JPH04126169A - 樹脂製グリップの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はゴルフクラブのグリップ等として使用される
樹脂製グリップの製造方法。

従来の技術 一般に、ゴルフクラブ等のグリップは、第６図に示すよ
うに、コムや樹脂材料で筒状に形成され、その外表面に
はすべり止め及び握りの位置決め指示の目的で様々な模
様の溝７が形成されている。

そして、従来、このグリップ８の外表面に形成される溝
７は、グリップ８の酸形時に同時に形成されていた。即
ち、第５図に示すように、成形用の金型３のキャビティ
９には前記溝７に対応する突起５を機械加工又は鋳造に
より形成してあり、グリップ８を筒状に成形する際に、
その外表面に所望の溝７が形成されるのである。

そして、このように形成された溝７には人手により着色
を施し、溝７のもつ装飾的効果を高めるように工夫され
ている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来技術によれば、金型３に
細かく複雑な突起５を形成するため、金型３の加工費が
高くなると共に、グリップ８の溝７のデザインを変更す
る度毎に高価な金型３を新しく作り直さなければならず
、グリップ８の製造コストが高いものとなっていた。

加えて、前記溝７を着色して装飾的効果を高める場合に
は、着色作業が人手によるため工数が多くかかり、より
一層グリップ８の製造コストの高騰を招来していた。

課題を解決するための手段 本発明は上記従来技術の問題点を解消するために案出し
たものであり、金型で熱可塑性樹脂を射出成形すること
により外周面が平滑な筒状体を形成し、次いでこの筒状
体の外表面に、所望の模様を表す突起を備え、予め所定
温度に加熱された治具を押圧して、所望模様の溝を形成
することを特徴としている。

又、所望模様の溝に着色をするため、次の２つの製造方
法を案出した。即ち、 （１）金型内の所定位置に着色シートを配置した後熱可
塑性樹脂を射出成形することにより外周面が平滑な筒状
体を形成すると共に、この筒状体の外周面の所定位置に
前記着色シートを固着し、次いでこの筒状体の外周面に
、所望の模様を表す突起を備え、予め所定温度に加熱さ
れた押圧治具を押圧して、着色された所望模様の溝を形
成する方法。

（２）金型で熱可塑性樹脂を射出成形することにより外
表面が平滑な筒状体を形成し、次いでこの筒状体の外側
に、所望の模様を表す突起が形成さ、れた押圧治具を配
置すると共に、この押圧治具と筒状体との間にホットス
タンプ用シートを介装し、所定温度に加熱した前記押圧
治具をホットスタンプ用シートと共に筒状体に押圧して
、筒状体の外表面に着色された所望形状の模様を形成す
る方法。

実施例 以下本発明の実施例を図面に基づき詳述する。

第１図は樹脂製グリップの製造工程を示すものである。

まず、上型１と下型２とに分割された金型３内に熱可塑
性樹脂を射出し、外周面が平滑な筒状体４を形成する。

次いで、この筒状体４を、周方向に４分割され、内周側
に所望の模様を表す突起５が形成された押圧治具６内に
挿入する。そして、予め熱可塑性樹脂の溶融点付近（所
定温度）まで加熱しである押圧治具６を筒状体４の外周
面に押圧する。これによって、所望模様の溝７が筒状体
４の外周面に形成され、樹脂製グリップ８が製造される
こととなる。尚、この後、必要に応じてグリップ８の外
表面を研摩し、余肉を削し落としたりしてグリップ８の
外表面を仕上げる。

以上の実施例によれば、４分割された押圧治具６に所望
の模様を表す突起５を形成するため、金型３のキャビテ
ィ９内に突起５を形成する従来例（第５図参照）に比較
して、押圧治具６の加工が容易であり、加工費が安くな
る。又、溝７のデザインを代えた場合でも高価な金型を
作り直す必要がなく、加工が容易でかつ比較的安価な押
圧治具６を新たに作ることで、新たなデザインの溝７を
備えたグリップ８の製造を迅速に行うことができる。従
って、グリップ８の製造コストを低減でき、安価なグリ
ップ８の提供が可能となる。

次に、グリップ８の溝７を着色して装飾的効果を高める
場合の製造工程を第２図に示す。

まず、金！！！３のキャビティ９内の所定位置に着色シ
ート１０を配置した後、金型３内に熱可塑性樹脂を射出
して、外周面が平滑な筒状体４を形成すると共に、この
筒状体４の外周面の所定位置に前記着色シートＩＯを固
着させる。次いで、この筒状体４の外周面に所定温度に
加熱した押圧治具６を押圧すれば、着色された所望模様
の溝７が筒状体４の外周面に形成され、樹脂製のグリッ
プ８が製造されることとなる。その後、必要に応じてグ
リップ８の外周面を研摩する。

