プロピレンランダム
共重合体を用いることが好ましいのである。 このようなエチレン−プロピレンランダム共重合体は、
エチレンとプロピレンとを所定量仕込んで、重合させる
ことによって製造される。仕込み量は、収率100%と
仮定した場合、エチレン1〜10重量%及びプロピレン
99〜90重量%である。 船釣に、このエチレン−プロピレンランダム共重合体の
結晶化温度は115〜120°C程度であり、融点は1
40〜150°C程度である。また、MFR(メルトフ
ローレート)は、30〜40程度である。なお、上記物
性値の測定方法は以下のとおりである。即ち、結晶化温
度は、第二精工舎■製示差走査熱量計5sc1580型
を用いて測定した。融点の測定は、アルミニウムパンを
用いて試料5■、校正用アルミニウムパンは空にして行
った。このとき、昇温速度を10”C/minにして融
点曲線を描き、融解熱による吸収ピークとなる温度を融
点とした。また、MFRはJIS K 7219  表
11条件14により測定した。 捲縮が発現した連続フィラメントA(2)を用いて、そ
の後従来公知の方法によってウェブ(捲縮層)が形成さ
れる。即ち、連続フィラメントA(2)は高速気流牽引
装置(4)に導入される。そして、高速気流牽引装置(
4)から排出された後、帯電装置(5)によって連続フ
ィラメンI−A(2)に電荷が付与される。 次に、連続フィラメン)A(2)を反射板(6)に衝突
せしめ開繊させた後、捕集コンヘア(7)上に捕集し、
連続フィラメントA(2)群を集積させてウェブ即ち捲
縮層00)を得るのである。 次に、高分子重合体を紡糸口金(21)から溶融紡糸す
る。紡糸口金(21)としては、どのような形状の口金
でも使用可能であるが、円形の紡糸孔が配列している矩
形紡糸口金を用いるのが好ましい。 また、高分子重合体としては、捲縮層00)を作成した
際と同種のものを用いてもよいし、異種のものを用いて
もよい。そして、この紡糸口金(21)から溶融紡糸さ
れた簾状の連続フィラメントを延伸固化する。この延伸
固化の際に、実質的に捲縮を持たない連続フィラメント
B (22)を形成する。捲縮を持たない連続フィラメ
ントB (22)を形成するには、従来公知の方法で連
続フィラメントを作成すればよい。即ち、延伸固化の際
に選択的な冷却を連続フィラメントに与えなければよい
。その後も、従来公知の方法によってウェブ(平坦層)
が形成される。即ち、連続フィラメントB(2)は高速
気流牽引装置(24)に導入される。そして、高速気流
牽引装置(24)から排出された後、帯電装置(25)
によって連続フィラメントB (22)に電荷が付与さ
れる。 次に、連続フィラメントB (22)を反射板(26)
に衝突せしめ開繊させた後、捲縮層0口)上に捕集し、
連続フィラメントB (22)群を集積させてウェブ即
ち平坦層(20)を得るのである。 そして、捲縮層00)と平坦層(20)が積層された積
層ウェブは、一対の熱エンボスロール(9)に通されて
、部分的な熱融着が施されて不織布00が得られるので
ある。この不織布0ωは、公知の巻取機面によって巻き
取られ、原反として取り扱われるのである。 また、第11図は、第10図に示した本発明に係る不織
布の製造方法の一例を応用したものであって、平坦層(
20)の上に更に捲縮層(30)を積層したものである
。捲縮層(30)を作成する方法は、前記の捲縮層00
)を作成するのと同じ要領である。即ち、紡糸口金(3
1)から高分子重合体を溶融紡糸して、連続フィラメン
トを作成する。そして、この連続フィラメントを延伸固
化する際に、冷却風供給装置(33)から冷却風を連続
フィラメントの一方側面に選択的に当てて、捲縮を発現
させる。その後も同様に、連続フィラメン) A (3
2)が高速気流牽引装置(34)に導入され、そして排
出された後、帯電装置(35)によって連続フィラメン
トA (32)に電荷が付与される。次に、連続フィラ
