JP2004023200A - 電気音響変換器およびその製造方法 - Google Patents

電気音響変換器およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】動電型の電気音響変換器において、その製造工程を簡素化する。
【解決手段】ボイスコイル22、振動板20、フレーム24および1対の端子部材26を、振動板サブアッシ12として構成するとともに、振動板20を覆うようにして設けられるカバー18を有底筒状部材として構成し、このカバー18内に振動板サブアッシ12および外磁式の磁気回路ユニット14が収容された構成とする。これにより、カバー18をその開放端部18cが上向きになるように配置した状態で、振動板サブアッシ12および磁気回路ユニット14を構成するマグネット30、ヨーク32、ベース28を、振動板サブアッシ12、ヨーク32、マグネット30、ベース28の順番でカバー18内に落とし込むことにより、電気音響変換器の組付けを行えるようにする。
【選択図】     図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、動電型の電気音響変換器およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、動電型の電気音響変換器(例えばスピーカやマイクロホン等)は、振動板と、この振動板に一端部が固定されたボイスコイルと、このボイスコイルの他端部を収容する筒状磁気間隙が形成された磁気回路ユニットとを備えた構成となっている。
【0003】
このような電気音響変換器において、その振動板の周縁部を支持するフレームに1対の端子部材を取り付け、これら端子部材によりボイスコイルのコイル端末を導通固定するようにすれば、ボイスコイル、振動板、フレームおよび1対の端子部材を振動板サブアッシとして予め組み付けておくことができるので、電気音響変換器の製造工程をある程度簡素化することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を採用した場合においても、次のような問題がある。
【0005】
すなわち、動電型の電気音響変換器においては、振動板に手の指や他の部材等が不用意に接触してしまうのを防止するため、放音孔を有するカバーが振動板を覆うようにして設けられる場合が多いが、このような電気音響変換器を製造する工程においては、磁気回路ユニットおよびカバーを、フレームに対してその両側から組み付ける必要がある。このため、これら両組付工程間において振動板サブアッシをひっくり返す作業が必要となり、製造工程が複雑化してしまう、という問題がある。
【0006】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、動電型の電気音響変換器において、その製造工程を簡素化することができる電気音響変換器およびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、カバーの構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0008】
すなわち、本願発明に係る電気音響変換器は、
ボイスコイルの一端部が固定された振動板と、この振動板の周縁部を支持するフレームと、このフレームに支持された状態で上記ボイスコイルのコイル端末を導通固定する1対の端子部材と、上記ボイスコイルの他端部を収容する筒状磁気間隙が形成された磁気回路ユニットと、上記振動板を覆うようにして設けられた放音孔を有するカバーと、を備えてなる電気音響変換器において、
上記ボイスコイル、振動板、フレームおよび1対の端子部材が、振動板サブアッシとして構成されており、
上記カバーが、有底筒状部材として構成されており、
上記振動板サブアッシおよび磁気回路ユニットが、上記カバー内に収容されている、ことを特徴とするものである。
【0009】
また、本願発明に係る電気音響変換器の製造方法は、
ボイスコイルの一端部が固定された振動板と、この振動板の周縁部を支持するフレームと、このフレームに支持された状態で上記ボイスコイルのコイル端末を導通固定する1対の端子部材と、上記ボイスコイルの他端部を収容する筒状磁気間隙が形成された磁気回路ユニットと、上記振動板を覆うようにして設けられた放音孔を有するカバーと、を備えてなる電気音響変換器を製造する方法において、
