JPH041212B2 - - Google Patents

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JPH041212B2
JPH041212B2 JP60010735A JP1073585A JPH041212B2 JP H041212 B2 JPH041212 B2 JP H041212B2 JP 60010735 A JP60010735 A JP 60010735A JP 1073585 A JP1073585 A JP 1073585A JP H041212 B2 JPH041212 B2 JP H041212B2
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JP
Japan
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clutch
flag
speed
change
gear
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JP60010735A
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JPS61171619A (ja
Inventor
Kazutoshi Nobumoto
Hideji Hiruta
Kenji Sawa
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP60010735A priority Critical patent/JPS61171619A/ja
Publication of JPS61171619A publication Critical patent/JPS61171619A/ja
Publication of JPH041212B2 publication Critical patent/JPH041212B2/ja
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの出力軸と変速機の入力軸
との間に設けられたクラツチ接続動作を自動的に
制御する自動車のクラツチ制御装置に関するもの
である。
(従来技術) 従来より、運転者が高度なクラツチ操作技術を
要求されることなく、自動車の発進に際しての動
力伝達をスムーズに行なえるようにし、また、ク
ラツチ構成部材特に摩擦要素の寿命の長期化を図
ることを意図して、クラツチの接続動作をエンジ
ンの作動状態に応じて適切なものとすべく自動的
に制御する試みが種々なされている。かかるクラ
ツチの自動制御における制御態様の一つとして、
本出願人により先に提案された特開昭57−182530
号公報に示されてようなものがある。
上記公報記載のものにおいては、所定のアクチ
ユエータによつてクラツチレバー等のクラツチの
断続操作部材を作動させるようにし、このアクチ
ユエータを制御して、例えば自動車の発進に際し
て、クラツチの接続動作開始時からエンジン回転
数が下降し始めるまで、すなわちエンジン回転数
がピーク値を越えるまでは、断続操作部材を徐々
にクラツチ接続方向(クラツチの接続状態が強固
になる方向)に作動させ、エンジン回転数がピー
ク値を越えて下降し始めると、すなわちエンジン
回転数が所定の負の変化率を示し始めると、断続
操作部材のクラツチ接続方向への作動を一時的に
停止させていわゆる半クラツチ状態で保持し、そ
の後、再びエンジン回転数が上昇し始めると断続
操作部材をさらにクラツチ接続方向に作動させ
て、クラツチを完全な接続状態にするものとなつ
ている。このように、クラツチの接続動作をエン
ジンの作動状態に応じて自動的に制御することに
より、自動車の発進時等において、エンジン回転
数が過度に低下してエンストを生じることを回避
することができると共に、クラツチの焼付きが生
じる事態をも確実に防止でき、クラツチの接続動
作を円滑に行なわせることができる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上述のように、エンジンの作動状態
に応じた所定の制御特性にしたがつて、クラツチ
