JPH0412571Y2 - - Google Patents

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JPH0412571Y2
JPH0412571Y2 JP1982079917U JP7991782U JPH0412571Y2 JP H0412571 Y2 JPH0412571 Y2 JP H0412571Y2 JP 1982079917 U JP1982079917 U JP 1982079917U JP 7991782 U JP7991782 U JP 7991782U JP H0412571 Y2 JPH0412571 Y2 JP H0412571Y2
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tape
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、火災等の際ゴム、プラスチツク材料
よりなる絶縁体、介在等の溶融、流出を防止して
延焼を防ぐようにした難燃性ケーブルに関するも
のである。 従来、この種の難燃性ケーブルとしては、ケー
ブル心線束上に金属テープ層や無機材料からなる
テープ層を設けることが提案されているが、未だ
満足できるものではない。 そこで、本考案者等は、先に第1図に示したよ
うな難燃性ケーブルを提案した。 すなわち、このケーブルの場合、ケーブル線心
1上或いはこの線心1を介在2、例えばポリプロ
ピレン、ポリエステル等のスプリツトヤーンを介
在して撚り合わせた線心束上に、加熱により炭化
する材料からなる炭化テープ層3、気密に形成さ
れる不燃性テープ層4、ゴム、プラスチツク等か
らなり難燃性を中程度に押さえた難燃性シース5
を順次被覆したものである。 このような構造の難燃性ケーブルでは、例えば
火災等の際、ケーブル自体が炎にさらされると、
先ず、シース5が燃焼するものの、上記不燃性テ
ープ層4は燃え難く、しかも、気密に形成されて
いるため、内部の炭化テープ層3の材料が蒸し焼
き状態となつて炭化して固い炭化層を作る。この
とき、より奥の絶縁体1a、介在2は、ケーブル
内温度上昇により、溶融し、易燃性材料としてケ
ーブル外に流出しようとするわけであるが、上記
炭化テープ層3と不燃性テープ層4により遮断さ
れるため、高い難燃性が得られる。 このような内部構造による難燃化のため、シー
ス5の難燃性を中程度に押さえることができ、従
来のようにシース5に大量の難燃剤を添加して機
械的特性などを犠牲にした高難燃度とする必要が
ないケーブル構造とすることができる。 しかしながら、この難燃性ケーブルにおいて
も、使用する導体径が細い場合で、かつ当該ケー
ブルの布設状態によつては、火災時の加熱により
導体1が熱膨張して湾曲したりあるいは断線突出
したりすると、上記炭化テープ層3、さらには不
燃性テープ層4を破損させる恐れがあり、一度こ
れらの層が破損されると、内部の溶融した絶縁体
1aや介在2が易燃性材料として流出し、着火し
延焼を促進することが判明した。特に、導体径が
14mm2以下の場合にこの現象が著しかった。 つまり、この難燃性ケーブルでは、導体1の湾
曲や断線突出によつて炭化テープ層3や不燃性テ
ープ層4が容易に破損されないように補強する必
要があつた。すなわち改善すべき余地があつた。 本考案は、このような実情に鑑みてなされたも
ので、その要旨とするところは、可燃性でかつド
リツプし易い材料を絶縁体、介在等に用い、加熱
状態下において前記絶縁体、介在等が外方に溶融
流出する構造のケーブルであつて、前記絶縁体、
介在等の上に加熱により炭化する人絹テープ等の
炭化テープ層を施し、さらにこの上に気密に形成
された不燃性テープ層、難燃性を中程度に押さえ
た非高度難燃性のゴム、プラスチツクシースを順
次施して、前記絶縁体、介在等が外方に溶融流出
することを防止するようにしたケーブルにおい
て、前記炭化テープ層または/および不燃性テー
プ層に対して、金属線条体あるいは金属メツシユ
材料、または不燃性繊維を複合化させて複合テー
プとし、当該炭化テープ層または/および不燃性
テープ層を補強したことを特徴とする難燃性ケー
ブルにある。 以下、本考案に係る難燃性ケーブルを第2図、
