JP2007184812A - 振動体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 磁気ギャップの中央に配置するボイスコイルの位置決め精度がバラツク。
【解決手段】 ヨーク2の内部に積層された磁石3、トップレート4からなる磁気回路部1と、ヨーク2とトッププレート4との間に形成される空隙g内に配置されるボイスコイル5と、ボイスコイル5を保持する基板8と、筒状側壁部6aと底部6bに板バネ6cを一体に成形した第1のサスペンション6と、磁気回路部1を保持し、片側はフレームにインサート成形された第2のサスペンション9と、ヨークの外周部に固定された重り10と、第1のサスペンション6を覆うプロテクター11を備えた振動体で、基板8、トッププレート4、ヨーク2及び第1のサスペンション6の4部材のそれぞれに位置決め用の穴8a、4a、2a及び6dを設け、各工程毎に位置決め用の穴を基準にして、ボイスコイル5を磁気ギャップgの中央付近に配置する。安定した製品特性を得ることが可能になる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ヨーク2の内部に積層された磁石3、トップレート4からなる磁気回路部1と、ヨーク2とトッププレート4との間に形成される空隙g内に配置されるボイスコイル5と、ボイスコイル5を保持する基板8と、筒状側壁部6aと底部6bに板バネ6cを一体に成形した第1のサスペンション6と、磁気回路部1を保持し、片側はフレームにインサート成形された第2のサスペンション9と、ヨークの外周部に固定された重り10と、第1のサスペンション6を覆うプロテクター11を備えた振動体で、基板8、トッププレート4、ヨーク2及び第1のサスペンション6の4部材のそれぞれに位置決め用の穴8a、4a、2a及び6dを設け、各工程毎に位置決め用の穴を基準にして、ボイスコイル5を磁気ギャップgの中央付近に配置する。安定した製品特性を得ることが可能になる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、携帯電話やPDAなどの移動通信機器に組み込まれ、パネルや電話機の筐体等を振動させることにより、着信を知らせる振動体及びその製造方法に関する。
従来、携帯電話やPDAなどの移動通信機器には、使用者に着信を知らせるのに、ブザー音やメロディ音を発したり、音を出さずに機器の筐体を振動させるように切り替えて使用するように構成されている。そのために、小型スピーカに類する音響発生用のスピーカと、偏心重りを小型モータで回転させて振動を発生する振動体を合わせて内蔵する構造が取られてきた。しかし、このようにスピーカと振動体との両方を組込むことは機器の小型化や低価格化の上で不利であった。そこで、近年1個のもので音響と振動の両方を発生させる磁気駆動型アクチュエータである多機能振動アクチュエータ(振動体)が用いられるようになっている。(例えば、特許文献1参照)
特願2005−156486号(第3頁、図1、図2)
先に、本出願人が出願した上記した特許文献1に開示されている振動体の構造は、図3及び図4で示される。図3、図4において、振動体の磁気回路部21は、略碗形状をしたヨーク22と、該ヨーク22の内部に順次積み重ねられる平板状の磁石23およびトップレート24から構成される。そして、この磁気回路部21と、ヨーク22の側壁の内周部と平板状のトッププレート24の外周部との間に形成される空隙(磁気ギャップ)g内にボイスコイル25を配設する。このボイスコイル25は、エナメル被覆銅線であるコイル巻線を矩形断面に形成し環状に巻回した空芯ボイスコイルであり、基板28に位置決めされ接着されている。第1のサスペンション26は筒状側壁部26aを有し、該筒状側壁部26aの底部26bに板バネ26cを一体に成形する。フレーム27は前記第1のサスペンション26の筒状側壁部26aの端面に嵌め込まれている。基板28の外径は前記第1のサスペンション26の内径にて位置決めされ、基板28はフレーム27に接着して固定されている。
図4に示すように、前記第1のサスペンション26は金属部材よりなり、その形状は、上述したように、金属薄板をプレスで深絞り加工して形成した筒状側壁部26aと、該筒状側壁部26aの底部26bに板バネ26cを一体に曲げ成形する。第1のサスペンション26の板バネ26cの形状は、同心の内部リング部と外部リング部と、両リング部を連結する円弧状のアーム部とよりなり、図3に示すように、内周リング部で前記磁気回路部21のヨーク22の底面にレーザ溶接などで固定されている。リング状の重り29は、内径部29aで前記ヨーク22の外周に固定された付加質量である。