を自動制御するようにしたものにおいては、自動
車の発進を考慮しただけでは不十分となる。すな
わち、変速時を考えてみると、この変速時にあつ
ても、クラツチの接続開始より、半クラツチ(接
続方向への作動の一時停止)を経て完全な接続へ
と移行するものではあるが、この変速時におい
て、半クラツチを形成する条件を発進時と同じも
のとすると、クラツチが完全に接続されるまでの
時間が長くなり過ぎて、運転車に違和感を与えた
り、加速応答性が悪くなつたり、あるいはクラツ
チの焼付きを生じてしまう等の問題を生じるおそ
れがある。この点を詳述すると、半クラツチ形成
条件としての、「エンジン回転数の所通の負の変
化率」について考えてみると、発進時にはクラツ
チそのものによる吸収エネルギが大きいことを勘
案しつつ、エンストの危険を回避するためには、
上記負の変化率をあまり小さくすること(負の変
化率を絶対値を大きくすること)が事実上不可能
である。そして、このような制約を考慮して決定
された発進時の負の変化率をそのまま変速時に用
いたのでは、変速時に上述したような問題を生じ
ることになる。
したがつて、本発明の目的は、変速時における
クラツチの接続とりわけ半クラツチの形成を、こ
の変速時に合つた最適なものとして設定し得るよ
うにした自動車のクラツチ制御装置を提供するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本発明にあつて
は、変速時においては、半クラツチ形成の条件と
なる「エンジン回転数の負の変化率」の大きさ
を、発進時に比して小さくなるようにしてある。
すなわち、変速時には、クラツチが吸収すべきエ
ンジンが発進時よりも小さくかつエンストの危険
もないため、発進時よりも、エンジン回転数がよ
り下降した時点において半クラツチを形成(接続
方向への作動の一時停止)するようにしてある。
具体的には、第1図に示すように、 エンジンの出力軸と変速機の出力軸と変速機の
入力軸とられたクラツチと、 前記クラツチの断続操作部材を作動させるアク
チユエータと、 エンジン回転数の負の変化率を検出する変化率
検出手段と、 前記変化率検出手段からの出力を受け、エンジ
ン回転数の変化率が負の所定値になつたとき、前
記断続操作部材のクラツチ接続方向への作動を停
止させてその停止位置に保持する制御手段と、 変速時であることを検出する変速検出手段と、 前記変速検出手段からの出力を受け、前記負の
所定値を、変速時には発進時よりも小さく設定す
る所定値設定手段と、 を備えた構成としてある。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基いて説
明する。
全体の概要を示す第2図において、1はエンジ
ンで、このエンジン1の出力(出力軸1aの回
転)は摩擦式のクラツチ2、前進5段とされた歯
車式の変速機3、デフアレンシヤルギア4を介し
て、駆動輪5へ伝達されるようになつており、エ
ンジン1から駆動輪5までの動力伝達機構がエン
ジン駆動系を構成している。
前記クラツチ2は、第3図に示すように、エン
ジン出力軸1aと変速機入力軸3aとの間に介設
されるもので、この出力軸1aから入力軸3aへ
の動力伝達を選択的に継続する継続操作部材とし
てのクラツチレバー6を有する。すなわち、クラ
ツチレバー6の下端部が第3図左方へ移動させら
れると接続状態とされ、逆に右方へ移動させられ
ると切断状態とされる。このようなクラツチレバ
ー6、連結機構7を介して、ダイヤフラム式のア
クチユエータ8に連結され、このアクチユエータ
8の負圧室8aに負圧が導入されたときに前述し
た切断状態とされ、また負圧室8aに大気が導入
されたときに前述した接続状態とされる。
上記アクチユエータ8の負圧室8aに体する負
圧あるいは大気の導入を制御するため、それぞれ
2つづつのエアコントロールバルブACV・1、
ACV・2とバキユームコントロールバルブ
VCV・1、VCV・2が接続されている。また、
実施例では、負圧源として負圧ポンプ9で発生さ
せた負圧を利用するようにしてあり、このため、
モータ10により負圧ポンプ9を駆動して、これ
により発生した負圧をチエツク弁12を介してバ
キユームタンク11に供給して、このバキユーム