第3図により詳説する。 11は導体、12は絶縁体、13はケーブル線
心である。この線心13は、ジユート、ポリプロ
ピレン等の介在14を介して3本撚り合わせて線
心束を成形する。15は炭化テープ層で、蒸し焼
き状態で加熱された時に炭化層を形成する材料、
例えばクラフト紙やカーボン紙等のセルロース系
材料や人絹製の布等の材料で形成する。なお、こ
れらのセルロース系テープにはクレープ加工を施
したものを用いてもよい。 そして、この炭化テープには必要により、導体
の膨張等によつて生ずる導体の湾曲や断線突出を
防止するために、銅、鉄、アルミニウム、ニツケ
ル、真鍮、ステンレス等からなる0.01〜0.2mmφ
程度の線条体或いはメツシユ材料、またはガラス
ヤーン、フエノール繊維、炭素繊維等の不燃性繊
維からなる貼着物17が貼着された第3図の如き
複合テープとして用いる。 この複合テープの貼着物17部分は、上記炭化
テープ層15の内側、外側のいずれの側となつて
もよいが、当該炭化テープ層15の破損は内側に
位置する導体の熱膨張による湾曲や断線突出など
により行われるため、望ましくは内側に施すこと
が好ましい。 16は気密に形成される不燃性テープ層で、ア
スベスト繊維とポリエステル、ポリエチレン、紙
とのラミネートテープ、マイカと紙との混抄紙或
いはマイカとポリエチレン、ポリエステル、紙と
のラミネートテープが用いられる。そして、この
不燃性テープには必要により、銅、鉄、アルミニ
ウム、ニツケル、真鍮、ステンレス等からなる
0.01〜0.2mmφ程度の線条体或いはメツシユ状の
もの、さらにガラスヤーン、フエノール繊維、炭
素繊維や織物状物等の不燃性繊維からなる貼着物
17が貼着された、上記第3図の如き複合テープ
として用いることによつて、やはり上記と同様、
導体の膨張等によつて生ずる導体の湾曲や断線突
出を防止すことができる。この際も、複合テープ
の貼着物17部分は、上記不燃性テープ層16の
内側、外側のいずれの側でもよいが、上述のよう
な働きからすると、内側に施すことが好ましい。 また、この不燃性テープ層16としては、銅、
アルミニウム、ステンレス、鉄、真鍮等からなる
0.01〜0.6mm厚さのテープやプラスチツクとのラ
ミネートテープも使用できる。この場合には不燃
性繊維等は貼着する必要はない。 以上の炭化テープ層15や不燃製テープ層16
は、ケーブル線心上や線心束上に巻き付けて設け
るが、縦添えすることも可能である。そして、そ
の場合には、ガラスヤーン、ガラステープ、アス
ベストテープ、アルミテープ、金属プラスチツク
ラミネートテープ等を抑え巻き材料として使用す
るのがよい。 18はゴム、プラスチツクからなるシースであ
る。本考案の場合、上記した炭化テープ層15お
よび不燃性テープ層16と、当該シース18との
組み合わせ構造によつて、ケーブル全体の難燃化
を図つているため、このシース材料としては、そ
れほど難燃性の大きなものを使用しなくてもよ
い。つまり、難燃製を中程度に押さえた非高度難
燃性、すなわち酸素指数(O.I.)を28付近とした
難燃度のポリ塩化ビニル、ポリエチレン、クロロ
プレンゴム等でも十分使用できる。 次に、本考案に係る実施例1〜2について述
べ、併せてそれらの燃焼試験結果を記す。 〔実施例 1〕 直径4mm(14mm2)の軟銅撚線導体上に1.0mm厚
さの架橋ポリエチレンを施した架橋ポリエチレン
絶縁線心とし、これをジユートを介して3本撚り
合わせ、3心ケーブルとした。この上に炭化テー
プとして厚さ150μmのクラフト紙に不燃性繊維
としてガラスクロス(縦糸ECE900−1/060本
1/025.4mm、横糸ECE900−1/035本1/025.4
mm)をラミネートしたラミネートテープを1/4ラ
ツプで2枚重ね巻きし、ついでこの上に不燃性テ
ープとして0.10mm厚さのマイカテープと50μm厚
さのポリエチレンテレフタレートフイルムとをラ
ミネートしたラミネートテープを1/4ラツプで1
枚重ね巻きし、さらに保護テープとして40μmの
ポリエステルテープを1/4ラツプで1枚重ね巻き
し、この上にO.I.値(酸素指数)28の難燃性ポリ
エチレンシースを1.5mm厚さで設けた。 〔実施例2〕 線心として実施例1と同じものを3線心撚り合