図5において、振動体の主要部の構造は上述した振動体と同様であるので説明は省略する。第2のサスペンション31の片側は、リング形状をした樹脂フレーム27にインサート成形されている。前記フレーム27は第1のサスペンション26に嵌め込まれている。基板28の外径は前記第1のサスペンション26の内径にて位置決めされ、基板28はフレーム27に接着して固定されている。上記した振動体の第1のサスペンション26の底面26b及び筒状側壁部26aの一部は、プロテクター30で覆われている。
上記した振動体の製造方法について説明する。基板とボイスコイルの接着工程では、基板28は外径基準で治具1にセットする。この時、基板28の位置決めは、基板28の外径と治具1の内径できまる。ボイスコイル25は治具2にセットし、治具1の内径ガイドにて接着する。そのため、治具1と基板28の公差が大きくなり、ボイスコイル25の位置決め精度が安定しない。
磁気回路部の接着工程は、トッププレート24の外径とヨーク22の内径を基準とした治具を使用し、位置決め後接着する。
第1のサスペンションと重りの溶接工程は、治具3に重り29をセットする。この時、重り29の位置決めは、重り29の段差部と、第1のサスペンション26の内径で決定される。位置決め後、レーザ溶接などで溶接する。
第1のサスペンションと磁気回路部の溶接工程は、磁気回路部21を治具4にセットする。この時、磁気回路部21の位置決めは、トッププレート24とヨーク22の磁気ギャップgと、第1のサスペンション26の内径で決定され、位置決め後、レーザ溶接などで溶接する。しかしながら、磁気回路部21の位置決めは、第1のサスペンション26の内径の精度に影響され、位置決め精度は確保できない。
第2のサスペンションと磁気回路部の溶接工程は、フレーム27にインサート成形された第2のサスペンション31を第1のサスペンション26に嵌め込む。その後、第2のサスペンション31を磁気回路部21と溶接する。この時、位置決めは、フレーム27の外径と第1のサスペンション26の内径の部品精度となる。
基板とフレームの接着工程は、第1のサスペンション26の内径と、基板28の外径の部品精度にて位置決めし、その後、接着する。位置決めは、両者の部品精度に影響されるので、満足するものではない。
第1のサスペンションとプロテクター取着工程は、第1のサスペンション26の底面26bの開口部と側面26aの一部を覆うように、プロテクター30を取付ける。
解決しようとする問題点としては、上記した構造の振動体およびその製造方法において、基板とボイスコイルの接着工程において、上記したように、治具と基板の公差が大きくなり、基板にボイスコイルを位置決めして接着するので、ボイスコイルの位置決め精度が非常に悪い。
また、第1のサスペンションと磁気回路部の溶接工程において、磁気回路部の位置決めは、第1のサスペンションの内径の精度に影響され、位置決め精度は確保できない。
また、基板とフレームの接着工程は、第1のサスペンションの内径と基板の外径の個々の部品精度で位置決めされるので、安定しない。
以上述べたように、基板に接着されるボイスコイルを磁気ギャップの中央付近に安定した状態で配置することが望ましいが、個々の部品精度で行うため極めて困難である。従って、ボイスコイルの位置が磁気ギャップ内でバラツクことにより、振動特性が変化し、安定した製品特性を得ることが困難である。
また、ボイスコイルの配置位置が、磁気ギャップの中央に安定しないため、落下試験でのボイスコイルへの不具合が発生する恐れがある。などの問題があった。
本発明は、上述の欠点を解消するもので、その目的は、基板、トッププレート、ヨーク及び第1のサスペンションの4部材にそれぞれ位置決め用の穴を設け、製造の各工程毎にその穴を基準にし、ボイスコイルを磁気ギャップの中央付近に安定した状態で配設することにより、信頼性に優れた安価な振動体及びその製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明における振動体は、碗形状をしたヨークと、該ヨークの内部に順次積層される板状の磁石およびトップレートから構成される磁気回路部と、該磁気回路部のヨークの側壁の内周部とトッププレートの外周部との間に形成される空隙(磁気ギャップ)内に配置されるボイスコイルと、前記磁気回路部の外方でボイスコイルを保持する基板と、筒状側壁部を有し、該筒状側壁部の底部に板バネを一体に成形した第1のサスペンションと、前記磁気回路部を保持する第2のサスペンションと、前記ヨークの外周部に固定されたリング状の重りと、前記第1のサスペンションを覆うプロテクターを備えた振動体において、前記基板、トッププレート、ヨーク及び第1のサスペンション
