JPH04121967U - 自動ワインダの解舒補助装置 - Google Patents

自動ワインダの解舒補助装置

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JPH04121967U
JPH04121967U JP3438091U JP3438091U JPH04121967U JP H04121967 U JPH04121967 U JP H04121967U JP 3438091 U JP3438091 U JP 3438091U JP 3438091 U JP3438091 U JP 3438091U JP H04121967 U JPH04121967 U JP H04121967U
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yarn
cylindrical body
cylinder
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automatic winder
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Application number
JP3438091U
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Inventor
豊 音野
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村田機械株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒体下降機構を有する解舒補助装置であって
も、その構造が簡単で安価なものを提供する。 【構成】 給糸ボビン13から解舒される糸Yのバルー
ンを制限するよう芯管8に挿入され上下端が開口した筒
体28と、該筒体28を糸Yの解舒に応じて下降させる
筒体下降機構39とを備えた自動ワインダの解舒補助装
置において、前記筒体下降機構39は、筒体28を自重
で下降させるガイド軸42と、チェス13aの位置によ
り筒体28の位置を調整する位置調整手段としてのスト
ッパー部材46とを有してなるものであり、筒体28は
チェス13aから所定の高さに維持され、糸Yの解舒と
共に筒体28が自重で下降するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばリング精紡機で生産された給糸ボビンを自動ワインダで巻き 返す場合に使用され、バルーンを制限してスラッフィング等を防止する解舒補助 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動ワインダはワインディングユニットの多数錘が並列配置されたものであり 、その一錘の機器配置を図3により説明する。ワインディングユニット1はサイ ドフレーム2の支軸3に旋回可能に支持され、自動ワインダの稼働中は上記ユニ ット1は吸引パイプ4にも載置されて適宜固定されている。ワインディングユニ ット1は、下部に給糸ボビン供給装置5を有している。該ボビン供給装置5は機 台前面に向け傾斜を有し、機台背面に設けたボビン供給用コンベア6から新しい 給糸ボビン7を受け入れ、巻取位置において適宜位置決めされた給糸ボビン13 の糸をパッケージPに巻き取り、巻取完了後の芯管8をボビン排出用コンベア9 に排出する。上記給糸ボビン7,13及び芯管8はトレイ10に挿立されて搬送 される。このトレイ10は円盤状の台座11の中央に突出したペグ12が形成さ れ、ペグ12には上部通過口と連なる空気流通路が台座11下面まで延びて形成 されている。ボビン供給装置5の適所に巻取位置が構成され、該位置にて給糸ボ ビン13の糸は解舒引き出されパッケージPに巻き取られる。巻取位置にある給 糸ボビン13に対するボビン供給装置5の下位には図示しない圧力源に連なる圧 空導管を設け、この圧空導管先端に圧空噴射ノズル14をトレイ10の内部通路 に対位させている。新しい給糸ボビン7の糸端15はボビン中心孔内へ挿入され ている。巻取位置の給糸ボビン13の上方には、給糸ボビン13と同一軸心上に 筒体で形成され上下端が開口したバルーンブレーカ16が図示されない支持部材 によってワインディングユニット1に固定設置されている。17は中継パイプで 、中空軸18を中心に旋回自在に支持されている。その先端は糸端15の吸引開 口19であり、中空軸18は図示しない吸引装置に連結され、中継パイプ17が 旋回して吸引開口19が巻取位置にある新しい給糸ボビン7の頂部に接近した時 に吸引作用を行うようになっている。30は糸継装置、31はパッケージ側の糸 端を吸引するサクションマウス、32はスラブキャッチャ、33は綾振ドラムで ある。
