JPH04120849U - 改良された型枠パネル及び型枠 - Google Patents

改良された型枠パネル及び型枠

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JPH04120849U
JPH04120849U JP5454791U JP5454791U JPH04120849U JP H04120849 U JPH04120849 U JP H04120849U JP 5454791 U JP5454791 U JP 5454791U JP 5454791 U JP5454791 U JP 5454791U JP H04120849 U JPH04120849 U JP H04120849U
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film
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concrete
cushioning sheet
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JP5454791U
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English (en)
Inventor
恵市 辻
智文 小野田
他人 三戸
Original Assignee
宇部興産株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本考案の型枠パネルは独立気泡緩衝シートを
ベニヤ板等に固定したものである。ここで、独立気泡緩
衝シートは、全面に突起1を形成したプラスチックフィ
ルム(「エンボスフィルム」と略す)2に、平面状のプ
ラスチックフィルム(「ベースフィルム」と略す)3を
貼り合わせたものであり、突起1とベースフィルム3の
間に独立気泡が形成されているシートである。そして、
この独立気泡緩衝シートは、エンボスフィルム2及び/
又はベースフィルム3が易分解性樹脂からなっている。
易分解性樹脂とは、自然界において光或いは微生物等に
よって容易に分解する樹脂をいう。 【効果】本考案の独立気泡緩衝シートは、埋め立て処分
しても数年後には跡形もなく分解し、自然破壊に繋がる
ことが極めて少ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は型枠パネルに関する。本考案の型枠パネル10は、装飾コンクリート 壁のコンクリート下地を施工するのに用いられる。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビルやマンションにおいては、外壁や屋内の壁をコンクリートの打ち放 しとすることは好まれず、コンクリート下地の上をタイル貼りとする装飾コンク リート壁とすることが多くなってきた。
【0003】 しかし、従来は、平面状のコンクリート下地にモルタル等でタイルを貼り付け ていたので、コンクリート下地とモルタル等との接着力が十分ではなく、施工後 暫くするとタイルが剥落する事故が起こることがあった。
【0004】 タイルの剥離を防止するには、コンクリート下地とモルタルとの間の接着力を 強化することが有効であるが、その為にはコンクリート下地の全面に小さな穴を 形成することが有効である。 そこで、型枠の内側にエアーキャップ▲R▼等の独立気泡緩衝シートを貼り 付け、これを用いて上記のコンクリート下地を打設することが検討された。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、型枠そのものは何度でも再利用できるものの、独立気泡緩衝シートは コンクリート下地を打設する度に廃棄処分せざるをえないので、廃棄された独立 気泡緩衝シートによる環境破壊が問題となっていた。 本考案は、このような問題を解決した型枠パネルを提供することを目的とする 。
【0006】
【考案の構成】 本考案は、 (a)全面に突起1を形成したプラスチックフィルム(以下「エンボスフィル ム」と略す)4に、 (b)平面状のプラスチックフィルム(以下「ベースフィルム」と略す)5を 、貼り合わせてなる独立気泡緩衝シート2を、 板3に固定してなる、 型枠パネルであって、 エンボスフィルム4及び/又はベースフィルム5が易分解性樹脂からなる、 型枠パネル、 及びこの型枠パネル10を少なくとも1枚用いて組み立てた型枠20、 に関する。
【0007】 本考案の型枠パネル10は、独立気泡緩衝シート2を木やプラスチック、或い は金属等の板3に固定したパネルである。 図1は、本考案の型枠パネル10の一例を示す斜視図である。 独立気泡緩衝シート2は、エンボスフィルム4にベースフィルム5とを貼り合 わせてなるシートであって、エンボスフィルム4の突起1とベースフィルム5と の間に独立した空気室が形成されたものをいう。ここで、エンボスフィルム4は 真空成形等によって多数の突起1を形成したプラスチックフィルムであり、ベー スフィルムとは通常の平面状のプラスチックフィルムである。
【0009】 エンボスフィルム4及びベースフィルム5に用いられる材料は、易分解性樹詣 である。 ここで易分解性樹脂とは、光、或いは微生物等によって容易に分解する樹脂を いう。光分解性の易分解性樹脂としては、例えばポリエチレンやポリスチレン等 温汎用性樹脂に、鉄、ニッケル、ジルコニウム、セリウム等各種金属の錯体やベ ンゾフェノン若しくはその錯体等の増感剤を配合したもの、エチレン−一酸化炭 素共重合体、オレフィン−ビニルケトン共重合体が好ましく用いうる。生分解性 の易分解性樹脂としては、例えば脂肪族ポリエステル、ポリ(オキシカルボン酸 )、ポリラクトン、ポリラクトン−ポリエステル共重合体、ポリラクトン−ポリ アミド共重合体、ポリアミド−ウレタン共重合体、ポリウレタン−ポリエステル 共重合体、ポリラクトン−ポリエステル−ポリウレタン共重合体、多糖−ポリア ミド共重合体、多糖−ポリエステル共重合体、再生セルロース、各種セルロース 誘導体(ニトロセルロース、酢酸セルロース、三酢酸セルロース、酪酸セルロー ス、酢酸酪酸セルロース等)、澱粉/ポリエチレンブレンド体、脂肪族ポリエス テル/ポリエチレンブレンド体、等が好ましく用いられる。