又、グリップ８の溝７を着色するには第３図に示す方法
でもよい。即ち、金型３内に熱可塑性樹脂を射出して外
周面が平滑な筒状体４を形成する。

次いで、この筒状体４の外側に、所望の模様を表す突起
５を備えた押圧治具６を配置すると共に、この押圧治具
６と筒状体４との間にホットスタンプ用シート１１を介
装する。そして、所定温度に加熱した押圧治具６をホッ
トスタンプ用シートＩｌと共に筒状体４の外周面に押圧
すれば、着色された所望模様の溝７が形成され、グリッ
プ８が製造されることとなる。その後、必要に応じてグ
リップ８の外周面を研摩する。

以上のように、第２図〜第３図にそれぞれ示す実施例に
よれば、人手によらず溝７の着色ができるため、グリッ
プ８の製造工数を削減でき、第１図の実施例の効果と相
俟って、より一層グリップ８の製造コストを低減して、
安価なグリップ８の提供を可能にする。加えて、人手に
よらず溝７の着色が行われるため、色不足や色のはみ出
し等の不具合を生じることがなく、−段とグリップ８の
品質を向上することができる。

尚、押圧治具６は、第４図に示すように、平板１２に所
望の模様を形づくる突起５を形成したものでもよい。こ
の場合、筒状体４と押圧治具６とを押し付けつつ、筒状
体４を回転させる。

発明の詳細 な説明したように本発明は、グリップに所望の模様の溝
を形成するための突起を、金型に形成するのではなく、
押圧治具に形成しているため、突起の加工を容易に行う
ことができると共に、グリップの溝のデザインを代えた
場合に高価な金型を作り直す必要がなく、比較的安価な
押圧治具のみ作り直すだけで良い。

従って、グリップの製造コストを低減することができ、
安価な樹脂製グリップの提供ができる。

又、本発明は、金型で筒状体を射出成形すると共に、こ
の筒状体の外周面の所定位置に着色シートを固着させ、
この着色シートを固着した筒状体に、所定温度に加熱し
た押圧治具で押圧することにより、着色された溝を形成
したり、押圧治具と筒状体との間にホットスタンプ用シ
ートを介装して、所定温度に加熱した押圧治具をホット
スタンプ用シートと共に筒状体に押し付けることにより
、着色された溝を形成し、人手による着色作業を不要と
したため、工数を著しく削減でき、−段とグリップの製
造コストの低減化を図ることができるため、より一層安
価な樹脂製グリップを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す樹脂製グリップの製造
工程図、ｆＪ２図は本発明の他の実施例を示す同工程図
、第３図は本発明の更に他の実施例を示す同工程図、第
４図は本発明における押圧治具の他の実施例を示す使用
状態図、第５図は従来例の金型の斜視図、第６図は樹脂
製グリップの斜視図である。 ３・・・金型、４・・・筒状体、５・・・突起、６・・
・押圧治具、７・・・溝、８・・・グリップ、ｌＯ・・
・着色シート、１１・・・ホットスタンプ用シート。 第 図 第 図 第 図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）金型で熱可塑性樹脂を射出成形することにより外
   周面が平滑な筒状体を形成し、次いでこの筒状体の外周
   面に、所望の模様を表す突起を備え、予め所定温度に加
   熱された押圧治具を押圧して、所望模様の溝を形成する
   ことを特徴とする樹脂製グリップの製造方法。
2. （２）金型内の所定位置に着色シートを配置した後熱可
   塑性樹脂を射出成形することにより外周面が平滑な筒状
   体を形成すると共に、この筒状体の外周面の所定位置に
   前記着色シートを固着し、次いでこの筒状体の外周面に
   、所望の模様を表す突起を備え、予め所定温度に加熱さ
   れた押圧治具を押圧して、着色された所望模様の溝を形
   成することを特徴とする樹脂製グリップの製造方法。
3. （３）金型で熱可塑性樹脂を射出成形することにより外
   周面が平滑な筒状体を形成し、次いでこの筒状体の外側
   に、所望の模様を表す突起が形成された押圧治具を配置
   すると共に、この押圧治具と筒状体との間にホットスタ
   ンプ用シートを介装し、所定温度に加熱した前記治具を
   ホットスタンプ用シートと共に筒状体に押圧して、筒状
   体の外表面に着色された所望形状の模様を形成すること
   を特徴とする樹脂製グリップの製造方法。