JP2806142B2 - 車両用自動変速機の変速制御方法 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御方法

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JP2806142B2
JP2806142B2 JP11267692A JP11267692A JP2806142B2 JP 2806142 B2 JP2806142 B2 JP 2806142B2 JP 11267692 A JP11267692 A JP 11267692A JP 11267692 A JP11267692 A JP 11267692A JP 2806142 B2 JP2806142 B2 JP 2806142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機の変
速制御方法に関し、特に、エンジンの駆動状態が所謂パ
ワーオン状態におけるダウンシフトの変速制御中に、こ
の変速指令が、エンジンの所謂パワーオフ状態における
ダウンシフトの変速指令に切り換えられたときの変速制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される自動変速機は、油圧
式多板クラッチや油圧式ブレーキ等の摩擦係合手段を多
数備えて構成され、これらのクラッチやブレーキのう
ち、作動するクラッチやブレーキをコントローラが切り
換えることで、自動変速機のシフトチェンジが実施され
る。
【0003】例えば、自動変速機を第3速から第2速に
シフトダウンさせる場合、コントローラは、所定のプロ
グラムに従い、第3速を確立させるクラッチ(以下、解
放側クラッチという)の係合を解除すると共に、第2速
を確立させるクラッチ(以下、結合側クラッチという)
を係合させ、トランスミッション入力軸の回転速度Nt
を、その変化率(Nt)’が目標回転速度変化率に等し
くなるようにして増加させ、クラッチの所謂つかみ換え
操作を実施する。これにより、エンジントルクの伝達経
路が解放側クラッチから結合側クラッチに切り換えら
れ、自動変速機が第3速から第2速にシフトダウンされ
る。
【0004】このダウンシフトにおいて、運転席のアク
セルペダルが踏み込まれており、エンジンが所謂パワー
オンの状態にあるときには、前記入力軸回転速度Ntは
増加しようとする。一方、アクセルペダルが踏み込まれ
ることなく、エンジンが所謂パワーオフの状態にあると
きには、入力軸回転速度Ntは増加しようとしない。こ
のため、コントローラは、パワーオン状態でダウンシフ
トを実行するプログラムと、パワーオフ状態でダウンシ
フトを実行するプログラムとを有しており、ダウンシフ
トを実行する際、コントローラは、先ずエンジンの駆動
状態を検出し、この検出結果に応じて、前記制御プログ
ラムを切り換えていた。
【0005】この点に関して詳述すると、エンジンの駆
動状態がパワーオン状態であると判断した場合、コント
ローラは、パワーオン状態用プログラムを実行し、解放
側クラッチの係合を徐々に解除させながら入力軸回転速
度Ntの急激な増加を抑え、これにより、入力軸の回転
速度Ntを、その変化率(Nt)’を目標回転速度変化
率に一致させるようにして増加させる。そして、コント
ローラは、結合側クラッチを所定のタイミングで操作
し、入力軸回転速度Ntが第2速の同期回転速度N2
到達する時点で、結合側クラッチを完全に結合させ、ダ
ウンシフトを実施していた。
【0006】一方、エンジンの駆動状態がパワーオフ状
態であると判断した場合には、コントローラは、パワー
オフ状態用プログラムを実行し、迅速に解放側クラッチ
の係合を解除した後、結合側クラッチを徐々に係合させ
ながら入力軸の回転速度Ntを目標回転速度変化率で増
加させる。そして、回転速度Ntが第2速の同期回転速
度N2 に到達した後、コントローラは、結合側クラッチ
を完全に結合させ、ダウンシフトを実施していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第3速から
第2速へのダウンシフトを実施している最中に、運転者
がアクセルペダルを踏込位置から戻し操作をした場合に
は、コントローラは、パワーオン状態におけるダウンシ
フトを途中で中止し、パワーオフ状態におけるダウンシ
フトを開始する。この場合、コントローラは、入力軸回
転速度変化率(Nt)’に基づいた第3速側クラッチの
フィードバック制御を中止し、第2速側クラッチのフィ
ードバック制御を開始することになる。
【0008】各クラッチは、作動油が供給されていない
状態では、各摩擦係合板同士を完全に離間させてこれら
の間にクリアランスを発生させる構造となっている。従
って、コントローラは、第2速側クラッチのフィードバ
