JPH04126043U - コイルばね - Google Patents

コイルばね

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JPH04126043U
JPH04126043U JP3258891U JP3258891U JPH04126043U JP H04126043 U JPH04126043 U JP H04126043U JP 3258891 U JP3258891 U JP 3258891U JP 3258891 U JP3258891 U JP 3258891U JP H04126043 U JPH04126043 U JP H04126043U
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
coil spring
cross
wire
strands
Prior art date
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Pending
Application number
JP3258891U
Other languages
English (en)
Inventor
隆雄 一村
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三菱自動車工業株式会社 filed Critical 三菱自動車工業株式会社
Priority to JP3258891U priority Critical patent/JPH04126043U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルばねの品質の向上を図る。 【構成】 断面形状が非円形の素線4により形成される
コイルばね3の、素線4の断面形状を、コイルの軸方向
の両端点B、B付近が夫々同心円弧状をなし、これらの
同心円弧状をなす各同心円弧部4e、4eの範囲δは、
コイルの軸方向の両端点に対して各起点がコイル中心側
から始まり、各終点がコイルの外側及び内側にかけて連
続して存在するように形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンの動弁機構の弁ばねに好適なコイルばねに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、断面が円形を有する素線により形成されているコイルばねは、コイル 中心径に比して素線径が大きい場合捻じり力に加えて剪断力による影響を受け、 縦断面(軸方向)における内側部分に作用する応力が、外側部分に作用する応力 に比べて過大となる。そこで、図6及び図7に示すように断面が非円形例えば、 コイルばね1の半径方向の直径(長径)aが、当該コイルばね1の軸方向の直径 (短径)bよりも大きい(a>b)楕円形状をなす素線2によりコイルばね1を 形成したものが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような断面の素線2により形成されたコイルばね1は、素 線2が傾かないで密着した場合の素線同士の中心距離L1 (図8)と、素線2が 傾いた場合の素線同士の中心距離L2 (図9)とが異なり(L1 ≠L2 )、素線 同士の密着を利用した不等ピッチコイルばねに用いた場合、素線1の傾きによっ てばね特性が変化し、良好な品質が得られない、素線2の傾きによりコイルばね 1の密着長が変化するために品質が悪化する等の問題がある。尚、図8及び図9 において素線同士の接触点を夫々A、A’とする。また、図7〜9は、分かり易 くするために断面のハッチングを省略してある。
【0004】 本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、或る程度の素線の傾きの範囲内に おいてばね特性及び密着長に影響を与えないコイルばねを提供することを目的と する。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本考案によれば、断面形状が非円形の素線により形 成されるコイルばねにおいて、前記素線の断面形状を、コイルの軸方向の両端点 付近が夫々同心円弧状をなし、これらの同心円弧状をなす各同心円弧部の範囲は 、コイルの軸方向の両端点に対して各起点がコイル中心側から始まり、各終点が コイルの外側及び外側にかけて連続して存在するようにしたものである。
【0006】
【作用】
コイルばねの素線が傾いた状態で素線同士が密着した場合、素線の円弧部同士 が接触する範囲内の素線傾きであれば、素線同士の距離は、素線の傾きによって は変わらない。また、この範囲内における傾きであれば、コイルばねの密着長さ に影響しない。
【0007】
【実施例】
以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。 図1は本考案を適用したコイルばね3の断面を示し、当該コイルばね3は、素 線4により形成されている。この素線4は、その断面4aが非円形(図2)をな しており、コイルばね3の半径方向の直径(以下「長径」という)aが、軸方向 の直径(以下「短径」という)bよりも大きく(a>b)、中心Oに対して長径 方向のコイル内側の円弧部4cと外側の円弧部4dの各両端は、夫々短径の両端 (以下「端点」という)B、Bを通る中央の円弧部4e、4eの両端に接続され ている。また、内側の円弧部4cと外側の円弧部4dとは短軸に対して対称とさ れている。
【0008】 中央の円弧部4e、4eは、点Oを中心とする半径φの真円の一部で、短軸の 端点B、Bを通り、コイル内側、外側に夫々等しい所定の長さに設定されている 。そして、これらの円弧部4e、4eは、夫々各端点B、Bが起点とされ、各両 端4e1 、4e1 、4e2 、4e2 が終点とされて内側及び外側の各円弧部4c 、4dの各両端に接続されている。即ち、素線4の断面4aは、コイルばね3を 形成した場合の軸方向の両端点B、B付近が同心円弧状をなし、これらの同心円 弧部4e、4eの範囲δ、δは、コイルばね3の前記軸方向の端点B、Bに対し て中心側から内側及び外側にかけて連続して存在している。
