JPH04126489U - 水中用電気音響変換器 - Google Patents

水中用電気音響変換器

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JPH04126489U
JPH04126489U JP4086491U JP4086491U JPH04126489U JP H04126489 U JPH04126489 U JP H04126489U JP 4086491 U JP4086491 U JP 4086491U JP 4086491 U JP4086491 U JP 4086491U JP H04126489 U JPH04126489 U JP H04126489U
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yoke
diaphragm
magnetostrictive element
electroacoustic transducer
underwater
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一美 小前
計雄 橋爪
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オンキヨー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】永久磁石片26と、第1ヨーク20と、第2ヨ
ーク24の基部24Aと、磁歪素子21と、第3ヨーク
25とによって、磁気回路が形成されている。従って、
永久磁石片26によって、予めバイアス磁界が磁歪素子
21に印加されており、 磁歪素子21は軸方向に予め
変位している。このよう状態で、ボイスコイル23に音
声電流が流れると、バイアス磁界に交流磁界が重畳さ
れ、磁歪素子21が軸方向に振動変位し、第2ヨーク2
4が上下に移動し、振動板27が駆動されて、音波が水
中に放射される。 【効果】磁歪素子の振動変位により振動板を駆動するよ
うにしているため、磁気空隙のない内磁型磁気回路を構
成することができ、電気音響変換の信頼性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば水中で使用される水中スピーカ等に好適に実施される水中用 電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の水中用電気音響変換器、例えば水中スピーカの典型的な従来例は、図 6に示すように、ボイスコイル駆動型の水中スピーカである。即ち、水中スピー カのケース1は、下ケース2と、振動板として機能する上ケース3とを有し、こ のケース1内には、支持板4が配設されている。支持板4には、上プレート5、 下プレート6、上下プレート5,6間に介在されている永久磁石片7、及びセン ターポール8とから構成される磁気回路9が、取付けられている。センターポー ル8と上プレート5とにより形成される磁気空隙10には、ボイスコイル11が 挿入されており、このボイスコイル11の上端は、上ケース3に固定されている 。又、下ケース2には、注水孔12が形成されており、これに関連してボイスコ イル11が水に浸漬することを防止するため、支持板4の下面には、シールド部 材13が固着されている。従って、上ケース3内は、空気室となっている。
【0003】 このような構造の水中スピーカにおいて、音声電流が錦糸紙14を介してボイ スコイル11に与えられると、磁気空隙10を通過する直流磁束によりボイスコ イル11に上下方向の電磁力が作用して上ケース3が駆動されて、音声電流に比 例した音波が放射される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来例の水中スピーカでは、以下の問題点がある。 従来例の水中スピーカは、ボイスコイル駆動型であり且つ外磁型磁気回路を 使用しているため、ボイスコイル11を挿入する比較的間隔の大きい磁気空隙1 0を形成することが必要となる。しかしながら、このような磁気空隙10を形成 することにより、磁気空隙10で漏れ磁束が発生し、これに起因して電気音響変 換の信頼性が劣化する。 上ケース3内は空気室となっているため、上ケース3に水圧が作用し、振動 板の振動が抑制される。従って、かかる理由からもまた、電気音響変換の信頼性 が劣化する。 水深の深い所で使用した場合、水圧のため、水中スピーカ自体が破損する。 従って、比較的水深の浅い所でしか使用することができない。 このような上記問題点は、水中スピーカだけでなく、他の水中用電気音響変換 器においても同様である。