上記ボイスコイル、振動板、フレームおよび1対の端子部材を、振動板サブアッシとして予め組み付けておくとともに、上記カバーを有底筒状部材として形成しておき、
上記振動板サブアッシおよび磁気回路ユニットを、この順番で上記カバーの開放端部から該カバー内に挿入して該カバーに固定する、ことを特徴とするものである。
【0010】
上記「電気音響変換器」は、動電型の電気音響変換器であれば、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、小型のスピーカ、ブザー、マイクロホン、レシーバ等が採用可能である。
【0011】
上記「振動板」、「ボイスコイル」および「磁気回路ユニット」は、動電型の電気音響変換器の構成要素として使用可能なものであれば、その具体的構成は特に限定されるものではない。
【0012】
上記「カバー」は、放音孔を有する有底筒状部材であって、振動板サブアッシおよび磁気回路ユニットを収容可能に構成されたものであれば、その筒形状、材質等の具体的構成は特に限定されるものではない。また、この「カバー」は、振動板サブアッシおよび磁気回路ユニットの全体を該カバー内に収容する構成であってもよいし、その一部をカバーから突出させるようにして収容する構成であってもよい。
【0013】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る電気音響変換器は、そのボイスコイル、振動板、フレームおよび1対の端子部材が振動板サブアッシとして構成されるとともに、その振動板を覆うようにして設けられるカバーが有底筒状部材として構成されており、このカバー内に振動板サブアッシおよび磁気回路ユニットが収容されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0014】
すなわち、振動板サブアッシおよび磁気回路ユニットを、この順番でカバーの開放端部から該カバー内に挿入して該カバーに固定することにより、電気音響変換器の組付けを行うことができるので、従来のように電気音響変換器の組付工程において振動板サブアッシをひっくり返す作業を行う必要がなくなる。
【0015】
したがって本願発明によれば、動電型の電気音響変換器において、その製造工程を簡素化することができる。
【0016】
この場合において、上記フレームを、略円環状の振動板支持部と、この振動板支持部から外周側へ突出する端子部材支持部とからなる構成とし、上記磁気回路ユニットの外周形状を、振動板支持部の外径と略同じ外径の略円筒形状に設定し、上記カバーを、振動板支持部の外径と略同じ内径の略円筒形の周壁部を有するとともに、この周壁部に該周壁部から端子部材支持部を外周側へ突出させるための切欠き部が形成された構成とすれば、カバーをコンパクトに構成することができるので、電気音響変換器の小型化を図ることができる。しかも、カバーの形状を単純な形状にすることができるので、これを金属製のプレス成形品等で構成することが可能となり、これを合成樹脂製の射出成形品で構成した場合等に比して薄肉化を図ることができ、これにより電気音響変換器を一層小型化することができる。
【0017】
ところで上記構成において、電気音響変換器を組み付ける際、マグネット、ヨークおよびベースを磁気回路ユニットとして予め組け付けてからカバー内に挿入するようにしてもよいが、このようにした場合には、磁気回路ユニットを組み付ける際、所定の筒状磁気間隙を確保するために治具を用いることが必要となる。
【0018】
そこで、磁気回路ユニットを、ボイスコイルよりも外周側に配置されたマグネットと、このマグネットの一端面に固定されるようにして筒状磁気間隙の外周面を構成するヨークと、マグネットの他端面に固定されるようにして上記筒状磁気間隙の内周面を構成するベースとからなる、いわゆる外磁式の磁気回路ユニットとして構成するとともに、そのマグネット、ヨークおよびベースの外径を互いに略同じ値に設定しておくようにすれば、これらをヨーク、マグネット、ベースの順番でカバー内に挿入することにより、所定の筒状磁気間隙を確保するようにした上で、磁気回路ユニットのカバー内への挿入を行うことができる。そしてこれにより、治具を用いての磁気回路ユニットの組付作業を不要とすることができるので、電気音響変換器の製造工程を一層簡素化することができる。