【0009】 以下に作用を説明する。 図1のコイルばね3が圧縮され、素線4が傾斜しない状態で素線同士が密着し た場合の中心距離をL1 (図3)、素線4が傾斜した状態で素線同士が密着した 場合の中心距離をL2 (図4)とすると、素線4が傾いた状態で隣合う素線同士 が密着しても、素線の両端点B、Bの円弧部4e、4eが接触する範囲δ内の傾 きであるならば、素線4が傾斜しない状態で密着しても、傾斜した状態で密着し ても、素線同士の前記中心距離L1 、L2 は変わらず等しく(L1 =L2 )なる 。尚、図中点A、A’は、素線同士の接触点を示す。
【0010】 従って、前記素線4を素線同士の密着を利用した不等ピッチコイルばねに用い た場合、或る程度の素線の傾きならば、ばね特性に影響を与えることはなく、ま た、コイルばねの密着長にも影響しない。これによりコイルばね3の品質が向上 する。 図5は本考案のコイルばねの他の実施例を示し、図2の素線4’の断面4a’ の外側の円弧部4d’を、前記円弧部4e、4eと同形の真円として一体的に連 続して形成したもので、このような形状にすると同心円弧部の範囲Δ、Δを前記 図2に示す場合に比べて広く(Δ>δ)とることができる。尚、図2〜5は、分 かり易くするために断面のハッチングを省略してある。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、断面形状が非円形の素線により形成され るコイルばねにおいて、前記素線の断面形状を、コイルの軸方向の両端点付近が 夫々同心円弧状をなし、これらの同心円弧状をなす各同心円弧部の範囲は、コイ ルの軸方向の両端点に対して各起点がコイル中心側から始まり、各終点がコイル の外側及び外側にかけて連続して存在するようにしたことにより、前記素線を素 線同士の密着を利用した不等ピッチコイルばねに用いた場合、或る程度の素線の 傾きならば、ばね特性に影響を与えることはなく、また、コイルばねの密着長に 影響を与えることがなく、コイルばねの品質の向上を図ることが可能となるとい う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコイルばねの断面図である。
【図2】図1のコイルばねの素線の断面図である。
【図3】図1のコイルばねの素線が傾かない状態で密着
した場合の断面図である。
【図4】図1のコイルばねの素線が傾いた状態で密着し
た場合の断面図である。
【図5】本考案のコイルばねの他の実施例を示す素線の
断面図である。
【図6】従来のコイルばねの断面図である。
【図7】図6のコイルばねの素線の断面図である。
【図8】図6のコイルばねの素線が傾かない状態で密着
した場合の断面図である。
【図9】図6のコイルばねの素線が傾いた状態で密着し
た場合の断面図である。
【符号の説明】
3 コイルばね 4、4’ 素線 4a、4a’ 素線断面 4c 内側の円弧部 4d 外側の円弧部 4e 中央の円弧部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が非円形の素線により形成され
    るコイルばねにおいて、前記素線の断面形状を、コイル
    の軸方向の両端点付近が夫々同心円弧状をなし、これら
    の同心円弧状をなす各同心円弧部の範囲は、コイルの軸
    方向の両端点に対して各起点がコイル中心側から始ま
    り、各終点がコイルの外側及び外側にかけて連続して存
    在することを特徴とするコイルばね。
JP3258891U 1991-05-10 1991-05-10 コイルばね Pending JPH04126043U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3258891U JPH04126043U (ja) 1991-05-10 1991-05-10 コイルばね

Applications Claiming Priority (1)

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JP3258891U JPH04126043U (ja) 1991-05-10 1991-05-10 コイルばね

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JPH04126043U true JPH04126043U (ja) 1992-11-17

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ID=31915505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3258891U Pending JPH04126043U (ja) 1991-05-10 1991-05-10 コイルばね

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008099813A1 (ja) * 2007-02-15 2008-08-21 Nhk Spring Co., Ltd. 弁ばね装置と、それを用いたエンジンの動弁機構

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6069337A (ja) * 1983-09-26 1985-04-20 Murata Hatsujo Kk 異形断面素線のコイルばね
JPS60121333A (ja) * 1983-12-01 1985-06-28 Murata Hatsujo Kk コイルばね

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971111