JPH04123776U - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JPH04123776U
JPH04123776U JP1991036082U JP3608291U JPH04123776U JP H04123776 U JPH04123776 U JP H04123776U JP 1991036082 U JP1991036082 U JP 1991036082U JP 3608291 U JP3608291 U JP 3608291U JP H04123776 U JPH04123776 U JP H04123776U
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shaft
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screw shaft
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housing
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俊一 和田
稔 川端
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 操向操作入力により移動するラック４と、こ
のラック４に噛み合うセクターギヤ５との噛み合い調節
が、このセクターギヤ５に一体化される出力軸６の軸方
向移動によってなされる。その出力軸６に軸心に沿う貫
通孔２０が形成され、この貫通孔２０にネジ軸２１が挿
通される。このネジ軸２１は出力軸６にねじ合わされ、
このネジ軸２１の一端はステアリング用部材１７の取付
け側から回転操作可能とされ、このネジ軸２１の他端は
ハウジング２に、軸中心に回転可能かつ軸方向移動が規
制されるように連結されている。 【効果】 ラック４とセクターギヤ５との噛み合い調節
を行なうネジ軸２１を、出力軸６のステアリング用部材
１７の取付け側から回転操作することができ、他の部品
との干渉防止やネジ軸２１の操作性の向上を図ることが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、操向操作入力をラックとセクターギヤとの噛み合いを介して操向用 車輪に伝達するステアリング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図３に示す実公昭６１‐３０２号公報に開示されたボールねじ式パワーステア リング装置１０１は、ハウジング１０２と、操向操作入力により回転するボール スクリュー１０９と、このボールスクリュー１０９にボールを介し嵌合されるボ ールナット１０３と、このボールナット１０３に形成されたラック１０４と、こ のラック１０４に噛み合うセクターギヤ１０５と、このセクターギヤ１０５に一 体化された出力軸１０６とを備えている。その出力軸１０６の下端にはピットマ ンアーム１１０が取付けられ、このピットマンアーム１１０がリンク（図示省略 ）を介して操向用車輪に連結される。また、ボールナット１０３には操向方向に 対応した油圧が操向補助力として作用する。これにより、操向操作入力によりボ ールスクリュー１０９が回転すると、ボールナット１０３と共にラック１０４が 移動し、このラック１０４の移動により出力軸１０６が回転し、この出力軸１０ ６がピットマンアーム１１０から操向輪に伝達されて車両の操向がなされる。
【０００３】 上記のステアリング装置１０１にあっては、ラック１０４やセクターギヤー１ ０５に磨耗が生じた場合や、組み付け時にあっては、ラック１０４とセクターギ ヤ１０５との噛み合い調節が必要となる。そのため、出力軸１０６はハウジング １０２に対して軸方向移動自在に支持され、この出力軸１０６の軸方向移動によ りラック１０４とセクターギヤ１０５との噛み合い調節がなされる。
【０００４】 すなわち、ハウジング１０２の上部にネジ軸１０７がねじ合わされ、このネジ 軸１０７の下部が出力軸１０６の上端に軸中心に相対回転可能かつ軸方向移動が 規制されるように連結されている。また、ネジ軸１０７を上方側から回転操作で きるように、そのネジ軸１０７の上端には工具挿入用の溝１０８が形成されてい る。これにより、ネジ軸１０７が回転操作されるとネジ軸１０７はハウジング１ ０２に対し軸方向移動し、このネジ軸１０７と共に出力軸１０６がハウジング１ ０２に対して軸方向移動するので、セクターギヤ１０５とラック１０４との噛み 合い調節がなされる。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】
従来のステアリング装置１０１のように、ハウジング１０２の上部からネジ軸 １０７が突出していると、ステアリング装置１０１の上方に他の部品を配置する 必要がある場合には、ネジ軸１０７と他の部品との干渉が生じたり、あるいは上 方側からのネジ軸１０７の回転操作が困難になるという問題がある。