【0019】
この場合において、振動板サブアッシ、ヨーク、マグネットおよびベースのカバー内への挿入方法は、特に限定されるものではないが、カバーをその開放端部が上向きになるように配置した状態で、このカバー内に振動板サブアッシ、ヨーク、マグネットおよびベースを順次落とし込むようにすれば、電気音響変換器の製造工程をより一層簡素化することができる。
【0020】
なお、特表2000−509934号公報には、外磁式の磁気回路ユニットを備えた電気音響変換器の構成が記載されているが、この電気音響変換器は上記振動板サブアッシを備えた構成とはなっていない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1は、本願発明の一実施形態に係る電気音響変換器10を、その正面が上になるように配置した状態で示す側断面図である。また、図2および3は、その平面図および底面図である。
【0023】
これらの図に示すように、本実施形態に係る電気音響変換器10は、小型の動電型スピーカであって、携帯電話機等の外部機器に装着された状態で使用されるようになっている。
【0024】
この電気音響変換器10は、振動板サブアッシ12と、磁気回路ユニット14と、固定リング16と、カバー18とからなっている。
【0025】
振動板サブアッシ12は、図4に単品でも示すように、振動板20と、ボイスコイル22と、フレーム24と、1対の端子部材26とからなっている。
【0026】
振動板20は、同心円状に形成された複数の凹凸を有するダイヤフラム状の部材であって、合成樹脂フィルムに熱プレス成形を施すことにより形成されている。そして、この振動板20は、その外周縁平坦部20aにおいてフレーム24に固定されており、また、その中間平坦部20bにはボイスコイル22の上端部(一端部)が接着固定されている。
【0027】
フレーム24は、外径がφ10mm以下(例えばφ8mm程度)の円環状の振動板支持部24Aと、この振動板支持部24Aから外周側へ突出するように形成された端子部材支持部24Bとからなり、振動板支持部24Aにおいて振動板20の外周縁平坦部20aを支持するとともに、端子部材支持部24Bにおいて1対の端子部材26を支持している。
【0028】
各端子部材26は、プレート状に形成されており、インサート成形によりフレーム24と一体的に形成されている。そして、これら各端子部材26の上面には、ボイスコイル22のコイル端末22aが熱圧着等により導通固定されている。
【0029】
フレーム24の振動板支持部24Aは、断面L字形に形成されており、その各端子部材26寄りの部位には、コイル端末22aを挿通させるための1対の凹部24aが形成されている。また、フレーム24の端子部材支持部24Bの上面には、各端子部材26に導通固定されたコイル端末22aを覆うようにしてオーバコート34が施されている。
【0030】
磁気回路ユニット14は、鋼製のベース28と、マグネット30と、鋼製のヨーク32とからなっている。
【0031】
ベース28は、リング状平板部28Aの内周縁に上向きフランジ部28Bが形成されてなっている。マグネット30は、ベース28の上向きフランジ部28Bの外径よりも所定寸法大きい内径を有するリング状の部材であって、ベース28のリング状平板部28Aの上面に該ベース28と略同心で配置されている。ヨーク32は、マグネット30の内径よりも僅かに小さい内径を有するリング状の部材であって、マグネット30の上面に該マグネット30と略同心で配置されている。これらベース28、マグネット30およびヨーク32の外径は、いずれもフレーム24の振動板支持部24Aの外径と略同じ値に設定されている。
【0032】
この磁気回路ユニット14は、そのヨーク32の上面においてフレーム24の振動板支持部24Aの下面に当接するようにして該振動板支持部24Aと略同心で配置されている。そして、この磁気回路ユニット16は、そのベース28の上向きフランジ部28Bの外周面とヨーク32の内周面との間に、ボイスコイル22の下端部(他端部)を収容する円筒状磁気間隙を全周略同一幅で形成するようになっている。
【0033】