【0010】 独立気泡緩衝シート2の突起1の大きさは、底面積0.03〜20cm、深 さ1〜30mm程度が好ましい。又突起1の数は1m当たり100個以上が好 ましく、特に好ましくは100〜100,000個の範囲である。形状は特に限 定されず、円柱状、角柱伏、円錐状、角錐状、半球状、回転楕円体状、ラグビー ボール状、卵型、繭型、等各種の形状が可能である。
【0011】 突起1の配置は特に限定されず、アトランダムに配置しても千鳥状に配置して もよいが、突起1同志の間隔dを突起1の直径以上とし、碁盤の目状に配置した ものが、打ち込んだコンクリートの流れが流れが良好で施工後のコンクリート下 地の強度が高くなる点で特に好ましい。
【0012】 板3としては、プラスチックや木材、或いは金属等の板が用いられるが、ベニ ヤ板が安価で工作容易な点で特に好ましい。
【0013】 独立気泡緩衝シート2を板3に固定するには、粘着剤や接着剤、両面粘着テー プ等で接着してもよく、タッカーや釘等で固定してもよい。但し粘着剤や接着剤 、両面粘着テープ等で接着する場合は、独立気泡緩衝シート2のベースフィルム 5の全面を接着することは好ましくない。コンクリート下地30を打設後、コン クリートがある程度固まった段階で型枠20を外すが、このとき独立気泡緩衝シ ート2はコンクリート下地の表面に残存している必要があるからである。独立気 泡緩衝シート2が型枠20とともに除去されると、コンクリート下地30が急激 に乾燥し、ひび割れが入る恐れがある。
【0014】 図2は、本考案の型枠20の一例を示す斜視図である。第2図の型枠20は、 コンクリート下地の側のみを本考案の型枠パネル10とし、他の型枠は通常の型 枠11とした例である。 型枠20を組み立てるときは、本考案の型枠10のみを用いてもよいし、型枠 パネルの少なくとも1枚を本考案のパネル10とし後は通常の型枠パネル11と してもよい。但し、この場合でもコンクリート下地30の側には本考案の型枠パ ネル10が来るようにしなければならない。
【0015】 最後に、型枠20を用いた装飾コンクリート壁の施工方法について、図5に示 す工程図を用いて説明する。 図3の工程図では、型枠20には、本考案に係る型枠パネル10であって緩衝 シート2を板3に固定したタイプのものが用いられている。 先ず、型枠20にコンクリートを打ち込みコンクリート下地30を形成する。 コンクリートが固まったら型枠10を外す。このとき緩衝シート2はコンクリー ト下地30の表面に残す。コンクリート下地30が急激に乾燥しないようにする ためである。 コンクリート下地30が完全に乾燥したら表面の緩衝シート2を除去する。コ ンクリート下地30の面には、緩衝シート2の突起1に対応し穴31が多数形成 されている。 次いでこのコンクリート下地にモルタル等32を塗布し、タイル33を貼り付 ける。モルタル等32としては、通常のセメントモルタルを用いてもよいし、合 成ゴム系接着材やエポキシ樹脂系接着材、ポリウレタン系接着剤等の接着剤を用 いてもよい。タイルは、通常マンションやビルの外壁や室内の壁の仕上げに用い るものならどのようなものでもよい。具体的には、例えば、釉薬仕上げのものや 煉瓦風のもの等が用いられる。
【0016】
【本考案の効果】 本考案の型枠10においては、独立気泡緩衝シート2に易分解性の樹脂が用い られているので、型枠10を使用後に独立気泡緩衝シート2を廃棄処分しても光 や微生物等により分解し、数年後には跡形も無くなる。このため、従来に比べ、 環境破壊に繋がる度合いが極めて少なくなる。 更に、コンクリートを打設するだけで、穴31が多数形成されたコンクリート 下地30が得られ、このコンクリート下地30にモルタル等32を塗布しタイル 33を接着すると、モルタル等32とコンクリート下地30とは穴31のアンカ ー効果により強固に接着する。 このため、モルタル等32とコンクリート下地30の間に剥離が生じることが なく、タイル33が脱落することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の型枠パネル10の一例を示す斜視図。
【図2】コンクリート下地の側のみを本考案の型枠パネ
ル10とし、他の型枠は通常の型枠11とした型枠20
の例を示す斜視図。
【図3】型枠20を用いた装飾コンクリート壁の施工方
法の例を示す工程図。 1 突起 2 緩衡シート 3 板 4 エンボスフィルム 5 ベースフィルム 10 本発明の型枠パネル 11 通常の型枠パネル 20 型枠 30 コンクリート下地 31 穴 32 モルタル等 33 タイル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)全面に突起1を形成したプラスチ
    ックフィルム(以下「エンボスフィルム」と略す)4
    に、(b)平面状のプラスチックフィルム(以下「ベー
    スフィルム」と略す)5を、貼り合わせてなる緩衝シー
    ト2を、板3に固定してなる、型枠パネルであって、
    エンボスフィルム4及び/又はベースフィルム5が易
    分解性樹脂からなる、型枠パネル。
  2. 【請求項2】突起1が碁盤の目状に配置されている請求
    項1に記載の型枠パネル。 【請求港3】請求港1又は2に記載の型枠パネルを少な
    くとも一枚用いた型枠。
JP5454791U 1991-04-16 1991-04-16 改良された型枠パネル及び型枠 Pending JPH04120849U (ja)

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JP5454791U JPH04120849U (ja) 1991-04-16 1991-04-16 改良された型枠パネル及び型枠

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069863A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 大和ハウス工業株式会社 コンクリート養生シートおよびコンクリート施工方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4955739A (ja) * 1972-09-30 1974-05-30

Patent Citations (1)

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