タンク11内に常に所定以上の大きさの負圧が存
在するようにしてある。上記各バルブはそれぞれ
電磁式とされているが、ACV・1、ACV・2、
VCV・2はそれぞれ2ポート式の開閉弁とされ
る一方、残るVCV・1は、3ポート式の切換弁
とされている。そして、VCV・1、VCV・2は
互いに並列に負圧室8aとバキユームタンク11
との間に接続され、ACV・1はVCV・1を介し
て負圧室8aに接続され、ACV・2はVCV・
1、VCV・2と並列に負圧室8aに接続されて
いる。
上記各バルブACV・1、ACV・2、VCV・
1、VCV・2は、そのON(励磁)、OFF(消磁)
の切換態に応じて、クラツチ2の接続速度(負圧
室8aへの大気導入速度)および切断速度(負圧
室8aへの負圧導入速度)を、それぞれ「早い」、
「標準」、「遅い」の3段階に切換える他、「ホール
ド」状態と、を切換えるものとなつている。この
点を分説すると、次のとおりである。
クラツチ接続(遅い) 全てのバルブACV・1、ACV・2、VCV・
1、VCV・2、がOFFされた第3図の状態で
ある。このときは、大気がACV・1、VCV・
1を介して負圧室8aに導入されるが、
VCV・1の通路抵抗が大きいため、その大気
導入がゆつくりと行われることになる。
クラツチ接続(標準) ACV・1、ACV・2をONし、他の2つの
バルブVCV・1、VCV・2をOFFした状態で
ある。このときは、大気がACV・2より負圧
室8aに導入されるが、このときの通路抵抗は
VCV・1を通る上記のときよりも小さいも
のである。
クラツチ接続(早い) ACV・2のみをONした状態である。このと
きは、負圧室8aの大気の導入が、ACV・2
を介して、またACV・1とVCV・1とを介し
ての両方から行われ、大気導入速度が最も早く
される。
クラツチ切断(遅い) VCV・1のみをONした状態である。このと
きは、負圧室8aへの負圧導入が、VCV・1
のみを介して行われるが、このVCV・1の通
路抵抗が大きいため、負圧導入はゆつくりと行
われる。
クラツチ切断(標準) ACV・1とVCV・2とをONし、残りの2
つのバルブACV・2とVCV・1とをOFFした
状態である。このときは、負圧室8aへの負圧
の導入がVCV・2を介してのみ行われるが、
このときの通路抵抗は、VCV・1を通る上記
の場合よりも小さいものである。
クラツチ切断(早い) VCV・1、VCV・2をONし、残りの2つ
のバルブACV・1、ACV・2とをOFFした状
態である。このときは、負圧室8aへの負圧の
導入が、VCV・1とVCV・2との両方から行
われ、この負圧導入が最も早くされる。
クラツチホールド ACV・1のみをONした状態である。このと
きは、負圧室8aが、大気ともまたバキユーム
タンク11とも遮断された密閉状態とされる。
第2図、第3図中13は制御ユニツトで、この
制御ユニツト13には、各センサああいはスイツ
チ14〜20からの信号が入力され、またこの制
御ユニツト13からは、前記4つのバルブ
ACV・1、ACV・2、VCV・1、VCV・2に
対して出力されるようになつている。上記センサ
あるいはスイツチ14〜20のうち、スイツチ1
4は、変速機出力軸3bの回転数すなわち車速が
所定値以上となつたときにONする車速スイツチ
である。センサ15は、エンジン出力軸1aの回
転数すなわちエンジン回転数を検出するものであ
る。センサ16は、クラツチ出力軸2aすなわち
変速機入力軸3aの回転数を検出するものであ
る。スイツチ17は、クラツチ2が切断されてい
るか否かを検出するもので、クラツチ2が実際に
切断されているときにONとされるものである。
センサ18は、変速機3の変速信号すなわち、ニ
ユートラル、1速、2速、3速、4速、5速、リ
バースのいずれにあるかを検出するものである。
スイツチ19は、変速機2の変速操作を行うシフ
トレバー21に設けられて、シフト(変速)する
際に運転車により接触あるいは握り操作をされる
ことによりONとされる、うわゆるノブスイツチ
である。スイツチ20は、アクセルペダル22が
所定以上(例えば10%以上)の開度となつたとき
にONとされるもの、すなわち発進の意志がある
のみなせるようなアクセル開度以上となつたこと