メントA (32)を反射板(36)に衝突せしめ開繊
させた後、平坦層(20)上に捕集し、捲縮層(30)
を集積させるのである。 このようにして、捲縮層00)−平坦層(20)−捲縮
層(30)の順で積層された積層ウェブが得られ、この
状態で不織布が製造されるのである。
【実施例】
実施例1 第10図に示した装置を使用して、捲縮層−平坦層の順
で積層された不織布を以下の方法によって製造した。 〔捲縮層の製造〕 まず、エチレン含有率3.0重量%のエチレンプロピレ
ンランダム共重合体を準備した。この共重合体は、結晶
化温度11B、9°C1融点145.2°C1MFR3
0であった。 この共重合体を、直径60mmの押出機に投入し、押出
温度220℃で毎分1700 g押し出した。この押し
出し後、幅70陥で長さが1200mmの矩形紡糸口金
を用いて連続フィラメントを、4000m/分の速度で
溶融紡糸した。この矩形紡糸口金は、孔径0.3醍φの
円形紡糸孔が幅方向に10個、長さ方向に170個配列
したものであり、従って円形紡糸孔を1700個持つも
のである。 矩形紡糸口金と矩形高速気流牽引装置との間であって、
矩形紡糸口金から30〜40cm下の位置に冷却風供給
装置を配置し、溶融紡糸された連続フィラメントの一方
側面のみに冷却風を供給した。この冷却風は、温度25
°C1湿度65%R1+で、風速は連続フィラメントに
当たる箇所で0.5m /秒であった。 冷却風で冷却した後、連続フィラメントAを矩形高速気
流牽引装置に導入した。次いで、矩形高速気流牽引装置
から連続フィラメン)Aを排出させた後、コロナ放電装
置によって連続フィラメントAに電荷を付与して帯電さ
せた。そして、連続フィラメントAを反射板に衝突させ
て開繊させ、裏面に吸引装置が配置されている無端金網
コンヘア上に捕集して不織ウェブ、即ち捲縮層を形成し
た。なお、無端金網コンベアの移送速度は117m/分
であった。 〔平坦層の製造〕 まず、アイソタクチックポリプロピレンのホモポリマー
を準備した。このホモポリマーは、結晶化温度123.
2°C1融点157.8°C,MFR30であった。 このホモポリマーを使用し、冷却風供給装置を持たない
以外は捲縮層の製造で使用した装置と同様の装置を用い
て、平坦層を製造した。なお、この平坦層は、前に製造
した捲縮層」二に集積して形成した。 〔不織布の製造〕 以上のようにして得られた捲縮層−平坦層の順で積層さ
れた積層ウェブを、一対の熱エンボスロールにて部分的
に連続フィラメント相互間が融着された区域を設け、ス
パンボンド不織布を得た。 なお、熱エンボスロール表面の回転速度は117m/分
であり、熱エンボスロールに設けられた彫刻は、その凸
部の形態が直径0.6mmの円形であり、凸部の占有面
積・は5.0%であった。 〔不織布の物性値〕 以上のようにして得られたスパンボンド不織布は、目付
25g/ボ、見掛は密度0.0402 g / cry
、嵩高係数49%であった。また、捲縮層の目付は12
.5g/rrrであり、平坦層の目イ]も12.5g/
rrfであった。また、捲縮層中の連続フィラメントA
の捲縮数は11個/ cmであり、繊度は2.5デニー
ルであった。更に、平坦層中の連続フィラメントBの繊
度は2.0デニールであった。 実施例2 第11図に示す装置を用い、且つ以下に示す以外は実施
例1と同様にして、捲縮層−平坦層−捲縮層よりなる不
織布を製造した。実施例1と異なるところは、冷却風供
給装置からの送風の風速を0゜2m/秒にした点、及び
無端金網コンヘアの移送速度を177m/分とし、また
熱エンボスロール表面の回転速度を177m/分とした
点である。 以上のようにして得られたスパンボンド不織布は、目イ
424.Og /ボ、見掛は密度0.0375 g /
ca、嵩高係数52%であった。また、捲縮層の目付は
両層とも8g/rdであり、平坦層の目付も8g/n(