の4部材にそれぞれ位置決め用の穴を設け、該位置決め用の穴を基準にして、前記ボイスコイルを磁気ギャップの中央付近に配置するように構成したことを特徴とするものである。
の4部材にそれぞれ位置決め用の穴を設け、該位置決め用の穴を基準にして、前記ボイスコイルを磁気ギャップの中央付近に配置するように構成したことを特徴とするものである。
また、本発明における振動体の製造方法は、碗形状をしたヨークと、該ヨークの内部に順次積層される板状の磁石およびトップレートから構成される磁気回路部と、該磁気回路部のヨークの側壁の内周部とトッププレートの外周部との間に形成される空隙(磁気ギャップ)内に配置されるボイスコイルと、前記磁気回路部の外方でボイスコイルを保持する基板と、筒状側壁部を有し、該筒状側壁部の底部に板バネを一体に成形した第1のサスペンションと、前記磁気回路部を保持する第2のサスペンションと、前記ヨークの外周部に固定されたリング状の重りと、前記第1のサスペンションを覆うプロテクターを備えた振動体の製造方法において、
前記基板の中心に位置決め用の穴を形成し、該位置決め用の穴を治具の位置決めピンにセットし、一方、ボイスコイルを治具にセットし、基板の位置決めに使用した位置決めピンにてガイドして基板にボイスコイルを接着する接着工程と、
前記トッププレートとヨークの中心にそれぞれ位置決め用の穴を形成すると共に、前記磁石の上面にトッププレートを、下面にヨークを配置し、前記トッププレート外径とヨーク内径を基準とした治具を使用して位置決めして接着する磁気回路部接着工程と、
前記重りを治具にセットし、前記重りの段差部と第1のサスペンションの内径で位置決めした後、レーザ溶接で第1のサスペンションに重りを溶接する溶接工程と、
前記第1のサスペンションの内周リング部の中央部に位置決め用の穴を形成すると共に、該位置決め用の穴とヨークの位置決め用の穴を治具の位置決めピンにてガイドし、磁気回路部を位置決めした後、レーザ溶接で溶接して第1のサスペンションに磁気回路部を溶接する工程と、
前記フレームに第2のサスペンションをインサート成形し、該フレームを第1のサスペンションに嵌め込み、その後、第2のサスペンションを前記磁気回路部と溶接する溶接工程と、
前記基板の位置決め用の穴と、トッププレートの位置決め用の穴の双方に共通する位置決めピンでガイドできる治具を使用し、前記ボイスコイルを磁気ギャップの中央に配置できるように位置決めした状態で、フレームに基板を接着する基板とフレームの接着工程と、
前記第1のサスペンションの底面の開口部をプロテクターで塞ぐプロテクター取着工程と、
からなることを特徴とするものである。
前記基板の中心に位置決め用の穴を形成し、該位置決め用の穴を治具の位置決めピンにセットし、一方、ボイスコイルを治具にセットし、基板の位置決めに使用した位置決めピンにてガイドして基板にボイスコイルを接着する接着工程と、
前記トッププレートとヨークの中心にそれぞれ位置決め用の穴を形成すると共に、前記磁石の上面にトッププレートを、下面にヨークを配置し、前記トッププレート外径とヨーク内径を基準とした治具を使用して位置決めして接着する磁気回路部接着工程と、
前記重りを治具にセットし、前記重りの段差部と第1のサスペンションの内径で位置決めした後、レーザ溶接で第1のサスペンションに重りを溶接する溶接工程と、
前記第1のサスペンションの内周リング部の中央部に位置決め用の穴を形成すると共に、該位置決め用の穴とヨークの位置決め用の穴を治具の位置決めピンにてガイドし、磁気回路部を位置決めした後、レーザ溶接で溶接して第1のサスペンションに磁気回路部を溶接する工程と、
前記フレームに第2のサスペンションをインサート成形し、該フレームを第1のサスペンションに嵌め込み、その後、第2のサスペンションを前記磁気回路部と溶接する溶接工程と、
前記基板の位置決め用の穴と、トッププレートの位置決め用の穴の双方に共通する位置決めピンでガイドできる治具を使用し、前記ボイスコイルを磁気ギャップの中央に配置できるように位置決めした状態で、フレームに基板を接着する基板とフレームの接着工程と、
前記第1のサスペンションの底面の開口部をプロテクターで塞ぐプロテクター取着工程と、
からなることを特徴とするものである。
本発明の振動体は、基板、トッププレート、ヨーク及び第1のサスペンションのそれぞれに設けられた位置決め用の穴を基準にして、各部品を組み立てるので、ボイスコイルを磁気ギャップの中央付近に精度良く安定した状態で配設することが可能である。信頼性に優れた安価な振動体及びその製造方法を提供することができる。