を検出するものである。
制御ユニツト13は、例えばマイクロコンピユ
ータによつて構成され、以下その制御内容につい
て第4図〜第10図のフローチヤートに基づいて
説明する。先ず、第4図に示すように、ステツプ
S1においてシステム全体のイニシヤライズがな
された後、ステツプS2において、センサあるい
はスイツチ14〜20からの信号(データ)が入
力、処理された後、ステツプS3においてクラツ
チ2の自動制御がなされる。
上記ステツプS3におけるクラツチ2の制御全
体を第5図に示してあるが、この第5図において
は、エンジン1の運転状態に応じて、クラツチ2
の接続、切断、ホールドの切換えの他、断続の速
さを切換えるため、4種類のフラグE、J、D、
Bを用いるようにしてある。これ等4種類のフラ
グのうち、フラグEは、クラツチ2の切断の速さ
を切換えるためのものである。(第6図)。フラグ
Jは、クラツチ2の切断後、所定の条件下におい
ては、応答性確保のため、クラツチ2を所定時間
高速で接続方向に作動させるためのものであり、
一種のタイマ機能を有する(第7図、第8図)。
フラグDは、クラツチ2の接続速さを切換えるた
めのものである。(第10図)。フラグBは、クラ
ツチ2の接続とホールド(半クラツチ形成)と切
換えるためのものである。
上記フラグE、J、D、Bについては後に詳述
することとして、先ず第5図に示す全体の制御に
ついて説明する。先ず、ステツプS11において、
変速機3の変速位置が読込まれた後、ステツプ
S12においてこの変化位置がニスートラルである
か否か判別される。そして、変速位置がニユート
ラルでないと判別されたときは、ステツプS13で
ノブスイツチ19の作動状態が読込まれた後、ス
テツプS14においてこのノブスイツチ19がON
か否か判別され、ノブスイツチ19がONでない
ときすなわち変速が行なわれようとしていないと
きは、ステツプS24へ移行する。
前記ステツプS12で変速位置がニユートラルで
あると判別された場合およびステツプS14でノブ
スイツチ19がONされていると判別された場合
は、クラツチ2を切断すべき領域であるとして、
ステツプS15へ移行して、クラツチ切断スイツチ
17の作動状態が読込まれる。次いで、ステツプ
S16において、クラツチ切断スイツチ17がON
されているか否かが判別され、ONでないときす
なわちクラツチ2が実際に切断されていないとき
は、クラツチ2を実際に切断すべく、ステツプ
S17へ移行する。このステツプS17では、後述す
るように、クラツチ2の切断速さを設定するフラ
グEの設定(0、1または2)を行なつた後、こ
のフラグEの値がステツプS18で判別されて、フ
ラグEが0のときは「遅く」、フラグEが1のと
きは「標準」で、さらにフラグEが2のときは
「早く」クラツチ2が切断される(ステツプS19、
S20あるいはS21)。そして、実際にクラツチ2が
切断された後は、再び前記ステツプS16を経た
後、ステツプS22で後述するフラグJの設定を行
なつた後、ステツプS23でクラツチ2がホールド
(ステツプS16、S22を経るルートの場合は切断状
態でのホールドとなる)。
一方、前記ステツプS24では、クラツチ出力軸
2aの回転数Ncが読込まれた後、ステツプS25
で、このクラツチ出力軸回転数Ncの変化率
dNc/dtが演算される。次いで、ステツプS26に
おいて、この変化率dNc/dtに対して所定の係数
kが乗算されたものに対してNcが加算された値
が、アイドル回転数Niよりも大きいか否か判別
される。すなわち、このステツプS26での判別
は、クラツチ2を接続すべき1つの条件を満たす
ような運転状態となつたか否かをクラツチ出力軸
回転数(dNc/dtの代りにエンジン回転数の変化
率dNe/dtを用いても同じ)を1つのパラメータ
としてみるためのものである。このステツプS26
において、Ni<k・dNc/dt+Ncでないと判別
されたときは、ステツプS28へ移行する。このス
テツプS28では、アクセルスイツチ20の作動状
態が読込まれ、この後ステツプS29でこのアクセ
ルスイツチ20がONであるか否かすなわちアク
セルが自動車の走行を要求しているような開度状
態であるか否かが判別される。そして、アクセル