ック制御を開始する前に、所定時間(がた詰め時間)だ
けこのクラッチに最大作動油圧を供給して所謂がた詰め
操作を行い、上述のクリアランスを略0にした後、フィ
ードバック制御を開始している。このがた詰め時間は、
実験等により求められ、コントローラの記憶装置に予め
記憶されている。
【0009】しかしながら、上述したクリアランスを実
際に略0にするのに要する時間は、クラッチの製造誤差
等により異なり、また、各摩擦係合板の磨耗等により変
化するものである。これに対し、コントローラは、クラ
ッチを予め設定されているがた詰め時間だけがた詰め操
作を行うので、がた詰め操作を完了してフィードバック
制御を開始した後においてもクリアランスが生じている
ことがある。
【0010】この場合には、フィードバック制御を開始
した後も暫くの間はタービン回転速度Ntは増加せず、
コントローラは第2速側クラッチの作動油圧が不足して
いるものと誤って判断し、図9中破線で示すように、第
2速側クラッチに作動油を供給するソレノイド弁のデュ
ーティ率を増加させ続ける。このため、このデューティ
率が必要以上に大きくなった時点で、第2速側クラッチ
の各摩擦係合板同士が実際に係合し始めることになり、
第2速側クラッチが急激に係合することになる。従っ
て、図9中破線で示すように、入力軸回転速度Ntが不
安定に変動し、出力軸トルクが一時的に大きく減少する
ことなり、大きな変速ショックが発生するという問題が
あった。
【0011】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、自動変速機のダウンシフト途中に、エ
ンジンの駆動状態がパワーオン状態からパワーオフ状態
に切り換わった場合、変速ショックの発生を防止するよ
うに図った車両用自動変速機の変速制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の変速制御方法によれば、エンジンの駆動状態
が第1状態におけるダウンシフトの変速指令時には、高
速側摩擦係合手段に供給する作動油圧をフィードバック
制御しながら、入力軸の回転速度の増加を待って低速側
摩擦係合手段に作動油圧を供給し、エンジンの駆動状態
が第2状態におけるダウンシフトの変速指令時には、高
速側摩擦係合手段に供給されている作動油圧を解放する
一方、低速側摩擦係合手段に供給する作動油圧をフィー
ドバック制御しながら、入力軸の回転速度を増加させ
る、車両用自動変速機の変速制御方法において、第1状
態におけるダウンシフトの変速制御中に変速指令が第2
状態におけるダウンシフトに切り換えられたとき、低速
側摩擦係合手段に供給する作動油圧を所定値に設定して
入力軸回転速度の変化率と、この変化率のさらに変化率
との増加を待ち、入力軸回転速度の変化率と、この変化
率のさらに変化率とが第1及び第2所定値をそれぞれ超
えたときに、前記低速側摩擦係合手段の作動油圧のフィ
ードバック制御を開始するようにしたものである。
【0013】この場合において、変速指令が第2状態に
おけるダウンシフトに切り換えられたとき、低速側摩擦
係合手段に供給する作動油圧を逐次漸増させる値に設定
して入力軸回転速度の変化率と、この変化率のさらに変
化率との増加を待つことが好ましい。
【0014】
【作用】本発明の変速制御方法によれば、ダウンシフト
実施中に、エンジンの駆動状態が第1状態から第2状態
に切り換わったとき、先ず、低速側摩擦係合手段の作動
油圧を所定値に設定しこれを実際に係合させるべく操作
する。実際に低速側摩擦係合手段が係合し始めると、入
力軸回転速度の変化率と、この変化率のさらに変化率が
増加し始めることから、入力軸回転速度の変化率と、こ
の変化率のさらに変化率とがそれぞれ第1及び第2所定
値を超えたときに、低速側摩擦係合手段が実際に係合し
始めたと判断し、低速側摩擦係合手段の作動油圧のフィ
ードバック制御を開始する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明に係る油圧制御方法を実施
する自動車の自動変速機の概略構成を示している。図中
符号1は、内燃エンジンを示し、このエンジン1の出力
は、自動変速機2を介して駆動輪(図示せず)に伝達さ
れる。
【0016】自動変速機2は、トルクコンバータ4、歯
車変速装置3、油圧回路5及びコントローラ40等より
構成されている。歯車変速装置3は、例えば、前進4段
後進1段のギヤトレインと、当該ギヤトレインのギヤ比
を切り換えて変速操作を行う多数の変速摩擦係合手段を
備えている。この変速摩擦係合手段は、例えば、油圧ク
ラッチや油圧ブレーキである。
【0017】図2は、歯車変速装置3の部分構成図であ
り、入力軸3a周りには、第1駆動ギヤ31及び第2駆
動ギヤ32が回転自在に配置されている。また、第1駆
動ギヤ31及び第2駆動ギヤ32間の入力軸3aには、