であった。なお、捲縮層中の連続フィラメントAの捲縮
数及び繊度、平坦層中の連続フィラメントBの繊度は、
いずれも実施例1のものと同様である。 【作用及び発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る不織布は、実質的に
螺旋状の捲縮を持つ連続フィラメント群で構成された捲
縮層と、実質的に捲縮を持たない連続フィラメント群で
構成された平坦層とが積層されてなるものである。この
捲縮の発現に起因して、捲縮層の連続フィラメントの分
布が不均一になるが、ごの捲縮層には、連続フィラメン
トが比較的均一に分布されている平坦層が積層されてい
る。従って、捲縮層の不均一さが平坦層によって補われ
、全体として外観的に連続フィラメントが均一に分布さ
れてなる不織布となるのである。ま・た、この不織布は
、見掛は密度が0.1g/clfl以下であって且つ嵩
高係数が40%以上である。従って、柔軟性と弾力性に
優れるという効果を奏する。従って、外観的にも均一で
、柔軟性及び弾力性に優れた本発明に係る不織布は、使
い捨ておむつや生理用ナプキン等の衛生材料の表面材と
して使用すれば、商品価値が高くなり、更に肌ざわりに
優れ、また肌に対する密着性に優れるという効果を奏す
るのである。 また、本発明に係る製造方法は、前記したように優れた
物性等を持つ不織布を、効率的且つ合理的に製造しうる
という効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明で使用する連続フィラメントへの一例
の電子顕微鏡写真である。第2図は、本A 発明で使用する捲縮層の平面方向の電子顕微鏡写真であ
る。第3図は、本発明で使用する連続フィラメントBの
一例の電子顕微鏡写真である。第4図は、本発明で使用
する平坦層の平面方向の電子顕微鏡写真である。第5図
は、捲縮層と平坦層が積層されてなる本発明の一例に係
る不織布の断面方向の顕微鏡写真である。第6図は、平
坦層のみよりなる不織布の断面方向の顕微鏡写真である
。 第7図及び第8図は、本発明で使用する連続フィラメン
)Aに生じる低密度部分と高密度部分を模式的に示した
図である。第9図は、本発明で使用する連続フィラメン
トBを模式的に示したものである。第10図及び第11
図は、本発明に係る不織布の製造方法に用いる装置の一
例を模式的に示した概略図である。 (+)、 (21)、 (31)−−紡糸口金(2)、
 (32)一連続フィラメン1−A(22)−一連続フ
ィラメントB

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に螺旋状の捲縮を持つ連続フィラメント群
    で構成された捲縮層と、実質的に捲縮を持たない連続フ
    ィラメント群で構成された平坦層とが積層されてなり、
    見掛け密度が0.1g/cm^2以下であって且つ嵩高
    係数が40%以上であることを特徴とする連続フィラメ
    ントよりなる不織布。
  2. (2)高分子重合体を紡糸口金から溶融紡糸し、次いで
    延伸固化する際に実質的に螺旋状の捲縮を発現させなが
    ら連続フィラメント群を形成し、その後該連続フィラメ
    ント群を集積させて捲縮層を得る工程と、高分子重合体
    を紡糸口金から溶融紡糸し、次いで延伸固化して実質的
    に捲縮を持たない連続フィラメント群を形成し、その後
    該連続フィラメント群を集積させて平坦層を得る工程と
    を具備し、前記捲縮層と前記平坦層とを積層することを
    特徴とする連続フィラメントよりなる不織布の製造方法
JP2247890A 1990-09-17 1990-09-17 連続フィラメントよりなる不織布、及びその製造方法 Pending JPH04126861A (ja)

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