カバー18は、金属製(例えばアルミニウム製)のプレス成形品からなる有底筒状部材として構成されており、振動板20を上方側から覆うようにして設けられている。
【0034】
このカバー18の底壁部18Aの中央部には、放音孔18aが形成されている。一方、このカバー18の周壁部18Bは、円筒形に形成されており、その内径は、振動板支持部24Aの外径と略同じ値(僅かに大きい値)に設定されている。また、この周壁部18Bには、矩形状の切欠き部18bが形成されており、この切欠き部18bを介してフレーム24の端子部材支持部24Bを該周壁部18Bから外周側へ突出させるようになっている。
【0035】
固定リング16は、その外径が、フレーム24の振動板支持部24Aの外径と略同じ値に設定されている。この固定リング16は、カバー18内において、振動板20の外周縁平坦部20aとカバー18の底壁部18Aとの間に介装されており、これにより振動板20がカバー18と干渉してしまうのを回避するようになっている。
【0036】
本実施形態に係る電気音響変換器10においては、振動板サブアッシ12および磁気回路ユニット14が、固定リング16と共にカバー18内に収容されている。その際、カバー18の開放端部18cが、磁気回路ユニット14の下面よりも多少下方位置まで延びるよう、その周壁部18Bの高さが設定されている。
【0037】
次に、本実施形態に係る電気音響変換器10の製造工程について説明する。
【0038】
まず、図4に示すように、ボイスコイル22、振動板20、フレーム24および1対の端子部材26を、振動板サブアッシ12として予め組み付けておく。この振動板サブアッシ12を組み付けた段階では、同図に示すように、振動板20における外周縁平坦部20aの外周側に、該振動板20を成形する際の抜きシロとしてL字フランジ部20cが形成された状態となっている。
【0039】
次に、図5に示すように、カバー18を、その開放端部18cが上向きになるように配置した状態で、固定リング16、振動板サブアッシ12、ヨーク32、マグネット30およびベース28を、この順番でカバー18内に順次落とし込む。
【0040】
このとき、固定リング16、ヨーク32、マグネット30およびベース28の外径は、いずれもフレーム24の振動板支持部24Aの外径と略同じ値に設定されており、そして、この振動板支持部24Aの外径は、振動板支持部24Aの内径と略同じ値(僅かに小さい値)に設定されているので、これら固定リング16、振動板サブアッシ12、ヨーク32、マグネット30およびベース28を順次落とし込むだけで、これら各部品は互いに略同心の位置関係でカバー18内に挿入されることとなる。
【0041】
この落とし込みの際、振動板サブアッシ12については、そのフレーム24の端子部材支持部24Bをカバー18の切欠き部18bと位置合わせする必要があるが、固定リング16、ヨーク32、マグネット30およびベース28については、単に落とし込むだけで足りる。なお、振動板サブアッシ12をカバー18内に落とし込む際、振動板20のL字フランジ部20cは、その端子部材支持部24Bの上面に位置する部分以外は、カバー18の開放端部18cとの当接により折り曲げられる。
【0042】
このようにして、固定リング16、振動板サブアッシ12、ヨーク32、マグネット30およびベース28をカバー18内に落とし込んだ後、ベース28のリング状平板部28Aの外周縁に沿って接着剤36を塗布することにより、該ベース28をカバー18の周壁部18Bに固定するとともに、フレーム24の端子部材支持部24Bの内周縁に沿って接着剤38を塗布することにより、ヨーク32およびマグネット30をフレーム24の端子部材支持部24Bに固定する。
【0043】
以上詳述したように、本実施形態に係る電気音響変換器10は、そのボイスコイル22、振動板20、フレーム24および1対の端子部材26が、振動板サブアッシ12として構成されるとともに、振動板20を覆うようにして設けられるカバー18が、有底筒状部材として構成されており、このカバー18内に振動板サブアッシ12および磁気回路ユニット14が収容されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0044】