変速摩擦係合手段として油圧クラッチ33及び34が固
設されている。各駆動ギヤ31及び32は、それぞれク
ラッチ33及び34に係合することにより入力軸3aと
一体に回転する。
【0018】また、入力軸3aと平行に配置された中間
伝達軸35は、図示しない最終減速歯車装置を介して駆
動車軸に接続されている。この中間伝達軸35には、第
1被駆動ギヤ36と第2被駆動ギヤ37が固設されてお
り、これらの被駆動ギヤ36及び37は、前記駆動ギヤ
31及び32とそれぞれ噛み合っている。従って、クラ
ッチ33と第1駆動ギヤ31が係合している場合には、
入力軸3aの回転は、クラッチ33、第1駆動ギヤ3
1、第1被駆動ギヤ36、中間伝達軸35に伝達され、
これにより、例えば第2速が確立される。また、クラッ
チ34と第2駆動ギヤ32が係合している場合には、入
力軸3aの回転は、クラッチ34、第2駆動ギヤ32、
第2被駆動ギヤ37、中間伝達軸35に伝達され、これ
により、例えば第3速が確立される。
【0019】第2速側のクラッチ33が係合している状
態から、このクラッチ33の係合を解除しながら、第3
速側のクラッチ34を係合させることで、自動変速機2
は第2速から第3速にシフトアップする。逆に、クラッ
チ34が係合している状態から、このクラッチ34の係
合を解除しながら、クラッチ33を係合させることで、
自動変速機2は第3速から第2速にシフトダウンする。
【0020】なお、各クラッチ33,34は、油圧式多
板クラッチである。図3は、クラッチ33の断面を示
し、このクラッチ33は、多数の摩擦係合板50を有し
ている。そして、後述する油路14からポート51を介
してこのクラッチ33内に作動油が供給されると、ピス
トン52が往動して各摩擦係合板50を摩擦係合させ
る。一方、リターンスプリング53により押圧されて、
ポート51を介して油路14内に作動油を排出させなが
ら、ピストン52が復動すると、各摩擦係合板50同士
の摩擦係合は解除される。
【0021】このクラッチ33の係合を完全に解除する
には、各摩擦係合板50を待機位置で待機させれば良
い。待機位置では、各摩擦係合板50間には、構造上必
要とされる所定のクリアランスが設けられている。この
ため、クラッチ33を係合させる場合には、先ず、上述
のクリアランスを略0にする位置、即ち、摩擦係合が生
じる直前位置にまで各摩擦係合板50を無効ストローク
だけ移動させる、所謂がた詰め操作を行う必要がある。
このため、がた詰め操作には、がた詰め時間を要する。
【0022】なお、クラッチ34も、このクラッチ33
と同様に構成されており、所定のがた詰め時間を要す
る。油圧回路5は、前述した各変速摩擦係合手段の各々
に対応するデューティソレノイド弁(以下、単にソレノ
イド弁と記す)を有しており、各変速摩擦係合手段、即
ち、各クラッチやブレーキを互いに独立して操作する。
なお、各ソレノイド弁は、各クラッチやブレーキを同様
にして操作するので、クラッチ33を操作するソレノイ
ド弁11について図4に基づきながら説明し、他のソレ
ノイド弁についての説明は省略する。
【0023】図4は、油圧回路5の一部を示し、油圧ク
ラッチ33に油圧を供給できるソレノイド弁11を備え
ている。このソレノイド弁11は、常閉型の2位置切換
弁で、3箇所にポート11a〜11cを有している。第
1ポート11aには、オイルポンプ(図示せず)に延び
る第1油路13が接続されている。この第1油路13の
途中には、図示しない調圧弁等が介在されており、所定
圧に調圧された作動油圧(ライン圧)が供給されてい
る。
【0024】また、第2ポート11bには、油圧クラッ
チ33に延びる第2油路14が、第3ポート11cに
は、図示しないオイルタンクへ延びる第3油路15がそ
れぞれ接続されている。これら第2及び第3油路14,
15の途中には、それぞれ絞り16,17が設けられて
いる。さらに、クラッチ33と絞り16間の第2油路1
4の途中には、アキュームレータ18が接続されてい
る。
【0025】ソレノイド弁11は、コントローラ40に
電気的に接続されており、このコントローラ40により
所定の周期、例えば、50ヘルツの制御周期でデューテ
ィ比制御される。そして、ソレノイド弁11のソレノイ
ド11eが消勢されている場合には、弁体11fはリタ
ーンスプリング11gに押圧されて第1のポート11a
と第2ポート11bを遮断すると共に、第2のポート1
1bと第3のポート11cを連通させる。一方、ソレノ
イド11eが付勢されている場合には、弁体11fは、
リターンスプリング11gのばね力に抗してリフトし、
第1のポート11aと第2のポート11bを連通させる
と共に、第2のポート11bと第3のポート11cを遮
断する。
【0026】コントローラ40は、図示しないROM,
RAM等の記憶装置、中央演算装置、入出力装置、タイ
マとして使用するカウンタ等を内蔵している。このコン