【0003】 上述したワインディングユニット1において、図示のように、給糸ボビン13 から解舒される糸のバルーン16aをバルーンブレーカ16で制限する。そして 、スラブキャッチャ32及び綾振ドラム33を経てパッケージPに巻き取られる 。バルーンブレーカ16はバルーン16aが広がりすぎないように適度なものに 制限し、給糸ボビン13にスラッフィングや糸切れが生じないようにしている。 ところが、バルーンブレーカ16は機台に固定されているため、給糸ボビン13 の解舒が進むと共に、糸の平均離反点A(前工程の精紡工程におけるトラバース 幅の半分の長さだけ糸層の上端から下がった点)からバルーンブレーカ16下端 までの距離Lが長くなり、バルーンブレーカ16の働きが悪くなる。その結果、 給糸ボビン13の解舒の終わり頃に、スラッフィングや糸切れが発生することが ある。
【0004】 このような解舒終わり時のスラッフィングや糸切れに対応するための解舒補助 装置として、特開昭61−178373号公報に開示されるものが知られている 。図4に示されるこの解舒補助装置は、筒体16と、筒体下降機構21とを備え てなるものである。以下に、筒体下降機構21の詳細を説明する。巻取位置にあ る給糸ボビン13及びバルーンブレーカ16の側方に回転ねじ軸22が立設され 、この回転ねじ軸22は上部支持板2aに固定されたパルスモータ等のモータ2 3によって回転されるようになっている。回転ねじ軸22には昇降台24が螺入 され、この昇降台24に形成された貫通孔24aに回転ねじ軸22と平行に立設 されたガイド軸25が嵌められている。このような構造により、回転ねじ軸22 の回転に伴って昇降台24が上下動するようになっている。また、昇降台24に は、芯管8の上方から挿入されるバルーンガイド16が取り付けられている。ま た、昇降台24には、センサ取付板26が上下方向位置調整自在に設けられ、こ のセンサ取付板26に給糸ボビン13のチェス(斜めの部分)13aの上端を検 知する光電センサ等のセンサ27が設けられ、このセンサ27の信号によってモ ータ23が制御されるようになっている。すなわち、バルーンブレーカ16がチ ェス13aの上方所定位置にあるように、センサ27がモータ23を駆動し昇降 台24を下降させる。
【0005】 上述した筒体下降機構21にあっては、糸の解舒に応じてバルーンブレーカ1 6が下降し、バルーンブレーカ16下端からチェス13aの平均離反点Aまでの 距離L1が実験等で予め求められた適性値(巻取張力、巻取速度や糸の番手等が 相互に関連して決まる値)を維持する。したがって、巻き終わりに近くなっても 、バルーンが制限された状態に維持され、スラッフィング等が防止される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で説明した図4の解舒補助装置おいては、筒体下降機構21がセン サ27やモータ23で駆動されるものであり、構造が複雑で高価になるという問 題点があった。上述したように、自動ワインダはワインディングユニットの多数 錘からなっており、錘の数だけ筒体下降機構を必要とするので、高価なものはそ の採用が見送られることになる。
【0007】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、その目的とするところは、筒体下降機構を有する解 舒補助装置であっても、その構造が簡単で安価なものを提供しようとするもので ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における解舒補助装置は、給糸ボビンから 解舒される糸のバルーンを制限するよう芯管に挿入され上下端が開口した筒体と 、該筒体を糸の解舒に応じて下降させる筒体下降機構とを備えた自動ワインダの 解舒補助装置において、前記筒体下降機構は、筒体を自重で下降させるガイド部 材と、チェスの位置により筒体の位置を調整する位置調整手段とを有してなるも のである。
【0009】
【作用】
チェスの位置によりガイド部材の位置を調整する位置調整手段によって、筒体 はチェスから所定の高さに維持され、糸の解舒と共に自重で下降する。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。図1は本考案の解舒 装置を示す断面図である。
【0011】 図1において、筒体下降機構39は、ガイド軸42と、ガイド軸42に案内さ れて自重下降する筒体28と、位置調整手段であるストッパー部材46と、筒体 28を上限位置まで引き上げる空圧シリンダ45とを主要構成部分としている。
【0012】 ガイド部材としてのガイド軸42は機台から突出するブラケット43,44に その上下端部が固定されている。このガイド軸42はトレイ10に挿立された芯 管8と略平行に立設されている。