【0005】 本考案の目的は、上記の問題点に鑑み、電気音響変換の信頼性の向上を図るよ うにした水中用電気音響変換器を提供することである。 又、本考案の他の目的は、水深の深い所においても使用可能な水中用電気音響 変換器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の特徴とするところは、振動板の振動によ り電気エネルギーを音響エネルギーに変換して水中に出力することができると共 に、振動板の振動により水中を伝播する音響エネルギーを電気エネルギーに変換 して取込むことができる水中用電気音響変換器において、(A)有底筒状の第1 ヨークと、(B)第1ヨーク内に、第1ヨークと同心状に配設された棒状の磁歪 素子と、(C)磁歪素子の外周面を巻回し、且つ音声電流が流れるボイスコイル と、(D)磁歪素子の上端に、磁歪素子の軸方向に移動自在に配設された第2ヨ ークであって、(d1)外周面が、第1ヨークと磁路を形成すべく第1ヨークの 内周面に当接又は近傍まで延びて、第1ヨークの内周面に沿って摺動する基部と 、(d2)基部に連なり、上方に延在して前記振動板の中央部と連結している連 結部と、を有する、そのような第2ヨークと、(E)磁歪素子の下端に配設され ている第3ヨークと、(F)第1ヨークの底部と第3ヨークとの間に介在され、 且つ厚み方向に着磁されている永久磁石片と、(G)内周縁部が第1ヨークの外 周面に固着され、外周縁部が振動板の外周縁部に固着されて、振動板の外周縁部 を保持すると共に、振動板の内方側空間を密閉するフレームと、を有し、(H) 前記永久磁石片と、前記第1ヨークと、前記2ヨークと、前記磁歪素子と、前記 第3ヨークとによって、磁気回路が形成されている点にある。
【0007】 前記フレームと前記振動板の少なくとも一方に、前記振動板の内方側空間に水 を注入するための注水孔が形成され、第1ヨークに関連して、第1ヨーク内への 水の浸入を防止する防水手段が設けられている場合もある。
【0008】 又、前記防水手段は、第1ヨークの上端に第1ヨークの開口部を覆って固着さ れている第4ヨークと、防水部材とを含み、前記第4ヨークは中央孔を有し、こ の中央孔には、前記第2ヨークの連結部が挿通しており、この中央孔内周面と連 結部外周面との間に、防水部材が介装されている場合もある。 又、前記第2ヨークの基部外周面と第1ヨークの内周面との空隙に、磁性流体 が充填されている場合もある。 又、前記第2ヨークの基部外周縁部には、第1ヨークの内周面に沿って上下方 向に延びるガイド部が、形成されている場合もある。 更に、第1ヨーク内に、オイルが充填されている場合もある。
【0009】
【作用】
本考案に従えば、永久磁石片と、第1ヨークと、第2ヨークと、磁歪素子と、 第3ヨークとによって、磁気回路が形成されている。従って、永久磁石片によっ て、予めバイアス磁界が磁歪素子に印加されており、これにより磁歪素子は軸方 向に予め変位している。そして、このよう状態で、ボイスコイルに音声電流が流 れると、磁歪素子に交流磁界が印加され、バイアス磁界に交流磁界が重畳される 。従って、磁歪素子に印加される磁界の強さが、音声電流に応じて変化する。そ の結果、磁歪素子が、軸方向に振動変位し、これに連動して第2ヨークが上下に 移動し、振動板が駆動されて、音波が水中に放射される。 尚、音響エネルギーを電気エネルギーに変換する場合には、上記作用と逆の作 用により行われる。 このようにして、本考案の水中用電気音響変換器では、磁歪素子の振動変位に より振動板を駆動するようにしているため、磁気空隙のない内磁型磁気回路を構 成することができる。
【0010】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の一実施例について説明する。 図1は本考案が適用された水中スピーカの一実施例の半断面図であり、図2は その平面図であり、図3はその底面図である。有底円筒状の第1ヨーク20内に は、第1ヨーク20と同心状に棒状の磁歪素子21が、配設されている。磁歪素 子21は、例えばテルビウム、ジスプロシウム等の希土類金属の単体又は合金か ら成り、印加磁界の方向に、磁界の増加に対応して伸長変位する性質を有する。 この磁歪素子21は、非磁性材料から成るコイルボビン22を挿通しており、コ イルボビン22には、音声電流が流れるボイスコイル23が巻回されている。