トローラ40の入力側には、種々のセンサ、例えば、N
tセンサ21,Noセンサ22,θtセンサ23,セレ
クトレバー(図示せず)のポジションセンサ24等が電
気的に接続されている。
【0027】前記Ntセンサ21は、トルクコンバータ
4のタービン(即ち、歯車変速装置3の入力軸)の回転
速度Ntを検出するタービン回転速度センサである。ま
た、前記Noセンサ22は、図示しないトランスファド
ライブギヤの回転速度Noを検出するトランスファドラ
イブギヤ回転速度センサである。コントローラ40は、
この回転速度Noに基づいて車速Vを演算することがで
きる。そして、前記θtセンサ23は、エンジン1の図
示しない吸気通路途中に配設されたスロットル弁の弁開
度θtを検出するスロットル弁開度センサである。さら
に、ポジションセンサ24は、運転席に配設されたセレ
クトレバー(図示せず)が選択している自動変速機2の
走行モードのポジションを検出するセンサである。これ
ら各センサ21〜24は、所定の時間周期毎に検出信号
をコントローラ40に供給している。
【0028】このコントローラ40は、記憶装置に記憶
されている各制御手順に従って、自動変速機2のシフト
チェンジを行う。つまり、コントローラ40は、各Nt
センサ21、Noセンサ22、θtセンサ23、ポジシ
ョンセンサ24等からの信号を監視し続けると共に、こ
れらの信号に基づき自動車の走行状態に適した変速段を
判断し、そして、シフトチェンジの必要性を認識する
と、所定の制御手順に従ってシフトチェンジを実施す
る。
【0029】次に、図5乃至図8に基づいて、図9を参
照しながら、エンジンのパワーオン状態(第1状態)に
おける第3速から第2速へのダウンシフト途中に、パワ
ーオフ状態(第2状態)における第3速から第2速への
ダウンシフト指令を検出した場合の変速制御手順を説明
する。なお、図5に示す流れ図は、パワーオン状態にお
ける第3速から第2速へのダウンシフトの制御手順を、
図6に示す流れ図は、パワーオフ状態における第3速か
ら第2速へのダウンシフトの制御手順を、図7及び図8
に示す流れ図は、パワーオフ状態における第3速から第
2速へのダウンシフト実施中でのフィードバック制御の
禁止判定手順をそれぞれ示し、これらのルーチンは、所
定の周期で繰り返し実行される。
【0030】先ず、コントローラ40は、上述の各制御
手順等を順番に繰り返し実行しながら、何らかの変速指
令を待つ。いま、例えば、車両の低速走行時において、
運転者がアクセルペダルを踏込操作した場合を想定す
る。このような場合で、コントローラ40が、エンジン
のパワーオン状態における第3速から第2速へのダウン
シフト指令を検出すると、図5のルーチンが実行されダ
ウンシフト変速制御が実施される。
【0031】つまり、コントローラ40は、図5のステ
ップS70において、パワーオン状態における第3速か
ら第2速へのダウンシフト指令の有無を判別し、この変
速指令を検出した場合には、ステップS72に進む。な
お、上述したように、この変速指令が無い場合には、ス
テップS72以降を実行することなくこのルーチンの実
行を終了し、従って、コントローラ40は、第3速から
第2速へのダウンシフト指令を検出するまで、第3速側
クラッチ34と第2速側クラッチ33とのつかみ換え操
作を実行しない。
【0032】ステップS72では、コントローラ40
は、タービン回転速度Ntが第2速同期回転速度N2
同期したか否かを判別する。具体的に説明すると、後述
するようにタービン回転速度Ntが増加し、第2速同期
回転速度N2 との差の絶対値が所定値(例えば、50rp
m )以下に減少した場合に、コントローラ40は、ター
ビン回転速度Ntと第2速同期回転速度N2 との同期が
完了したことを検出する。いま、コントローラ40は、
パワーオン状態における第3速から第2速へのダウンシ
フト指令を検出した直後なので、タービン回転速度Nt
は第2速同期回転速度N2 に同期しておらず、ステップ
S72からS74に進む。
【0033】ステップS74では、タービン回転速度N
tが第3速同期回転速度N3 から外れたか否かを判別す
る。具体的に説明すると、各回転速度NtとN3 との回
転差が所定値(例えば、50rpm )に達すると、コント
ローラ40は、タービン回転速度Ntと第3速同期回転
速度N3 との同期外れを検出する。上述したように、コ
ントローラ40は、パワーオン状態における第3速から
第2速へのダウンシフト指令を検出した直後なので、タ
ービン回転速度Ntは第3速同期回転速度N3から外れ
ておらず、ステップS74からステップS75に進む。
【0034】ステップS75では、コントローラ40
は、第3速側クラッチ34を操作するソレノイド弁(以
下、第3速側ソレノイド弁と称す)のデューティ率を値
Dkaに設定してクラッチ34の係合を解除すると共に、