【０００６】 このような場合、ネジ軸を出力軸の下方側に設けることが考えられる。しかし 、出力軸の下端にはピットマンアームのようなステアリング用部材を取り付ける 必要があることから、出力軸の下端はハウジングから露出させる必要がある。そ のため、従来のようにネジ軸をハウジングにねじ合わせる必要がある構造では、 ネジ軸を出力軸の下方側に設けることができなかった。
【０００７】 本考案は上記従来技術の問題を解決することのできるステアリング装置を提供 することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴とするところは、ハウジングと、操向操作入力により移動するラ ックと、このラックに噛み合うセクターギヤと、このセクターギヤに一体化され る出力軸と、この出力軸の一端に取り付けられるステアリング用部材とを備え、 その出力軸のハウジングに対する軸方向移動によってラックとセクターギヤとの 噛み合い調節がなされるステアリング装置において、前記出力軸に軸心に沿う貫 通孔が形成され、この貫通孔にネジ軸が挿通され、このネジ軸は出力軸にねじ合 わされ、このネジ軸の一端は前記ステアリング用部材の取付け側から回転操作可 能とされ、このネジ軸の他端は前記ハウジングに、軸中心に回転可能かつ軸方向 移動が規制されるように連結されている点にある。
【０００９】
【作用】
本考案の構成によれば、ネジ軸をステアリング用部材の取付け側から回転操作 すると出力軸がハウジングに対して軸方向移動する。この出力軸のハウジングに 対する軸方向移動により、ラックとセクターギヤとの噛み合い調節がなされる。
【００１０】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【００１１】 図１及び図２はボールねじ式パワーステアリング装置１を示し、ハウジング２ と、ボールスクリュー１３と、このボールスクリュー１３にボール１４を介し嵌 合されるボールナット３と、このボールナット３に形成されるラック４と、この ラック４に噛み合うセクターギヤ５と、このセクターギヤ５に一体化される出力 軸６と、この出力軸６の下端にセレーション１８を介し取り付けられるピットマ ンアーム（ステアリング用部材）１７とを備えている。
【００１２】 そのハウジング２は鋳鉄製で、ボールナット３が軸方向移動可能に挿入される 第１ハウジング２ａと、出力軸６がベアリング７、８を介して軸中心に回転可能 かつ軸方向移動可能に支持される第２ハウジング２ｂとで形成されている。その 第２ハウジング部分２ｂは、上下２部材２ｂ１、２ｂ２をボルト１０により連結 することで構成され、その上部材２ｂ１は第１ハウジング２ａと一体的に鋳造さ れたものである。
【００１３】 その第１ハウジング２ａの内部には、ボールナット３により仕切られる油室１ １、１２が形成されている。また、前記ボールスクリュー１３に、操向操作用の ハンドル（図示省略）に連動する入力軸１５がトーションバー１９を介し連結さ れている。その入力軸１５の外周にはロータリバルブ１６が設けられている。
【００１４】 これにより、操向操作入力により入力軸１５が回転すると、その回転がトーシ ョンバー１９からボールスクリュー１３に伝達され、ボールナット３が軸方向に 移動する。このボールナット３の移動がラック４とセクターギヤ４を介して出力 軸６に伝達されることにより出力軸６が回転する。この出力軸６の回転によるピ ットマンアーム１７の揺動がリンク（図示省略）を介して操向用車輪に伝達され ることで車両操向がなされる。
【００１５】 なお、ロータリーバルブ１６は公知のもので（例えば実公昭６１‐３０２号公 報参照）、図外ポンプから送られる圧油を操向方向に応じて油室１１、１２の一 方に供給し、油室１１、１２の他方から油を図外タンクに還流させる。これによ り、ボールナット３を軸方向移動させようとする油圧が作用し、操向操作の補助 力が与えられる。
【００１６】 そして、出力軸６の軸方向移動によりラック４とセクターギヤ５との噛み合い 調節が可能とされている。すなわち、出力軸６に軸心に沿う貫通孔２０が形成さ れ、この貫通孔２０にネジ軸２１が挿通されている。このネジ軸２１の外周に形 成された雄ねじ部２１ａが、貫通孔２０の内周面に形成された雌ねじ部２０ａに ねじ合わされている。このネジ軸２１の下端は出力軸６の下方に突出され、下端 面にはドライバー等の工具の挿入溝２１ｂが形成されている。これにより、ネジ 軸２１はピットマンアーム１７の取付け側から回転操作可能とされている。なお 、ネジ軸２１の下端にはロックナット２２がねじ合わされる。