スイツチ20がONでないと判別されたときは、
車速が小さくかつ低下していく過程であるので、
ステツプS15へ移行して、前述したクラツチ2の
切断のための制御へと移行される。
また、前記ステツプS26でNi<k・dNc/dt+
Ncであると判別された場合、およびNi<k・
dNc/dt+NcではないがステツプS29でアクセル
スイツチ20がONされていると判別されたとき
は、それぞれ、ステツプS27へ移行する。このス
テツプS27では、後述するフラグJが0であるか
否か判別され、フラグJが0でないときは、ステ
ツプS32へ移行して、後述するフラグDの設定
(0、1または2以上)がなされる。そして、フ
ラグDが0のときは「遅く」、またフラグDが1
のときは「標準」で、さらにフラグDが2以上の
ときは「早く」クラツチ2が接続される。
一方、前記ステツプS27でフラグJが0である
と判別されたときは、ステツプS30で後述するよ
うにフラグBの設定(0かFF)がなされた後、
ステツプS31においてこのフラグBの値が判別さ
れる。そして、フラグBが0であればステツプ
S32以降の処理がなされ、またフラグBが0でな
いとき(FFであるとき)は、ステツプS23へ移行
してクラツチ2をホールドする(ステツプS31か
らS23のルートは、半クラツチ状態でのホールド
となる)。
さて次に、前記フラグE、J、D、Bについ
て、個々に分説していくこととする。
フラグEについて(第6図) 先ず、ステツプS41で変速機3の変速位置が
読込まれ、次のステツプS42での判別によつ
て、この変速位置が高速変速位置となる4速ま
たは5速であると判別されたときは、ステツプ
S43でフラグEが2にセツトされる。また、ス
テツプS42で4速または5速でないと判別され
たときは、ステツプS44において中速位置であ
る2速または3速であるか否か判別され、2速
または3速であると判別されたときはステツプ
S45においてフラグEが1にセツトされる。そ
して、ステツプS44で2速または3速でないと
判別されたとき、すなわち1速、ニユートラル
またはリバースであるときは、ステツプS46に
おいてフラグEが0にセツトされる。このよう
にして、変速位置が高速変速位置になるほど、
クラツチ2の切断が早くされる(第5図ステツ
プS18、S19、S20、S21参照)。
フラグJについて(第7図、第8図) フラグJは、クラツチ2の切断後、再びクラ
ツチ2を接続していく際に、応答遅れを見込ん
で、接続応答性確保等のため設定されるもの、
換言すれば、クラツチ2の接続方向への作動を
あらかじめ所定量だけ早くおこなおうとするも
ので、この接続方向への作動を時間のパラメー
タとして設定するようにしてある。このため、
クラツチ2を接続方向へ作動させておいた方が
好ましい運転条件を満たすほどJの大きさ(タ
イマ時間)を大きくするようにしてある。具体
的には、車速がある程度以上のとき(ステツプ
S52、S53)、アクセル開度が所定以上のとき
(ステツプS55、S56)、変速位置が中速あるい
は高速位置であるとき(ステツプS58、S59)
の3つの条件をみるようにしてある。すなわ
ち、ステツプS51で基本のJをα3として設定し
た後、車速スイツチ14がONのときはα4を加
算し(ステツプS54)、またアクセルスイツチ
20がONであればα5を加算し(ステツプ
S57)、さらに変速位置が高速位置であればα6
を加算(ステツプS60)するようにしてある。
そして、このフラグJ(タイマ値)は、第8図
の例えば1msec毎の割込処理により、第7図
で設定されたJの値を、ステツプS71と72の処
理によつて、順次カウントダウンしていくよう
にしてある。
したがつて、第5図の全体制御において、ス
テツプS27の判別によりこのJが0でない(カ
ウントダウンされていない)ときは、このJで
設定された時間だけ優先的に、クラツチ2のホ
ールドを行なうことなくすなわち半クラツチを
形成することなくクラツチ2が接続されること
になる。勿論、第7図に示すフラグJの設定条
件からして、発進時のようなときは、このフラ
グJの設定時間が短い(クラツチ2の遊びをつ
める程度)ため、比較的短時間の間に、ステツ
プS27からステツプS30へのルートを経るよう