【0013】 バルーンブレーカとしての筒体28側面の上下には水平な第1支持板40と第 2支持板41が固定されている。第1支持板40はガイド軸42で案内される摺 動孔40aを有し、第2支持板41もガイド軸42で案内される摺動孔41aを 有している。すなわち、ガイド軸42で案内される第1支持板40と第2支持板 41とにより、筒体28はその姿勢を保ちながら自重で下降し、芯管8に被さっ ていくようになっている。なお、筒体28はその上方に円錐部28aを有してお り、円錐部28aの頂上に絞り28bが設けられている。この絞り28bによっ て上方の口穴20に至る糸Yのバルーンが安定するが、図4の如き絞りの無い筒 体16でもよい。
【0014】 筒体28の第2支持板41には、位置調整手段としてのストッパー部材46が 下方に向けて固定されている。このストッパー部材46は給糸ボビン13のチェ ス13aに突き当たる突起46aを有し、筒体28がストッパー部材46を介し て下げ止まるようになっている。なお、このストッパー部材46はチェス13a に突き当たることなく、糸Yのバルーンによって浮き上がることにより筒体の位 置を調整するものでもよい。この場合、筒体28等をできるだけ軽くするため、 ブラケット44に滑車を設け、カウンターウェイトに連結されたロープを滑車を 介して第1支持板40に連結させる。
【0015】 空圧シリンダ45はガイド軸42と平行になるようにブラケット44上に固設 されており、そのロッド45aの先端にはリング45bが嵌められている。また 、筒体28の第1支持板40はロッド45aで案内される摺動孔40bを有して いる。すなわち、筒体28の上限位置と下限位置がロッド45a先端のリング4 5bで決まるようになっている。
【0016】 つぎに、上述した筒体下降機構39の作動を図1及び図2により説明する。図 2はスタート状態を示し、図1は解舒途中を示している。図2において、空圧シ リンダ45のロッド45aが上昇すると、第1支持板40がリング45bで持ち 上げられ、芯管8上端から筒体28下端との距離がL1である上限位置となる。 この状態で新たな給糸ボビンと交換される。つぎに、空圧シリンダ45のロッド 45aが二点鎖線図示した位置まで下降する。二点鎖線で示されるストッパー部 材46が新しい給糸ボビン13のチェス13a下方に突き当たり、芯管8上端に 筒体28下端が距離L2だけ被さったスタート状態となる。そして、図1におい て、給糸ボビン13の解舒が進むと共に、ガイド軸42で案内される筒体28は 自重で下降し、筒体28の下端とチェス13aまでの距離は略一定のL3に保た れる。そして、二点鎖線で示されるストッパー部材46が巻き終わりのチェス1 3a下方に突き当たった状態では、第1支持板40がロッド45aのリング45 bに当たって下げ止まり下限位置となる。そして、給糸ボビン13の残りの糸が 全部解舒される。
【0017】 なお、筒体38の上下限位置を決める空圧シリンダ45に代わり、新たな給糸 ボビンへと交換する際に駆動されるリンク機構と連動するリンク機構により、ス タート時の上限位置を決めることもできる。また、下限位置は第2支持板41と ブラケット43の当接により決めることもできる。
【0018】
【考案の効果】
本考案における解舒補助装置の筒体下降機構は、筒体を自重で下降させるガイ ド部材と、チェスの位置により筒体の位置を調整する位置調整手段とを有してな るものであり、複雑な駆動装置や高価なセンサを持つことなく、糸の解舒と共に 下がって行くチェスから所定の高さに筒体が維持されるので、構造が簡単で安価 になる。したがって、多数錘からなる自動ワインダにおける採用が現実的なもの となってくる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の解舒補助装置における筒体下降
機構を示す断面図である。
【図2】図2は空圧シリンダの作動を示す断面図であ
る。
【図3】図3はワインディングユニットの機器配置図で
ある。
【図4】図4は従来の解舒補助装置における筒体下降機
構を示す図である。
【符号の説明】
13 給糸ボビン 28 筒体 39 筒体下降機構 42 ガイド軸(ガイド部材) 46 ストッパー部材(位置調整手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給糸ボビンから解舒される糸のバルーン
    を制限するよう芯管に挿入され上下端が開口した筒体
    と、該筒体を糸の解舒に応じて下降させる筒体下降機構
    とを備えた自動ワインダの解舒補助装置において、前記
    筒体下降機構は、筒体を自重で下降させるガイド部材
    と、チェスの位置により筒体の位置を調節する位置調整
    手段とを有してなることを特徴とする自動ワインダの解
    舒補助装置。
JP3438091U 1991-04-15 1991-04-15 自動ワインダの解舒補助装置 Pending JPH04121967U (ja)

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