第2速側クラッチ33のがた詰め操作及び係合開始操作
を実行する。これにより、タービン回転速度Ntの増加
が始まり、コントローラ40は実変速の開始、即ち、タ
ービン回転速度Ntの第3速同期回転速度N3 からの同
期外れを待つことになる。
【0035】一方、ステップS74において、同期外れ
を検出すると、コントローラ40はステップS76に進
み、第3速側ソレノイド弁のデューティ率をフィードバ
ック制御しながらクラッチ33の係合を徐々に解除さ
せ、エンジンがパワーオン状態にあることによるタービ
ン回転速度Ntの急激な増加を防止し、回転速度Ntの
変化率(Nt)’を所定の目標変化率に等しくなるよう
にしながら、タービン回転速度Ntを第2速同期回転速
度N2 に向けて増加させる(図9)。
【0036】なお、このパワーオン状態における第3速
から第2速へのダウンシフト操作は、従来公知の変速制
御方法によるものと同様の方法で実施しても良く、パワ
ーオン状態における第3速から第2速へのダウンシフト
時の変速制御方法については特に限定されない。また、
記号(Nt)’は、回転速度Ntの時間微分値を表すも
のとする。
【0037】ここで、パワーオフ状態における第3速か
ら第2速への変速指令を検出することなしに、このまま
の状態(パワーオン状態)での第3速から第2速へのダ
ウンシフト制御を続行し、これにより、タービン回転速
度Ntが増加して、第2速同期回転速度N2 に同期した
ことを検出すると(ステップS72)、コントローラ4
0はステップS78に進み、第3速側クラッチ34の作
動油圧を完全に解放すると共に、第2速側クラッチ33
に最大作動油圧を供給してこれを完全に係合させる。こ
れにより、パワーオン状態における第3速から第2速へ
のダウンシフトが完了し、このルーチンを終了する。
【0038】一方、図5のルーチンを繰り返し実行しな
がら、パワーオン状態における第3速から第2速へのダ
ウンシフトの実行を進行させている途中で、図9中a時
点において、例えば、運転者がアクセルペダルを戻し操
作した場合には、コントローラ40は、θtセンサ23
からの切換信号により、パワーオフ状態における第3速
から第2速へのダウンシフト指令を検出することにな
る。これにより、図5のステップS70の判別条件が否
定となり、コントローラ40はステップS72以下のス
テップを実行することなくこのルーチンを終了し、従っ
て、パワーオン状態における第3速から第2速へのダウ
ンシフト制御を途中で中止することになる。
【0039】一方、図9中a時点において、コントロー
ラ40がパワーオフ状態における第3速から第2速への
ダウンシフト指令を検出すると、図6のステップS80
と図7のステップS90における判別条件が肯定となる
ことから、コントローラ40は、図6のステップS82
以降の実行、及び、図7のステップS92以降の実行を
それぞれ開始する。つまり、コントローラ40は、図7
のステップS92以降を実行することで設定されたフラ
グFLGの値に応じて、図6のステップS82以降の実
行で別々の処理を行い、パワーオフ状態における第3速
から第2速へのダウンシフトを良好に実施する。
【0040】詳述すると、先ず、図7のステップS90
において、パワーオン状態における第3速から第2速へ
のダウンシフト制御途中で変速指令が切り換えられ、現
在パワーオフ状態における第3速から第2速へのダウン
シフトの変速制御中であるか否かを判別する。シフトチ
ェンジの指令が、パワーオン状態における第3速から第
2速へのダウンシフトよりパワーオフ状態における第3
速から第2速へのダウンシフトに移行したことから、こ
の判別条件を満たすことになり、コントローラ40はス
テップS92に進む。なお、上述したように、この判別
条件を満たさない場合には、コントローラ40はステッ
プS92以降を実行することなくこのルーチンの実行を
終了する。
【0041】ステップS92において、コントローラ4
0は、今回のこのルーチンの実行が、パワーオン状態に
おけるダウンシフトからパワーオフ状態におけるダウン
シフトへの移行後、初回の実行であるか否かを判別す
る。いま、コントローラ40は、図9中a時点におい
て、パワーオフ状態における第3速から第2速へのダウ
ンシフト指令を検出した直後なので、ステップS92の
判別条件は満たされており、ステップS94に進んでフ
ラグFLGに値1を設定する。このフラグFLGが値1
に設定されることで、コントローラ40は第2速側クラ
ッチ33のフィードバック制御禁止を記憶し、従って、
図6のルーチンを実行する際、第2速側クラッチ33の
フィードバック制御を行わない。
【0042】一方、次の周期におけるこのルーチンの実
行では、ステップS92の判別条件が否定となることか
ら、コントローラ40は図8のステップS96に進む。
ステップS96において、コントローラ40は、第2速