になる。
フラグDについて(第10図) クラツチ2の接続早さを決定するもので、D
が0ときは「遅く」、Dが1のときは「標準」
で、Dが2以上のときは「早く」クラツチ2を
接続することを意味する。先ず、ステツプ
S101において、フラグJが0であるか否かが
判別され、フラグJが0でないときすなわちス
テツプS30、S31を経ないルートのときは、ク
ラツチ2の接続を早くすべく、無条件にステツ
プS112においてフラグDが2にセツトされる。
また、このフラグDの設定条件としては、エン
ジン回転数Neの変化率dNe/dtが所定値β以
上のとき(ステツプS103、S104)、車速が所定
以上のとき(ステツプS106、S107)、変速位置
が中、高速位置にあるとき(ステツプS109、
S110)を設定してある。すなわち、フラグJ
が0であるときは、ステツプS102においてフ
ラグDを0にセツトした後、エンジン回転数変
化率dNe/dtが所定値β以上のとき、車速スイ
ツチ14がONのとき、3速、4速または5速
のときは、それぞれDに「1」が加算される
(ステツプS105、S108、S111)。このようにし
て、dNe/dt>β、車速スイツチ14がON、
中、高速変速位置のいずれか1つであればフラ
グDが1に、またいずれか2つ以上を満たせば
フラグDが2以上にセツトされることになり、
いずれの条件をも満たさない場合にフラグDが
0のままにセツトされることになる。
フラグBについて(第9図) 先ず、ステツプS81、S82で順次エンジン回
転数Neとクラツチ出力軸回転数Ncとが読込ま
れ、ステツプS83において、Ne>Ncであるか
否かが判別される。そして、Ne>Ncであれ
ば、ステツプS84でフラグGがFFにセツトさ
れ、またNe>NcでなければフラグGが0にセ
ツトされる。
次いで、ステツプS86において、変数Hが0に
リセツトされた後、ステツプS87〜S92において、
この変数Hが適宜加算されていく。すなわち、車
速が所定以上であればα1が加算され(ステツプ
S87、S88、S89)、変速位置が3速、4速または
5速であればα2が加算される(ステツプS90、
S91、S92)。
この後は、ステツプS93において、エンジン回
転数の変化率dNe/dtが演算された後、ステツプ
S94で上記α1、α2の上乗せ処理が適宜なされた後
の変数Hに対して、上記変化率dNe/dtが加算さ
れて、最終的な変数Hが演算される。そして、ス
テツプS95において、H<0であるか否かが判別
され、H<0であればステツプS96でフラグIが
0にセツトされ、またH<0でなければこのフラ
グIがFFにセツトされる。この後は、ステツプ
S98において、上記両フラグGとIとの排他的論
理和(エクスクルーシブオア)が演算されて、こ
の演算結果がフラグBとされる。すなわち、フラ
グGとIとが共に0あるいはFFであればフラグ
Bが0とされ、この両フラグGとIとのいずれか
一方が0で他方がFFのときは、フラグBがFFと
される。
ここで、第9図に示すフラグBの設定は、シフ
トアツプ時を勘案したものとなつているが(クラ
ツチ接続途中においてエンジン回転数の変化率
dNe/dtが負の値をとる)、クラツチ2の接続途
中において半クラツチが形成されるのは、第5図
のステツプS30、S31、S23から理解されるよう
に、フラグBがFFのときである。そして、この
フラグBがFFとなるのは、シフトアツプ時を前
提とすると、Ne>NcのときすなわちフラグGが
FFのときであり、このような条件下においてフ
ラグBがFFとなるのは、結局のところ、フラグ
Iが0すなわちステツプS95においてH<0とな
ることが条件とされる。そして、このステツプ
S95でH<0と判別されるには、ステツプS94に
おいて、H+dNe/dtのHが変速時にあつては3
速、4速または5速となるので(2速は、実施例
では2速発進を考慮して発進時のものとして取扱
う)、結局、H+Ne/dtのH(ステツプS92で設定
された少なくともα2という正の値)分だけ、半ク
ラツチ条件となる負の変化率dNe/dtは、変速時
の方が発進時よりも小さくされる。
この点を第11図を参照して説明すると、aは
エンジン回転数とクラツチ出力軸回転数との関係
