JPH04126325U - 光ピツクアツプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ピックアップ装置の薄型化を可能とする。 【構成】 フォーカス方向とトラッキング方向とに駆動
する対物レンズ駆動装置と、情報記録媒体２０に照射及
び反射する光学系を有し対物レンズ駆動装置を支持する
光学ブロック１９とを備え、対物レンズ駆動装置の側面
に、対物レンズ１０の光軸中心を中心とする球面部１４
を設け、この球面部１４部分で上記対物レンズ駆動装置
を上記光学ブロック１９に支持して対物レンズ１０の光
軸の角度を光学ブロック１９に対して調整し得る光ピッ
クアップ装置。 【効果】 対物レンズ１０と反射ミラー１８との距離が
短かくなり薄型化ができ、ひいては小型化が可能とな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、光学式情報記再生装置に係り、特に光ビームを光学式の情報記録媒 体に集光させる対物レンズ等の光学系の傾き矯正を行い、また装置の薄型化を可 能にするようにした光ピックアップ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の光ピックアップ装置では、対物レンズを２次元的に駆動してフォーカシ ング制御及びトラッキング制御を行い、光学式の情報記録媒体の情報トラックを 正確に追従する対物レンズ駆動装置を備え、また、情報記録媒体に対して対物レ ンズの光軸を正規の位置に矯正する角度調整機構を備えたものがある。

【０００３】 例えば、上記角度調整機構を備えた従来の光ピックアップ装置としては、図５ に示すように、対物レンズ１が搭載された対物レンズ支持部材２は、可動部材３ を介して可動支持体４に支持されており、該対物レンズ１の下方の可動支持体４ の底面には、対物レンズ１の光軸中心を中心とする球面部５が設けられ、該球面 部５はビーム光を反射させる反射ミラー７を搭載したブロック８に支持されるよ うに構成されている。従って、対物レンズ１は情報記録媒体９に対して、可動支 持体４の球面部５により角度調整できるように支持されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のように構成された対物レンズの角度調整機構を備えた光ピック アップ装置においては、対物レンズ１を支持する可動支持体４の球面部５が該対 物レンズ１の下側に設けられているため、可動支持体４の底面には球面部５の形 成スペースが必要となり、従ってこの球面部５の形成スペースが対物レンズ１と 反射ミラー７との距離を長くし、光ピックアップ装置の高さを高くしてしまうこ とになり、装置の薄型化を困難にする要因となっていた。

【０００５】 本考案は、上記のような課題を解決するため、対物レンズの角度調整を行い、 また薄型化乃至は小型化を可能にした光ピックアップ装置を提供するものである 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ビーム光を光学式の情報記録媒体に集光させる対物レンズを有し、 該対物レンズを情報記録媒体に対しフォーカス方向と、該フォーカス方向と直交 するトラッキング方向とに駆動する対物レンズ駆動装置と、該対物レンズ駆動装 置を支持する光学ブロックと、該光学ブロックに設けられ光源からの光ビームを 上記対物レンズを介して情報記録媒体に照射すると共に、該情報記録媒体から対 物レンズに反射した反射光を光検出器に受光させる光学系とを備え、上記対物レ ンズ駆動装置の側面に対物レンズの光軸中心を中心とする球面部を設け、該球面 部を上記光学ブロックに支持することにより上記対物レンズの光軸の角度を光学 ブロックに対して調整することを特徴とする。

【０００７】

【作用】

本考案による光ピックアップ装置は、上記のように対物レンズ駆動装置の底面 に球面部を設けず、側面に設けているので薄型化が可能となる。

【０００８】

【実施例】

本考案における光ピックアップ装置の実施例を図面と共に説明すると、図１及 び図２は、それぞれ本考案の光ピックアップ装置の平面図及び図１のＡーＡ′断 面図であり、図３及び図４は、それぞれ本考案の光ピックアップ装置に係る球面 部を設ける方向を示す断面図である。

【０００９】 図１及び図２において、対物レンズ１０は図に示すトラッキング方向に移動し 得る可動部材１１を介して可動支持体１２に支持された対物レンズ支持部材１３ に搭載され、また、該可動支持体１２のトラッキング方向の両側面には上記対物 レンズ１０の光軸中心を中心とする球面部１４が設けられている。上記球面部１ ４において、レーザーダイオードの光源１５，コリメートレンズ１６及び該光源 １５からのビーム光１７を反射させる反射ミラー１８を搭載した光学ブロック１ ９に支持される。従って、上記対物レンズ１０の光軸を光学式の情報記録媒体に 対して正規の位置に矯正する角度調整が可能となる。

【００１０】 図３に示す実施例は、可動支持体１２の球面部１４がトラッキング方向に設け られた場合のトラッキング方向での断面図であり、図２に示すものと同様である が、このときの球面部１４の球半径をｒとする。

【００１１】 図４に示す実施例は、可動支持体１２の球面部１４′がトラッキング方向に直 角な方向に設けられた場合の、トラッキング方向に直角での断面図であり、この ときの球面部１４′の球半径をＲとする。上記両者の球半径ｒ，Ｒを比較した場 合、可動部材１１が位置するためｒ＜Ｒの関係となる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案では、図１乃至図４に示すように、球面部が可動支持体の側面に設けら れており、対物レンズの下側には球面部の形成スペースがないため、このスペー ス分、対物レンズと反射ミラーとの距離が短くなり、光ピックアップ装置の薄型 化が可能となる。

【００１３】 また、図１乃至図３に示すように、球面部を可動支持体のトラッキング方向の 側面に設けることにより、球面部の球半径を最小にできるため、光ピックアップ 装置の小型化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る光ピックアップ装置の実施例を示
す平面図である。

【図２】本考案に係る光ピックアップ装置の実施例を示
す図１のＡーＡ′断面図である。

【図３】本考案に係る光ピックアップ装置の可動支持体
部の断面図である。

【図４】本考案に係る光ピックアップ装置の可動支持体
部の他の実施例を示す断面図である。

【図５】従来の光ピックアップ装置の断面図である。

【符号の説明】

１，１０ 対物レンズ ２，１３ 対物レンズ支持部材 ４，１２ 可動支持体 ５，１４，１４′ 球面部 ７，１８ 反射ミラー １９ 光学ブロック

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビーム光を光学式の情報記録媒体に集光
   させる対物レンズを有し、該対物レンズを情報記録媒体
   に対しフォーカス方向と、該フォーカス方向と直交する
   トラッキング方向とに駆動する対物レンズ駆動装置と、
   該対物レンズ駆動装置を支持する光学ブロックと、該光
   学ブロックに設けられ光源からの光ビームを上記対物レ
   ンズを介して情報記録媒体に照射すると共に、該情報記
   録媒体から対物レンズに反射した反射光を光検出器に受
   光させる光学系とを備え、上記対物レンズ駆動装置の側
   面に対物レンズの光軸中心を中心とする球面部を設け、
   該球面部を上記光学ブロックに支持することにより上記
   対物レンズの光軸の角度を光学ブロックに対して調整す
   る光ピックアップ装置。
2. 【請求項２】 前記対物レンズの光軸中心を中心とする
   球面部を、該対物レンズ駆動装置のトラッキング方向の
   側面に設ける、請求項１に記載の光ピックアップ装置。