本発明の振動体およびその製造方法について、図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の実施例に係わり、図1は、振動体の断面図、図2は、図1の平面図である。図1、図2において、従来例と同様に、この振動体の磁気回路部1は、略碗形状をし、その中央部に位置決め用の穴2aを配設したヨーク2の内部に順次積み重ねられる平板状の磁石3およびその中央部に位置決め用の穴4aを配設したトッププレート4から構成される。そして、この磁気回路部1と、ヨーク2の側壁の内周部と平板状のトッププレート4の外周部との間に形成される空隙(磁気ギャップ)g内にボイスコイル5を配設する。このボイスコイル5は、その中央部に位置決め用の穴8aを配設した基板8に、後述する製造方法により精度よく位置決めされ接着されている。
第1のサスペンション6は筒状側壁部6aを有し、該筒状側壁部6aの底部6bに板バネ6cを一体に成形されており、内周リング部の中央部に位置決め用の穴6dが配設されている。前記ヨーク2の位置決め用の穴2aと、第1のサスペンション6の位置決め用の穴6dで位置決めした状態で、前記磁気回路部1のヨーク2の底面にレーザ溶接などで固定されている。
第2のサスペンション9の片側はリング形状をしたフレーム7にインサート成形されていて、フレーム7は前記第1のサスペンション6の筒状側壁部6aの端面に嵌め込まれている。基板8の外径は前記第1のサスペンション6の内径にて位置決めされている。10は、付加質量としてのリング状の重りで、内径部10aで前記ヨーク2の外周に固定されている。
上記した振動体の第1のサスペンション6の底面6bの開口部及び筒状側壁部6aの一部をプロテクター11で覆うように構成する。
上述した振動体の製造方法について説明する。図1において、先ず、基板とボイスコイルの接着工程は、基板8の位置決めは、基板8に配設された位置決め用の穴8aを治具1に植設されている位置決めピンにセットすることで決まる。次に、ボイスコイル5を治具2にセットし、基板8の位置決めに使用した同一の位置決めピンにてガイドして接着する。基板8に配設された位置決め用の穴8aの加工精度は良く形成され、ボイスコイル5の接着まで同一の位置決めピンを使用するので、基板8に接着されるボイスコイル5の位置決め精度は極めて良好である。
磁気回路部接着工程は、中央部に位置決め用の穴4aを配設したトッププレート4と、位置決め用の穴2aを配設したヨーク2を、従来工程と同様に、前記磁石3の上下面に配置し、前記トッププレート4の外径とヨーク2の内径を基準とした治具を使用して位置決めして接着する。
第1のサスペンションと重りの溶接工程は、治具3に重り10をセットする。この時、重り10の位置決めは、従来工程と同様に、重り10の段差部と第1のサスペンション6の内径で位置決めした後、レーザ溶接などで第1のサスペンション6に重り10を溶接する。
第1のサスペンションと磁気回路部の溶接工程は、治具4に磁気回路部1をセットする。この時、磁気回路部1の位置決めは、第1のサスペンション6の内周リング部の中央部に形成された位置決め用の穴6dと、ヨーク2の底面の中央部に形成された位置決め用の穴2aの双方を同一の位置決めピンにてガイドできる治具を使用し、磁気回路部1を位置決めした後、レーザ溶接などで溶接して第1のサスペンションに磁気回路部を溶接する。この工程では、ヨーク2の位置決め用の穴2aと第1のサスペンション6の位置決め用の穴6dを使用して、同一の位置決めピンで位置決めされた状態で溶接されるので、第1のサスペンション6に磁気回路部1は精度良く溶接される。
第2のサスペンションと磁気回路部の溶接工程は、従来工程と同様に、前記フレーム7に第2のサスペンション9をインサート成形し、フレーム7を前記第1のサスペンション6の開口している上端部(基板側)に嵌め込み、その後、第2のサスペンション9を前記磁気回路部1とレーザ溶接などで溶接する。位置決めは、フレーム7の外径と第1のサスペンション6の内径の部品精度となる。
基板とフレームの接着工程は、基板8に配設された位置決め用の穴8aと、トッププレート4に配設された位置決め用の穴4aの双方に共通の位置決めピンでガイドできる治具を使用し、前記ボイスコイル5を磁気ギャップgの中央に配置できるように位置決めした後、接着する。この時、基板8の外径と、第1のサスペンション6の内径で位置が決まらないように、基板8の外径サイズを若干小さく作製する。
プロテクター取着工程は、従来工程と同様に、前記第1のサスペンション6の筒状側壁部6aの一部と底面6bの開口部とを覆うように、プロテクター11を取着する。