わせ、内側に炭化テープ層として0.1mmのクラフ
ト紙を1/2ラツプで1枚重ね巻きし、その上に
10μm厚さのアルミニウムテープにパラレルガラ
スヤーン(ECE450−1/0を約2mmピツチで敷
き揃えたもの)を貼着した複合テープを1/8ラツ
プで1枚重ね巻きし、このO.I.値28の難燃性ポリ
ビニルシースを1.5mm厚さで被覆した。 〔燃焼試験〕 上記各難燃性ケーブル(実施例1〜2)につい
て、IEEE383(米国規格)の垂直トレー燃焼試験
により損焼程度を調べた。また、この試験におい
て、ケーブルは180cmで全焼となる。その結果は
下記の表の如くであつた。 なお、同表には比較例として、本考案の実施例
1〜2のような炭化テープ層や不燃性テープ層を
有しない、従来型の難燃性ケーブル(従来品)を
併記してある。 つまり、この従来品は、直径4mm(14mm2)の軟
銅撚線導体上に1.0mm厚さの架橋ポリエチレンを
施した架橋ポリエチレン絶縁線心を難燃性ジユー
ト(O.I.値35)を介して3心撚り合わせ、ついで
布テープで抑え巻きし、この上にO.I.値35のポリ
塩化ビニルシースを1.5mm厚さで被覆したもので
ある。
【表】 この表から、本考案に係る難燃性ケーブル(実
施例1〜2)では、従来品と比較して、酵素指数
の小さいシースを使用しているにもかかわらず、
損焼距離がほぼ半減しており、難燃性の向上に際
して、炭化テープ層や不燃性テープ層の働きが極
めて有効であることが分かる。 さらに、また本考案では、これらの炭化テープ
層や不燃性テープ層に対して、金属線条体あるい
は金属メツシユ材料、または不燃性繊維を複合化
させて複合テープとして補強してあるため、導体
の膨張等によつて生ずる導体の湾曲や断線突出に
よる、炭化テープ層や不燃性テープ層の損傷など
が効果的に防止されるので、ゴム、プラスチツク
の溶融流出が良好に抑えられ、優れた延焼防止効
果が得られることが分かる。 以上のように本考案によれば、ケーブル導体が
火災などの加熱により曲折し、断線突出しても、
炭化テープ層、不燃性テープ層が金属線条体ある
いは金属メツシユ材料、または不燃性繊維を複合
化させて補強してあるため、局部的に破損し難く
なり、絶縁体、介在の流出を効果的に抑え、延焼
を防止することができると同時に、シース材料の
難燃度を中程度として、ケーブル全体の難燃化に
あたつて、このシースの難燃化と上記内部構造に
よる難燃化によつて分担する構造とした難燃性ケ
ーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の難燃性ケーブルを示した端面
図、第2図は本考案の一実施例になる難燃性ケー
ブルを示した端面図、第3図は複合テープの一例
を示した斜視図である。 11……導体、12……絶縁体、13……線
心、14……介在、15……炭化テープ層、16
……不燃性テープ層、17……金属線条体あるい
は金属メツシユ材料、または不燃性繊維からなる
貼着物、18……ゴム、プラスチツク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 可燃性でかつドリツプし易い材料を絶縁体、介
    在等に用い、加熱状態下において前記絶縁体、介
    在等が外方に溶融流出する構造のケーブルであつ
    て、前記絶縁体、介在等の上に加熱により炭化す
    る人絹テープ等の炭化テープ層を施し、さらにこ
    の上に気密に形成された不燃性テープ層、難燃性
    を中程度に押さえた非高度難燃性のゴム、プラス
    チツクシースを順次施して、前記絶縁体、介在等
    が外方に溶融流出することを防止するにようにし
    たケーブルにおいて、前記炭化テープ層または/
    および不燃性テープ層に対して、金属線条体ある
    いは金属メツシユ材料、または不燃性繊維を複合
    化させて複合テープとし、当該炭化テープ層また
    は/および不燃性テープ層を補強したことを特徴
    とする難燃性ケーブル。
JP7991782U 1982-06-01 1982-06-01 難燃性ケ−ブル Granted JPS58183729U (ja)

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