すなわち、振動板サブアッシ12および磁気回路ユニット14を、この順番でカバー18の開放端部18cから該カバー18内に挿入して該カバー18に固定することにより、電気音響変換器10の組付けを行うことができるので、従来のように電気音響変換器の組付工程において振動板サブアッシをひっくり返す作業を行う必要がなくなり、これにより電気音響変換器10の製造工程を簡素化することができる。
【0045】
特に本実施形態においては、フレーム24が、略円環状の振動板支持部24Aと、この振動板支持部24Aから外周側へ突出する端子部材支持部24Bとからなり、また、磁気回路ユニット14の外周形状が、振動板支持部24Aの外径と略同じ外径の略円筒形状に設定されており、さらに、カバー18が、振動板支持部24Aの外径と略同じ内径の略円筒形の周壁部18Bを有するとともに、この周壁部18Bに該周壁部18Bから端子部材支持部24Bを外周側へ突出させるための切欠き部18bが形成されているので、カバー18をコンパクトに構成することができ、これにより電気音響変換器10の小型化を図ることができる。しかも、カバー18の形状を単純な形状にすることができるので、本実施形態のようにカバー18を金属製のプレス成形品で構成することも容易に可能となる。そして、このようにカバー18を金属製のプレス成形品で構成することにより、これを合成樹脂製の射出成形品で構成した場合等に比して薄肉化を図ることができ、これにより電気音響変換器10を一層小型化することができる。
【0046】
また本実施形態においては、磁気回路ユニット14が外磁式の磁気回路ユニットとして構成されており、そのマグネット30、ヨーク32およびベース28の外径が互いに略同じ値に設定されているので、これらをヨーク32、マグネット30、ベース28の順番でカバー18内に挿入することにより、これらを互いに略同心に維持した状態でカバー18内に収容することができる。そしてこれにより、所定の筒状磁気間隙を確保するようにした上で、磁気回路ユニット14の組付けをカバー18内において行うことができるので、治具を用いての磁気回路ユニット14の組付作業を不要とすることができ、これにより電気音響変換器10の製造工程を一層簡素化することができる。しかも、このように磁気回路ユニット14が外磁式の磁気回路ユニットとして構成されているので、電気音響変換器10が小型であるにもかかわらず、磁気回路ユニット14を容易に構成することができる。
【0047】
さらに本実施形態においては、振動板サブアッシ12、ヨーク32、マグネット30およびベース28のカバー18内への挿入が、カバー18をその開放端部18cが上向きになるように配置した状態で、該カバー18内に振動板サブアッシ12、ヨーク32、マグネット30およびベース28を順次落とし込むことにより行われるようになっているので、電気音響変換器10の製造工程をより一層簡素化することができる。
【0048】
なお、上記実施形態においては、ベース28のリング状平板部28Aの外周縁に沿って接着剤36を塗布するとともに、フレーム24の端子部材支持部24Bの内周縁に沿って接着剤38を塗布することにより、振動板サブアッシ12および磁気回路ユニット14をカバー18に固定するようになっているが、このようにする代わりに、図6に示すように、固定リング16、振動板サブアッシ12、ヨーク32、マグネット30およびベース28をカバー18内に落とし込んだ後、カバー18の開放端部18cを内周側に折り曲げてベース28のリング状平板部28Aの外周縁にカシメることにより、振動板サブアッシ12および磁気回路ユニット14をカバー18に固定することも可能である。
【0049】
また、上記実施形態においては、振動板サブアッシ12および磁気回路ユニット14が、固定リング16を介してカバー18内に挿入されるようになっているが、カバー18の稜線部に固定リング16の厚さ分の段差部を形成するようにすれば、固定リング16の使用を廃止することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る電気音響変換器を、その正面が上になるように配置した状態で示す側断面図
【図2】上記電気音響変換器を示す平面図
【図3】上記電気音響変換器を示す底面図
【図4】上記電気音響変換器の振動板サブアッシを単品で示す平面図
【図5】上記電気音響変換器の製造工程を示す側断面図
【図6】上記実施形態の変形例に係る電気音響変換器を示す、図1と同様の図
【符号の説明】