以上、述べた構成の振動体とその製造方法の作用・効果について説明する。特に、基板にボイスコイルを接着する工程、第1のサスペンションに磁気回路部を溶接する工程及び基板にフレームを接着する製造の各工程毎に、基板、トッププレート、ヨーク及び第1のサスペンションのそれぞれに配設した位置決め用の穴を基準にして作業し、ボイスコイルを磁気ギャップの中央付近に精度良く安定した状態で配設することができるので、製品の歩留まりが向上し、信頼性に優れた安価な振動体及びその製造方法を提供することが可能である。
1 磁気回路部
2 ヨーク
2a 位置決め用の穴
3 磁石
4 トップレート
4a 位置決め用の穴
5 ボイスコイル
6 第1のサスペンション
6a 筒状側壁部
6b 底部
6c 板バネ
6d 位置決め用の穴
7 フレーム
8 基板
8a 位置決め用の穴
9 第2のサスペンション
10 重り
10a 内径部
11 プロテクター
g 磁気ギャップ
2 ヨーク
2a 位置決め用の穴
3 磁石
4 トップレート
4a 位置決め用の穴
5 ボイスコイル
6 第1のサスペンション
6a 筒状側壁部
6b 底部
6c 板バネ
6d 位置決め用の穴
7 フレーム
8 基板
8a 位置決め用の穴
9 第2のサスペンション
10 重り
10a 内径部
11 プロテクター
g 磁気ギャップ
Claims (2)
- 碗形状をしたヨークと、該ヨークの内部に順次積層される板状の磁石およびトップレートから構成される磁気回路部と、該磁気回路部のヨークの側壁の内周部とトッププレートの外周部との間に形成される空隙(磁気ギャップ)内に配置されるボイスコイルと、前記磁気回路部の外方でボイスコイルを保持する基板と、筒状側壁部を有し、該筒状側壁部の底部に板バネを一体に成形した第1のサスペンションと、前記磁気回路部を保持する第2のサスペンションと、前記ヨークの外周部に固定されたリング状の重りと、前記第1のサスペンションを覆うプロテクターを備えた振動体において、前記基板、トッププレート、ヨーク及び第1のサスペンションの4部材に、それぞれ位置決め用の穴を設け、該位置決め用の穴を基準にして、前記ボイスコイルを磁気ギャップの中央付近に配置するように構成したことを特徴とする振動体。
- 碗形状をしたヨークと、該ヨークの内部に順次積層される板状の磁石およびトップレートから構成される磁気回路部と、該磁気回路部のヨークの側壁の内周部とトッププレートの外周部との間に形成される空隙(磁気ギャップ)内に配置されるボイスコイルと、前記磁気回路部の外方でボイスコイルを保持する基板と、筒状側壁部を有し、該筒状側壁部の底部に板バネを一体に成形した第1のサスペンションと、前記磁気回路部を保持する第2のサスペンションと、前記ヨークの外周部に固定されたリング状の重りと、前記第1のサスペンションを覆うプロテクターを備えた振動体の製造方法において、
前記基板の中心に位置決め用の穴を形成し、該位置決め用の穴を治具の位置決めピンにセットし、一方、ボイスコイルを治具にセットし、基板の位置決めに使用した位置決めピンにてガイドして基板にボイスコイルを接着する接着工程と、
前記トッププレートとヨークの中心にそれぞれ位置決め用の穴を形成すると共に、前記磁石の上面にトッププレートを、下面にヨークを配置し、前記トッププレート外径とヨーク内径を基準とした治具を使用して位置決めして接着する磁気回路部接着工程と、
前記重りを治具にセットし、前記重りの段差部と第1のサスペンションの内径で位置決めした後、レーザ溶接で第1のサスペンションに重りを溶接する溶接工程と、
前記第1のサスペンションの内周リング部の中央部に位置決め用の穴を形成すると共に、該位置決め用の穴とヨークの位置決め用の穴を治具の位置決めピンにてガイドし、磁気回路部を位置決めした後、レーザ溶接で溶接して第1のサスペンションに磁気回路部を溶接する工程と、
前記フレームに第2のサスペンションをインサート成形し、該フレームを第1のサスペンションに嵌め込み、その後、第2のサスペンションを前記磁気回路部と溶接する溶接工程と、
前記基板の位置決め用の穴と、トッププレートの位置決め用の穴の双方に共通する位置決めピンでガイドできる治具を使用し、前記ボイスコイルを磁気ギャップの中央に配置できるように位置決めした状態で、フレームに基板を接着する基板とフレームの接着工程と、
前記第1のサスペンションの底面の開口部をプロテクターで塞ぐプロテクター取着工程と、
からなることを特徴とする振動体の製造方法。
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