【0011】 磁歪素子21の上端には、第2ヨーク24が配設されてり、磁歪素子21の下 端には、円錐台状の第3ヨーク25が配設されている。第3ヨーク25と第1ヨ ーク20の底部との間には、円板状の永久磁石片26が介在されており、この永 久磁石片26は、厚み方向に着磁されている。永久磁石片26は、磁歪素子21 にバイアス磁界を印加する働きをなす。 第2ヨーク24は、磁歪素子21の軸方向に移動自在であり、円板状の基部2 4Aと、基部24Aの外周縁部から第1ヨーク20の内周面に沿って垂下したガ イド部24Bと、基部24A中央部から上方に延びて振動板27の中央部に連結 された連結部24Cとから構成されている。基部24Aはその外周面が第1ヨー ク20の内周面近傍まで延びている。又、ガイド部24Bの外周面と第1ヨーク 20の内周面との間には、磁性流体28が充填されている。従って、第2ヨーク 24が円滑に移動することができる。
【0012】 ところで、磁歪素子21は、耐引張・耐圧縮性に優れているが、耐剪断性に劣 るという性質を有している。しかしながら、本実施例では、ガイド部24Bを設 けることにより、ガイド部24Bに案内されて第2ヨーク24は上下方向に真っ 直ぐに移動することができ、第2ヨーク24を介して捩じり、曲げ等に起因した 剪断力が磁歪素子21に作用することはない。従って、磁歪素子21に亀裂等が 発生することはなく、耐久性に優れた水中スピーカを実現できる。 尚、前記永久磁石片26と、前記第1ヨーク20と、前記2ヨーク24と、前 記磁歪素子21と、前記第3ヨーク25とによって、磁気回路が形成される。こ の磁気回路は、いわゆる内磁型磁気回路であり、磁気空隙が形成されておらず、 漏れ磁束の発生がない。
【0013】 又、前記第1ヨーク20の上面には、第1ヨーク20の開口部を覆うようにし て、リング状の第4ヨーク30が、ネジ31によって固定されている。この第4 ヨーク30と第2ヨーク24の基部24Aとの間には、リング状のダンパ32が 介在されている。そして、前記第2ヨーク24の連結部24Cが、ダンパ32の 中央孔33及び第4ヨーク30の中央孔34をそれぞれ挿通して、その上端は振 動板27の中央部に当接している。
【0014】 振動板27は、中央部が上方向に突出したコーン型振動板である。この振動板 27の中央部は、連結部24Cに形成されているネジ孔40に螺合するネジ41 により、連結部24Cに連結され、又、振動板27の外周縁部は、フレーム42 の外周縁部にビス43により固着されている。フレーム42の内周縁部は、第1 ヨーク20の外周面に固着されている。従って、磁歪素子21の軸方向の変位に よる第2ヨーク24の移動に連動して、振動板27が外周縁部を保持された状態 で駆動されることになる。
【0015】 又、前記フレーム42には、複数の注水孔44が形成されている。従って、注 水孔44から水が振動板27内に浸入するため、振動板27の外表面と内表面と に作用する水圧が同一となり、これにより、水圧による振動板27の振動が抑制 されることはなく、信頼性の向上を図ることができる。更に、このように注水孔 44を形成することにより、水深がかなり深い所で使用しても、水中スピーカは 破損することはない。 尚、この実施例では、第1ヨーク20の内空間50は空気室となっているが、 この内空間50にオイルを充填するようにしてもよい。このようにすれば、耐水 圧性が更に向上し、さらに深い所で使用可能な水中スピーカを実現できる。
【0016】 一方、注水孔44から浸入した水がボイスコイル23にふれると、ボイスコイ ル23の短絡が生じるため、本実施例では、第2ヨーク24の連結部24C外周 面と第4ヨーク30内周面の間に、防水部材としてのOリング51が介装されて おり、これにより矢印X1方向からの水の浸入を防ぐことができる。又、第1ヨ ーク20の上面には、凹溝52が周方向に沿って形成されており、この凹溝52 に防水部材としてのOリング53が嵌入されている。従って、矢印X2方向から の水の浸入を防ぐことができる。
【0017】 図4は磁歪素子21の動作原理を説明するための図であり、図5は磁歪素子2 1の磁歪特性を示すグラフである。前述したように、磁歪素子21は、印加磁界 の方向に、磁界の増加に対応して伸長変位する性質を有する。ここで、図4(1 )に示すように、磁歪素子21の長さをL、印加磁界の強さをH(エルステッド )、磁歪素子21の伸びをΔLとすると、磁歪素子21の磁歪特性は、図4の参 照符号M1で示される。尚、図5の横軸は印加磁界の強さH、縦軸は磁歪(ΔL /L)である。従って、磁歪素子21に予めバイアス磁界H0を印加しておくと 、図5の参照符号M2で示される交流磁界に対して、磁歪素子21には参照符号 M3で示される磁歪が生じる。即ち、磁歪素子21は、図4(2)に示すように 、バイアス磁界H0によって生じる伸びΔL0の位置を原点として左右に振動変 位する。
