JPH04123942U - 竪樋支持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 竪樋が適切な高さに位置決めされて簡単且つ
確実に保持される竪樋支持具とする。 【構成】 取着体１より前方へ上下一対の支持片２が突
設され、両支持片２には上下方向に貫通した竪樋保持孔
３が設けられると共に、少なくとも一方の支持片２が弾
性材にて形成されて、この支持片２がその先端側程他方
の支持片２から離れるように傾斜しており、先広がり状
の両支持片２を挟持して相互に略平行となるまでに弾性
変形させてやると、両竪樋保持孔３に連通される竪樋が
自由にスライドできる状態となり、この状態で竪樋を簡
単に取り付けて適切な高さに位置決めすることができ、
又、両支持片２を放してその弾性復元力にて元の先広が
り状に復帰させてやると、同竪樋は両竪樋保持孔３の周
縁部分に圧接保持された状態となって、両支持片２にて
確実に保持される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建物の外壁面に取着固定されて竪樋を保持する竪樋支持具に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、図７に示す如く、取着体（イ）の前端部に竪樋保持体（ロ）を設け てなる竪樋保持具は知られている。該竪樋保持具においては、取着体（イ）が金 属にて打ち込み釘状に形成されていて、建物の外壁面に打ち込み固定されるもの である。又、竪樋保持体（ロ）は弾性に富んだ合成樹脂にて形成されており、そ の前側に開口部（ハ）を有する有端輪形状に形成されていて、前記取着体（イ） の前端部に固着して設けられている。該竪樋保持体（ロ）内には、その前側の開 口部（ハ）から竪樋（ニ）が挿入されて、該竪樋（ニ）は同竪樋保持体（ロ）に て弾性的に挟持されるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の技術においては、竪樋保持体（ロ）に挟持された竪 樋（ニ）が上下方向にずれ動き易くて確実に保持されないものであり、又、確実 に保持されるように該竪樋保持体（ロ）の弾性力を高めた場合には、同竪樋保持 体（ロ）の開口部（ハ）から竪樋（ニ）を挿入し難くなって、竪樋（ニ）の取り 付け作業が困難になるものであった。

【０００４】 本考案は、上記従来の技術における問題を解決するために考案されたものであ り、すなわちその課題は、竪樋が適切な高さに位置決めされて簡単且つ確実に保 持される竪樋支持具を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の竪樋支持具は、取着体より前方へ上下一対の支持片を突設し、該両支 持片に上下方向に貫通した竪樋保持孔を設けると共に、少なくとも一方の支持片 を弾性材にて形成して、該支持片をその先端側程他方の支持片から離れるように 傾斜せしめてなり、この構成によって上記課題が解決されたものである。

【０００６】

【作用】

本考案の竪樋支持具においては、取着体より前方へ上下一対の支持片が突設さ れ、該両支持片には上下方向に貫通した竪樋保持孔が設けられると共に、少なく とも一方の支持片が弾性材にて形成されて、該支持片がその先端側程他方の支持 片から離れるように傾斜しているため、取着体が建物の外壁面に固定され、両支 持片の竪樋保持孔に竪樋が連通されて取り付けられるものであり、この場合、先 広がり状の両支持片を挟持して該両支持片を相互に略平行にしてやると、両竪樋 保持孔に連通される竪樋が自由にスライドできる状態となり、該状態で竪樋を簡 単に取り付け適切な高さに位置決めすることができるものであり、又、その後、 両支持片を放してその弾性復元力にて元の先広がり状に復帰させてやると、同竪 樋は両竪樋保持孔の周縁部分に圧接保持された状態となって、両支持片にて確実 に保持されるものである。

【０００７】

【実施例】

図１、図２に示す竪樋支持具は、本考案の一実施例で、取着体１より前方へ上 下一対の支持片２を突設し、該両支持片２に上下方向に貫通した竪樋保持孔３を 設けると共に、少なくとも一方の支持片２を弾性材にて形成して、該支持片２を その先端側程他方の支持片２から離れるように傾斜せしめてなるものである。

【０００８】 取着体１は、金属にて打ち込み釘状に形成されていて、建物の外壁面４に打ち 込み固定されるものである。該取着体１の前端部５には、帯状金属板を折曲して 形成された略コ字型の板バネ部材６が固着されており、この場合、板バネ部材６ の中辺部７の略中央部が取着体１の前端部５に固着されている。該板バネ部材６ の上辺部及び下辺部が、いずれも弾性材でなる支持片２となるものであり、該両 支持片２は板バネ部材６として一体に形成されるものである。該両支持片２はい ずれも矩形板状で、相互に先広がりとなるように傾斜しており、その中程には各 々同円形状の竪樋保持孔３が穿設されている。該両竪樋保持孔３には、円筒状の 竪樋８が連通保持されるものである。この場合、竪樋８は、合成樹脂で形成され ていても良いし、或いは、ステンレス、銅等の金属で形成されていても良いもの である。又、一本の竪樋８は、上下方向に複数個並設固定される竪樋支持具にて 保持されるものである。