側クラッチ33がフィードバック制御されているか否か
を判別する。いま、前回のステップS94の実行によ
り、フラグFLGが値1に設定されてフィードバック制
御は禁止されている。従って、判別条件が否定となり、
コントローラ40は、ステップS97に進んでタービン
回転速度Ntの変化率(Nt)’と、この変化率(N
t)’のさらに変化率(Nt)”を求める。具体的に
は、前回検出した回転速度Ntと、今回検出した回転速
度Ntとに基づき、回転速度Ntの時間微分値である回
転速度変化率(Nt)’を演算し、さらに、この演算結
果を基に、前回の演算に係る回転速度変化率(Nt)’
と、今回の演算に係る回転速度変化率(Nt)’から回
転速度変化率(Nt)’の時間微分値である回転速度変
化率の変化率(Nt)”を演算する。なお、記号(N
t)”は、タービン回転速度変化率(Nt)’の時間微
分値を表すものとする。
【0043】そして、ステップS98に進み、コントロ
ーラ40は、今回、前回及び前々回に演算された変化率
(Nt)’とこの変化率(Nt)’のさらに変化率(N
t)”とが、全て所定値、例えば0よりも大きな値であ
るか否かを判断する。いま、図9に示すように、a時点
において、パワーオン状態におけるダウンシフトよりパ
ワーオフ状態におけるダウンシフトに切り換わっても、
タービン回転速度Ntは、e時点までの区間においては
増加し続けてタービン回転速度変化率(Nt)’は正の
値となる。一方、このa時点からe時点までの区間で
は、タービン回転速度変化率(Nt)’の変化率(N
t)”は負の値となる。そして、e時点からタービン回
転速度Ntは減少し始めるが、b時点の直前時点におい
て、第2速側クラッチ33が実際に係合し始めると、タ
ービン回転速度Ntは再び増加し始め、従って、タービ
ン回転速度変化率(Nt)’及びこの変化率(Nt)”
はともに正の値となる。
【0044】コントローラ40は、前述した3回のルー
チンの実行におけるタービン回転速度変化率(Nt)’
とこの変化率(Nt)”が連続して全て0よりも大きな
値、即ち、正の値になるまでは、第2速側クラッチ33
の各摩擦係合板50同士が離間しているものと判断し、
フラグFLGを値1に設定しておく。このため、ステッ
プS98の判別結果が否定である場合には、コントロー
ラ40は、各摩擦係合板50同士が実際に係合していな
いものと判断し、ステップS100を実行することなく
ステップS102に進む。
【0045】そして、ステップS102では、今回のル
ーチンの実行において演算されたタービン回転速度変化
率(Nt)’及び変化率(Nt)’のさらに変化率(N
t)”を記憶装置に記憶し、今回のルーチンの実行を終
了する。一方、タービン回転速度変化率(Nt)’及び
さらに変化率(Nt)”が連続して3回の周期にわたり
値0よりも大きくなると(図9中b時点)、ステップS
98の判別結果が肯定になり、コントローラ40はステ
ップS100に進む。ステップS100では、コントロ
ーラ40は、フラグFLGに値0を設定してこれをリセ
ットし、第2速側クラッチ33のフィードバック制御が
認容されたことを記憶する。そして、このルーチンの実
行を終了する。
【0046】また、ステップS96において、フラグF
LGがリセットされており、第2速側クラッチ33の作
動油圧が既にフィードバック制御されている場合には
(図9中b時点以降)、コントローラ40はステップS
97以降を実行することなく、このルーチンの実行を終
了する。以上のようにして求められたフラグFLGの値
に基づき、コントローラ40は、図6のルーチンを実行
してパワーオフ状態における第3速から第2速へのダウ
ンシフト制御を行う。
【0047】つまり、ステップS80において、コント
ローラ40は、パワーオフ状態における第3速から第2
速へのダウンシフト指令の有無を判別し、この指令を検
出した場合にはステップS82に進む。なお、上述した
ように、この指令が無い場合には、ステップS82以降
を実行することなく、このルーチンの実行を終了し、従
って、コントローラ40は、パワーオフ状態における第
3速から第2速へのダウンシフト指令を検出するまで
は、パワーオフ状態におけるダウンシフト制御を実行し
ない。
【0048】ステップS82では、タービン回転速度N
tが第2速同期回転速度N2 に同期したか否かを判別す
る。コントローラ40は、図5の場合と同様に、タービ
ン回転速度Ntが増加し、第2速同期回転速度N2 との
差の絶対値が所定値(例えば、50rpm )以下に減少し
た場合に、タービン回転速度Ntと第2速同期回転速度
2 との同期が完了したことを検出する。いま、コント
ローラ40は、パワーオン状態における第3速から第2
速へのダウンシフト実施中に、パワーオフ状態における
第3速から第2速へのダウンシフト指令を検出した直後
なので、タービン回転速度Ntは第2速同期回転速度N