【0018】 このような磁歪素子21の特性を利用して、本考案に係る水中スピーカでは、 振動板27を駆動している。以下、詳述すると、本考案に係る水中スピーカにお いて、永久磁石片26によるバイアス磁界HOの磁束Φ(図1参照)は、永久磁 石片26のS極→第1ヨーク20→磁性流体28→第2ヨークの基部24A→磁 歪素子21→第3ヨーク25→永久磁石片26のN極と流れる。これにより、磁 歪素子21は、元の長さLからΔL0だけ予め伸長変位している。このような状 態で、ボイスコイル23に音声電流が流れると、交流磁界が磁歪素子21に印加 され、バイアス磁界HOに交流磁界が重畳される。これにより、磁歪素子21は 、音声電流の変化に対応して、ΔL0を原点として軸方向に振動変位する。尚、 第2ヨーク24の移動中において、磁性流体28は、磁気吸引力によってガイド 部24Bと第1ヨーク20内周面との間に充填された状態を保持している。 こうして、磁歪素子21が音声電流に応じて振動変位することにより、第2ヨ ーク24も連動して上下に移動し、振動板27が駆動され、音波が水中に放射さ れる。
【0019】 前述の実施例では、ガイド部24Bの外周面と第1ヨーク20の内周面との間 に、磁性流体28が充填されていたけれども、ガイド部24Bの外周面及び第1 ヨーク20の内周面を高精度で加工して摩擦抵抗が殆どない平坦面とされている 場合には、磁性流体28を省略するようにしてもよい。このようにしても、第2 ヨーク24の移動に何ら支障をきたすことはなく、又磁気空隙がなく漏れ磁束の 発生もない。 前述の実施例では、フレーム42に注水孔44を形成したけれども、振動板2 7に形成するようにしてもよく、又、フレーム42及び振動板27の両方に形成 するようにしてもよい。 又、水深の浅い所で使用するタイプの場合には、注水孔44は特に設ける必要 はない。 又、前述の実施例では、磁歪素子21は伸長変位する特性のものが用いられた けれども、収縮変位する特性のものを用いてもよく、上述の動作原理と同様な原 理により、振動板27を駆動することができる。 更に、前述の実施例では、水中スピーカについて説明したけれども、本考案は これに限定されるものではなく、例えばマイクロホン等その他広範囲の水中用電 気音響変換器に好適に実施することができる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、以下の効果を奏す。 請求項1記載の考案によれば、磁気空隙のない内磁型磁気回路を構成するこ とができ、電気音響変換の信頼性を格段に向上することができる。 請求項2記載の考案によれば、フレーム及び振動板の少なくとも一方に、注 水孔を形成するようにしたので、振動板の外表面と内表面とに同じ大きさの水圧 が作用する。従って、振動板は水圧に影響されることなく振動することができ、 電気音響変換の信頼性の劣化を防止することができる。 更に、水圧により水中用電気音響変換器が破損することが防止され、水深の深 い所で使用可能な水中用電気音響変換器を実現することができる。
【0021】 請求項3記載の考案によれば、簡単な構造でしかも防水性の優れた水中用電 気音響変換器を実現することができる。 請求項4記載の考案によれば、第2ヨークを円滑に移動させることが可能と なると共に、更に防水性を向上することができる。
【0022】 請求項5記載の考案によれば、第2ヨークの基部外周縁部にガイド部を形成 するようにしたので、第1ヨークはガイド部に案内されて上下にほぼ直線状に移 動する。従って、第1ヨークを介して磁歪素子に捩じりや曲げ等に起因する剪断 力が作用せず、そのため、耐伸長性・耐圧縮性に優れているが、耐剪断性に劣る 性質を有する磁歪素子にあって、亀裂等が生じることはなく、耐久性に優れた水 中用電気音響変換器を実現することができる。 請求項6記載の考案によれば、第3ヨーク内にオイルを充填するようにした ので、空気が充填されている場合に比べて、耐水圧性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用された水中スピーカの一実施例の