10 電気音響変換器
12 振動板サブアッシ
14 磁気回路ユニット
16 固定リング
18 カバー
18A 底壁部
18B 周壁部
18a 放音孔
18b 切欠き部
18c 開放端部
20 振動板
20a 外周縁平坦部
20b 中間平坦部
22 ボイスコイル
22a コイル端末
24 フレーム
24A 振動板支持部
24B 端子部材支持部
24a 凹部
26 端子部材
28 ベース
28A リング状平板部
28B 上向きフランジ部
30 マグネット
32 ヨーク
34 オーバコート
36、38 接着剤

Claims (6)

  1. ボイスコイルの一端部が固定された振動板と、この振動板の周縁部を支持するフレームと、このフレームに支持された状態で上記ボイスコイルのコイル端末を導通固定する1対の端子部材と、上記ボイスコイルの他端部を収容する筒状磁気間隙が形成された磁気回路ユニットと、上記振動板を覆うようにして設けられた放音孔を有するカバーと、を備えてなる電気音響変換器において、
    上記ボイスコイル、振動板、フレームおよび1対の端子部材が、振動板サブアッシとして構成されており、
    上記カバーが、有底筒状部材として構成されており、
    上記振動板サブアッシおよび磁気回路ユニットが、上記カバー内に収容されている、ことを特徴とする電気音響変換器。
  2. 上記フレームが、略円環状の振動板支持部と、この振動板支持部から外周側へ突出する端子部材支持部とからなり、
    上記磁気回路ユニットの外周形状が、上記振動板支持部の外径と略同じ外径の略円筒形状に設定されており、
    上記カバーが、上記振動板支持部の外径と略同じ内径の略円筒形の周壁部を有するとともに、この周壁部に、該周壁部から上記端子部材支持部を外周側へ突出させるための切欠き部が形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
  3. 上記磁気回路ユニットが、上記ボイスコイルよりも外周側に配置されたマグネットと、このマグネットの一端面に固定されるようにして上記筒状磁気間隙の外周面を構成するヨークと、上記マグネットの他端面に固定されるようにして上記筒状磁気間隙の内周面を構成するベースとからなり、
    これらマグネット、ヨークおよびベースの外径が、互いに略同じ値に設定されている、ことを特徴とする請求項2記載の電気音響変換器。
  4. ボイスコイルの一端部が固定された振動板と、この振動板の周縁部を支持するフレームと、このフレームに支持された状態で上記ボイスコイルのコイル端末を導通固定する1対の端子部材と、上記ボイスコイルの他端部を収容する筒状磁気間隙が形成された磁気回路ユニットと、上記振動板を覆うようにして設けられた放音孔を有するカバーと、を備えてなる電気音響変換器を製造する方法において、
    上記ボイスコイル、振動板、フレームおよび1対の端子部材を、振動板サブアッシとして予め組み付けておくとともに、上記カバーを有底筒状部材として形成しておき、
    上記振動板サブアッシおよび磁気回路ユニットを、この順番で上記カバーの開放端部から該カバー内に挿入して該カバーに固定する、ことを特徴とする電気音響変換器の製造方法。
  5. 上記磁気回路ユニットを、上記ボイスコイルよりも外周側に配置されたマグネットと、このマグネットの一端面に固定されるようにして上記筒状磁気間隙の外周面を構成するヨークと、上記マグネットの他端面に固定されるようにして上記筒状磁気間隙の内周面を構成するベースとからなる構成とするとともに、これらマグネット、ヨークおよびベースの外径を互いに略同じ値に設定しておき、
    これらをヨーク、マグネットおよびベースの順番で上記カバー内に挿入することにより、上記磁気回路ユニットの上記カバー内への挿入を行う、ことを特徴とする請求項4記載の電気音響変換器の製造方法。
  6. 上記カバーを該カバーの開放端部が上向きになるように配置した状態で、該カバー内に上記振動板サブアッシ、ヨーク、マグネットおよびベースを順次落とし込むことにより、これら振動板サブアッシ、ヨーク、マグネットおよびベースの上記カバー内への挿入を行う、ことを特徴とする請求項5記載の電気音響変換器の製造方法。
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