を示してあり、またbはクラツチ係合量の変化
を、さらにcはアクセル開度の変化を示してい
る。そして、実線Aは発進時と同一のエンジン回
転数の負の変化率の所定値でクラツチを制御した
場合を、破線Bは発進時よりも小さい所定値で制
御した場合をそれぞれ示している。この第11図
からも明らかなように、発進時と同じ所定値で制
御した場合にあつては、エンジン回転数の負の変
化率dNe/dtが比較的大きく設定されるため、t1
より若干遅れた時点(この若干の遅れは制御の応
答遅れ分である)で半クラツチ状態となつて、t4
より若干遅れた時点から再び接続が開始される。
これに対して本発明では、変速時にあつては、半
クラツチ状態となるための条件であるエンジン回
転数の負の変化率dNe/dtが発進時よりも小さく
されるため、半クラツチ状態となるのがt1より遅
い時点であるt2時点より若干遅れた軸点(この若
干の遅れは制御の応答遅れ分である)となつて発
進時よりもエンジン回転数が大きく下降した時点
で行なわれ、また再び接続が開始される時点はt4
よりも早いt3時点より若干遅れた時点(この若干
の遅れは制御の応答遅れ分である)とされる。こ
のようにして、変速時にあつては、発進時より
も、クラツチ2の接続完了が早く行なわれること
になる。
なお、シフトダウン時には、シフトアツプ時と
は逆に、エンジン回転数の変化率が正の所定値以
上となつたときに半クラツチ状態とされる。した
がつて、この場合は、第9図のフラグBの設定の
際、ステツプS94で設定されるH+dNe/dtのH
が負の値となるべく、ステツプS89あるいは92で
のα1、α2(共に正)の設定を、−α1、−α2となるよ
うにすればよい。具体的には、例えばフラグYを
新たに設定して、ステツプS85の直後にフラグY
を1とする一方、ステツプS84の直後にフラグY
を−1として設定して、ステツプS89あるいは
S92でのHの設定の際に、Y×α1あるいはY×α2
とするようにしてα1、α2の正負を切換えるすれば
よい。
以上実施例について説明したが、制御ユニツト
13をマイクロコンピユータで構成する場合はア
ナログ式あるいはデジタル式のいずれであつても
よい。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、
変速時におけるクラツチの接続を最適設定して、
加速応答性や接続フイーリングの良好なもを得る
ことができ、また、不必要な空吹かしがなくなつ
てクラツチの焼付きを防止する上でも好ましいも
のが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体ブロツク図。第2図は本
発明の一実施例を示す全体系統図。第3図はクラ
ツチ部分を示す構成図。第4図〜第10図は本発
明に制御例の示すフローチヤート。第11図はク
ラツチの接続状態を、エンジン回転数とクラツチ
出力軸回転数とアクセル開度との関係で示すグラ
フ。 1:エンジン、2:クラツチ、3:変速機、
8:アクチユエータ、13:制御ユニツト、1
5:センサ(エンジン回転数)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンの出力軸と変速機の入力軸との間に
    設けられたクラツチと、 前記クラツチの断続操作部材を作動させるアク
    チユエータと、 エンジン回転数の負の変化率を検出する変化率
    検出手段と、 前記変化率検出手段からの出力を受け、エンジ
    ン回転数の変化率が負の所定値になつたとき、前
    記断続操作部材のクラツチ接続方向への作動を停
    止させてその停止位置に保持する制御手段と、 変速時であることを検出する変速検出手段と、 前記変速検出手段からの出力を受け、前記負の
    所定値を、変速時には発進時よりも小さく設定す
    る所定値設定手段と、 を備えていることを特徴とする自動車のクラツチ
    制御装置。
JP60010735A 1985-01-25 1985-01-25 自動車のクラッチ制御装置 Granted JPS61171619A (ja)

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