2 に同期しておらず、ステップS82からS84に進
む。
【0049】ステップS84では、タービン回転速度N
tが第3速同期回転速度N3 から外れたか否かを判別す
る。コントローラ40は、図5の場合と同様に、各回転
速度NtとN3 との回転差が所定値(例えば、50rpm
)に達すると、タービン回転速度Ntと第3速同期回
転速度N3 との同期外れを検出する。本実施例において
は、上述したように、コントローラ40は、パワーオン
状態における第3速から第2速へのダウンシフトを実施
していたので、タービン回転速度Ntは既に第3速同期
回転速度N3 から外れており、ステップS84からS8
6に進む。
【0050】なお、このステップS84において、ター
ビン回転速度Ntが第3速同期回転速度N3 から外れて
いない場合にはステップS85に進み、第3速側クラッ
チ34の係合解除と、第2速側クラッチ33のがた詰め
操作及び係合開始操作を実行してタービン回転速度Nt
の第3速同期回転速度N3 からの同期外れを待つ。ステ
ップS86では、コントローラ40はフラグFLGが値
1に設定されているか否かを判断し、この結果に応じ
て、以後、別々の処理を行う。
【0051】即ち、図9中a時点でパワーオフ状態にお
ける第3速から第2速へのダウンシフト指令を検出した
直後では、前述したようにフラグFLGが値1に設定さ
れていることから、ステップS87に進み、第2速側ク
ラッチ33を操作するソレノイド弁(以下、第2速側ソ
レノイド弁と称す)11を所定時間(がた詰め時間)だ
けデューティ率100%で駆動して第2速側クラッチ3
3のがた詰め操作を実施し(図9中a時点とd時点
間)、その後、第2速側ソレノイド弁11を初期デュー
ティ率Da0で駆動する(d時点とb時点の直前時点との
間)。このがた詰め時間は、例えば、実験的に求めら
れ、予め記憶装置に記憶されている。また、初期デュー
ティ率Da0は、クラッチピストン52を係合開始位置か
ら僅かに係合側に移動させる値に設定されており、例え
ば、実験的に求められて記憶装置に予め記憶されてい
る。
【0052】この第2速側ソレノイド弁11が初期デュ
ーティ率Da0で駆動されると、図9に示すように、第2
速側クラッチ33の作動油圧は所定圧に設定され、第2
速側クラッチ33のクラッチピストン52が移動する。
そして、このルーチンを繰り返し実行することで、図9
中a時点からb時点の直前時点までの区間において、第
2速側クラッチ33が実際に係合してタービン回転速度
Ntが再び増加し、タービン回転速度変化率(Nt)’
及びこの変化率(Nt)”が正の値になることを待つ。
【0053】なお、上述のステップS87において設定
される初期デューティ率Da0は、このステップS84を
繰り返し実行する毎に所定増加量ΔDaずつ漸増される
構成としても良い。これにより、d時点からb時点の間
の区間において、第2速側クラッチ33の作動油圧を徐
々に増加させることもできる。第2速側クラッチ33の
係合が開始してその伝達トルクが増加すると、タービン
回転速度Ntは徐々に増加し始め、従って、タービン回
転速度変化率(Nt)’及びこの変化率(Nt)”も増
加し始める。そして、この変化率(Nt)’,(N
t)”が、連続する3回のルーチンの実行において共に
正の値となり、第2速側クラッチ33の実際の係合を検
出することができると、図9中b時点において、上述し
た図8のステップS100が実行されてフラグFLGが
リセットされる。従って、図6のルーチンにおいて、コ
ントローラ40はステップS86からステップS88に
進む。
【0054】ステップS88において、コントローラ4
0は、第2速側クラッチ33をフィードバック制御しな
がら係合させて、タービン回転速度Ntの変化率(N
t)’が所定の目標変化率に等しくなるようにしなが
ら、タービン回転速度Ntを第2速同期回転速度N2
向けて増加させる(図9中b時点からc時点間)。そし
て、このルーチンを繰り返し実行し、図中c時点におい
て、タービン回転速度Ntが第2速同期回転速度N2
同期したことを検出した後には(ステップS82の判別
が肯定)、第2速側ソレノイド弁11をデューティ率1
00%で駆動し、第2速側クラッチ33を完全に係合さ
せて、このダウンシフトが完了する(ステップS8
9)。
【0055】これにより、図9中破線で示す従来の変速
制御方法で行った場合のように、出力軸トルクが急激に
減少することがない。また、図9中b時点において、タ
ービン回転速度変化率(Nt)’に加えて、この変化率
(Nt)”をも判断要素としていることから、第2速側
クラッチ33の実際の係合開始を検出することができ
る。
【0056】なお、図6に示す第3速から第2速へのパ
ワーオフダウンシフト制御が通常の運転状態で実行され
る場合には、変速指令が出力された後、同期外れが検出