【００１７】 ネジ軸２１の上端は、第２ハウジング２ｂに対し軸中心に回転可能かつ軸方向 移動が規制されるように連結されている。すなわち、第２ハウジング２ｂの内方 上部に止め輪２５が取り付けられ、この止め輪２５によってリング２６が支持さ れ、このリング２６にネジ軸２１が挿入されている。そのネジ軸２１の頭部２１ ｃがリング２６の上面に接している。また、ネジ軸２１の頭部２１ｃと第２ハウ ジング２ｂとの間にスチールプレート２７が介在されている。ネジ軸２１の頭部 ２１ｃはスチールプレート２７に軸中心に回転自在に接する。なお、頭部２１ｃ とリング２６との間に、ラック４とセクターギヤ５との噛み合い調節に影響のな い微小な隙間があってもよく、実質的にネジ軸２１のハウジング２に対する軸方 向移動が規制されればよい。また、ネジ軸２１の外周と貫通孔２０の内周との間 にブッシュ３０が介在され、出力軸６に対するネジ軸２１の傾斜が防止されてい る。
【００１８】 上記構成によれば、ネジ軸２１を回転操作すると、ネジ軸２１は出力軸６にね じ合わされ、ハウジング２に対して軸中心に相対回転可能かつ軸方向移動が規制 されているため、出力軸６は軸方向移動する。この出力軸６の軸方向移動により 、ラック４とセクターギヤ５との噛み合い調節がなされる。この際、ネジ軸２１ はピットマンアーム１７の取付け側である下方側から回転操作することができる ため、ハウジング２の上方に配置される部品との干渉が問題となることはなく、 また、ハウジング２の上方からのネジ軸の調節が困難な場合に適したものである 。
【００１９】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではない。
【００２０】 例えば、上記実施例ではパワーステアリング装置に本考案を適用したが、マニ ュアルステアリング装置にも本考案は適用できる。
【００２１】
【考案の効果】
本考案によれば、出力軸を軸方向移動させてラックとセクターギヤとの噛み合 い調節を行なうにあたり、その調節用ネジ軸を出力軸のステアリング用部材の取 付け側から回転操作することができ、他の部品との干渉防止や調節用ネジ軸の操 作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の実施例に係るボールねじ式パワーステ
アリング装置の断面図
【図２】図１のＩＩ‐ＩＩ線断面図
【図３】従来例に係るボールねじ式パワーステアリング
装置の断面図
【符号の説明】
１ ステアリング装置 ２ ハウジング ４ ラック ５ セクターギヤ ６ 出力軸 １７ ピットマンアーム（ステアリング用部材） ２０ 貫通孔 ２１ ネジ軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ハウジングと、操向操作入力により移動
    するラックと、このラックに噛み合うセクターギヤと、
    このセクターギヤに一体化される出力軸と、この出力軸
    の一端に取り付けられるステアリング用部材とを備え、
    その出力軸のハウジングに対する軸方向移動によってラ
    ックとセクターギヤとの噛み合い調節がなされるステア
    リング装置において、前記出力軸に軸心に沿う貫通孔が
    形成され、この貫通孔にネジ軸が挿通され、このネジ軸
    は出力軸にねじ合わされ、このネジ軸の一端は前記ステ
    アリング用部材の取付け側から回転操作可能とされ、こ
    のネジ軸の他端は前記ハウジングに、軸中心に回転可能
    かつ軸方向移動が規制されるように連結されていること
    を特徴とするステアリング装置。
JP1991036082U 1991-04-19 1991-04-19 ステアリング装置 Expired - Lifetime JP2535083Y2 (ja)

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DE69203375T DE69203375T2 (de) 1991-04-19 1992-04-02 Lenkvorrichtung.
EP92105724A EP0509336B1 (en) 1991-04-19 1992-04-02 Steering device
KR1019920006537A KR0144446B1 (ko) 1991-04-19 1992-04-18 스티어링장치

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JPH04123776U true JPH04123776U (ja) 1992-11-10
JP2535083Y2 JP2535083Y2 (ja) 1997-05-07

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EP (1) EP0509336B1 (ja)
JP (1) JP2535083Y2 (ja)
KR (1) KR0144446B1 (ja)
DE (1) DE69203375T2 (ja)

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US5211069A (en) 1993-05-18
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