【０００９】 したがって、該実施例の竪樋支持具においては、取着体１が建物の外壁面４に 打ち込み固定され、両支持片２の竪樋保持孔３に竪樋８が連通されて取り付けら れるものであり、その際、先広がり状の両支持片２を挟持して該両支持片２を相 互に略平行にしてやると、両竪樋保持孔３の周縁部分と竪樋８の外面との間に隙 間が発生して、該竪樋８は自由にスライドできる状態となり、該状態で竪樋８を 簡単に挿通して取り付けることができると共に、適切な高さに簡単に位置決めす ることができるものである。又、その後、両支持片２を放してその弾性復元力に て元の先広がり状に復帰させてやると、同竪樋８は両竪樋保持孔３の周縁部分に 圧接保持された状態となって、両支持片２にて確実に保持されるものである。

【００１０】 なお、本考案の竪樋支持具においては、図３、図４に示す実施例の如きであっ ても良いものである。すなわち、該実施例の竪樋支持具においては、略Ｌ字型に 折曲した硬質合成樹脂板９の垂直辺部10が取着体１として形成されており、該取 着体１には貫通孔11が設けられている。該貫通孔11には螺子釘12が挿通され、該 螺子釘12が建物の外壁面４にねじ込まれることによって、該外壁面４に取着体１ は固定されるものである。又、同硬質合成樹脂板９の水平辺部が上側の支持片２ となるものであり、該支持片２は硬質で弾性変形されないものである。又、同硬 質合成樹脂板９の下端角部分には、略Ｌ字型に折曲したバネ板部材13が固着結合 されており、この場合、バネ板部材13の縦辺部14の上端の折曲縁部分が同硬質合 成樹脂板９の下端角部分に固着されている。又、同バネ板部材13の横辺部が下側 の支持片２となるものであり、該支持片２は弾性材にて形成されて、その先端側 程前記上側の支持片２から離れるように傾斜されている。上下の両支持片２には 各々角形状の竪樋保持孔３が穿設されており、該両竪樋保持孔３には、角筒状の 竪樋８が連通保持されるものである。この場合、上側の竪樋保持孔３は竪樋８の 外形状と略同一形状に形成されているが、下側の竪樋保持孔３は竪樋８の外形よ りもその前後方向の寸法が若干長く形成されており、該下側の竪樋保持孔３の前 縁部分が主として竪樋８の前外面に圧接されるものである。

【００１１】 又、本考案の竪樋支持具においては、図５、図６に示す実施例の如きであって も良いものである。すなわち、該実施例の竪樋支持具においては、取着体１が金 属にて打ち込み釘状に形成されていて、その前端の下方へ折曲した垂下辺部15に 上下一対の支持片２が固着されている。又、該両支持片２はいずれも輪形状で、 弾性に富んだ金属で形成されており、上記取着体１の垂下辺部15に溶接して固着 されている。

【００１２】

【考案の効果】

上述の如く、本考案の竪樋支持具においては、取着体より前方へ上下一対の支 持片が突設され、該両支持片には上下方向に貫通した竪樋保持孔が設けられると 共に、少なくとも一方の支持片が弾性材にて形成されて、該支持片がその先端側 程他方の支持片から離れるように傾斜しているため、両支持片の竪樋保持孔に竪 樋を連通させて取り付ける場合に、先広がり状の両支持片を挟持して該両支持片 を相互に略平行にしてやると、両竪樋保持孔に連通される竪樋が自由にスライド できる状態となり、該状態で竪樋を簡単に取り付けて適切な高さに位置決めする ことができるものであり、又、その後、両支持片を放してその弾性復元力にて元 の先広がり状に復帰させてやると、同竪樋は両竪樋保持孔の周縁部分に圧接保持 された状態となって、両支持片にて確実に保持されるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である竪樋支持具を示す斜視
図である。

【図２】同実施例の施工状態を示す断面図である。

【図３】別の実施例である竪樋支持具を示す斜視図であ
る。

【図４】同実施例の施工状態を示す断面図である。

【図５】更に別の実施例である竪樋支持具を示す斜視図
である。

【図６】同実施例の施工状態を示す断面図である。

【図７】本考案の従来例である竪樋支持具を示す斜視図
である。

【符号の説明】

１ 取着体 ２ 支持片 ３ 竪樋保持孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取着体より前方へ上下一対の支持片を突
   設し、該両支持片に上下方向に貫通した竪樋保持孔を設
   けると共に、少なくとも一方の支持片を弾性材にて形成
   して、該支持片をその先端側程他方の支持片から離れる
   ように傾斜せしめてなる竪樋支持具。