されるまで、ステップS85が実行され、第3速側クラ
ッチ34の油圧の解放と、第2速側クラッチ33のがた
詰め操作が実行される。また、本実施例においは、第3
速から第2速へのダウンシフトを実施する場合について
説明したが、ダウンシフトの態様としては第3速から第
2速へのダウンシフトに限るものではない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の変速制御方
法によれば、エンジンの駆動状態が第1状態におけるダ
ウンシフトの変速制御中に変速指令が第2状態における
ダウンシフトに切り換えられたとき、低速側摩擦係合手
段に供給する作動油圧を所定値に設定して入力軸回転速
度の変化率と、この変化率のさらに変化率との増加を待
ち、入力軸回転速度の変化率と、この変化率のさらに変
化率とが第1及び第2所定値をそれぞれ超えたときに、
前記低速側摩擦係合手段の作動油圧のフィードバック制
御を開始するので、適正な作動油圧で低速側摩擦係合手
段を係合させることができ、変速ショックの低減を図る
ことができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速制御方法が実施される車両用
自動変速機の概略構成図である。
【図2】図1の歯車変速装置内のギヤトレインの一部を
示す概略構成図である。
【図3】図2のクラッチを示す断面図である。
【図4】図2及び図3のクラッチを操作する油圧回路の
一部を示す概略構成図である。
【図5】図1及び図4に示すコントローラにより実行さ
れる、エンジンのパワーオン状態における第3速から第
2速へのダウンシフトルーチンの制御手順を示す流れ図
である。
【図6】図1及び図4に示すコントローラにより実行さ
れる、エンジンのパワーオフ状態における第3速から第
2速へのダウンシフトルーチンの制御手順を示す流れ図
である。
【図7】図1及び図4に示すコントローラにより実行さ
れる、パワーオフ状態における第3速から第2速へのダ
ウンシフト時でのフィードバック制御の禁止を判定する
ルーチンの一部を示す流れ図である。
【図8】図7に続く流れ図である。
【図9】エンジンのパワーオン状態におけるダウンシフ
ト途中に、パワーオフ状態におけるダウンシフトに切り
換えた場合の、タービン回転速度Ntと第2速側ソレノ
イド弁のデューティ率等の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 歯車変速装置 5 油圧回路 11 ソレノイド弁 33 第2速側クラッチ 34 第3速側クラッチ 40 コントローラ
フロントページの続き (72)発明者 望月 勉 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−80853(JP,A) 特開 平1−199040(JP,A) 特開 平4−25663(JP,A) 特開 平3−177656(JP,A) 特開 平2−89861(JP,A) 特開 平4−29672(JP,A) 特開 平4−15357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動状態が第1状態における
    ダウンシフトの変速指令時には、高速側摩擦係合手段に
    供給する作動油圧をフィードバック制御しながら、入力
    軸の回転速度の増加を待って低速側摩擦係合手段に作動
    油圧を供給し、エンジンの駆動状態が第2状態における
    ダウンシフトの変速指令時には、高速側摩擦係合手段に
    供給されている作動油圧を解放する一方、低速側摩擦係
    合手段に供給する作動油圧をフィードバック制御しなが
    ら、入力軸の回転速度を増加させる、車両用自動変速機
    の変速制御方法において、 第1状態におけるダウンシフトの変速制御中に変速指令
    が第2状態におけるダウンシフトに切り換えられたと
    き、低速側摩擦係合手段に供給する作動油圧を所定値に
    設定して入力軸回転速度の変化率と、この変化率のさら
    に変化率との増加を待ち、入力軸回転速度の変化率と、
    この変化率のさらに変化率とが第1及び第2所定値をそ
    れぞれ超えたときに、前記低速側摩擦係合手段の作動油
    圧のフィードバック制御を開始することを特徴とする車
    両用自動変速機の変速制御方法。
  2. 【請求項2】 変速指令が第2状態におけるダウンシフ
    トに切り換えられたとき、低速側摩擦係合手段に供給す
    る作動油圧を逐次漸増させる値に設定して入力軸回転速
    度の変化率と、この変化率のさらに変化率との増加を待
    つことを特徴とする請求項1記載の車両用自動変速機の
    変速制御方法。
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