半断面図である。
【図2】本考案が適用された水中スピーカの一実施例の
平面図である。
【図3】本考案が適用された水中スピーカの一実施例の
底面図である。
【図4】本考案に用いられる磁歪素子の動作原理を説明
するための図である。
【図5】本考案に用いられる磁歪素子の磁歪特性を示す
グラフである。
【図6】従来例の半断面図である。
【符号の説明】
20…第1ヨーク、21…磁歪素子、23…ボイスコイ
ル、24…第2ヨーク、24A…基部、24B…ガイド
部、24C…連結部、25…第3ヨーク、26…永久磁
石片、27…振動板、28…磁性流体、30…第4ヨー
ク、34…第4ヨークの中央孔、42…フレーム、44
…注水孔、50…第1ヨークの内空間、51…Oリン
グ。

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動板の振動により電気エネルギーを音響
    エネルギーに変換して水中に出力することができると共
    に、振動板の振動により水中を伝播する音響エネルギー
    を電気エネルギーに変換して取込むことができる水中用
    電気音響変換器において、(A)有底筒状の第1ヨーク
    と、(B)第1ヨーク内に、第1ヨークと同心状に配設
    された棒状の磁歪素子と、(C)磁歪素子の外周面を巻
    回し、且つ音声電流が流れるボイスコイルと、(D)磁
    歪素子の上端に、磁歪素子の軸方向に移動自在に配設さ
    れた第2ヨークであって、(d1)外周面が、第1ヨー
    クと磁路を形成すべく第1ヨークの内周面に当接又は近
    傍まで延びて、第1ヨークの内周面に沿って摺動する基
    部と、(d2)基部に連なり、上方に延在して前記振動
    板の中央部と連結している連結部と、を有する、そのよ
    うな第2ヨークと、(E)磁歪素子の下端に配設されて
    いる第3ヨークと、(F)第1ヨークの底部と第3ヨー
    クとの間に介在され、且つ厚み方向に着磁されている永
    久磁石片と、(G)内周縁部が第1ヨークの外周面に固
    着され、外周縁部が振動板の外周縁部に固着されて、振
    動板の外周縁部を保持すると共に、振動板の内方側空間
    を密閉するフレームと、を有し、(H)前記永久磁石片
    と、前記第1ヨークと、前記2ヨークと、前記磁歪素子
    と、前記第3ヨークとによって、磁気回路が形成されて
    いることを特徴とする水中用電気音響変換器。
  2. 【請求項2】前記フレームと前記振動板の少なくとも一
    方に、前記振動板の内方側空間に水を注入するための注
    水孔が形成され、第1ヨークに関連して、第1ヨーク内
    への水の浸入を防止する防水手段が設けられている請求
    項1記載の水中用電気音響変換器。
  3. 【請求項3】前記防水手段は、第1ヨークの上端に第1
    ヨークの開口部を覆って固着されている第4ヨークと、
    防水部材とを含み、前記第4ヨークは中央孔を有し、こ
    の中央孔には、前記第2ヨークの連結部が挿通してお
    り、この中央孔内周面と連結部外周面との間に、防水部
    材が介装されている請求項2記載の水中用電気音響変換
    器。
  4. 【請求項4】前記第2ヨークの基部外周面と第1ヨーク
    の内周面との空隙に、磁性流体が充填されている請求項
    1乃至3のいずれかに記載の水中用電気音響変換器。
  5. 【請求項5】前記第2ヨークの基部外周縁部には、第1
    ヨークの内周面に沿って上下方向に延びるガイド部が、
    形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の水中
    用電気音響変換器。
  6. 【請求項6】第1ヨーク内に、オイルが充填されている
    請求項1〜5のいずれかに記載の水中用電気音響変換
    器。
JP4086491U 1991-05-02 1991-05-02 水中用電気音響変換器 Expired - Lifetime JP2532410Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010141894A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Qinghua Univ 超音波音響装置

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